JP5405192B2 - 自由移動を減少したマスターシリンダ - Google Patents

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Description

本発明は、自由移動(free travel) を減少したマスターシリンダに関する。更に詳細には、本発明は、マスターシリンダピストン、及び本発明によるピストンを備えたマスターシリンダに関する。
現在の制動システムは、通常は、マスターシリンダを備えている。このようなマスターシリンダは、マスターシリンダ本体を含む。このマスターシリンダ本体には、圧力チャンバが形成されている。圧力チャンバは、マスターシリンダ本体の内側にボアを形成する。圧力チャンバによって形成されたボア内にピストンが摺動自在に取り付けられる。ピストン及びボアは適合する形状を備えている。代表的には、ピストン及びボアは円筒形形状を有する。この場合、ピストンの直径は、ボアの直径よりも小さく且つボアの直径に非常に近い。
圧力チャンバには、ブレーキ流体が供給され、更に一般的には液圧流体が液圧流体リザーバによって供給される。圧力チャンバは、液圧流体供給ダクトを介して液圧流体リザーバに連結されている。供給ダクトは、マスターシリンダの本体に形成される。供給ダクトの出口は、ピストンに面している。液圧流体を供給ダクトから圧力チャンバに送ることができるようにするため、ピストンにはオリフィスが形成されている。
マスターシリンダは、液圧回路に液圧流体を供給する。このため、圧力チャンバは液圧流体出口を備えている。前記出口は、圧力チャンバの底部に形成されている。この出口は、液圧回路に直接的に連結されている。回路に液圧流体を供給するため、圧力チャンバ内の圧力を上昇しなければならない。圧力チャンバ内の圧力の上昇により、前記圧力チャンバ内に収容された液圧流体を、液圧回路の供給出口を通して排出する。圧力の上昇によって圧力チャンバから放出された流体は、液圧回路内に注入される。
制動作用中、ピストンは、マスターシリンダ本体のボア内で変位する。この変位により、圧力チャンバの大きさ、及び従って圧力チャンバの液圧流体貯蔵容量を減少する。更に、この変位により、圧力チャンバの液圧流体供給部を閉鎖する。詳細には、変位により、ピストンに形成されたオリフィスがボアの内壁に面し、供給ダクトがピストンの外壁に面する。しかしながら、圧力チャンバ内の液圧流体の圧力を上昇するため、圧力チャンバの液圧流体供給部の閉鎖をシールしなければならない。
シールを確実にするため、及び従って、圧力チャンバ内の圧力を上昇するため、マスターシリンダ本体のボアに溝を形成する。この溝は、作用位置において、即ちピストンがボア内で変位する場合に、ピストンに形成されたオリフィスが、前記溝に面するか或いは前記溝よりも前記供給ダクトから大きく離れるかのいずれかであるように配置される。
溝にはシーリングカップが配置される。このカップは、シールの役割を果たす。このようなカップの機能は、圧力チャンバと供給ダクトとの間の連通の閉鎖のシールを確実にすることである。このため、カップは溝に部分的にしか収容されていない。更に詳細には、カップの一部が、ピストンと接触するように溝内に突出している。この接触は、ピストンが作用位置にある場合に供給ダクトとピストンのオリフィスとの間のシールを確実にするものでなければならない。作用位置では、溝から突出したシールの部分は、ピストンのオリフィスに面し、前記オリフィスを塞ぐか或いは、ピストンの前記オリフィスよりも供給ダクトに近いピストンの外壁と接触するかのいずれかであるように配置される。カップは、この位置にあるとき、ピストンのオリフィスと供給ダクトとの間の液圧流体の循環を密封態様で遮断する。
カップは、通常は、U字形状輪郭を持つ冠状の形状を有する。U字形状輪郭は、ベース及び二つのリップを含む。一方のリップは内リップと呼ばれ、ピストンの外壁に対して結合される。他方のチップは外リップと呼ばれ、溝の底部に対して結合される。ピストンと内リップとの間の接触はシールされる。溝の底部と外リップとの間の接触はシールされる。
