JP2007023501A - 乾湿法面の緑化工法、これに使用する植生資材 - Google Patents

乾湿法面の緑化工法、これに使用する植生資材 Download PDF

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Abstract

【課題】ダム湖、湖、池等の周囲の乾湿法面の緑化あるいは植生を簡単かつ確実に行うことのできる工法、及びこれに使用する植生資材を提供すること。
【解決手段】ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10に、次の各工程を経て直根型特殊竹20を植え付けることにより、この乾湿法面10の緑化を行う植生工法。
(1)直根型特殊竹20の植栽が可能な植栽面11を、乾湿法面10に形成する工程;
(2)各植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける工程。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダム湖、湖、池等の周囲の法面であって、淡水または鹹水に完全に漬かったり、あるいは完全に露出して乾燥したりもする「乾湿法面」の緑化工法、これに使用する植生材料に関し、特に、植生植物として「蓬莱竹(ほうらいちく)、小町竹」を代表とする「直根型特殊竹」を積極的に利用するようにした乾湿法面の緑化工法、これに使用する植生材料に関するものである。
ダム湖、湖、池等の周囲の法面であって、水没したり、完全に露出して乾燥状態が長く続いたりする「乾湿法面」は、その「植生」を行うことが一般に困難である。何故なら、例えばダム湖について考えてみれば、これは人や土木機械が入りにくい場所にあり、しかもその法面は人工的であることから急斜面となっていることが多いからである。
そして、このような「乾湿法面」は、水位の上下によって、長く完全に水没するかと思えば、渇水期には完全に乾燥状態になってしまい、植物を生育させてその根の力によって保護する「植生」を行うには全く不向きな場所である。つまり、このような「乾湿法面」の植生を行っても、水没してしまうことにより植生植物が枯死してしまう。このため、各地のダム湖や湖では、このような植生が行われていない赤茶けた「乾湿法面」が剥き出し状態で放置されたままとなって周囲の景観を損なっているだけでなく、乾湿法面が湖水によって洗掘されるままとされて崩壊の虞があるとともに、ますます景観が損なわれているのが現状である。
このような「乾湿法面」に対する「緑化」あるいは「植生」は、例えば、特許文献1〜特許文献5にて提案されているように、従来から様々な工法が試みられてきているのであるが、未だに十分なものとはなっていないのが実状である。
特開平6−322731号公報、要約、代表図 特開平7−331662号公報、要約、代表図 特開2003−79242号公報、要約、代表図 特開2005−146619号公報、要約、代表図 特開2000−154546号公報、要約、代表図、段落0006〜0010
特許文献1には、「ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の安定・修景を図る為に植物の根を利用して土石を拘束して法面の崩壊を防止すること」を目的としてなされた「ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の緑化工法」が提案されている。
そして、この特許文献1に記載された「緑化工法」は、図11にも示すように、「植生基盤材を充填した緑化ボックスをダム湖、湖、池等の湛水面裸地の植生を助長すべく整備した法面に植生基盤材入り縁化ボックス1を縦横に連続的に設置し、緑化ボックス1内で水陸両用植物8を根付かせその成長に従って根を背面の法面に侵入させて、根と地山を一体化させ」るという構成を有したものであり、これにより、「地山を拘束し、ダム湖、湖、池等の湛水面裸地法面の滑りや崩壊を防止する」といった作用あるいは効果が得られるものであると考えられる。
しかしながら、この特許文献1の「緑化工法」では、「水陸両用植物8を根付かせ」ることが最大の条件となっているが、そのような水陸両用植物8の具体的例は当該特許文献1中には記載されておらず、実際上は実施できないものとなっている。
特許文献2には、「湖等の湛水斜面の浸食・崩壊防止と景観の向上とを確実に為し得る緑化工法を提供すること」を目的としてなされた「ダム湖、湖、池等の湛水斜面の緑化工法」が示されているが、この緑化工法は、図13にも示すように、「ダム湖、湖及び池等の湛水斜面1に複数の杭2を縦横方向に互いに所定の間隔を隔てて鉛直に打ち込み、杭2の背面に柵材3を立て込んだ後、湛水斜面1の整形及び植生基盤材の投入又はそのいずれか一方により湛水斜面1に植生基盤4を階段状に形成し、起立前面に補強筋5を配筋し、アンカー6を打ち込んでから、繊維等を配合した透水性コンクリートを吹付けて法枠7を形成し、植生基盤4の上面水平部に水生植物8を播種又は植栽する」という構成を有したものである。
この特許文献2の緑化工法によれば、「階段状に形成された植生基盤4は崩壊する虞れも衰退する虞れもなく、然も法枠7の透水性・断熱性により植生基盤4の過湿及び高低温化が防止されるから、植物は健全に生育し、その根の伸長によって時間の経過に伴い補強範囲・補強効果が拡大し、湖等の湛水斜面1の浸食・崩壊は防止され、緑化により景観が向上する」といった作用あるいは効果が得られるものと考えられるが、「植生基盤4の上面水平部に水生植物8を播種又は植栽する」という事実上困難な作業を行わなければならず、実際的な緑化工法ではないと考えられる。
特許文献3には、「ダム湖等の淡水湖に於いて、乾燥と冠水が絶えず繰り返される水位変動の激しい法面に対して、肥料や種子の流出や植生基盤自体の崩落をなくして確実に緑化できるようにする」ことを目的とした「浮体式緑化基盤」が提案されている。
この「浮体式緑化基盤」は、図14にも示すように、「湛水湖の法面10に杭12を打設し、この杭12に植生基盤21,22を備えた浮体13を所定間隔にて複数個連結し、連結した最先端の浮体13aにフロート15を取り付けるとともに、該フロート15にロープ16にてアンカー17を連結し、このアンカー17を湛水湖の湖底18に沈設して構成されたこと」を特徴とする所謂「浮島工法」であるが、このような浮島工法だけによる緑化工法は、「浮島」自体に植生植物が生えるだけであって法面に根付くものではないから、法面は裸のままで洗掘されたり吸い出されたりすることになる。
なお、この特許文献3の工法では、その請求項5に、「上記浮体の植生基盤に植栽される植物は、ミズドクサまたはセキショウである」こと、つまり植生植物としてよいと考えられる「ミズドクサまたはセキショウ」が具体的に挙げられているが、これらの植物は所謂「草本類」であって長期にわたる植生が困難であると考えられる。
