JP5398154B2 - 刈払機の刈刃カバー - Google Patents

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本発明は、回転駆動せしめられる刈刃により切断された草や小木類(以下、刈り草と称す)や刈刃に当たって跳ね上げられた小石類が作業者の方へ飛び散るのを防ぐために設けられる刈払機の刈刃カバーに係り、特に、刈り草を詰まらせることなく外部にスムーズに逃がすことができるようにした刈刃カバーに関する。
一般に、刈払機は、操作桿の前端部に刈刃等からなる刈払作業部が取り付けられ、後端側に小型空冷2サイクル内燃エンジン等の動力源が取り付けられており、作業者が操作桿を左右等に振りながら刈払作業を行うものである。前記刈払作業部は、通常、丸鋸刃状の刈刃、ベベルギヤ等からなるギヤユニット、平面視で典型的には扇形状の刈刃カバー(安全カバー)等からなっており、刈刃は、通常、反時計回りに回転せしめられ、作業者から見て刈刃の前端領域及び左側領域の刃先部分で草木等を刈り取るようになっている。
前記刈刃カバーは、回転駆動せしめられる刈刃により切断された刈り草や刈刃に当たって跳ね上げられた小石類が作業者の方へ飛び散るのを防ぐために設けられているもので、従来の刈刃カバーとしては、下記特許文献1、2等にも見られるように、刈刃の作業者側上面(全面の1/4程度)を覆う平面視が概略扇形状で前記刈刃と略平行に配在される平板状の上面ガード部と、この上面ガード部の外周側に前記刈刃の周側を囲うように連設された周側ガード部と、前記上面ガード部における前記刈刃の回転方向進入側(作業者から見て通常は左側で、以下、こちら側を刈刃入口側と称し、反対側の刈刃回転方向退出側を刈刃出口側と称す)の端部に前記刈刃との隙間を縮小するように下向きに突設された草除け板部とを備えているものが多い。
しかしながら、かかる従来の刈刃カバーは、草除け板部が設けられているものの、該草除け板部に刈り草が当たってもそれを外部に充分に除けられず、刈り草が刈刃と草除け板部の下端との間や刈刃と上面ガード部との間に挟み込まれる等して詰まってしまうことが多々あった。このように、刈り草が詰まると、刈刃の回転が阻害されてその回転速度が低下し、刈刃の回転速度が低下すると、草捌けの悪化によりさらに刈り草がギヤユニット(ケース)等にも絡み付き、草刈り作業が難渋してしまうことになる。
また、刈り草が一旦刈刃と刈刃カバーとの間に挟み込まれて詰まってしまうと、詰まった刈り草を取り除く際に、前記草除け板部が邪魔になるとともに、刈刃とこれに平行に配在された上面ガード部との間の隙間が狭いこともあって、詰まった刈り草の取り除き作業が厄介であった。
このような従来の問題に鑑み、本願の発明者等は、先に、図4、図5に示される如くの刈刃カバー20を開発している。以下、これを簡単に説明する。図示の刈刃カバー20が使用されている刈払機は、操作杆7の先端側に、ベベルギヤ等からなるギヤユニット16を介して矢印P方向(反時計回り)に回転せしめられる丸鋸刃状の刈刃15が取り付けられており、これら刈刃15、ギヤユニット16、及び前記刈刃カバー20等で刈払作業部3が構成されている。前記ギヤユニット16は、段付き円筒状の基筒部17A及び該基筒部17Aから斜め上向きに(45°ないし60°の交差角をもって)突設された取付筒部17Bからなるギヤケース17を備え、前記取付筒部17Bに操作桿7の先端部が内嵌固定されている。前記ギヤケース17の下側には截頭円錐状の絡み防止部材18が嵌装され、前記刈刃15が該絡み防止部材18で覆われた図示しない刈刃受け部材と刈刃押え部材19とで挟まれた状態で前記ギヤケース17に締付固定されている。
