JP5398314B2 - 露光装置、及び露光方法 - Google Patents

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本発明は、露光装置、及び露光方法に関する。
従来、プリント配線基板等に配線パターンを形成する画像形成装置としてレーザ露光装置が知られている。このレーザ露光装置には、露光データ(画像情報)に基づいた画像露光の対象となるプリント配線基板を載置するステージが備えられており、そのステージを所定の搬送経路に沿って移動させるようになっている。
このレーザ露光装置では、プリント配線基板はステージの上面に載置され、ステージの上面に設けられた多数の孔部からエアーが吸引されることによって、そのステージ上に吸着・保持される。プリント配線基板がステージ上に吸着・保持された状態で、そのステージは所定の速度で副走査方向へ搬送され、所定の測定位置において、そのプリント配線基板に設けられた位置合わせ孔(マーク、またはアライメントマーク)がCCDカメラ等によって撮像される。そして、その撮像された画像によって得られたプリント配線基板の位置に合わせて、描画座標系中の描画対象を座標変換することにより、画像情報に対するアライメント処理が実行される。
アライメント処理の実行後に所定の露光位置において、画像情報に基づいて変調されたレーザビームによって、ステージ上のプリント配線基板はその上面に形成された感光性塗膜(感光膜)が走査、露光される。これにより、プリント配線基板上の所定の描画領域に、画像情報に基づく画像潜像が形成される。
画像が形成されたプリント配線基板は、ステージが初期位置に復帰移動した後、そのステージ上から取り出される。プリント配線基板が取り除かれたステージは、次のプリント配線基板を露光する位置に搬送される。
このとき、基板上の露光位置検出用のマーク位置が装置に指示された想定位置からずれている場合には、マークが正しく認識されず、マーク検出不良となってプリント配線基板がラインアウトされるため、生産ラインの直行率(すなわち、露光処理対象の全ての基板の個数に対するラインアウトされずに最短の搬送経路で露光処理が行われた基板の個数の割合)が劣化してしまう。
これに対して、カメラの倍率またはカメラ自体を切替えて、1回目に低倍率の撮影を行い、2回目に高倍率の撮影を行うことにより、マークのズレ量を検出して補正量を算出し、次回の検出手段の指定の移動量に反映させて、検出手段を移動することで対応する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、基板の外形を基準として粗位置決めを行い、基板に形成されるアライメントマークA1乃至A4のうち、A1およびA2が観察手段C1およびC2に検出できたときには、アライメントマークA1およびA2を基準として、基板1の回転方向のずれを調整し、各アライメントマークA1乃至A4が対応する撮影手段C1乃至C4の有効視野の中心に位置するように移動し、そして、この状態において、全てのアライメントマークA1乃至A4が検出できるか否かを判定し、アライメントマークに欠損又は不良等が生じているかの検査を行うアライメントマーク検査方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−85664号公報 特開2006−112933号公報
しかしながら、特許文献1に記載の露光装置では、1回目の低倍率の撮影によって全てのマークが検出できなかった場合には、マーク検出不良となってプリント配線基板がラインアウトされるため、生産ラインの直行率が劣化してしまう、ということが考えられる。また、特許文献1に記載の露光装置では、低倍率と高倍率とが切替え可能なカメラ、又は低倍率のカメラ及び高倍率のカメラ、並びにカメラを移動させる機構が必要となり、コストが高くなってしまう、という問題がある。
また、特許文献2には、アライメントマークに欠損又は不良等が生じているかの検査を行うことが記載されているが、基板の生産ラインの直行率を良好にする方法については記載されていない。なお、特許文献2には、粗位置決めを行い(ステップ1)、基板に形成されるアライメントマークA1乃至A4のうち、A1およびA2が観察手段C1およびC2に検出できたときには、アライメントマークA1およびA2を基準として、基板1の回転方向のずれを調整し、各アライメントマークA1乃至A4が対応する撮影手段C1乃至C4の有効視野の中心に位置するように移動する(ステップ2)ような2段階の方法が記載されている。
本発明は、上記事実に鑑みて成されたもので、基板の生産ラインの直行率を良好にすることができる露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の発明の露光装置は、感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板の前記感光層を、露光データに基づいて露光するための露光手段と、前記基板に形成されたマークを検出するように前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段と、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークが検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークが検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する補正手段と、前記検出手段で全てのマークが検出された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する制御手段とを含んで構成されている。
本発明に係る露光装置によれば、検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークが検出されるように基板と検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、検出手段によって全てのマークが検出されるように、基板と検出手段との位置関係を補正する。これにより、基板のラインアウトの割合を減少させることができるため、基板の生産ラインの直行率を良好にすることができる。また、検出手段は露光手段に対する位置関係が予め固定されているため、基板と検出手段との位置関係を補正することにより、基板と露光手段との位置関係を補正することができる。
また、上記の目的を達成するために、第2の発明の露光装置は、感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板の前記感光層を、露光データに基づいて露光するための露光手段と、前記基板に形成されたマークを撮影するように前記露光手段に固定された撮影手段、及び前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段を含んで構成され、前記基板に形成されたマークを検出するように前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段と、前記検出手段での検出結果に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係であるか否かを推定する推定手段と、前記推定手段で露光に適した位置関係でないと推定された場合には、前記基板と前記検出手段との位置関係を露光に適した位置関係にするための補正量を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係となるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する補正手段と、前記推定手段で露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する制御手段とを含んで構成されている。
本発明に係る露光装置によれば、推定手段で露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで感光層が露光されるように露光手段を制御する。これにより、露光に適した位置関係であると推定された場合には、基板の位置を補正せずに露光するため、基板の生産ラインの直行率をより良好にすることができる。また、検出手段は露光手段に対する位置関係が予め固定されているため、基板と検出手段との位置関係を補正することにより、基板と露光手段との位置関係を補正することができる。
また、前記検出手段を、前記基板に形成されたマークを撮影するように前記露光手段に固定された撮影手段と、前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段と、を含んで構成するようにしてもよい。これにより、検出手段としてカメラを用いた場合には、倍率の切替えや、カメラを移動させるための機構を必要とすることなく、基板のラインアウトの割合を減少させることができる。すなわち、コストが高くならずに、基板の生産ラインの直行率を良好にすることができる。
