JP2005087043A - ラベル挿しポット - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で廉価に製造でき、別体のラベルを簡単に取り付けできるけれども一度取り付けると抜け難く、出荷から店頭販売まで一貫して使用できる利便性と取扱性に優れた育苗用ポット(連結体を含む)を提供すること。
【解決手段】底壁と、該底壁の外周縁部から上方に向かって立ちあがり、外方に張出す顎部21を備えた上端開口部22にて終端する周壁20とからなり、前記顎部に別体ラベル30の脚部32を保持するラベル挿し孔24が形成された育苗用ポット1において、前記ラベル挿し孔24の下方の周壁に、前記別体ラベル30の脚部32をさらに保持させるラベル保持部25が形成されているところに構成特徴があり、ラベル保持部の近傍に前記上端開口部より下方に向けて縮径する二分割ないし四分割円錐形状をなす補強部が形設されているもの、生分解性を有する素材にて形成されているもの、および、育苗用ポットが縦横複数列に平行して同一平面内で分離可能に連結され全体としてトレー形状をなしているものを含む。
【選択図】 図7

Description

本発明は、構造が簡単で容易に製造でき、また、別体のラベルを簡単に取着できしかも簡単には取り外しできないラベル挿しポットに関するものである。
従来、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の軟質合成樹脂製のポットを使用して育苗した野菜や花卉等の植物苗をポットごと運搬したり、そのまま店頭にて展示販売する場合、一般的には、植物の名称や原産地、栽培方法、成長後の要部外観形状等の各情報を表示したラベルを添付している。
従来のラベルとしては、脚部を有する立札形状に形成されたものがあり、各ポット内の培土に脚部を直接挿し込むか、締結具(ホッチキス)を使用して脚部をポットの周壁に針止め固定していた。
また、単体の育苗ポットの上端開口部の鍔部を切り込んでなる切込み孔に、脚部に掛止部を設けた立札形状のラベルを挿し込み、当該切込み孔に前記掛止部を掛止するポットが開示されている(特許文献1、2)。
一方、野菜や花卉等の植物の育苗においては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の軟質合成樹脂製のポットが汎用されており、また、作業性等の観点から、単一育苗ポットの複数個を縦横に整列させて平面配置し互いに分離可能に連結したいわゆる連結ポットも開示されている。
従来の係る連結ポットとしては、育苗ポットの複数を縦横複数列に平行して同一平面内で全体としてトレー形状を為すように連結するための連結部に工夫を凝らし、取り扱いを容易にしたものが開示されている(特許文献3、4、5)。
実公平7−33640号公報 実公平7−46128号公報 特許第3245590号公報 特開2001−8553号公報 特許第2891987号公報
しかしながら、従来のポット内の培土にラベルの脚部を直接挿し込む方法は、脚部を挿し込む際に植物の根を傷め易く、また、ラベルを見易くするために大きくすると必然的に挿し込み深さが深くなり、なおさら根を傷め易くしかも作業に手間取るという問題や、搬送時や展示中にラベルが抜け易く、しかも、一度抜け落ちると植物苗が幼苗で例えば花の色などを正確に識別できないので、元のポットに正しく挿し戻せ難いなどの問題がある。
さらに、生産現場から搬送中にトラックの激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けると、ポットからはずれて植物苗を傷つけるトラブルが発生し易く、そして、このようなトラブルが生じると、出荷先は傷付いた苗だけでなく例えばトレー全体を引き取ることになる場合が多く、出荷元にとっては大きな損失となっていた。
