JPH0214344Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は草等の飛散を防止する飛散防止カバー
を備えた草刈機に関する。

従来の技術 回転する刈刃により適宜に草等を刈り払う従来
の草刈機は、例えば第４図に示すように、刈刃１
を回転するための刈刃歯車装置２を有し、該歯車
装置２はその取付部３を介して操作杆４に連結さ
れている。このような機械において刈られた草等
は刈刃１の回転による遠心力でその周囲に飛散さ
れ、特に作業者側に飛散した場合には作業の妨げ
となり、危険でもある。

このため、操作杆４に巻き付けねじ部材７で緊
締したカバー取付金具６を介して、飛散防止カバ
ー５を操作杆４に固定し、前記飛散を防止するよ
うに構成されている。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前記する如き従来の草刈機で
は、作業中にカバー５が木等に衝突した時に捩れ
を発生し、その設定位置がずれる等の問題点を有
し、更にはカバーの取付けに要する部品点数が多
い等、問題点を残すものであつた。

それ故本考案は、簡単な構造の取付金具でカバ
ーのずれ等を防止すると共に容易に飛散防止カバ
ー５の着脱を行ない得る草刈機を提供することを
目的とする。

問題点を解決するための手段 即ち本考案による草刈機は、操作杆端部を挿入
する刈刃歯車装置の取付部をその端部にスリツト
を有する筒体で構成し、前記スリツトの両側に突
設した対のボス部をねじ部材により緊締し刈刃歯
車装置を操作杆に固着してなる草刈機にして、前
記操作杆の外周の上側部を覆いその両側に前記対
のボス部の外周を囲繞してそれぞれ係合する爪体
を形成したカバー取付金具を設け、該取付金具に
前記操作杆の下方より飛散防止カバーを固定した
構成を特徴とする。

作 用 このような構成によれば、飛散防止カバーは歯
車装置とは独立して操作杆に対して固定できると
共に、カバーが木等に衝突してもカバー取付金具
の爪体が刈刃歯車装置の取付部の対のボス部の外
周を囲繞して係合・保持しているので、従来の如
き捩れの発生を防止することができ、カバーの取
り外しは他の部材、例えば刈刃等と無関係に、単
に取付金具に対する固定を解除するだけで容易に
行ない得る。又、位置決めは、爪体を歯車装置取
付部のボス部に係合させるという簡単な手段で行
なわれる。

実施例 以下に本考案を図面の実施例に基づいて説明す
る。

第１図及び第２図において、符号１１は下部に
刈刃１２を装着した刈刃歯車装置を示す。該歯車
装置１１は内部に適当な伝動歯車を備え、エンジ
ン（図示せず）からの伝動軸２４先端に連結され
てその駆動力を刈刃１２に伝達し、刈刃１２を矢
印Ａの方向に回転せしめる。歯車装置１１はその
本体と一体的に取付部１３を有しており、この取
付部１３に前記伝動軸２４を回転自在に内蔵した
操作杆１４の端部が挿入されている。取付部１３
は操作杆１４の外径とほぼ一致した内径を有する
筒体より成り、その端部の長手方向にスリツト１
５を形成している。スリツト１５の両側には半径
方向外方に突出し且つ上下に対向して形成された
対のボス部１６が形成され、ボス部１６には上下
方向に貫通したねじ穴が形成されている。こうし
た取付部１３に対し操作杆１４の端部が軸線方向
から挿入され、両側のボス部１６をねじ部材１７
によつて螺合緊締して操作杆１４を取付部１３に
固定する。

取付部１３の端部に当接してカバー取付金具１
８が配置される。取付金具１８は、第３図に示す
ように、幅方向中央に操作杆１４の外周の上側部
に対応した湾曲部分１９を有し、その両側前方に
幅方向中央に向つて湾曲して刈刃歯車装置１４の
取付部１３の左右に突設された対のボス部１６の
外周を囲繞してそれぞれ係合する爪体２０を形成
している。又、湾曲部分１９の幅方向両側には後
述する飛散防止カバー固定用の穴２１が形成され
ている。取付金具１８は第２図に示すようにその
湾曲部分１９を操作杆１４の外周の上側部分をほ
ぼ半巻きするように配置され、その爪体２０が取
付部１３の左右対のボス部１６を挟持するように
係合して位置決めされている。

一方、飛散防止カバー２２は操作杆１４の側、
即ち作業者側の刈刃１２の部分を上方より覆うよ
うに湾曲形成されており、その上面には前記取付
金具１８の穴２１と整合可能にねじ穴が形成さ
れ、操作杆１４の下方側から取付金具１８に対
し、ねじ２３によつて固定されている。

なお、刈刃の大きさに応じてカバーの取付位置
を変更する必要がある場合には、取付金具に操作
杆に沿つて爪体と同様のボス部に係合する部分を
さらに設ければよい。

考案の効果 このような本考案の構成によれば、爪体を設け
た簡単な形状の取付金具を用いることによりカバ
ーが木等へ衝突してもカバーのずれや捩れを防止
すると共にカバーの装着を容易に行なうことがで
きる等、構造簡単にして従来の欠点を解消した草
刈機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による草刈機の刈刃部側面図、
第２図は第１図の平面図、第３図は本考案による
草刈機のカバー取付金具の平面図、第４図は従来
の草刈機の刈刃部を示す側面図である。 １１……刈刃歯車装置、１３……取付部、１４
……操作杆、１５……スリツト、１６……ボス
部、１８……取付金具、２０……爪体、２２……
飛散防止カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作杆端部を挿入する刈刃歯車装置の取付部を
   その端部にスリツトを有する筒体で構成し、前記
   スリツトの両側に突設した対のボス部をねじ部材
   により緊締し刈刃歯車装置を操作杆に固着してな
   る草刈機にして、前記操作杆の外周の上側部を覆
   いその両側に前記対のボス部の外周を囲繞してそ
   れぞれ係合する爪体を形成したカバー取付金具を
   設け、該取付金具に前記操作杆の下方より飛散防
   止カバーを固定したことを特徴とする草刈機。