JP6889778B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

この発明は、部品実装装置に関し、特に、測定対象物の高さを取得する部品実装装置に関する。
従来、測定対象物の高さを取得する部品実装装置が知られている。このような部品実装装置は、特開2012−142347号公報に開示されている。
特開2012−142347号公報には、測定対象物の高さとして、フィーダに配置された電子部品の高さを取得する電子部品装着装置(部品実装装置)が開示されている。この電子部品装着装置は、レーザ変位計により、測定対象物の高さを取得するように構成されている。
特開2012−142347号公報
ここで、上記特開2012−142347号公報に記載される電子部品装着装置のように、レーザ変位計を用いる構成では、レーザ変位計の取付精度が悪い場合や、レーザ変位計の取付位置が経時的に変化した場合などに、レーザ変位計の取付位置が正規の位置からずれることがある。この場合、レーザ変位計から照射されるレーザ光の照射位置が正規の位置からずれる。
極小電子部品などの小さい測定対象物の高さを測定する場合に、レーザ光の照射位置が正規の位置からずれると、小さい測定対象物にレーザ光を正確に当てることが困難である。このため、レーザ変位計では、小さい測定対象物の高さを精度良く測定することができない場合がある。この点において、上記特開2012−142347号公報に記載された電子部品装着装置には、改善の余地がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、小さい測定対象物であっても高さを精度良く測定することが可能な部品実装装置を提供することである。
この発明の第1の局面による部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、第1撮像部とは別個に設けられ、テレセントリック光学系を有する第2撮像部と、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得する制御部と、を備える。
この発明の第2の局面による部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、測定対象物は、基板における位置認識マークの形成位置、または、基板における配線パターンの形成位置である。
この発明の第3の局面による部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、測定対象物は、部品供給部に配置された部品である。
この発明の第4の局面による部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、測定対象物は、部品供給部に配置された部品であり、制御部は、段取り変えが実施された場合、および、ヘッドによる部品の保持エラーが生じた場合のうちの少なくともいずれか一方の場合に、第1撮像部および第2撮像部により測定対象物としての部品を撮像する制御を行い、測定対象物としての部品の第1撮像画像および第2撮像画像を取得するとともに、取得された第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されている。
この発明の第5の局面による部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、測定対象物は、部品供給部に配置された部品であり、第2撮像部は、斜め上方から、部品供給部に配置された部品を撮像するように構成されており、制御部は、第2撮像部による部品供給部に配置された部品の撮像画像に基づいて、部品供給部に配置された部品を保持するために下降する際にヘッドが目標とする水平方向における位置である目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成されており、制御部は、取得された目標保持水平位置補正値が、予め決められた所定のしきい値以上である場合に、第1撮像部および第2撮像部により測定対象物としての部品を撮像する制御を行い、測定対象物としての部品の第1撮像画像および第2撮像画像を取得するとともに、取得された第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されている。
この発明の第1〜第5の局面による部品実装装置では、上記のように、制御部を、第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、第2撮像部による測定対象物の第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得するように構成する。ここで、第1撮像部および第2撮像部は、共に、ある程度広い範囲を撮像可能であるため、第1撮像部および第2撮像部の取付位置が正規の位置から多少ずれている場合であっても、測定対象物を撮像することが可能である。したがって、上記のように、第1撮像部および第2撮像部による測定対象物の第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、測定対象物の高さを取得することによって、小さい測定対象物であっても高さを精度良く測定することができる。また、位置認識マークを撮像する第1撮像部を利用して、測定対象物の高さ測定を行うことができるので、少なくとも第1撮像部の分は、測定対象物の高さ測定を行うために部品点数が増加することを抑制することができる。
また、第2の局面による部品実装装置において、基板における位置認識マークの形成位置、または、基板における配線パターンの形成位置である。ここで、位置認識マークおよび配線パターンは、共に、基板において特徴的で認識しやすい部分である。したがって、上記のように構成すれば、基板における位置認識マークの形成位置、または、基板における配線パターンの形成位置の第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、基板の高さを容易に取得することができる。この場合、取得された基板の高さに基づいて、基板への部品の実装時におけるヘッドの目標実装高さ位置を補正すれば、ヘッドによる基板への部品の実装を精度良く行うことができる。
また、第3の局面による部品実装装置において、測定対象物は、部品供給部に配置された部品である。このように構成すれば、部品供給部に配置された部品の第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、部品供給部に配置された部品の高さを容易に取得することができる。この場合、取得された部品の高さに基づいて、部品供給部からの部品の保持時におけるヘッドの目標保持高さ位置を補正すれば、ヘッドによる部品供給部からの部品の保持を精度良く行うことができる。
また、第4の局面による部品実装装置において、測定対象物は、部品供給部に配置された部品であり、制御部は、段取り変えが実施された場合、および、ヘッドによる部品の保持エラーが生じた場合のうちの少なくともいずれか一方の場合に、第1撮像部および第2撮像部により測定対象物としての部品を撮像する制御を行い、測定対象物としての部品の第1撮像画像および第2撮像画像を取得するとともに、取得された第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されている。このように構成すれば、段取り変えが実施されることにより、部品供給部に配置された部品の高さが変わったと考えられる場合に、測定対象物としての部品の高さを取得し直すことができる。また、ヘッドによる部品の保持エラーが生じたことから、現在取得している測定対象物としての部品の高さが適切な値でないと考えられる場合に、測定対象物としての部品の高さを取得し直すことができる。つまり、適切なタイミングで、測定対象物としての部品の高さを取得し直すことができる。
また、第5の局面による部品実装装置において、測定対象物は、部品供給部に配置された部品であり、第2撮像部は、斜め上方から、部品供給部に配置された部品を撮像するように構成されており、制御部は、第2撮像部による部品供給部に配置された部品の撮像画像に基づいて、部品供給部に配置された部品を保持するために下降する際にヘッドが目標とする水平方向における位置である目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成されており、制御部は、取得された目標保持水平位置補正値が、予め決められた所定のしきい値以上である場合に、第1撮像部および第2撮像部により測定対象物としての部品を撮像する制御を行い、測定対象物としての部品の第1撮像画像および第2撮像画像を取得するとともに、取得された第1撮像画像および第2撮像画像に基づいて、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されている。ここで、斜め上方から撮像された部品の撮像画像に基づいて、目標保持水平位置補正値を取得する場合、部品の高さが所定の高さであると仮定して、目標保持水平位置補正値を取得する必要がある。この場合、部品の高さが仮定した所定の高さとは異なると、目標保持水平位置補正値を正確に取得することが困難である。そこで、上記のように、取得された目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値以上である場合に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成すれば、目標保持水平位置補正値が過度に大きいことから、目標保持水平位置補正値が正確な値でないと考えられる場合に、測定対象物としての部品の高さを取得し直すことができる。その結果、取得し直した部品の高さに基づいて、目標保持水平位置補正値を正確に取得することができる。