特許文献4には、「従来の護岸工法に比べてより安価に所望の裸地面の保護とその緑化を同時に達成することのできる護岸工法を提供すること」を目的とした「護岸工法」が提案されている。
この「護岸工法」は、図15にも示すように、「河川、湖沼、ダム湖等の岸辺の傾斜した裸地面1に、メッシュ布付き網状体2を敷設し、この網状体2の上面に適宜径の丸太5またはロープ9よりなる複数の凸状体5A(9A)を等高線に沿うように連続的または断続的に形成」しなければならないものであり、この「網状体2の上面に適宜径の丸太5またはロープ9よりなる複数の凸状体5A(9A)を等高線に沿うように連続的または断続的に形成」する作業は、急な傾斜になっておりしかも人里離れた「ダム湖」のような場所では、その施工作業が非常に困難を極めると考えられる。
そこで、本発明者等は、施工を容易に行うことができて、できれば「木本類」による強固な植生が行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、特許文献5に示されるような「蓬莱竹、小町竹」を代表とする「直根型特殊竹」使用する緑化工法を見出したのである。
この特許文献5にて提案されている「竹の植生を利用した土留め方法」は、「山林や造成地の法面の崩壊防止、災害により崩壊した法面の復旧、河川や池の護岸改修等のための土留めを強力に行うことができ、しかも、周辺環境にも馴染み、施工簡単で安価に行えるようにする」ことを目的としてなされたもので、図16にも示すように、「蓬莱竹を代表とするバンブー種の竹2が土に接する節の部分から発根および発芽し根cが下方に強く伸びる性質を利用して土留めを行い、同時に緑化を行う。施工方法としては、切り取って2から3日以内(最長5日まで可)の竹を2稈3節以上の長さに切った竹材料を使用し、その竹材料1の節と節の間の稈の部分に注水しておいて、その竹材料1を一端側の節をわずかに地表割栗石60に露出させ他端側の節を10センチメートル以内の深さして斜めに土中に埋め込む。あるいは、打ち並べた杭3に竹材料1を渡してしがら(柵)に組み、背後に埋土をする」といった構成を有するものである。
そして、この特許文献5の発明者は、上記の発明をなすにあたって、当該文献5の段落0006〜0010に記載されているように、
・蓬莱竹を代表とするバンブー種の竹が、土中に埋設したときに節の部分から発根および発芽して、その根は横に広がらずに下方に強く長く伸びる性質を有している
・蓬莱竹の根は下方に強く伸びるので周辺に無秩序に竹の子を出すようなことがなく、土留めに限定した計画的な根の利用が可能である
・蓬莱竹は、特に3年生の竹の場合に発根率が高く、5年生まで可能である
・蓬莱竹は、これを水に浸けておけば、1カ月、2カ月といった長期保存も可能で、例えば河川,池の水辺等、そういった条件に適する場所において適性材料を使うことにより100%に近い活着率が可能となる
といった植生植物として非常に好ましい種々な特性を有していることを見出したのであった。
しかしながら、この特許文献5に記載された「竹の植生を利用した土留め方法」は、当該文献5の段落0006〜0010に記載されているように、
・こうした性質を有する蓬莱竹の茎の部分を複数の節を含む長さに切った竹材料を用い、その竹材料を横向けにして各節の少なくとも一部が土に接するよう土を被せて埋め込まなければならないこと
・蓬莱竹は、根付きの竹を現地に搬入して現地で所定長さに刻みながら施工する場合と、切り取ったままの葉っぱの付いた状態、あるいは、葉っぱを取り除いた状態のものを現地に搬入して現地で刻み加工を施して施工する場合と、予め刻み加工を施した材料を現地に搬入し施工する場合とがあるが、いずれの場合も水分発散を少しでも遅らせることが重要で、施工時期は一般的に12月から6月位までが好ましい
・切り取ってから2から3日以内に施工するのが好ましく、最長5日までは可能
・(施工方法としては)蓬莱竹をそのまま横向けにして一端のみ地表に露出するよう斜めに地中に埋め込む方法や、また、傾斜地面に打ち並べた杭に竹材料を渡して竹しがらを組み立てる方法があるが、いずれも施工条件を制限するものである。
そこで、本発明者等は、ダム湖、湖、池等の周囲の法面であって、淡水または鹹水に完全に漬かったり、あるいは完全に露出して乾燥したりもする「乾湿法面」の緑化あるいは植生を簡単かつ確実に行うにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、ダム湖、湖、池等の周囲の乾湿法面の緑化あるいは植生を簡単かつ確実に行うことのできる工法、及びこれに使用する植生資材を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10に、次の各工程を経て直根型特殊竹20を植え付けることにより、この乾湿法面10の緑化を行う植生工法。
(1)直根型特殊竹20の植栽が可能な植栽面11を、乾湿法面10に形成する工程;
(2)各植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける工程。」
である。
すなわち、この請求項1の発明に係る緑化工法は、直根型特殊竹20が根21をほぼ鉛直方向に延ばす植物であるという特性に着目してなされたもので、このことを有効に利用できるようにするために、まず、直根型特殊竹20の植栽が可能な植栽面11を、乾湿法面10に形成するようにしたものである。
上記直根型特殊竹20としては、「蓬莱竹」や「小町竹」が知られているが、入手が容易で代表的なものが「蓬莱竹」であるため、以下の説明では、この「直根型特殊竹20」を「蓬莱竹20」として説明して行くこともある。また、以下の説明では、「土」と「客土」とを区別して述べているところがあるが、その場合、「土」は、苗を育てるときに使用されて根についたままのものや、施工現場で発生した所謂「現地発生残土」を、また、「客土」は、外部から積極的に運んできて投入されるものを、それぞれ意味するものとする。
この植栽面11の形成は、図1に示すように、上下方向についてほぼ隙間無く行っても、また図6に示すように、各植栽面11間に乾湿法面10の一部分を露出させるようにまばらに行ってもよいものである。なお、乾湿法面10の一部分を露出させた場合には、この露出された乾湿法面10に、後述するような洗掘・吸出防止マット40を施工することもある。
各植栽面11の形成は、乾湿法面10の上から下に向けて順に行っていくことが自然である。この植栽面11の形成にあたって、所謂「残土」が発生するが、この残土は、次の植栽面11の形成に利用したり、あるいは、後述する植生枠30Aや載置枠30Bに形成される収納空間Rの中に入れる土23として利用してもよい。
