JP5403315B2 - ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器 - Google Patents

ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5403315B2
JP5403315B2 JP2008208349A JP2008208349A JP5403315B2 JP 5403315 B2 JP5403315 B2 JP 5403315B2 JP 2008208349 A JP2008208349 A JP 2008208349A JP 2008208349 A JP2008208349 A JP 2008208349A JP 5403315 B2 JP5403315 B2 JP 5403315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
cemented
zoom lens
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008208349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010044226A (ja
JP2010044226A5 (ja
Inventor
真美 村谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008208349A priority Critical patent/JP5403315B2/ja
Priority to CN201310088530.1A priority patent/CN103235401B/zh
Priority to US13/058,630 priority patent/US8369021B2/en
Priority to PCT/JP2009/064210 priority patent/WO2010018838A1/ja
Priority to CN200980140097.3A priority patent/CN102177457B/zh
Publication of JP2010044226A publication Critical patent/JP2010044226A/ja
Publication of JP2010044226A5 publication Critical patent/JP2010044226A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5403315B2 publication Critical patent/JP5403315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器に関する。
従来、固体撮像素子に適した凹先行タイプのズームレンズ系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−213744号公報
しかしながら、従来の凹先行タイプのズームレンズ系では、小型化と良好な収差補正との両立が難しいという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、小型で、光学性能の良好なズームレンズ系を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1の本発明に係るズームレンズ系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、を有し、第2レンズ群は、物体側に正レンズ及び像側に負レンズを有する接合レンズを少なくとも2つ有し、第2レンズ群内に含まれる接合レンズは、いずれも正レンズ成分であり、広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔は変化する。そして、望遠端状態における第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の空気間隔をdtとし、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
0.020 < dt/f2 ≦ 0.113
の条件を満足するように構成される。なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
また、第2の本発明に係るズームレンズ系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、を有し、第2レンズ群は、物体側に正レンズ及び像側に負レンズを有する接合レンズを少なくとも2つ有し、第2レンズ群は、3つのレンズ成分からなり、広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔は変化する。そして、望遠端状態における第1レンズ群と第2レンズ群との光軸上の空気間隔をdtとし、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
0.020 < dt/f2 < 0.130
の条件を満足するように構成される。なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
また、第1の本発明に係るズームレンズ系において、第2レンズ群は、3つのレンズ成分を有することが好ましい。なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
また、このようなズームレンズ系は、このズームレンズ系の全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群が広角端状態から望遠端状態へ光軸上を物体方向に移動する量をX2としたとき、次式
0.200 < X2/ft < 0.730
の条件を満足することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系は、このズームレンズ系の全系の焦点距離をftとしたとき、次式
0.010 < dt/ft < 0.090
の条件を満足することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系は、このズームレンズ系の全系の焦点距離をftとしたとき、次式
0.530 < f2/ft < 0.750
の条件を満足することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群内の接合レンズは、少なくとも2つが連続して並んで配置されることが好ましい。
また、このようなズームレンズ系は、第2レンズ群内に配置された接合レンズのうち、物体側に位置する接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズの像側の面は、像側に凹面を向けていることが好ましい。
また、このようなズームレンズ系は、第2レンズ群内に配置された接合レンズのうち、物体側に位置する接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズのd線に対する屈折率をndとしたとき、次式
nd > 1.77
の条件を満足することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群は、連続して並んで配置された2つの接合レンズを有し、当該連続する接合レンズの最も像側の面は、像側に凸面を向けていることが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群内の接合レンズのうち、像側に配置された接合レンズの最も像側の面は非球面形状に形成されていることが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群は、少なくとも2枚の両凸レンズを有することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群内の物体側に配置された接合レンズを構成する正レンズは、両凸レンズであることが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群は、物体側より順に、正の単レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、を有することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第1レンズ群は、物体側より順に、1枚または2枚の負の屈折力を有する単レンズと、正の屈折力を有する単レンズと、を有することが好ましい。
