JP5397953B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
ここで、複数の回転リールは、回転リールのそれぞれを回転可能に支持するフレームと、回転リールのそれぞれを回転駆動するステッピングモータとを備えているリールユニットを構成する構成部品として、当該リールユニットに組み込まれている。
また、近年の遊技機では、鮮明な動画を画面に表示することができる液晶表示装置等の表示装置を設け、この表示装置の画面に趣向を凝らした演出画像を表示し、これにより、遊技を行っている遊技者の気分を高揚させ、ひいては興趣性の向上をも図っている。
このように、表示装置に加えてタッチパネル装置が設けられた遊技機によれば、遊技を演出する動画を表示装置の画面に表示するにあたり、遊技者に何らかの選択操作を行わせる際に、遊技機に固定設置された操作装置では、選択操作が困難な場合でも、表示装置の画面に、選択の目的に最適な操作画面を表示すれば、表示された操作装置を利用することで、遊技者は選択操作を容易且つ迅速に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
このような操作コンソールの上面には、遊技者の所有する小物等を置くことができ、例えば、箱入りの煙草等の小物が表示装置の画面近傍に置かれる場合があり、この場合、当該小物等が表示装置の画面に接触し、この接触状態がそのまま継続すると、タッチパネル装置は、当該接触状態が解除されない限り、次の接触検出が行えない状態となる。
このため、タッチパネルで操作を行うようにすると、係員の不要な呼び出しが増え、しかも、係員の到着までスロットマシンが稼働しなくなるので、故障していないのにスロットマシンの稼働時間が減り、スロットマシンの稼働率が低下するおそれがある、という問題がある。
また、操作コンソールの上面には、メダルが投入される投入口を有するメダル投入部が突設され、このメダル投入部を手で覆いながら遊技を行っても、表示装置の画面に遊技者の手が触れ、この遊技者の手が接触した状態がそのまま継続すると、前述の小物の接触した状態と同様に、タッチパネル装置は、次の接触検出が行えない状態となるので、遊技者は、故障であると思い込み、係員を不要に呼び出し、これに起因して、スロットマシンの稼働率が低下するおそれがある、という問題が生じるうえ、メダル投入数を計数するカウンタを欺瞞するための器具をメダルの投入口に挿入して、メダルのクレジット数を不正に増加させる、いわゆる「クレ満ゴト」を行う際、不正行為者は、「クレ満ゴト」用の器具を隠すために、メダル投入部を手で覆い続けることが多いため、遊技者がメダル投入部を手で覆い続ける行為は、不正行為を行う目的でなくても、不正行為と紛らわしいので、このメダル投入部を手で覆い続ける行為をやめさせたい、という要望がある。
また、本発明の別の目的は、不正行為と紛らわしい、メダル投入部を手で覆い続ける行為の防止が図れるスロットマシンを提供することである。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、様々な画像が画面に表示可能となった表示装置(60)と、この表示装置(60)の画面に接触したこと及び接触した位置の検出を行うタッチパネル装置(50)と、このタッチパネル装置(50)の検出結果に応じて前記表示装置(60)の制御も行えるように形成された制御装置(20)とが設けられ、遊技を行っている遊技者に見せるための遊技用画像が遊技中に前記表示装置(60)の画面で表示されるように形成されているスロットマシン(1)であって、前記表示装置(60)の画面には、遊技者の接触による操作が予定されている操作領域と、遊技者の接触による操作が予定されていない特定領域とが設けられ、前記制御装置(20)には、前記タッチパネル装置(50)が前記表示装置(60)の画面への接触を検出すると、前記表示装置(60)の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段(61)と、前記タッチパネル装置(50)が前記表示装置(60)の画面への接触を検出すると、前記タッチパネル装置(50)の検出信号に基づいて接触した領域が操作領域及び特定領域のいずれであるかを判定する接触領域判定手段(62)と、前記接触計時手段(61)の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段(62)によって接触した領域が操作領域であると判定されると、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段(63)と、前記接触計時手段(61)の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段(62)によって接触した領域が特定領域であると判定されると、特定領域に接触している旨を報知する特定領域接触報知手段(64)と、前記特定領域接触報知手段(64)が特定領域に接触している旨を報知しても、前記表示装置(60)の画面への接触が継続している場合に、前記表示装置(60)の画面に表示されていた遊技用画像を異常報知画像へ切り換える画像切換手段(65,65A)とが設けられていることを特徴とするものである。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2に記載された発明は、メダルが投入されるメダル投入口(9A)を有するメダル投入部(9B)が前記表示装置(60)の画面との間に隙間を形成する位置に設けられ、且つ、このメダル投入部(9B)と前記表示装置(60)の画面との間の隙間に物の配置が可能となっており、前記表示装置(60)の画面における前記メダル投入部(9B)と対向する部分が特定領域となっていることを特徴とするものである。
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2に記載された発明は、前記画像切換手段(65)として、前記接触領域判定手段(62)によって接触した領域が特定領域であると判定された状態で、前記接触計時手段(61)の計時値が予め設定された報知値に到達した後、前記表示装置(60)の画面への接触が継続し、且つ、前記接触計時手段(61)の計時値が報知値よりもさらに大きい値に設定された画面変更値に到達すると、前記表示装置(60)の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものが採用されていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4に記載された発明は、前記画像切換手段(65A) として、前記特定領域接触報知手段(64)が特定領域に接触している旨を報知した後、前記表示装置(60)の画面への接触が継続し、且つ、前記表示装置(60)の画面への接触が継続している状態でメダルのベットがなされると、前記表示装置(60)の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものが採用されていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5に記載された発明は、メダルが投入されるメダル投入口(9A)と、このメダル投入口(9A)の手前に形成されるとともに所定枚数以下のメダルが配列可能となったメダル溝(9C)と、前記メダル投入口(9A)に投入されたメダルの枚数を計数するメダル計数手段(8)と、様々な画像が画面に表示可能となった表示装置(60)と、この表示装置(60)の画面に接触したこと及び接触した位置の検出を行うタッチパネル装置(50)と、このタッチパネル装置(50)の検出結果に応じて前記表示装置(60)の制御も行えるように形成された制御装置(20)とが設けられ、遊技を行っている遊技者に見せるための遊技用画像が遊技中に前記表示装置(60)の画面で表示されるように形成されているスロットマシン(1)であって、前記表示装置(60)の画面には、遊技者の接触による操作が予定されている操作領域と、遊技者の接触による操作が予定されていない特定領域とが設けられ、前記制御装置(20)には、前記タッチパネル装置(50)が前記表示装置(60)の画面への接触を検出すると、前記表示装置(60)の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段(61)と、前記タッチパネル装置(50)が前記表示装置(60)の画面への接触を検出すると、前記タッチパネル装置(50)の検出信号に基づいて接触した領域が操作領域及び特定領域のいずれであるかを判定する接触領域判定手段(62)と、前記接触計時手段(61)の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段(62