上記第1〜第5の局面による部品実装装置において、好ましくは、第1撮像部は、略鉛直上方から測定対象物を撮像するように構成されており、第2撮像部は、斜め上方から測定対象物を撮像するように構成されている。このように構成すれば、略鉛直上方から測定対象物を撮像した画像である第1撮像画像と、斜め上方から測定対象物を撮像した画像である第2撮像画像とに基づいて、容易に、測定対象物の高さを取得することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、以下の式(1)により、測定対象物の高さを取得するように構成されている。
H=S/sinθ−T/tanθ ・・・(1)
ここで、
H:測定対象物の高さ
S:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
T:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
θ:鉛直方向に対する第2撮像部の光軸の角度
である。
このように構成すれば、測定対象物の高さを取得するために、過度に複雑な処理を行う必要が無く、上記した簡単な式(1)により、測定対象物の高さを簡単かつ確実に取得することができる。
上記式(1)により測定対象物の高さを取得する構成において、好ましくは、制御部は、以下の式(2)により、測定対象物の高さを取得するように構成されている。
H=(Scale−c)×h=(Scale−c)×s/sinθ−t/tanθ ・・・(2)
ここで、
Scale−c:ピクセル単位の距離を物理単位の距離に変換するための変換係数
h:ピクセル単位の測定対象物の高さ
s:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
t:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
である。
このように構成すれば、2つの撮像系を用いて測定対象物の高さを取得する場合にも、1つの変換係数だけで測定対象物の高さを取得することができるので、測定対象物の高さを取得するための処理をより簡単に行うことができる。
上記第1〜第4の局面による部品実装装置において、好ましくは、第2撮像部は、部品供給部に配置された部品、および、基板の部品実装位置のうちの少なくともいずれか一方を撮像する撮像部である。このように構成すれば、部品供給部に配置された部品、および、基板の部品実装位置のうちの少なくともいずれか一方を撮像する第2撮像部を利用して、測定対象物の高さ測定を行うことができるので、測定対象物の高さ測定を行うために、部品点数が増加することをより抑制することができる。
上記第1〜第5の局面による部品実装装置において、好ましくは、制御部は、第1撮像画像と第2撮像画像とにおける、測定対象物の同一特徴点を検出するとともに、検出された測定対象物の同一特徴点の高さを、測定対象物の高さとして取得するように構成されている。このように構成すれば、第1撮像画像および第2撮像画像の各々から検出された測定対象物の同一特徴点の高さを取得するだけで、測定対象物の高さを取得することができるので、簡単な処理で測定対象物の高さを取得することができる。
本発明によれば、上記のように、小さい測定対象物であっても高さを精度良く測定することが可能な部品実装装置を提供することができる。
第1および第2実施形態の部品実装装置の全体構成を示す図である。 第1実施形態の部品実装装置による測定対象物の撮像状態を示す図であって、(A)は、第1撮像部による測定対象物の撮像状態を示す図であり、(B)は、第2撮像部による測定対象物の撮像状態を示す図である。 第1実施形態の部品実装装置による測定対象物の撮像画像を示す図であって、(A)は、第1撮像部による第1撮像画像を示す図であり、(B)は、第2撮像部による第2撮像画像を示す図である。 第1実施形態の部品実装装置による測定対象物の高さの取得方法を説明するための図である。 第1撮像部の取付角度がずれた場合における測定対象物の高さの取得方法を説明するための図である。 第1実施形態の部品実装装置による高さ測定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の部品実装装置による高さ測定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 基板を説明するための平面図である。 第2実施形態の部品実装装置による測定対象物の撮像画像を示す図であって、(A)は、第1撮像部による第1撮像画像を示す図であり、(B)は、第2撮像部による第2撮像画像を示す図である。 第2実施形態の部品実装装置による高さ測定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第1および第2実施形態の変形例による部品実装装置のヘッドユニットを示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(部品実装装置の構成)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による部品実装装置100の全体構成について説明する。
部品実装装置100は、図1に示すように、IC、トランジスタ、コンデンサおよび抵抗などの部品E(電子部品)を、プリント基板などの基板Pに実装する装置である。
部品実装装置100は、基台1と、搬送部2と、ヘッドユニット3と、支持部4と、レール部5と、部品撮像部6と、第1撮像部7と、第2撮像部8と、制御部9とを備えている。
基台1は、部品実装装置100において各構成要素を配置する基礎となる台である。基台1上には、搬送部2、レール部5および部品撮像部6が設けられている。また、基台1内には、制御部9が設けられている。また、基台1には、Y方向の両側(Y1方向側およびY2方向側)に、部品供給部11を配置可能な配置部1aがそれぞれ設けられている。
部品供給部11は、基板Pに実装される部品Eを供給するテープフィーダである。具体的には、部品供給部11は、複数の部品Eを保持した部品供給テープ(図示せず)が巻き回されたリール(図示せず)を保持している。また、部品供給部11は、ヘッドユニット3による部品Eの取出しのための部品保持動作に応じて、保持されたリールを回転させて部品供給テープを送り出すことにより、部品Eを供給するように構成されている。配置部1aでは、複数の部品供給部11が基板Pの搬送方向(X方向)に沿って配列されている。
搬送部2は、搬送方向(X方向)に基板Pを搬送する装置である。具体的には、搬送部2は、部品実装装置100の外部から実装前の基板Pを搬入し、基板Pを搬送方向に搬送し、部品実装装置100の外部に実装後の基板Pを搬出するように構成されている。また、搬送部2は、搬入された基板Pを実装停止位置Mまで搬送するとともに、実装停止位置Mにおいて固定するように構成されている。
また、搬送部2は、一対のコンベア部2aを有している。一対のコンベア部2aは、それぞれ、搬送ベルト(図示せず)を有している。搬送部2は、一対のコンベア部2aの搬送ベルトにより、一対のコンベア部2aの搬送ベルト上に載置された基板Pを搬送方向(X方向)に搬送するように構成されている。
ヘッドユニット3は、部品実装用のヘッドユニットであり、実装停止位置Mにおいて固定された基板Pに部品Eを実装するように構成されている。ヘッドユニット3は、円状に配列された複数のヘッド(実装ヘッド)3aを含んでいる。ヘッドユニット3は、複数のヘッド3aが円状に配列されたロータリ型のヘッドユニットである。ロータリ型のヘッドユニット103であれば、第2撮像部8の直近の位置にヘッド3aを回転移動させて、ヘッド3aが保持(吸着)しようとする部品Eを第2撮像部8により撮像することができる。また、円状に配列された複数のヘッド3aは、複数のヘッド3aによる円の中心周りに回転可能なように構成されている。なお、複数のヘッド3aは、実質的に同様の構成を有している。
