JP2013143462A - 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対象物の伸縮量を計測するためのアライメントマークの個数が増えても、薄膜形成のためのタクトタイムの増加を抑制することができる薄膜形成装置を提供する。
【解決手段】塗布ステージが対象物を保持する。対象物に形成する薄膜パターンの画像データが記憶装置に記憶されている。ノズルユニットが、塗布ステージに保持された対象物に向けて、液状材料の液滴を吐出する。搬送装置が、対象物を、保管場所から塗布ステージまで搬送する。搬送装置で搬送中に、第1の検出器が、対象物に形成されている少なくとも3個のアライメントマークを検出する。制御装置が、第1の検出器の検出結果に基づいて、対象物の伸縮量を求め、求められた伸縮量に基づいて、記憶装置に記憶されている画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて、ノズルユニットを制御することにより、対象物に薄膜パターンを形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、対象物に薄膜パターンを形成する薄膜形成装置及び薄膜形成方法に関する。
プリント配線板にソルダーレジストのパターンを形成する従来の方法について説明する。まず、表面に回路パターンが形成されたプリント配線板の全面に、感光性のソルダーレジストを塗布する。所定のマスクパターンを用いて、ソルダーレジスト膜を露光し、その後現像することにより、ソルダーレジストのパターンが形成される。
ソルダーレジストを液滴化して、プリント配線板の所望の領域にのみ液滴を付着させ、硬化させることにより、ソルダーレジストの薄膜パターンを形成する技術が注目されている。ソルダーレジストの液滴は、複数のノズルからプリント配線板に向けて吐出される。プリント配線板の表面に付着した液滴に紫外線を照射することにより、液滴を硬化させることができる。
ソルダーレジストの薄膜パターンを形成するときの位置の基準となるアライメントマークが、プリント配線板の表面に形成されている。カメラ等の撮像装置でアライメントマークを検出することにより、プリント配線板の所望の位置に液滴を付着させることができる。
特開2004−104104号公報 特開2011−77289号公報
プリント配線板等の対象物は、環境温度の変動、種々の処理工程における加熱及び加圧等により伸縮する。対象物が伸縮している場合には、その伸縮量に適合するように、形成すべき薄膜パターンも伸縮させなければならない。対象物の伸縮量は、面内で均一であるとは限らない。このため、対象物の伸縮量を計測するために、例えば9個程度のアライメントマークの位置を検出することが望ましい。
対象物の上方には、液滴を吐出するためのノズルユニットが配置されているため、アライメントマークを検出するための撮像装置を配置するスペースが制約される。この制約により、アライメントマークと同数の撮像装置を配置することが困難である。複数のアライメントマークを検出するために、対象物を載置したステージまたは撮像装置を移動させなければならない。検出すべきアライメントマークの個数が増えると、アライメントマーク検出のための時間が長くなり、その結果、薄膜形成のためのタクトタイムが長くなってしまう。
本発明の目的は、対象物の伸縮量を計測するためのアライメントマークの個数が増えても、薄膜形成のためのタクトタイムの増加を抑制することができる薄膜形成装置及び薄膜形成方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
薄膜パターンを形成すべき対象物を保持する塗布ステージと、
前記対象物に形成する薄膜パターンの画像データを記憶する記憶装置と、
前記塗布ステージに保持された対象物に向けて、液状材料の液滴を吐出するノズルユニットと、
対象物を、保管場所から前記塗布ステージまで搬送する搬送装置と、
前記搬送装置で搬送中に、前記対象物に形成されている少なくとも3個のアライメントマークを検出する第1の検出器と、
前記第1の検出器の検出結果に基づいて、前記対象物の伸縮量を求め、求められた伸縮量に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて、前記ノズルユニットを制御することにより、前記対象物に薄膜パターンを形成する制御装置と
を有する薄膜形成装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
薄膜を形成する対象物に形成された少なくとも3個のアライメントマークを第1の検出器で検出し、前記対象物の伸縮量を算出する工程と、
算出された前記伸縮量に基づいて、前記対象物に形成すべき薄膜パターンの画像データを修正する工程と、