各植栽面11は、基本的には蓬莱竹20を代表とする直根型特殊竹20が植栽される箇所となるものであるから、完全な平面である必要はなく、図5に示すような、根21やこれを囲んでいる土23を保護したコモ包み22、あるいは後述する植生枠30Aや載置枠30B自体が安定した状態で載置され、かつ、蓬莱竹20の根21が鉛直下方に延びられるような状態になっていれば十分である。勿論、各植栽面11の横方向については、連続させて形成しても、また間に乾湿法面10を露出させたまま残すという断続状態で形成してもよい。
そして、以上のように形成した各植栽面11に対しては、工程(2)のように、各植栽面11上に蓬莱竹20を植え付けるのである。この蓬莱竹20の植え付け、つまり植栽にあたっては、上述したように、コモ包み22によって保護された蓬莱竹20を植栽面11上に載置して、その載置周囲を、植栽面11を形成したときの土23(残土)や客土50によって覆うようにしてもよいし、後述する植生枠30Aや載置枠30Bを使用して植栽してもよいものである。
なお、植栽した各蓬莱竹20の根元表面については、図2に示すように、割栗石60を施工しておくとよい。この割栗石60は、各蓬莱竹20の根元表面の、湖水の流れや波に対する抵抗物となってその洗掘を防止することになるものである。
以上のような施工方法を採用すれば、単純に乾湿法面10上に植栽面11を形成すればよく、植栽面11が形成されれば、その上に蓬莱竹20を載置して必要な客土50、あるいは土23の投入や割栗石60の施工だけで植栽が完了するのであり、資材の入りにくいダム湖における乾湿法面10のような部分でも簡単に緑化施工が行えるのである。それだけでなく、植栽面11に植栽された各蓬莱竹20の根21は、図1中の一番上に記載したもののように、植栽面11から下方に無理なく延びていくことができ、各蓬莱竹20の根付きが確実になることは勿論、この蓬莱竹20の根21によって乾湿法面10の保護あるいは強化がなされるのである。
また、蓬莱竹20を代表とする直根型特殊竹20は、図1及び図6に示すように、湖水に埋没した状態でも生育するものであり、しかも、乾燥状態にも強いものであるから、乾湿法面10の緑化を行うのに最適であるだけでなく、湖水中のリンや窒素の吸収も盛んに行うものである。このため、この蓬莱竹20を施工したダム湖にあっては、リンや窒素のような栄養分が蓬莱竹20によって常に吸収されることになって「富栄養化」が防止され、湖水にアオコのような植物性プランクトンの発生が抑制されることになって、常に青々とした綺麗な湖を形成することになるのである。
従って、この請求項1の植生方法によれば、蓬莱竹20の利点を有効に利用した緑化が簡単に行えるのであり、ダム湖、湖、池等の乾湿法面10の景観維持も行うことができるのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法について、
「工程(2)の植根型特殊竹20を植え付けるにあたって、各植栽面11上に、収納空間Rを形成することのできる植生枠30Aまたは載置枠30Bを設置しておき、その収納空間R中に直根型特殊竹20を挿入するようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項2の植生工法では、後述する植生資材である植生枠30Aまたは載置枠30Bを使用するものであり、これらの植生枠30Aまたは載置枠30Bによって、植栽面11上に蓬莱竹20のための収納空間Rという植栽部分を積極的に形成するようにしたものである。植生資材としての植生枠30Aを使用する場合には、図3に示したような収納空間Rが形成できるのであり、載置枠30Bを使用する場合は、図4に示したような収納空間Rが形成できるのである。
このような収納空間Rは、その周囲を構成している植生枠30Aや載置枠30Bによって、収納された蓬莱竹20の下部を安定的に保持することになるから、乾湿法面10に対する蓬莱竹20の植栽を確実に行うことになる。また、これらの載置枠30Bや植生枠30Aは、その収納空間R内に蓬莱竹20の挿入と、土23や客土50を投入するだけで蓬莱竹20の植栽を簡単に行うことができ、当該植生工法をより簡単にすることができるのである。
従って、この請求項2の植生工法によれば、上記請求項1のそれと同様な効果を発揮する他、植生工法を簡略化でき、蓬莱竹20の生育を確実なものとすることができるのである。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法について、
「収納空間R中に洗掘・吸出防止材34を挿入してから、この洗掘・吸出防止材34中に直根型特殊竹20の挿入と、土23または客土50の投入とを行うようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項3の植生工法では、図1、図2、あるいは図4に示すように、植生枠30Aまたは載置枠30B内への蓬莱竹20の挿入と、土23や客土50の投入とを行う前に、収納空間R中に洗掘・吸出防止材34を挿入するようにしたものである。
洗掘・吸出防止材34は、合成樹脂あるいは金属によって網状のものとして形成したもの、あるいは不織布のような材料によってシート状に形成したもの、さらにこれらを組み合わせたもの、そしてこれらの平らな状態のものだけでなく、筒状や袋状に形成したもの等が採用される。いずれも、洗掘・吸出防止材34は、収納空間R内の土23や客土50が湖水等によって洗掘されないようにするだけでなく、植生枠30Aまたは載置枠30B内へ入り込んだ水が外に出るとき(湖側に流れ出すとき)に、収納空間R内の土23や客土50をも外側に流出させてしまう(この現象は一般的に、吸出しと言われる)ことをフィルター作用によって防止するものであり、例えば客土50を行う前に収納空間R内に収納されるものである。
勿論、この洗掘・吸出防止材34は、載置枠30Bの内側、あるいは植生枠30Aを構成している前面枠31や背面枠32の内側に予め、つまりこれらの載置枠30Bや植生枠30Aを植栽面11上に設置する前に取り付けておいても良いし、載置枠30Bまたは植生枠30Aの設置後挿入するようにしても良い。
以上のような洗掘・吸出防止材34を、載置枠30Bや植生枠30Aが有していれば、収納空間R内の客土50や土23が湖水によって洗掘されたり吸い出されたりすることは、より一層防止されることになる。
従って、この請求項3の植生工法によれば、上記請求項2のそれと同様な効果を発揮する他、収納空間R内の土23や客土50の洗掘や吸出しを防止することができるのである。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法について、
「直根型特殊竹20の根元表面に割栗石60を投入することにより、直根型特殊竹20の根元表面の洗掘を防止するようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項4の植生工法では、図2に示すように、蓬莱竹20の根元表面に割栗石60を投入するものである。この割栗石60は、湖水やその波によっては簡単に移動したり、洗掘されたりはしない大きさあるいは重さのものが採用される。