また、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群の少なくとも一部のレンズ群は、光軸と垂直方向の成分を持つように移動することが好ましい。
あるいは、このようなズームレンズ系において、第2レンズ群の接合レンズの少なくとも一つは、光軸と垂直方向の成分を持つように移動することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、上述のズームレンズ系のいずれかを備えて構成される。
本発明に係るズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器を以上のように構成すると、正の屈折力を有するレンズ群内に含まれるレンズの構成を変えるだけで、諸収差を悪化させることなく、全長を短く保ちながら射出瞳を遠ざけることができ、小型で、かつ、良好な光学性能を得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書中において、広角端状態及び望遠端状態とは、特に記載が無い場合は、無限遠合焦状態を指すものとする。図1に示すように、本ズームレンズ系ZLは、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。そして、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化するよう構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側に正レンズ及び像側に負レンズを有する接合レンズを少なくとも2つ有している。負の屈折力を有する第1レンズ群G1から受ける光束に対しては、正の屈折力を有する第2レンズ群G2の物体側に凸レンズ(正レンズ)を配置することで球面収差を補正し、レンズ系を明るく保つことができる。しかしながら、コマ収差が大量に発生するため、一般に当該凸レンズの像側に凹レンズ(負レンズ)を配置して、コマ収差の補正に努める必要が生じる。本実施形態では、物体側の接合レンズを物体側より、正負の構成にすることで、コマ収差や色収差などをバランス良く補正することができる。
また、上記のような構成の従来のズームレンズ系ZLでは、正の屈折力を有するレンズ群内に強い曲率を持った負のパワーを必要とする場合が多いため、負の屈折力を有するレンズ群を独立して存在させた場合、曲率半径を小さくしすぎて高次の収差を発生させ好ましくなかった。また、単に負の屈折力を有するレンズ群を複数枚に分割する方法では、射出瞳を物体方向に位置させることが困難であった。本実施形態では、正の屈折力を有する第2レンズ群G2の像側に配置する接合レンズを、正負の構成とすることで射出瞳を十分保つことができる。
このように、本実施形態のズームレンズZLでは、正の屈折力を有する第2レンズ群G2内に含まれるレンズの構成を変えるだけで、諸収差を悪化させることなく、全長を短く保ちながら射出瞳を遠ざけることができる。
このようなズームレンズ系ZLは、望遠端状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との光軸上の空気間隔をdtとし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
0.020 < dt/f2 < 0.130 (1)
条件式(1)は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との望遠端状態での光軸上の空気間隔、いわゆる群間隔dtと、第2レンズ群G2の焦点距離f2とを規定するものである。条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2内の個々のレンズの負担が大きくなるため、球面収差やコマ収差の補正が難しくなる。また、レンズの曲率半径が小さくなりすぎるため、変倍によるコマ収差の変動が増え、軸外収差の補正が困難となるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を0.125にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(1)の上限値を0.120にすることが更に好ましい。反対に、条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の焦点距離が大きすぎるため、第2レンズ群G2の移動量が増大し、望遠端で第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の距離が保てなくなる。また必要以上に第2レンズ群G2の焦点距離が大きくなり、ズームレンズ系ZLの小型化ができなくなってしまうか、相対的に第1レンズ群G1の負荷が大きくなり、下方コマ収差や歪曲収差を十分に補正することが困難になるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.027にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(1)の下限値を0.030にすることが更に好ましい。
また、望遠端状態でのズームレンズ系ZLの全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群G2が広角端状態から望遠端状態へ光軸上を物体方向に移動する量をX2としたとき、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.200 < X2/ft < 0.730 (2)
条件式(2)は、望遠端の焦点距離ftに対する、第2レンズ群G2の広角端状態から望遠端状態への光軸上の物体方向の移動量X2を規定するものである。条件式(2)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の移動量が大きくなるため、ズームレンズ系ZLが大きくなり好ましくない。また、変倍によるコマ収差の変動が増え、収差のバランスが取り難くなるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を0.715にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(2)の上限値を0.700にすることが更に好ましい。反対に、条件式(2)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の移動量が小さくなりすぎ、十分な変倍比が得られない。また、第2レンズ群G2の屈折力が強くなり球面収差やコマ収差を十分に補正することが困難になるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を0.300にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(2)の下限値を0.400にすることが更に好ましい。
また、望遠端状態でのズームレンズ系ZLの全系焦点距離をftとし、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との望遠端状態での光軸上の空気間隔、いわゆる群間隔をdtとしたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.010 < dt/ft < 0.090 (3)