)によって接触した領域が操作領域であると判定されると、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段(63)と、前記接触計時手段(61)の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段(62)によって接触した領域が特定領域であると判定されると、特定領域に接触している旨を報知する特定領域接触報知手段(64)と、前記特定領域接触報知手段(64)が特定領域に接触している旨を報知した際に、前記メダル計数手段(8)が計数したメダルの枚数が所定枚数を超えている場合、前記表示装置(60)の画面に表示されていた画像を、遊技用画像から不正を報知するための不正報知画像へ切り換える不正報知手段(68)とが設けられていることを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、表示装置の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段と、表示装置の画面への接触が操作領域及び特定領域のいずれになされたかを判定する接触領域判定手段と、接触計時手段の計時値が報知値に到達し、且つ、操作領域への接触であると判定された場合に、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段とを、発明の構成要件として設け、遊技者が表示装置の画面に接触し、この接触状態がそのまま継続すると、操作領域接触報知手段がその旨を遊技者に報知するようにしたので、遊技者に対して、表示装置の画面への接触を解除するように促すことができ、これにより、遊技者が表示装置の画面への接触を解除すれば、タッチパネル装置は、速やかに、次の接触検出が行える状態となり、従って、表示装置の画面への接触継続に起因する、タッチパネル装置の操作が効かない状態を、遊技者が故障であると思い込むことがなく、係員を不要に呼び出すこともなくなる。
ここで、スロットマシンは、メダルが投入される投入口が形成されたメダル投入部を備えているが、遊技者がメダル投入部を手で覆うと、表示装置の特定領域に手が触れるように、表示装置の画面及びメダル投入部を配置することができ、このようにしておけば、遊技者がメダル投入部を手で覆い続ける行為を行うと、この行為でも、特定領域接触報知手段がその旨を遊技者に報知するので、遊技者は、メダル投入部から手を離すようになり、従って、メダル投入部を手で覆い続ける行為の防止が図れ、これにより、前記目的が達成される。
従って、メダル投入部を手で覆い続ける行為が係員を呼ぶ要因となるので、遊技者は、係員を呼ぶのが煩わしいことから、メダル投入部を手で覆い続ける行為を行わなくなり、この点からも、メダル投入部を手で覆う行為の防止が図れる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
従って、メダル投入部を手で覆い続ける行為が係員を呼ぶ要因となるので、遊技者は、係員を呼ぶのが煩わしいことから、メダル投入部を手で覆い続ける行為を行わなくなり、これにより、メダル投入部を手で覆う行為の防止を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、画像切換手段として、接触領域判定手段によって接触した領域が特定領域であると判定された状態で、接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達した後、表示装置の画面への接触が継続し、且つ、接触計時手段の計時値が報知値よりもさらに大きい値に設定された画面変更値に到達すると、表示装置の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものを採用したので、特定領域に接触していることが報知されてから、当該特定領域への接触を解除するのに充分な時間を遊技者が確保できるように、画面変更値の数値を設定すれば、異常報知画像への切り換えが頻繁に生じることがなくなる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、画像切換手段として、特定領域接触報知手段が特定領域に接触している旨を報知した後、表示装置の画面への接触が継続している状態でメダルのベットがなされると、表示装置の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものを採用したので、特定領域に接触していることが報知されても、メダルのベットがなされなければ、異常報知画像へ切り換えられることがなく、遊技者は、特定領域への接触解除を余裕を持って行うことができ、このため、異常報知画像への切り換えが頻繁に生じることがなくなる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、表示装置の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段と、表示装置の画面への接触が操作領域及び特定領域のいずれになされたかを判定する接触領域判定手段と、接触計時手段の計時値が報知値に到達し、且つ、操作領域への接触であると判定された場合に、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段とを、発明の構成要件として設け、遊技者が表示装置の画面に接触し、この接触状態がそのまま継続すると、操作領域接触報知手段がその旨を遊技者に報知するようにしたので、遊技者に対して、表示装置の画面への接触を解除するように促すことができ、これにより、遊技者が表示装置の画面への接触を解除すれば、タッチパネル装置は、速やかに、次の接触検出が行える状態となり、従って、遊技者が故障であると思い込むことがなく、係員を不要に呼び出すこともなくなる。
ここで、スロットマシンは、メダルが投入される投入口が形成されたメダル投入部を備えているが、遊技者がメダル投入部を手で覆うと、表示装置の特定領域に手が触れるように、表示装置の画面及びメダル投入部を配置することができ、このようにしておけば、遊技者がメダル投入部を手で覆い続ける行為を行うと、この行為でも、特定領域接触報知手段がその旨を遊技者に報知するので、遊技者は、メダル投入部から手を離すようになり、従って、メダル投入部を手で覆い続ける行為の防止が図れ、これにより、前記目的が達成される。
ここで、その周囲で遊技を行っている他の遊技者や巡回中の係員が一目で気付く色彩やデザインの不正報知画像が表示装置の画面に表示されると、「クレ満ゴト」用の器具を使用している不正行為者は、「クレ満ゴト」を中止せざるを得ず、これにより、「クレ満ゴト」による被害を最小限に抑えることができる。
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(スロットマシン1の概略構成)
本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1は、三個の回転リールの各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リールを停止させる遊技を行うものである。
また、スロットマシン1は、遊技媒体として金属製のメダルを採用したものであり、メダルの投入によって遊技を開始するように形成されている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
なお、三個の回転リールは、特に図示しないが、回転リールのそれぞれを回転可能に支持するフレーム(図示略)と、回転リールのそれぞれを回転駆動するステッピングモータ(図示略)とを備えているリールユニット10を構成する構成部品であり、当該リールユニット10に組み込まれたものである。そして、このようなリールユニット10は、図1の如く、筐体2内部における上部に配置されている。
このうち、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された演出用窓部11が設けられている。
演出用窓部11は、上部パネル部4の裏側に設けられた液晶表示装置60の画面に表示される映像を外部から視認可能とする開口である。
この演出用窓部11の内部には、前述の液晶表示装置60の画面が配置されているとともに、この液晶表示装置60の画面の前面に重ねられて後述するタッチパネル装置50が設置されている。なお、液晶表示装置60は、動画を含む様々な画像を画面に表示することができる表示装置となっている。
上部パネル部4におけるリール表示窓部4Aの上方には、正面形状が左右に細長い逆台形状に形成された演出用ランプ4Bが設けられている。
また、上部パネル部4の両側の側縁には、演出用ランプ4Bの端部から下方へ、リール表示窓部4Aの下端縁の高さレベルまで延びる演出用ランプ4Cが設けられている。
