JP5399135B2 - ヘミング加工装置 - Google Patents

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本発明は、一方のワークのフランジ部を他方のワーク側に折り曲げながら押圧して、両者を折り曲げ接合するヘミング加工装置に関するものである。
一般に、例えば自動車のドアは、アウターパネルにインナーパネルを位置決め載置した状態で、アウターパネルの外周に一体的に延設されるフランジ部をインナーパネル側に折り曲げながら押圧して、両者を折り曲げ接合して構成されている。このような折り曲げ接合に、所謂、ヘミング加工装置が採用されている。
従来のヘミング加工装置は、円形状ローラヘッドによるヘミング加工が行われ、ロボットにてローラヘッドを一方のワークのフランジ部に沿って転動させながら、該フランジ部を他方のワーク側に折り曲げながら押圧してヘミング加工が行われる(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−177724号公報
しかしながら、従来のローラヘッドによるヘミング加工では、ローラヘッドによる一方のワークのフランジ部の折り曲げ加工時に、ローラヘッドの各ワークの押圧面に対するアプローチアングルが大きいために、一方のワークのフランジ部の被曲げ加工部と、これから曲げ加工が成される未曲げ加工部との間でフランジ部が伸びる状況が発生する。そのため、図9に示すように、この伸びた部分が、折り曲げられた後の一方のワーク2のフランジ部4に波状のしわとして残り、これが意匠面の品質不良の原因となっている。
この対策として、ヘミング加工を複数回に分けて、1ステップごとの曲げ量を少なくすれば伸び量を低減することができ、フランジ部の波状のしわが改善でき、意匠面に係る品質不良を改善することができるが、加工時間が大幅に増加してしまい現実的ではない。また、ローラヘッドの外径を大きくすることで、対処することができるが、ロボットの能力やロボットへのティーチングの容易さ等を考慮するとローラヘッドの外径を大きくするには限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、意匠面に係る品質不良を改善するヘミング加工装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明ヘミング加工装置は、各ワークを押圧する、2個のローラ部材に巻回される無端状の押圧部材を備えたヘム加工ヘッドを有しており、前記各ローラ部材は、前記ワークに沿って配置され互いに接近・遠退方向に移動自在に支持され、アプローチアングルを所望値に設定すべく各ローラ部材間の間隔を調整可能であることを特徴としている
これにより、一方のワークのフランジ部の意匠面に係る品質不良を改善することができる。
なお、本発明のヘミング加工装置の各種態様およびそれらの作用については、以下の発明の態様の項において詳しく説明する。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項乃至()項の各々が、請求項1乃至請求項の各々に相当する
(1)一方のワークのフランジ部を他方のワーク側に折り曲げながら押圧して、両者を折り曲げ接合するヘミング加工装置であって、該ヘミング加工装置は、各ワークを押圧する、2個のローラ部材に巻回される無端状の押圧部材を備えたヘム加工ヘッドを有しており、前記各ローラ部材は、前記ワークに沿って配置され互いに接近・遠退方向に移動自在に支持され、アプローチアングルを所望値に設定すべく各ローラ部材間の間隔を調整可能であることを特徴とするヘミング加工装置。
(1)項のヘミング加工装置では、押圧部材が一方のワークのフランジ部を他方のワーク側に折り曲げながら押圧する際、アプローチアングル(一方のワークの押圧面に対する押圧部材の入力角度)を所望値に設定すべく各ローラ部材間の間隔を調整可能であり、該アプローチアングル、従来のローラヘッドによるアプローチアングルよりも小さくなるために、ヘミング加工時における、一方のワークのフランジ部の被曲げ加工部と、これから曲げ加工が成される未曲げ加工部との間における伸び量を減少させることができ、ひいては、従来発生していた、一方のワークのフランジ部の波状のしわが改善されて、意匠面の品質不良が改善される。
(2)前記ヘム加工ヘッドは、前記押圧部材内に備えられ、該押圧部材の張力を調整する張力調整用部材を備えたことを特徴とする(1)項に記載のヘミング加工装置。
(2)項のヘミング加工装置では、押圧部材の張力を適宜調整することができる。
)前記各ローラ部材及び前記張力調整用部材はそれぞれスプロケットで構成され、前記押圧部材は、前記各スプロケットに巻回されるチェーンに連結部材を介して連結される複数の押圧ブロックで構成されることを特徴とする(2)項に記載のヘミング加工装置。
