JPH07143850A - 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法 - Google Patents

香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07143850A
JPH07143850A JP5295421A JP29542193A JPH07143850A JP H07143850 A JPH07143850 A JP H07143850A JP 5295421 A JP5295421 A JP 5295421A JP 29542193 A JP29542193 A JP 29542193A JP H07143850 A JPH07143850 A JP H07143850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coffee
spice
ground coffee
ground
spices
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5295421A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenzo Ono
善造 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5295421A priority Critical patent/JPH07143850A/ja
Publication of JPH07143850A publication Critical patent/JPH07143850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印象深い刺激性旨みの珈琲を提供する 【構成】 挽き珈琲90〜99.95%、香辛料の粉末
0.05〜10%を混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香辛料入り珈琲及びそ
の製造方法さらには香辛料入り珈琲エキスを含有する加
工食品、嗜好品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】珈琲飲用の習慣は年々増加し、いまでは
食後に欠かせないほどであるが、どちらかと言えば、カ
フェインの効用や利尿作用のためよりも嗜好性が高く、
おいしさを楽しむことが主体であった。しかし、近年の
健康重視の時代にともない、より健康に即したものを求
めるようになり、色々な健康飲料が出現した。
【0003】一方、香辛料は、植物の種子、果実、花、
葉、根、樹皮などを材料とした芳香性と刺激性をもつ食
品で、肉、魚、豆、小麦、根菜類などの風味に変化を与
え、種々のビタミンに富み、胃液の分泌を促し、消化を
助け食欲を増進させる働きをもつ。また、吸収した香辛
成分はその刺激により血行を良くし、身体を温めるなど
の作用もある。例えば辛味成分であるカプサイシンは、
エネルギー代謝を促進し、脂資を燃焼させ発汗を促す作
用があるといわれている。特に肉食には欠かせないもの
であり、防腐剤としての役割も果たし、ヨーロッパでは
古くから珍重されていた。
【0004】香辛料は、主に辛味を有するコショウ、ワ
サビ、トウガラシ、カラシや主に芳香を有するショウ
ガ、ハッカ、セイジ、ナツメッグ、シナモンなどがあ
る。以上のように香辛料は多くの体に良い成分を含むも
のであるが、それらは料理やお菓子には良く使われるも
のの飲料として使用される機会は少なく、特に珈琲には
使用されていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】その理由として考えら
れるのは、香辛料は一般に、少量でも非常に辛味、香味
等きついものであるため、砂糖・シロップを使用するこ
との多い嗜好性のある飲料である珈琲、紅茶等には採り
入れ、加工しにくいためと思われる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、珈琲の旨みに
作用する、香辛料の最適混合割合を研究の結果究めたも
のであり、前記問題を解決した。従って、本発明の香辛
料入り珈琲は香辛料の粉末又はそのエキスを含むことを
要旨とし、その製造方法は粉末状の挽き珈琲90〜9
9.95%、香辛料の粉末0.05〜10%を混合する
ことを要旨とする。また前記香辛料入り挽き珈琲を用い
たインスタントコーヒー、珈琲飲料、あるいはそのエキ
スを含むことを特徴とする加工菓子食品であることを要
旨とする。
【0007】ここで香辛料とは、レッドペッパー、カイ
エンペッパー、チリーペッパー、タバスコペッパー等の
唐辛子、ジンジャー、ガーリック、黒胡椒、白胡椒等が
あげられる。また加工菓子食品とは、キャンデー、キャ
ラメル、チュウインガム等、珈琲味を楽しむ嗜好菓子食
品であればなんでも良い。香辛料粉末の配合率は粉末
0.05〜10%が最適である。10%を越えると辛味
・香味が勝ちすぎ、また0.05%未満であれば、香辛
料成分の旨み、刺激が少なすぎ、最適な味覚、刺激が得
られない。
【0008】また、本発明は適当な種類の乾燥した珈琲
豆をそれぞれ適切に焙煎した後、適当な比率で混合し、
さらに粉末化することにより唐辛子の辛味と調和し嗜好
性が高い飲料用加工食品となることが重要であり、珈琲
はブラジル産,コロンビア産その他の中南米産,インド
ネシア産,エチオピア産,タンザニア産,その他のアフ