従って、この請求項4の植生工法は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の乾湿法面10の緑化を行う植生工法と同様な効果を発揮する他、蓬莱竹20の根元表面の洗掘をより一層防止することができるのである。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10上に植栽面11を形成して、この植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
この植生資材を、下面が植栽面11上に設置される載置面31aとなり、通孔を有する載置枠30Bにより構成し、この載置枠30Bを植栽面11上に設置したとき、乾湿法面10との間に直根型特殊竹20を収納するための収納空間Rの形成を可能にしたことを特徴とする載置枠30B」
である。
すなわち、この請求項5に係る発明は、図4に示すような構造の載置枠30Bを、前述してきた請求項1〜4の植生工法において使用する植生資材としたものであり、下面が乾湿法面10上に形成した植栽面11上に設置される載置面31aとするとともに、通孔を有するものに構成したものである。
この載置枠30Bは、植栽面11上に設置したとき、その植栽面11上に底面の載置面31aにて安定的に立てられることになるものであり、その設置作業を簡単に行えるようにしたものである。この載置面31aは、図4の(ロ)に示すような四角形状であってもよいし、図4の(ニ)に示すような円弧状であってもよいものであり、いずれにしても、その底面に当該載置枠30Bの植栽面11上に対する座りをよくするための載置面31aを有しているものである。なお、この載置枠30Bの側面には、図4の(イ)あるいは(ハ)に示すように、アンカー35を使用して乾湿法面10に対して固定するための留部31bが形成してある。
従って、この請求項5に係る載置枠30Bは、その平面形状が四角か円弧であるため、植栽面11上に設置したとき、図4の(ロ)あるいは(ニ)に示すように、乾湿法面10との間に蓬莱竹20を収納するための収納空間Rを形成することができるものであり、その載置枠30Bによって収納空間R内の土23や客土50の洗掘あるいは吸出しを防止することができるものである。
上記課題を解決するために請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項5に係る載置枠30Bについて、
「収納空間Rを形成したとき、載置枠30Bの内側に当接可能な大きさで、中に入れた土23または客土50の洗掘と吸出しを防止する程度の網目を有した洗掘・吸出防止材34を有したもの」
としても構成される。
すなわち、この載置枠30Bは、上記請求項3の植生工法の説明で述べたように、載置枠30Bの内側に配置される洗掘・吸出防止材34を有するものであり、この洗掘・吸出防止材34によって収納空間R内の土23や客土50の洗掘あるいは吸出しが防止されるものである。
この洗掘・吸出防止材34は、乾湿法面10の植栽面11上に載置枠30Bを設置する前に、その内側に取り付けておいても良いし、載置枠30Bの設置後、挿入するようにしても良い。
従って、この請求項6の載置枠30Bによれば、上記請求項5のそれと同様な効果を発揮する他、土23や客土50の洗掘・吸出防止をより一層効果的に行えるのである。
上記課題を解決するために、請求項7に係る発明の採った手段は、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10上に植栽面11を形成して、この植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
この植生資材を、通孔を有する前面枠31及び背面枠32と、これらの前面及び背面枠31・32を、折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆33とにより構成した植生枠30Aとし、植栽面11上に設置されるに際し、直根型特殊竹20を収納するための収納空間Rを有するものとして展開可能にしたことを特徴とする植生枠30A」
である。
すなわち、この請求項7に係る発明も、図3に示すような構造の植生枠30Aを、前述してきた請求項1〜4の植生工法において使用する資材としたものであり、通孔を有する前面枠31及び背面枠32と、これらの前面及び背面枠31・32を、折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆33とにより構成したものである。
この植生枠30Aは、図3の(イ)に示すように、平板状の前面枠31及び背面枠32と、これらの前面及び背面枠31・32を折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆33とからなるものであって、面状のものあるいは棒状状のものだけで構成されるものであるから、デッドスペースを生ずることなく効率的に保管や運搬ができるものとなっているのである。これら各部材を外しておけば、この植生枠30Aは、植栽面11上への搬入が簡単に行えるものとなっているのである。
また、この植生枠30Aは、乾湿法面10の植栽面11上に設置する前に、例えば前面枠31または背面枠32のいずれか一方のコーナー部に各連結杆32を組み付けておいてこれを乾湿法面10の植栽面11上に降ろすようにしても、その植栽面11上への搬入が簡単に行える。勿論、この植栽面11上では、降ろされた部材の内の各連結杆32の自由端を背面枠32または前面枠31のコーナー部に回転自在に連結すればよい。
勿論、この植生枠30Aは、図3の(イ)に示すように、前面枠31及び背面枠32のコーナー部のそれぞれを連結杆33によって連結すれば、図1に示すような側面視が四角形状のものとなる。また、前面枠31と背面枠32との間、あるいはこれらと各連結杆33との間が回動可能になっていることは、上述したように、施工のために乾湿法面10の上から降ろす際に、当該植生枠30Aは平板状に折り畳めることを意味する。そして、植栽面11上に降ろされたら、これらを図3に示すように展開すればよいのである。
なお、この植生枠30Aは、前面枠31及び背面枠32のコーナー部のそれぞれ上側を連結杆33によって連結し、下側については前面枠31及び背面枠32の下縁を番線等によって回動可能に連結すれば、図3の(ロ)に示すような側面視が三角形状のものとなることは言うまでもない。