一方、締結具(ホッチキスなど)を使用して針止め固定する方法は、ラベルの脚部を培土に挿し込むものではないので植物の根を傷め難く、また、簡単には脱落しないなどの利点を有するものの、ポットにラベルを針止め固定する作業が誠に面倒であり作業に手間取るという問題がある。さらに、ポットから植物苗を取り出して花壇や家庭農園などの定植すると同時にラベルを取り外してその近傍に挿し込んでおくことが一般的であるが、ラベルをきれいに取り外し難く時には破れて使いものにならなくなるなどの不具合があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で廉価に製造でき、別体のラベルを簡単に取着することができる一方、簡単には取り外しできない育苗用ポットを提供せんとするものである。
上記課題を解決するために本発明が採用した手段は、請求項1の発明では、底壁と、該底壁の外周縁部から上方に向かって立ちあがり、外方に張出す顎部を備えた上端開口部にて終端する周壁とからなり、前記顎部に別体ラベルの脚部を保持するラベル挿し孔が形成された育苗用ポットにおいて、前記ラベル挿し孔の下方の周壁に、前記別体ラベルの脚部をさらに保持するラベル保持部が形成されているところに特徴がある。
請求項2の発明では、請求項1に記載の育苗用ポットにおいて、該育苗用ポットの四隅部に、前記上端開口部より下方に向けて縮径する略円錐形状をなす補強部が形設されているところに特徴がある。
請求項3の発明では、請求項1に記載の育苗用ポットにおいて、該ラベル挿し孔の両側に、前記上端開口部より下方に向けて縮径する略円錐形状をなす補強部が形設されているところに特徴がある。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の育苗用ポットにおいて、前記ラベル挿し孔に別体ラベルを係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状片が形成されているところに特徴がある。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の育苗用ポットにおいて、前記底壁に、前記周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されており、該突条の交叉位置に前記排水孔が形成されているところに特徴がある。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれかに記載の育苗用ポットにおいて、前記底壁に、前記周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されており該突条が交叉しない位置に排水孔が形成されているところに特徴がある。
請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれかに記載の育苗用ポットにおいて、前記育苗用ポットが生分解性を有する素材にて形成されているところに特徴がある。
請求項8の発明では、請求項1〜7のいずれかに記載の育苗用ポットにおいて、前記育苗用ポットが、縦横複数列に平行して同一平面内で分離可能に連結され全体としてトレー形状をなしているところに特徴がある。
本発明によるとつぎに述べる格別顕著な作用効果が得られる。
まず、本発明となる育苗用ポット単体は、構造が簡単であるから、合成樹脂シート材を例えば真空成形、真空圧空成形することで、特殊な機械を設備しなくても簡単に製造でき、例えばかごトレーなどの収容容器内でも安定に自立させることができる。
つぎに、ラベルを見易くするために従来より大きくして、陳列展示用途に適するものとすることができ、さらに、ラベルを大きくしても従来のように、ポット内の培土に脚部を直接挿し込むものではなくまた、締結具(ホッチキス)を使用して針止め固定するものでもないために、植物の根を傷めることなくラベルを取り付けできる。すなわち、ポットにラベルを針止め固定する作業が不要となり、出荷時のラベル付け作業性の向上が図れる。
つぎに、生産現場から搬送中に、トラックの激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ポットからはずれ難く、植物苗を傷つけるなどのトラブルが発生しない。すなわち、出荷元で一度ラベルを取着するだけで、出荷、搬送、店頭展示まで一貫使用でき(利便性に優れ)るため、利便性と使い勝手に優れ、さらに、生産者、販売者及び購入者の誤認や取違えを防止できる。