条件式(3)は、望遠端の焦点距離ftに対する、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との望遠端状態での光軸上の群間隔dtを規定するものである。条件式(3)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との望遠端状態での光軸上の群間隔dtが大きくなるため、ズームレンズ系ZLの全長や第1レンズ群G1の径が大きくなり好ましくない。また、1〜2群間が離れると周辺光量が低下するため、それを回避しようとして軸外の光線を多く取り入れると、コマ収差が悪化して良くない。また、球面収差の補正が困難となるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を0.080にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(3)の上限値を0.070にすることが更に好ましい。反対に、条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との望遠端状態での光軸上の群間隔dtが小さくなりすぎ、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の距離が保てなくなる。また、コマ収差を十分に補正することが困難になるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.015にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(3)の下限値を0.020にすることが更に好ましい。
また、望遠端状態でのズームレンズ系ZLの全系の焦点距離をftとし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.530 < f2/ft < 0.750 (4)
条件式(4)は、望遠端の焦点距離ftに対する、第2レンズ群G2の焦点距離f2を規定するものである。条件式(4)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の焦点距離f2が大きくなり、第2レンズ群G2の移動量が大きくなるため、ズームレンズ系ZLが大きくなり好ましくない。また、相対的に第1レンズ群G1の負荷が大きくなり、コマ収差の補正が困難となるため好ましくない。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を0.735にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(4)の上限値を0.725にすることが更に好ましい。反対に、条件式(4)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の焦点距離が小さくなりすぎ、第2レンズ群G2内の個々のレンズの曲率半径が小さくなるため、球面収差やコマ収差の補正が難しくなる。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を0.550にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(4)の下限値を0.570にすることが更に好ましい。
また、第2レンズ群G2内の接合レンズは、少なくとも2つが連続して並んで配置されることが好ましく、収差を良好に補正しながらズームレンズ系ZLの小型化を達成することができる。また、少ないエレメントで第2レンズ群G2を構成できるため、製造誤差を抑えることができる。
また、第2レンズ群G2内に配置された接合レンズのうち、物体側に位置する接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズの像側の面は、像側に凹面を向けていることが好ましく、コマ収差を良好に補正しながら、射出瞳をより物体方向に位置させることができる。
また、このズームレンズ系ZLにおいて、第2レンズ群G2内に配置された接合レンズのうち、物体側に位置する接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズのd線に対する屈折率をndとしたとき、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
nd > 1.77 (5)
条件式(5)は、第2レンズ群G2に含まれる負レンズのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率を規定するものである。条件式(5)の下限値を下回ると、曲率半径が小さくなり過ぎ高次の収差が増大してしまう。また、ペッツバール和の補正が難しくなり、広角端での像面湾曲が悪化するため好ましくない。条件式(5)を満足することで、曲率半径を小さくすることができ、高次の収差を押さえることができる。また、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の下限値を1.80にすることが好ましい。また、条件式(5)の下限値を1.90にすることが更に好ましく、ペッツバール和が上がり、本実施形態の効果を更に確実にすることができる。
また、第2レンズ群G2は、連続して並んで配置された2つの接合レンズを有し、当該連続する接合レンズの最も像側の面は、像側に凸面を向けていることが好ましい。このような構成では、コマ収差を良好に補正しながら、射出瞳をより物体方向に位置させることができる。なお、最も像側の面が非球面状の場合、凸面を基準球面と考えるものとする。
また、第2レンズ群G2の最も物体側には、像面側に凸面を向けた正の単レンズを配置しても良いが、レンズ枚数の制限などにより配置できない場合は、第2レンズ群G2内の接合レンズのうち、像側に配置された接合レンズの最も像側の面は非球面形状に形成されていることが好ましく、球面収差や上方コマ収差を良好に補正することができる。
また、第2レンズ群G2は、少なくとも2枚の両凸レンズを有することが好ましい。または、第2レンズ群G2内の物体側に配置された接合レンズを構成する正レンズは、両凸レンズであることが好ましく、球面収差を良好に補正することができる。また、正のパワーが強まるためペッツバール和がより大きくなり、良好な像面湾曲の補正が可能になるため好ましい。
また、第2レンズ群G2内に含まれる接合レンズは、いずれも正レンズ成分であることが好ましく、接合レンズ内に負レンズを含みながらも、各々の合成焦点は正のレンズ成分ということとなるので、各レンズ成分において球面収差やコマ収差を良好に補正できる上、合成後の残存収差の量も小さくすることができる。
また、第2レンズ群G2は、3つのレンズ成分を有することが好ましく、少ない構成枚数でありながら球面収差やコマ収差の補正ができ、ズームレンズ系ZLの小型化を達成できる。
特に、第2レンズ群G2は、物体側より順に、正の単レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、を有する構成とすることが好ましく、球面収差や色収差、ペッツバール和のバランスなどをより良好に補正することができる。
また、本ズームレンズ系ZLにおいて、第1レンズ群G1は、物体側より順に、1枚または2枚の負の屈折力を有する単レンズと、正の屈折力を有する単レンズと、を有することが好ましく、第1レンズ群G1自体の小型化を図ることができ、また、軸外光線をより光軸方向に変位させることができるため、高次の収差の発生を抑え良好な収差補正が可能となる。
また、本ズームレンズ系ZLは、第2レンズ群G2の少なくとも一部のレンズ群が、光軸と垂直方向の成分を持つように移動する構成である。この構成により、防振時も偏心コマ収差が少ない良好な光学性能を得ることができる。
また、本ズームレンズ系ZLは、第2レンズ群G2の接合レンズの少なくとも一つが、光軸と垂直方向の成分を持つように移動する構成である。この構成により、防振時も編心コマ収差が少ない良好な光学性能を得ることができる。
図9及び図10に、上述のズームレンズ系ZLを備える光学機器として、電子スチルカメラ1(以後、単にカメラと記す)の構成を示す。このカメラ1は、不図示の電源ボタンを押すと撮影レンズ(ズームレンズ系ZL)の不図示のシャッタが開放され、ズームレンズ系ZLで不図示の被写体からの光が集光され、像面Iに配置された撮像素子C(例えば、CCDやCMOS等)に結像される。撮像素子Cに結像された被写体像は、カメラ1の背後に配置された液晶モニター2に表示される。撮影者は、液晶モニター2を見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズボタン3を押し下げ被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。
このカメラ1には、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部4、ズームレンズ系ZLを広角端状態(W)から望遠端状態(T)にズーミングする際のワイド(W)−テレ(T)ボタン5、及び、カメラ1の種々の条件設定等に使用するファンクションボタン6等が配置されている。なお、図9ではカメラ1とズームレンズ系ZLとが一体に成形されたコンパクトタイプのカメラを例示したが、光学機器としては、ズームレンズ系ZLを有するレンズ鏡筒とカメラボディ本体とが着脱可能な一眼レフカメラでも良い。