これらの演出用ランプ4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
また、リール表示窓部4Aの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカー4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
メダル投入部9Bは、遊技者が当該メダル投入部9Bを手で覆うと、液晶表示装置60の表面に手が触れるように、液晶表示装置60の画面近傍に配置されている。
このメダル投入部9Bには、前述のメダル投入口9Aに加えて、このメダル投入口9Aの手前に形成されるとともに所定枚数以下のメダルを重ねて配列可能となったメダル溝9Cが設けられている。
メダル投入口9Aの左斜め下方には、三個の回転リールのそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップスイッチ7Dが設けられている。これら三個のストップスイッチ7Dのうち、左端に配置されているストップスイッチ7Dの左斜め上方には、後述するマックスベットスイッチ7Eが設けられている。
また、左端のストップスイッチ7Dの左方であって、マックスベットスイッチ7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リールを一斉に回転させる際に操作されるスタートスイッチ7Fが設けられている。
マックスベットスイッチ7Eは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、一般的には、3枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号であるマックスベット信号を送出するものである。
換言すると、マックスベットスイッチ7Eは、1回の押圧操作でベット可能な最大枚数(一般的には3枚)のメダルをベットするための投入スイッチである。
換言すると、1枚ベットスイッチ7Gは、1回の押圧操作で1枚のメダルをベットするための投入スイッチである。
残りの精算スイッチ7Hは、遊技者等が押圧操作を行うと、貯留メダルの精算動作を実行すること、あるいは、ベットされたメダルを元に戻すことを命令する精算指令信号を送出するものである。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
なお、筐体2の内分における下部パネル部5の後方には、特に図示しないが、メダルの払い出しを行うホッパユニット9が設けられている。
また、演出用ランプ4B〜4D及びスピーカー4F, 6Cは、遊技を盛り上げる演出の動作を行う演出手段67となっている。
(タッチパネル装置50)
次に、タッチパネル装置50について詳細に説明する。
すなわち、タッチパネル装置50は、図2の如く、前扉3の開口として形成された演出用窓部11に前扉3の裏側から取り付けられる窓枠部51と、この窓枠部51に嵌め込まれた透明板52とを備えたものとなっている。
ここで、窓枠部51は、図3に示すように、前後に二つに分割された前方枠状カバー部51A 及び後方枠状カバー部51B を備えたものである。
また、透明板52は、図3に示すように、前方枠状カバー部51A 及び後方枠状カバー部51B の間に挟持され、且つ、前方枠状カバー部51A 及び後方枠状カバー部51B がネジ等で相互に連結されることにより窓枠部51に固定されている
このようなタッチパネル装置50は、透明板52の表面に沿った光路の遮断によって接触を検出する光学式のものである。
タッチパネル装置50は、発光素子及び受光素子の間に、指等が進入すると、その光路が遮断され、該当する受光素子によって接触を検出する光学式のものとなっている。
更に具体的に説明すると、図4において、窓枠部51の四つの辺51C〜51Fのうち、図4中下方に配置された下辺51D の内部には、図5に示すように、その長手方向に沿って多数の受光素子54が配列されている。
なお、下辺51D の内部には、当該下辺51D の内部空間を図5中左右に仕切る複数の仕切り壁55が設けられている。そして、下辺51D の内部には、これらの仕切り壁55によって下辺51D の内部が仕切られることによって、複数の受光素子室56が形成されている。
なお、下辺51D の両端に配置された受光素子室56には、それぞれ2個の受光素子54が設けられ、それ以外の受光素子室56には、それぞれ5個の受光素子54が設けられている。
窓枠部51の図4及び図5中右側に配置された右辺51F の内部には、その長手方向に沿って多数の受光素子(図示略)が、下辺51D の受光素子54と同様に配列されている。
以上において、タッチパネル装置50には、窓枠部51の上辺51C 及び下辺51D の長手方向にX軸が設定され、左辺51E 及び右辺51F の長手方向にY軸が設定されている。
そして、辺51C 及び下辺51D の発光素子及び受光素子の各々には、X軸においてそれぞれ対応する座標番号が設定され、左辺51E 及び右辺51F の発光素子及び受光素子の各々には、Y軸においてそれぞれ対応する座標番号が設定されている。
タッチパネル装置50は、液晶表示装置60の画面、厳密には、透明板52の表面に接触した指等で光路が遮られたことで接触を検出し、指等で光路が遮られた発光素子及び受光素子に割り当てられた座標番号によって、液晶表示装置60の画面における位置座標が検出されるようになっている。
しかしながら、下辺51D の内部を複数の仕切り壁55で仕切ったので、透明板52の表面に接触した指等に帯電した静電気(電荷)は、発光素子からの光が遮られた受光素子に到達しても、仕切り壁55によって遮られ、光が遮られたもの以外の受光素子には到達しないようになっている。これにより、透明板52の表面に接触した指等に帯電した静電気による受光素子の誤検出が未然に防止されるようになっている。
このため、透明板52の端面が受光素子の近傍に配置させると、透明板52の端面から放出された雑音としての光が受光素子に入射し、受光素子の誤動作が生じるおそれがある。
しかしながら、前方枠状カバー部51A は、透明板52の表面周縁を受ける四角枠状に形成された受面51G と、この受面51G の外側の端縁に沿って延びるとともに、受面51G から透明板52へ向かって突出する立ち上がり部51H が設けられている。
以上のようなスロットマシン1は、タッチパネル装置50の検出結果に応じて液晶表示装置60の制御を行えるように形成された制御装置20を備えたものであり、遊技を行っている遊技者に見せるための遊技用画像を遊技中に液晶表示装置60の画面に表示することができるようになっている。
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図7には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。
図7において、制御装置20は、当該スロットマシン1で行われる遊技の動作を制御する主制御装置20A と、遊技を盛り上げる演出の動作を制御する副制御装置20B とに分割されたものとなっている。
主制御装置20A 及び副制御装置20B のそれぞれは、両方とも、マイクロコンピュータを利用したCPU、並びに、ROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、遊技動作制御や演出動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
また、主制御装置20A は、遊技者がストップスイッチ43を操作したことにより、当該ストップスイッチ43に対応した回転リールを停止させる際に、参照すべき停止テーブルとして複数種類の停止制御テーブルを記憶しているものである。
換言すると、主制御装置20A は、複数種類の当選役のうちの一つを当否抽選で当選させると、遊技の状態及び当選した当選役の両方に対応した停止制御テーブルを選択し、選択した停止制御テーブルを参照して回転リールの停止を行うものとなっている。
信号入力部には、図7に示すように、前述したメダルセンサー8、シングルベットスイッチ44B 、マックスベットスイッチ44A 、スタートスイッチ45、ストップスイッチ43、精算スイッチ46、及び、タッチパネル装置5等、遊技者により操作されて遊技用の信号を出力する機器が電気的に接続されている。
制御信号出力部には、リールユニット10、及び、メダルの払い出しを行うホッパユニット9等、遊技に関する動作を能動的に行う装置が電気的に接続されている。
スロットマシン1の演出動作を制御する副制御装置20B は、制御対象となる装置に制御信号を送出するために、図示しない制御信号出力部を備えている。