また、前記判定手段は、前記撮影手段で1つのマークの最小面積以上の領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定することができる。
また、前記演算手段を、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークの各々について最小面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、前記補正手段を、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記最小面積以上の領域が検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するようにしてもよい。
また、前記演算手段を、前記検出手段で全てのマークの各々について前記最小面積以上の領域が検出され、検出されたマークの各々について前記最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための他の補正量を演算し、前記補正手段を、前記演算手段で演算された他の補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正するようにしてもよい。これにより、全てのマークの各々について最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されるように基板と検出手段との位置関係が更に補正されるので、基板と検出手段との位置関係、ひいては基板と露光手段との位置関係がより適切なものとなる。
また、前記判定手段は、前記撮影手段で撮影された1つのマークの重心と、該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上であるときに1つのマークが検出されたと判定することができる。
また、前記演算手段を、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、前記撮影手段によって、全てのマークの各々について、マークの重心と、該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となるように撮影されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、前記補正手段は、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記撮影手段によって、全てのマークの各々について、マークの重心と該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となるように撮影されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するようにしてもよい。
また、前記演算手段を、重心と該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となる全てのマークが前記撮影手段で撮影され、撮影されたマークの各々について所定の有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための他の補正量を演算し、前記補正手段は、前記演算手段で演算された他の補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正するようにしてもよい。これにより、全てのマークの各々について最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されるように基板と検出手段との位置関係が更に補正されるので、基板と検出手段との位置関係、ひいては基板と露光手段との位置関係がより適切なものとなる。
また、前記演算手段を、前記検出手段で全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出され、検出されたマークの各々についてマークの全体が検出されていない場合には、前記露光手段によって正常な露光が行われるために、全てのマークの全体が検出されるように前記基板と前記検出手段の位置関係を補正するための許容補正量を演算し、前記補正手段を、前記演算手段で演算された前記許容補正量が所定の許容値を超えた場合に、前記検出手段によって全てのマークの全体が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正するようにしてもよい。これにより、例えば、許容値を、露光手段により基板に対して正常な露光ができる基板と検出手段との位置関係のずれの最大値に設定しておくことで、検出手段で全てのマークの各々について有効面積以上の領域が検出された場合であっても、許容補正量が許容値を超えた場合、すなわち正常な露光ができない位置関係のずれが発生している場合には、この位置関係を補正することができる。従って、正常な露光ができない位置関係のずれが発生している場合であっても、基板と検出手段との位置関係、ひいては基板と露光手段との位置関係を補正することにより、正常な露光が可能となる。
また、前記補正手段は、前記基板の姿勢を補正することによって、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するようにしてもよい。これにより、効率良く基板と検出手段、ひいては基板と露光手段との位置関係を補正することができる。
また、前記補正手段は、前記基板の姿勢を補正することが可能なオートキャリアを備え、該オートキャリアが前記基板の姿勢を補正することによって、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するようにしてもよい。
また、上記の目的を達成するために、第3の発明の露光方法は、感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板に形成されたマークを、前記感光層を露光データに基づいて露光するための露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段で検出し、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークが検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークが検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正し、全てのマークが検出された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する。
本発明に係る露光方法によれば、検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークの各々について最小面積以上の領域が検出されるように基板と検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、検出手段によって全てのマークの各々について最小面積以上の領域が検出されるように、基板と検出手段との位置関係を補正する。これにより、基板のラインアウトの割合を減少させることができるため、基板の生産ラインの直行率を良好にすることができる。
また、上記の目的を達成するために第4の発明の露光方法は、感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板に形成されたマークを、前記基板に形成されたマークを撮影するように前記感光層を露光データに基づいて露光するための露光手段に固定された撮影手段、及び前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段を含んで構成され、前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段で検出し、前記検出手段での検出結果に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係であるか否かを推定し、露光に適した位置関係でないと推定された場合には、前記基板と前記検出手段との位置関係を露光に適した位置関係にするための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係となるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正し、露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する。
