JPH07123923A - 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー - Google Patents

糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー

Info

Publication number
JPH07123923A
JPH07123923A JP5301012A JP30101293A JPH07123923A JP H07123923 A JPH07123923 A JP H07123923A JP 5301012 A JP5301012 A JP 5301012A JP 30101293 A JP30101293 A JP 30101293A JP H07123923 A JPH07123923 A JP H07123923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugar alcohol
candy
erythritol
sugar
soft candy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5301012A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Suzuki
幹男 鈴木
Toru Okamoto
亨 岡本
Toshihiko Gomi
俊彦 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
Priority to JP5301012A priority Critical patent/JPH07123923A/ja
Publication of JPH07123923A publication Critical patent/JPH07123923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂糖を使用する結晶化ソフトキャンディーと
ほぼ同程度の味質・食感を有する低カロリー・低う蝕性
の結晶化ソフトキャンディーを提供する。 【構成】 基材・甘味料としてエリスリトールを含む糖
アルコール混合物を使用し、これに植物硬化油、乳化剤
などの添加剤を添加して得られる結晶化ソフトキャンデ
ィー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なソフトキャンデ
ィー類に関する。更に詳しくは、エリスリトールを含む
糖アルコール混合物を配合してなる、味質・食感のよ
い、低カロリー、低う蝕性の結晶化ソフトキャンディー
類に関する。
【0002】
【従来の技術】日本農林規格によればキャンディー類の
うち、おおむね水分含量が6%以下に調整したものはハ
ードキャンディー、6%を超えおおむね20%以下とし
たものはソフトキャンディーと呼ばれる。ソフトキャン
ディーは吸湿性が大であり、高温多湿の日本においては
ベト付きを防止するために、結晶化させた砂糖を含有す
るものが好まれてきた。しかしながら、近年砂糖の過剰
摂取による肥満、成人病、虫歯などが大きな問題とさ
れ、それを予防する目的で砂糖を含まない低カロリー・
低う蝕性で味質・食感の良いソフトキャンディー類が要
求されている。
【0003】このような背景の下に、砂糖を含まないソ
フトキャンディーに関するいくつかの提案がなされてい
る。例えば、乳糖、果糖及び/又は糖アルコールにラク
トアルブミンを配合してなる結晶化ソフトキャンディー
(特公昭57−35624号公報)、乳糖及びマルトー
スからなる糖類を配合してなる結晶化ソフトキャンディ
ー(特公昭57−37303号公報)などが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
57−37303号公報の発明は、砂糖の代わりに乳糖
およびマルトースを使用することにより、乳糖の過度の
結晶化を防止し食感の向上を図ろうとしている。しか
し、乳糖、マルトースを使用しているため、低カロリー
・低う食性とは言えず、食感も砂糖のものには及ばない
という欠点がある。また、特公昭57−35624号公
報の発明もまた、乳糖、果糖を多く含み、やはり、低カ
ロリー・低う食性とは言えない。また、糖アルコールも
使用しているが、その使用量は固形物合計の20%以下
であり、ラクトアルブミンとともに、乳糖の結晶の生成
を抑制することを目的としているものの、食感も砂糖の
ものには及ばないという欠点がある。さらには、上記し
た如き提案において、エリスリトールを使用することに
関しては何ら示唆も開示もされていない。したがって、
エリスリトールを含有する味質・食感の良い結晶化ソフ
トキャンディーは開発されていないのが現状である。
【0005】本発明者らは、上述の如き問題点を解決す
るために鋭意研究を行ってきた。その結果、砂糖の代わ
りにエリスリトールを含む糖アルコール混合物を配合し
た結晶化ソフトキャンディー類が、従来の欠点を解決し
た味質・食感の良い、低カロリー・低う食性で、しかも
歯につきにくいという利点があることを発見して、本発
明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、主原料としてのエリスリトールを含む糖アルコール
混合物を含有してなる結晶化ソフトキャンディーが提供
される。本発明の結晶化ソフトキャンディーは、まず第
一に、砂糖・水飴などの代わりに、エリスリトールを含
む糖アルコール混合物に水を加えて撹拌溶解し、常法に
従いこれを煮詰め、硬化油、乳化剤などその他の成分を
添加後、ニーダーにより混捏し結晶化を行い、結晶化糖
アルコール混合物を得る工程、第二にクエン酸、ゼラチ
ン、香料、色素、およびその他の原料を添加混合後、成
型する工程をへて容易に製造される。本発明によれば、
砂糖を使用する場合と同等の滑らかな食感を有し、しか
も、歯につきにくい改善された結晶化ソフトキャンディ
ーが提供される。以下、本発明の具体的態様について更
に詳しく説明する。
【0007】本発明において、ソフトキャンディー類と
称するのは、フォンダン、キャラメル、タフィー、ヌガ
ー、ファッジ、チューイングキャンディーなどの砂糖、
糖アルコールなどを原料とし、比較的高温で溶融して製
造される菓子類の内水分が6%を超えおおむね20%以
下としたものを挙げることができる。
【0008】本発明で利用するエリスリトールは、砂糖
の約70〜約80%の甘味度でさわやかな甘味を持つ、
低カロリーで非う蝕性の甘味料である。また、砂糖と同
様、結晶性に優れ、吸湿性も極めて低いという利点があ
る。また、エリスリトールは糖アルコールであるので、
着色性、分解性がほとんど認められず、キャンディーな
どの苛酷な加熱条件下でも、褐変のない製品が得られる
という利点もある。次に、その使用量であるが、一般
に、糖アルコール混合物の総重量に対して、約5〜約9
4重量%、好ましくは約15〜約50重量%の如き添加
量を挙げることができる。
【0009】本発明でエリスリトールとともに利用する
ことのできる糖アルコールとしては、キシリトール、ソ
ルビトール、マンニトール、マルチトール、パラチニッ
ト、ラクチトール、還元澱粉糖化物およびこれらの2種
以上の混合物を例示することができる。エリスリトール
を含む糖アルコール混合物をベースにして得られるソフ
トキャンディーは、良好なボディー感を有するととも
に、食感が砂糖を使用して得られる場合と同等の滑らか
さを有し、好適である。
【0010】結晶化の条件は砂糖を用いる通常の方法と
同様に行えばよい。すなわち、糖アルコール類および水
