JP5404184B2 - 集合住宅構造 - Google Patents
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Description
敷地内に、それぞれの住戸へ通じる道路を設け、この道路の地面下に、上水道管または下水道管のいずれか一方、または両方が埋設されていると、道路および、上水道管または下水道管が共用部分となるので、これらのメンテナンスや管理が容易できる。
本発明の実施の形態1に係る集合住宅構造を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅を示す図である。図2は、図1に示す集合住宅のライフラインである上下水道管および敷地内配電線の配置状態を示す図である。
敷地Sは、住宅用に割り当てた住戸地S1〜S10と、敷地Sの外からそれぞれの住戸地S1〜S10までの間に設けられた道路Rと、道路Rの出入口付近に設けられた共有施設設置部分Cとを備えている。分筆されていない敷地S全体は、共用部分である。従って、住戸地S1〜S10、道路R、および共有施設設置部分Cのそれぞれも共用部分であり、共用部分に含まれる住戸地S1〜S10には境界線が設けられていない。
オーナーから土地活用の全てを受託した管理会社は、敷地Sに建設する集合住宅1の建設をオーナーの意見を聞きながら計画し、施工図面を作成して、建設会社に集合住宅1の建設を代理発注する(S110)。代理請負した建設会社は、管理会社と協議をしながら集合住宅1の建設を行う。そして、管理会社は、建設された集合住宅1の入居者を募集し、入居済みの入居者から家賃を得る。また、共用部分のメンテナンスの管理を行う。例えば、管理会社は、浄化槽34の定期的な清掃や、それぞれ住戸2の外壁の補修などを行う(S120)。
まず、オーナーにとっては、管理会社へ委託することで、オーナーは定期借地権による収入を得ることができるので、費用負担することなく土地活用が可能である。また、集合住宅1に関わる管理を、管理会社が行うことで、運用負担が軽減できる。
複数の戸建構造の住戸2を建設することで、1戸の住戸2を建設する場合より1戸当たりの建設コストを低く、また、同じ住戸数を高層化したマンションより合計の建設コストを低く抑えることができる。また、複数の住戸2を統一的なデザインとしたり、周囲と調和がとれるデザインとしたりすることができる。
住戸2の専用部分が居室内部だけなので、外壁の修理や庭Gの草刈り、道路の舗装などのメンテナンスが、入居者への告知は必要だが承諾を得る必要がないので、容易に実施することができる。また、オーナーが管理会社を介せずに直接管理・運営した場合と比較して、専門性を有する管理会社が運営することで、定期的なメンテナンスなどの実施が可能となるので住戸2の耐用年数を延ばすことができる。
集合住宅1の住戸2が賃貸でなく分譲である場合には、入居者が転勤となったときに住戸2を他に貸し出したり、転売したりすることが可能である。また、共有部分である庭Gのメンテナンスを管理会社が実施するので煩わしくない。
道路Rは、私道となるためコミュニティ広場としての使用も可能である。
共用部分については、管理会社が管理しているため、入居者はセカンドハウスとすることも可能である。
また、マンションの2階以上の各戸では、一時的なごみ置き場をベランダや台所、または床下などに配置することになるが、この集合住宅1は各住戸2が戸建構造を有しているため、地下に広くごみ置き場を確保することができるので、見栄えがよく、衛生的である。
次に、本発明の実施の形態2に係る集合住宅を、図4に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る集合住宅のライフラインである上下水道管、ガス管および敷地内配電線の配置状態を示す図である。
なお、図4においては、下水道管32xの一部が住戸地Sx1から共有施設設置部分Cxに向かって道路Rxを横切っているが、配管長が短いため支障はない。また、共有施設設置部分Cxに配置された浄化槽34から公共下水に向かって一部の下水管32xが、道路Rx下を通っているが、道路Rx下を通らないように、共有施設設置部分Cx内を迂回させてもよい。
次に、本発明の実施の形態3に係る集合住宅を、図5に基づいて説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係る集合住宅を示す図である。