本発明に係る露光方法によれば、露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで感光層が露光されるように露光手段を制御する。これにより、露光に適した位置関係であると推定された場合には、基板の位置を補正せずに露光するため、基板の生産ラインの直行率をより良好にすることができる。また、検出手段は露光手段に対する位置関係が予め固定されているため、基板と検出手段との位置関係を補正することにより、基板と露光手段との位置関係を補正することができる。
以上説明したように、本発明によれば、基板の生産ラインの直行率を良好にすることができる、という効果が得られる。
本実施の形態に係る露光装置を示す概略図である。 本実施の形態に係る露光装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るマーク検出用テンプレート画像を示す図である。 本実施の形態に係る基準中心点及び基準線を示す図である。 本実施の形態に係る補正許容値テーブルを示す図である。 本実施形態に係る露光器のカメラの視野(撮影領域)に対する検出可能なマークの位置、及び検出できないマークの位置について説明するための図である。 本実施の形態に係る露光装置が実行する露光処理の処理ルーチンのフローチャートを示す図である。 本実施の形態に係る所定領域A1〜A4を説明するための図である。 本実施の形態に係る露光処理及びリトライ処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る露光装置が実行するリトライ処理の処理ルーチンのフローチャートを示す図である。 本実施の形態に係る露光処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る露光処理及びリトライ処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る露光処理及びリトライ処理を説明するための図である。 変形例の一例を説明するための図である。 変形例の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明を露光装置に適用した場合の実施の形態について説明する。
図1及び図2に示すように、露光装置10は、コントローラ11、搬送システム12、及び露光システム14を備えている。
搬送システム12は露光対象ワークである基板Pが供給されるINコンベア(搬入用コンベア)20A、基板Pを露光システム14に搬送するAC(Auto Carrier)ハンド30、及び露光後の基板Pが排出されるOUTコンベア(搬出用コンベア)20Bを備えている。
露光システム14は、INコンベア20AからACハンド30にて搬送された基板Pが固定される露光ステージ40、露光ステージ40上の基板Pに走査露光を行う露光器16、及び回転ステージ機構41を備えている。なお、図1(B)に示すように、本実施の形態における基板Pには、感光層が形成されると共に、その上面に複数の基準位置の各々に所定の大きさの円形のマーク42a〜42dが形成されている。基板PはACハンド30に把持され、露光ステージ40上の規定位置に置かれた後、固定される。露光ステージ40は、駆動装置(図示しない)を備えており、この駆動装置によって露光ステージ40はレール15上を走査方向(図中Y方向)に移動し、露光器16に固定されたカメラ18a、18bにて基板P上に設けられたマーク42を撮影することにより、基板Pの位置検出を行う。マーク42aとマーク42cとの間隔(図中Y方向の間隔)及びマーク42bとマーク42dとの間隔をL1とし、マーク42aとマーク42bとの間隔(副走査方向(図中X方向)の間隔)及びマーク42cとマーク42dとの間隔をL2とする。
露光機16は、露光データに基づいて基板Pの感光層を露光するための露光手段としての露光ヘッド13、及び基板Pに形成されたマーク42を検出するように露光ヘッド13に対して予め定められた位置に固定された検出手段としてのカメラ18a、18bを備えている。すなわち、カメラ18a、18bは露光ヘッド13に対する位置関係が予め固定されている。これにより、露光ステージ40上に固定された基板PのX方向及びY方向の位置、並びにX方向またはY方向に対する傾きを検出することができる。回転ステージ機構41は、露光ステージ40を回転させる。
得られた基板Pの位置データに従い、後述するように必要に応じて露光ステージ40上の基板Pの位置及び傾きの少なくとも一方を補正した後に露光ヘッド13にて基板Pに走査露光が行われ、走査露光後の基板PはACハンド30に把持され、OUTコンベア20Bに排出される。
コントローラ11は、露光ヘッド13、カメラ18a、18b、INコンベア20A、OUTコンベア20、ACハンド30、露光ステージ40の駆動装置、及び回転ステージ機構41に接続されている。コントローラ11は、露光ヘッド13、カメラ18a、18b、INコンベア20A、OUTコンベア20、ACハンド30、露光ステージ40の駆動装置、及び回転ステージ機構41の各々を制御する。コントローラ11は、I/O(入出力)ポート11a、ROM(Read Only Memory)11b、HDD(Hard Disk Drive)11c、CPU(Central Processing Unit)11d、RAM(Random Access Memory)11e、並びにこれらI/Oポート11a、ROM11b、HDD11c、CPU11d、及びRAM11eを互いに接続するバス11fを含んで構成されている。
記憶媒体としてのROM11bには、OS等の基本プログラムが記憶されている。
記憶媒体としてのHDD11cには、詳細を以下で説明する露光処理の処理ルーチンを実行するためのプログラムが記憶されている。
また、HDD11cには、図3に示すように、マーク検出用テンプレート画像50の画像データが記憶されている。このマーク検出用テンプレート画像50は、テンプレートマッチング法による画像処理において、カメラ18によって撮影された画像からマーク42を検出する際に用いられる。
また、HDD11cには、図4に示すように、基準中心点a〜eの各々の位置を示す各データ、及び基準線f〜kの各々の位置(例えば各基準線の端点の位置)を表す各データが登録されている。例えば、予め、基板P上に正確にその位置が形成されている基準となるマーク42a〜dの各々をカメラ18a及びカメラ18bの少なくとも一方によって撮影することにより得られた画像データを用いて、マーク42aとマーク42cとの中心の位置を求め、この位置を基準中心点aとすることにより、基準中心点aの位置を表すデータを求めることができる。また、同様の方法によって、基準中心点b〜eの各々の位置を表す各データを求めることができる。また、例えば、予め、基板P上に正確にその位置が形成されている基準となるマーク42a〜dの各々をカメラ18a及び18bの少なくとも一方によって撮影することにより得られた画像データを用いて、マーク42aの重心とマーク42cの重心とを演算し、演算されたマーク42aの重心とマーク42cの重心とを結ぶ直線の端点の位置を求め、この直線の端点の位置を基準線fの位置とすることにより、基準線fの位置を表すデータを求めることができる。また、同様の方法によって、基準線g〜kの各々の位置を表す各データを求めることができる。
また、HDD11cには、図5に示すように、補正許容値テーブル52が記憶されている。補正許容値テーブル52には、露光ヘッド13により基板Pに対して正常な露光ができるような、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係のX方向のズレの最大値である最大許容値x1、露光ヘッド13によって基板Pに対して露光を行う際の露光タイミングを変更することにより基板Pに対して正常な露光ができるような、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係のY方向のズレの最大値である最大許容値y1、露光ヘッド13により基板Pに対して正常な露光ができるような、垂直方向を軸とした回転方向の基板Pの正規の方向からの角度のズレの最大値である最大許容値θ1が登録されている。すなわち、これらのx1、y1、及びθ1は、露光ヘッド13によって正常な露光が行われるための補正量の限界値である。
CPU11dは、プログラムをROM11b及びHDD11cから読み出して実行し、RAM11eには、各種データが一時的に記憶される。
次に、図6(A)及び図6(B)を参照して、本実施形態に係る露光器16のカメラ18a、18bの視野(撮影領域)54に対する検出可能なマーク42の位置、及び検出できないマーク42の位置について説明する。
本実施の形態では、後述するように、カメラ18a、18bによって撮影した画像からマーク42を表す画像を、テンプレートマッチング法による画像処理によって検出する。この画像処理では、図6(A)に示されるように、1つのマークの重心を演算するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影された場合、すなわち撮影領域54内における1つのマーク42の面積の領域が、所定の面積(最小面積)以上の領域、例えばマーク42全体の面積の50%以上の面積の領域が撮影された場合には、マーク42を検出したと判断する。一方、図6(B)に示されるように、撮影領域54内におけるマーク42の面積の領域が、上記最小面積以上でない場合(図6(B)の例では、撮影領域54内におけるマーク42の面積の領域が、マーク42全体の面積の25%である場合を示している)にはマーク42を検出していないと判断する。