また、この植生枠30Aも、その前面枠31と背面枠32との間に収納空間Rが形成できるから、この収納空間R内に蓬莱竹20の挿入や、土23あるいは客土50の投入が簡単に行えるのである。そして、前面枠31及び背面枠32は、通孔を有するものであるから、収納空間R内の蓬莱竹20に対する水分の補給が行えるだけでなく、これらの前面枠31の「網目」によって客土50等の洗掘も防止されることになり、さらには前述した「吸出し」も防止できるのである。
従って、この請求項7に係る植生枠30Aも、植栽面11上に設置したとき、図1に示すように、乾湿法面10との間に蓬莱竹20を収納するための収納空間Rを形成することができるものであり、その前面枠31によって収納空間R内の土23や客土50の洗掘あるいは吸出しを防止することができるものである。
上記課題を解決するために、請求項8に係る発明の採った手段は、上記請求項7に記載の植生枠30Aについて、
「収納空間Rを形成したとき、少なくとも前面枠31の内側に当接可能な大きさで、中に入れた土23または客土50の洗掘あるいは吸出しを防止する程度の網目を有した洗掘・吸出防止材34を有したものとしたこと」
である。
すなわち、この植生枠30Aは、上記請求項3の植生工法の説明で述べたように、少なくとも前面枠31の内側に配置される洗掘・吸出防止材34を有するものであり、この洗掘・吸出防止材34によって収納空間R内の土23や客土50の洗掘あるいは吸出しが防止されるものである。
この洗掘・吸出防止材34は、乾湿法面10の植栽面11上に植生枠30Aを設置する前に、これに取り付けておいても良いし、植生枠30Aの設置後、挿入するようにしても良い。
従って、この請求項8の植生枠30Aによれば、上記請求項7のそれと同様な効果を発揮する他、土23や客土50の洗掘・吸出防止をより一層効果的に行えるのである。
上記課題を解決するために、請求項9に係る発明の採った手段は、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10の緑化を直根型特殊竹20を使用して行う植生工法において使用され、乾湿法面10の植生されない部分の洗掘及び吸出しを防止するための植生資材であって、
この植生資材を、乾湿法面10上の、直根型特殊竹20が植栽されない部分を覆う接地シート41と、この接地シート41上に配置されて複数の消波凹凸42aを有した凹凸材42と、この凹凸材42を接地シート41に固定するために、接地シート41に固定される通水シート43とにより構成したことを特徴とする洗掘・吸出防止マット40」
である。
すなわち、この請求項9に係る洗掘・吸出防止マット40は、上述した載置枠30Bや植生枠30Aと同様に、請求項1〜4の植生工法を行うに当たって補助的に使用される植生資材であり、乾湿法面10の、蓬莱竹20による植栽が行われない部分の洗掘及び吸出しを防止するものであり、請求項1〜4の植生工法をより一層効果的に行えるようにするものである。
つまり、この洗掘・吸出防止マット40は、図6に示すように、乾湿法面10に各蓬莱竹20が植栽されない部分が形成される場合に、この部分に設置されるものであり、図7及び図8に示すように施工されるものである。そして、この洗掘・吸出防止マット40は、図9に示すような構造及び構成を有したものである。
図9の(ロ)に示すように、この洗掘・吸出防止マット40は、乾湿法面10上の、蓬莱竹20が植栽されない部分を覆う接地シート41と、この接地シート41上に配置されて複数の消波凹凸42aを有した凹凸材42と、この凹凸材42を接地シート41に固定するために、接地シート41に固定される通水シート43とにより構成したものである。これらの接地シート41及び通水シート43は、図9の(イ)に示すような縫着44によって、内部に複数の凹凸材42を入れた状態で一体化されるものである。
なお、以下に示す最良形態では、接地シート41上に補助シート45を配置してから各凹凸材42を載置するようにしてあるが、この補助シート45は接地シート41の保護、及び縫着44の強度を保持するためのものであり、必ずしも必要なものではない。また、通水シート43に「袋状部」を形成しておくか、この通水シート43に補助シート45を一体化する際にこれらの間に「袋状部」を形成しておき、この袋状部内に各凹凸材42を収納するようにしてもよいことは、後述の最良形態で説明する通りである。
接地シート41や補助シート45は、合成樹脂等の種々な材料によってシート状に形成したものであり、後述する最良形態では、網目状のものとして形成したものである。凹凸材42は、例えば「ヤシガラ」を使用して四角柱形状を維持できるようにしたものであり、通水シート43は、接地シート41や補助シート45と同様に、種々な材料によってシート状あるいは網目状物として形成したものである。なお、この通水シート43については、ある程度の剛性を有する材料によって形成することにより、各凹凸材42を収納できる凹凸状のものとして形成しておけば、図9の(イ)に示したような一体物に形成する際に簡単にすることができる。
この洗掘・吸出防止マット40を乾湿法面10上に施工するには、図7あるいは図8に示すように、乾湿法面10上に展開し、アンカー35を使用して乾湿法面10に対して固定することにより行われる。この場合、広い面積の乾湿法面10上に対して施工するには、図8の(ロ)に示すように、複数の洗掘・吸出防止マット40を使用するとともに、各洗掘・吸出防止マット40については重なり部分40aが存在するようにして、この重なり部分40a部分にアンカー35を打ち付けるのである。
以上のような洗掘・吸出防止マット40の乾湿法面10上に対する施工が完了すると、乾湿法面10の施工された面には、図6及び図7に示すような消波凹凸42aが多数形成されることになる。これらの消波凹凸42aは、これに向けて押し寄せてきた波のエネルギーを吸収し、乾湿法面10表面に直接伝わらないようにする。
従って、この請求項9の洗掘・吸出防止マット40によれば、蓬莱竹20を植栽しない乾湿法面10上の洗掘及び吸出しを防止し、乾湿法面10の、各蓬莱竹20の根21が延びて来る部分を安定させ、結果的に、蓬莱竹20を使用した植生工法を確実なものとするのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10に、次の各工程を経て直根型特殊竹20を植え付けることにより、この乾湿法面10の緑化を行う植生工法。
(1)直根型特殊20の植栽が可能な植栽面11を、乾湿法面10に形成する工程;
(2)各植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける工程。」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、ダム湖、湖、池等の周囲の乾湿法面の緑化あるいは植生を簡単かつ確実に行うことができるのである。
また、本発明では、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10上に植栽面11を形成して、この植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
