JPH0257148A

JPH0257148A - ハードキャンデイ

Info

Publication number: JPH0257148A
Application number: JP1106395A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Toyoda; 武豊田; Koji Matsumoto; 松本　廣治; Keiko Yasuda; 恵子安田
Original assignee: Takeda Chemical Industries Ltd
Current assignee: Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1988-05-10
Filing date: 1989-04-25
Publication date: 1990-02-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、ラクチトール含有の低カロリーで虫歯になり
にくい、甘味を抑えたハードキャンディに関する。

従来の技術エネルギーの摂取過剰は、日常生活における運動不足、
すなわちエネルギー消費量の不足と相まって肥満や成人
病の原因となっている。

一方、炭水化物はエネルギー摂取の約６０％をしめてい
るが、砂糖はその中で約２５％を占めている。従来、キ
ャンデイ類は砂糖を原料として製造されてきたがこのよ
うな背景のもとに、今日ではエネルギーの無い、あるい
はエネルギーの低いキャンデイや低甘味あるいは虫歯に
なりにくい（低う触性）キャンデイ類が要求されるよう
になってきた。

近年、砂糖の代替物がいくつか開発され、キャンデイ類
の原料として使われている。すなわち低カロリー甘味料
としては還元澱粉糖化物、還元麦芽糖水飴、マルチトー
ルがあり、低う触性甘味料としてはネオシュガー、カッ
プリングシュガーパラチノース、パラチニット、ソルビ
トール、マニトール、キシリトール、還元澱粉糖化物、
還元麦芽糖水飴、マルチトールなどがあるが低カロリー
低う触性の両方の機能を満足する月味料は還元澱粉糖化
物、還元麦芽糖水飴、マルチトールだけである。

発明が解決しようとする課題従来から使用されている低カロリー、低う触性甘味料で
ある還元澱粉糖化物や還元麦芽糖水飴で作ったキャンデ
イ類は砂糖を原料にしたものに比べて、粘りがあり、噛
み砕くさいに歯につきやすく、砂糖を原料にしたキャン
デイとはテクスチャーが明らかに異なっている。

また、これらの甘味料を用いてキャンデイを製造すると
きの加熱熔融によって、無水化が生じ、水分再吸収によ
って製品のにごりが併う。従って透明化を可能とし、低
融点で着色しにくい甘味料材料の開発が求められている
。

さらに還元澱粉糖化物や還元麦芽糖水飴で作ったキャン
デイ類は夏期の高温、高湿条件下では、なかれて形くず
れしたり、包装材料に付着するなどのコールドフローの
問題もある。

課題を解決するための手段上記のような状況に鑑み、本発明者らは種々検討した結
果、低甘味、低う触性ハードキャンディにはラクチトー
ルを組み合わすことによってテクスチャーのすぐれた、
コールドフローのおきにくいハードキャンディ類ができ
ることを見出し、本発明を完成した。

すなわち本発明は、ラクチトールとそれ以外の寡糖類と
を含有してなるハードキャンディを提供するものである
。

ラクチトール（４−０−β−Ｄ−ガラクトピラノシルー
Ｄ−ソルビトール）は乳糖を水素添加して得られる糖ア
ルコールの１種で、１↑味度は砂糖の０．３〜０．４倍
、カロリーは砂糖の約０．５倍の低う触性の砂糖に似た
甘味素材である。さらにこの化合物は吸湿性がなく、結
晶化しやすく、加熱による着色がないなどキャンデイ用
の素材として優れた特徴を持っている。

この化合物には無水物、■水和物、２水和物があるが本
発明ではいずれも使用できる。／％−ドキャンディ類の
組成中のラクチトールの割合は好ましくは（無水物とし
て）、以下に述べるそれ以外の寡糖類に対して重量比で
１　：Ｑ、　１ないし１：２であるが、この割合は得ら
れる７％−ドキャンデイ類の甘味の強さやカロリーの低
減率によって調節することができる。すなわち、１：０
．２ないし１：１がより好ましく、とりわけｌ：０．３
ないしｌ：０．６が好ましい。

ラクチトール以外の寡糖類としては、単糖から十糖から
なる糖類や還元澱粉糖化物および還元麦芽糖水飴などの
混合物および低う触性糖類が含まれる。すなわち１、Ｄ
−ソルビトール、マルチトール、マニトール、キシリト
ール、パラチノースなどの糖アルコールの外、還元澱粉
糖化物や還元麦芽糖水飴のような混合物も含まれる。ま
た、低う触性糖類としてはネオシュガー、カップリング
シュガー、パラチノースが含まれる。

本発明のハードキャンディは、必要に応じて他の成分た
とえば有機酸およびその塩類（例、クエン酸、インクエ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、
リンゴ酸などおよびその塩類）、着香料（例、いちご、
りんご、オレンジ、レモン、パイナツプル、メロン、コ
ーヒー、ココア、ミルク、ミントなどの各フレーバーの
他、植物性各種香料。

ハーブ香辛料など）、着色料（例、β−カロチン。

クロロフィルなどの天然着色料の他、各種合成着色料な
ど）あるいは甘味の調整を目的として高甘味度甘味料（
例、アスパルテーム、サッカリンナトリウム、アセスル
ファムに、シュクラロース、アリテームなどの合成甘味
料およびステビオサイド。

