JP5397943B2 - ラベル挿しポット - Google Patents

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Description

本発明は、苗情報を表示したラベルを育苗ポットに挿し込んで用いるラベル挿しポットに関するものである。
一般に、園芸作物の苗は、ポリエチレン等の樹脂からなる育苗ポットに培土とともに収容される。苗の展示・販売時には作物の種類や色など苗情報を表示した板状のラベルを各ポットに挿し込んでその取り扱いの利便性が図られている。
このようなラベル挿しポットの構成としては、従来、育苗ポットの側壁にスリットを設け、このスリットにラベルを挿し込むものが一般的である。例えば、育苗ポットの側壁に水平方向に延びる一定長さのスリットを入れ、ラベルの下端部にスリット長さに応じた矢印形状の突き刺し片を設ける。突き刺し片の両端には矢印形状の後方に向けて返しが形成される。
ラベルの挿し込み時、育苗ポットの内側からラベルの突き刺し片をスリットに通し、突き刺し片の先端部を育苗ポットの外側に出す。このとき、突き刺し片の左右両端の返しが側壁のスリット両側部分に掛け止められ、ラベルの抜けが防止される。
なお、ラベル挿しポットに関する先行技術としては、下記の特許文献1〜3が公知である。
特許第3556213号公報 特許第3676359号公報 特許第4089785号公報
しかしながら、このような従来のラベル挿しポットは、苗の搬送や展示の際に過大な負荷がかかると、育苗ポットからラベルが抜けることがある。例えばラベルが上向きに引っ張られると、突き刺し片の返しが軟質の育苗ポットの側壁を変形させてスリットから抜けるようなことが起こる。
ラベルの苗情報は、苗の購入者にとって商品価値を知るための重要な情報であり、また、農家や販売店などにとっては将来の生産・仕入れの計画を立てる上で極めて重要な管理情報となるものであり、僅かな個数であってもラベル板の抜けが見過ごせない問題となっていた。
一方、この対策として、従来の育苗ポットにラベルを挿した状態でホッチキス止めで一体化することが行われているが、このような作業は、大量の苗を取り扱う上で極めて煩雑で、ラベルの取り外しにも手間がかかってしまう。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、育苗ポットのスリットに簡単な作業でラベルを挿し込めるようにし、かつ、過大な負荷がかかってもスリットからラベルが抜ける心配のない信頼性の高いラベル挿しポットを提供することを目的としている。
[第1発明]
前記課題を解決するための第1発明のラベル挿しポットは、
苗情報を表示した板状のラベルを育苗ポットのスリットに挿し込むようにしたラベル挿しポットであって、
前記育苗ポットは、
底壁と、
この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
前記側壁にポット側方から見て逆ハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備え、
前記ラベルは、
苗情報を表示する表示片と、
この表示片の下方に二股に分岐して延びる突き刺し片と、
前記二股の突き刺し片の先端部に互いに内向きでハの字状の傾斜をもって延びる返しとを備えており、
前記ラベルの挿し込み時、前記一対のスリットに前記二股の突き刺し片が通されて、前記返しが前記一対のスリットに交叉して前記側壁のスリット上側部分に掛け止められるように構成した。
このような構成によれば、育苗ポットの逆ハの字状のスリットに突き刺し片のハの字状の返しが内向きに交叉するように噛み合う。突き刺し片の返しは、ポット側壁のスリット上側部分に掛け止められる。ラベルが上方に向けて引っ張られても、返しがスリット上側部分を押さえつつ、逆ハの字状のスリットのより深い位置に噛み合う。これにより、育苗ポットのスリットからラベルが抜けるのを確実に防止することができる。
また、第1発明の構成では、一対のスリットに二股の突き刺し片を挿すときに、ホッチキス止めのような煩雑な手間がかかることがない。ラベルの取り外しも返しをスリット内に戻すだけで済むから簡単な作業で行うことができる。
この結果、ラベル表示の信頼性が高く、しかも作業性にも優れたラベル挿しポットを提供することができる。