以下に記載の内容は、光学特性を損なわない範囲で適宜採用可能である。
上述の説明及び以降に示す実施形態においては、2群構成を示したが、3群、4群等の他の群構成にも適用可能である。具体的には、最も物体側に正または負のレンズ若しくはレンズ群を追加した構成や、最も像側に正または負のレンズ若しくはレンズ群を追加した構成が挙げられる。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、第1レンズ群G1または第2レンズ群G2の最も像側のレンズ群の少なくとも一部を合焦レンズ群とするのが好ましい。また、本ズームレンズ系ZL全体または撮像面を移動させても良い。
また、本実施形態においては、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に移動させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としても良い。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。このように、本実施形態に係るズームレンズ系ZLは、いわゆる防振ズーレンズ系として機能させることが可能である。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りSは、第2レンズ群G2の中または近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施すことにより、フレアやゴーストを軽減し、コントラストの高い光学性能を達成できる。
本実施形態のズームレンズ系ZLは、変倍比が2.0〜5.0程度、好ましくは、2.5〜4.0程度である。
本実施形態においては、第1レンズ群G1が正のレンズ成分を1つと負のレンズ成分を1つまたは2つ有するのが好ましい。また、第1レンズ群G1は、物体側から順に、負正または負負正の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。
また、本実施形態においては、第2レンズ群G2が正のレンズ成分を3つ、または、正のレンズ成分を2つと負のレンズ成分を1つ有するのが好ましい。後者の場合は、第2レンズ群G2は、物体側から順に、正負正の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。
また、本実施形態のズームレンズ系ZLは、最も像側に配置されるレンズ成分の像側面から像面までの光軸上の距離(バックフォーカス)が最も小さい状態で、10〜30mm程度とするのが好ましい。
また、本実施形態のズームレンズ系ZLは、像高を5.0〜12.5mmとするのが好ましく、5.0〜9.5mmとするのがより好ましい。
なお、本発明を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係るズームレンズ系ZLの構成を示す断面図であり、このズームレンズ系ZLの屈折力配分及び広角端状態(W)から望遠端状態(T)への焦点距離状態の変化における各レンズ群の移動の様子を図1の下方に矢印で示している。この図1のズームレンズ系ZL1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成される。また、このズームレンズ系ZL1は、広角端状態から望遠端状態にレンズ位置状態が変化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化するよう構成されている。
また、各実施例では、第2レンズ群G2と像面Iとの間(ただし、第2、第4実施例では、第3レンズ群G3と像面Iとの間)に、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルターP1を有している。
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の左側に*印を付している。
〔第1実施例〕
図1は、第1実施例に係るズームレンズ系ZL1の構成を示す図である。この図1のズームレンズ系ZL1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成される。
第1レンズ群G1は、全体として負の屈折力を有し、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、両凹レンズL12、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13の3枚のレンズから構成される。第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、開口絞りS、両凸レンズL22と両凹レンズL23との接合レンズ、及び、両凸レンズL24と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL25との接合レンズの5枚のレンズから構成される。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
*1 25.5785 1.3000 40.1 1.85135
*2 8.0567 5.7929
3 -91.4570 1.0000 63.4 1.61800
4 39.4179 1.1850
5 19.9537 2.4000 23.8 1.84666
6 62.1323 (d1)
7 13.4068 1.5940 55.5 1.69680
8 57.0304 1.0000
9 0.0000 1.0000 開口絞り
10 12.7614 2.0000 65.5 1.60300
11 -76.8213 1.0000 31.3 1.90366
12 20.9431 3.7407
13 26.3626 3.0000 82.6 1.49782
14 -14.2354 1.0000 40.4 1.80610
*15 -51.9777 (d2)
16 0.0000 3.5000 64.1 1.51680
17 0.0000 (Bf)

広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 10.25 〜 17.30 〜 29.30
Bf = 5.4 〜 5.4 〜 5.4
FNO = 3.60 〜 4.50 〜 5.86
2ω = 82.7° 〜 53.0° 〜 32.4°
この第1実施例において、第1面、第2面、及び、第15面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表2)
面 κ A4 A6 A8 A10
1 0.2118 -1.29310E-05 7.99520E-08 -6.27380E-11 -6.50010E-13
2 0.3044 5.73110E-05 3.71930E-07 1.83250E-09 3.44660E-11
15 -153.5916 4.17600E-05 4.39600E-06 -1.85930E-08 -2.23890E-10
この第1実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2とローパスフィルターP1との軸上空気間隔d2は、ズーミングに際して変化する。次の表3に広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔を示す。
(表3)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 10.25 17.30 29.30
d1 21.31135 8.63141 1.08108
d2 10.96792 18.43769 31.15218
全長 66.76193 61.55175 66.71592
次の表4に、この第1実施例における各条件式対応値を示す。なおこの表4において、dtは望遠端状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との光軸上の空気間隔を、f2は第2レンズG2の焦点距離を、ndは第2レンズ群G2の物体側に配置された接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率を、それぞれ表している。以降の実施例においてもこの符号の説明は同様である。