レバウデイオサイド、α−グリコジルステビオサイド、
グリチルリチン、ソーマチンなどの天然甘味料など）、
ビタミン類（例、アスコルビン酸、ビタミンＢＩ＋ビタ
ミンＢ２＋ビタミンＥおよびこれらの塩類あるいはその
エステル類など）などを適宜配合してもよい。この場合
組成中１５重量％以下の配合が好ましい。

本発明のハードキャンディの製造は例えば次のように行
う。

所望量のラクチトールおよびそれ以外の寡糖類に、これ
らの総量の０．０５〜０．５倍量の水を加え、１５０〜
１８０℃に加熱して煮詰め、１５０℃前後にした後、所
望により有機酸類９着香料１着色料、高甘味度甘味料な
どのその他の添加物を加え、ドロップ、あめ玉などの型
に入れ室温程度に冷却する。冷後型ぬきして各種ハード
キャンディが得られる。

このようにして得られる本発明のハードキャンディは、
低カロリー、低う触性であり、テクスチャーが良く、歯
に付着しにくい。また高温高湿下での形くずれが少な（
、包装材料への付着も少ない。

さらに製品の透明度が高く商品価値が高い。

作用および実施例次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。な
お、以下に用いるパーセント（％）は重量パーセントを
示すものとする。

実施例１いちごフレーバーのついたハードキャンディ組成物を以
下の組成によって作った。

「ラフチット」（ラクチトール・２水和物、代用薬品工
業）７８０ｇＪダイヤトール」（還元澱粉糖化物。

固形分７０．２％、代用薬品工業）４３５ｇに水２００
ｇを加えて１６０〜１７０°Ｃで加熱して１０３０ｇま
で煮詰めた。ついで１４５〜１５０°Ｃまで冷却した後
、クエン酸（結晶）７．５ｇ、ストロベリーフレーバー
（天然フレーバー、長谷川香料）１．５ｇ、レッドカラ
ー（天然色素、長谷川香料）０゜５ｇを添加混合し直ち
に型に入れて２５°Ｃまで冷却した。冷却後型ぬきして
得られたハードキャンディはカロリーが砂糖を原料にし
た場合の半分で、おだやかな甘味をしていた。このハー
ドキャンディは包装せずに室温（２５°Ｃ）に３０日間
放置しても型くずれしたり、べたつくことがなかった。

実施例２オレンジフレーバーのついたハードキャンディ組成物を
以下の組成によってつくった。

「ラフチットＭｌ（ラクチトール・１水和物、代用薬品
工業）８５０　ｇ、ソルビット　Ｓ（固形分７０．７％
、代用薬品工業）２８０ｇに水２００ｇを加えて１６０
〜１７５°Ｃまで加熱して、１００５ｇまで煮詰め、つ
いで１４５〜１５０°Ｃまで冷却した後、クエン酸７．
５ｇ、オレンジフレーバー（天然フレーバー、長谷用香
料０．５ｇ、レッドカラー（天然色素。

長谷川香料）０．５ｇおよびイエローカラー（天然色素
、長谷川香料）０．２ｇを添加混合し、直ちに型に入れ
て２５℃まで冷却した。

得られたハードキャンディは砂糖を原料にしたものに比
べてカロリーは約４０％低く、甘味は約５０％低い。こ
のキャンデイを包装紙（ポリプロピレン−アルミ箔−セ
ロハン）に包んで３０°Ｃで３０日間保存した結果、包
装紙への付着は認められなかった。

実施例３コーヒーフレーバーのついたハードキャンディ組成物を
以下の組成によってつくった。

「ラフチット」（ラクチトール・２水和物、代用薬品工
業）６５０ｇ、パラチノース（三井製糖）２５０ｇ。

「ダイヤトール」（還元澱粉糖化物、固形分７０．２％
、代用薬品工業）２５０ｇに水２５０ｇを加えて１６０
〜１７０℃で加熱して１０００ｇまで煮詰め、あらかじ
め［ラフチットＪ２００ｇに分散させた「コーヒーフレ
ーバー」（固形分９７．５％、長谷川香料）を添加して
溶解させた後さらに１１８０ｇまで煮詰めた。ついで１
４５〜１５０’Ｃまで冷却して型に入れて２５°Ｃまで
冷却して型ぬきした。

得られたハードキャンディはコーヒーのよい香のする、
おだやかな甘味とバランスのとれた苦味を持っていた。

実施例４アセスルファムにで甘味を補強した低カロリーキャンデ
イを以下の組成によって作った。

「ラフチット」（ラクチトール・２水和物、武田薬品工
業０５４０ｇ汀リカジン」（還元澱粉糖化物。

固形分７５．１％、代用薬品工業）８０３ｇ、アセスル
ファムＫ　　５ｇに水４００ｄを加えて１６０〜１７０
℃で加熱して２０５５ｇまで煮詰め、１４５〜１５０℃
とした後、型に入れて２５℃まで冷却して型抜きした。

得られたハードキャンディはガラスのような無色透明な
外観をした、さっばりしたけ味のキャンデイで、甘味の
強さは砂糖を使用したものと同じであった。

発明の効果本発明のハードキャンディは、低カロリー、低う触性で
ある上、食味に優れ商品性も高い。また加工性、保存性
においても優れている。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ラクチトールとそれ以外の寡糖類とを含有してな
るハードキャンディ。
（２）ラクチトールとそれ以外の寡糖類とが無水物の重
量比として１：０．１ないし１：２である請求項（１）
記載のハードキャンディ。