ピストンがピストンの変位軸線に沿って摺動するとき、内リップがピストンのオリフィスに面するまで、又は内リップがピストンのオリフィスよりも供給ダクトに近い場合、カップは、圧力チャンバの流体供給を密封態様で遮断する。このように遮断することにより、ピストンがマスターシリンダ内で前進し続けている場合、圧力チャンバ内の圧力が上昇する。圧力の上昇により、液圧回路に液圧流体を供給できる。この供給は、チャンバ内に収容された液圧流体を圧力回路に注入することによって行われる。液圧制動回路の液圧流体の供給により制動作用を可能にする。
制動作用中、ピストンのオリフィスは、内リップに面する前に、又は内リップよりも供給ダクトから大きく離れる前に、自由移動とも呼ばれる所定距離移動する。この自由移動中、供給ダクトと圧力チャンバとの間は連通していないため、シールされていない。この自由移動中にシールが存在しないため、圧力チャンバ内の圧力を上昇できない。圧力チャンバ内の圧力が上昇しないと制動を加えることができない。自由移動中、制動デバイスの使用者は、有効な制動を全く生じることなく、ブレーキペダルを押圧する。
自由移動を制限するため、又はなくすため、オリフィスをできるだけカップの内リップに近付けて配置することができる。この場合、オリフィスは、供給ダクトに面していない。しかしながら、ピストンのオリフィスが休止位置で供給ダクトに面していない場合には、圧力チャンバを供給する液圧流体の流量が不十分になってしまう。詳細には、圧力チャンバ内に存在し、制動作用中に液圧回路に送出される液体は、ピストンのオリフィスが供給ダクトに面していない場合には、急速に交換されない。前記オリフィスが供給ダクトと部分的にしか対面しないようにオリフィスを前方にずらすことができる。この部分的に対面した位置は、自由移動を減少すると同時に、圧力チャンバを急速に充填するのに十分な流量を確保するように定められる。しかしながら、このような部分的に対面した位置は、かなりの自由移動を残してしまう。
自由移動を減少し、使用者のペダルの押圧に関して制動作用を更に応答性のよいものにできるマスターシリンダデバイスが周知である。従って、米国特許第6,272,858号において、截頭円錐形部分を持つピストンを備えた制動デバイスが周知である。ここでは、截頭円錐形部分は、ピストンの変位軸線に対して傾斜した壁を形成する。この場合、ピストンのオリフィスは、前記傾斜壁に配置される。傾斜壁は、ピストンの外径、即ち截頭円錐形部分以外のピストンの直径が、截頭円錐形部分でのピストンの直径よりも大きいか或いは等しいようになっている。この場合、ボアの内壁とピストンの截頭円錐形部分との間に隙間がある。
この場合、ピストンのオリフィスは、もはや、供給ダクトに面している必要がない。詳細には、ピストンのオリフィスは傾斜壁に配置されており、供給ダクトが截頭円錐形部分と部分的にしか対面していない場合、供給ダクトを形成するボアの内壁と傾斜壁との間の隙間により、液体流体を通すことができる。ピストンのオリフィス及び供給ダクトが互いに対面していないにも関わらず、ピストンの変位軸線に対する傾斜壁の傾斜に応じて、及び傾斜壁と供給ダクトを形成するボアの内壁との間の隙間に応じて、圧力チャンバを効果的に充填するのに十分な流量が提供される。
しかしながら、このような截頭円錐形部分は、自由移動を大幅に減少できるけれども、ピストンの直径に不連続部を形成する接合ゾーンを形成する。この不連続部のため、内リップとピストンとの間が完全にシールされた状態がとれない。内リップが接合ゾーンに押し付けられた場合、内リップの第1部分が傾斜壁に押し付けられるが、前記内リップの剛性のため、内リップの第2部分はピストンの外径と接触できない。内リップは、この場合、ピストンと部分的に接触しているに過ぎない。内リップとピストンとの部分的接触が形成するシールは弱く、そのため、内リップはシールとしてのその役割を正しく果たすことができない。シールがもはや確保されていないと、圧力チャンバ内の圧力は、もはや正しく上昇できない。液体回路に供給がなされず、及び従って制動を正しく行うことができない。