(表4)
(1)dt/f2=0.059
(2)X2/ft=0.689
(3)dt/ft=0.037
(4)f2/ft=0.628
(5)nd=1.904
この第1実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(a)に示し、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(b)に示し、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(c)に示す。
各収差図において、FNOはFナンバーを、Yは像高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.6nm)をそれぞれ示している。また、球面収差図では、最大口径に対応するFナンバーを示し、非点収差図、歪曲収差図では像高Yの最大値を示し、コマ収差図では各像高の値を示す。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。なお、この収差図の説明は以降の実施例においても同様である。各収差図から明らかなように、第1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第2実施例〕
図5は、第2実施例に係るズームレンズ系ZL2の構成を示す図である。この図5のズームレンズ系ZL2は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成される。
第1レンズ群G1は、全体として負の屈折力を有し、物体側から順に、両凸レンズL11、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12、両凹レンズL13、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14の4枚のレンズから構成される。第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、開口絞りS、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、両凸レンズL22と両凹レンズL23との接合レンズ、及び、両凸レンズL24と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL25との接合レンズの5枚のレンズから構成される。第3レンズ群G3は、全体として正の屈折力を有し、像側に凹面を向けた凸メニスカスレンズL31の1枚のレンズから構成される。
以下の表5に、第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表5)
面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 115.9747 2.0000 60.2 1.64000
2 -68.9820 0.1000
3 100.0798 1.0000 43.0 1.83500
4 8.8788 3.2000
5 -99.6193 1.0000 64.2 1.51680
6 26.1734 0.6000
7 14.2994 2.0000 23.8 1.84666
8 36.0022 (d1)
9 0.0000 1.0000 開口絞り
*10 19.5560 1.5940 55.5 1.69680
11 35.4609 1.0000
12 10.0466 2.0000 65.5 1.60300
13 -55.2194 1.0000 31.3 1.90366
14 24.6419 3.7407
15 17.1346 3.0000 82.6 1.49782
16 -18.8985 1.0000 40.4 1.80610
*17 -49.4502 (d2)
18 24.8074 2.6000 70.5 1.48749
19 31.8764 2.1868
20 0.0000 3.2600 64.2 1.51680
21 0.0000 (Bf)

広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 8.00 〜 16.00 〜 24.00
Bf = 5.0 〜 5.0 〜 5.0
FNO = 3.30 〜 4.25 〜 5.21
2ω = 64.3° 〜 33.3° 〜 22.3°
この第2実施例において、第10面、及び、第17面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表6に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表6)
面 κ A4 A6 A8 A10
10 -0.0005 3.32620E-05 -1.39860E-06 6.68820E-08 1.13770E-10
17 -153.5916 4.17600E-05 4.39600E-06 -1.85930E-08 -2.23890E-10
この第2実施例において、第1レンズ群G1と開口絞りSとの軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2は、ズーミングに際して変化する。次の表7に広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔を示す。
(表7)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 8.00 16.00 24.00
d1 25.18977 6.77854 0.64146
d2 4.90615 12.96628 21.02640
全長 67.37749 57.02638 58.94943
次の表8に、この第2実施例における各条件式対応値を示す。
(表8)
(1)dt/f2=0.037
(2)X2/ft=0.672
(3)dt/ft=0.027
(4)f2/ft=0.718
(5)nd=1.904
この第2実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(a)に示し、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(b)に示し、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(c)に示す。各収差図から明らかなように、第2実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第3実施例〕
図5は、第3実施例に係るズームレンズ系ZL3の構成を示す図である。この図5のズームレンズ系ZL3は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成される。
第1レンズ群G1は、全体として負の屈折力を有し、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、両凹レンズL12、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13の3枚のレンズから構成される。第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21、開口絞りS、両凸レンズL22と両凹レンズL23との接合レンズ、及び、両凸レンズL24と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL25との接合レンズの5枚のレンズから構成される。
以下の表9に、第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表9)
面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
*1 10.0961 0.8000 40.1 1.85135
*2 4.0283 3.2496
3 -45.7285 0.8000 63.4 1.61800
4 16.3306 0.7800
5 9.9066 1.2000 23.8 1.84666
6 23.4229 (d1)
7 6.3806 1.2000 52.3 1.75500
8 28.6099 0.5000
9 0.0000 0.5000 開口絞り
10 6.6664 1.0000 65.5 1.60300
11 -39.1993 0.8000 28.3 2.00330