前記アライメントマークを検出した後、前記対象物を塗布ステージの上に載置する工程と、
前記対象物を前記塗布ステージに載置した後、前記画像データを修正して得られた修正画像データに基づいて、ノズルユニットから液状材料を吐出させることにより、前記対象物に薄膜パターンを形成する工程と
を有する薄膜形成方法が提供される。
対象物の搬送中にアライメントマークを検出することにより、対象物の伸縮量を求めておくことができる。このため、伸縮量を算出するためのアライメントマークの検出に起因するタクトタイムの増加を抑制することができる。
図1は、実施例1による薄膜形成装置の概略図である。 図2は、実施例1による薄膜形成装置で薄膜を形成する対象物の平面図である。 図3Aは、実施例1による薄膜形成装置のノズルユニットの斜視図であり、図3Bは、ノズルユニットの底面図である。 図4Aは、実施例1による薄膜形成装置の第1の検出器及び搬送中の対象物の平面図であり、図4Bは、第2の検出器及び塗付ステージの平面図である。 図5は、実施例1による薄膜形成方法のフローチャートである。 図6は、実施例1による薄膜形成方法のステップSA5の詳細なフロー茶とである。 図7は、実施例2による薄膜形成方法のステップSA5の詳細なフロー茶とである。 図8は、実施例3による薄膜形成方法のステップSA5の詳細なフロー茶とである。 図9は、実施例4による薄膜形成装置の搬送装置の平面図である。 図10Aは、実施例5による薄膜形成装置の塗付ステージの平面図であり、図10Bは、図10Aの一点鎖線10B−10Bにおける断面図である。
[実施例1]
図1に、実施例1による薄膜形成装置の概略図を示す。未処理対象物保管場所35に、薄膜を形成する前の対象物20、例えばプリント基板が保管されている。塗布ステージ21の上方に、ノズルユニット25が配置されている。塗布ステージ21は、保持した対象物20を、その表面に平行な2次元方向(X方向とY方向)に移動させることができる。さらに、対象物20の表面に垂直な方向を回転軸をして回転させることにより、回転方向(θ方向)に関して対象物20の姿勢を変化させることができる。
塗布ステージ21の上に対象物20を保持した状態で、ノズルユニット25からソルダーレジスト等の液滴を吐出させることにより、対象物20に薄膜パターンを形成する。薄膜パターンが形成された対象物20が、処理済対象物保管場所36に保管される。搬送装置29が、薄膜パターン形成前の対象物20を、未処理対象物保管場所35から塗布ステージ21まで搬送し、薄膜パターンが形成された対象物20を、塗布ステージ21から処理済対象物保管場所36まで搬送する。
搬送装置29は、搬送路28と、搬送路28に移動可能に取り付けられた搬入アーム27及び搬出アーム37とを含む。搬入アーム27は、対象物20を、未処理対象物保管場所35から塗布ステージ21まで搬送する。搬出アーム37は、対象物20を、塗布ステージ21から処理済対象物保管場所36まで搬送する。
搬入アーム27は、昇降機能、及び保持した対象物20を面内方向(θ方向)に回転させる機能を有する。搬入アーム27が移動する経路上に、第1の検出器30が配置されている。第1の検出器30には、カメラ等の2次元撮像装置が用いられる。第1の検出器30は、搬入アーム27に保持されて搬送中の対象物20に形成されている少なくとも3個のアライメントマークを撮像する。撮像結果が制御装置22に入力される。アライメントマークの撮像は、搬入アーム27を静止させた状態で行ってもよいし、移動させながら行ってもよい。
塗布ステージ21の上方に第2の検出器33が配置されている。第2の検出器33にも、カメラ等の2次元撮像装置が用いられる。第2の検出器33は、搬入アーム27に保持されて塗布ステージ21の上方まで搬送された対象物20、または塗布ステージ21に載置されている対象物20に形成されている少なくとも2個のアライメントマークを撮像する。撮像結果が制御装置22に入力される。
記憶装置23に、形成すべき薄膜パターンの画像データが記憶されている。制御装置22が、搬送装置29、ノズルユニット25を制御する。
図2に、対象物20の表面に形成すべき薄膜パターン40、及び表面に形成されているアライメントマーク41の平面図を示す。対象物20の外形は、例えば長方形である。薄膜パターン40は、例えば、行列状に配置された同一形状の複数のパターンで構成される。アライメントマーク41は、対象物20の表面のうち、薄膜パターン40と重ならない位置に配置されている。図2では、9個のアライメントマーク41が形成されている例を示している。アライメントマーク41は、例えば、対象物20の四隅のやや内側、各辺の中点のやや内側、及び表面のほぼ中心に配置されている。