リカ産等の中で上質のものを用いる方がより好ましい。
また、珈琲は深入りした上質のブラジル産珈琲の粉末を
10〜70%の比率で混合すると香辛料の辛味・香味と
コーヒーの旨みがよく調和し、嗜好性が高く、より適当
である。又、珈琲は中煎り〜深煎りした上質のコロンビ
ア産、エチオピア産及びタンザニア産珈琲豆の粉末を1
0〜40%の比率で混合すると、香り、甘味、コクが増
し、より適当である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を各種実施例及び比較例により
説明する。 実施例 1 深煎りしたブラジル産珈琲豆の粉末(中細挽き)600
g(60%)、深煎りしたコロンビア産珈琲豆の粉末
(中細挽き)350g(35%)、ローズマリーの粉末
20g(2%)、カイエンペッパーの粉末10g(1
%)、レッドペッパーの粉末(細挽き)20g(2%)
を混合し、この製品8gを120ccの沸騰したお湯を
注ぎ、濾紙で漉して飲用したところ、今までに無く印象
に残る味であり、適度なのどごしの刺激により、大変お
いしく、再度飲みたくなる味であった。
【0010】実施例 2 深煎りしたブラジル産珈琲豆の粉末(粗挽き)400g
(40%)、中煎りしたエチオピア産珈琲豆の粉末(粗
挽き)180g(18%)、中煎りしたブラジル産珈琲
豆の粉末(中挽き)400g(40%)、レッドペッパ
ーの粉末(細挽き)20g(2%)を混合し、この製品
からインスタント珈琲製造の常法に従い、連続的向流抽
出法のための一連の密封装置中で、上記粗挽き香辛料入
り挽き珈琲から熱湯で繰り返し抽出を行い、濃縮珈琲抽
出液を採取し、これを遠心分離機にかけて混入している
コーヒー微粒子を取り除いたのち噴霧乾燥機で150〜
180℃の熱風中で乾燥する。乾燥された珈琲粉末は水
分2〜3%で、粉末粒子の大きさは10〜50メッシュ
で、見かけの比重は0.3〜0.7g/sec である。こ
れをさらに、粉砕することによりインスタント珈琲を製
造した。この製品5gに熱湯100ccを加えて試飲し
た所、香りがまろやかで、旨みが多く、広い年齢層に適
するものであった。なお、インスタント珈琲の製造法は
上記の噴霧乾燥方法に限らず、無加熱噴霧乾燥法でも、
凍結乾燥法でも良いことは勿論である。
【0011】実施例 3 深煎りしたブラジル産珈琲豆の粉末(中細挽き)300
g(30%)、中煎りしたエチオピア産珈琲豆の粉末
(中細挽き)190g(19%)、中煎りしたブラジル
産珈琲豆の粉末(中細挽き)500g(50%)、レッ
ドペッパーの粉末(細挽き)10g(1%)を混合し、
この製品から濃縮珈琲抽出液を採取し、キャンデー原料
(砂糖、水あめ、ブドウ糖、香料)に添加し均一状態に
混合煮詰め、香辛料入り珈琲含有のキャンデーを製造し
た。このキャンデーを食味した所、適度な刺激と珈琲の
旨みがミックスし、大変香りのよいキャンデーであっ
た。
【0012】比較例 1 実施例2におけるレッドペッパーの粉末の配合割合を
0.03%にした以外は同様にして香辛料入りインスタ
ント珈琲を製造し、試飲した所、全く頼りない味で、コ
ーヒーの旨みも引き出せていず、嗜好性の高いものでは
なかった。
【0013】比較例 2 実施例1における香辛料の配合割合をローズマリーの粉
末30g(3%)、カイエンペッパーの粉末30g(3
%)、レッドペッパーの粉末45g(4.5%)とした
以外は実施例1と同様にして香辛料入り挽き珈琲を製造
して、それを飲用したところ、香辛料の刺激が多過ぎ舌
がひりひりし、珈琲の味をひき立てるどころか全体的に
飲用に適さないものとなった。さらに、以上の実施例1
〜3、比較例1〜2について50人の官能試験を実施し
た結果を以下に記載する。
【0014】
【表1】
【0015】以上より、香辛料の配合割合が10%をこ
える場合は辛味、香味が強すぎ飲用には適さず、0.0
5%未満であると頼りなく感じる人が多く、珈琲のまろ
やかさや旨み、さわやかさも比較的引き出せていないこ
とがわかる。また、香辛料が0.05〜10%の配合率
においては、珈琲の辛味、まろやかさ、香味、旨味、さ
わやかさ共に最適であると答えた人が多く香辛料と珈琲
成分が、うまく調和していることがわかる。
【0016】又、飲用後の体温上昇(実施例1〜2につ
いて実施)が0.5〜1度の範囲で見られ、香辛料によ
りエネルギー代謝が促進され、脂質が燃焼され又発汗作
用が行われていることが推測される。また、このこと
は、一般に食生活において辛い物を好んで食する国の人
々、例えばメキシコ人、タイ人、韓国人の平均体重が5
6Kg・50Kg・56Kgであるのに対して、そうではない
国の人々、例えばフランス人、アメリカ人、日本人の平
均体重が66Kg・62Kg・58Kgであることからも推測
される。
【0017】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の製造方法に
より得られた珈琲飲料は、適度な刺激があり健康的に好
ましいばかりでなく(安全な内面美容食品)、刺激成分
が、珈琲本来の旨味成分にも作用し、香り高く、よりま
ろやかで、何度も飲みたくなる等の嗜好性の高い飲料と
なった。又珈琲は日常飲料であるため、努力しないでも
珈琲を飲むことで、健康飲料を自然と摂取することがで
き、飲みつづけることができる。その結果、健康飲料の
継続摂取の大きな効果が期待できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香辛料の粉末又はそのエキスを含むこと
    を特徴とする香辛料入り挽き珈琲。