次に、コントローラ11のCPU11dが実行する露光処理の処理ルーチンについて図7を用いて説明する。なお、本実施の形態において、INコンベア20A上の露光対象となる基板Pを検出するための検出センサ(図示しない)がコントローラ11に接続されており、この検出センサからの検出信号が基板Pを検出したことを表した場合に実行される。この検出センサは、例えば、光学センサであり、INコンベア20A上の基板Pを検出可能な位置に設けられている。検出センサは、基板Pを検出した場合には、基板Pを検出したことを表すON信号を検出信号としてCPU11dに出力し、基板Pを検出していない場合には、OFF信号を検出信号としてCPU11dに出力する。
まず、ステップ100で、変数Nの値を0に設定することにより、初期化を行う。
次のステップ102では、INコンベア20Aから基板Pを搬送して、露光ステージ40に基板Pを固定するように、ACハンド30を制御する。これにより、露光ステージ40に基板Pが固定される。
次のステップ104では、露光器16のカメラ18aによってマーク42a、及びカメラ18bによってマーク42bが撮影可能となるように、露光ステージ40が上流側(露光器16側)に移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御する。これにより、露光ステージ40と共に基板Pが、上流側に移動する。
次のステップ106では、図8に示すように、移動されてきた基板Pの上面の所定領域A1を撮影するようにカメラ18aを制御すると共に、所定領域A2を撮影するようにカメラ18bを制御する。ここで、所定領域A1は、基板Pの上面に正確にマーク42aが形成された場合において、このマーク42aの全体を含むような領域である。また、所定領域A2は、同様に、基板Pの上面に正確にマーク42bが形成された場合において、このマーク42bの全体を含むような領域である。これらの所定領域A1及びA2は予め求めておくことが可能である。
次のステップ108では、露光器16のカメラ18aによってマーク42c、及びカメラ18bによってマーク42dが撮影可能となるように、露光ステージ40を更に上流側(露光器16側)にL1分だけ移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御する。これにより、露光ステージ40と共に基板Pが、更に上流側にL1分だけ移動する。
次のステップ110では、図8に示すように、移動されてきた基板Pの上面の所定領域A3を撮影するようにカメラ18aを制御すると共に、所定領域A4を撮影するようにカメラ18bを制御する。ここで、所定領域A3は、基板Pの上面に正確にマーク42cが形成された場合において、このマーク42cの全体を含むような領域である。また、所定領域A4は、同様に、基板Pの上面に正確にマーク42dが形成された場合において、このマーク42dの全体を含むような領域である。これらの所定領域A3及びA4は予め求めておくことが可能である。
次のステップ112では、上記ステップ106及びステップ110において、カメラ18a及び18bで撮影された画像の画像データを取り込む。
次のステップ114では、HDD11cに記憶されているマーク検出用テンプレート画像50の画像データをHDD11cから読み込み、マーク検出用テンプレート画像50の画像データを用いたテンプレートマッチング法による画像処理を行うことによって、カメラ18a及び18bによって撮影された画像からマーク42a〜dの全てのマークを検出する。具体的には、マーク42a〜dの各々について、上述したように、この画像処理によって、図6(A)に示されるように、1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影された場合、すなわち撮影領域54内における1つのマーク42の面積の領域が、上記最小面積以上の領域、例えばマーク42全体の面積の50%以上の面積の領域が撮影された場合には、マーク42を検出したと判定する。一方、図6(B)に示されるように、撮影領域54内におけるマーク42の面積の領域が、上記最小面積以上でない場合(図6(B)の例では、撮影領域54内におけるマーク42の面積の領域が、マーク42全体の面積の25%である場合を示している)にはマーク42を検出していないと判定する。なお、ステップ114は、検出手段に対応する。
次のステップ116では、上記ステップ114でマーク42a〜dの全てのマークが検出されたと判定されたか否かを判断することにより、マーク42a〜dの全てのマークが検出されたか否かを判断する。
ステップ116で、全てのマークが検出されていないと判断された場合には、次のステップ128へ進む。ステップ128では、上記ステップ114で2つ以上のマーク42が検出されたと判定されたか否かを判定することにより、2つ以上のマーク42を検出したか否かを判定する。
ステップ128で、2つ以上のマーク42を検出していないと判定された場合には、1つのマーク42を検出したか、またはマーク42を1つも検出できなかったと判断して、基板Pの位置の補正などを行うことが困難であるため、次のステップ130でエラー処理を行う。このエラー処理は、例えば、警報を報知するように警報装置(図示しない)を制御すると共に、基板Pを排出するように、露光ステージ40、ACハンド30、及び搬出ステージ20Bを制御する。これにより、警報が報知されて、基板Pがラインアウトされる。そして、露光処理を終了する。
一方、ステップ128で、2つ以上のマークを検出したと判定された場合には、基板Pの位置の補正などを行うことが容易であると判断して、次のステップ132へ進む。
ステップ132では、変数Nの値を1インクリメントし、次のステップ134では、変数Nの値が所定値、例えば1より大きいか否かを判定する。なお、本実施の形態では、下記で詳細を説明するリトライ処理を1つの基板Pに対して行うことができる回数の最大値を、この所定値として設定しておく。
ステップ134で、所定値、例えば1より大きいと判定された場合には、リトライ処理の回数が、上記の最大値に達していると判断して、次のステップ140でエラー処理を行う。このエラー処理は、例えば、警報を報知するように警報装置(図示しない)を制御すると共に、基板Pを排出するように、露光ステージ40、ACハンド30、及び搬出ステージ20Bを制御する。これにより、警報が報知されて、基板Pがラインアウトされる。そして、露光処理を終了する。
一方、ステップ134で、所定値、例えば1以下であると判定された場合には、リトライ処理の回数が、上記の最大値に達していないと判断して、次のステップ136に進む。
ステップ136では、上記ステップ114で検出したマーク42に対応する基準中心点、及び対応する基準線を用いて、正規位置からのX方向の基板Pのズレ量(搬送システム12による搬送方向ズレ量)、正規位置からのY方向の基板Pのズレ量(露光システム14による露光の際の移動方向ズレ量)、正規角度からの基板Pの垂直方向(図中Z方向)を軸とした回転方向の角度のズレ量(Z軸回りの回転のズレ量)を、各々の補正量(X方向の補正量、Y方向の補正量、Z軸回りの回転方向の角度の補正量)として演算する。
例えば、図9(A)に示すようにマーク42a及びマーク42cが検出され、マーク42b及びマーク42dが検出されなかった場合(図9(A)の例では、黒塗りのマーク42は検出できたことを示し、白抜きのマーク42は検出できなかったことを示している)には、対応する基準中心点aの位置を表すデータ、及び対応する基準線fの位置を表すデータをHDD11cから読み込む。また、上記ステップ112で取り込まれた画像データを用いて、検出されたマーク42aとマーク42cとの中心の位置を求め、この位置を検出されたマークの中心の点である検出マーク中心点56とすることにより、検出マーク中心点56の位置を表すデータを求める。また、上記ステップ112で取り込まれた画像データを用いて、マーク42aの重心とマーク42cの重心とを結ぶ直線の端点の位置を求め、この直線の端点の位置を、検出されたマークとマークとを結ぶ直線である検出マーク線58の位置とすることにより、検出マーク線58の位置を表すデータを求める。そして、読み込んだ基準中心点aの位置を表すデータ及び基準線fの位置を表すデータ、並びに検出マーク中心点56の位置を表すデータ及び検出マーク線58の位置を表すデータに基づいて、公知の技術を用いて、X方向の基板Pのズレ量、Y方向の基板Pのズレ量、及びZ方向を軸とした回転方向の角度のズレ量を、各々の補正量(X方向の補正量、Y方向の補正量、Z軸回りの回転方向の角度の補正量)として演算する。これにより、検出されたマーク42の位置に基づいて、全てのマーク42a〜dの各々について最小面積以上の領域が検出されるように基板Pとカメラ18との位置関係を補正するための補正量が演算される。