ヘッド3aは、部品供給部11から供給される部品Eを保持(吸着)して基板Pに実装するように構成されている。具体的には、ヘッド3aは、真空発生装置(図示せず)に接続されており、真空発生装置から供給される負圧によって、先端に装着されたノズル(図示せず)に部品Eを保持(吸着)するように構成されている。また、ヘッド3aは、真空発生装置から供給される負圧を解除することによって、ノズルに保持された部品Eを基板Pに実装するように構成されている。また、ヘッド3aは、駆動機構(図示せず)により、上下方向(Z方向)に移動可能に構成されている。これにより、ヘッド3aは、部品Eを保持(吸着)するかまたは基板Pに部品Eを実装するために下降した位置と、水平面内で移動するために上昇した位置との間を移動可能に構成されている。
支持部4は、ヘッドユニット3を搬送方向(X方向)に移動可能に支持している。具体的には、支持部4は、搬送方向に延びるボールねじ軸41と、ボールねじ軸41を回転させるX軸モータ42とを含んでいる。ヘッドユニット3には、支持部4のボールねじ軸41と係合するボールナット(図示せず)が設けられている。ヘッドユニット3は、X軸モータ42によりボールねじ軸41が回転されることにより、ボールねじ軸41と係合するボールナットとともに、支持部4に沿って搬送方向に移動可能に構成されている。
一対のレール部5は、支持部4を水平面内でX方向と直交するY方向に移動可能に支持するように構成されている。具体的には、レール部5は、支持部4のX方向の両端部をY方向に移動可能に支持する一対のガイドレール51と、Y方向に延びるボールねじ軸52と、ボールねじ軸52を回転させるY軸モータ53とを含んでいる。支持部4には、レール部5のボールねじ軸52と係合するボールナット(図示せず)が設けられている。支持部4は、Y軸モータ53によりボールねじ軸52が回転されることにより、ボールねじ軸52と係合するボールナットとともに、一対のレール部5に沿ってY方向に移動可能に構成されている。
このような構成により、ヘッドユニット3のヘッド3aは、基台1上を水平方向に(X方向およびY方向に)移動可能に構成されている。これにより、ヘッドユニット3のヘッド3aは、部品供給部11の上方に移動して、部品供給部11から供給される部品Eを保持(吸着)することが可能である。また、ヘッドユニット3は、実装停止位置Mにおいて固定された基板Pの上方に移動して、保持(吸着)された部品Eを基板Pに実装することが可能である。
部品撮像部6は、ヘッド3aによる基板Pへの部品Eの実装に先立ってヘッド3aに保持(吸着)された部品Eを撮像する部品認識用のカメラである。部品撮像部6は、基台1の上面上に固定されており、部品Eの下方(Z2方向)から、ヘッド3aに保持(吸着)された部品Eを撮像するように構成されている。部品撮像部6による部品Eの撮像画像に基づいて、制御部9は、部品Eの吸着状態(回転姿勢およびヘッド3aに対する吸着位置)を取得(認識)するように構成されている。
第1撮像部7は、ヘッド3aによる基板Pへの部品Eの実装に先立って基板Pの上面に付された位置認識マーク(フィデューシャルマーク)Fを撮像する基板認識用のカメラである。第1撮像部7は、後述する測定対象物12を撮影する用途とは異なる用途を有する基板認識用のカメラである。位置認識マークFは、基板Pの位置を認識するためのマークである。図2(A)に示すように、第1撮像部7は、光軸7aが鉛直方向(Z方向)に略沿う向きになるように取り付けられており、略鉛直上方(略真上)から撮像対象物を撮像するように構成されている。また、第1撮像部7は、ヘッドユニット3に設けられており、ヘッドユニット3とともに水平方向に移動可能に構成されている。第1撮像部7による位置認識マークFの撮像画像に基づいて、制御部9は、実装停止位置Mにおいて固定された基板Pの正確な位置および姿勢を取得(認識)するように構成されている。
第2撮像部8は、ヘッド3aによる部品供給部11からの部品Eの保持に先立って部品供給部11に配置された部品Eを撮像する部品位置認識用のカメラである。また、第2撮像部8は、ヘッドユニット3に設けられており、ヘッドユニット3とともに水平方向に移動可能に構成されている。なお、第2撮像部8は、後述する測定対象物12を撮影する用途とは異なる用途を有する部品位置認識用のカメラである。図2(B)に示すように、第2撮像部8は、光軸8aが鉛直方向に対して傾斜した向きになるように取り付けられており、斜め上方から撮像対象物を撮像するように構成されている。また、第2撮像部8は、主光線が光軸8aと平行になるテレセントリック光学系を有している。第2撮像部8による部品供給部11に配置された部品Eの撮像画像に基づいて、制御部9は、部品供給部11に配置された部品Eを保持するために下降する際にヘッド3aが目標とする水平方向における位置である目標保持水平位置(XY座標位置)を補正するように構成されている。また、制御部9は、ヘッド3aによる部品Eの保持(吸着)を行う毎に保持(吸着)を行う直前にヘッド3aが取り出そうとする部品Eが撮像できる位置に第2撮像部8を移動させて、部品Eおよび部品Eを収納する部品供給テープの収納部(ポケット)を第2撮像部8により撮像させて、目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成されている。また、制御部9は、取得された目標保持水平位置補正値に基づいて、ヘッド3aの目標保持水平位置(すなわち、ノズルの目標保持水平位置)を補正して、ヘッド3aのノズルを下降させる制御を行うように構成されている。なお、補正が間に合わない場合には、その撮像した部品Eでは補正をせずに同じ部品Eを供給する部品供給部11(テープフィーダ)から次に部品Eを取り出す場合に補正する場合もある。
制御部9は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを含み、部品実装装置100の動作を制御する制御回路である。制御部9は、搬送部2、部品供給部11、X軸モータ42およびY軸モータ53などを生産プログラムに従って制御することにより、ヘッドユニット3のヘッド3aにより基板Pへの部品Eの実装を行うように構成されている。
(測定対象物の高さ測定に関する構成)
ここで、第1実施形態では、図2(A)(B)に示すように、制御部9は、測定対象物12の高さを測定する場合、第1撮像部7および第2撮像部8により、測定対象物12を撮像する制御を行うように構成されている。なお、測定対象物12の高さとは、部品実装装置100に設定された座標系における測定対象物12の高さ位置を意味する。
また、第1実施形態では、測定対象物12は、部品供給部11に配置された部品Eである。
また、第1撮像部7による測定対象物12の第1撮像画像13(図3(A)参照)は、部品Eの略鉛直上方から部品Eの全体および部品Eの周辺を写した画像である。第1撮像画像13は、部品Eの高さを示す部品Eの上面を含んでいる。また、第2撮像部8による測定対象物12の第2撮像画像14(図3(B)参照)は、部品Eの斜め上方から部品Eの全体および部品Eの周辺を写した画像である。第2撮像画像14は、部品Eの高さを示す部品Eの上面と、部品Eの側面とを含んでいる。
そして、図3(A)(B)および図4に示すように、制御部9は、第1撮像部7による測定対象物12の第1撮像画像13、および、第2撮像部8による測定対象物12の第2撮像画像14に基づいて、ステレオマッチングにより、測定対象物12の高さを取得するように構成されている。
そして、制御部9は、取得された測定対象物12としての部品Eの高さに基づいて、部品供給部11に配置された部品Eを保持するために下降する際にヘッド3aが目標とする上下方向における位置である目標保持高さ位置(Z座標位置)を補正するように構成されている。
また、第1実施形態では、図3(A)(B)に示すように、制御部9は、第1撮像画像13と第2撮像画像14とにおける、測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aを検出するとともに、検出された測定対象物12の同一特徴点12aの高さを、測定対象物12の高さとして取得するように構成されている。
具体的には、制御部9は、画像における明度(画素値)に基づいて、第1撮像画像13と第2撮像画像14とにおける、測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aを検出するように構成されている。たとえば、制御部9は、同一特徴点12aとして、第2撮像部8による撮像方向から見て遠い側の測定対象物12(部品E)の上面の辺E1を検出する。ここで、第2撮像画像14には、測定対象物12(部品E)の上面だけでなく側面も写り込んでいるため、第2撮像部8による撮像方向から見て近い側には、互いに近接した位置に複数の辺が存在する。このため、第2撮像部8による撮像方向から見て近い側の測定対象物12(部品E)の上面の辺を特徴点12aとすると、特徴点12aを誤検出しやすい。そこで、上記のように、第2撮像部8による撮像方向から見て遠い側の測定対象物12(部品E)の上面の辺E1を検出することにより、誤検出を抑制して、第2撮像画像14における特徴点12aを精度良く検出することが可能である。また、この場合、制御部9は、同一特徴点12aとして、辺E1における、部品Eの電極部分E2とモールド部分E3との境界部分を示す所定点E4を検出するように構成されている。これにより、明度の差が大きくかつ特徴的な部分を同一特徴点12aとして容易に検出することが可能である。