前記刈刃カバー20は、平面視で中心角が約90°〜110°の概略扇形状とされ、作業者側上面(全面の1/4強)を覆う上面ガード部21と刈刃15の周側を囲う周側ガード部22とは緩やかな連続曲面(後述)で構成されており、その上面中央右寄り部分に突設された半円筒状嵌合部24aを持つ側面視台形状の取付部24が操作桿7の先端部近くの所定部位に緊締具28及びボルト類29により締付固定されている。また、取付部24の前側(内周側)には前記ギヤケース17の取付筒部17Bを受ける半円筒状の受け座24bが設けられている。
この刈刃カバー20は、作業者から見て操作桿7の中心線Cより左側(刈刃入口側)の左側ガード部20A(中心角θaが60°前後)の方が右側(刈刃出口側)の右側ガード部20B(中心角θbが45°前後)より大きくされており、また、従来は設けられていた草除け板部は存在しない。また、刈刃カバー15の上面側の端縁部27には略全周にわたって補強リブ26が上向きに突設されており、さらに、左側ガード部20Aの内周端縁部27aと右側ガード部20B側の内周端縁部27bとは回転軸線Oを中心とする半径Rc(50mm前後)の同一円周上に位置している。
そして、本例の刈刃カバー15は、図5を参照すればよくわかるように、刈刃15の回転軸線Oを通る垂直面による断面形状[刈刃入口側端部20aの側面形状(直交する方向から見た形状)や刈刃出口側端部20bの側面形状も]が角丸付きへ字状ないし楕円弧状となっており、上面ガード部21と周側ガード部22とは従来のもののような明確な境界は無く、刈刃15と当該刈刃カバー20との間に形成される隙間(の高さ)Sは、回転軸線Oに近い内周端縁部27a、27bから刈刃15の半径方向中心付近までは漸増し、そこから刈刃15の外周にかけて漸減している。また、左側ガード部20Aの内周端縁部27aは、側面視で前記操作桿(7)の中心線(C)に最も近い部位となっている。
このような構成とされた刈刃カバー20では、従来のように草除け板部が設けられておらず、また、上面ガード部21及び周側ガード部22からなる全体の断面形状が角丸付きへ字状ないし楕円弧状とされて、刈刃15と当該刈刃カバー20との間に形成される隙間Sが、刈り草が詰まりやすい刈刃15の半径方向中心付近では内周側より相当大きくされているので、刈り草の大半は刈刃入口側から前記大きな隙間S部分を通って刈刃出口側へ詰まることなくスムーズに通り抜けて外部に排除され、また、仮に詰まったとしても草除け板部が存在せず、さらに、隙間Sが刈刃15の半径方向中心付近では大きくされているので、刈り草の取り除き作業を容易に行うことができる。
実開昭54-59439号公報 実公昭55-46029号公報
しかしながら、前記刈刃カバー20においても、次のような改善すべき課題があった。すなわち、本願の発明者等が刈刃15上の刈り草の流れに着目して検討したところ、刈刃15の半径方向中心付近より外周側の刈り草は、図4において白抜き矢印Nで示される如くに、概ね刈刃15の回転方向(接線方向)に沿って流れ、刈刃15と刈刃カバー20との間の前記隙間Sをスムーズに通り抜けるのに対し、刈刃15の内周側(回転軸線O近く)の刈り草は、図4において白抜き矢印Mで示される如くに、刈刃15の回転方向からは時計回り(外周寄りに)に少しずれて、内周側から外周側に向かうような挙動を示すことが分かった、そのため、内周側の刈り草が前記隙間Sが比較的小さい内周端縁部27aと刈刃15との間や刈刃入口側端部20aの内周側と刈刃15との間等に挟み込まれて詰まってしまうとともに、ギヤユニット16にも絡み付いてしまう等の問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、刈り草を詰まらせることなく外部にスムーズに逃がすことができるとともに、仮に詰まったとしても、その詰まった刈り草の取り除き作業を容易に行うことのできる刈刃カバーを提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る刈払機の刈刃カバーは、基本的には、操作桿の先端部にギヤユニットを介して刈刃が取り付けられている刈払機において、前記刈刃の作業者側上面を