次のステップ138では、リトライ処理を実行する。ここで、ステップ138のリトライ処理の処理ルーチンの詳細について図10を用いて説明する。
まず、ステップ200で、下流側に移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御する。これにより、露光ステージ40と共に基板Pが、下流側に移動する。
次のステップ202では、基板Pの位置が正規の位置となるように、上記ステップ136で演算されたX方向の補正量に応じて、露光ステージ40上の基板Pの位置をX方向に移動させるようにACハンド30を制御すると共に、上記ステップ136で演算されたZ軸回りの回転方向の角度の補正量に応じて、基板PをZ軸回りに回転させるように回転ステージ機構41を制御する。これにより、補正量に基づいて、基板PのX方向の位置及びZ軸回りの回転方向の角度が補正される。すなわち、補正量に基づいて基板Pの姿勢を補正することによって、全てのマーク42a〜dが検出されるように、基板Pとカメラ18との位置関係が補正される。なお、本実施の形態では、カメラ18と露光ヘッド13との位置関係が予め固定されているため、基板Pとカメラ18との位置関係を補正することにより、基板Pと露光器16との位置関係を補正することができる。
次のステップ204では、露光器16のカメラ18aによってマーク42a、及びカメラ18bによってマーク42bが撮影可能となるように、露光ステージ40を上流側に移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御し、移動されてきた基板Pに対して、上記ステップ136で演算されたY方向の補正量に応じて、カメラ18によるマーク42の撮影タイミングを変更(進める/遅らせる)し、マーク42aを撮影するようにカメラ18aを制御すると共にマーク42bを撮影するようにカメラ18bを制御する。
次のステップ206では、露光器16のカメラ18aによってマーク42c、及びカメラ18bによってマーク42dが撮影可能なように、露光ステージ40が更に上流側(露光器16側)にL1分だけ移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御する。これにより、露光ステージ40と共に基板Pが、更に上流側にL1移動する。
次のステップ208では、移動されてきた基板Pに対して、マーク42cを撮影するようにカメラ18aを制御し、かつマーク42dを撮影するようにカメラ18bを制御する。
以上のステップ200〜208の処理によって、例えば、図9(B)に示すように、マーク42a〜dの全てのマークを含む画像を撮影することができる。そして、リトライ処理を終了し、上記ステップ112に進む。なお、リトライ処理を実行した後にステップ112に進んだ場合には、当該ステップ112では、上記リトライ処理でカメラ18a及び18bによって撮影された画像の画像データを取り込む。そして、上記で説明した処理を再び行う。
一方、ステップ116で、全てのマークが検出されたと判断された場合には、次のステップ118へ進む。ステップ118では、上記マーク検出用テンプレート画像50の画像データと、上記ステップ112で取り込んだ画像データとを比較することにより、上記ステップ114で検出されたマーク42a〜dの各々について予め定められた面積、例えば、図11(A)及び図11(B)に示すような、1つのマーク42全体の1/4の面積より大きい面積が、カメラ18によって撮影した画像から欠けているようなマーク42があるか否かを判定する。これにより、ステップ114で検出されたマーク42a〜dの各々について、有効面積(この場合では、1つのマーク42全体の3/4の面積)以上の領域が含まれているか否かを判定することができる。なお、この予め定められた面積を0とした場合には、カメラ18によって撮影した画像に、上記ステップ114で検出されたマーク42a〜dの各々について、有効面積(この場合にはマーク42全体の面積)の領域が含まれているか否かを判定することができる。
ステップ118で、予め定められた面積が、カメラ18によって撮影した画像から欠けているようなマーク42があると判定された場合には、ステップ132に進む。これにより、例えば、図12(A)に示すように、全てのマーク42a〜dが検出された場合であっても、予め定められた面積(例えば1つのマーク42全体の面積の1/4)以上の面積(図12(A)の例では、1つのマーク42全体の面積の1/2)が欠けている場合には、ステップ132へ進み、そして、ステップ134、136、138と進んだ場合には、例えば、図12(B)に示すように、マーク42a〜dの全てのマークを含む画像を撮影することができる。
一方、ステップ118で、予め定められた面積が、カメラ18によって撮影した画像から欠けているようなマーク42がないと判定された場合には、次のステップ120に進む。ステップ120では、上記ステップ136での処理と同様に、正規位置からのX方向の基板Pのズレ量、正規位置からのY方向の基板Pのズレ量、正規方向からの基板Pの垂直方向(図中Z方向)を軸とした回転方向の角度のズレ量を、各々の補正量(X方向の補正量、Y方向の補正量、Z軸回りの回転方向の角度の補正量)として演算する。
次のステップ122では、上記ステップ122で演算されたX方向の補正量と、HDD11cに記憶された補正許容値テーブル52のx1の値とを比較し、上記ステップ122で演算されたY方向の補正量と、補正許容値テーブル52のy1の値とを比較すると共に、上記ステップ122で演算されたZ軸回りの回転方向の角度の補正量と、補正許容値テーブル52のθ1とを比較することにより、上記ステップ122で演算されたX方向の補正量、Y方向の補正量、及びZ軸回りの回転方向の角度の補正量の全ての補正量が、許容値以下であるか否かを判定する。なお、ステップ122で演算された補正量を、以下、許容補正量と称する場合がある。
ステップ122で全ての許容補正量が、許容値内でない(すなわち、許容値を超えた)と判定された場合には、少なくとも1つの許容補正量が許容値を超えており、露光ヘッド13によって正常な露光が行われるために基板Pの位置を補正する必要があると判断してステップ132に進む。これにより、例えば、図13(A)に示す例のように、全てのマーク42a〜dが検出された場合であっても、少なくとも1つの許容補正量が許容値内でない場合には、ステップ132へ進み、そして、ステップ134、136、138と進んだ場合には、例えば、図13(B)に示すように、マーク42a〜dの全てのマークを含む画像を撮影することができる。すなわち、ステップ138でのリトライ処理によって、全てのマーク42a〜42dの各々について、マーク42全体が検出されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が補正される。なお、ステップ122からステップ132、134、136と進んだ場合には、当該ステップ136では、ステップ120で補正量を演算しているため、処理を行わない。なお、この場合には、次のステップ138でのリトライ処理では、ステップ120で演算された各補正量を用いる。
一方、ステップ122で全ての補正量の各々が、許容値内であると判定された場合(すなわち、許容値を超えていないと判定された場合)には、次のステップ124へ進む。ステップ124では、上記ステップ200での処理と同様に、露光ステージ40が下流側に移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御する。これにより、露光ステージ40と共に基板Pが、下流側に移動する。
次のステップ126では、上記ステップ202での処理と同様に、基板Pの位置が補正されるように、上記ステップ122で演算されたX方向の補正量に応じて、露光ステージ40上の基板Pの位置をX方向に移動させるようにACハンド30を制御すると共に、上記ステップ122で演算されたZ軸回りの回転方向の角度の補正量に応じて、基板PをZ軸回りに回転させるように回転ステージ機構41を制御する。これにより、補正量に基づいて、基板PのX方向の位置及びZ軸回りの回転方向の角度が補正される。すなわち、補正量に基づいて基板Pの姿勢を補正することによって、全てのマーク42a〜dが検出されるように、基板Pとカメラ18との位置関係が補正される。なお、本実施の形態では、カメラ18と露光ヘッド13との位置関係が予め固定されているため、基板Pとカメラ18との位置関係を補正することにより、基板Pと露光器16との位置関係を補正することができる。
次のステップ128では、露光ステージ40が上流側に移動するように、露光ステージ40の駆動装置を制御すると共に、移動されてきた基板Pに対して、上記ステップ122で演算されたY方向の補正量に応じて、露光タイミングを変更(進める/遅らせる)して、露光データに基づいた露光を行うように露光ヘッド13を制御する。すなわち、所定のタイミングで基板Pの感光層が露光されるように露光ヘッド13を制御する。これにより、基板Pの感光層が露光される。そして、露光処理を終了する。