この制御信号出力部には、演出手段67(演出用ランプ4B〜4D及びスピーカー4F, 6C)、及び、液晶表示装置60等、能動的に演出動作を行う装置が電気的に接続されている。
これにより、副制御装置20B は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、演出手段67、及び、液晶表示装置60等の演出動作を制御できるようになっている。
そして、副制御装置20B は、主制御装置20A からコマンド信号を受信すると、演出手段67及び液晶表示装置60を利用して、受信したコマンド信号に対応した演出動作を行うようになっている。
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、図7の如く、ボーナスゲーム等の特別遊技に入賞していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段21A と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段21B とを備えたものとなっている。
通常遊技制御手段21A は、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利の持ち越しがされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段21A は、三個の回転リールの回転が全て停止した際に、リール表示窓部4Aの有効ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄が揃うと、その払い出し制御機能により、ホッパユニット9に対して所定枚数のメダルを払い出させる。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットを増やしても良い。
そして、当否抽選手段22には、当否抽選である当選役に当選した場合、その当選役に対応した当選フラグを成立させる機能を有している。この点については、後で詳述する。
また、スロットマシン1には、回転リールが停止した際に、所定の図柄が表示された状態、すなわち、所定の出目が表示された場合、通常の遊技状態から、所定の利益が遊技者に提供されることとなる特殊な遊技状態するようになっている。
この際、当否抽選手段22による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット10に設けられた回転リールの停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組み合わせである特別入賞図柄(例えば、有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
この場合、通常遊技制御手段21A は、その持ち越し制御機能によって、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。
なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技に持ち越されることはない。
また、ATは、通常遊技で三つの回転リールが停止した際に、予め定められた図柄が表示されていることを条件に通常遊技からの移行がなされるようになっている。
(特別遊技制御手段21B)
特別遊技制御手段21B は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、入賞するとメダルの払い出しが行われる所定の役に当選する当選確率が通常遊技よりも高い遊技が行える特別遊技である。
ここで、BBゲームは、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達すると、終了するようになっている。
(当否抽選手段22)
当否抽選手段22は、スタートスイッチ45が操作されたことを契機に、当否に係る当否抽選を行うもの、更に詳しく説明すると、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。
このような当否抽選手段22には、図7に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段22A と、この乱数発生手段22A が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段22B と、当否判定の際に当選領域が参照される抽選テーブルを記憶した抽選テーブル記憶手段22C と、この抽選テーブル記憶手段22C の抽選テーブルに基づいて当否判定を行う当否判定手段22D と、前述したように、当選時にフラグを成立させるフラグ設定手段22E とが設けられている。
乱数抽出手段22B は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ45が操作されたことを契機に、乱数発生手段22A によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
抽選テーブル記憶手段22C は、乱数発生手段22A が取り得る乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられた抽選テーブルを記憶している。
当否判定手段22D は、各遊技に対応した抽選確率データを有する抽選テーブルを選択し、選択した抽選テーブルと、乱数抽出手段22B が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、当否判定手段22D は、乱数抽出手段22B が抽出した抽出乱数データと、選択した抽選テーブルにおける各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段22B が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
ここで、スロットマシン1の筐体2内部には、入賞するとメダルの払い出しが行われる当選役への当選確率を設定するための図示しない設定スイッチが設けられている。そして、この設定スイッチで設定される設定値の違いで、遊技者にとって有利な状態並行するための当選役に当選する確率が異なり、この設定スイッチで設定されている設定値を加減することで、メダルの出玉率(払い出し期待値/投入枚数)を増減できるようになっている。
フラグ設定手段22E は、上述のような当否抽選を行った結果、当選した際にフラグを成立させるものである。
ここで、フラグ設定手段22E は、通常遊技制御手段21A から持ち越し指令を受信しない限り、各遊技で成立させたフラグを遊技の終了時にリセットするようになっている。
なお、RT及びATは、開始にともない遊技者にメダルが払い出されないので、小役に相当するものではないが、フラグ設定手段22E は、RTの開始時及びATの開始時に、それぞれRTフラグ及びAT指令フラグを成立させ、RTの終了時及びATの終了時に、それぞれRTフラグ及びAT指令フラグをリセットするものとなっている。
(リールユニット制御手段23)
リールユニット制御手段23は、リールユニット10に設けられている回転リールの動作を制御するものである。
このリールユニット制御手段23には、回転リールに回転を開始させる制御を行う起動制御手段23A と、各回転リールの回転角度位置を判定する回転角度位置判定手段23B と、回転リールに回転を停止させる制御を行う停止制御手段23C とが設けられている。
具体的に説明すると、起動制御手段23A は、三個のストップスイッチ43のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ43に対応する回転リールの回転を停止させるようになっている。
また、停止制御手段23C は、当否抽選の結果と、ストップスイッチ43の操作タイミングとの両方に基づいて、回転リールの停止制御を行うものである。
換言すると、何らかの当選フラグが成立しているときに、対応する入賞図柄を有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リールの回転速度が一定の場合、ストップスイッチ43の操作タイミングの適否によるものとなっている。
換言すると、当選フラグが成立している場合、停止制御手段23C は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれているときには、停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リールを停止させるように制御を行うようになっている。
(副制御装置20B)
副制御装置20B は、演出手段67(演出用ランプ4B〜4D及びスピーカー4F, 6C)及び、液晶表示装置60で演出動作を行うために、演出手段67及び液晶表示装置60を制御する演出制御手段30を備えたものとなっている。