覆う平面視概略扇形状のもので、該刈刃カバーは、前記刈刃の回転軸線を通る垂直面による断面形状が、へ字状ないし楕円弧状とされ、その上面に設けられた取付部が前記操作桿の先端部近くの所定部位に取付固定され、前記刈刃カバーと前記刈刃との間に隙間が形成され、前記刈刃で刈られた刈り草を、前記隙間を通して排除するものであり、前記操作桿の中心線より前記刈刃の回転方向進入側に位置する刈刃入口側ガード部は、その内周端縁部が前記刈刃の回転方向退出側に位置する刈刃出口側ガード部の内周端縁部より平面視で前記回転軸線に近づく方向に突出せしめられて、先端角丸付き三角形ないし台形状の内周側突出部が延設され、該内周側突出部は、前記刈り草を前記内周側突出部の上面側に誘導するべく、前記中心線に対して所定角度以上下向きに俯かされていることを特徴としている。
より具体的には、操作桿の先端部にギヤユニットを介して刈刃が取り付けられている刈払機において、前記刈刃の作業者側上面を覆う平面視概略扇形状のもので、該刈刃カバーは、前記刈刃の回転軸線を通る垂直面による断面形状が、へ字状ないし楕円弧状とされ、その上面中央右寄り部分に突設された取付部が前記操作桿の先端部近くの所定部位に取付固定され、前記刈刃カバーと前記刈刃との間に隙間が形成され、前記刈刃で刈られた刈り草を、前記隙間を通して排除するものであり、作業者から見て、前記操作桿の中心線より左側に位置する左側ガード部は、その内周端縁部が前記操作桿の中心線より右側に位置する右側ガード部の内周端縁部より平面視で前記回転軸線に近づく方向に所定長以上突出せしめられて、先端角丸付き三角形ないし台形状の内周側突出部が延設され、該内周側突出部は、前記刈り草を前記内周側突出部の上面側に誘導するべく、前記中心線に対して所定角度以上下向きに俯かされていることを特徴としている。
より好ましい態様では、前記回転軸線を中心として前記内周側突出部の内周端縁部を通る円の半径は、前記回転軸線を中心として前記刈刃出口側の内周端縁部を通る円の半径の2/3以下とされる。
前記刈刃出口側の内周端縁部を通る円の半径は、好ましくは、60mm以上に設定される。
前記内周側突出部の所定角度は、好ましくは、側面視で前記操作桿の中心線に最も近い部位を基点にして前記操作桿の中心線に対して下向きに俯かされる。この場合、好ましい態様では、前記所定角度は、5°〜15°の範囲内に設定される。
他の好ましい態様では、上面側の端縁部には略全周にわたって補強リブが上向きに突設される。
上記の如くの構成とされた本発明に係る刈刃カバーでは、従来は設けられていた草除け板部が存在せず、また、全体の断面形状が角丸付きへ字状ないし楕円弧状とされて、刈刃と当該刈刃カバーとの間に形成される隙間が、刈り草が詰まりやすい刈刃の半径方向中心付近では内周側より相当大きくされているので、刈り草の大半は刈刃入口側から前記大きな隙間部分を通って刈刃出口側へ詰まることなくスムーズに通り抜けて外部に排除される。
また、図4、図5に示される従前の刈刃カバーでは、刈刃カバー(の内周部)と刈刃との間等に挟み込まれて詰まってしまうおそれのあった刈刃の内周側の刈り草は、刈刃の回転軸線に近づく方向に若干俯かされて突出せしめられている刈刃入口側ガード部の内周突出部によって、その大半が当該刈刃カバーの上面側に誘導されて、この上面側を滑って外部に排除される。このため、刈刃カバーと刈刃との間の隙間に刈り草が詰まるような事態が低減され、草刈作業を円滑に効率よく行うことができる。
また、仮に当該刈刃カバーと刈刃との間等に刈り草が詰まったとしても、本発明の刈刃カバーでは、草除け板部が存在せず、加えて、前記隙間が刈刃の半径方向中心付近では大きくされているので、従来は難儀していた詰まった刈り草の取り除き作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の刈刃カバーの実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る刈刃カバーの一実施形態が採用された刈払機の一例を示す全体斜視図、図2及び図3は、図1に示される刈刃カバーの拡大平面図及び拡大側面図である。なお、図1〜図3においては、本実施形態の刈刃カバー30以外の、前述した図4、図5に示される刈払機の各部に対応する部分には同一の符号が付されている。