アライメントマーク41には、対象物20の表面に形成されている配線パターンと同様に、銅箔が用いられる。薄膜パターン42の平面形状、アライメントマーク41の平面形状、及び両者の相対位置関係を示す画像データ等が、記憶装置23(図1)に記憶されている。
図3Aに、ノズルユニット25の斜視図を示す。支持部材26の底面に、4個のノズル
ヘッド42が取り付けられている。ノズルヘッド42の各々に、複数のノズル穴45が形成されている。ノズル穴45は、例えば2列に配列している。ノズルヘッド42は、ノズル穴45から、例えばソルダーレジスト等の液滴を吐出する。4個のノズルヘッド42は、ノズル穴45の配列方向と直交する方向に配列している。相互に隣り合うノズルヘッド42の間、及び最も端に位置するノズルヘッド42よりも外側に、紫外光源43が取り付けられている。紫外光源43は、対象物20(図1)に紫外線を照射する。
図3Bに、ノズルヘッド42及び紫外光源43の底面図を示す。ノズルヘッド42の各々の底面(対象物20に対向する表面)に、2列のノズル列46が形成されている。ノズル列46の各々は、図3Bにおいて縦方向に、ピッチ(周期)8Pで配列した複数のノズル穴45で構成されている。一方のノズル列46のノズル穴45の位置は、他方のノズル列46のノズル穴45の位置に対して、縦方向に4Pだけずれている。
4個のノズルヘッド42は、縦方向に少しずつ変位させて、支持部材26(図3A)に固定されている。ノズルヘッド42のずれの刻み幅は、1つのノズル列46におけるノズル穴45のピッチ8Pの1/8である。例えば、最も左側のノズルヘッド42を基準として、2番目、3番目、及び4番目のノズルヘッド42は、図3Bにおいて下方にそれぞれ2P、P、3Pだけずらされている。縦方向のみに着目すると、4個のノズルヘッド42に形成されているノズル穴45は、ピッチPで等間隔に配置されることになる。
薄膜パターンの形成時には、図3Bに示したノズルヘッド42の底面に対象物20(図1)を対向させた状態で、対象物20を横方向に移動させながら、ノズルヘッド42から液状材料、例えばソルダーレジストの液滴を吐出させる。これにより、対象物20に液状材料を塗布することができる。
図3Bにおいて縦方向の解像度は、ノズル孔45のピッチPで規定される。横方向に関する解像度は、塗布ステージ21(図1)の移動速度、及びノズル穴45(図3B)からの液状材料の吐出周期により決定される。
図4Aに、第1の検出器30(図1)が配置された領域の平面図を示す。図4Aの横方向に搬送路28が伸びている。第1の検出器30は、例えば3個の撮像装置30Aを含む。撮像装置30Aの下方を、対象物20が通過する。図4Aでは、搬入アーム27(図1)の記載を省略している。
3個の撮像装置30Aは、対象物20の搬送方向に対して直交する方向に関して、相互に異なる位置に配置されている。対象物20に形成された9個のアライメントマーク41の各々は、搬送時に、撮像装置30Aのいずれか1つの視野内を通過する。アライメントマーク41が撮像装置30Aの視野内に捉えられた時に、画像データが取得される。取得された画像データは、制御装置22(図1)に送信される。アライメントマーク41の各々が、いずれか1つの撮像装置30Aの視野内を通過するため、3個の撮像装置30Aで9個のアライメントマーク41の画像データを取得することができる。撮像装置30Aの視野内におけるアライメントマーク41の位置、及び1つのアライメントマーク41を撮像して次のアライメントマーク41を撮像するまでに対象物20が移動した距離に基づいて、制御装置22(図1)が、アライメントマーク41の相対位置関係を算出する。
図4Bに、第2の検出器33及び塗布ステージ21が配置された領域の平面図を示す。図4Bの横方向に搬送路28が伸びている。図4Bにおいても、搬入アーム27(図1)の記載を省略している。第2の検出器33は、例えば2個の撮像装置33Aを含む。塗布ステージ21の上または上方に、対象物20が配置されている。撮像装置33Aは、それぞれ1つのアライメントマーク41が視野内に捉えられる位置に配置されている。
2つの撮像装置33Aで、2つのアライメントマーク41を撮像し、画像データを取得する。取得された画像データが、制御装置22(図1)に送信される。制御装置22(図1)が、2つの画像データに基づいて、第2の検出器33に対する対象物20の相対位置及び回転方向に関する姿勢を算出する。第2の検出器33と塗布ステージ21との相対位置関係、及び第2の検出器33とノズルユニット25(図1)との相対位置関係は、予め制御装置22に記憶されている。このため、第2の検出器33の検出結果により、ノズルユニット25(図1)に対する対象物20の相対位置、及び塗布ステージ21に対する対象物20の相対位置を求めることができる。