演出制御手段30は、主制御装置20A 側に設けられた当否抽選手段22の抽選の結果、演出を実行することが選択された際に、演出手段67及び液晶表示装置60を作動させて演出を行わせるものである。
また、演出制御手段30は、主制御装置20A 側の当否抽選手段22が行った抽選の結果に応じて、液晶表示装置60に報知演出を行わせるものである。
このような演出制御手段30には、当否抽選手段22等の抽選結果に応じて演出の内容を選択する演出選択手段31と、音源装置を備えるとともに、演出選択手段31の選択した選出内容に応じた音声をスピーカー4F, 6Cから出力させる音声制御手段32と、演出選択手段31の選択した選出内容に応じて演出用ランプ4B〜4Dを点滅させるランプ点滅制御手段33と、液晶表示装置60の制御を行う液晶表示装置制御手段34と、目押しすべき特定の図柄、あるいは、三つのストップスイッチ43の押し順を液晶表示装置60の画面に表示することで、結果として遊技者に有利になる報知演出を行わせるAT制御手段35とが設けられている。
(液晶表示装置制御手段34)
液晶表示装置制御手段34は、液晶表示装置60の画面(厳密には、透明板52の表面)に接触することで、遊技者が所定の操作を行った際に、操作に対応した画像を液晶表示装置60の画面に表示させる等の制御処理を行うものである。
このため、液晶表示装置制御手段34の入力部には、図8に示すように、タッチパネル装置50が電気的に接続され、タッチパネル装置50からの信号が受信可能となっている。
ここで、液晶表示装置60の画面には、遊技者の接触による操作が予定されている操作領域と、遊技者の接触による操作が予定されていない特定領域とが設けられている。
このうち、操作領域には、押しボタン等の接触対象図形が表示され、遊技者は、この接触対象図形に対して接触操作を行うようになっている。
一方、特定領域には、押しボタン等の接触対象図形が表示されることはなく、操作目的で遊技者が接触することがない部位が設定される。例えば、液晶表示装置60の画面におけるメダル投入部9Bと対向する部分が特定領域として設定されている。
この際、タッチパネル装置として、光学式のタッチパネル装置50を採用したので、タッチパネル装置50の検出領域全体、すなわち、液晶表示装置60の画面全体に、発光素子から受光素子へ至る光路が設定されており、この光路の確保のために、液晶表示装置60の画面から離隔してものを設置する必要がある。このため、図1及び図2に示すように、メダル投入部9Bは、液晶表示装置60の画面との間に隙間αを形成する位置に設けられ、且つ、この隙間αには、接触検出を阻害するもの、例えば、煙草が入った箱等の配置が可能となっている。
なお、接触計時手段61は、所定のリセット信号を受信すると、計時している計時値を初期値、例えば、「0」にリセットするようになっている。
接触領域判定手段62は、タッチパネル装置50が液晶表示装置60の画面への接触を検出すると、タッチパネル装置50からの検出信号に基づいて接触した領域が操作領域及び特定領域のいずれであるかを判定するものである。
操作領域接触報知手段63は、接触計時手段61の計時値が予め設定された報知値T1に到達し、且つ、接触領域判定手段62によって接触した領域が操作領域であると判定されると、操作領域に接触している旨を報知するものである。
ここで、操作領域接触報知手段63は、操作領域に接触している旨を報知するにあたり、液晶表示装置60の画面の一部に「タッチパネル反応中、取り除いてください。」という文字列を表示することで行うようになっている。
これにより、液晶表示装置60の画面は、報知画像は視認不可能となり、「タッチパネル反応中、取り除いてください。」という文字列のみが視認できるようになっている。
そして、操作領域接触報知手段63は、タッチパネル装置50からの検出信号に基づいて、液晶表示装置60の画面への接触が解除されたと判定すると、「タッチパネル反応中、取り除いてください。」という文字列の画像を元の遊技用画像に戻すようになっている。
また、図8には示されていないが、操作領域接触報知手段63は、同じ副制御装置20B に設けられている音声制御手段32に電気的に接続されている。これにより、操作領域接触報知手段63は、操作領域に接触している旨を報知するにあたり、音でも報知を行うようになっている。すなわち、操作領域接触報知手段63は、操作領域への接触を報知するにあたり、音声制御手段32を介して、「タッチパネル反応中、取り除いてください。」という音声アナウンスと、比較的穏やかなチャイム音とを、予め設定された接触報知時間が経過するまでの間にスピーカー4F ,6Cから出力するようになっている。
ここで、特定領域接触報知手段64は、特定領域に接触している旨を報知するにあたり、液晶表示装置60の画面の全体が「投入口裏反応中、取り除いてください。」という文字列表示で覆われてしまうようになっている。
なお、AT等を実行するために、液晶表示装置60の画面に遊技用画像の一種として、報知画像が表示されているときに、特定領域接触報知手段64が特定領域に接触している旨の報知を開始する場合には、報知演出を停止させてから、液晶表示装置60の画面に、「投入口裏反応中、取り除いてください。」という文字列を表示させるようになっている。
画像切換手段65は、特定領域接触報知手段64が特定領域に接触している旨を報知しても、液晶表示装置60の画面への接触が継続している場合に、液晶表示装置60の画面に表示されていた遊技用画像を異常報知画像へ切り換えさせるものである。
ここで、画像切換手段65は、異常を報知する際に表示させる異常報知画像として、「係員を呼んでください。」という文字列が記された画像を、遊技用画像に換えて液晶表示装置60の画面全体に表示させるようになっている。
このため、通常遊技からATへ移行した後、異常報知画像(「係員を呼んでください。」という文字列が記された画像)が液晶表示装置60の画面に表示されると、液晶表示装置60の画面全体が「係員を呼んでください。」という文字列表示に覆われ、ストップスイッチ7Dの押し順表示が完全に隠れてしまううえ、報知演出そのものも停止してしまうので、遊技者は遊技者自身が有利となる情報を知ることができず、例えば、メダルがより多く獲得できる遊技モードへの移行契機や方法を知ることができず、これにより、遊技者にとって甚だ不利な状況になる。そして、この状況は、係員を呼んで所定のリセット操作がなされるまで解除されないようになっている。
(タッチパネル操作制御処理)
続いて、本実施形態に係る液晶表示装置制御手段34によるタッチパネル操作制御処理について図9〜図11を参照しながら説明する。
このステップS1100で演出実行中であると判定されなかった場合、図11のステップS4100へジャンプする。一方、ステップS1100で演出実行中であると判定された場合、次のステップS1200へ進む。
ステップS1200では、液晶表示装置60の画面への接触が有るか否かが判定される。換言すると、ステップS1200では、その時点でタッチパネル装置50による接触検出が有るか否かが判定される。
ステップS1300では、接触計時手段61の内部に設けられているタイマ(t)に計時を開始させるタイマ(t)計時開始処理が行われる。このタイマ(t)計時開始処理によって、タイマ(t)の計時動作が開始したら次のステップS1400へ進む。
ステップS1400では、ステップS1200で検出された液晶表示装置60の画面への接触が解除されたか否かが判定される。
ステップS1500では、接触計時手段61に設けられているタイマ(t)の計時値tが報知値T1に達したか否かが判定される。このステップS1400で計時値tが報知値T1に達したと判定されなかった場合、ステップS1400へ戻る。一方、ステップS1500で計時値tが報知値T1に達したと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
ステップS1600では、ステップS1200で検出された液晶表示装置60の画面への接触箇所は、特定領域であるか否かが判定される。端的に言えば、ステップS1600では、ステップS1200で検出された接触は特定領域か否かが判定される。このステップS1600で接触は特定領域であると判定された場合、図10のステップS3100へジャンプする。
ステップS2100では、計時値tが報知値T1に達し、且つ、接触が操作領域に行われているという条件成立に対応して、操作領域接触エラー処理が行われる。
具体的に説明すると、ステップS2100では、操作領域接触エラーを示す接触エラーフラグを成立させるとともに、「タッチパネル反応中、取り除いてください。」という音声アナウンスと、比較的穏やかなチャイム音とを発する操作領域接触エラー処理が行われ、この操作領域接触エラー処理が完了したら、次のステップS2200へ進む。