図示例の刈払機1は、前グリップ8やレバー装置12付きの後グリップ9が設けられた操作杆7の先端側に、ベベルギヤ等からなるギヤユニット16を介して矢印P方向(反時計回り)に回転せしめられる丸鋸刃状の刈刃15が取り付けられており、これら刈刃15、ギヤユニット16、及び前記刈刃カバー30等で刈払作業部3が構成されている。
前記操作桿7の後端側には、前記刈刃15を前記操作杆7に内挿されたドライブシャフト及びギヤユニット16を介して駆動するための動力源としての、リコイルスターター6や燃料タンク4が付設されたエンジン(小型空冷2サイクル内燃エンジン)2が配備されており、このエンジン2にスロットル弁CVを有する気化器(図示省略)や点火プラグ5が備えられている。
前記ギヤユニット16は、段付き円筒状の基筒部17A及び該基筒部17Aから斜め上向きに(45°ないし60°の交差角をもって)突設された取付筒部17Bからなるギヤケース17を備え、前記取付筒部17Bに操作桿7の先端部が内嵌固定されている。前記ギヤケース17の下側には截頭円錐状の絡み防止部材18が嵌装され、前記刈刃15が該絡み防止部材18で覆われた図示しない刈刃受け部材と刈刃押え部材19とで挟まれた状態で締付固定されている。
本実施形態の刈刃カバー30は、平面視で中心角が約90°〜110°の概略扇形状とされ、作業者側上面(全面の1/4強)を覆う上面ガード部31と刈刃15の周側を囲う周側ガード部32とは緩やかな連続曲面(後述)で構成されており、その上面中央右寄り部分に突設された半円筒状嵌合部34aを持つ側面視台形状の取付部34が操作桿7の先端近くの所定部位に緊締具28及びボルト類29により締付固定されている。また、取付部34の前側(内周側)には前記ギヤケース17の取付筒部17Bを受ける半円筒状の受け座24bが設けられている。
この刈刃カバー30は、作業者から見て操作桿7の中心線Cより左側(刈刃入口側)の左側ガード部30A(中心角θaが60°前後)の方が右側(刈刃出口側)の右側ガード部30B(中心角θbが40°前後)より大きくされており、また、従来は設けられていた草除け板部は存在しない。なお、右側ガード部30Bの中心角θbは、前述した図4、図5に示される従前の刈刃カバー20のそれよりも小さくされている。また、刈刃カバー15の上面側の端縁部37には略全周にわたって補強リブ36が上向きに突設されている。
また、本実施形態の刈刃カバー30は、図3を参照すればよくわかるように、刈刃15の回転軸線Oを通る垂直面による断面形状[刈刃入口側端部30aの側面形状(直交する方向から見た形状)や刈刃出口側端部30bの側面形状も]が角丸付きへ字状ないし楕円弧状となっており、上面ガード部31と周側ガード部32とは従来のもののような明確な境界は無い。
また、作業者から見て、前記操作桿7の中心線Cより左側に位置する刈刃入口側の左側ガード部30Aは、その内周端縁部37aが、前記操作桿7の中心線Cより右側に位置する刈刃出口側の右側ガード部30Bの内周端縁部37bより平面視で前記回転軸線Oに近づく方向に所定長以上突出せしめられて、先端角丸付き三角形ないし台形状の内周側突出部35が延設されている。