この植生資材を、下面が植栽面11上に設置される載置面31aとなり、通孔を有する載置枠30Bにより構成し、この載置枠30Bを植栽面11上に設置したとき、乾湿法面10との間に直根型特殊竹20を収納するための収納空間Rの形成を可能にしたことを特徴とする載置枠30B」
あるいは、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10上に植栽面11を形成して、この植栽面11上に直根型特殊竹20を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
この植生資材を、通孔を有する前面枠31及び背面枠32と、これらの前面及び背面枠31・32を、折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆33とにより構成した植生枠30Aとし、植栽面11上に設置されるに際し、直根型特殊竹20を収納するための収納空間Rを有するものとして展開可能にしたことを特徴とする植生枠30A」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、直根型特殊竹20を使用した乾湿法面10の植生工法を安定的に行うことができるのである。
さらに、本発明においては、
「ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面10の緑化を直根型特殊竹20を使用して行う植生工法において使用され、乾湿法面10の植栽されない部分の洗掘及び吸出しを防止するための植生資材であって、
この植生資材を、乾湿法面10上の、直根型特殊竹20が植栽されない部分を覆う接地シート41と、この接地シート41上に配置されて複数の消波凹凸42aを有した凹凸材42と、この凹凸材42を接地シート41に固定するために、接地シート41に固定される通水シート43とにより構成したことを特徴とする洗掘・吸出防止マット40」
にその構成上の特徴があり、これにより、直根型特殊竹20が植栽されない乾湿法面10洗掘及び吸出しを防止することができて安定化させることができるのである。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態について説明すると、図1には、蓬莱竹20を代表とする直根型特殊竹を使用した本発明による植生方法の施工後の乾湿法面10、及びこの施工の際に使用された植生枠30Aの断面図が示してある。
この図1に示した乾湿法面10では、蓬莱竹20の植栽が可能な植栽面11が、間を詰めた間隔で横方向に複数形成してあり、これら各植栽面11上には蓬莱竹20が、植生枠30Aを使用して植え付けてある。なお、本発明を実施するに当たっては、この植生枠30Aや後述する載置枠30Bは必ずしも必要がないことは前述した通りである。
植生されるべき蓬莱竹20は、施工後に発根及び生育するものであってもよいが、本最良形態では、施工する前にある程度まで生育したものを採用した。つまり、この施工時に採用した蓬莱竹20は、図5に示したような状態のものであり、土23、及びこれの中にある程度延びた根21をコモ包み22によって保護し、葉もある程度付いたものである。このような図5に示した状態の蓬莱竹20は、このようになるまで工場生産されるものであるが、運搬や施工が容易に行えるだけでなく、施工後の生育も早く確実なため、非常に有効である。
さて、植生資材は、乾湿法面10上に形成した植栽面11上に蓬莱竹20を植え付ける植生工法において使用されるものであるが、この植生資材は、図3に示したような枠状物として形成した植生枠30Aと、図4に示したような載置枠30Bとがある。
植生枠30Aは、蓬莱竹20を植栽面11上に植生するにあたって、図1〜図3に示したようにして使用される植生資材の一種であるが、この植生枠30Aは、図3の(イ)及び(ロ)に示したように、通孔を有する前面枠31及び背面枠32と、これらの前面及び背面枠31・32を、折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆33とにより構成したものである。そして、この植生枠30Aは、乾湿法面10上に形成した植栽面11上に設置されるに際し、蓬莱竹20を収納するための収納空間Rを有したものとして展開可能にしたものである。
この植生枠30Aは、図3の(イ)に示したように、前面枠31及び背面枠32のコーナー部のそれぞれを連結杆33によって連結することにより、図1に示したような側面視が四角形状のものとすることができる。また、この植生枠30Aにおいて、両前面枠31と背面枠32との間、あるいはこれらと各連結杆33との間が回動可能になっていることによって、施工のために乾湿法面10の上から降ろす際に、当該植生枠30Aが平板状に折り畳めるのであり、また、植栽面11上に降ろされたら、これらを図3に示すように展開することができるものである。
なお、前面枠31及び背面枠32のコーナー部のそれぞれ上側を連結杆33によって連結し、下側については前面枠31及び背面枠32の下縁を番線等によって回動可能に連結することによって、図3の(ロ)に示したような側面視が三角形状のものとすることができるものである。
また、この植生枠30Aの前面枠31及び背面枠32については、金属棒を格子状に組んで、それぞれを連結あるは溶接することにより構成される他、外周枠に網状シートや金網等を張設することにより、通孔を有したものとして構成されるものである。
さらに、この図3に示した植生枠30Aは、その前面枠31と背面枠32との間に収納空間Rが形成できるものであり、この収納空間R内に蓬莱竹20の挿入や、土23や客土50の投入が簡単に行え、前面枠31及び背面枠32は、通孔を有するものであるから、収納空間R内の蓬莱竹20に対する水分の補給が行えるだけでなく、これらの前面枠31の「網目」によって土23や客土50の洗掘、あるいは吸出しも防止するのである。
一方、植生資材である載置枠30Bは、図4に示したように、下面が植栽面11上に設置される載置面31aとされる。そして、この載置枠30Bは、網材を使用して形成することにより、通孔を有したものとして構成されるのである。この載置枠30Bは、これを植栽面11上に設置したとき、図4の(ロ)及び(ニ)に示したように、乾湿法面10との間に蓬莱竹20を収納するための四角形状あるいは円弧状の収納空間Rを形成するのである。
この載置枠30Bは、植栽面11上への載置を安定させる載置面31aを有するものではあるが、図4の(イ)及び(ハ)に示したように、当該載置枠30Bを乾湿法面10に対して固定する際に使用される留部31bを、その周囲に形成したものである。この留部31bは、これにアンカー35を挿通して、このアンカー35を乾湿法面10に打ち込むことにより、当該載置枠30Bの施工が簡単に行え、かつ施工後の安定化を確保するようにしたものである。
