JP5403319B2 - 移動体駆動機構 - Google Patents
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Description
基準体と移動体との間には、チェーンなどの動力伝達体が掛けられている。チェーンは、例えば、移動体の前部位置から延びて、基準体側の駆動スプロケットおよび従動スプロケットに掛けられ、前記移動体の後部位置に結合される。この場合、移動体の前部から駆動スプロケットへ延びているチェーンと、移動体の後部から従動スプロケットへ延びているチェーンとは、交差(たすき掛け)するように配置される。
また、移動体の往復動作の安定性を向上させることも望まれる。
前記移動体の往復動方向に間隔をおいて前記基準体に設けられる第1および第2の回転輪と、
第1および第2の回転輪に係合してこれら回転輪の回転と連動する動力伝達体と、を備え、
前記動力伝達体は、前記移動体における第1の固定位置から延びて、第1の回転輪、第2の回転輪を順に経由し、前記移動体における第2の固定位置に結合され、これにより、第1または第2の回転輪の回転運動が前記移動体の前記往復動に変換され、
前記動力伝達体は、第1の固定位置から延びる第1の索状体と、第2の固定位置から延びる第2の索状体と、第1および第2の索状体を連結する連結部と、を有し、
第1および第2の索状体は、前記移動体の往復動方向と直交する水平幅方向へ互いに間隔を置いて配置され、
前記連結部は、前記水平幅方向に関して第1および第2の索状体の間に位置し、これら索状体を前記水平幅方向に連結し、
前記連結部は、第1及び第2の回転輪に係合することで、第1または第2の回転輪により前記往復動方向に直接駆動され、かつ、第1の回転輪と第2の回転輪との間でループを形成するように1周させて無端状になっており、
第1および第2の索状体と前記連結部は、第1または第2の回転輪に直接駆動されるチェーンである、ことを特徴とする移動体駆動機構が提供される。
(1)第1および第2の索状体は、前記移動体の往復動方向と直交する水平幅方向へ互いに間隔を置いて配置されるので、第1および第2の索状体を幅方向に湾曲させずに、これら索状体が互いに干渉することを防止できる。
(2)さらに、前記水平幅方向に関して第1および第2の索状体の間に位置し、これら索状体を前記水平幅方向に連結する前記連結部が、第1または第2の回転輪により前記往復動方向に直接駆動されるので、動力伝達体の動作安定性が向上する。即ち、第1および第2の索状体と連結部の各々を、第1または第2の回転輪で直接駆動することで、動力伝達体の動作安定性が向上する。特に、高速動作時には、動作安定性が著しく向上する。
(3)また、第1および第2の索状体と前記連結部は、第1または第2の回転輪に直接駆動されるチェーンであるので、動力伝達体の生産が著しく容易になる。例えば、水平幅方向に互いに連結した3列連結チェーン(市販されている)を用意し、この3列連結チェーンのうち、右端のチェーンと左端のチェーンの各々に延長チェーンを結合するだけで、動力伝達体を生産することができる。この場合、3列連結チェーンにおいて、右端のチェーンに延長チェーンを結合したものが第1の索状体となり、左端のチェーンに延長チェーンを結合したものが第2の索状体となり、中央のチェーンが前記連結部となる。
移動体駆動機構10は、第1および第2の回転輪7、9と、動力伝達体11とを備える。
図1の例では、動力伝達体11は、回転自在に基準体5に設けられた2つの回転輪12にも係合している。符号12aは、基準体5に設けられた回転輪12の回転軸を示す。
図2(B)において、連結部17は、一端Q1から他端Q2までの全体にわたって、第1および第2の索状体13、15と水平幅方向に連結されている。
図2(C)に示すように、第2の索状体15において、一端R1から中間位置R2までの部分は、全体にわたって連結部17と水平幅方向に連結されており、中間位置R2から他端R3(即ち、第2の固定位置X2)までの部分は、連結部17に連結されていない。
なお、移動体3は、水平幅方向(即ち、図3の紙面と直交する方向)の中央部が、動力伝達体11により駆動され、水平幅方向の両端部が、それぞれ基準体3に設けられた前記往復動ガイドにより前記往復動方向に案内されつつ鉛直方向に支持されてよい。
図4に、このような3列スプロケットの例を示す。図4において、チェーンである第1および第2の索状体13、15と連結部17を部分的に示している。
次に、図5(B)に示すように、3列連結チェーン21において、右端(図5(A)の下側)のチェーン22に延長チェーン25を結合する。
その後、図5(C)に示すように、3列連結チェーン21において、左端(図5(A)の上側)のチェーン24に延長チェーン27を結合する。