また、第1実施形態では、図4に示すように、制御部9は、以下の式(3)により、測定対象物12(部品E)の高さとして、測定対象物12の同一特徴点12aの高さを取得するように構成されている。
H=S/sinθ−T/tanθ ・・・(3)
ここで、
H:物理単位の測定対象物の高さ
S:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
T:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
θ:鉛直方向に対する第2撮像部の光軸の角度
である。
なお、距離Sは、第2撮像画像14の撮像中心を通る中央線14aに対応する実空間の中央線(図4の点Bを通り紙面に直交する線)を通り第2撮像部8に入射する光線(後述する光線15c)から、実空間の測定対象位置を通り第2撮像部8に入射する光線(後述する光線15d)までの距離ともいえる。また、距離Sは、第2撮像画像14の中央線14aから特徴点12aまでのピクセル単位の距離に基づいて、物理単位の距離として制御部9により取得される値である。また、距離Tは、第1撮像画像13の撮像中心を通る中央線13aに対応する実空間の中央線(図4の点Bを通り紙面に直交する線)を通り第1撮像部7に入射する光線(後述する光線15a)から、実空間の測定対象位置を通り第1撮像部7に入射する光線(後述する光線15b)までの距離ともいえる。また、距離Tは、第1撮像画像13の撮像中心を通る中央線13aから特徴点12aまでのピクセル単位の距離に基づいて、物理単位の距離として制御部9により取得される値である。また、角度θは、第2撮像部8の取付角度であって、既知の値(たとえば、30度)である。
図4に示すように、中央線13aに対応する実空間の中央線を通り第1撮像部7に入射する光線を示す線15a(第1撮像部7センタ)と、特徴点12aを通り第1撮像部7に入射する光線を示す線15b(第1撮像部7から見た特徴点12a)と、中央線14aに対応する実空間の中央線を通り第2撮像部8に入射する光線を示す線15c(第2撮像部8センタ)と、特徴点12aを通り第2撮像部8に入射する光線を示す線15d(第2撮像部8から見た特徴点12a)とを定義する。この場合、基準高さに対する特徴点12aの高さHは、幾何学的関係に基づいて、S/sinθで表される線分ABの長さaと、T/Tanθで表される線分BCの長さbとの差(つまり、式(3))により表すことが可能である。
また、第1撮像部7が取付誤差などに起因して、取付角度αを有する場合、図5に示すように、制御部9は、以下の式(4)により、測定対象物12(部品E)の高さとしての測定対象物12の同一特徴点12aの高さを取得するように構成されている。
H=S×cosα/sin(θ+α)−T×{cosα/tan(θ+α)+sinθ} ・・・(4)
なお、角度αは、鉛直方向に対する第1撮像部7の光軸7aの角度であって、既知の値である。
図5に示すように、中央線13aを通り第1撮像部7に入射する光線を示す線16a(第1撮像部7センタ)と、特徴点12aを通り第1撮像部7に入射する光線を示す線16b(第1撮像部7から見た特徴点12a)と、中央線14aを通り第2撮像部8に入射する光線を示す線16c(第2撮像部8センタ)と、特徴点12aを通り第2撮像部8に入射する光線を示す線16d(第2撮像部8から見た特徴点12a)と、鉛直方向に沿って延びる2つの補助線16eおよび16fと、特徴点12aを通り水平方向に対して角度αだけ傾斜した補助線16gとを定義する。この場合、線分DEの長さcは、T/cos(θ+α)−Tで表される。また、線分EFの長さdは、T×tanαで表される。また、線分FGの長さeは、b/tan(θ+α)−cで表される。そして、基準高さに対する特徴点12aの高さHは、e×cosα(つまり、式(4))により表すことが可能である。
なお、角度αが十分に小さい場合、式(3)により、高さHを求めることが可能である。たとえば、角度αが1度以下である場合、式(3)により、高さHを求めることが可能である。
また、制御部9は、距離Sおよび距離Tを、まず、ピクセル単位の距離(それぞれ、s、t)として取得するとともに、ピクセル単位の距離として取得された距離sおよび距離tを式(3)または式(4)に代入するように構成されている。これにより、制御部9は、ピクセル単位の測定対象物12の同一特徴点12aの高さhを取得するように構成されている。
また、制御部9は、以下の式(5)により、ピクセル単位の測定対象物12の同一特徴点12aの高さh(ピクセル)を、長さの物理単位の高さH(μm)に変換するように構成されている。本来、2つの異なる撮像系においては、互いに変換係数(後述するScale−aおよびScale−b)が異なるが、第2撮像部8をテレセントリック光学系とし、第1撮像部7の画角を所定の画角以下(約4度以下)とした場合、高さが1mm程度の範囲であれば、式(5)のように、変換係数を1つの変換係数として扱うことが可能である。
H=(Scale−c)×h=(Scale−c)×s/sinθ−t/tanθ ・・・(5)
ここで、
Scale−c:ピクセル単位の距離を物理単位の距離に変換するための変換係数(μm/ピクセル)
h:ピクセル単位の測定対象物の高さ
s:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
t:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
である。
つまり、S=(Scale−c)×sであり、T=(Scale−c)×tである。
具体的には、ある高さH1(たとえば、1mm)および基準高さH0は、それぞれ、以下の式(6)および式(7)により表すことができる。
H1=(Scale−a)×s1/sinθ−(Scale−b)×t1/tanθ ・・・(6)
H0=(Scale−a)×s0/sinθ−(Scale−b)×t0/tanθ ・・・(7)
ここで、
s1:ある高さH1における距離s(ピクセル)
t1:ある高さH1における距離t(ピクセル)
s0:基準高さH0における距離s(ピクセル)
t0:基準高さH0における距離t(ピクセル)
である。
また、t1とt0とが略等しい(t1≒t0)とすると、物理単位の高さHは、以下の近似式(8)により表すことができる。測定対象物12を略鉛直上方から撮像した画像である第1撮像画像13では、部品Eの高さが多少変わっても、距離Tを構成するピクセルの数が大きく変化しないため、容易に、t1≒t0の近似条件を得ることが可能である。
H=(H1−H0)=Scale−a×(s1−s0)/sinθ ・・・(8)
また、式(8)を変形すると、Scale−cは、以下の式(9)により表すことができる。
Scale−c=Scale−a=H×sinθ/(s1−s0) ・・・(9)
したがって、Hが既知(即ちH0及びH1が既知)の条件(たとえば、H=1mmの条件)で、s1およびs0を取得すれば、Scale−cを求めることが可能である。これにより、ピクセル単位の高さhを物理単位の高さHに簡単に変換することが可能である。
また、第1実施形態では、制御部9は、段取り変えが実施された場合、および、ヘッド3aによる部品Eの保持(吸着)エラーが生じた場合に、第1撮像部7および第2撮像部8により測定対象物12(部品E)を撮像する制御を行い、測定対象物12の第1撮像画像13および第2撮像画像14を取得するとともに、取得された第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12の高さを取得するように構成されている。つまり、制御部9は、段取り変えが実施された場合、および、ヘッド3aによる部品Eの保持エラーが生じた場合に、測定対象物12の高さを取得し直すように構成されている。
段取り変えが実施された場合とは、たとえば、部品供給部11が交換された場合、部品供給部11に保持されたリールが交換された場合などである。また、ヘッド3aによる部品Eの保持エラーが生じた場合とは、たとえば、部品供給部11に配置された部品を保持するためにヘッド3aを下降させたが、ヘッド3aにより部品Eを保持することができなかった場合である。また、ヘッド3aによる部品Eの保持エラーが生じた場合とは、保持エラーが1回生じた場合でもよく、保持エラーが複数回(たとえば、3回)連続して生じた場合でもよい。
また、第1実施形態では、制御部9は、部品供給部11に配置された部品Eの高さが、高さ測定により測定された部品Eの高さであると仮定して、目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成されている。