を混合溶解後、植物硬化油、乳化剤等を加え均質化す
る。これを約60℃〜約80℃の温度でニーダー等によ
り混捏しながら、ゆっくりと結晶を析出させることによ
り行うことができる。上記した如き方法により得られる
エリスリトールを含む糖アルコール混合物をベースとし
て、常法に従いフォンダン、タフィー、ヌガー、ファッ
ジ、チューイングキャンディーなどのソフトキャンディ
ーを調製することができる。また糖アルコール類の甘味
はマイルドであるので、甘味の強度を上げたい場合には
低カロリーで高甘味度の甘味料であるアスパルテーム、
ステビアなどを糖アルコールと共に使用してもよい。以
下、比較例及び実施例によって本発明の態様を更に詳し
く説明する。
【0011】実施例1 還元澱粉糖化物650gおよびエリスリトール400g
に水100gを加え、加熱撹拌しながら完全に溶解す
る。それにレシチン1.5gおよびソルビタン脂肪酸エ
ステル1.5gを植物硬化油80gに溶解したものを添
加し、温度が約140〜約145℃になるまで煮詰め、
チューイングキャンディーベースを調製した。これを約
60〜約70℃に保温したニーダーに入れ、水24gに
ゼラチン16gを溶解したものを加え良く混捏し、結晶
化を行わせしめる。さらに、クエン酸8g、オレンジフ
レーバー3gおよびβ−カロチン色素製剤2gを添加し
良く混捏する。冷却後、成型、切断し、本発明のチュー
イングキャンディーを調製した(本発明品1)。
【0012】実施例2 還元澱粉糖化物500gおよび還元麦芽糖水飴150g
に水100gを加え、混合溶解し、さらにエリスリトー
ル250g、パラチニット60gおよびD-マンニトール
60gを添加し、加熱撹拌しながら完全に溶解する。こ
れにレシチン1.5gおよびソルビタン脂肪酸エステル
1.5gを植物硬化油80gに溶解したものを添加し、
約140〜約145℃まで煮詰め、チューイングキャン
ディーベースを調製した。以下、実施例1と同様な操作
を行い、本発明のチューイングキャンディーを調製した
(本発明品2)。
【0013】比較例1 グラニュー糖400gに水150gを加え、110℃ま
で加熱して完全に溶解し、さらに水飴550gを加えて
溶解した。これにレシチン1.5gおよびソルビタン脂
肪酸エステル1.5gを植物硬化油80gに溶解したも
のを添加し、撹拌混合後約130℃まで煮詰め、チュー
イングキャンディーベースを調製した。以下、実施例1
と同様な操作を行いチューイングキャンディーを調製し
た(比較品1)。
【0014】官能評価 実施例1、2及び比較例1で得られたチューイングキャ
ンディーを、よく訓練された20名の官能検査員により
舌触りの滑らかさ、歯につきにくさ、香気バランス及び
嗜好性について官能評価した。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】 表1:官能評価 項 目 本発明品1 本発明品2 比較品1 舌触りの滑らかさ ++++ +++++ +++++ 歯につきにくさ +++++ +++++ +++ 香気バランス +++++ +++++ +++++ 嗜好性 +++++ +++++ +++++ 注: 評価基準 +++++:非常によい +++ :よい + :普通 − :劣る
【0016】表1の結果から明らかな通り、本発明品
1、2は、舌触りの滑らかさにおいて比較品1とほぼ同
程度であった。また、歯につきにくさはいずれも比較品
1より優れていた。さらに香気バランス・嗜好性は、比
較品1と同様に優れていると判定された。
【0017】
【発明の効果】従来、結晶化ソフトキャンディーは砂
糖、乳糖その他の糖を含むものがほとんどであった。本
発明によれば、エリスリトールを含む糖アルコール混合
物を原料とし、砂糖を用いた場合に匹敵する味質・食感
を有し、しかも歯につきにくく、従来品よりさらに低カ
ロリー・低う蝕性の結晶化ソフトキャンディーが提供さ
れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エリスリトールを含む糖アルコール混合
    物を含有してなる結晶化ソフトキャンディー。
  2. 【請求項2】 糖アルコール混合物が結晶化されたもの
    である請求項1記載の結晶化ソフトキャンディー。
  3. 【請求項3】 無糖である請求項1記載の結晶化ソフト
    キャンディー。
JP5301012A 1993-11-05 1993-11-05 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー Pending JPH07123923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5301012A JPH07123923A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5301012A JPH07123923A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07123923A true JPH07123923A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17891778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5301012A Pending JPH07123923A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07123923A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5567467A (en) * 1994-04-08 1996-10-22 Nikken Chemicals Company, Limited Soft candy and process for producing the same
US6177064B1 (en) * 1996-04-19 2001-01-23 Cerestar Holding B.V. Anti-cariogenic activity of erythritol
JP2010075102A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Uha Mikakuto Co Ltd ソフトキャンディ及びその製造方法
US8920856B2 (en) 2009-10-08 2014-12-30 Intercontinental Great Brands Llc Co-extruded layered candy and gum apparatus and methods
US9060526B2 (en) 2009-01-22 2015-06-23 Intercontinental Great Brands Llc Confectionery processing
US9237758B2 (en) 2008-05-02 2016-01-19 Intercontinental Great Brands Llc Multilayered sugar free isomalt confectionery and methods of making same
US9247761B2 (en) 2009-10-30 2016-02-02 Intercontinental Great Brands Llc Sugar free confectionery; methods of making same; and use in preparing multilayered confectionery