ステップS2300では、ステップS1200で検出された液晶表示装置60の画面への接触が解除されたか否かが判定される。
このステップS2300で接触が解除されたと判定されなかった場合、再度ステップS2300へ戻り、これを以て、接触が解除されるまで待機する待機処理が行われる。このステップS2300で接触が解除されたと判定されたら、次のステップS5100へ進む。
ステップS5200では、ステップS1300で起動させた接触計時手段61のタイマ(t)による計時動作を停止させ、且つ、タイマ(t)の計時値tをリセットするタイマ(t)計時完了処理を行い、このタイマ(t)計時完了処理が完了すると、タッチパネル操作制御処理は終了となる。
すなわち、ステップS3100では、特定領域接触エラーを示す接触エラーフラグを成立させるとともに、「投入口裏反応中、取り除いてください。」という音声アナウンスと、比較的穏やかなチャイム音とを発する特定領域接触エラー処理が行われ、この特定領域接触エラー処理が完了したら、次のステップS3200へ進む。
ステップS3200では、特定領域接触報知手段64によるエラー報知表示処理が行われる。具体的に説明すると、ステップS3200では、計時値tが報知値T1に達し、且つ、接触が特定領域に行われているという条件成立に対応して、液晶表示装置60の画面全体に「投入口裏反応中、取り除いてください。」という文字列が記されたエラー報知表示画像の表示を開始させる。エラー報知表示画像の表示が開始されたら、次のステップS3300へ進む。
このステップS3300で演出の実行予定があると判定されなかった場合、次のステップS3400をスキップしてステップS3500へ進む。
一方、ステップS3300で演出の実行予定があると判定された場合、次のステップS3400へ進む。
ステップS3400では、予定されている演出の開始を中止させるための演出中止処理が行われる。具体的には、ステップS3400では、演出の開始を禁止する演出禁止フラグを成立させる処理が行われる。演出禁止フラグが成立している間は、演出を開始することができず、演出禁止フラグが解除された後、予定されている演出の開始可能となる。このような演出中止処理が完了したら、次のステップS3500へ進む。
このステップS3500で接触が解除されたと判定された場合、図9のステップS5100へジャンプする。一方、ステップS3500で接触が解除されたと判定された場合、次のステップS3600へ進む。
ステップS3600では、接触計時手段61に設けられているタイマ(t)の計時値tが画面変更値T2に達したか否かが判定される。
このステップS3600で計時値tが画面変更値T2に達したと判定されなかった場合、ステップS3500へ戻る。
ステップS3700では、計時値tが画面変更値T2に達し、且つ、接触が特定領域に行われているという条件成立に対応して、異常報知表示処理が行われる。
具体的に説明すると、ステップS3700では、特定領域接触異常を示す異常フラグを成立させるとともに、「係員を呼んでください。」という音声アナウンスと、比較的喧しいブザー音とを発する処理と、液晶表示装置60の画面全体に「係員を呼んでください。」という文字列が記された異常報知表示画像を表示させる処理とを開始させる。このような異常報知表示処理が開始されたら、次のステップS3800へ進む。
このステップS3800でリセット操作が済んだと判定されなかった場合、再度ステップS3800へ戻り、これを以て、リセット操作が済むまで待機する待機処理が行われる。このステップS3800でリセット操作が済んだと判定されたら、図9のステップS5200へジャンプする。
続いて、前述のステップS1100から図11のステップS4100へジャンプした場合におけるそれ以降の処理について説明する。
すなわち、ステップS4100では、液晶表示装置60の画面への接触が有るか否かが判定される。換言すると、ステップS4100では、その時点でタッチパネル装置50による接触検出が有るか否かが判定される。
ステップS4200では、ステップS4100で検出された液晶表示装置60の画面への接触箇所は、特定領域であるか否かが判定される。端的に言えば、ステップS4200では、ステップS1200で検出された接触は特定領域か否かが判定される。このステップS4200で接触は特定領域であると判定された場合、図9のステップS1300へジャンプする。
一方、ステップS4200で接触は特定領域であると判定されなかった場合、換言すると、接触は操作領域であった場合、次のステップS4300へ進む。
ステップS4400では、接触操作対応演出処理が完了した後にも、ステップS4100で検出された液晶表示装置60の画面への接触がそのまま維持しているか否かが判定される。
ステップS4400では、接触がそのまま維持していると判定された場合、図9のステップS1300へジャンプする。
前述のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、液晶表示装置60の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段61と、液晶表示装置60の画面への接触が操作領域及び特定領域のいずれになされたかを判定する接触領域判定手段62と、接触計時手段61の計時値tが報知値T1に到達し、且つ、操作領域への接触であると判定された場合に、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段63とを設け、遊技者が液晶表示装置60の画面に接触し、この接触状態がそのまま継続すると、操作領域接触報知手段63がその旨を遊技者に報知するようにしたので、遊技者に対して、液晶表示装置60の画面への接触を解除するように促すことができ、これにより、遊技者が液晶表示装置60の画面への接触を解除すれば、タッチパネル装置50は、速やかに、次の接触検出が行えなる状態となり、従って、液晶表示装置60の画面への接触継続に起因する、タッチパネル装置50の操作が効かない状態を、遊技者が故障であると思い込むことがなく、係員を不要に呼び出すことをなくすことができる。
ここで、遊技者がメダル投入部9Bを手で覆うと、液晶表示装置60の特定領域に手が触れるように、メダル投入部9Bを液晶表示装置60の画面の近傍に配置したので、遊技者がメダル投入部9Bを手で覆い続ける行為を行うと、この行為でも、特定領域接触報知手段64がその旨を遊技者に報知するので、遊技者は、メダル投入部9Bから手を離すようになり、従って、メダル投入部9Bを手で覆い続ける行為の防止を図ることができる。
以上において、主制御装置20A は、遊技者が投入したメダルが途中で詰まるメダル詰まりや、ホッパユニット9が払い出すべきメダルの枚数と払い出したメダルの枚数が異なるメダル払出動作不良等のエラーが生じると、これらのエラーを検出するとともに、エラーを検出すると、遊技が完全に行えないように、スロットマシン1の遊技動作そのものを停止し、遊技場の係員によるリセット操作が実行されないと、遊技が再開できないようになっている。
さらに、液晶表示装置60の画面との間に隙間αを形成する位置にメダル投入部9Bを設けたために、このメダル投入部6Bと液晶表示装置60の画面との間の隙間αに物の配置が可能となっていても、液晶表示装置60の画面におけるメダル投入部9Bと対向する部分を特定領域としたので、遊技者がメダル投入部9Bを手で覆うと、液晶表示装置60の画面における特定領域に手が触れるようになり、遊技者がメダル投入部9Bを手で覆い続ける行為を行うと、この行為でも、スロットマシン1が異常状態に移行するようになる。
また、接触領域判定手段62によって接触した領域が特定領域であると判定された状態で、接触計時手段61の計時値tが予め設定された報知値T1に到達した後、液晶表示装置60の画面への接触が継続し、且つ、接触計時手段61の計時値tが報知値T1よりもさらに大きい値に設定された画面変更値T2に到達すると、液晶表示装置60の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換える画像切換手段65を設け、且つ、特定領域に接触していることが報知されてから、当該特定領域への接触を解除するのに充分な時間を遊技者が確保できるように、画面変更値T2の数値を設定したので、特定領域への接触報知により、異常報知画像への切り換え前に、遊技者が接触を解除でき、これにより、異常報知画像への切り換えが頻繁に生じることがなくなる。
[第2実施形態]
図12には、本発明の第2実施形態が示されている。
なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同様の装置や部位等には、同一符号を付し、その説明を省略又は簡略する。