従って、このような解決策では、マスターシリンダが正しく作動するのに十分なシールのレベル及び流量を維持しつつ、自由移動を大幅に減少することはできない。従って、この解決策はそのままでは受け入れることができない。
米国特許第6,272,858号
本発明によるデバイスは、自由移動を大幅に減少すると同時に完全なシールを確保することを提案する。このため、本発明によるデバイスは、傾斜壁を備えたマスターシリンダピストンを提案する。本発明による傾斜壁は、丸みのある凸状の表面を形成する。ピストンのオリフィスは、全体が、前記丸みのある凸状の表面に配置される。傾斜壁を備えているため、ピストンのオリフィスが供給ダクトに面して配置されていなくても、圧力チャンバを充填するのに十分な流量を確保できる。傾斜壁は丸みがあり且つ凸状であり、内リップは、制動作用中、ピストンに面する前記内リップの全ての点でピストンと接触している。このような接触により、圧力チャンバ内の圧力の効果的上昇を保証できるシールを確保する。傾斜壁の凸状の湾曲により、リップの一部が分離することを阻止する。
従って、本発明の要旨は、ブレーキ用マスターシリンダである。このブレーキ用マスターシリンダは、ブレーキペダルからマスターシリンダの底部まで、マスターシリンダ本体であって、マスターシリンダの本体のボア内にチャンバが配置されている、マスターシリンダ本体と、ピストンの変位軸線上でボア内で摺動するピストンと、ピストンのオリフィス及びマスターシリンダ本体の供給ダクトを介してチャンバを供給する液圧液体リザーバと、シーリングカップとを含み、シーリングカップは、内リップを介してピストンの周囲と接触し、外リップを介してマスターシリンダ本体と接触しており、オリフィスは、内リップに面しているか或いは、ピストンの変位軸線上でのピストンの変位における位置に応じて、制動作用中、供給ダクトから内リップよりも大きく離れているかのいずれかであり、ピストンは、截頭円錐形部分を含み、ピストンの截頭円錐形部分は、傾斜壁によってピストンの変位軸線に対して形成される、マスターシリンダにおいて、傾斜壁は、ピストンの外径から、ピストンの外径よりも小さい直径まで内側に湾曲した凸状の丸みのある表面を形成し、丸みのある表面は、オリフィスの入口全体が丸みのある表面に配置されるようになっている、ことを特徴とする。
本発明の好ましい実施例では、丸みのある表面は曲率が徐々に変化する。
本発明の好ましい実施例では、休止位置において、ピストンのオリフィスは、最大でも、マスターシリンダ本体の供給ダクトと部分的に面している。
本発明の好ましい実施例では、傾斜壁は、供給ダクトの壁を形成するマスターシリンダ本体の一部分に面している。
本発明の好ましい実施例では、休止位置において、傾斜壁に面するマスターシリンダ本体の部分との間に隙間が形成される。
本発明の好ましい実施例では、任意の作用位置において、内リップは、傾斜壁と実質的に平行である。
本発明の好ましい実施例では、マスターシリンダが作用状態にあるとき、内リップは、その全面に亘って傾斜壁に押し付けられる。
本発明は、以下の説明を読み、添付図面を検討することにより更によく理解されるであろう。添付図面は、単なる表示として与えられたものであって、本発明を限定しようとするものではない。
図1は、従来のタンデム型マスターシリンダの断面図である。 図2は、本発明によるマスターシリンダの部分断面図である。
図1は、従来のタンデム型マスターシリンダの断面図を示す。本発明は、シングルマスターシリンダの場合にも適用できるということは明らかである。
ブレーキデバイスのマスターシリンダ1は、ブレーキペダルからマスターシリンダ1の底部2まで、マスターシリンダ本体3を含む。マスターシリンダ本体3は、圧力チャンバ4が配置された内部容積を含む。圧力チャンバ4は、内部容積を形成するボア5を形成する。ピストン6がボア5内に配置されている。このようなピストン6は、ボア5内に摺動自在に取り付けられている。ピストン6は、変位軸線7上で摺動する。