上述した各載置枠30Bあるいは植生枠30Aについては、これが通孔を有するものであるから、この通孔が大きいとこれから水の流れや波が収納空間R内に侵入して、その中の土23や客土50を洗掘することが、あるいはこれとは逆に、収納空間R内の土23や客土50を吸出すことがあり得るため、そのようなことがないようにするための洗掘・吸出防止材34が内側に張られることがある。
この洗掘・吸出防止材34は、合成樹脂あるいは金属によって網状のものとして形成したもの、あるいは不織布のような材料によってシート状に形成したもの、さらにこれらを組み合わせたもの、そしてこれらの平らな状態のものだけでなく、筒状や袋状に形成したものとして実施される。いずれも、この洗掘・吸出防止材34は、収納空間R内の土23や客土50が湖水等によって洗掘されないようにするだけでなく、植生枠30Aまたは載置枠30B内へ入り込んだ水が外に出るときに、収納空間R内の土23や客土50をも外側に吸い出されてしまうことをフィルター作用によって防止するものである。
また、この洗掘・吸出防止材34は、合成樹脂あるいは金属によって網状のものとして形成したり、不織布と強度のある樹脂ネットによって形成することができる。このような不織布と強度のある樹脂ネットによって形成した洗掘・吸出防止材34は、樹脂ネットの強度によって植生枠30Aまたは載置枠30Bの収納空間R内に収納したとき自立させることができるため、その施工を容易に行うことができるものとなる。なお、この洗掘・吸出防止材34は、載置枠30Bや植生枠30Aの内側に張られるものとする他、図9に示した後述する洗掘・吸出防止マット40の補助シート45として使用することもあるが、その場合の作用も、洗掘・吸出防止(この場合は乾湿法面10の)となる。
勿論、この洗掘・吸出防止材34は、載置枠30Bの内側、あるいは植生枠30Aを構成している前面枠31や背面枠32の内側に予め、つまりこれらの載置枠30Bや植生枠30Aを植栽面11上に設置する前に取り付けておいたり、載置枠30Bや植生枠30Aの設置後挿入するものである。
この洗掘・吸出防止材34は、その全部または一部に硬質の合成樹脂を含む場合には、これによって「筒状」あるいは「袋状」のものに形成すると、これを少し広げることによって自立し得るものとなるから、これをそのまま植栽面11上に設置された載置枠30Bや植生枠30A内に収納することにより、これらの内側への配置が簡単に行える。そして、このような洗掘・吸出防止材34は自立しているから、その中への蓬莱竹20や土23等の挿入も何らの器具を必要としないで行えることになる。
さて、図6には、植栽面11を疎らに形成した乾湿法面10の断面が示してあるが、この場合には、蓬莱竹20が植栽されない乾湿法面10の表面に、その洗掘・吸出防止を図るための植生資材としての洗掘・吸出防止マット40が施工される。この洗掘・吸出防止マット40は、乾湿法面10上の、蓬莱竹20が植栽されない部分を覆う接地シート41と、この接地シート41上に配置されて複数の消波凹凸42aを有した凹凸材42と、この凹凸材42を接地シート41に固定するために、接地シート41に固定される通水シート43とにより構成したものである。これらの接地シート41及び通水シート43は、図9の(イ)に示したような縫着44によって、内部に複数の凹凸材42を入れた状態で一体化されるものである。本最良形態では、接地シート41及び通水シート43の間に補助シート45が介装される。
接地シート41や補助シート45は、合成樹脂あるいは金属によって網状のものとして形成したもの、あるいは不織布のような材料によってシート状に形成したもの、さらにこれらを組み合わせた材料によってシート状に形成したものであり、網目状のものとして形成したものである。凹凸材42は、例えば「ヤシガラ」を使用して四角柱形状を維持できるようにしたものであり、通水シート43は、接地シート41や補助シート45と同様に、種々な材料によってシート状あるいは網目状物として形成したものである。
なお、この通水シート43については、ある程度の剛性を有する材料によって形成することにより、各凹凸材42を収納できる凹凸状のものとして形成しておくことができて、図9の(イ)に示したような一体物に形成する際に簡単にすることができる。また、この通水シート43についてはこれ自体に、あるいはこれと接地シート41や補助シート45との間に袋状部を形成しておき、この袋状部内に、上述した各凹凸材42を収納するようにしてもよい。
この洗掘・吸出防止マット40を乾湿法面10上に施工するには、図7あるいは図8に示したように、乾湿法面10上に展開し、アンカー35を使用して乾湿法面10に対して固定することにより行われる。この場合、広い面積の乾湿法面10上に対して施工するには、図8の(ロ)に示すように、複数の洗掘・吸出防止マット40を使用するとともに、各洗掘・吸出防止マット40については重なり部分40aが存在するようにして、この重なり部分40a部分にアンカー35を打ち付けるのである。
以上のような洗掘・吸出防止マット40の乾湿法面10上に対する施工が完了すると、乾湿法面10の施工された面には、図6及び図7に示したような消波凹凸42aが多数形成されることになる。これらの消波凹凸42aは、これに向けて押し寄せてきた波のエネルギーを吸収し、乾湿法面10表面に直接伝わらないようにするものである。
図10及び図11には、別の施工を施した乾湿法面10の縦断面図が示してあるが、これらの例では、乾湿法面10に少し深さのある「穴」を形成して、この穴の底面を植栽面11としている。この穴の中には、図10に示したように、前述してきた植生枠30Aや載置枠30Bを挿入したり、あるいは図11に示したように、これらの植生枠30Aや載置枠30Bと、洗掘・吸出防止材34とを挿入することがある。勿論、この穴の中には蓬莱竹20が植栽されることは言うまでもない。
この図10に示した例では、載置面11を有する穴の中に、植生枠30Aあるいは載置枠30Bを挿入したものである。また、この例では、載置面11を有する穴中に植え付けた蓬莱竹20の根元表面に割栗石60を敷き詰めているものであり、このようにすれば蓬莱竹20の根元表面の少なくとも洗掘防止が果たされることは言うまでもない。
図11に示した例では、載置面11を有する穴内に、植生枠30Aあるいは載置枠30Bを挿入してから、その中に洗掘・吸出防止材34を挿入したのである。そして、この洗掘・吸出防止材34は、乾湿法面10の下側にて植生枠30Aあるいは載置枠30Bの網目あるいは格子から露出することになるものである。
この図11に示した例では、洗掘・吸出防止材34は、図11中の矢印で示したように、単に板状の洗掘・吸出防止材34を穴の形状にあったものに折り曲げて挿入したり、あるいは、この洗掘・吸出防止材34を筒状または袋状に形成したものを挿入するようにしたものである。