以上、説明したように、本実施の形態の露光装置10は、感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定の大きさの円形のマーク42a〜dが形成された基板Pの感光層を、露光データに基づいて露光するための露光手段としての露光器16(露光ヘッド13)、基板Pに形成されたマーク42a〜dを検出するように露光ヘッド13に対する位置関係が予め固定された検出手段としてのカメラ18a、18bを備え、全てのマーク42a〜dより少ない個数のマーク42が検出された場合に、検出されたマーク42の位置に基づいて、全てのマーク42a〜dが検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、カメラ18a、18bによって全てのマークが検出されるように、基板Pと露光ヘッド13との位置関係を補正し、カメラ18a、18bで全てのマーク42が検出された場合に、所定のタイミングで感光層が露光されるように露光ヘッド13を制御する。
本実施の形態に係る露光装置10によれば、全てのマーク42a〜dより少ない個数のマーク42が検出された場合に、検出されたマーク42の位置に基づいて、全てのマーク42a〜dが検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、カメラ18a、18bによって全てのマークが検出されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正する。これにより、基板Pのラインアウトの割合を減少させることができるため、基板Pの生産ラインの直行率を良好にすることができる。また、カメラ18a、18bは露光ヘッド13に対する位置関係が予め固定されているため、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正することにより、基板Pと露光ヘッド13との位置関係を補正することができる。
また、本実施の形態の露光装置10によれば、全てのマーク42a〜dより少ない個数のマーク42が検出された場合に、検出されたマーク42の位置に基づいて、全てのマーク42a〜dの各々について最小面積以上の領域が検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、カメラ18a、18bによって全てのマーク42a〜dの各々について最小面積以上の領域が検出されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正する。
また、本実施の形態の露光装置10によれば、全てのマーク42a〜dの各々について上記最小面積以上の領域が検出され、検出されたマーク42の各々について最小面積より大きい上記有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマーク42a〜dの各々について最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量が演算される。これにより、全てのマーク42a〜42dの各々について最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が補正されるので、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係、ひいては基板Pと露光ヘッド13との位置関係がより適切なものとなり、より良好な精度で基板Pに対して露光を行うことができる。
また、本実施の形態の露光装置10は、全てのマーク42a〜dが検出された場合に演算された補正量の大きさが所定の許容値を超えた場合には、この補正量に基づいて、露光ヘッド13によって正常な露光が行われるために、全てのマーク42a〜42dの各々について有効面積より大きい所定面積以上の領域が検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正する。これにより、例えば、許容値を、露光ヘッド13により基板Pに対して正常な露光ができる基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係のずれの最大値に設定しておくことで、カメラ18a、18bで全てのマーク42a〜dの各々について有効面積以上の領域が検出された場合であっても、許容補正量が許容値を超えた場合、すなわち正常な露光ができない位置関係のずれが発生している場合には、この位置関係を補正することができる。従って、正常な露光ができない位置関係のずれが発生している場合であっても、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係、ひいては基板Pと露光ヘッド13との位置関係を補正することにより、正常な露光が可能となる。
なお、本実施の形態ではマーク42の形状が円形である例について説明したが、基板Pに形成されるマークの形状はどのようなものであってもよい。例えば、マークの形状は、そのマーク1つだけで、正規位置からのX方向の基板Pのズレ量、正規位置からのY方向の基板Pのズレ量、正規方向からの基板Pの垂直方向を軸とした回転方向の角度のズレ量を、各々の補正量(X方向の補正量、Y方向の補正量、Z軸回りの回転方向の角度の補正量)として演算することが可能であるようなマークの形状であってもよい。この場合には、上記の露光処理において、例えば、ステップ128及びステップ130の処理を省略することができる。
また、本実施の形態において、Y方向の補正量に応じて、カメラ18によるマーク42の撮影タイミングを変更することによりY方向の補正を行う例、及び露光ヘッド13の露光タイミングを変更することによりY方向の補正を行う例について説明したが、基板PがY方向に移動可能な露光ステージを用いて、X方向の補正と同様に、Y方向の補正量に応じて、露光ステージ40上の基板Pの位置をY方向に移動させるようにACハンド30を制御することにより、Y方向の補正を行うようにしてもよい。このように、基板Pの姿勢を補正することによって、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係等を補正することで、撮影タイミングや露光タイミングを補正量に応じて変更するような複雑な制御を行わずに、効率良く基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係、または基板Pと露光ヘッド13との位置関係を補正することができる。
また、本実施の形態において、ステップ118及びステップ122の少なくとも一方を省略することができる。また、本実施の形態では、ステップ134で、所定値として1を用いた例について説明したが、所定値は1に限られず、2以上の整数であってもよい。
また、本実施の形態では、基板Pが搭載された露光ステージ40を移動可能に配置すると共に、露光器16を固定配置して、露光ステージ40を移動させて基板Pの姿勢を補正する例について説明したが、露光器16の姿勢を変更可能に構成し、露光器16の姿勢を制御するか、または、露光ステージ40及び露光器16の両方の姿勢を制御して補正を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態において、ステップ114で、1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影された場合、すなわち撮影領域54内における1つのマーク42の面積の領域が、上記最小面積以上の領域、例えばマーク42全体の面積の50%以上の面積の領域が撮影された場合には、マーク42を検出したと判定する例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、ステップ114で、図14に示すように、撮影手段としてのカメラ18a、18bで撮影された1つのマーク42の重心43と、この重心43から最短の撮影領域の縁(端)45との距離が所定値(図14の例ではLj)以上である場合には、1つのマーク42の重心43を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたと判断して、1つのマーク42を検出したと判定するようにしてもよい。この場合における露光装置10によれば、全てのマーク42a〜dより少ない個数のマーク42が検出された場合に、検出されたマーク42の位置に基づいて、カメラ18a、18bによって、全てのマーク42a〜dの各々について、マーク42の重心43と、この重心43から最短の撮影領域の縁45との距離が所定値以上となるように撮影されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量を演算し、演算された補正量に基づいて、カメラ18a、18bによって、全てのマーク42a〜dの各々について、マーク42の重心43と、この重心43から最短の撮影領域の縁45との距離が所定値以上となるように撮影されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正する。