)項のヘミング加工装置では、簡易な構成でヘム加工ヘッドを形成することが可能になる。
)前記ヘム加工ヘッドはロボットのアーム先端に連結され、前記ヘム加工ヘッドと前記ロボットのアーム先端との間に、互いに遠退する方向に付勢する付勢手段が備えられることを特徴とする(1)項〜()項のいずれかに記載のヘミング加工装置。
)前記ヘム加工ヘッドには、前記チェーンに当接される当接部が設けられ、前記チェーンを前記付勢手段により前記当接部を介して各ワークに向かって付勢することを特徴とする()項に記載のヘミング加工装置。
)項及び()項のヘミング加工装置では、チェーンを付勢手段により当接部を介して各ワークに向かって付勢するので、ヘム加工ヘッドの組立ガタ等を吸収することができ、ロボットからの押圧力を減少させることなくヘム加工ヘッドを介して各ワークに伝達することができる。
)前記各ローラ部材及び前記張力調整用部材はスプロケットがそれぞれ3個備えられて構成され、前記ローラ部材として構成される2個のスプロケットが一方のワークのフランジ部に沿ってそれぞれ配置されると共に、前記張力調整用部材として構成されるスプロケットが、前記各ローラ部材として構成される2個のスプロケット間に配置され、各スプロケットの回転中心を結ぶ形状が三角形状を呈することを特徴とする(1)項〜()項のいずれかに記載のヘミング加工装置。
)項のヘミング加工装置では、ヘム加工ヘッドの形状が、各ワークへの押圧に対して最適形状となる。
本発明のヘミング加工装置によれば、意匠面に係る品質不良を改善するヘミング加工装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るヘミング加工装置を示す概略図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るヘミング加工装置に採用されるヘム加工ヘッドの平面図である。 図3は、図2のヘム加工ヘッドの側面図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置に採用されるヘム加工ヘッドの側面図である。 図5は、図4のヘム加工ヘッドの正面図である。 図6は、図4のヘム加工ヘッドに採用されたリンク機構を示す図である。 図7は、図6の押圧部材の進行方向矢視図である。 図8は、図4のヘム加工ヘッドの構成である押圧部材の移動軌跡を示した図である。 図9は、従来のヘミング加工装置により、一方のワークのフランジ部に発生する波状のしわを示した図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るヘミング加工装置1a、1bは、図1に示すように、アウターワーク2のフランジ部4(図2参照)をインナーワーク3(図2参照)側に折り曲げながら押圧するヘム加工ヘッド5a、5bと、該ヘム加工ヘッド5a、5bがアーム先端に連結され、該ヘム加工ヘッド5a、5bをアウターワーク2のフランジ部4に沿って移動させるロボット6とから構成される。
なお、後述する本発明の第1の実施形態に係るヘミング加工装置1aが、特許請求の範囲に記載した発明に対応するものである。
まず、本発明の第1の実施形態に係るヘミング加工装置1aを図2及び図3に基いて説明する。
ヘム加工ヘッド5aは、図2及び図3に示すように、ロボット6のアーム先端(図1参照)に連結される本体部10と、該本体部10に連結され、アウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げながら押圧する、複数のローラ部材12に巻回される無端状の押圧部材11aと、該押圧部材11a内に備えられ、該押圧部材11aの張力を調整する張力調整用部材13とから構成される。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、ローラ部材12はアウターワーク2のフランジ部4に沿って2個配置されると共に、張力調整用部材13は各ローラ部材12間に配置され、各ローラ部材12及び張力調整用部材13の各中心を結ぶ形状が三角形状を呈している。
図2及び図3に示すように、ヘム加工ヘッド5aの本体部10には、張力調整用部材13を収容するための凹部14が形成されると共に、該凹部14よりもアウター及びインナーワーク2、3側に配置され、2個のローラ部材12を支持する支持部15がそれぞれ形成される。また、ヘム加工ヘッド5aの本体部10の凹部14を形成するロボット側壁部16と、ロボット6のアーム先端に連結されるロボットアタッチメント17とは2本の連結シャフト18により連結される。各連結シャフト18の周りには付勢手段であるスプリング20が配設され、各スプリング20の両端面がロボットアタッチメント17と、本体部10のロボット側壁部16とに当接されている。そして、各スプリング20よりヘム加工ヘッド5aと、ロボットアタッチメント17、すなわちロボット6のアーム先端とは、常時互いに遠退する方向に付勢される。