第1発明において、前記育苗ポットの側壁には、前記一対のスリットに沿った位置にポット上方から内側に見える段差を設けて、この段差部分に前記一対のスリットを貫通させる構成を採用するとよい。
通常、育苗ポットにラベルを挿す時、ポット内に培土と苗が収容された状態にある。このような状態でポット内側からラベルの突き刺し片をスリットに通そうとすると、スリットの位置が分かりづらく、作業に手間取ることも予想される。そこで、上記のようにポット側壁の逆ハの字状のスリットに沿った方向にあらかじめ段差を設けておくことで、ラベル差しの作業をより簡単に行うことが可能になる。
また、第1発明では、逆ハの字状のスリットにハの字状の返しが噛み合う構成としているが、下記第2発明のように、これらの傾斜方向を逆にして、ハの字状のスリットに逆ハの字状の返しが噛み合う構成を採用してもよい。
[第2発明]
すなわち、前記課題を解決するための第2発明のラベル挿しポットは、
苗情報を表示した板状のラベルを育苗ポットのスリットに挿し込むようにしたラベル挿しポットであって、
前記育苗ポットは、
底壁と、
この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
前記側壁にポット側方から見てハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備え、
前記ラベルは、
苗情報を表示する表示片と、
この表示片の下方に二股に分岐して延びる突き刺し片と、
前記二股の突き刺し片の先端部に互いに外向きで逆ハの字状の傾斜をもって延びる返しとを備えており、
前記ラベルの挿し込み時、前記一対のスリットに前記二股の突き刺し片が通されて、前記返しが前記一対のスリットに交叉して前記側壁のスリット上側部分に掛け止められるように構成した。
第2発明の構成によれば、育苗ポットのハの字状のスリットに突き刺し片の逆ハの字状の返しが外向きに交叉するように噛み合う。突き刺し片の返しは、ポット側壁のスリット上側部分に掛け止められる。ラベルが上方に向けて引っ張られても、返しがスリット上側部分を押さえつつ、ハの字状のスリットのより深い位置に噛み合う。これにより、育苗ポットのスリットからラベルが抜けるのを確実に防止することができる。
また、第1発明と同様に、一対のスリットに二股の突き刺し片を挿すときに、ホッチキス止めのような煩雑な手間がかかることがなく、ラベルの取り外しも返しをスリット内に戻すだけで済むから簡単な作業で行うことができる。
この結果、ラベル表示の信頼性が高く、しかも作業性にも優れたラベル挿しポットを提供することができる。
第2発明においても、前記育苗ポットの側壁には、前記一対のスリットに沿った位置にポット上方から内側に見える段差を設けて、この段差部分に前記一対のスリットを貫通させる構成を採用するとよい。
このような構成によれば、第1発明で説明したのと同様に、ポット側壁のハの字状のスリットに沿った方向にあらかじめ段差を設けておくことで、スリットの位置が分かり安くなり、ラベル挿しの作業をより簡単に行うことが可能になる。
[第1発明および第2発明]
本発明のラベル挿しポットは、例えば花や野菜・穀物等の苗の搬送や展示・販売に用いることができる。
育苗ポットの形状は、丸型の底壁および側壁を有するもの、丸型の底壁および側壁を有するもの、その他、丸型と角型を組み合わせた複合タイプの形状でものであってもよい。
ラベルの形状としては、二股に分岐した突き刺し片を少なくとも一対有するものであればよく、表示片の形状は問わない。平面型のラベルの他、ポット上方から見て山型(くの字型)に折り曲げて使用するタイプのものを採用することもできる。
育苗ポットの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の軟質樹脂を採用することが望ましいが、必要に応じて硬質樹脂や金属を採用することもできる。ラベルの材質としては、プラスチック、金属や厚紙等の材料を採用することができる。
その他、第1発明および第2発明に明細書に記載の他の発明を適用することももちろん可能である。