更に、この場合における露光装置10によれば、重心43とこの重心43から最短の撮影領域の縁45との距離が所定値以上となる全てのマーク42a〜dがカメラ18a、18bによって撮影され、撮影されたマーク42の各々について上記の所定の有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマーク42a〜dの各々について有効面積以上の領域が検出されるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正するための補正量が演算される。これにより、全てのマーク42a〜42dの各々について有効面積以上の領域が検出されるように基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が補正されるので、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係、ひいては基板Pと露光ヘッド13との位置関係がより適切なものとなり、より良好な精度で基板Pに対して露光を行うことができる。
また、上記では、図1に示すINコンベア20A、OUTコンベア20B、ACハンド30、露光ステージ40、及び回転ステージ41を用いた例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図15に示すようなオートキャリア機70を用いてもよい。ここで、図15に示すオートキャリア機70について説明する。
同図に図示されるように、オートキャリア機70は、入口コンベア(INコンベア)70A、出口コンベア(OUTコンベア)70B、X方向(主走査方向)に移動可能なように設けられたACハンド72、露光ステージ74、及びZ軸回りに回転可能な回転ステージ76を備えている。これら入口コンベア70A、出口コンベア70B、ACハンド72、露光ステージ74、及び回転ステージ76は、上述したコントローラ11に接続されており、コントローラ11によって上述したように制御されるものである。
ACハンド72は、ローダ72A及びアンローダ72Bを備えている。ローダ72Aは、入口コンベア70Aによって搬送され、位置決めガイド(図示せず)によって位置決めされた基板Pを吸着して上昇し、露光ステージ74上に基板Pが位置するようにX方向(主走査方向)に移動して下降し、吸着した基板Pを露光ステージ74上に置く(基板Pを露光ステージ74上に固定する)。また、アンローダ72Bは、露光ステージ74上の基板Pを吸着して上昇し、出口コンベア70B上に基板Pが位置するようにX方向(主走査方向)に移動して下降し、吸着した基板Pを出口コンベア70B上に置く。これにより基板Pが排出される。なお、上述したローダ72Aによるローダ、及びアンローダ72Bによるアンローダは同時に行うことが可能である。
また、このような構成の場合におけるステップ126及びステップ202では、コントローラ11は、上述したACハンド30に対する制御と同様に、ローダ72A(または、アンローダ72B)に対して、基板Pの位置が正規の位置となるように、演算されたX方向の補正量に応じて、露光ステージ74上の基板Pの位置をX方向に移動させるように制御する。また、コントローラ11は、演算されたZ軸回りの回転方向の角度の補正量に応じて、基板PをZ軸回りに回転させるように回転ステージ76を制御する。なお、ローダ72A(または、アンローダ72B)をZ軸回りに回転可能なように構成して、回転ステージ76を用いずに、ステップ126及びステップ202で、コントローラ11が、演算されたZ軸回りの回転方向の角度の補正量に応じて、基板PをZ軸回りに回転させるようにローダ72A(または、アンローダ72B)を制御するようにしてもよい。ここで、ローダ72A(または、アンローダ72B)は、本発明の補正手段の一部または全部に対応する。
また、上記ステップ116で肯定判定され、上記ステップ118で否定判定され、そして、上記ステップ122で肯定判定された場合には、検出手段としてのカメラ18a、18bに対する基板Pの位置の正確さの度合いが所定値αより大きく、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係であると推定することができ、上記ステップ116で否定判定されるか、上記ステップ118で肯定判定されるか、または、上記ステップ122で否定判定された場合には、検出手段としてのカメラ18a、18bに対する基板Pの位置の正確さの度合いが所定値α以下であり、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係でないと推定することができる。より、具体的には、例えば、ステップ116でマーク42a〜dの全てのマークが検出されたと判定され、ステップ118で、検出されたマーク42a〜dの各々について、予め定められた面積がカメラ18によって撮影した画像から欠けているようなマーク42がないと判定され、ステップ122で全ての許容補正量が、許容値内であると判定された場合には、カメラ18a、18bに対する基板Pの位置の正確さの度合いが所定値αより大きく、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係であると推定することができる。また、例えば、ステップ116でマーク42a〜dの全てのマークが検出されていないと判定されるか、ステップ118で、検出されたマーク42a〜dの各々について、予め定められた面積が、カメラ18によって撮影した画像から欠けているようなマーク42があると判定されるか、または、ステップ122で全ての許容補正量が、許容値内でないと判定された場合には、カメラ18a、18bに対する基板Pの位置の正確さの度合いが所定値α以下であり、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係でないと推定することができる。このとき、上記ステップ136では、検出手段としてのカメラ18a、18bに対する基板Pの位置の正確さの度合いを所定値αより大きくするように、すなわち、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を露光に適した位置関係にするための補正量が演算される。また、このとき、上記ステップ126では、基板PのX方向の位置及びZ軸回りの回転方向の角度を補正を行わず(すなわち、上記ステップ126の処理を行わず)、上記ステップ128で、露光タイミングを変更せずに露光データに基づいた露光を行うように露光ヘッド13を制御するようにしてもよい。更に、上記ステップ138で実行されるリトライ処理では、演算された補正量に基づいて、上記ステップ116、118、122の処理で推定される度合いが所定値αより大きくなるように、すなわち、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係となるように、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係を補正する。なお、上記ステップ116、118、120、122の処理は、本発明の推定手段に対応する。すなわち、上記ステップ116、118、120、122では、カメラ18a、18bを用いた検出(ステップ114)の検出結果に基づいて、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係であるか否かを推定する。ここで、正確さの度合いは、大きいほど、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係がより露光に適した位置関係であることとする。また、上記所定値αは、例えば、基板Pとカメラ18a、18bとの位置関係が露光に適した位置関係である場合に、予め実験的に求められた最も低い度合いである。
10 露光装置
11 コントローラ
11c HDD
11d CPU
12 搬送システム
13 露光ヘッド
14 露光システム
15 レール
16 露光器
18 カメラ
20A INコンベア
20B OUTコンベア
30 ACハンド
40 露光ステージ
41 回転ステージ機構

Claims (14)

  1. 感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板の前記感光層を、露光データに基づいて露光するための露光手段と、
    前記基板に形成されたマークを検出するように前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段と、
    前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークが検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークが検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する補正手段と、