また、別体ラベルの脚部を、顎部に設けたラベル挿し孔と、周壁に設けたラベル保持部の両方に嵌め込みすることで別体ラベルを簡単に取着することができ、当該ポットから簡単には引き抜けずかつそれ以上挿し込めないように取り付けできる。さらに、ラベルが回転して横を向くことがなくまた展示中に抜け落ちし難い。すなわち、複数のポットを、ラベルの向きを揃えて店頭に並べるときことができるために見栄えが良く商品価値が向上する。
さらにまた、例えばかごトレーなどの収容容器内で安定に自立させることができ、市販のラベル挿しポットのように転倒して植物苗を傷つけたり、、商品価値を損なうことがなく、さらに、ラベルを挿し替えてレジを通過する等の不正行為を防止することができるし、育苗用ポットから別体ラベルの脚部を慎重に抜き取ればきれいに取外しできるため、定植した植物苗の近傍付近に確実に挿し込み固定できる。
特に、請求項2または3の発明では、前記ラベル挿し孔の近傍に補強部が形設されているので、育苗用ポットが薄肉に形成されていても、その強度アップが図れ、ラベル装着時などでも十分な安定性が確保できるなど効果的な補強が行われる。
請求項4の発明では、上記各作用に加えて、ラベル挿し部に舌状部分が形成されているので、別体ラベルに設けた切込み孔に嵌め込みできかつ、舌状部分の応力にてラベルの部を押圧させることができる。すなわち、取着したラベルを当該ポットから簡単には引き抜けずかつ、それ以上差し込めないように取り付けできるだくでなく、ラベルの脚部を慎重に抜き取ればきれいに取り外しでき移植位置の近傍に挿し込みできる(再使用できる)。
請求項5の発明では、周壁の下端部から底壁の中央部に至る内方向に張り出す突条が形成されており、該突条の交叉位置に排水孔が形成されているので、底面上に灌水を貯水することができ、例えば水不足による枯死を防止でき、請求項6の発明では、周壁の下端部から底壁の中央部に至る内方向に張り出す突条と該突条に交叉しない排水孔とが形成されているので、水はけが良好で、灌水過剰による根腐されが生じ難い。
請求項7の発明では、当該育苗用ポットが生分解性の素材にて製造されているため、従来の石油系プラスチック製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分しても生分解させることができてこれを資化できから、環境問題解決の一助になる。
請求項8の発明では、育苗用ポット単体が縦横複数列に平行して同一平面内で全体としてトレー形状をなし互いに分離可能に連結させてあるため、必要な個数を一回でアンダートレーや籠トレーなどに収容セットでき、単体ポット1鉢ずつを並べてセットしていた従来に比べ、数十倍の高能率で作業できる。また、連結部を引き裂くと、育苗用ポット単体に簡単に分離できる。
なお、本発明の育苗用ポット単体の側壁に複数の上下方向リブを形成しておくと、ポットの変形や座屈防止ができ、かつ、育苗用ポット内面に到達した植物根がポットの内面に沿って伸長して根巻き現象を生じることがなく、また、ポットの内面に到達した植物根がポットの内面に沿って伸長し根巻き現象を生じることがない。すなわち、根巻き現象によってポット内の根は細根が少なくなるため、根の生育不良や分根不良が生じ、植物苗の育成も優れずまた、移植時に根付け不良を生じ難く、移植時に細根を切断する必要がなく、移植作業効率が向上するから、好適である。
本発明の実施の形態を説明するがその代表例に過ぎず、様々に設計変更可能である。
本発明の育苗用ポット単体1は、薄肉な合成樹脂シート素材を真空成形や圧空成形、真空圧空成形法などにて型成型して、単体の育苗用ポット複数個を縦横方向に連接せしめた原型シート材を成形し、ついで、原型のシート材複数を積層した後に、例えばトムソン刃のような抜き刃金型を使用して打ち抜き、個々の育苗用ポット単体に切り離しするとともに、底壁に排水孔を穿設することで簡単に製造できる。
なお、原型のシート材を例えばトムソン刃のような抜き刃金型を使用して、互いに隣接する育苗用ポット間を僅かな幅にて容易に分離できるように連結させると、請求項8の発明に係る連結育苗用ポットが作製できる。ただし、育苗用ポット単体1の複数を縦横複数列に平行して同一平面内で全体としてトレー形状をなすように配設し、互いに分離可能に後付け連結させても、請求項8の発明に係る連結育苗用ポットが作製できる。