第1実施形態のラベル挿しポットを示す斜視図である。 同ラベル挿しポットに用いる育苗ポットを示す正面図である。 同育苗ポットのスリットを位置を説明するための正面模式図である。 図2に示すIV−IV線縦断面図である。 図2に示すV−V線の部分拡大縦断面図である。 同ラベル挿しポットに用いる育苗ポットを示すもので、(A)は平面図、(B)は部分拡大平面図である。 同ラベル挿しポットに用いるラベルを示す正面図である。 第1実施形態の育苗ポットのスリットにラベルを挿し込む前の状態を示す作用説明図である。 第1実施形態の育苗ポットのスリットにラベルを挿し込した後の状態を示す作用説明図である。 第1実施形態の育苗ポットのスリットにラベルの返しを掛け止めた状態を示す作用説明図である。 第2実施形態のラベル挿しポットを示す分解正面図である。 第2実施形態の育苗ポットのスリットにラベルの返しを掛け止めた状態を示す作用説明図である。 第3実施形態のラベル挿しポットを示す斜視図である。 同ラベル挿しポットに用いるラベルを示す正面図である。 ラベルの変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態のラベル挿しポットの斜視図を図1に示した。
図1に示すように、ラベル挿しポット10は、育苗ポット2に板状のラベル3が挿し込まれる。育苗ポット2の側壁にスリットS1,S1が貫通し、このスリットS1,S1にポット内側からラベル3が挿し込まれるようになっている。
図2および図6に示すように、育苗ポット2は、四角形の底壁5の外周端から上方に角筒形の側壁6が立ち上げられる。底壁5の四辺の位置から開口部へ向けて外側に拡がるように側壁6が一定の高さで連なっている。底壁5の中央には、通水および通気のための円形の貫通孔Hが設けられる(図6参照)。
側壁6の四方の側面には、ポット側方から見て逆ハの字状に一対のスリットS1,S1が貫通している(図3参照)。これらのスリットS1,S1は、各側面の中央付近に配置されており、均等の長さで互いに逆方向に傾斜している。
側壁6の各側面には膨出部6Aが設けられる。膨出部6Aは、図2に示すように、側壁6の等辺台形面7がポット内側から外側に向けて部分的に膨らむもので、等辺台形面7の上側の長辺から下側の短辺に向けて側壁6の壁面が緩やかに外側に向けて傾斜している。等辺台形面7の短辺と左右傾斜辺には、本来の側壁6の壁面に等辺台形面7を繋ぐ偏平台形の繋ぎ面8と、鋭角三角形の繋ぎ面9,9とが設けられる。これらの繋ぎ面8と繋ぎ面9,9の側壁6にポット上方から内側に見える段差が形成される(図4参照)。
スリットS1,S1は、等辺台形面7の左右の繋ぎ面9,9に沿って形成される。つまり、側壁6には、スリットS1,S1に沿った位置にポット上方から内側に見える段差が設けられて、この段差部分にスリットS1,S1が貫通することになる。
図5に示すように、繋ぎ面9におけるスリットS1の位置は、膨出部6Aの等辺台形面7から直ぐ内側に入った位置に設定される。すなわち、等辺台形面7の内側に隣り合う位置にスリットS1,S1が開口するようになっている。これにより、スリットS1にラベル3を挿し込んだとき、等辺台形面7の壁面にラベル3の板面が重なる状態となり、後述の返し15(図1参照)を側壁6の外側に導きやすくなる。
図7に示すように、ラベル3は、表示片12の下方に二股に分岐した突き刺し片14,14を有する。突き刺し片14,14の先端部14aは弧状にカットされており、これらの弧状の先端部14aから互いに内向きにハの字状の傾斜をもった返し15,15が延びる。
返し15,15の上側には、スリットS1,S1の逆ハの字形状に対してそれぞれ反対方向に傾斜する直線上に掛止端15a,15aが形成される。スリットS1,S1に返し15,15を重ねた状態では、これらの掛止端15a,15aとスリットS1,S1とがそれぞれ交叉する位置関係になる。
突き刺し片14,14の左右中間位置には、縦方向に延びる開放溝Tが形成される。この開放溝Tは、突き刺し片14,14の長さを十分に確保するものであり、この開放溝Tによって突き刺し片14,14が前後左右に撓みやすくなっている。
次に、ラベル挿しポット10の作用・効果を説明する。
育苗ポット2にラベル3を挿す場合、図8に示すように、育苗ポット2の内側に側壁6に沿って突き刺し片14を挿し込み、その先端部14aをスリットS1,S1に通す。このとき、育苗ポット2に培土が入っていても、膨出部6Aの段差形状が外側に見えるため、スリットS1,S1の位置が分かりやすく、スリットS1,S1に突き刺し片14,14を簡単に通すことができる。
