JP3850864B1 - 基板搬送用容器の内壁構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体の基板収容部は、矩形平板状の発泡合成樹脂製の内側断熱板12と、この内側断熱板12の表面を覆う薄いシート部材16とから構成されるとともに、前記内側断熱板12と前記シート部材16とに形成された基板係止溝の凹凸部に、内方の内側断熱板と外方の樹脂シートとの間にクッション用隙間Hが確保されている。
【選択図】図12
Description
この特許文献2の場合は、図13に示したように、予め形成された平板状のポリエチレンフィルム212Bに加熱成形により発泡体側の内壁211の溝212aの形状に合った溝を形成し、この凹凸の溝が形成された保護フィルム212bを溝212aの成形と同時に加熱融着させ、これにより溝212aの内面を被覆する構造である。このような構成であれば、特許文献1の場合と異なり、ガラス基板が直接発泡体の内壁211に接触することがないので、発泡体によるゴミの形成を防止することができる。
まで同じ広さに形成されていると、基板が若干傾いて挿入されてしまった場合に、基板が破損されてしまうという問題があった。
有底角筒状の一方面が開口して形成された合成樹脂製の容器本体と、
前記容器本体の前記一方面の開口を覆うように着脱自在に装着される合成樹脂製の蓋体と、から構成され、
略矩形平板状のガラス基板が、少なくとも前記容器本体内の底壁および一対の側壁から
なる3辺に所定間隔離間して形成された基板係止溝に係止された状態で搬送される基板搬送用容器の内壁構造であって、
前記容器本体内の基板収容部は、略矩形平板状の発泡合成樹脂製の内側断熱板とこの内側断熱板の平面を覆う薄いシート部材とから構成されるともに、前記内側断熱板は、上方から下方に向かって、その厚さが若干薄くなるように形成されており、かつ前記内側断熱板と前記シート部材とに形成された基板係止溝の凹凸面間にクッション用隙間が確保されていることを特徴としている。
ガラス基板の割れ欠けなどを可及的に防止できる。
図1は、本発明の一実施例による内壁構造を備えた基板搬送用容器の正面図、図2は図1に示した基板搬送用容器から蓋体を取り外したときの容器本体の平面図である。図3は図1に示した基板搬送用容器の分解組立断面図、図4は基板搬送用容器の短手方向の断面図、図5は基板搬送用容器の長手方向の断面図である。
図7に示したように、底壁部では、樹脂製の薄いシート部材18が底面用の内側断熱板20の上面を覆うように着脱自在に設置される。樹脂製のシート部材18は、裏面側から見れば内方が窪んだ凹所となっている。逆に、シート部材18の表面形状は内側断熱材20の外形状と略同様に形成されている。
一方、内側断熱材20の一対の短辺には、水平方向に延びる凸部20bが中央部と両端部に形成されることにより、これら凸部20bの中間部に凹部が形成されている。そして、この凹部に指などを入れ易くすることにより、取り入れ取り外しの作業性の便が図られている。一方、内側断熱材20の長辺側には、中央部に凸部20cが形成されることにより、凸部20cの両側に凹所20d、20dが形成されている。これらの凹所20dは、後述するように、乾燥剤の収容空間として使用される。
長側壁では、シート部材14の内側面が内側断熱板10の外形状と略同様に形成されている。すなわち、内側断熱材10の表面には、薄い丸形の突起体10aが複数個(実施例では3×5=15個)形成されている。また、この突起体10aを取り囲む形成領域T(A×B)の範囲は、外周部Rの部分に比べて若干肉が厚く形成されている。
るのが防止されている。一方、内側断熱板10の外周部Rの板厚は、図10に示したように、上方から下方に向かうにしたがって若干薄く形成されている(D>d)。このように内側断熱板10の形状は、底壁部に近い先端部が若干楔状に尖って形成されている。