図4A及び図4Bでは、撮像装置30A、33Aでアライメントマーク41を撮像することにより、アライメントマーク41の位置を決定したが、他の方法により、アライメントマーク41を検出し、その位置を決定してもよい。例えば、計測用の光をアライメントマークに照射し、その反射光を検出することによってもアライメントマークの位置を検出することができる。
図5に、実施例1による薄膜形成方法のフローチャートを示す。以下の各ステップにおいて、制御装置22が、記憶装置23に記憶されているプログラムに基づいて、搬送装置29、塗布ステージ21、ノズルユニット25、及び搬出アーム37を制御する。以下の薄膜形成方法の説明において、必要に応じて図1〜図4A、図4Bを参照する。
ステップSA1において、未処理対象物保管場所35(図1)の対象物20を、搬入アーム27で保持する。ステップSA2において、対象物20の搬送中に、第1の検出器30によりアライメントマーク41を撮像(検出)する。
ステップSA3において、第1の検出器30で撮像された画像データを解析することにより、複数のアライメントマーク41の相対位置関係を求める。アライメントマーク41の相対位置関係から、対象物20の面内方向の伸縮量を算出する。9個のアライメントマーク41が対象物20の表面に広く分散しているため、伸縮量が面内で均一でない場合であっても、種々の補間演算を行うことにより、伸縮量を高精度に算出することができる。
なお、対象物20の伸縮量が面内で一様である場合には、一直線上に配置されていない少なくとも3個のアライメントマーク41を検出することにより、二次元方向に関する伸縮量を算出することができる。
ステップSA4において、対象物20の伸縮量に基づいて、記憶装置23に記憶されている薄膜パターンの画像データを修正し、修正画像データを求める。具体的には、対象物20の伸縮に対応させて、薄膜パターンを伸縮させればよい。
ステップSA5において、対象物20の回転方向の位置合わせを行うとともに、対象物20を塗布ステージ21に載置する。
図6に、ステップSA5の詳細なフローチャートを示す。ステップSB1において、搬入アーム27で対象物20を保持した状態で、第2の検出器33によりアライメントマーク41を検出する。アライメントマーク41の検出結果に基づいて、制御装置22が、ノズルユニット25に対する対象物20の位置、及び回転方向に関する姿勢を算出する。
ステップSB2において、搬入アーム27を回転させることにより、ノズルユニット25に対する対象物20の回転方向の位置合わせを行う。ステップSB3において、回転方向の位置合わせが完了した対象物20を塗布ステージ21に載置する。塗布ステージ21
に載置された時点では、対象物20の回転方向の位置合わせが既に完了している。また、ノズルユニット25に対する対象物20の面内方向の位置情報も、既に算出済である。
図5のステップSA6において、ステップSA4で生成された修正画像データに基づいて、対象物20に薄膜パターン40(図2)を形成する。具体的には、図3Bの横方向に対象物20を移動(走査)させながら、ノズルユニット25の各ノズル穴45から、液状材料の液滴を吐出させる。走査及び副走査を行うことにより、対象物20の表面の全域に薄膜パターン40を形成することができる。ノズルユニット25に対して対象物20を移動させる代わりに、対象物20に対してノズルユニット25を移動させてもよい。また、ノズルユニット25の移動を主走査に対応させ、対象物20の移動を副走査に対応させてもよい。
ステップSA7において、薄膜パターン40が形成された対象物20を塗布ステージ21から搬出する。
次に、比較例について説明する。比較例による薄膜形成装置には、第1の検出器30が配置されていない。このため、第2の検出器33によるアライメントマーク41の検出結果に基づいて、対象物20の伸縮量を算出しなければならない。塗布ステージ21の上方には、ノズルユニット25が配置されているため、撮像装置の数を増加させることが困難である。このため、すべてのアライメントマーク41(図2)を検出するために、塗布ステージ21を移動させて、アライメントマーク41を順番に撮像装置の視野内に配置しなければならない。塗布ステージ21の移動と、撮像装置による撮像とを複数回繰り返す必要があるため、薄膜パターン40の形成までの準備工程に長時間を要する。
実施例1においては、対象物20を塗布ステージ21に載置した時点で、対象物20の伸縮量が算出されている。このため、対象物20を塗布ステージ21に載置してから薄膜パターン40の形成までの時間を短縮することができる。
[実施例2]
図7に、実施例2による薄膜形成方法のステップSA5のフローチャートを示す。ステップSA5以外のステップは、図5に示した実施例1による薄膜形成方法の各ステップと同一である。以下の説明において、必要に応じて、図1、図2を参照する。