液圧流体リザーバ8が圧力チャンバ4と連通している。この連通は、供給ダクト9を介して行われる。このような供給ダクト9は、リザーバ8に配置されたダクト入口10を有する。供給ダクト9は、ボア5の内壁12に配置されたダクト出口11を含む。ピストン6は、ダクト出口11に面してボア内に配置されている。ボア5の内壁12とピストン6の外径13との間の隙間は、圧力チャンバ4を正しく充填するのに十分な流量を許容しないような隙間である。ピストン6にはオリフィス14が設けられている。このようなオリフィス14により、液圧流体をダクト出口11から圧力チャンバまでピストン6の内部分15を介して循環できる。
ボア5には溝16が形成されている。この溝16はピストン6に面して配置されている。シーリングカップ17が溝内に部分的に収容されている。シーリングカップ17は、U字形状断面を有する。代表的には、カップ17は、ベース18と、内リップ19と、外リップ20とを含む。カップ17のベース18は、U字形状輪郭の底部を形成する。カップ17のリップ19及び20は、U字形状輪郭の枝部を形成する。内リップ19は、ピストン6と接触する。ピストン6と内リップ19との間の接触部はシールされる。外リップ20は、溝16の底部21と接触している。外リップ20と溝16の底部21との間の接触部はシールされる。
制動作用中、ピストン6はボア5内で変位する。このような変位は、変位軸線7に沿って行われる。この変位中、オリフィス14がボア5内で変位する。ボア5内でオリフィス14が変位することにより、供給ダクト9と前記オリフィス14との間の連通を閉鎖する。詳細には、供給ダクト9及びオリフィス14は、ピストン6の変位後、もはや互いに面しておらず、液圧流体は、ピストン6の外径13とボア5の内壁12との間を十分な流量で循環できない。しかしながら、連通のこの閉鎖はシールされていない。オリフィス14と供給ダクト9との間の連通の閉鎖のシールは、カップ17が前記オリフィス14に面している場合、又はカップ17が、ピストン6と密封接触したオリフィス14よりも供給ダクト9に近い場合にだけ得られ、代表的には、カップ17がオリフィス14と供給ダクト9との間に配置されている場合に得られる。オリフィス14と供給ダクト9との間の連通を密封態様で遮断した場合、ボア5内でピストン6が前進することにより、圧力チャンバ4内の圧力が上昇する。圧力チャンバ4内のこの圧力上昇により、液圧流体を液圧回路の供給出口22を通して排出する。液圧回路の前記供給出口22は、マスターシリンダの底部2に配置されている。
休止位置、即ち制動作用が加わっていない位置から、作用位置、即ち制動中のその位置までのピストン6の変位、即ち圧力チャンバ4内の圧力を上昇できるピストン6の変位を自由移動23と呼ぶ。代表的には、自由移動23は、休止位置から、供給ダクト9とオリフィス14との間の連通を密封態様で遮断する位置までのピストン6の移動と対応する。
図2は、本発明によるマスターシリンダの部分断面図を示す。
この自由移動を減少するため、デバイスでは、ピストン6に截頭円錐形部分24が設けられている。ピストン6の截頭円錐形部分24は、ピストン6の変位軸線7に対して傾斜した壁25によって形成されている。オリフィス14は、全体がこの傾斜壁25のところに配置されている。傾斜壁25は、供給ダクト9と少なくとも部分的に面している。この部分的に面する部分により、傾斜壁25と、供給ダクト9を形成するボアの壁27との間に隙間26を形成する。この隙間26により、オリフィス14が全く又は僅かしか供給ダクト9に面していない場合でも、圧力チャンバ4を満たすのに十分な液圧流体を通すことができる。
このような傾斜壁25により、オリフィス14をカップ17と近付けて配置することができ、これと同時に圧力チャンバ4が十分に供給された状態が維持される。オリフィス14をカップ17に近付けると、供給ダクト9とオリフィス14との連通をカップ17の補助により密封態様で閉鎖するためにピストン6が移動すべき距離が減少する。