図2及び図3に示すように、各ローラ部材12及び張力調整用部材13は、スプロケット21、22が軸方向に2個並んで構成されるスプロケットユニット23として具体化される。2個のスプロケット21、22は、チェーン24が巻回される歯25の位置が互いに遠くなるように当接されて配置される。各スプロケット21、22には複数のベアリング26を介して連結シャフト27が挿通される。
張力調整用部材13としてのスプロケットユニット23は、その連結シャフト27が連結バー28の挿通孔に挿通され、この連結バー28はロボットアタッチメント17側とアウター及びインナーワーク2、3側との間を直線的に移動自在にヘム加工ヘッド5aの本体部10に連結される。なお、連結バー28のアウター及びインナーワーク2、3側の面には本体部10の一部位にねじ込まれる調整ねじ30が当接され、該調整ねじ30のねじ込みにより張力調整用部材13としてのスプロケットユニット23を、ロボットアタッチメント17側とアウター及びインナーワーク2、3側との間で直線的に移動させて、その位置に固定することができる。
一方、ローラ部材12としてのスプロケットユニット23は、アウターワーク2のフランジ部4に沿ってそれぞれ2個配置されると共に、その連結シャフト27を介してヘム加工ヘッド5aの本体部10に設けた各支持部15に互いに接近・遠退する方向に移動自在に支持される。また、ローラ部材12としての各スプロケットユニット23は、互いに接近・遠退する方向に移動可能で、所望位置にて固定できる構成である。
各ローラ部材12及び張力調整用部材13として具体化された各スプロケットユニット23を構成する2個のスプロケット21、22の各歯25、25にそれぞれチェーン24が巻回される。また、チェーン24を構成する、間隔を置いて配置されるローラ31のうち、2本のローラ31の内側端面を接続する接続プレートから連続して内方に向かって突出する連結部材33が形成される。このように、チェーン24には、2本のローラ31ごとに連結部材33が内方に向かって突設されるようになる。そこで、本実施の形態では、1個のスプロケットユニット23に対して軸方向両端の各歯25、25にチェーン24がそれぞれ巻回されており、2本のチェーン24から対向するように延びる各連結部材33、33がチェーン24に沿って複数設けられる。そして、2本のチェーン24から対向するように延びる各連結部材33、33の1セットが、各チェーン24を覆うように配置される断面台形状の1個の押圧ブロック34に固定され、この押圧ブロック34がチェーン24に沿って複数配置される。これら複数の押圧ブロック34が、アウター及びインナーワーク2、3を押圧する無端状の押圧部材11aとして構成される。
また、図2及び図3に示すように、ヘム加工ヘッド5aの本体部10の凹部14を形成するワーク側壁部35には、アウター及びインナーワーク2、3側に周回してきた各チェーン24の5本程度のローラ31に当接される当接部36(図3において斜線で示す部位)がアウター及びインナーワーク2、3側に突設されるように形成される。これにより、アウター及びインナーワーク2、3側に回ってきた各チェーン24は、スプリング20により当接部36を介してアウター及びインナーワーク2、3側に付勢されるので、ヘム加工ヘッド5aの組立ガタ等が吸収されて、ロボット6からの押圧力を減少させることなくヘム加工ヘッド5aを介してアウター及びインナーワーク2、3に伝達するようになる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るヘミング加工装置1aの作用を説明する。
なお、各ローラ部材12、12としてのスプロケットユニット23、23間の間隔を適宜距離に設定して、押圧部材11aのアプローチアングルを従来のローラヘッドのアプローチアングルよりも小さくなるように設定している。
そして、まず、ロボット6のアーム先端に連結されたヘム加工ヘッド5aをアウターワーク2のフランジ部4と対向するように配置する。
次に、ロボット6によりヘム加工ヘッド5aを、押圧部材11a(各押圧ブロック34)がアウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げ押圧するように移動させる。