ステップSC1において、搬入アーム27に保持されている対象物20のアライメントマーク41(図2)を、第2の検出器33で検出する。アライメントマーク41の検出結果に基づいて、制御装置22が、ノズルユニット25に対する対象物20の位置、及び回転方向に関する姿勢を算出する。
ステップSC2において、塗付ステージ21を基準位置から回転させることにより、回転方向の姿勢を変化させる。ステップSC3において、回転方向の姿勢を変化させた塗付ステージ21に、対象物20を載置する。ステップSC4において、塗付ステージ21の回転方向の姿勢を元の基準位置に戻す。これにより、ノズルユニット25と対象物20との回転方向の位置合わせが完了する。すなわち、ステップSC2において、ノズルユニット25と対象物20との回転方向の位置合わせを行うために必要な対象物20の回転方向とは反対向きに、塗付ステージ21を回転させておけばよい。
実施例2においても、実施例1と同様に、対象物20を塗布ステージ21に載置してから薄膜パターン40の形成までの時間を短縮することができる。
[実施例3]
図8に、実施例3による薄膜形成方法のステップSA5のフローチャートを示す。ステップSA5以外のステップは、図5に示した実施例1による薄膜形成方法の各ステップと同一である。以下の説明において、必要に応じて、図1、図2を参照する。
ステップSD1において、搬入アーム27(図1)で保持されている対象物20を塗付ステージ21に載置する。ステップSD2において、塗付ステージ21に保持されている対象物20のアライメントマーク41(図2)を、第2の検出器33で検出する。アライメントマーク41の検出結果に基づいて、制御装置22が、ノズルユニット25に対する対象物20の位置、及び回転方向に関する姿勢を算出する。ステップSD3において、塗付ステージ21を回転させることにより、ノズルユニット25に対する対象物20の回転方向の位置合わせを行う。
実施例3においても、実施例1と同様に、対象物20を塗布ステージ21に載置してから薄膜パターン40の形成までの時間を短縮することができる。
[実施例4]
図9に、実施例4による薄膜形成装置に用いられている搬送装置の平面図を示す。実施例4による薄膜形成装置の搬送装置は、回転ステージ50を含む。回転ステージ50は、回転軸51を中心として回転する。対象物20を塗付ステージ21に搬入するときには、未処理対象物保管場所35に保管されている対象物20を、回転ステージ50の上に載置する。このとき、対象物20は、回転中心から離れた位置に載置される。
回転ステージ50が回転すると、対象物20は回転軸51を中心とした回転方向に移動する。回転ステージ50を、ある角度、例えば180°回転させた後、回転ステージ50に載置されている対象物20を、塗付ステージ21の上に移送する。
回転ステージ50の回転とともに対象物20が回転方向に移動するとき、対象物20に形成されているアライメントマーク41が、いずれかの撮像装置30Aの視野内を通過するように、撮像装置30Aが配置されている。例えば、3個の撮像装置30Aが、回転ステージ50の半径方向に並ぶように配置される。撮像装置30Aの視野内におけるアライメントマーク41の位置、及びアライメントマーク41を撮像するときの回転方向の位置に基づいて、アライメントマーク41の相対位置関係を算出することができる。
このため、実施例1の場合と同様に、対象物20を塗付ステージ21に載置する時点までに、対象物20の伸縮量を求めておくことができる。
[実施例5]
図10Aに、実施例5による薄膜形成装置に用いられている塗付ステージ21の平面図を示す。図10Bに、図10Aの一点鎖線10B−10Bにおける断面図を示す。塗付ステージ21の対象物載置面に、複数、例えば3個の凸部(段差)55が形成されている。凸部55の平面形状は、例えば円形である。対象物20の縁を凸部55の側面に接触させることにより、塗付ステージ21に対して対象物20の位置が拘束され、位置決めすることができる。対象物20の縁に対して、アライメントマーク41が高精度に位置決めされて形成されている場合には、実施例1の第2の検出器33(図1)を省略することができる。円形の凸部55に代えて、対象物20の縁と直線で接触する段差を形成してもよい。
ノズルユニット25と塗付ステージ21との相対位置は、制御装置22により制御することが可能である。塗付ステージ21に対して対象物20が位置決めされると、ノズルユニット25と対象物20との相対位置を制御することが可能になる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 対象物(プリント基板)
21 塗布ステージ
22 制御装置
23 記憶装置
25 ノズルユニット
26 支持部材
27 搬入アーム
28 搬送路
29 搬送装置
30 第1の検出器
30A 撮像装置
33 第2の検出器