  2. 【請求項2】 挽き珈琲90〜99.95%、香辛料の
    粉末0.05〜10%を混合することを特徴とした香辛
    料入り挽き珈琲の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の香辛料入り挽き珈琲から濃縮
    珈琲抽出液を採取し、乾燥、粉砕することにより製造し
    たインスタント珈琲。
  4. 【請求項4】 請求項1の香辛料入り挽き珈琲を浸出
    し、必要に応じ甘味料、乳成分等の添加物を加えたこと
    を特徴とする珈琲飲料。
  5. 【請求項5】 請求項4の珈琲飲料あるいはそのエキス
    を含むことを特徴とする加工菓子食品。
JP5295421A 1993-11-25 1993-11-25 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法 Pending JPH07143850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5295421A JPH07143850A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5295421A JPH07143850A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07143850A true JPH07143850A (ja) 1995-06-06

Family

ID=17820393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5295421A Pending JPH07143850A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07143850A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191830A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Yoshiro Nakamatsu 交通事故防止等用飴
WO2002035939A1 (en) * 2000-10-31 2002-05-10 Societe Des Produits Nestle S.A. Soluble black coffee
JP2018023300A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 弘康 神野 茶抽出用組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191830A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Yoshiro Nakamatsu 交通事故防止等用飴
WO2002035939A1 (en) * 2000-10-31 2002-05-10 Societe Des Produits Nestle S.A. Soluble black coffee
JP2018023300A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 弘康 神野 茶抽出用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104663996B (zh) 一种咖啡替代物及其制备方法
CN109566800A (zh) 馥郁香料茶底及制备方法
JPH0838124A (ja) 龍眼肉を含有する薬草茶およびその製造方法
JPS59213368A (ja) 果実食品およびその製造法
JP2009060881A (ja) ロースト食品の製造方法、この製造方法により得られるロースト食品、これを含有する食品
JPH07143850A (ja) 香辛料入り挽き珈琲及びその製造方法
JPS6125350B2 (ja)
KR102380679B1 (ko) 누룽지 가래떡 및 그 제조방법
JP2519868B2 (ja) 茶入り食品及びその製造方法
JP3083492B2 (ja) 健康飲食品の製造方法
KR20010110831A (ko) 숙취해소용 건강차 및 그 제조방법
JP4529152B1 (ja) ハトムギを主原料とする粉末顆粒状機能性食品、ならびにその製造方法
CN110100929A (zh) 一种芬芳调饮茶及制备方法
US1981225A (en) Process for the treatment of yeast and the product produced thereby
KR101808249B1 (ko) 도토리를 원료로 하는 즉석가공식품 제조용 식품 조성물
CN1219465C (zh) 大蒜饮料及制备方法
CN103393197A (zh) 大蒜保健饮料及制备方法
KR102235423B1 (ko) 다슬기 식혜의 제조방법
JPS59227243A (ja) インスタント健康嗜好飲料の製造方法
JPS6322146A (ja) カカオエキスの製造法
JP3035610B1 (ja) バニラチンキの抽出方法
KR101973268B1 (ko) 옥수수와 커피가 혼합된 액상음료 및 티 백 제조 방법
KR101804728B1 (ko) 홍화 커피 제조방법
JPH10286064A (ja) 薬用人参入り米菓
US1672046A (en) Food preparation