すなわち、画像切換手段65A には、図12に示すように、主制御装置20A を介してシングルベットスイッチ44B 及びマックスベットスイッチ44A が電気的に接続されている。これにより、画像切換手段65A は、メダルの投入、正確には、メダルがベットされたことが検出できるようになっている。
続いて、本第2実施形態に係る特定領域接触報知手段64及び画像切換手段65A による特定領域接触報知処理について図13を参照しながら説明する。なお、本第2実施形態における特定領域接触報知処理以外の処理は、前記第1実施形態と同様なので、その説明は省略する。
ステップS3200では、特定領域接触報知手段64によるエラー報知表示処理が行われる。具体的に説明すると、ステップS3200では、計時値tが報知値T1に達し、且つ、接触が特定領域に行われているという条件成立に対応して、液晶表示装置60の画面に「投入口裏反応中、取り除いてください。」という文字列が記されたエラー報知表示画像の表示を開始させる。エラー報知表示画像の表示が開始されたら、次のステップS3300へ進む。
このステップS3300で演出の実行予定があると判定されなかった場合、次のステップS3400をスキップしてステップS3500へ進む。
一方、ステップS3300で演出の実行予定があると判定された場合、次のステップS3400へ進む。
ステップS3400では、予定されている演出の開始を中止させるための演出中止処理が行われる。具体的には、ステップS3400では、演出の開始を禁止する演出禁止フラグを成立させる処理が行われる。演出禁止フラグが成立している間は、演出を開始することができず、演出禁止フラグが解除された後、予定されている演出の開始可能となる。このような演出中止処理が完了したら、次のステップS3500へ進む。
このステップS3500で接触が解除されたと判定された場合、図9のステップS5100へジャンプする。一方、ステップS3500で接触が解除されたと判定された場合、次のステップS3600へ進む。
ステップS3600では、メダルが投入されたか否か、正確には、メダルがベットされたか否かが判定される。更に詳しく説明すれば、ステップS3600では、シングルベットスイッチ44B 及びマックスベットスイッチ44A の少なくとも一方が操作されたか否かが判定されるようになっている。
一方、ステップS3600でメダルが投入されたと判定された場合、次のステップS3700へ進む。
ステップS3700では、計時値tが画面変更値T2に達し、且つ、接触が特定領域に行われているという条件成立に対応して、異常報知表示処理が行われる。
具体的に説明すると、ステップS3700では、特定領域接触異常を示す異常フラグを成立させるとともに、「係員を呼んでください。」という音声アナウンスと、比較的喧しいブザー音とを発する処理と、液晶表示装置60の画面に「係員を呼んでください。」という文字列が記された異常報知表示画像を表示させる処理とを開始させる。このような異常報知表示処理が開始されたら、次のステップS3800へ進む。
このステップS3800でリセット操作が済んだと判定されなかった場合、再度ステップS3800へ戻り、これを以て、リセット操作が済むまで待機する待機処理が行われる。このステップS3800でリセット操作が済んだと判定されたら、図9のステップS5200へジャンプする。
このような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を達成できるほか、次のような効果を奏することができる。
すなわち、特定領域接触報知手段64が特定領域に接触している旨を報知した後、液晶表示装置60の画面への接触が継続している状態でメダルのベットがなされると、液晶表示装置60の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換える画像切換手段65A を設けたので、特定領域に接触していることが報知されても、メダルのベットがなされなければ、異常報知画像へ切り換えられることがなく、遊技者は、特定領域への接触解除を、余裕を持って行うことができ、このため、異常報知画像への切り換えが頻繁に生じることがなくなる。
[第3実施形態]
図14には、本発明の第3実施形態が示されている。
なお、以下の説明において、前記第1及び第2実施形態と同様の装置や部位等には、同一符号を付し、その説明を省略又は簡略する。
すなわち、不正報知手段68には、図12に示すように、主制御装置20A を介してメダルセンサー8が電気的に接続されている。これにより、不正報知手段68は、メダルのメダル投入口9Aへの連続投入枚数をカウントできるようになっている。
このような不正報知手段68は、特定領域接触報知手段64が特定領域に接触している旨を報知した際に、メダル計数手段であるメダルセンサー8が計数したメダルの連続投入枚数が所定枚数Kを超えている場合、液晶表示装置60の画面に表示されていた画像を、遊技用画像から不正を報知するための不正報知画像へ切り換えるものとなっている。
また、接触計時手段61には、前述のタイマ(t)に加えて不正検出タイマ(τ)が設けられている。
続いて、本第3実施形態に係る不正報知手段68による不正行為検出処理について図15を参照しながら説明する。なお、本第3実施形態における不正行為検出処理以外の処理は、前記第1及び第2実施形態と同様なので、その説明は省略する。
ステップS6200では、液晶表示装置60の画面への接触が有るか否かが判定される。換言すると、ステップS6200では、その時点でタッチパネル装置50による接触検出が有るか否かが判定される。
ステップS6300では、接触計時手段61の内部に設けられている不正検出タイマ(τ)に計時を開始させる不正検出タイマ(τ)計時開始処理が行われる。この不正検出タイマ(τ)計時開始処理によって、不正検出タイマ(τ)の計時動作が開始したら次のステップS6400へ進む。
ステップS6400では、メダルセンサー8からメダル投入信号が有るか否かが判定、換言すると、メダル投入口9Aへのメダルの投入が有るか否かが判定される。
ステップS6500では、ステップS6200で検出された接触状態が依然として継続しているか否かが判定される。
このステップS6500で接触状態が依然として継続していると判定されなかった場合、ステップS8400へジャンプする。一方、ステップS6500で接触状態が依然として継続していると判定された場合、次のステップS6600へ進む。
このステップS6600でメダルの連続投入枚数が所定枚数を超えたと判定されなかった場合、ステップS8400へジャンプする。一方、ステップS6600でメダルの連続投入枚数が所定枚数を超えたと判定された場合、次のステップS6700へ進む。
ステップS6700では、接触計時手段61に設けられている不正検出タイマ(τ)の計時値τが不正検出時間T3に達したか否か、換言すると、メダルの連続投入枚数が所定枚数に達する際に不正検出時間T3が経過したか否かが判定される。
このステップS6700で計時値τが不正検出時間T3に達したと判定された場合、ステップS6100へ戻る。一方、ステップS6700で計時値τが不正検出時間T3に達したと判定されなかった場合、次のステップS8100へ進む。
ステップS8100では、不正行為検出を示す不正行為フラグを成立させるとともに、「係員を呼んでください。」という音声アナウンスと、比較的喧しいブザー音とを発する不正行為報知処理が開始される。このような不正行為報知処理の開始後、次のステップS8200へ進む。
ステップS8300では、係員による所定のリセット操作が済んだか否かが判定される。
このステップS8300でリセット操作が済んだと判定されなかった場合、再度ステップS8300へ戻り、これを以て、リセット操作が済むまで待機する待機処理が行われる。このステップS8300でリセット操作が済んだと判定されたら、次のステップS8400へ進む。
ステップS8400では、ステップS6300又は後述するステップS7200で起動させた接触計時手段61の不正検出タイマ(τ)による計時動作を停止させるとともに、不正検出タイマ(τ)の計時値τをリセットする不正検出タイマ(τ)計時完了処理を行い、この不正検出タイマ(τ)計時完了処理が完了すると、不正行為検出処理は終了となる。
すなわち、ステップS7100では、接触計時手段61の内部に設けられている不正検出タイマ(τ)に計時を開始させる不正検出タイマ(τ)計時開始処理が行われる。この不正検出タイマ(τ)計時開始処理によって、不正検出タイマ(τ)の計時動作が開始したら次のステップS7200へ進む。
ステップS7200では、メダルセンサー8からメダル投入信号が有るか否かが判定、換言すると、メダル投入口9Aへのメダルの投入が有るか否かが判定される。
