JP3010857B2 - ゼリー菓子 - Google Patents

ゼリー菓子

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JP3010857B2
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erythritol
meso
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jelly confectionery
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゼリー菓子に関し、特に
甘味料成分としてメソ・エリスリトールとメソ・エリス
リトール以外の糖及び糖アルコールから選ばれた少なく
とも1種の糖類とを含有したゼリー菓子に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼリー菓子は一般にグミキャンデーと呼
称され、独得な食感を有し幼児から成人まで広く愛好さ
れている。従来のゼリー菓子は、ショ糖、ゼラチンを主
原料とし、水、酸味料、色素、香料等の副原料を加え加
熱溶解し、コーン澱粉の型に流し込み、固化させ乾燥す
ることにより製造されている(例えば、特開平1−13
7941号公報参照)。従来のショ糖主体のゼリー菓子
は、ショ糖が結晶化していないため吸湿性を有し、流通
上問題があった。この吸湿性のために表面が粘着性を呈
するので、オブラートで包んだり、チョコレート、油性
ヨーグルト等の油脂性食品素材による被覆を施したりし
て、製品相互の付着を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
め、吸湿性が高いショ糖の代わりに、吸湿性をほとんど
有さないメソ・エリスリトールを甘味料として用いるこ
とに本発明者らは着目したが、ショ糖とメソ・エリスリ
トールとをそのまま置き換えたゼリー菓子は、砂を噛ん
だような質感になり従来のゼリー菓子の質感とは全く異
なって、外観も好ましいものではなかった。本発明の課
題は、メソ・エリスリトールを用い吸湿性を改良し、か
つ食感が良好なゼリー菓子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ゼリー菓子にメソ・エリ
スリトール微結晶を含有させること、及び甘味料成分と
してメソ・エリスリトールとメソ・エリスリトール以外
の糖及び糖アルコールから選ばれた少なくとも1種の糖
類とを特定量比で含有せしめることにより、吸湿性が低
く、かつ食感に優れたゼリー菓子が得られることを見い
出して本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明の要旨は、甘味料成分として
メソ・エリスリトールとメソ・エリスリトール以外の糖
及び糖アルコールから選ばれた少なくとも1種の糖類と
を含有し、かつメソ・エリスリトール含有量が糖類との
合計量に対して20〜70重量%で、メソ−エリスリト
ールが平均粒径60μm以下の微結晶であることを特徴
とするゼリー菓子に存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用されるメソ・エリスリトール以外の糖及び糖アルコ
ールから選ばれた少なくとも1種以上の糖類(以下、他
の糖類と略記する)としては、ショ糖、ぶどう糖、水
飴、果糖、異性化糖、オリゴ糖、カップリングシュガ
ー、パラチノース、マルトース、イソマルトース、デキ
ストリン等の糖類及び還元オリゴ糖、ラクチトール、ソ
ルビトール、マンニトール、イノシトール、キシリトー
ル等の糖アルコール類が好ましく使用される。他の糖類
をメソ・エリスリトールと組合せて含有させるにあた
り、メソ・エリスリトールの特徴、すなわち低カロリ
ー、低う蝕性を生かして、他の糖類に同様の特徴を持つ
ものを選択することによって、低カロリー、低う蝕性の
ゼリー菓子の提供が可能となる。
【0007】メソ・エリスリトールの含有量としては、
他の糖類との合計量に対して20〜70重量%、好まし
くは20〜50重量%の範囲を挙げることができる。メ
ソ・エリスリトールが20重量%より少ない場合、メソ
・エリスリトールの微結晶が晶出しにくく吸湿しやすく
なる。又、メソ・エリスリトールが70重量%より多い
と、ゼリー菓子中のメソ・エリスリトール結晶粒径が大
きくなってざらつき、食感上好ましくない。メソ・エリ
スリトールの含有量が大きいほど、微結晶が晶出しやす
く、操作上有利となる。しかし、メソ・エリスリトール
の含有量が小さくても、撹拌によって刺激を十分に与え
るか、又はメソ・エリスリトールの微結晶を種晶として
わずかに混合すれば、微結晶の析出は容易である。
【0008】本発明におけるメソ・エリスリトール微結
晶は、平均粒径が60μm以下の結晶をさす。平均粒径
が60μm以上になると食感が劣るものとなる。本発明