この場合、この洗掘・吸出防止材34が、その全部または一部に硬質の合成樹脂を含む場合には、これを少し広げることによって自立し得るものとなるから、これをそのまま植生枠30Aあるいは載置枠30B内に収納することにより、その内側への配置が簡単に行える。そして、このような洗掘・吸出防止材34は自立しているから、その中への蓬莱竹20や土23等の挿入も何らの器具を必要としないで行えることになる。
本発明に係る植生方法、載置枠30B、あるいは植生枠30Aは、基本的には蓬莱竹20を使用した緑化を行うものであり、蓬莱竹20の、根21を下方に伸ばすという性質を有効に利用することができて、ダム湖の周囲の乾湿法面10の緑化を確実に行うことができるだけでなく、蓬莱竹20の生産者の活性化をも図ることができると考えられる。
勿論、ダム湖では、耐用年数の短縮の一因となっている土砂の堆積が問題となっているが、このダム寿命の短縮化を防止できることについても、本発明の利用可能性が存在する。
本発明による植生工法を適用した乾湿法面の部分縦断面図である。 図1に示した一つの植生枠を中心にして見た部分拡大縦断面図である。 本発明の植生工法において使用される植生資材の一例を示すもので、(イ)は全体斜視図、(ロ)は組み方を変えた植生枠の側面図である。 本発明の植生工法において使用される植生資材の他の例を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は施工したときの側面図、(ニ)は形状を変えた載置枠の平面図である。 コモ包みにした蓬莱竹の斜視図である。 本発明による植生工法を適用した他の乾湿法面の部分縦断面図である。 図6に示した植生工法において使用されている洗掘・吸出防止マットを示すもので、(イ)はその縦断面図、(ロ)は正面図である。 洗掘・吸出防止マットの施工例を示すもので、(イ)はアンカーによって固定したときの正面図、(ロ)は重なり部分を形成しながら施工した例を示す部分正面図である。 洗掘・吸出防止マットの詳細を示すもので、(イ)は横断側面図、(ロ)は分解側面図、(ハ)は平面図である。 本発明による植生工法を適用した別の乾湿法面の部分縦断面図である。 本発明による植生工法を適用したさらに別の乾湿法面の部分縦断面図である。 特許文献1に示された従来技術を示す断面図である。 特許文献2に示された従来技術を示す断面図である。 特許文献3に示された従来技術を示す平面図である。 特許文献4に示された従来技術を示す断面図である。 特許文献5に示された従来技術を示す断面図である。
符号の説明
10 乾湿法面
11 植栽面
20 直根型特殊竹(蓬莱竹)
21 根
22 コモ包み
23 土
30A 植生枠
30B 載置枠
31 前面枠
31a 載置面
31b 留部
32 背面枠
33 連結杆
34 洗掘・吸出防止材
35 アンカー
40 洗掘・吸出防止マット
40a 重なり部分
41 接地シート
42 凹凸材
42a 消波凹凸
43 通水シート
44 縫着
45 補助シート
50 客土
60 割栗石
R 収納空間

Claims (9)

  1. ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面に、次の各工程を経て直根型特殊竹を植え付けることにより、この乾湿法面の緑化を行う植生工法。
    (1)前記直根型特殊竹の植栽が可能な植栽面を、前記乾湿法面に形成する工程;
    (2)前記各植栽面上に前記直根型特殊竹を植え付ける工程。
  2. 前記工程(2)の直根型特殊竹を植え付けるにあたって、前記各植栽面上に、収納空間を形成することのできる植生枠または載置枠を設置しておき、その収納空間中に前記直根型特殊竹を挿入するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法。
  3. 前記収納空間中に洗掘・吸出防止材を挿入してから、この洗掘・吸出防止材中に前記直根型特殊竹の挿入と、土または客土の投入とを行うようにしたことを特徴とする請求項2に記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法。
  4. 前記直根型特殊竹の根元表面に割栗石を投入することにより、前記直根型特殊竹の根元表面の洗掘を防止するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乾湿法面の緑化を行う植生工法。
  5. ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面上に植栽面を形成して、この植栽面上に直根型特殊竹を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
    この植生資材を、下面が前記植栽面上に設置される載置面となり、通孔を有する載置枠により構成し、この載置枠を前記植栽面上に設置したとき、前記乾湿法面との間に前記直根型特殊竹を収納するための収納空間の形成を可能にしたことを特徴とする載置枠。
  6. 前記収納空間を形成したとき、前記載置枠の内側に当接可能な大きさで、中に入れた土または客土の洗掘と吸出しを防止する程度の網目を有した洗掘・吸出防止材を有したものとしたことを特徴とする請求項5に記載の載置枠。
  7. ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面上に植栽面を形成して、この植栽面上に直根型特殊竹を植え付ける植生工法において使用される植生資材であって、
    この植生資材を、通孔を有する前面枠及び背面枠と、これらの前面及び背面枠を、折り畳み及び展開可能に側部にて連結する連結杆とにより構成した植生枠とし、前記植栽面上に設置されるに際し、前記直根型特殊竹を収納するための収納空間を有するものとして展開可能にしたことを特徴とする植生枠。
  8. 前記収納空間を形成したとき、少なくとも前記前面枠の内側に当接可能な大きさで、中に入れた土または客土の洗掘と吸出しを防止する程度の網目を有した洗掘・吸出防止材を有したものとしたことを特徴とする請求項7に記載の植生枠。
  9. ダム湖、湖、池等の周囲に存在する乾湿法面の緑化を直根型特殊竹を使用して行う植生工法において使用され、前記乾湿法面の植栽されない部分の洗掘及び吸出しを防止するための植生資材であって、
    この植生資材を、前記乾湿法面上の、前記直根型特殊竹が植栽されない部分を覆う接地シートと、この接地シート上に配置されて複数の消波凹凸を有した凹凸材と、この凹凸材を前記接地シートに固定するために、前記接地シートに固定される通水シートとにより構成したことを特徴とする洗掘・吸出防止マット。
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