先ず、図9に示したように、短側壁用の内側断熱板12には、多数の基板係止溝12aが長さ方向に連続して形成されている。この基板係止溝12aの幅fは、上側と下側で同一である。しかしながら、図11に示したように、内側断熱板12の厚さは、上部と下部で厚さが異なり、上方から下方に向かうにしたがって若干、薄く形成されている(E>e)。このように内側断熱板12も内側断熱板10の場合と同様に先端部が若干楔状に尖って形成されている。
次に、短側壁用のユニットすなわち図9に示した内側断熱板12とシート部材16とのユニットを短側壁に組付ける。
これにより、全ての構成要素が組み付けられ、容器本体4の組付けが完了する。なお、シリカゲルなどの乾燥剤を容器内に設置する場合には、底壁部に配置されたシート部材18のスリット23からシリカゲルなどの乾燥剤を内部に挿入すれば、凹所20d内に乾燥剤を収容することができる。しかも、入口がスリット23であるため、その乾燥剤が不用意に外方に飛び出してしまうことが防止される。
本実施例の内壁構造を備えた基板搬送用容器2は、上記のような構成を有しており、この容器内に基板を格納して安全に搬送することができる。すなわち、本実施例の内壁構造を備えた基板搬送用容器2は、耐衝撃性および耐熱性に優れた発泡合成樹脂で容器本体部および蓋体が形成されているので、外部からの衝撃および外部の温度変化などから基板を保護することができるのは勿論のこと、格納された基板によって生じる内部応力(主として基板の自重によって生じる応力)に対しても、容器内の該当壁面などに僅かな空隙を形成して配置されたシート部材の可撓性によって吸収することができ、格納基板をより安全に搬送あるいは保管することができる。
ラス基板の上端側を保持することができる。なお、その場合に、ガラス基板の上端が上下左右方向に移動可能であることは容器本体4の場合と同様である。
例えば、基板搬送用容器に気体交換口を設け、この基板搬送用容器内の空気を窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスで置換することもできる。
このような基板搬送用容器は、液晶基板、液晶用ガラス基板、配線基板、回路基板などの基板を安全に移送、保管することができる。
4 容器本体
4a 底壁部
4b、4c 長側壁部
4d、4e 短側壁部
4f 開口
4g 口部
4h 水平突起
4i 突起
6 蓋体
6a 凹所
8 底上げ部材
8a 突起
8b 凹部
10 長壁用の内側断熱板
12 短壁用の内側断熱板
14 シート部材
16 シート部材
18 シート部材
20 底面用の内側断熱板
20a 基板係止溝
21 突条
22 凹所
50 外容器
H 隙間
Claims (2)
- 有底角筒状の一方面が開口して形成された合成樹脂製の容器本体と、
前記容器本体の前記一方面の開口を覆うように着脱自在に装着される合成樹脂製の蓋体と、から構成され、
略矩形平板状のガラス基板が、少なくとも前記容器本体内の底壁および一対の側壁からなる3辺に所定間隔離間して形成された基板係止溝に係止された状態で搬送される基板搬送用容器の内壁構造であって、
前記容器本体内の基板収容部は、略矩形平板状の発泡合成樹脂製の内側断熱板とこの内側断熱板の平面を覆う薄いシート部材とから構成されるともに、前記内側断熱板は、上方から下方に向かって、その厚さが若干薄くなるように形成されており、かつ前記内側断熱板と前記シート部材とに形成された基板係止溝の凹凸面間にクッション用隙間が確保されていることを特徴とする基板搬送用容器の内壁構造。 - 前記蓋体は、発砲合成樹脂製の蓋体本体と、この蓋体本体の内面を覆う蓋体用シート部材とから構成され、前記蓋体本体の天井部に、基板収容溝が所定のピッチで形成されているとともに、この蓋体の内面に着脱自在に装着された前記蓋体用シート部材に、前記蓋体本体の天井部に形成された基板収容溝に対応する基板収容溝が形成され、且つ前記蓋体本体の天井部に形成された基板収容溝と前記蓋体用シート部材に形成された基板収容溝との間にクッション用隙間が確保されていることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送用容器の内壁構造。
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