のゼリー菓子の製造方法としては、まずメソ・エリスリ
トールと他の糖類とをよく混合し、加熱溶解する。この
際の加熱温度は通常100〜140℃、好ましくは11
0〜130℃であるが、他の糖類の種類及びその熱安定
性を考慮して、適宜定めればよい。加熱溶解後60〜8
0℃に冷却し、撹拌によりメソ・エリスリトールの一部
を晶出させる。これに常法に従い、前もって膨潤加熱溶
解したゼラチン溶液及び酸液、香料、色素等を加え、よ
く混合したのち、脱泡し型わくで成型する。型わくとし
てはコーン澱粉を用いると脱水の効果も期待できる。
【0009】またメソ・エリスリトールと他の糖類とを
あらかじめ混合溶解する方法以外に、メソ・エリスリト
ール微結晶粉末を冷却した糖液に直接混合してもよい。
この場合はメソ・エリスリトールはあらかじめ粒径60
μm以下に微粉砕する必要がある。この様にして得られ
た本発明のゼリー菓子は、吸湿性が低くまた低カロリ
ー、低う蝕性であり、かつ食感に優れるものである。メ
ソ・エリスリトールの性質である、冷感を有する甘味質
を持ち、ざらつきもない。また、メソ・エリスリトール
を混合した糖液は粘度が低下するのでショ糖やカップリ
ングシュガーだけの場合と比して、ゼリー菓子の製造に
あたり取扱い性に大変優れるという利点がある。
【0010】
【実施例】次に実施例によって本発明を詳細に説明する
が、その要旨を越えない限り、本発明は以下実施例によ
ってなんら限定されるものではない。
【0011】実施例1 表−1に示した重量比をもつ、メソ・エリスリトールと
ショ糖との混合物70重量部(以下「部」と略す)を、
水13.5部に加熱溶解させた。得られた糖液を115
℃で煮沸した後、70℃に冷却し、スパチュラで撹拌す
ることによってメソ・エリスリトール結晶を晶出させ
た。これに、予めゼラチン6部を水8部により膨潤させ
て80℃で加熱溶解させたゼラチン液、並びに、クエン
酸0.9部、香料0.15部及び水1.45部からなる
酸液を混合し、脱泡した後に、コーン澱粉からなる成型
わくに入れて一晩放置し、ゼリー菓子を得た。
【0012】得られたゼリー菓子中に析出した結晶の大
きさ、ゼリー菓子の食感、及び20℃、RH81%保存
における吸湿性を増加水分量%として評価した。結果を
表−1に示す。表−1から解るとおり、甘味成分中メソ
・エリスリトールが20〜70重量%の範囲のものは、
メソ・エリスリトールの結晶粒径60μm以下で食感上
なめらかで好ましい。また本発明のごとくメソ・エリス
リトールとショ糖とを混合して用いると、ショ糖100
%のものに比して吸湿しにくく、食した際に冷感を感じ
好ましいゼリー菓子が得られることが解る。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 メソ・エリスリトール以外の他の糖類として、ショ糖の
代わりにパラチノース(三井製糖製、商品名パラチノー
ス)を用いた以外は実施例1と同様にしてゼリー菓子を
調製した。結果を表−2に示す。表−2から解るとお
り、甘味成分中、メソ・エリスリトールが20〜70重
量%の範囲のものはメソ・エリスリトールの結晶粒径が
60μm以下で食感上なめらかで好ましい。また本発明
のごとく、メソ・エリスリトールとパラチノースを混合
して用いると従来のごとくショ糖100%を用いたもの
に比して吸湿しにくく、食した際に冷感を感じ好ましい
ゼリー菓子が得られることが解る。
【0015】
【表2】
【0016】実施例3 メソ・エリスリトールと、表−3に示した他の糖類を用
いて、実施例1と同様にゼリー菓子を調製し、結晶状態
を評価した。尚、オリゴ糖としては、三菱化成食品製、
商品名オリゴトース、ソルビトールとしては、日研化学
製、商品名D−ソルビトール、マルチトールとしては、
東和化成製、商品名粉末マルチを用いた。結果を表−3
に示す。
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来のものに比して吸
湿しにくく、製造性及び保存性に優れ、かつ食感が良好
で、食した際に冷感があって、低カロリー、低う蝕性の
ゼリー菓子が提供される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】甘味料成分としてメソ・エリスリトールと
    メソ・エリスリトール以外の糖及び糖アルコールから選
    ばれた少なくとも1種の糖類とを含有し、かつメソ・エ
    リスリトール含有量が糖類との合計量に対して20〜7
    0重量%で、メソ−エリスリトールが平均粒径60μm
    以下の微結晶であることを特徴とするゼリー菓子。
JP3303596A 1991-11-19 1991-11-19 ゼリー菓子 Expired - Lifetime JP3010857B2 (ja)

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