本発明の育苗用ポット単体1は、排水孔11を有する底壁10と、該底壁10の外周縁部から上方に向かって立ちあがり、外方に張出す顎部21を有する上端開口部22にて終端する周壁20とからなり、前記顎部21に別体ラベル30の脚部32を保持するラベル挿し孔24が形成されており、かつ、前記ラベル挿し孔24下方の周壁20には前記別体ラベル30の脚部32をさらに保持させるラベル保持部25が形成されている。
また、育苗用ポット単体1の四隅部には上端開口部22より下方に向けて縮径する四分割円錐形状をなす補強部28が形設されており(例えば図2(a)参照)、両者に別体ラベル30の脚部32を係止させて、育苗用ポット1に別体ラベル30を略一体に取着せしめるようになっている。なお、補強部28の形成位置を限定するものではなく、例えばラベル挿し孔24の両側に補強部28’を形成することができ(図4参照)、これらにより、各育苗用ポット1、1’の座屈、変形防止できる。
この育苗用ポット単体1は、周壁20の横断面がほぼ正方形に形成されているが、その外観形状はこれに限定されるものではない。例えば、底壁(底面)10が円形、上端開口部22がほぼ正方形で、その間の周壁20は、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった直後からほぼ正方形をなすものであっても良いし、円形の底壁10の周縁から若干立ち上がった部分まで円形でそこから上端開口部22までほぼ正方形をなすものであっても構わない。
上端開口部22を構成する顎部21のラベル挿し孔24は、周壁上端と平行な一文字形状に形成されているが、その全体形状を限定するものではなく、例えば幅狭な略V字形状のスリット孔(図5(a)参照)、ジグザグないし正弦波形状に切り込んだ切り込み孔(図5(b)参照)、あるいは、周壁上端と平行に切り込んだ第1切込み部分と、該第1切込み部の両端に連続して外方に向かうにつれて幅狭となる第2切込み部分とからなる全体形状が略コ形状の切り込み(図示しない)など、適宜自在に設計変更できるものとする。なお、ラベル挿し孔が例えば略V字形状に切り込んだものである(図5(a))と、その中央のV字状部分が後述する別体ラベル30cの脚部中央付近を押圧するために当該ラベルをより安定保持できるから好適である。
ラベル保持部25は、ラベル挿し孔24に取付けされたラベルの脚部をさらに固定してこれを安定保持するためのものであり、上部切込み25aと下部切込み25bを具備し、周壁の一部として各ラベル保持部25下方に一体形成されている。なお、ラベルの脚部先端部分をポット内にのみ配する場合には(例えば図8参照)、あえて下部切込み25bを形成する必要はない。
つぎに、育苗用ポット1には、周壁20の下端部から底壁10に亘って複数の縦リブ23が形成されており、各育苗用ポットの変形防止および、伸長した植物根の根巻き防止を図るようになっている。
また、底壁10にはポットの内方向に張り出す突条12が十字形状に形成されており、その交叉位置(すなわち底壁10の中央)に排水孔11が穿設されており、ポットの底面上に灌水を貯水させて底面灌水機能を得るようになっている。なお、底壁10の隅部4カ所に前記突条12と交叉しない排水孔11を穿設すると、水はけが良好となり灌水過剰による根腐されを防止できる。なお、突条の高さ、幅寸法等は適宜設計変更可能な事項であり、また、排水孔11の寸法形状や数量、穿設位置などもまた、適宜設計変更可能な事項である。
つぎに、本発明に係わるラベル30はポリエチレンシートを抜き成形加工して製造されたものであり、図6に示すように、ラベル30は植物名、原産地、栽培方法等の情報を印刷表示した表示部31と、脚部32とからなる立札形状をなしている。ラベル30脚部32の両側には、上部係止爪32aと下部係止爪32bがそれぞれ互いに対峙する位置に形成されており、上部係止爪32aを前記ラベル挿し孔に、下部係止爪32bをラベル保持部25の上部切込み25aまたは下部切込み25bのいずれかに係止させる。したがって、別体ラベルを簡単には引き抜けずかつそれ以上挿し込めないようにでき、さらには、ラベルが回転して横を向くことがなくまた、展示中に抜け落ちし難くなるように取り付けできる。