12 11.0815 0.7078
13 18.6839 1.5000 82.6 1.49782
14 -10.6077 0.8000 40.4 1.80610
*15 -47.7071 (d2)
16 0.0000 0.5000 64.1 1.51680
17 0.0000 (Bf)

広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 5.10 〜 8.75 〜 15.00
Bf = 2.9 〜 2.9 〜 2.9
FNO = 3.60 〜 4.53 〜 6.04
2ω = 62.5° 〜 37.9° 〜 22.6°
この第3実施例において、第1面、第2面、及び、第15面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表10に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表10)
面 κ A4 A6 A8 A10
1 0.2118 -1.03450E-04 2.55850E-06 -8.03050E-09 -3.32810E-10
2 0.3127 3.79380E-04 3.05030E-05 -7.07950E-07 5.03510E-08
15 -306.8406 1.58760E-03 4.22070E-05 1.77320E-05 -1.78120E-06
この第3実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2とローパスフィルターP1との軸上空気間隔d2は、ズーミングに際して変化する。次の表11に広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔を示す。
(表11)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 5.12 8.65 14.65
d1 11.07012 4.68429 0.96652
d2 5.83567 9.62250 16.10679
全長 34.14316 31.54416 34.31067
次の表12に、この第3実施例における各条件式対応値を示す。
(表12)
(1)dt/f2=0.107
(2)X2/ft=0.685
(3)dt/ft=0.064
(4)f2/ft=0.600
(5)nd=2.003
この第3実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(a)に示し、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(b)に示し、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(c)に示す。各収差図から明らかなように、第3実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第4実施例〕
図7は、第4実施例に係るズームレンズ系ZL4の構成を示す図である。この図7のズームレンズ系ZL4は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3から構成される。
第1レンズ群G1は、全体として負の屈折力を有し、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス非球面レンズL11、両凹レンズL12、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13の3枚のレンズから構成される。第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、両凸レンズL21と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズ、開口絞りSと、両凸レンズL23と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズ、及び、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25の5枚のレンズから構成される。第3レンズ群G3は、全体として正の屈折力を有し、像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズL31の1枚のレンズから構成される。
以下の表13に、第4実施例の諸元の値を掲げる。
(表13)
面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 11.0022 0.8000 40.1 1.85135
*2 4.0283 3.4000
3 -45.7285 0.8000 63.4 1.61800
4 20.6681 0.5000
5 9.9260 1.2000 23.8 1.84666
6 22.9745 (d1)
7 6.5277 1.5000 82.6 1.49782
8 -19.6947 0.8000 40.4 1.80610
*9 -20.5648 1.5470
10 0.0000 0.5000 開口絞り
11 16.3915 2.5792 65.5 1.60300
12 -5.4283 0.5892 23.8 1.84666
13 -9.9873 0.6159
14 2365.6880 0.3437 55.5 1.69680
*15 8.5478 (d2)
16 -37.3779 0.6300 70.5 1.48749
17 -31.0641 1.0000
18 0.0000 0.5000 64.1 1.51680
19 0.0000 (Bf)

広角端 中間焦点距離 望遠端
f = 5.10 〜 8.65 〜 14.65
Bf = 4.0 〜 4.0 〜 4.0
FNO = 3.74 〜 4.24 〜 5.92
2ω = 71.5° 〜 44.1° 〜 26.7°
この第4実施例において、第2面、第9面、及び、第15面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表14に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表14)
面 κ A4 A6 A8 A10
2 0.4514 4.40290E-04 3.18910E-05 -9.06920E-07 7.13450E-08
9 -0.8519 3.37050E-04 -4.92520E-06 5.63380E-06 -6.27920E-07
15 1.2569 1.23430E-03 -8.93170E-05 4.94330E-05 -5.65020E-06
この第4実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2は、ズーミングに際して変化する。次の表15に広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔を示す。
(表15)
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 5.10 8.65 14.65
d1 10.90199 4.67628 1.01321
d2 2.75644 6.47321 12.75508
全長 34.96343 32.45449 35.07329
次の表16に、この第4実施例における各条件式対応値を示す。
(表16)
(1)dt/f2=0.113
(2)X2/ft=0.683
(3)dt/ft=0.069
(4)f2/ft=0.614
(5)nd=1.847
この第4実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図8(a)に示し、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図8(b)に示し、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図8(c)に示す。各収差図から明らかなように、第4実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することがわかる。