そして、制御部9は、目標保持水平位置補正値が、予め決められた所定のしきい値Th1以上である場合に、第1撮像部7および第2撮像部8により測定対象物12(部品E)を撮像する制御を行い、測定対象物12の第1撮像画像13および第2撮像画像14を取得するとともに、取得された第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12の高さを取得するように構成されている。つまり、制御部9は、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上である場合に、測定対象物12の高さを取得し直すように構成されている。一方、制御部9は、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1未満である場合には、測定対象物12の高さを取得し直す制御を行わないように構成されている。なお、所定のしきい値Th1は、取得された目標保持水平位置補正値が過大でないかどうかを判断するための値である。
また、制御部9は、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上である場合であって、今回取得された測定対象物12の高さと、前回取得された測定対象物12の高さとの差が、予め決められた所定のしきい値Th2以上である場合には、測定対象物12の高さを、今回取得された測定対象物12(部品E)の高さに更新するように構成されている。一方、制御部9は、所定のしきい値Th1以上である場合であって、今回取得された測定対象物12の高さと、前回取得された測定対象物12の高さとの差が、所定のしきい値Th2未満である場合には、部品供給部11に配置された部品Eの水平方向の位置の異常を報知する制御を行うように構成されている。なお、所定のしきい値Th2は、今回取得された測定対象物12の高さが、前回取得された測定対象物12の高さに対して、大きく変化しているか否かを判断するための値である。
次に、図6を参照して、第1実施形態の部品実装装置100による高さ測定処理の一例をフローチャートに基づいて説明する。具体的には、図6を参照して、段取り変えが実施された場合、または、ヘッド3aによる部品Eの保持(吸着)エラーが生じた場合における、部品Eの高さ測定処理を説明する。なお、フローチャートの各処理は、制御部9により行われる。
図6に示すように、まず、ステップS1では、測定対象物12(部品供給部11に配置された部品E)の高さ測定を行うか否かが判断される。つまり、ステップS1では、段取り変えが実施されたか否か、および、ヘッド3aによる部品Eの保持(吸着)エラーが生じたか否かが判断される。測定対象物12の高さ測定を行わないと判断される場合には、高さ測定処理が終了される。
また、ステップS1において、測定対象物12の高さ測定を行うと判断される場合には、ステップS2に進む。
そして、ステップS2において、第1撮像部7を測定対象物12(部品E)の撮像位置に移動する制御が行われる。そして、第1撮像部7により測定対象物12が撮像される。
そして、ステップS3において、第1撮像部7による第1撮像画像13が取得される。
そして、ステップS4において、第2撮像部8を測定対象物12(部品E)の撮像位置に移動する制御が行われる。そして、第2撮像部8により測定対象物12が撮像される。なお、第1撮像部7による測定対象物12の撮像と、第2撮像部8による測定対象物12の撮像とは、いずれが先に行われてもよい。
そして、ステップS5において、第2撮像部8による第2撮像画像14が取得される。
そして、ステップS6において、画像における明度に基づいて、第1撮像画像13と第2撮像画像14とにおける、測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aが検出される。
そして、ステップS7において、第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12の高さが取得される。具体的には、上記した式(3)または式(4)により、検出された測定対象物12の同一特徴点12aの高さが、測定対象物12の高さとして取得される。
そして、ステップS8において、測定対象物12の高さに基づいて、目標保持高さ位置(Z座標位置)が補正される。その後、高さ測定処理が終了される。
次に、図7を参照して、第1実施形態の部品実装装置100による高さ測定処理の一例をフローチャートに基づいて説明する。具体的には、図7を参照して、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上である場合における、部品Eの高さ測定処理を説明する。なお、目標保持水平位置補正値は、ヘッド3aによる部品Eの保持動作毎に取得される。したがって、図7に示すフローチャートの処理は、ヘッド3aによる部品Eの保持動作毎に行われる。また、フローチャートの各処理は、制御部9により行われる。
図7に示すように、まず、ステップS11において、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上であるか否かが判断される。目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1未満であると判断される場合には、高さ測定処理が終了される。
また、ステップS11において、目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上であると判断される場合には、ステップS12に進む。そして、ステップS12〜S17の処理において、図6に示すステップS2〜S7の処理と同様の処理が行われる。
そして、ステップS18において、今回取得された測定対象物12(部品供給部11に配置された部品E)の高さと、前回取得された測定対象物12の高さとの差が、所定のしきい値Th2以上であるか否かが判断される。
ステップS18において、高さ同士の差が所定のしきい値Th2以上であると判断される場合には、前回の測定時から測定対象物12の高さが大きく変化したと考えられるため、ステップS19に進む。
そして、ステップS19において、測定対象物12の高さが、今回取得された測定対象物12(部品E)の高さに更新される。この結果、次のヘッド3aによる部品Eの保持動作では、部品供給部11に配置された部品Eの高さが更新された測定対象物12(部品E)の高さであると仮定されて、正確な目標保持水平位置補正値が取得される。
そして、ステップS20において、更新された測定対象物12(部品E)の高さに基づいて、目標保持高さ位置(Z座標位置)が補正される。その後、高さ測定処理が終了される。
また、ステップS18において、高さ同士の差が所定のしきい値Th2未満であると判断される場合には、前回の測定時から測定対象物12の高さが大きく変化していないにも関わらず、目標保持水平位置補正値が過大な値であると考えられる。つまり、実際に、部品供給部11に配置された部品Eの水平方向における位置が正規の位置から大きく位置ずれしていると考えられる。このため、ステップS21に進み、ステップS21において、部品供給部11に配置された部品Eの水平方向の位置の異常を報知する制御が行われる。その後、高さ測定処理が終了される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御部9を、第1撮像部7による測定対象物12(部品E)の第1撮像画像13、および、第2撮像部8による測定対象物12(部品E)の第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12(部品E)の高さを取得するように構成する。ここで、第1撮像部7および第2撮像部8は、共に、ある程度広い範囲を撮像可能であるため、第1撮像部7および第2撮像部8の取付位置が正規の位置から多少ずれている場合であっても、測定対象物12(部品E)を撮像することが可能である。したがって、上記のように、第1撮像部7および第2撮像部8による測定対象物12(部品E)の第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12(部品E)の高さを取得することによって、小さい測定対象物12(部品E)であっても高さを精度良く測定することができる。また、位置認識マークFを撮像する第1撮像部7を利用して、測定対象物12(部品E)の高さ測定を行うことができるので、測定対象物12(部品E)の高さ測定を行うために部品点数が増加することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1撮像部7を、略鉛直上方から測定対象物12(部品E)を撮像するように構成する。そして、第2撮像部8を、テレセントリック光学系を有するとともに、斜め上方から測定対象物12(部品E)を撮像するように構成する。これにより、略鉛直上方から測定対象物12(部品E)を撮像した画像である第1撮像画像13と、斜め上方から測定対象物12(部品E)を撮像した画像である第2撮像画像14とに基づいて、容易に、測定対象物12(部品E)の高さを取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9を、上記式(3)により、測定対象物12(部品E)の高さを取得するように構成する。