JP5402681B2 - コーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディ - Google Patents
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しかしインスタントコーヒーは乾燥工程が入るため単価が高く、広く食されるキャンディへの添加量をあまり増やせないという問題点がある。また、コーヒー飲料として風味が良くても、キャンディの場合コーヒー飲料製造時より高温で煮詰める工程が入るので、繊細な香りなどはキャンディに残りにくいという問題点がある。コーヒーエキスなども同様で、かつインスタントコーヒーに比べて水分値が高いので、煮詰めるため長時間熱をかけなければならず、風味に大きな影響を与えやすいという問題点がある。
また、焙煎したコーヒー豆からの香気成分の抽出や回収は、まず抽出装置や香気回収装置が高価であり、かつコーヒーの香り成分自体が、熱で揮発拡散したり分解されたりするので、満足のいく香りを回収することが難しいという問題点がある。
このように、ノンシュガーハードキャンディに生豆自体を用いることは困難であるのが現状である。
生豆抽出エキスそのものを単独で加熱しても焙煎後のコーヒー風味は得られないことから、この性質は特徴的なものであるといえる。この特別な性質と顕著な効果により、生豆抽出エキスを原料として使用すると、原料として使用するコーヒー製品、例えばインスタントコーヒーなどの使用量を低減させることが可能となり、原料調達やコスト低減などの製造上の効率化にも寄与できることが期待できる。このように、本発明は、コーヒー風味を有するノンシュガーハードキャンディの風味改良に加えて、その製造の効率化をも図り得るという顕著な効果を奏するものである。
また、アルギニン、シトルリン、オルニチン及びシスチンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸をさらにキャンディ生地に加えた場合は、コーヒーの風味をより向上させることが出来る。
本発明のコーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディは、コーヒーの生豆抽出エキスを、焙煎後のコーヒー抽出物を含むキャンディ生地に対して添加し、140℃〜200℃で加熱濃縮して得られることを特徴としている。
ブラジルのサントス原産のコーヒー豆を、大阪ケミカル社のワンダーブレンダーで微粉砕し、その粉砕物200gに対して1000mlの50%(v/v)エタノール溶液を加えて、室温で16時間攪拌抽出を行った。その後さらしでおおまかな生豆の粕を取り除き、遠心分離を3500rpm5分の条件で行い、上澄みを回収し、コーヒーの生豆抽出エキスを得た。
(実施例1)
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12g、(1)で作製したコーヒーの生豆抽出エキス10ml(固形分0.5g)を混合溶解(100℃、以下の実施例、比較例でも同じ)し、真空釜にて大気圧に対して−300mmHg(−40.0kPa)、160℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値1.5重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。尚、水分値は、減圧乾燥法による重量差からを求めた(以下の実施例、対照例についても同様である。)。
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12g、(1)で作製したコーヒーの生豆抽出エキス10ml(固形分0.5g)を銅製の鍋に入れて、直火にて混合溶解させ、常圧、180℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値2.0重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12gを混合溶解し、真空釜にて大気圧に対して−300mmHg(−40.0kPa)、160℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値1.5重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12gを銅製の鍋に入れて、直火にて混合溶解し、常圧、180℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値2.0重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12g、(1)で作製したコーヒーの生豆抽出エキス10ml(固形分0.5g)を銅製の鍋に入れて混合し、別にアルギニン、シトルリン、オルニチン、シスチンを1種類または2種以上組み合わせて溶解させアミノ酸水溶液を作製し、それを銅製の鍋に入れて、直火にて混合溶解させる。それを直火にて常圧、180℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値2.0重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。アミノ酸の組合せ、およびその添加量(固形分)は表2に示す。尚、得られたノンシュガーハードキャンディのアミノ酸を除く重量(固形分)は762gであった。
還元麦芽糖水飴1000g、インスタントコーヒー(ネスレ社CAFELIA SD−R ソリュブルコーヒー)12g、(1)で作製したコーヒーの生豆抽出エキス10ml(固形分0.5g)を銅製の鍋に入れて混合し、表4に示す各アミノ酸を溶解させアミノ酸水溶液を作製し、それを銅製の鍋に入れて混合させる。それを直火にて165℃の条件下で加熱濃縮し、金属製のキャンディ型により成形し、水分値2.0重量%のノンシュガーハードキャンディを得た。各アミノ酸とその添加量(固形分)は表4に示す。尚、得られたノンシュガーハードキャンディのアミノ酸を除く重量(固形分)は762gであった。
Claims (4)
- 10%(v/v)以上の濃度のエタノール水溶液で抽出されるコーヒーの生豆抽出エキスと、焙煎後のコーヒー抽出物とを含むキャンディ生地を、140℃〜200℃で加熱濃縮して得られることを特徴とするコーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディ。
- 前記キャンディ生地がアルギニン、シトルリン、オルニチン及びシスチンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸をさらに含む請求項1記載のコーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディ。
- アルギニン、シトルリン及びオルニチンから選ばれる1種もしくは2種以上の含量がノンシュガーキャンディの固形分に対して0.001〜0.5重量%、及び/又はシスチンの含量がノンシュガーキャンディの固形分に対して0.0005〜0.05重量%である請求項1又は2に記載のコーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディ。
- エタノール濃度が10%(v/v)以上のエタノール水溶液でコーヒーの生豆抽出エキスを得る工程、前記生豆抽出エキスと焙煎後のコーヒー抽出物とを含むキャンディ生地を140℃〜200℃で加熱濃縮する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコーヒー風味が増強されたノンシュガーハードキャンディを製造する方法。
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