敷地Sy全体を共有部分とすることで、敷地Syの一部が道路に面していれば、各住戸2へ通じる道路をそれぞれに設ける必要がない。従って、公道Ryに面した一画を各住戸2の居住者用の駐車場Pyとすることで、敷地Sy内を広く、かつ有効的に活用することが可能である。
更に、分譲マンションのように住戸2を他に貸し出したり、転売したりすることが可能である。
次に、本発明の実施の形態4に係る集合住宅について、図面に基づいて説明する。本実施の形態4に係る集合住宅では、排水路を排水方向に向かって下り傾斜とする盛土による傾斜面が設けられていることを特徴とするものである。
敷地Szには、住戸101〜107のそれぞれに対応して北側に、7台の車両が縦列駐車となる駐車場P11〜P17が設けられている。また、敷地Szには、通路R2に沿って8台の車両が横列駐車となる駐車場P21〜P28が設けられている。この駐車場P11〜P17,P21〜P28は、契約している住戸101〜111の居住者の共用部分である。この駐車場P11〜P17,P21〜P28は、契約した居住者に専用使用権が付与されている。
また、通路R3には、市道Rdの公共下水管400に汚水連絡管401を介して通じる汚水本支管402が埋設されている。汚水本支管402には、各住戸101〜111に接続する汚水支管403が接続されている。以下、汚水連絡管401、汚水本支管402および汚水支管403を総称して汚水管と称することがある。
このA部〜C部の傾斜の勾配は、本実施の形態では約1%や約0.4%としているが、設計段階において適宜調整することができる。
従って、側溝M1,M2は、排水方向である東側から西側に向かって傾斜面に沿って下り傾斜となっている。側溝M2から側溝M1へ連絡する側溝M3は、北側半分が傾斜面(A部分)に沿って排水方向に向かって下り傾斜となっているが、南側半分が傾斜面(B部分)とは傾斜方向が反対となるので、このB部分については、盛土を側溝M2側から側溝M1に向かうに従って徐々に深く掘り下げることで、側溝M3の排水性を確保している。
2 住戸
31,31x 上水道管
31a 本支管
31b,31xa 支管
32,32x 下水道管
32a 本支管
32b 支管
32xa 支管
32xb マス
33,33x 敷地内配電線
33xa 分岐線
34 浄化槽
35x ガス管
36 ごみ置き場
37 コインランドリー
38 保管室
S,Sx,Sy,Sz 敷地
S1〜S10,Sx1〜Sx6,Sy1〜Sy4 住戸地
R,Rx 道路
Ry 公道
C,Cx,Cy 共有施設設置部分
G 庭
P,Py 駐車場
101〜111 住戸
201,202 雨水支管
300 給水本管
301 給水本支管
302 給水支管
303 量水器
400 公共下水管
401 汚水連絡管
402 汚水本支管
403 汚水支管
Rd 市道
R1,R2 通路
P11〜P17,P21〜P28 駐車場
M1〜M3 側溝
Claims (6)
- 共用部分である敷地に、互いが離間して配置された戸建構造を有する住戸と、
前記住戸ごとに対応させて隣接する位置に配置された庭と、
前記共用部分である敷地に、前記住戸の基礎を施工する際に掘り出された残土を盛土として、排水方向に沿って傾斜面を形成し、この傾斜面に沿って一定の深さに溝を掘って形成された排水路とを備えたことを特徴とする集合住宅構造。 - 前記敷地は、分筆されていない請求項1記載の集合住宅構造。
- 前記敷地には、それぞれの住戸へ通じる共用部分となる道路が設けられ、前記道路の地面下には、前記それぞれの住戸と公共水道とを接続する上水道管または下水道管のいずれか一方、または両方が埋設されている請求項1または2記載の集合住宅構造。
- 前記敷地に接する道路に面した位置に前記住戸のための共用部分である駐車場が設けられている請求項1または2記載の集合住宅構造。
- 前記それぞれの住戸と公共水道とを接続する上水道管または下水道管のいずれか一方、または両方は、それぞれの住戸および庭を含む住戸地を経由して配管されている請求項3または4記載の集合住宅構造。
- 前記下水道管には、前記それぞれの住戸から排出された下水を浄化する共用部分である浄化槽が設けられている請求項3または5記載の集合住宅構造。
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