これにより、測定対象物12(部品E)の高さを取得するために、過度に複雑な処理を行う必要が無く、上記した簡単な式(3)により、測定対象物12(部品E)の高さを簡単かつ確実に取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9を、上記式(5)により、測定対象物12(部品E)の高さを取得するように構成する。これにより、2つの撮像系を用いて測定対象物12(部品E)の高さを取得する場合にも、1つの変換係数だけで測定対象物12(部品E)の高さを取得することができるので、測定対象物12(部品E)の高さを取得するための処理をより簡単に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2撮像部8が、部品供給部11に配置された部品Eを撮像する撮像部である。これにより、部品供給部11に配置された部品Eを撮像する第2撮像部8を利用して、測定対象物12(部品E)の高さ測定を行うことができるので、測定対象物12(部品E)の高さ測定を行うために、部品点数が増加することをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、測定対象物12は、部品供給部11に配置された部品Eである。これにより、部品供給部11に配置された部品Eの第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、部品供給部11に配置された部品Eの高さを容易に取得することができる。この場合、取得された部品Eの高さに基づいて、部品供給部11からの部品Eの保持時におけるヘッド3aの目標保持高さ位置(Z座標位置)を補正することにより、ヘッド3aによる部品供給部11からの部品Eの保持を精度良く行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9を、段取り変えが実施された場合、および、ヘッド3aによる部品Eの保持エラーが生じた場合に、第1撮像部7および第2撮像部8により測定対象物12としての部品Eを撮像する制御を行い、測定対象物12としての部品Eの第1撮像画像13および第2撮像画像14を取得するとともに、取得された第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12としての部品Eの高さを取得するように構成する。これにより、段取り変えが実施されることにより、部品供給部11に配置された部品Eの高さが変わったと考えられる場合に、測定対象物12としての部品Eの高さを取得し直すことができる。また、ヘッド3aによる部品Eの保持エラーが生じたことから、現在取得している測定対象物12としての部品Eの高さが適切な値でないと考えられる場合に、測定対象物12としての部品Eの高さを取得し直すことができる。つまり、適切なタイミングで、測定対象物12としての部品Eの高さを取得し直すことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9を、第2撮像部8による部品供給部11に配置された部品Eの撮像画像に基づいて、目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成する。そして、制御部9を、取得された目標保持水平位置補正値が、予め決められた所定のしきい値Th1以上である場合に、第1撮像部7および第2撮像部8により測定対象物12としての部品Eを撮像する制御を行い、測定対象物12としての部品Eの第1撮像画像13および第2撮像画像14を取得するとともに、取得された第1撮像画像13および第2撮像画像14に基づいて、測定対象物12としての部品Eの高さを取得するように構成する。ここで、斜め上方から撮像された部品Eの撮像画像に基づいて、目標保持水平位置補正値を取得する場合、部品Eの高さが所定の高さであると仮定して、目標保持水平位置補正値を取得する必要がある。この場合、部品Eの高さが仮定した所定の高さとは異なると、目標保持水平位置補正値を正確に取得することが困難である。そこで、上記のように、取得された目標保持水平位置補正値が、所定のしきい値Th1以上である場合に、測定対象物12としての部品Eの高さを取得するように構成すれば、目標保持水平位置補正値が過度に大きいことから、目標保持水平位置補正値が正確な値でないと考えられる場合に、測定対象物12としての部品Eの高さを取得し直すことができる。その結果、取得し直した部品Eの高さに基づいて、目標保持水平位置補正値を正確に取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9を、第1撮像画像13と第2撮像画像14とにおける、測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aを検出するとともに、検出された測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aの高さを、測定対象物12(部品E)の高さとして取得するように構成する。これにより、第1撮像画像13および第2撮像画像14の各々から検出された測定対象物12(部品E)の同一特徴点12aの高さを取得するだけで、測定対象物12(部品E)の高さを取得することができるので、簡単な処理で測定対象物12(部品E)の高さを取得することができる。
[第2実施形態]
次に、図1および図8〜図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、測定対象物が部品供給部に配置された部品であった上記第1実施形態と異なり、測定対象物が基板である例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(部品実装装置の構成)
本発明の第2実施形態による部品実装装置200は、図1に示すように、制御部109を備える点で、上記第1実施形態の部品実装装置100と相違する。
第2実施形態では、測定対象物12は、基板Pである。具体的には、図8に示すように、測定対象物12は、基板Pにおける位置認識マークFの形成位置、および、基板Pにおける配線パターンWの形成位置である。
制御部109は、上記第1実施形態と同様に、測定対象物12(基板P)の高さを取得するように構成されている。つまり、図9(A)(B)に示すように、制御部109は、第1撮像部7による測定対象物12の第1撮像画像113、および、第2撮像部8による測定対象物12の第2撮像画像114に基づいて、ステレオマッチングにより、測定対象物12の高さを取得するように構成されている。第1撮像画像113は、基板Pの略鉛直上方から、位置認識マークF(対象の配線パターンW)の全体およびその周辺を写した画像である。第1撮像画像113は、基板Pの高さを示す基板Pの上面を含んでいる。なお、図9(A)において、距離Tは、第1撮像画像113における第1撮像画像113の撮像中心を通る中央線113aから特徴点12aまでの距離に対応する実空間の距離である。また、第2撮像画像114は、基板Pの斜め上方から位置認識マークF(対象の配線パターンW)の全体およびその周辺を写した画像である。第2撮像画像114は、基板Pの高さを示す基板Pの上面を含んでいる。なお、図9(B)において、距離Sは、第2撮像画像114における第2撮像画像114の撮像中心を通る中央線114aから特徴点12aまでの距離に対応する実空間の距離である。
また、基板Pにおける位置認識マークFの形成位置(基板Pにおける配線パターンWの形成位置)を撮像した場合、たとえば、制御部109は、同一特徴点12aとして、位置認識マークF(対象の配線パターンW)の角部F1(W1)を検出する。これにより、明度の差が大きい部分を同一特徴点12aとして容易に検出することが可能である。また、制御部109は、上記第1実施形態と同様に、検出された測定対象物12の同一特徴点12aの高さを、測定対象物12の高さとして取得するように構成されている。
また、第2実施形態では、制御部109は、測定対象物12(基板P)における複数の位置の高さを取得するとともに、取得された測定対象物12における複数の位置の高さに基づいて、測定対象物12の全体の反り状態を取得するように構成されている。図8に示すように、たとえば、制御部109は、基板Pにおける複数(2つ)の位置認識マークFの形成位置、および、基板Pにおける複数(3つ)の配線パターンWの形成位置の高さを取得する。そして、制御部109は、取得された基板Pにおける複数(5つ)の位置の高さに基づいて、基板Pの全体の反り状態を取得する。
また、制御部109は、取得された測定対象物12としての基板Pの全体の反り状態(高さ)に基づいて、基板Pの部品実装位置に部品Eを実装するために下降する際にヘッド3aが目標とする上下方向における位置である目標実装高さ位置(Z座標位置)を補正するように構成されている。