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5567467A (en) * 1994-04-08 1996-10-22 Nikken Chemicals Company, Limited Soft candy and process for producing the same
US6177064B1 (en) * 1996-04-19 2001-01-23 Cerestar Holding B.V. Anti-cariogenic activity of erythritol
US9237758B2 (en) 2008-05-02 2016-01-19 Intercontinental Great Brands Llc Multilayered sugar free isomalt confectionery and methods of making same
JP2010075102A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Uha Mikakuto Co Ltd ソフトキャンディ及びその製造方法
US9060526B2 (en) 2009-01-22 2015-06-23 Intercontinental Great Brands Llc Confectionery processing
US8920856B2 (en) 2009-10-08 2014-12-30 Intercontinental Great Brands Llc Co-extruded layered candy and gum apparatus and methods
US9247761B2 (en) 2009-10-30 2016-02-02 Intercontinental Great Brands Llc Sugar free confectionery; methods of making same; and use in preparing multilayered confectionery

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2126483C (en) Aerated and grainy confectionery product and process for manufacturing the said confectionery product
JP3312028B2 (ja) チユーインガム組成物
US5098730A (en) Dietetic sweetening composition
CA2139812C (en) Grainy confectionery product and process for manufacturing the said confectionery product
US4323588A (en) Aerated confections
US5017400A (en) Non-cariogenic sweetener
JP3379207B2 (ja) 軟キャンデーの製法
US6458400B1 (en) Hard confections containing a sweetener
EP0500640B1 (en) Hard candy containing xylitol and a process for the manufacture thereof
US4623543A (en) Low-calorie candies
FI120130B (fi) Suklaakoostumus
JPH0435130B2 (ja)
JPH0975005A (ja) 糖アルコール含有結晶化ソフトキャンディー
JPH01132337A (ja) フレーバー組成物
JPH07123923A (ja) 糖アルコールを含有してなる結晶化ソフトキャンディー
JPH0728671B2 (ja) チュ−インガムの製造方法
JPH0767537A (ja) ソフトキャンディ及びその製造方法
JP2564255B2 (ja) 冷感を有する固形チョコレート
JP3380019B2 (ja) キシリトールを含有してなるフォンダン
JP3010857B2 (ja) ゼリー菓子
JPH01265852A (ja) 低カロリー・低う蝕性アイスクリーム
JPH0257148A (ja) ハードキャンデイ
JPH04320647A (ja) ハードキャンディー及びその製造方法
JPS5826305B2 (ja) 低甘味ハ−ドキヤンデイ−
JPH012534A (ja) フォンダンおよびその製造法