図9に示すように、突き刺し片14,14の返し15,15をスリットS1,S1の下方に通した後、返し15,15がスリットS1,S1の外側に出るように、ラベル3を縦向きに撓ませて引き上げる。すると、図10に示すように、スリットS1,S1に返し15,15がそれぞれ内向きに交叉するように噛み合って、側壁6のスリット上側部分に返し15,15が掛け止められる。
第1実施形態のラベル挿しポット10によれば、逆ハの字状のスリットS1,S1にハの字状の返し15,15が噛み合うため、ラベル3が上方に向けて引っ張られても、返し15,15がスリットS1,S1のより深い位置で噛み合って、同時に返し15,15の壁面が側壁6のスリット上側部分の壁面を押さえてその変形を抑える。
これにより、側壁6でスリットS1,S1が開いて返し15,15が外れることがなく、ラベル3の抜けを確実に防止することができる。ラベル挿しポット10を大量に扱う場合でも、ラベル3が抜ける心配がないため、苗の購入者に苗情報を確実に知らせることができる。農家や販売店にとっても、その売れ行きなどの管理情報をより正確に把握することが可能になる。
また、ラベル挿しポット10では、育苗ポット2にラベル3を挿し込むだけでラベル3の取り付けが完了する。ホッチキス止めのような煩雑な手間がかからず、効率よく快適にラベル挿し作業を行うことができる。
さらに、膨出部6Aが側壁6の本来の壁面から外側に膨らんで垂直に近い壁面になるため、膨出部6Aの内壁面に沿ってラベル3を鉛直方向に向けて真っ直ぐに立てることができる。これにより、ラベル3の視認性をより良好にすることが可能になる。
ここで、本実施形態では、スリットS1,S1から返し15,15がより抜けにくくするため下記の2つの構成が採用されている。
第1に、スリットS1,S1の間隔よりも返し15,15の間隔の方が若干小さくなるようにその長さ関係が調整される。すなわち、スリットS1,S1の最短距離L1(図3参照)よりも、返し15,15の最短距離L2(図7参照)方が短い構成となっている。
このような構成によれば、スリットS1,S1に突き刺し片14,14を上方から同時に挿し込むと、返し15,15の先端がL1まで一旦開いてスリットS1,S1を貫通し、スリットS1,S1の下方で元のL2の位置に戻る。
これにより、スリットS1,S1の上方に突き刺し片14,14を抜き出そうとしても、スリットS1,S1の内側端に返し15,15が引っ掛かることになり、返し15,15の抜けをより効果的に防止することができる。
第2に、図6(B)に示すように、ポット上方から手前側の側壁6の段差を見たとき、スリットS1,S1がハの字状に傾斜する方向に延びる。つまり、スリットS1,S1が最も離れた位置から中央へ近づくにしたがってポット内側に向けて傾斜する。
このような構成によれば、スリットS1,S1に突き刺し片14,14を上方から同時に挿し込むと、返し15,15の先端が平面位置から一旦ポット内側に撓んでスリットS1,S1を貫通し、スリットS1,S1の下方で元の平面位置に戻る。これにより、スリットS1,S1の上方に突き刺し片14,14を抜き出そうとしても、前記第1の構成と同様に、スリットS1,S1の内側端に返し15,15が引っ掛かり、返し15,15の抜けをより効果的に防止することができる。
次に、第2実施形態のラベル挿しポットを図11および図12に示した。
第2実施形態は、第1実施形態のスリットS1,S1および返し15,15の傾斜方向をそれぞれ逆向きに設定したものである。
図11に示すように、第2実施形態のラベル挿しポット20は、育苗ポット2の側壁6にポット側方から見てハの字状スリットS2,S2が設けられる。三角形の膨出部6B,6Bの傾斜辺に側壁6の段差が形成され、この段差部分にスリットS2,S2が貫通している。
ラベル3の突き刺し片14,14には、その先端部14aから外側に向けて逆ハの字状に延びる返し17,17が設けられる。返し17,17の上側には、スリットS2,S2のハの字形状に対してそれぞれ反対方向に傾斜する直線上に掛止端17a,17aが形成される。スリットS2,S2に返し17,17を重ねた状態では、これらの掛止端17a,17aとスリットS2,S2とがそれぞれ交叉する位置関係になる。