第1実施例によるズームレンズ系の構成を示す断面図である。 第1実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図であり、(c)は望遠端状態における諸収差図である。 第2実施例によるズームレンズ系の構成を示す断面図である。 第2実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図であり、(c)は望遠端状態における諸収差図である。 第3実施例によるズームレンズ系の構成を示す断面図である。 第3実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図であり、(c)は望遠端状態における諸収差図である。 第4実施例によるズームレンズ系の構成を示す断面図である。 第4実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図であり、(c)は望遠端状態における諸収差図である。 本発明に係るズームレンズ系を搭載する電子スチルカメラを示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 図9(a)のA−A′線に沿った断面図である。
符号の説明
ZL(ZL1〜ZL4) ズームレンズ系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
S 開口絞り
1 電子スチルカメラ(光学機器)

Claims (18)

  1. 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、を有し、
    前記第2レンズ群は、物体側に正レンズ及び像側に負レンズを有する接合レンズを少なくとも2つ有し、
    前記第2レンズ群内に含まれる前記接合レンズは、いずれも正レンズ成分であり、
    広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は変化し、
    望遠端状態における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の空気間隔をdtとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
    0.020 < dt/f2 ≦ 0.113
    の条件を満足するズームレンズ系。
    なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
  2. 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、を有し、
    前記第2レンズ群は、物体側に正レンズ及び像側に負レンズを有する接合レンズを少なくとも2つ有し、
    前記第2レンズ群は、3つのレンズ成分からなり、
    広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は変化し、
    望遠端状態における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との光軸上の空気間隔をdtとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
    0.020 < dt/f2 < 0.130
    の条件を満足するズームレンズ系。
    なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
  3. 前記第2レンズ群は、3つのレンズ成分を有する請求項1に記載のズームレンズ系。
    なお、レンズ成分は、単レンズ又は接合レンズを示す。
  4. 望遠端状態での全系の焦点距離をftとし、前記第2レンズ群が広角端状態から望遠端状態へ光軸上を物体方向に移動する量をX2としたとき、次式
    0.200 < X2/ft < 0.730
    の条件を満足する請求項1〜3のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  5. 望遠端状態での全系の焦点距離をftとしたとき、次式
    0.010 < dt/ft < 0.090
    の条件を満足する請求項1〜4のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  6. 望遠端状態での全系の焦点距離をftとしたとき、次式
    0.530 < f2/ft < 0.750
    の条件を満足する請求項1〜5のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  7. 前記第2レンズ群内の前記接合レンズは、少なくとも2つが連続して並んで配置される請求項1〜6のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  8. 前記第2レンズ群内に配置された前記接合レンズのうち、物体側に位置する前記接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズの像側の面は、像側に凹面を向けている請求項1〜7のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  9. 前記第2レンズ群内に配置された前記接合レンズのうち、物体側に位置する前記接合レンズを構成する最も像側に配置された負レンズのd線に対する屈折率をndとしたとき、次式
    nd > 1.77
    の条件を満足する請求項1〜8のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  10. 前記第2レンズ群は、連続して並んで配置された2つの接合レンズを有し、当該連続する接合レンズの最も像側の面は、像側に凸面を向けている請求項1〜9のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  11. 前記第2レンズ群内の前記接合レンズのうち、像側に配置された前記接合レンズの最も像側の面は非球面形状に形成されている請求項1〜10のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  12. 前記第2レンズ群は、少なくとも2枚の両凸レンズを有する請求項1〜11のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  13. 前記第2レンズ群内の物体側に配置された接合レンズを構成する正レンズは、両凸レンズである請求項1〜12のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  14. 前記第2レンズ群は、物体側より順に、正の単レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、正レンズ及び負レンズを有する接合レンズと、を有する請求項1〜13のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  15. 前記第1レンズ群は、物体側より順に、1枚または2枚の負の屈折力を有する単レンズと、正の屈折力を有する単レンズと、を有する請求項1〜14のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  16. 前記第2レンズ群の少なくとも一部のレンズ群は、光軸と垂直方向の成分を持つように移動する請求項1〜15のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  17. 前記第2レンズ群の前記接合レンズの少なくとも一つは、光軸と垂直方向の成分を持つように移動する請求項1〜15のいずれか一項に記載のズームレンズ系。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載のズームレンズ系を有する光学装置。
JP2008208349A 2008-08-13 2008-08-13 ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器 Active JP5403315B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208349A JP5403315B2 (ja) 2008-08-13 2008-08-13 ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
