JP5403480B2 - 小径cbnエンドミル - Google Patents
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Description
また別の特許文献1には少なくとも先端部が超高圧CBN焼結体で構成され、シャンク側からみて切削回転方向に対して反対方向にねじれを有した外周刃をもつCBNエンドミルを用いて、加工能率を向上させることができると提案されている。
またこのエンドミルの提案によれば、外周切れ刃のすくい角は負のすくい角になるほど良いとされているが、負のすくい角では食い付き性が悪化し、抵抗の増大に伴う振動が極めて大きく発生しやすく、安定した加工は望めない。
本発明は係る従来の事情に鑑み、精密部品加工のような高硬度材の切削加工を高精度、高能率で長時間にわたって加工ができる、刃部の刃径が3mm以下の小径CBNエンドミル、特にその中で高能率切削加工を達成できる3mm以下の小径CBNスクエアエンドミル及び小径CBNラジアスエンドミルを提供するものである。
CBN焼結材とその下部に構成する超硬合金材とが一体焼結されたディスク上の素材から必要な大きさに切断し、その超硬合金材の1部をシャンク部の孔部に固定して製造する。固定する方法としては、ろう付け、圧着、嵌合等があるが、ろう付けが固定後の精度と信頼性及び経済的利便性が高く好ましい。ろう材にはNi−Cr系ろう材やAg−Cu−Ti系ろう材、Ag−Cu−Zn系ろう材が用いられていることが好ましい。例えば、Ag−Cu−Ti系ろう材やAg−Cu−Zn系ろう材では890〜1173°K、Ni−Cr系ろう材では1200〜1490°Kと、より高温で超高硬度焼結材をろう付けすることが出来、切削時に刃先温度が上がった場合にも、ろう付け強度が落ちることなく、より信頼性の高い小径エンドミルが実現できる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図7、図10は本発明に係る小径CBNラジアスエンドミルの実施例の形状を示す。本発明例1として、CBN含有量が65%、平均粒径が3μmのCBN焼結材に一体焼結された超硬合金材の一部7を刃径の0.3倍とした0.3mmの長さだけシャンク孔部に差し込んで、外周面部18と底面部19をろう付けで固定した。図10に示されるように実施例1はCBN焼結材で構成されたCBN焼結部6と超硬合金材で構成された超硬合金部21からなるCBNラジアスエンドミルである。この工具の先端からエンド切れ刃12とコーナ切れ刃13、外周切れ刃8、首部22、テーパ部15、シャンク部23を設け、刃数は2枚刃、外周切れ刃8のねじれ角が−20°とした。すなわちエンドミル先端切れ刃11のアキシャルレーキが−20°であり、エンドミル先端切れ刃11のラジアルレーキが0°とした。CBNラジアスエンドミルの刃径30は1mm、コーナRのサイズが0.2mm、ギャッシュのみで形成された外周切れ刃9の長さが0.3mm、刃溝で形成された外周切れ刃10の長さが0.1mmとし、つまりエンドミル先端切れ刃の長さ(以下、有効刃長と称する)を0.6mmとした。首部はストレート形状で、首部直径を0.94mm、首下長さを3mmで刃径に対して3倍、シャンク径を4mmにしたものを用意した。
各試料の仕様と結果を表1に示す。
一方、本発明例1は先端切れ刃のアキシャルレーキを−20°に設定したことによって切れ刃は右刃左ねじれで形成されることになり、該エンドミルは工作機械の主軸側へ引っ張られる方向に力が加わるため、保持剛性が上がり、工作物側への振動が軽減できたことで安定し、さらに切れ刃剛性も上がったことで極めて良好な結果を示したと考えられる。
次に本発明例5〜8、10、11および比較例4、9、12として、エンドミル先端切れ刃のアキシャルレーキの最適化をはかるためにテストを行った。テスト方法としては、本発明例1と同様の仕様でラジアルレーキが0°、エンドミル先端切れ刃11のアキシャルレーキを比較例4は−2°、本発明例5〜8は−25°〜−5°、比較例9は−30°とした。