第2実施形態のラベル挿しポット20では、育苗ポット2のスリットS2,S2にポット内側からラベル3を挿し込むと、図12に示すように、突き刺し片14,14の返し17,17が側壁6の外側でスリットS2,S2に外向き交叉するように噛み合い、側壁6のスリット上側部分に掛け止められる。
ラベル3が上方に向けて引っ張られても、スリットS2,S2のより深い位置に返し17,17が噛み合い、同時に、返し17,17の壁面が側壁6のスリット上側部分の壁面を押さえてその変形を抑える。これにより、育苗ポット2からラベル3が抜けるのを確実に防止することができる。
また、第2実施形態のラベル挿しポット20は、第1実施形態と同様に、育苗ポット2にラベル3を挿し込むだけでラベル3の取り付けが完了するから、ホッチキス止めのような煩雑な手間がかからず、ラベル挿し作業が簡単になる。
上記のように第2実施形態では、第1実施形態と同様な効果を得ることができるが、両者を比較すると、第1実施形態のようにラベル3の返し15,15を内向きにする構成の方が望ましい。すなわち、返し15,15を内向きにすると、突き刺し片14,14の間に囲まれる格好となるため、その耐久性を高めることができる。また、外向きの返し17,17よりも内向きの返し15,15の方がラベル3の型抜きを少ない面積で効率よく行うことができ、材料コストの節約に役立つといった利点もある。
なお、第1実施形態の「第1の構成」および「第2の構成」で説明したように、第2実施形態においても、スリットS2,S2から返し17,17がより抜けにくくする構成を採用することができる。この場合、スリットS2,S2と返し17,17の長さ関係(第1の構成)、スリットS2,S2の傾斜方向(第2の構成)が第1実施形態とは逆になる。
次に、第3実施形態のラベル挿しポットを図13に示した。第3実施形態は、角型の育苗ポット2の角部に山型(くの字型)に折り曲げたラベル3を挿し込む構成としたものである。
図13に示すように、ラベル挿しポット30は、育苗ポット2の四隅の縦方向に立ち上がる4つの角部に、それぞれ逆ハの字状のスリットS3,S3が設けられる。角部のR形状に沿って等辺台形の膨出部6Cが形成され、この膨出部6Cの左右傾斜辺の段差部分にスリットS3,S3が貫通している。
図14に示すように、ラベル3は、その表示片12が横長矩形の板状になっており、左右の表示部12A,12Bに苗情報が表示される。表示片12のほぼ中間の位置から下方に第1実施形態と同様な構成の突き刺し片14が延びる。その他の構成は、実質的には第1実施形態と同様である。
育苗ポット2にラベル3を挿し込む場合、図13に示すように、ラベル3を縦向きに折って山型(くの字型)に折り曲げ、この状態でポット内側からスリットS3,S3に突き刺し片14,14を通す。突き刺し片14,14の返し15,15をスリットS3,S3から側壁6の外側に出すと、側壁6のスリット上側部分に返し15,15が掛け止められる。
第3実施形態の構成によれば、第1実施形態の効果に加え、縦向きに折り曲げたラベル3を育苗ポット2の角部に挿し込むことで、スリットS3,S3に返し15,15が立体的に噛み合ってラベル3の抜け防止の効果がさらに高まる。
また、ラベル3の表示部12A,12Bがそれぞれ異なる方向に向くため、ラベル3の視認性を高めることができる。
以上、第1〜3実施形態を説明したが、本発明の実施形態は、これらに限定されることなく、種々の変形を伴ってもよい。
例えば第1〜3実施形態では、角型の育苗ポット2を採用しているが、丸型やその他の形状の育苗ポットに変更してもよい。
スリットS1〜S3の位置は、側壁6の4つの側面に設ける必要はなく、例えば正面および背面の2面のみに限定することもできる。
スリットS1〜S3と返し15,17の傾斜角については、水平方向を基準として45゜程度に設定されるのが望ましいが、本発明の作用・効果を損なわない範囲で傾斜角を変更することも可能である。
側壁6の段差については、第1〜3実施形態の膨出部に限定されることなく、側壁6の内側に窪む凹部に設けてもよい。この場合、凹部に上側の段差部分にラベルを挿し込むスリットを設ける。
また、側壁6を大径部と小径部の上下2段にしてこれらの境界部に段差を設けてもよい。この場合、筒径の小さい下部と筒径の大きい上部とを繋ぐ段差部分にラベルを挿し込むスリットを設けるようにする。