33A 撮像装置
35 未処理対象物保管場所
36 処理済対象物保管場所
37 搬出アーム
40 薄膜パターン
41 アライメントマーク
42 ノズルヘッド
43 紫外光源
45 ノズル穴
46 ノズル列
50 回転ステージ
51 回転軸
55 凸部(段差)

Claims (16)

  1. 薄膜パターンを形成すべき対象物を保持する塗布ステージと、
    前記対象物に形成する薄膜パターンの画像データを記憶する記憶装置と、
    前記塗布ステージに保持された対象物に向けて、液状材料の液滴を吐出するノズルユニットと、
    対象物を、保管場所から前記塗布ステージまで搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置で搬送中に、前記対象物に形成されている少なくとも3個のアライメントマークを検出する第1の検出器と、
    前記第1の検出器の検出結果に基づいて、前記対象物の伸縮量を求め、求められた伸縮量に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて、前記ノズルユニットを制御することにより、前記対象物に薄膜パターンを形成する制御装置と
    を有する薄膜形成装置。
  2. 前記対象物に形成された少なくとも2つのアライメントマークを検出する第2の検出器を、さらに有し、
    前記制御装置は、前記ノズルユニットに対する前記第2の検出器の相対位置、及び前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記塗布ステージ、前記搬送装置、及び前記ノズルユニットの少なくとも1つを制御して、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項1に記載の薄膜形成装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記対象物を前記塗布ステージの上に載置する前に、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行い、その後、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置する請求項2に記載の薄膜形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記対象物を前記塗布ステージの上に載置する前に、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記塗布ステージの回転方向の姿勢を変化させて、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置し、その後、前記塗布ステージを元に戻すことにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項2に記載の薄膜形成装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記対象物を前記塗布ステージの上に載置した後、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記塗布ステージの回転方向の姿勢を変化させることにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項2に記載の薄膜形成装置。
  6. 前記塗布ステージに、前記対象物の縁に接触して前記対象物の面内方向の位置を拘束する段差が設けられており、前記制御装置は、前記搬送装置に保持された前記対象物の縁が前記段差に接触するように、前記対象物を前記塗布ステージに載置することにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項1に記載の薄膜形成装置。
  7. 前記搬送装置は、
    前記対象物を保持する搬入アームと、
    前記搬入アームを、前記保管場所と前記塗布ステージとの間で移動させる搬送路と
    を含み、
    前記第1の検出器は、前記搬入アームが前記保管場所と前記塗布ステージとの間に位置しているときに、前記搬入アームに保持されている前記対象物のアライメントマークを検
    出する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  8. 前記搬送装置は、回転中心から離れた位置に前記対象物を保持して回転することにより、前記対象物を回転方向に移動させる回転ステージを含み、