すなわち、ヘム加工ヘッド5aをアウターワーク2のフランジ部4に沿って前進させると、ローラ部材12及び張力調整用部材13としての3個のスプロケットユニット23が回転しながら押圧部材11aが回転しつつ、該押圧部材11aがアウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げ押圧しながら進行方向へ移動される。この時、アウター及びインナーワーク2、3側に回ってきた各チェーン24は、スプリング20により当接部36を介してアウター及びインナーワーク2、3側に付勢されるため、押圧部材11aのアウター及びインナーワーク2、3への押圧を補助するようになる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るヘミング加工装置1aでは、ヘム加工ヘッド5aが、アウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げながら押圧する、各ローラ部材12としてのスプロケットユニット23に巻回される無端状の各チェーン24に連結される複数の押圧ブロック34(押圧部材11a)を備え、各ローラ部材12、12としてのスプロケットユニット23、23間を適宜距離に設定することでアプローチアングルを従来のローラヘッドのアプローチアングルよりも小さくすることができるので、ヘミング加工時における、アウターワーク2のフランジ部4の被曲げ加工部と、これから曲げ加工が成される未曲げ加工部との間における伸び量を減少させることができ、ひいては、アウターワーク2のフランジ部4の波状のしわが改善されて、意匠面の品質不良が改善される。
次に、本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置1bを図4〜図7に基いて説明する。
本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置1bに採用されるヘム加工ヘッド5bは、図4及び図5に示すように、ロボット6のアーム先端に連結される本体部40と、該本体部40に連結され、アウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げながら押圧する押圧部材11bと、該押圧部材11bに連結されるリンク機構41とから構成される。
ヘム加工ヘッド5bの本体部40には、図4及び図5に示すように、ロボット6のアーム先端に連結されるフランジ部42が備えられる。本体部40にはフランジ部42の図視下方には、スライダー43に設けたLMガイド44がスライドするレール部45が備えられる。また、スライダー43には、本体部40に支持されるエアシリンダ46(付勢手段)からのピストンロッド47が連結部材48を介して連結され、スライダー43のアウター及びインナーワーク2、3側にはリンク機構支持体50が連結される。このリンク機構支持体50に後で詳述するリンク機構41が連結される。そして、リンク機構支持体50は、エアシリンダ46により、スライダー43を介してアウター及びインナーワーク2、3側に付勢される。
リンク機構41は、図5及び図6に示すように、リンク機構支持体50の突設部51に一端が枢着され、アウター及びインナーワーク2、3側に向かって延びる第1リンク材52と、該第1リンク材52の他端に枢着され、ヘム加工ヘッド5bの進行方向に延びる第2リンク材53とからなる。
図4に示すように、リンク機構支持体50の図視上方(フランジ部42側)には、サーボモータ54が配置され、該サーボモータ54はリンク機構支持体50と共に移動自在に本体部40に支持される。サーボモータ54の主軸55に第1伝達シャフト56が連結される。該第1伝達シャフト56はベアリングを介してリンク機構支持体50に支持されて図視下方に延びる。該第1伝達シャフト56の図視下端面で、その中心から径方向に所定距離オフセットした位置に第2伝達シャフト57が一体的に接続される。該第2伝達シャフト57が第2リンク材53の他端に連結される。
また、図4〜図6に示すように、リンク機構41の第2リンク材53にブロック状の押圧部材11bが固定される。この押圧部材11bのアウター及びインナーワーク2、3を押圧する押圧部位58は、進行方向に沿って次第にワーク2、3から離間される湾曲面で構成される。図7に示すように、押圧部材11bは、進行方向に直交する方向の断面形状がL字状に形成され、押圧部位58の図視下部の角部が面取り63されて構成される。押圧部材11bの段部59に第2リンク材53が固定される。なお、押圧部材11bの面取り部分63は、図4に示すように、アウターワーク3のフランジ部4の先端側に位置するようになる。
図4に示すように、下型60には、アウター及びインナーワーク2、3が載置される突設部61が形成され、該突設部61のアウター及びインナーワーク2、3側とは反対側の面に、ヘム加工ヘッド5bの本体部40と連結されたカムフォロア62が当接される。
次に、本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置1bの作用を説明する。