また、本発明例10、11と比較例12のものは、アキシャルレーキが−20°とし、有効刃長が0.5mmで外周切れ刃後方に干渉回避部分25を設け、外周切れ刃が100%ギャッシュで形成された本発明例10、有効刃長が0.7mmの外周切れ刃の60%がギャッシュで形成された本発明例11、有効刃長が0.8mmの外周切れ刃の50%がギャッシュで形成された比較例12を用いて、実施例1と同様の加工と評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1および実施例2の結果より、75%以上の外周切れ刃がギャッシュのみで形成されているのが望ましいことを確認した。
次に本発明例15、参考例13、14、16、17として、エンドミル先端切れ刃のラジアルレーキの最適な範囲を見いだすためにテストを行った。エンドミル先端切れ刃のアキシャルレーキは−20°で一定とし、エンドミル先端切れ刃11のラジアルレーキが−10°から15°を変化させ、他は本発明例1と同様の仕様で製作したものを使用した。評価方法としては、実施例1と同様の加工と評価を行った。結果を表3に示す。
次に本発明例1と同様の仕様で、本発明例18として、コーナRのないスクエアエンドミルを、本発明例19としてコーナRが0.2mmで、CBN焼結材に一体焼結された超硬合金部分の後端部7を1mmの長さだけシャンク孔部に差し込んだものを用いて、実施例1と同様の加工と評価を行った。結果を表4に示す。
2 ラジアスエンドミル
3 切込み量
4 被削材
5 切れ刃の接触面積
6 CBN焼結部
7 CBN焼結材に一体焼結された超硬合金部分の後端部
8 外周切れ刃
9 ギャッシュで形成された外周切れ刃
10 刃溝で形成された外周切れ刃
11 エンドミル先端切れ刃
12 エンド切れ刃
13 コーナ切れ刃
14 刃溝長さ
15 テーパ部
16 差し込みスタート位置
17 一体焼結された超硬合金部分
18 外周面部
19 底面部
20 差し込んだ一体焼結された超硬合金部分の後端部の長さ
21 超硬合金部
22 首部
23 シャンク部
24 チャンファーリング
25 干渉回避部分
26 刃部
27 コーナ切れ刃のすくい面
28 外周切れ刃のすくい面
29 すくい面境界部
30 刃径
31 すくい面段差
32 コーナ逃げ面
33 外周逃げ面
34 エンド切れ刃のすくい面
35 ギャッシュで形成されたすくい面
36 刃溝で形成されたすくい面
Claims (3)
- 少なくとも刃部がCBN焼結部からなり、前記CBN焼結部に一体焼結された超硬合金部分の後端部がシャンク孔部に差し込まれて固定されている構造であり、前記刃部は刃径が3mm以下の先端切れ刃及び外周切れ刃を有した2枚刃の小径CBNエンドミルであって、前記外周切れ刃の60%以上がギャッシュで形成されており、前記先端切れ刃及び前記外周切れ刃のうちのギャッシュのみで形成された外周切れ刃が全て同じすくい面で形成されており、前記刃部の外周切れ刃は右刃左ねじれで形成され、前記刃部の先端切れ刃のアキシャルレーキが−25°〜−5°であり、前記刃部の先端切れ刃のラジアルレーキが0°〜5°であることを特徴とする小径CBNエンドミル。
- 請求項1に記載の小径CBNエンドミルにおいて、前記刃部の先端切れ刃のラジアルレーキと外周切れ刃のラジアルレーキがほぼ同一の角度であることを特徴とする小径CBNエンドミル。
- 請求項1または2に記載の小径CBNエンドミルにおいて、シャンク孔部内に差し込まれている超硬合金部分の後端部は、その底面と少なくとも外周面の一部が接合材を介してシャンク部に固定され、前記外周面の一部の工具軸方向の長さは刃径の1倍以上であることを特徴とする小径CBNエンドミル。
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