ステップS7300では、接触不検出処理回数nのインクリメント処理、すなわち、接触不検出処理回数nに「1」を加える処理が行われ、このインクリメント処理が完了したら、次のステップS7400へ進む。
ステップS7400では、接触不検出処理回数nが所定値M1に達しているか否かが判定される。なお、所定値M1は、メダル溝9Cに重ねて配列可能なメダルの最大枚数と同程度の値に設定されている。
ステップS7500では、接触計時手段61に設けられている不正検出タイマ(τ)の計時値τが不正検出時間T3に達したか否か、換言すると、メダルの連続投入枚数が所定枚数に達する際に不正検出時間T3が経過したか否かが判定される。
このステップS7500で計時値τが不正検出時間T3に達したと判定された場合、ステップS6100へ戻る。一方、ステップS7500で計時値τが不正検出時間T3に達したと判定されなかった場合、ステップS8100へ進む。
また、不正検出時間T3に達する前に、接触不検出処理回数nが所定値M1に達した場合は、メダル投入部9Bを露出させたまま「クレ満ゴト」用の器具を使っていると考えられるので、メダルの連続投入枚数が所定枚数を超えた場合と同様に、不正報知表示処理等が行われる。
このような本第3実施形態によっても、前記第1及び第2実施形態と同様の作用・効果を達成できるほか、次のような効果を奏することができる。
また、タッチパネル装置50で特定領域への接触を検出したか否かにかかわらず、パネル不正検出時間T3に達する前に、メダルの連続投入枚数が所定枚数を超えた場合は、不正報知表示処理等が行われるので、遊技者が手で適正にメダルをメダル投入口9Aに投入していない場合には、その旨を表示することができ、逆に言えば、遊技者が手で適正にメダルをメダル投入口9Aに投入しているか否かの自動判定を実現することができる。
なお、本発明は、前記第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記第1実施形態では、「係員を呼んでください。」との異常を報知する表示を行う異常報知表示処理を実行する条件を所定時間の経過とし、前記第2実施形態では、「係員を呼んでください。」との異常を報知する表示を行う異常報知表示処理を実行する条件をメダルの投入としたが、「係員を呼んでください。」との異常を報知する表示を行う異常報知表示処理を実行する条件は、これに限らず、図16に示すように、メダルの投入、及び、所定時間の経過の何れか一方が生じたことを条件としてもよい。
さらに、タッチパネル装置としては、発光素子及び受光素子を組み合わせた光学式のものに限らず、パネル表面に沿って伝搬する弾性波で接触位置の検出を行う表面弾性波式のタッチパネル装置や、誘電体の接触により変化する静電容量の変化で接触位置の検出を行う静電容量式のタッチパネル装置でもよく、タッチパネル装置の具体的構造や検出形式は、実施にあたり適宜選択することができる。
8 メダル計数手段としてのメサルセンサー
9A メダル投入口
9B メダル投入部
9C メダル溝
20 制御装置
50 タッチパネル装置
60 表示装置としての液晶表示装置
61 接触計時手段
62 接触領域判定手段
63 操作領域接触報知手段
64 特定領域接触報知手段
65,65A 画像切換手段
68 不正報知手段
Claims (5)
- 様々な画像が画面に表示可能となった表示装置と、この表示装置の画面に接触したこと及び接触した位置の検出を行うタッチパネル装置と、このタッチパネル装置の検出結果に応じて前記表示装置の制御も行えるように形成された制御装置とが設けられ、遊技を行っている遊技者に見せるための遊技用画像が遊技中に前記表示装置の画面で表示されるように形成されているスロットマシンであって、
前記表示装置の画面には、遊技者の接触による操作が予定されている操作領域と、遊技者の接触による操作が予定されていない特定領域とが設けられ、
前記制御装置には、
前記タッチパネル装置が前記表示装置の画面への接触を検出すると、前記表示装置の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段と、
前記タッチパネル装置が前記表示装置の画面への接触を検出すると、前記タッチパネル装置の検出信号に基づいて接触した領域が操作領域及び特定領域のいずれであるかを判定する接触領域判定手段と、
前記接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段によって接触した領域が操作領域であると判定されると、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段と、
前記接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段によって接触した領域が特定領域であると判定されると、特定領域に接触している旨を報知する特定領域接触報知手段と、
前記特定領域接触報知手段が特定領域に接触している旨を報知しても、前記表示装置の画面への接触が継続している場合に、前記表示装置の画面に表示されていた遊技用画像を異常報知画像へ切り換える画像切換手段と、
が設けられていることを特徴とするスロットマシン。 - メダルが投入されるメダル投入口を有するメダル投入部が前記表示装置の画面との間に隙間を形成する位置に設けられ、且つ、このメダル投入部と前記表示装置の画面との間の隙間に物の配置が可能となっており、
前記表示装置の画面における前記メダル投入部と対向する部分が特定領域となっていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 前記画像切換手段は、前記接触領域判定手段によって接触した領域が特定領域であると判定された状態で、前記接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達した後、前記表示装置の画面への接触が継続し、且つ、前記接触計時手段の計時値が報知値よりもさらに大きい値に設定された画面変更値に到達すると、前記表示装置の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものとなっていることを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
- 前記画像切換手段は、前記特定領域接触報知手段が特定領域に接触している旨を報知した後、前記表示装置の画面への接触が継続し、且つ、前記表示装置の画面への接触が継続している状態でメダルのベットがなされると、前記表示装置の画面に表示されている画像を、遊技用画像から異常を報知するための異常報知画像へ切り換えるものとなっていることを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
- メダルが投入されるメダル投入口と、このメダル投入口の手前に形成されるとともに所定枚数以下のメダルが配列可能となったメダル溝と、前記メダル投入口に投入されたメダルの枚数を計数するメダル計数手段と、様々な画像が画面に表示可能となった表示装置と、この表示装置の画面に接触したこと及び接触した位置の検出を行うタッチパネル装置と、このタッチパネル装置の検出結果に応じて前記表示装置の制御も行えるように形成された制御装置とが設けられ、遊技を行っている遊技者に見せるための遊技用画像が遊技中に前記表示装置の画面で表示されるように形成されているスロットマシンであって、
前記表示装置の画面には、遊技者の接触による操作が予定されている操作領域と、遊技者の接触による操作が予定されていない特定領域とが設けられ、
前記制御装置には、
前記タッチパネル装置が前記表示装置の画面への接触を検出すると、前記表示装置の画面への接触状態が継続する継続時間を計時する接触計時手段と、
前記タッチパネル装置が前記表示装置の画面への接触を検出すると、前記タッチパネル装置の検出信号に基づいて接触した領域が操作領域及び特定領域のいずれであるかを判定する接触領域判定手段と、
前記接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段によって接触した領域が操作領域であると判定されると、操作領域に接触している旨を報知する操作領域接触報知手段と、
前記接触計時手段の計時値が予め設定された報知値に到達し、且つ、前記接触領域判定手段によって接触した領域が特定領域であると判定されると、特定領域に接触している旨を報知する特定領域接触報知手段と、
前記特定領域接触報知手段が特定領域に接触している旨を報知した際に、前記メダル計数手段が計数したメダルの枚数が所定枚数を超えている場合、前記表示装置の画面に表示されていた画像を、遊技用画像から不正を報知するための不正報知画像へ切り換える不正報知手段と、
が設けられていることを特徴とするスロットマシン。
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