ここでは、前記回転軸線Oを中心として前記内周側突出部35の先端(内周端縁部37a)を通る円の半径Raは、前記回転軸線Oを中心として前記刈刃出口側の右側ガード部30Bの内周端縁部37bの先端を通る円の半径Rbの1/2以下とされている。より詳細には、刈刃出口側の半径Rbは、前述した図4、図5に示される従前の刈刃カバー20における刈刃出口側の半径Rc(50mm前後で刈刃入口側と同じ)よりも大きい70mm前後とされていて、右側ガード部30Bの内周端縁部37bとギヤユニット16(基筒部17A)との間には、従前の刈刃カバー20より大きなスペースが開けられているのに対し、刈刃入口側の半径Raは、30mm前後となっていて、左側ガード部30Bの内周端縁部37aとギヤユニット16(基筒部17A)との間には小さなスペースしか開いていない。
上記に加えて、前記左側ガード部30Aの内周側突出部35は、側面視で前記操作桿7の中心線Cに最も近い部位37k(前述した図4、図5に示される従前の刈刃カバー20の内周端縁部27a、27bの位置に相当する)を基点にして前記中心線Cに対して所定角度α以上下向きに俯かされている。前記所定角度αは、好ましくは5°〜15°の範囲内に設定され、ここでは、10°前後とされている。
したがって、本実施形態では、刈刃15と当該刈刃カバー30との間に形成される隙間(の高さ)Sは、回転軸線Oに最も近い内周側突出部35の先端(内周端縁部37a)から刈刃15の半径方向中心付近までは、前述した図4、図5に示される従前の刈刃カバー20より急勾配で漸増し、そこから刈刃15の外周にかけては従前の刈刃カバー20と同様に漸減している。
このような構成とされた本実施形態の刈刃カバー30では、従来は設けられていた草除け板部が存在せず、また、全体の断面形状が角丸付きへ字状ないし楕円弧状とされて、刈刃15と当該刈刃カバー30との間に形成される隙間Sが、刈り草が詰まりやすい刈刃15の半径方向中心付近では内周側より相当大きくされているので、刈刃15の半径方向中心付近より外周側の刈り草は、図2において白抜き矢印Nで示される如くに、概ね刈刃15の回転方向(接線方向)に沿って流れ、この刈り草の大半は刈刃入口側(30a)から前記大きな隙間S部分を通って刈刃出口側(30b)へ詰まることなくスムーズに通り抜けて外部に排除される。また、右側ガード部30Bの内周端縁部37bとギヤユニット16(基筒部17A)との間には、従前の刈刃カバー20より大きなスペースが開けられているので、刈り草の排出が一層スムーズとなる。
一方、図4、図5に示される従前の刈刃カバー20では、刈刃カバー(の内周部)と刈刃との間等に挟み込まれて詰まってしまうおそれのあった刈刃15の内周側の刈り草は、刈刃15の回転軸線Oに近づく方向に若干俯かされて突出せしめられている左側ガード部30A(刈刃入口側)の内周端縁部37aによって、図2において白抜き矢印Mで示される如くに、その大半が当該刈刃カバー30の上面側に誘導されて、この上面側を滑って外部に排除される。このため、刈刃カバー30と刈刃15との間の隙間Sに刈り草が詰まるような事態が低減され、草刈作業を円滑に効率よく行うことができる。
さらに、仮に当該刈刃カバー30と刈刃15との間の隙間Sに刈り草が詰まったとしても、本実施形態の刈刃カバー30は、草除け板部が存在せず、加えて、前記隙間Sが刈刃15の半径方向中心付近では大きくされているので、従来は難儀していた詰まった刈り草の取り除き作業を容易に行うことができる。
本発明に係る刈刃カバーの一実施形態が採用された刈払機の一例を示す全体斜視図。 図1に示される刈刃カバーの拡大平面図。 図1に示される刈刃カバーの拡大側面図 従前の刈刃カバーの平面図。 従前の刈刃カバーの側面図。
符号の説明
1 刈払機
7 操作桿
15 刈刃
16 ギヤユニット
30 刈刃カバー
30A 左側ガード部(刈刃入口側ガード部)
30B 右側ガード部(刈刃出口側ガード部)
35 内周側突出部
37a 刈刃入口側の内周端縁部
37b 刈刃出口側の内周端縁部
38 補強リブ
O 刈刃の回転軸線
C 操作桿の中心線

Claims (7)

  1. 操作桿(7)の先端部にギヤユニット(16)を介して刈刃(15)が取り付けられている刈払機(1)において、前記刈刃(15)の作業者側上面を覆う平面視概略扇形状の刈刃カバー(30)であって、