次に、図10を参照して、第2実施形態の部品実装装置200による高さ測定処理の一例をフローチャートに基づいて説明する。具体的には、図10を参照して、基板Pの搬入後でかつ実装前における、基板Pの高さ測定処理を説明する。なお、フローチャートの各処理は、制御部109により行われる。
図10に示すように、まず、ステップS31では、基板Pにおける複数(2つ)の位置認識マークFの形成位置、および、基板Pにおける複数(3つ)の配線パターンWの形成位置のうちから、測定する測定対象物12が決定される。
そして、ステップS32において、第1撮像部7を決定された測定対象物12(位置認識マークFの形成位置または配線パターンWの形成位置)の撮像位置に移動する制御が行われる。そして、第1撮像部7により測定対象物12が撮像される。
そして、ステップS33において、第1撮像部7による第1撮像画像113が取得される。
そして、ステップS34において、第2撮像部8を決定された測定対象物12(位置認識マークFの形成位置または配線パターンWの形成位置)の撮像位置に移動する制御が行われる。そして、第2撮像部8により測定対象物12が撮像される。
そして、ステップS35において、第2撮像部8による第2撮像画像114が取得される。
そして、ステップS36において、画像における明度に基づいて、第1撮像画像113と第2撮像画像114とにおける、測定対象物12(位置認識マークFの形成位置または配線パターンWの形成位置)の同一特徴点12aが検出される。
そして、ステップS37において、第1撮像画像113および第2撮像画像114に基づいて、測定対象物12の高さが取得される。具体的には、上記した式(3)または式(4)により、検出された測定対象物12の同一特徴点12aの高さが、測定対象物12の高さとして取得される。
そして、ステップS38において、未測定の測定対象物12が有るか否かが判断される。未測定の測定対象物12が有ると判断される場合には、ステップS31に進む。そして、未測定の測定対象物12について、ステップS32〜S37の処理が行われて、高さが取得される。
また、ステップS38において、未測定の測定対象物12が無いと判断される場合には、全ての測定対象物12(基板Pにおける複数(2つ)の位置認識マークFの形成位置、および、基板Pにおける複数(3つ)の配線パターンWの形成位置)が測定されているので、ステップS39に進む。
そして、ステップS39において、全ての測定対象物12の高さの測定結果に基づいて、基板Pの全体の反り状態が取得される。その後、高さ測定処理が終了される。その後、基板Pに部品Eを実装する際に、取得された測定対象物12としての基板Pの全体の反り状態(高さ)に基づいて、目標実装高さ位置(Z座標位置)が補正される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、制御部109を、第1撮像部7による測定対象物12(基板P)の第1撮像画像113、および、第2撮像部8による測定対象物12(基板P)の第2撮像画像114に基づいて、測定対象物12(基板P)の高さを取得するように構成する。これにより、上記第1実施形態と同様に、小さい測定対象物12(たとえば、基板Pにおける極小部品用の配線パターンW)であっても高さを精度良く測定することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、基板Pにおける位置認識マークFの形成位置、または、基板Pにおける配線パターンWの形成位置である。ここで、位置認識マークFおよび配線パターンWは、共に、基板Pにおいて特徴的で認識しやすい部分である。したがって、上記のように構成することにより、基板Pにおける位置認識マークFの形成位置、または、基板Pにおける配線パターンWの形成位置の第1撮像画像113および第2撮像画像114に基づいて、基板Pの高さを容易に取得することができる。この場合、取得された基板Pの高さに基づいて、基板Pへの部品Eの実装時におけるヘッド3aの目標実装高さ位置を補正すれば、ヘッド3aによる基板Pへの部品Eの実装を精度良く行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、部品供給部が、テープフィーダである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、部品供給部が、トレイ上に部品を保持するトレイフィーダであってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ヘッドユニットが、複数のヘッドが円状に配列されたロータリ型のヘッドユニットである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヘッドユニットが、所定の方向に沿って配列された複数のヘッドを含むヘッドユニットであってもよい。図11に示す変形例では、ヘッドユニット103は、所定の方向に沿って配列された複数のヘッド103aを含んでいる。また、ヘッドユニット103には、第1撮像部7および第2撮像部8が設けられている。第2撮像部8は、各ヘッド103aによる部品Eの保持(吸着)を撮像可能なように、ヘッドユニット103に対してヘッド103a(ノズル)の配列方向に沿って移動可能に構成されている。
また、上記第1および第2実施形態では、第1撮像部が、略鉛直上方から測定対象物を撮像し、第2撮像部が、斜め上方から測定対象物を撮像する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1撮像部と第2撮像部とが互いに異なる方向から測定対象物を撮像すれば、第1撮像部がいずれの方向から測定対象物を撮像してもよいし、第2撮像部がいずれの方向から測定対象物を撮像してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、式(3)または式(4)により、測定対象物の高さが取得される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、式(3)または式(4)以外の式により、測定対象物の高さが取得されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第2撮像部が、部品供給部に配置された部品を撮像する撮像部である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1撮像部とは別個に設けられていれば、第2撮像部が、部品供給部に配置された部品を撮像する撮像部以外の撮像部であってもよい。たとえば、第2撮像部が、基板の部品実装位置を撮像する撮像部であってもよい。この場合、第2撮像部による部品実装位置の撮像画像に基づいて、部品実装位置に部品を実装するために下降する際にヘッドが目標とする水平方向における位置である目標実装水平位置(XY座標位置)が制御部により補正されてもよい。
また、上記第1実施形態では、測定対象物が、部品供給部に配置された部品である例を示し、上記第2実施形態では、測定対象物が、基板における位置認識マークの形成位置および基板における配線パターンの形成位置である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、測定対象物が、部品供給部に配置された部品、基板における位置認識マークの形成位置および基板における配線パターンの形成位置以外であってもよい。また、基板の高さを測定する場合に、基板における位置認識マークの形成位置、および、基板における配線パターンの形成位置のうちのいずれか一方のみが測定対象物であってもよい。
また、上記第1実施形態では、制御部が、段取り変えが実施された場合、ヘッドによる部品の保持エラーが生じた場合、および、目標保持水平位置補正値が所定のしきい値以上である場合に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、段取り変えが実施された場合、ヘッドによる部品の保持エラーが生じた場合、および、目標保持水平位置補正値が所定のしきい値以上である場合のうちの少なくともいずれか1つの場合に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されていてもよい。また、制御部が、段取り変えが実施された場合、ヘッドによる部品の保持エラーが生じた場合、および、目標保持水平位置補正値が所定のしきい値以上である場合以外の場合に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されていてもよい。たとえば、制御部が、ヘッドによる部品の保持動作毎に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されていてもよい。また、たとえば、制御部が、基板が搬送される場合に、測定対象物としての部品の高さを取得するように構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、制御部が、測定対象物としての部品の同一特徴点として、所定の辺における、部品の電極部分とモールド部分との境界部分を示す所定点を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、測定対象物としての部品の同一特徴点として、所定の辺における、部品の電極部分とモールド部分との境界部分を示す所定点以外の部分を検出してもよい。