CN201310088530.1A CN103235401B (zh) 2008-08-13 2009-08-05 变焦镜头系统、配备变焦镜头系统的光学设备和用于将变焦镜头系统变焦的方法
US13/058,630 US8369021B2 (en) 2008-08-13 2009-08-05 Zoom lens system, optical apparatus equipped therewith, and method for zooming zoom lens system
PCT/JP2009/064210 WO2010018838A1 (ja) 2008-08-13 2009-08-05 ズームレンズ系、このズームレンズ系を備えた光学機器、及び、ズームレンズ系を用いた変倍方法
CN200980140097.3A CN102177457B (zh) 2008-08-13 2009-08-05 变焦镜头系统、配备变焦镜头系统的光学设备和用于将变焦镜头系统变焦的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208349A JP5403315B2 (ja) 2008-08-13 2008-08-13 ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010044226A JP2010044226A (ja) 2010-02-25
JP2010044226A5 JP2010044226A5 (ja) 2012-03-15
JP5403315B2 true JP5403315B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=42015660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008208349A Active JP5403315B2 (ja) 2008-08-13 2008-08-13 ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5403315B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9097881B2 (en) 2010-07-26 2015-08-04 Nikon Corporation Zoom lens system, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens system
JP5273184B2 (ja) * 2011-02-24 2013-08-28 株式会社ニコン ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
JP2012189840A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Hoya Corp ズームレンズ系
JP2014035404A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nikon Corp ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
TWI553341B (zh) 2015-08-11 2016-10-11 大立光電股份有限公司 影像擷取鏡片組、取像裝置及電子裝置
EP3816696A4 (en) * 2018-06-05 2022-03-02 Nittoh Inc. TELE-LENS SYSTEM AND IMAGING DEVICE
CN111929815B (zh) * 2020-08-17 2022-07-15 玉晶光电(厦门)有限公司 光学成像镜头
CN114167572A (zh) * 2021-10-19 2022-03-11 浙江舜宇光学有限公司 移动对焦的光学透镜组

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049885B2 (ja) * 1983-01-17 1985-11-05 株式会社ニコン 広角ズ−ムレンズ系
JPS6055310A (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 Asahi Optical Co Ltd 可変焦点距離レンズ光学系における焦点調節方法
JP2899005B2 (ja) * 1989-01-30 1999-06-02 キヤノン株式会社 内蔵フォーカスレンズを具えたズームレンズ
JPH04218013A (ja) * 1990-05-28 1992-08-07 Ricoh Co Ltd 高変倍ズームレンズ
JP3528946B2 (ja) * 1995-06-05 2004-05-24 株式会社ニコン ズームレンズ
JP4432153B2 (ja) * 1999-08-03 2010-03-17 株式会社ニコン ズームレンズ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010044226A (ja) 2010-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5263589B2 (ja) ズームレンズ系、このズームレンズ系を備えた光学機器、及び、ズームレンズ系を用いた変倍方法
JP5360472B2 (ja) ズームレンズ、及び、このズームレンズを備えた光学機器
JP5288238B2 (ja) 変倍光学系、この変倍光学系を備えた光学機器、及び、変倍光学系の変倍方法
JP5493308B2 (ja) ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
JP5309553B2 (ja) ズームレンズ、及び、このズームレンズを備えた光学機器
JP5110451B2 (ja) ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法
JP2010085875A (ja) ズームレンズ、光学機器及び製造方法
JP5403315B2 (ja) ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
JP5115065B2 (ja) ズームレンズ、光学機器、ズームレンズの変倍方法
JP5403316B2 (ja) ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
JP5622103B2 (ja) ズームレンズ、このズームレンズを搭載した光学機器、及び、ズームレンズの製造方法
JP5246228B2 (ja) ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法
JP5433958B2 (ja) ズームレンズ及びこれを備えた光学機器
JP5316614B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置
JP5246229B2 (ja) ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法
JP5906759B2 (ja) ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法
JP5245738B2 (ja) ズームレンズおよび光学機器
JP5682715B2 (ja) ズームレンズ系、及び、このズームレンズ系を備えた光学機器
JP2014085495A (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
JP5825109B2 (ja) ズームレンズおよび光学機器
JP5386868B2 (ja) ズームレンズ、光学機器
JP5434006B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置、および変倍方法
JP5974719B2 (ja) ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法
JP5500415B2 (ja) ズームレンズ、光学機器
JP5115871B2 (ja) ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5403315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250