    該刈刃カバー(30)は、前記刈刃(15)の回転軸線(O)を通る垂直面による断面形状が、へ字状ないし楕円弧状とされ、その上面に設けられた取付部(34)が前記操作桿(7)の先端部近くの所定部位に取付固定され、前記刈刃カバー(30)と前記刈刃(15)との間に隙間(S)が形成され、前記刈刃(15)で刈られた刈り草を、前記隙間(S)を通して排除するものであり、
    前記操作桿(7)の中心線(C)より前記刈刃(15)の回転方向進入側に位置する刈刃入口側ガード部(30A)は、その内周端縁部(37a)が前記刈刃(15)の回転方向退出側に位置する刈刃出口側ガード部(30B)の内周端縁部(37b)より平面視で前記回転軸線(O)に近づく方向に突出せしめられて、先端角丸付き三角形ないし台形状の内周側突出部(35)が延設され
    該内周側突出部(35)は、前記刈り草を前記内周側突出部(35)の上面側に誘導するべく、前記中心線(C)に対して所定角度(α)以上下向きに俯かされていることを特徴とする刈払機の刈刃カバー。
  2. 操作桿(7)の先端部にギヤユニット(16)を介して刈刃(15)が取り付けられている刈払機(1)において、前記刈刃(15)の作業者側上面を覆う平面視概略扇形状の刈刃カバー(30)であって、
    該刈刃カバー(30)は、前記刈刃(15)の回転軸線(O)を通る垂直面による断面形状が、へ字状ないし楕円弧状とされ、その上面中央右寄り部分に突設された取付部(34)が前記操作桿(7)の先端部近くの所定部位に取付固定され、前記刈刃カバー(30)と前記刈刃(15)との間に隙間(S)が形成され、前記刈刃(15)で刈られた刈り草を、前記隙間(S)を通して排除するものであり、
    作業者から見て、前記操作桿(7)の中心線(C)より左側に位置する左側ガード部(30A)は、その内周端縁部(37a)が前記操作桿(7)の中心線(C)より右側に位置する右側ガード部(30B)の内周端縁部(37b)より平面視で前記回転軸線(O)に近づく方向に所定長以上突出せしめられて、先端角丸付き三角形ないし台形状の内周側突出部(35)が延設され
    該内周側突出部(35)は、前記刈り草を前記内周側突出部(35)の上面側に誘導するべく、前記中心線(C)に対して所定角度(α)以上下向きに俯かされていることを特徴とする刈払機の刈刃カバー。
  3. 前記回転軸線(O)を中心として前記内周側突出部(35)の内周端縁部(37a)を通る円の半径(Ra)は、前記回転軸線(O)を中心として前記刈刃出口側の内周端縁部(37b)を通る円の半径(Rb)の2/3以下とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の刈払機の刈刃カバー。
  4. 前記刈刃出口側の内周端縁部(37b)を通る円の半径(Rb)は、60mm以上に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の刈払機の刈刃カバー。
  5. 前記内周側突出部(35)の所定角度(α)は、側面視で前記操作桿(7)の中心線(C)に最も近い部位(37k)を基点にして前記操作桿(7)の中心線(C)に対して下向きに俯かされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の刈払機の刈刃カバー。
  6. 前記所定角度(α)は、5°〜15°の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の刈払機の刈刃カバー。
  7. 上面側の端縁部(37)には略全周にわたって補強リブ(36)が上向きに突設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の刈払機の刈刃カバー。
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