    前記回転ステージの回転とともに前記対象物が回転方向に移動するとき、前記対象物に形成されているアライメントマークが前記第1の検出器で検出されるように、前記第1の検出器が配置されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  9. 薄膜を形成する対象物に形成された少なくとも3個のアライメントマークを第1の検出器で検出し、前記対象物の伸縮量を算出する工程と、
    算出された前記伸縮量に基づいて、前記対象物に形成すべき薄膜パターンの画像データを修正する工程と、
    前記アライメントマークを検出した後、前記対象物を塗布ステージの上に載置する工程と、
    前記対象物を前記塗布ステージに載置した後、前記画像データを修正して得られた修正画像データに基づいて、ノズルユニットから液状材料を吐出させることにより、前記対象物に薄膜パターンを形成する工程と
    を有する薄膜形成方法。
  10. 前記第1の検出器で前記アライメントマークを検出した後、前記ノズルユニットに対して相対位置が既知の第2の検出器で、前記対象物に形成された少なくとも2つのアライメントマークを検出する工程と、
    前記ノズルユニットに対する前記第2の検出器の相対位置、及び前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う工程と
    を有する請求項9に記載の薄膜形成方法。
  11. 前記回転方向に関する位置合わせを行う工程において、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置する前に、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行い、回転方向の位置合わせを完了させた後に、前記対象物を前記塗布ステージに載置する請求項10に記載の薄膜形成方法。
  12. 前記回転方向に関する位置合わせを行う工程において、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置する前に、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記塗布ステージの回転方向の姿勢を変化させて、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置し、その後、前記塗布ステージの回転方向の姿勢を元に戻すことにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項10に記載の薄膜形成方法。
  13. 前記回転方向に関する位置合わせを行う工程において、前記対象物を前記塗布ステージの上に載置した後、前記第2の検出器の検出結果に基づいて、前記塗布ステージの回転方向の姿勢を変化させることにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項10に記載の薄膜形成方法。
  14. 前記塗布ステージに、前記対象物の縁に接触して前記対象物の面内方向の位置を拘束する段差が設けられており、
    前記回転方向に関する位置合わせを行う工程において、前記対象物の縁が前記段差に接触するように、前記対象物を前記塗布ステージに載置することにより、前記ノズルユニットと前記対象物との、回転方向に関する位置合わせを行う請求項9に記載の薄膜形成方法。
  15. 前記対象物のアライメントマークを前記第1の検出器で検出する工程において、前記対象物をアームで保持して、保管場所から前記塗布ステージに移動させる経路上で、前記第1の検出器で前記アライメントマークを検出する請求項9乃至14のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
  16. 前記対象物のアライメントマークを前記第1の検出器で検出する工程が、
    回転ステージの、回転中心から離れた位置に前記対象物を保持する工程と、
    前記回転ステージの回転によって前記対象物が回転方向に移動している期間に、前記第1の検出器で、前記対象物のアライメントマークを検出する請求項9乃至14のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110753451A (zh) * 2018-07-23 2020-02-04 东莞市多普光电设备有限公司 一种具有在线监控底片涨缩的装置
WO2021054100A1 (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 オムロン株式会社 回路構造体の製造方法
WO2022006982A1 (zh) * 2020-07-08 2022-01-13 瑞声声学科技(深圳)有限公司 Fpc 的制作工艺和待曝光 fpc

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