ラベル3の変形例としては、例えば図15に示すように、返し15,15の付け根部分に掛止端15aに連なる切れ目15bを入れてもよい。
このような切れ目15bを採用することで、逆ハの字状のスリットに返し15,15をより深く噛み合わせることができ、ラベル3の抜けをより効果的に防止することができる。 第2および第3実施形態のラベル3に同様な切れ目を入れることももちろん可能である。
2 育苗ポット
3 ラベル
5 底壁
6 側壁
6A,6B,6C 膨出部
7 等辺台形面
8,9 繋ぎ面(段差部分)
10 ラベル挿しポット(第1実施形態)
12 表示片
12A,12B 表示部
14 突き刺し片
15 返し
15a 係止端
17 返し
17a 係止端
20 ラベル挿しポット(第2実施形態)
30 ラベル挿しポット(第3実施形態)
H 貫通孔
S1,S2,S3 スリット
T 開放溝

Claims (6)

  1. 苗情報を表示した板状のラベルを育苗ポットのスリットに挿し込むようにしたラベル挿しポットであって、
    前記育苗ポットは、
    底壁と、
    この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
    前記側壁にポット側方から見て逆ハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備え、
    前記ラベルは、
    苗情報を表示する表示片と、
    この表示片の下方に二股に分岐して延びる突き刺し片と、
    前記二股の突き刺し片の先端部に互いに内向きでハの字状の傾斜をもって延びる返しとを備えており、
    前記ラベルの挿し込み時、前記一対のスリットに前記二股の突き刺し片が通されて、前記返しが前記一対のスリットに交叉して前記側壁のスリット上側部分に掛け止められるように構成したことを特徴とするラベル挿しポット。
  2. 前記育苗ポットの側壁に、前記一対のスリットに沿った位置にポット上方から内側に見える段差を設け、この段差部分に前記一対のスリットを貫通させる、請求項1記載のラベル挿しポット。
  3. 請求項1または2記載のラベル挿しポットに用いる育苗ポットであって、
    底壁と、
    この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
    前記側壁にポット側方から見て逆ハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備えることを特徴とする育苗ポット。
  4. 苗情報を表示した板状のラベルを育苗ポットのスリットに挿し込むようにしたラベル挿しポットであって、
    前記育苗ポットは、
    底壁と、
    この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
    前記側壁にポット側方から見てハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備え、
    前記ラベルは、
    苗情報を表示する表示片と、
    この表示片の下方に二股に分岐して延びる突き刺し片と、
    前記二股の突き刺し片の先端部に互いに外向きで逆ハの字状の傾斜をもって延びる返しとを備えており、
    前記ラベルの挿し込み時、前記一対のスリットに前記二股の突き刺し片が通されて、前記返しが前記一対のスリットに交叉して前記側壁のスリット上側部分に掛け止められるように構成したことを特徴とするラベル挿しポット。
  5. 前記育苗ポットの側壁に、前記一対のスリットに沿った位置にポット上方から内側に見える段差を設け、この段差部分に前記一対のスリットを貫通させる、請求項記載のラベル挿しポット。
  6. 請求項4または5記載のラベル挿しポットに用いる育苗ポットであって、
    底壁と、
    この底壁の外周端から上方へ立ち上げられる筒状の側壁と、
    前記側壁にポット側方から見てハの字状に貫通する一対の前記スリットとを備えることを特徴とする育苗ポット。
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