しかしながら、このような傾斜壁は、ピストン上のカップ17の移動に不連続部を形成する。代表的には、ピストン6の傾斜壁25と外壁29との間の接合部28は一部しかピストン6と接触しない。ピストン6の外壁29は、マスターシリンダ本体3に面するピストン6の壁によって、ピストン6の直径13の周囲のところに形成される。代表的には、傾斜壁25は、この傾斜壁25上の任意の点が、ピストン6の外壁29の任意の点よりも変位軸線7に近いようになっている。
内リップ19が接合部28に押し付けられたとき、内リップ19の第1部分30が傾斜壁25に押し付けられ、内リップ19の第2部分31がピストン6の外壁29に面する。この場合、内リップ19とピストンとの間の接触は、ほんの部分的接触であり、内リップ19の剛性により全接触が阻止される。これは、接合部28が角度の変化を生じるためである。この部分的接触では完全なシールを確保することができない。同様に、内リップ19の第2部分31がピストン6の外壁29と接触した場合、内リップ19の第1部分30が離れてしまう。このように離れることにより、内リップ19の第1部分30と傾斜壁25との間の密封接触を妨げる。内リップ19は、ピストン6と部分的にしか接触しない。この部分的接触では、内リップ19とピストン6との間の接触部を完全にシールすることはできない。
内リップ19とピストンとの間の接触部が、傾斜壁25の存在に関わらず、完全にシールされた状態を確保するため、本発明によるデバイスは、前記傾斜壁25が凸状の丸みのある表面32を形成するようにする。この場合、凸状の丸みのある表面32は、次いで、ピストン6の外壁29を形成するピストン6の外径13から、傾斜壁25の直径33まで内方に湾曲している。丸みのある表面32の直径33は、丸みのある表面32の全ての点のところでピストン6の外径13よりも小さい。丸みのある表面32は、オリフィス14の入口34全体が前記丸みのある表面32のところに配置されるようになっている。丸みのある表面32の凸状の湾曲により、カップ17とピストン6との間が全体として及び従って完全にシールされた状態にする。丸みのある表面32が凸状の湾曲をなしているため、接合ゾーン28で傾斜角度の変化が生じない。接合部28のところで角度変化が生じないため、前記内リップ19が接合ゾーン28と接触した場合、内リップ19が離れない。カップ17は、この場合、丸みのある表面32をぴったりと取り囲む。
本発明の好ましい実施例では、丸みのある表面32の湾曲は徐々に変化していてもよい。この徐々に変化する湾曲は、接合部28のところで最大に減少する。内リップ19は、ピストン6と完全に密封接触した状態のままである。
本発明の好ましい実施例では、休止位置において、ピストン6のオリフィス14は、供給ダクト9と最大でも部分的にしか面していない。供給ダクト9とオリフィス14との間が、ピストン6の変位軸線7に対して垂直な軸線上でずらしてあるため、休止位置では、オリフィス14をカップ17に近付けて配置できる。このようにオリフィス14をカップ17に近付けて配置することにより、自由移動23を減少する。丸みのある表面32とボア5の壁27との間の隙間26により、圧力チャンバ4を充填できる液圧流体の流量が確保される。代表的には、傾斜壁は、ピストン6の変位軸線7に対して垂直な軸線上で、供給ダクト9の壁を形成するボア5の内壁27に面する。従って、傾斜した丸みのある表面は、任意の作用位置において、即ちピストン6がボア5内で変位するとき、内リップが傾斜壁25と実質的に平行であるように、カップ17と相互作用する。同様に、マスターシリンダの作動時に、傾斜壁に面する内リップの表面全体が前記傾斜壁に押し付けられる。
従って、本発明によれば、マスターシリンダ1の作動時に、内リップ19の表面全体が傾斜壁25に押し付けられる。このため、傾斜壁25は、傾斜の変化なしでピストン6の外径13に至る。
1 マスターシリンダ
2 底部
3 マスターシリンダ本体