    前記検出手段で全てのマークが検出された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する制御手段と、
    を含む露光装置。
  2. 感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板の前記感光層を、露光データに基づいて露光するための露光手段と、
    前記基板に形成されたマークを撮影するように前記露光手段に固定された撮影手段、及び前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段を含んで構成され、前記基板に形成されたマークを検出するように前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段と、
    前記検出手段での検出結果に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係であるか否かを推定する推定手段と、
    前記推定手段で露光に適した位置関係でないと推定された場合には、前記基板と前記検出手段との位置関係を露光に適した位置関係にするための補正量を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係となるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する補正手段と、
    前記推定手段で露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する制御手段と、
    を含む露光装置。
  3. 前記検出手段を、
    前記基板に形成されたマークを撮影するように前記露光手段に固定された撮影手段と、
    前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段と、
    を含んで構成した請求項1記載の露光装置。
  4. 前記判定手段は、前記撮影手段で1つのマークの最小面積以上の領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する請求項2または請求項3記載の露光装置。
  5. 前記演算手段は、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークの各々について最小面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、
    前記補正手段は、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記最小面積以上の領域が検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する請求項4記載の露光装置。
  6. 前記演算手段は、前記検出手段で全てのマークの各々について前記最小面積以上の領域が検出され、検出されたマークの各々について前記最小面積より大きい有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための他の補正量を演算し、
    前記補正手段は、前記演算手段で演算された他の補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正する請求項5記載の露光装置。
  7. 前記判定手段は、前記撮影手段で撮影された1つのマークの重心と、該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上であるときに1つのマークが検出されたと判定する請求項2または請求項3記載の露光装置。
  8. 前記演算手段は、前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、前記撮影手段によって、全てのマークの各々について、マークの重心と、該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となるように撮影されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、
    前記補正手段は、前記演算手段で演算された補正量に基づいて、前記撮影手段によって、全てのマークの各々について、マークの重心と該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となるように撮影されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する請求項7記載の露光装置。
  9. 前記演算手段は、重心と該重心から最短の撮影領域の縁との距離が所定値以上となる全てのマークが前記撮影手段で撮影され、撮影されたマークの各々について所定の有効面積以上の領域が検出されていない場合には、全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための他の補正量を演算し、
    前記補正手段は、前記演算手段で演算された他の補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正する請求項8記載の露光装置。
  10. 前記演算手段は、前記検出手段で全てのマークの各々について前記有効面積以上の領域が検出され、検出されたマークの各々についてマークの全体が検出されていない場合には、前記露光手段によって正常な露光が行われるために、全てのマークの全体が検出されるように前記基板と前記検出手段の位置関係を補正するための許容補正量を演算し、
    前記補正手段は、前記演算手段で演算された前記許容補正量が所定の許容値を超えた場合に、前記検出手段によって全てのマークの全体が検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を更に補正する請求項6または請求項9記載の露光装置。
  11. 前記補正手段は、前記基板の姿勢を補正することによって、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する請求項1〜請求項10のいずれか1項記載の露光装置。
  12. 前記補正手段は、前記基板の姿勢を補正することが可能なオートキャリアを備え、該オートキャリアが前記基板の姿勢を補正することによって、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正する請求項1〜請求項11のいずれか1項記載の露光装置。
  13. 感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板に形成されたマークを、前記感光層を露光データに基づいて露光するための露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段で検出し、
    前記検出手段で全てのマークより少ない個数のマークが検出された場合に、検出されたマークの位置に基づいて、全てのマークが検出されるように前記基板と前記検出手段との位置関係を補正するための補正量を演算し、
    演算された補正量に基づいて、前記検出手段によって全てのマークが検出されるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正し、
    全てのマークが検出された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する
    露光方法。
  14. 感光層が形成されると共に複数の基準位置の各々に所定領域のマークが形成された基板に形成されたマークを、前記基板に形成されたマークを撮影するように前記感光層を露光データに基づいて露光するための露光手段に固定された撮影手段、及び前記撮影手段で1つのマークの重心を算出するために必要な必要領域以上の大きさの領域が撮影されたときに1つのマークが検出されたと判定する判定手段を含んで構成され、前記露光手段に対する位置関係が予め固定された検出手段で検出し、
    前記検出手段での検出結果に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係であるか否かを推定し、
    露光に適した位置関係でないと推定された場合には、前記基板と前記検出手段との位置関係を露光に適した位置関係にするための補正量を演算し、
    演算された補正量に基づいて、前記基板と前記検出手段との位置関係が露光に適した位置関係となるように、前記基板と前記検出手段との位置関係を補正し、
    露光に適した位置関係であると推定された場合に、所定のタイミングで前記感光層が露光されるように前記露光手段を制御する
    露光方法。
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