また、上記第2実施形態では、制御部が、測定対象物としての基板における位置認識マークの形成位置(基板における配線パターンの形成位置)の同一特徴点として、位置認識マーク(対象の配線パターン)の角部を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、測定対象物としての基板における位置認識マークの形成位置(基板における配線パターンの形成位置)の同一特徴点として、位置認識マーク(対象の配線パターン)の角部以外の部分を検出してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
3a、103a ヘッド
11 部品供給部
7 第1撮像部
8 第2撮像部
9、109 制御部
12 測定対象物
12a 特徴点
13、113、 第1撮像画像
14、114 第2撮像画像
100、200 部品実装システム
E 部品
F 位置認識マーク
P 基板
W 配線パターン

Claims (10)

  1. 部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、
    前記基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部とは別個に設けられ、テレセントリック光学系を有する第2撮像部と、
    前記第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、前記第2撮像部による前記測定対象物の第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物の高さを取得する制御部と、を備える、部品実装装置。
  2. 部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、
    前記基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、
    前記第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、前記第2撮像部による前記測定対象物の第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、
    前記測定対象物は、前記基板における前記位置認識マークの形成位置、または、前記基板における配線パターンの形成位置である、部品実装装置。
  3. 部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、
    前記基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、
    前記第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、前記第2撮像部による前記測定対象物の第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、
    前記測定対象物は、前記部品供給部に配置された前記部品である、部品実装装置。
  4. 部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、
    前記基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、
    前記第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、前記第2撮像部による前記測定対象物の第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、
    前記測定対象物は、前記部品供給部に配置された前記部品であり、
    前記制御部は、段取り変えが実施された場合、および、前記ヘッドによる前記部品の保持エラーが生じた場合のうちの少なくともいずれか一方の場合に、前記第1撮像部および前記第2撮像部により前記測定対象物としての前記部品を撮像する制御を行い、前記測定対象物としての前記部品の前記第1撮像画像および前記第2撮像画像を取得するとともに、取得された前記第1撮像画像および前記第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物としての前記部品の高さを取得するように構成されている、部品実装装置。
  5. 部品供給部から供給される部品を保持して基板に実装するヘッドと、
    前記基板に付された位置認識マークを撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部とは別個に設けられた第2撮像部と、
    前記第1撮像部による測定対象物の第1撮像画像、および、前記第2撮像部による前記測定対象物の第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物の高さを取得する制御部と、を備え、
    前記測定対象物は、前記部品供給部に配置された前記部品であり、
    前記第2撮像部は、斜め上方から、前記部品供給部に配置された前記部品を撮像するように構成されており、
    前記制御部は、前記第2撮像部による前記部品供給部に配置された前記部品の撮像画像に基づいて、前記部品供給部に配置された前記部品を保持するために下降する際に前記ヘッドが目標とする水平方向における位置である目標保持水平位置を補正するための目標保持水平位置補正値を取得するように構成されており、
    前記制御部は、取得された前記目標保持水平位置補正値が、予め決められた所定のしきい値以上である場合に、前記第1撮像部および前記第2撮像部により前記測定対象物としての前記部品を撮像する制御を行い、前記測定対象物としての前記部品の前記第1撮像画像および前記第2撮像画像を取得するとともに、取得された前記第1撮像画像および前記第2撮像画像に基づいて、前記測定対象物としての前記部品の高さを取得するように構成されている、部品実装装置。
  6. 前記第1撮像部は、略鉛直上方から前記測定対象物を撮像するように構成されており、
    前記第2撮像部は、斜め上方から前記測定対象物を撮像するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の部品実装装置。
  7. 前記制御部は、以下の式(1)により、前記測定対象物の高さを取得するように構成されている、請求項に記載の部品実装装置。
    H=S/sinθ−T/tanθ ・・・(1)
    ここで、
    H:物理単位の測定対象物の高さ
    S:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
    T:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までの距離に対応する実空間の距離
    θ:鉛直方向に対する第2撮像部の光軸の角度
    である。
  8. 前記制御部は、以下の式(2)により、前記測定対象物の高さを取得するように構成されている、請求項に記載の部品実装装置。
    H=(Scale−c)×h=(Scale−c)×s/sinθ−t/tanθ ・・・(2)
    ここで、
    Scale−c:ピクセル単位の距離を物理単位の距離に変換するための変換係数
    h:ピクセル単位の測定対象物の高さ
    s:第2撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
    t:第1撮像画像における中央線から測定対象位置までのピクセル単位の距離
    である。
  9. 前記第2撮像部は、前記部品供給部に配置された前記部品、および、前記基板の部品実装位置のうちの少なくともいずれか一方を撮像する撮像部である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の部品実装装置。
  10. 前記制御部は、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像とにおける、前記測定対象物の同一特徴点を検出するとともに、検出された前記測定対象物の同一特徴点の高さを、前記測定対象物の高さとして取得するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の部品実装装置。
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