4 圧力チャンバ
5 ボア
6 ピストン
7 変位軸線
8 液圧流体リザーバ
9 供給ダクト
10 ダクト入口
11 ダクト出口
12 内壁
13 ピストンの外径
14 オリフィス
15 内部分
16 溝
17 シーリングカップ
18 ベース
19 内リップ
20 外リップ
21 底部
22 供給出口

Claims (8)

  1. ブレーキ用マスターシリンダであって、ブレーキペダルから前記マスターシリンダの底部(2)まで、
    マスターシリンダ本体(3)であって、前記マスターシリンダの前記本体のボア(5)内にチャンバ(4)が配置されている、マスターシリンダ本体と、
    前記ピストンの変位軸線(7)上で前記ボア内で摺動するピストン(6)と、
    前記ピストンのオリフィス(14)及び前記マスターシリンダ本体の供給ダクト(9)を介して前記チャンバを供給する液圧液体リザーバ(8)と、
    シーリングカップ(17)とを含み、
    前記シーリングカップは、内リップ(19)を介して前記ピストンの前記周囲と接触し、外リップ(20)を介して前記マスターシリンダ本体と接触しており、
    前記オリフィスは、前記内リップと面しているか或いは、前記ピストンの変位軸線上での前記ピストンの変位における位置に応じて、制動作用中、前記供給ダクトから前記内リップよりも大きく離れているかのいずれかであり、
    前記ピストンは、截頭円錐形部分(24)を含み、
    前記ピストンの前記截頭円錐形部分は、傾斜壁(25)によって前記ピストンの変位軸線に対して形成される、マスターシリンダにおいて、
    前記傾斜壁は、前記ピストンの外径から、前記ピストンの前記外径よりも小さい直径(33)まで内側に湾曲した凸状の丸みのある表面(32)を形成し、
    前記丸みのある表面は、前記オリフィスの入口(34)全体が前記丸みのある表面に配置されるようになっている、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  2. 請求項1に記載のマスターシリンダにおいて、
    前記丸みのある表面は曲率が徐々に変化する、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  3. 請求項1又は2に記載のマスターシリンダにおいて、
    休止位置において、前記ピストンの前記オリフィスは、最大でも、前記マスターシリンダ本体の前記供給ダクトと部分的に面している、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  4. 請求項1、2、又は3に記載のマスターシリンダにおいて、
    前記傾斜壁は、前記供給ダクトの壁を形成する前記マスターシリンダ本体の一部分(27)に面している、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  5. 請求項4に記載のマスターシリンダにおいて、
    休止位置において、前記傾斜壁に面する前記マスターシリンダ本体の前記部分との間に隙間(26)が形成される、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のマスターシリンダにおいて、
    任意の作用位置において、前記内リップは、前記傾斜壁と実質的に平行である、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のマスターシリンダにおいて、
    前記マスターシリンダが作用状態にあるとき、前記内リップは、前記傾斜壁に面するその全面に亘って前記傾斜壁に押し付けられている、ことを特徴とするマスターシリンダ。
  8. 請求項1に記載のマスターシリンダにおいて、
    前記傾斜壁は、曲率の変化なしで前記ピストンの外径に達する、ことを特徴とするマスターシリンダ。
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