JP5403930B2 - ハードコートフィルムを用いた樹脂成型品 - Google Patents
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基材フィルムとして厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60:東レ社)の一方の面に、回転羽根式噴射装置を用いて、算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.3μmとなるようにサンドブラスト処理(ショット材の種類:珪砂、ショット材の大きさ:平均粒径200μm、噴射量:1.5〜2.0l/sec、周速:40〜50m/sec、処理時間:30〜60sec、装置とフィルムの距離:430mm)を施した。
・光重合性プレポリマー/光重合性モノマー(固形分100%)17部
(ビームセット575:荒川化学工業社)
・シクロ環を持つ光重合性モノマー(固形分100%) 3部
(SR368:サートマー社)
・光重合開始剤 0.4部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 30部
実施例1と同様の基材フィルムの一方の面に、算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.4μmとなるようにサンドブラスト処理を施した(ショット材の種類:珪砂、ショット材の大きさ:平均粒径200μm、噴射量:1.8〜2.3l/sec、周速:35〜45m/sec、処理時間:30〜60sec、装置とフィルムの距離:430mm)。次いで、基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面に、実施例1と同様にしてハードコート層を形成し、実施例2のハードコートフィルムを得た。
実施例1と同様の基材フィルムの一方の面に、算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.5μmとなるようにサンドブラスト処理を施した(ショット材の種類:珪砂、ショット材の大きさ:平均粒径200μm、噴射量:2.0〜2.5l/sec、周速:40〜50m/sec、処理時間:30〜60sec、装置とフィルムの距離:430mm)。次いで、基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面に、実施例1と同様にしてハードコート層を形成し、実施例3のハードコートフィルムを得た。
実施例1と同様の基材フィルムの一方の面に、算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.7μmとなるようにサンドブラスト処理を施した(実施例3の条件で、2度処理を行なった)。次いで、基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面に、実施例1と同様にしてハードコート層を形成し、実施例4のハードコートフィルムを得た。
実施例1と同様の基材フィルムでサンドブラスト処理を施さなかった以外は、実施例1と同様にしてハードコート層を形成し、比較例1のハードコートフィルムを得た。
実施例1の基材フィルムの代わりに、算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が1.0μmのケミカルマット処理されたフィルム(ケミカルマットPW:きもと社、厚み125μm)を用い、サンドブラスト処理を施さずにケミカルマット処理された面に、実施例1と同様にしてハードコート層を形成し、比較例2のハードコートフィルムを得た。
実施例1と同様の基材フィルムでサンドブラスト処理を施さず、前記基材フィルムの一方の面に、下記組成のハードコート層用塗布液を塗布、乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線を照射して、厚み5.5μmのハードコート層を有する比較例3のハードコートフィルムを得た。
・光重合性プレポリマー/光重合性モノマー(固形分100%)12部
(ビームセット575:荒川化学工業社)
・熱可塑性アクリル樹脂(固形分40%) 20部
(アクリディックA195:大日本インキ化学工業社)
・光重合開始剤 0.4部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 33部
JIS K5600−5−6:1999に準拠したクロスカット法で、まず、ハードコート層に、隙間間隔1mmのマス目が100個できるように切れ目を入れる。次に、切れ目が入れられた面にJIS Z1522に準拠するセロハン粘着テープを貼り、剥がした後の塗膜の状態を目視で観察した。その結果、まったく剥離が起きていないものを「○」、わずかに剥離してしまうものを「△」、すべて剥離してしまうものを「×」として評価した。
(2)−1.耐スチールウール性(耐SW性)
ハードコート層の表面に500gの荷重でスチールウール#0000で10往復擦った後、その表面の傷の有無を目視で観察した。次に、500gの荷重で傷がついたものについては、300gの荷重で上記と同様にしてスチールウールで10往復擦り、表面の傷の有無を目視で観察した。その結果、500gの荷重で傷がつかなかったものを「◎」、300gの荷重で傷がつかなかったものを「○」、300gの荷重ではっきり傷がついたものを「×」として評価した。
JIS K5400:1990に準拠した方法で、ハードコート層表面の鉛筆引っかき値を測定した。そして、得られた測定値が3H以上であったものを「◎」、2H以上3H未満のものを「○」、H以上2H未満のものを「△」、H未満のものを「×」として評価した。
JIS K5600−5−1:1999に準拠した耐屈曲性(円筒形マンドレル法)に基づき、直径約5mmの鉄棒にハードコート層が外側になるように折り返して巻きつけ、その巻きつけた部分のハードコート層にクラックが生じるか否かを目視で観察した。次に、直径約5mmの鉄棒でクラックが確認されたものについては、直径約6mmの鉄棒に上記と同様にして巻きつけ、ハードコート層にクラックが生じるか否かを目視で観察した。その結果、直径約5mmの鉄棒でクラックが確認できなかったものを「◎」、直径約6mmの鉄棒でクラックが確認できなかったものを「○」、直径約6mmの鉄棒でクラックが確認されたものを「×」として評価した。
実施例3、比較例1、3で得られたハードコートフィルムをそれぞれ樹脂成型品としたときにハードコート層が外側となるように射出成型用金型に組み込み、真空成型によって三次元の形状に成型した後、溶融したアクリル樹脂を金型内に充填し、金型を冷却させ、ハードコートフィルムと一体的に硬化したアクリル樹脂成型品を取り出した。
11・・・基材フィルム
12・・・ハードコート層
13・・・金属蒸着層
14・・・印刷層
15・・・接着層
16・・・サンドブラスト処理面
Claims (10)
- 少なくとも一方の面にサンドブラスト処理が施された基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面に、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂組成物のみから形成されてなり、前記電離放射線硬化型樹脂組成物として、シクロ環を持つ光重合性モノマーを含むハードコート層を備えたハードコートフィルムと、樹脂成型材料とを成型により一体化してなり、表面に前記ハードコート層を備えることを特徴とする樹脂成型品。
- 請求項1記載の樹脂成型品であって、前記基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面の算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.4μm以上、1.0μm以下であることを特徴とする樹脂成型品。
- 請求項1または2に記載の樹脂成型品であって、前記樹脂成型材料はアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂から選ばれる1種である樹脂成型品。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂成型品であって、前記樹脂成型材料と前記ハードコート層との間に、金属蒸着層、印刷層および接着層を含む少なくとも一層が形成されていることを特徴とする樹脂成型品。
- 少なくとも一方の面にサンドブラスト処理が施された基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面に、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂組成物のみから形成されてなり、前記電離放射線硬化型樹脂組成物として、シクロ環を持つ光重合性モノマーを含むハードコート層を備えたことを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
- 請求項5記載のハードコートフィルムであって、前記基材フィルムのサンドブラスト処理が施された面の算術平均粗さRa(JIS B0601:2001)が0.4μm以上、1.0μm以下であることを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
- 請求項5または6に記載のハードコートフィルムであって、円筒形マンドレル法(JIS K5600−5−1:1999)に準拠した方法で測定した耐屈曲性試験の値が6mm以下であることを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
- 請求項7記載のハードコートフィルムであって、前記ハードコート層は、300gの荷重によるスチールウール#0000を10往復させたときに傷を生じることのないことを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
- 請求項5から8のいずれか1項に記載のハードコートフィルムであって、前記ハードコート層の厚みが1μm〜10μmであることを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
- 請求項5から9のいずれか1項に記載のハードコートフィルムであって、前記基材フィルムの他方の面に、金属蒸着層、印刷層および接着層を含む少なくとも一層が形成されていることを特徴とする樹脂成型品用ハードコートフィルム。
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