これにより、動力伝達体11が製作される。なお、3列連結チェーン21において、右端のチェーン22に延長チェーン25を結合したものが第1の索状体13となり、左端のチェーン24に延長チェーン27を結合したものが第2の索状体15となり、中央のチェーン23が連結部17となる。
(1)第1および第2の索状体13、15は、移動体3の往復動方向と直交する水平幅方向へ互いに間隔を置いて配置されるので、第1および第2の索状体13、15を幅方向に湾曲させずに、これら索状体13、15が互いに干渉することを防止できる。
(2)さらに、前記水平幅方向に関して第1および第2の索状体13、15索状体の間に位置し、これら索状体13、15を前記水平幅方向に連結する連結部17が、第1または第2の回転輪7、9により前記往復動方向に直接駆動されるので、動力伝達体11の動作安定性が向上する。即ち、第1および第2の索状体13、15と連結部17の各々を、第1または第2の回転輪7、9で直接駆動することで、動力伝達体11の動作安定性が向上する。特に、高速動作時には、動作安定性が著しく向上する。
(3)水平幅方向に互いに連結した3列連結チェーン21(市販されている)を用意し、右端のチェーンと左端のチェーンの各々に延長チェーンを結合するだけで、動力伝達体11を生産することができる。従って、動力伝達体11の生産が著しく容易になる。
これにより、移動体3がどの位置にあっても、連結部17が、第1および第2の回転輪7、9に係合して、これら回転輪7、9により直接駆動される。その結果、動作安定性がさらに向上する。
Claims (1)
- 移動体を基準体に対し往復動させる移動体駆動機構であって、
前記移動体の往復動方向に間隔をおいて前記基準体に設けられる第1および第2の回転輪と、
第1および第2の回転輪に係合してこれら回転輪の回転と連動する動力伝達体と、を備え、
前記動力伝達体は、前記移動体における第1の固定位置から延びて、第1の回転輪、第2の回転輪を順に経由し、前記移動体における第2の固定位置に結合され、これにより、第1または第2の回転輪の回転運動が前記移動体の前記往復動に変換され、
前記動力伝達体は、第1の固定位置から延びる第1の索状体と、第2の固定位置から延びる第2の索状体と、第1および第2の索状体を連結する連結部と、を有し、
第1および第2の索状体は、前記移動体の往復動方向と直交する水平幅方向へ互いに間隔を置いて配置され、
前記連結部は、前記水平幅方向に関して第1および第2の索状体の間に位置し、これら索状体を前記水平幅方向に連結し、
前記連結部は、第1及び第2の回転輪に係合することで、第1または第2の回転輪により前記往復動方向に直接駆動され、かつ、第1の回転輪と第2の回転輪との間でループを形成するように1周させて無端状になっており、
第1および第2の索状体と前記連結部は、第1または第2の回転輪に直接駆動されるチェーンである、ことを特徴とする移動体駆動機構。
Priority Applications (1)
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JP2008241021A JP5403319B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 移動体駆動機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008241021A JP5403319B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 移動体駆動機構 |
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Family Applications (1)
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JP2008241021A Active JP5403319B2 (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 移動体駆動機構 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-09-19 JP JP2008241021A patent/JP5403319B2/ja active Active
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JP2010070339A (ja) | 2010-04-02 |
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