まず、ロボット6のアーム先端に連結されたヘム加工ヘッド5bを、アウターワーク2のフランジ部4と対向するように配置する。
次に、ロボット6によりヘム加工ヘッド5bを、押圧部材11bがアウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げ押圧するように移動させる。
すると、ヘム加工ヘッド5bの進行に伴って、エアシリンダ46の駆動により押圧部材11bのアウター及びインナーワーク2、3への押圧を補助し、これと同時に、図6に示すように、サーボモータ54の駆動により第2伝達シャフト57がサーボモータ54の主軸55の中心Oを中心に回動し、第2リンク材53の一端が主軸55の中心Oを中心に回動する。この動作により、第1リンク材52は、リンク機構支持体50との枢着部位を中心にスイングする。
その結果、図8から解るように、第2リンク材53に連結された押圧部材11bは、アウターワーク2のフランジ部4をインナーワーク3側に折り曲げ押圧しつつ、アウター及びインナーワーク2、3に向かって進退するような環状軌跡を描くようになる。すなわち、図8に示す押圧部材11bの移動軌跡を参照すると、サーボモータ54が反時計周りで回転した場合、押圧部材11bは、太実線で示す位置→薄実線で示す位置→2点鎖線で示す位置→点線で示す位置を移動し、環状軌跡を繰り返し描くようになる。なお、押圧部材11bのA部は楕円形状の軌跡を描き、B部は略円形状の軌跡を描くようになる。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置1bでは、ヘム加工ヘッド5bが前進する際、押圧部材11bはアウターワーク2をインナーワーク3側に折り曲げながら押圧しているが、該押圧部材11bはリンク機構41によりアウター及びインナーワーク2、3に向かって進退するような環状軌跡を描くため、アウターワーク2のフランジ部4に対して擦り曲げるようにヘミング加工を行う。
これにより、本発明の第2の実施形態に係るヘミング加工装置1bでは、第1の実施形態に係るヘミング加工装置1aと同様に、ヘミング加工時における、アウターワーク2のフランジ部4の被曲げ加工部と、これから曲げ加工が成される未曲げ加工部との間における伸び量を減少させることができ、ひいては、アウターワーク2のフランジ部4の波状のしわが改善されて、意匠面の品質不良が改善される。
1a、1b ヘミング加工装置,2 アウターワーク(一方のワーク),3 インナーワーク(他方のワーク),4 フランジ部,5a、5b ヘム加工ヘッド,6 ロボット,11a、11b 押圧部材,12 ローラ部材,13 張力調整用部材,20 スプリング(付勢手段),21、22 スプロケット,23 スプロケットユニット,24 チェーン,33 連結部材,34 押圧ブロック,36 当接部,41 リンク機構,46 エアシリンダ(付勢手段),52 第1リンク材,53 第2リンク材,54 サーボモータ,56 第1伝達シャフト,57 第2伝達シャフト,58 押圧部位

Claims (5)

  1. 一方のワークのフランジ部を他方のワーク側に折り曲げながら押圧して、両者を折り曲げ接合するヘミング加工装置であって、
    該ヘミング加工装置は、各ワークを押圧する、2個のローラ部材に巻回される無端状の押圧部材を備えたヘム加工ヘッドを有しており、
    前記各ローラ部材は、前記ワークに沿って配置され互いに接近・遠退方向に移動自在に支持され、アプローチアングルを所望値に設定すべく各ローラ部材間の間隔を調整可能であることを特徴とするヘミング加工装置。
  2. 前記ヘム加工ヘッドは、前記押圧部材内に備えられ、該押圧部材の張力を調整する張力調整用部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のヘミング加工装置。
  3. 前記各ローラ部材及び前記張力調整用部材はそれぞれスプロケットで構成され、
    前記押圧部材は、前記各スプロケットに巻回されるチェーンに連結部材を介して連結される複数の押圧ブロックで構成されることを特徴とする請求項に記載のヘミング加工装置。
  4. 前記ヘム加工ヘッドはロボットのアーム先端に連結され、前記ヘム加工ヘッドと前記ロボットのアーム先端との間に、互いに遠退する方向に付勢する付勢手段が備えられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のヘミング加工装置。
  5. 前記ヘム加工ヘッドには、前記チェーンに当接される当接部が設けられ、
    前記チェーンを前記付勢手段により前記当接部を介して各ワークに向かって付勢することを特徴とする請求項に記載のヘミング加工装置。
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