本発明に係わるラベル30としては、表面に印刷ができ全面が撥水性であることが好ましい。また、成型性やコスト、印刷易容性などの観点からはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS等の合成樹脂を素材として使用して製造されていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点からは、ポリ乳酸やカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂、古紙を含む植物繊維などの生分解性の素材を使用して製造されていることが好ましい。なお、ラベルの全体形状や寸法形状等を制限するものでもなく、適宜設計変更可能な事項であること無論である。
図1(a)は実施例1の育苗用ポット1の斜視図であり、図2(a)は同育苗用ポット1の平面図、図2(b)は同育苗用ポット1の正面図である。図3は図2(a)のA−A線に沿った部分拡大図である。
図において、この育苗用ポット1はポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の混合樹脂製であり、排水孔11を有する底壁10と、該底壁10の外周縁部から上方に向かって立ちあがり、外方に張出す顎部21をその一部として含む上端開口部22にて終端する周壁20とからなり、前記顎部21にはラベル挿し孔24が4個所にそして、ラベル挿し孔24下方の周壁20のそれぞれには前記別体ラベル30の脚部32をさらに保持させるラベル保持部25が形成されている。また、育苗用ポット1の四隅部には上端開口部22より下方に向けて縮径する四分割円錐形状をなす補強部28が形設されており、両者に別体ラベル30の脚部32を係止させて、育苗用ポット1に別体ラベル30を略一体に取着せしめることで、育苗用ポットの座屈、変形防止するようになっている。
なお、この育苗用ポット1は、周壁20の横断面がほぼ正方形に形成されているが、叙上の通り、その外観形状はこれに限定されるものではなく、例えば、底壁(底面)が円形、上端開口部がほぼ正方形で、その間の周壁20は、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった直後からほぼ正方形をなすものであっても良いし、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった部分まで円形でそこから上端開口部までほぼ正方形をなすものであっても構わない。
ラベル挿し孔24は、周壁の上端縁とほぼ平行な一文字状に切り込んだ切込み孔として構成されている。
ラベル保持部25は、上部切込み25aと下部切込み25bを具備し、周壁の一部として各ラベル保持部25下方に一体形成されており、ラベル挿し孔24に取付けされたラベルの脚部をさらに固定してこれを安定保持するようになっている。
育苗用ポット1の周壁20には、下端部から底壁10に亘って複数の縦リブ23が形成されており、各育苗用ポットの変形防止および、伸長した植物根の根巻き防止を図るようになっている。
また、底壁10にはポットの内方向に張り出す突条が十字形状に形成されており、その交叉位置(すなわち底壁10の中央)に排水孔11が穿設されており、ポットの底面上に灌水を貯水させて底面灌水機能を得るようになっている。なお、突条の高さ、幅寸法などおよび、排水孔11の寸法形状などは等は適宜設計変更可能な事項である。
つぎに、実施例1の育苗用ポットに対して、別体ラベル30はつぎのように取り付けされる。
ラベル30の脚部32をやや内方向に二つ折りするように屈曲させ、顎部に設けたラベル挿し孔24を挿通させ、さらに挿し込んでラベル保持部25の上部切込み25aと下部切込み25bにも挿通させ(図7参照)、ラベル挿し孔24、ラベル保持部25の上部切込み25aあるいは下部切込み25bに、ラベル30の脚部32に設けた上部係止爪32aまたは下部係止爪32bか係止させる。
したがって、各育苗用ポットに、別体ラベルを簡単には引き抜けずかつそれ以上挿し込めないようにでき、さらには、ラベルが回転して横を向くことがなくまた展示中に抜け落ちし難くなるように取り付けできる。また、ラベル30の脚部32を注意深く慎重に抜き取ればこれをきれいに取り外しできるので、植物苗を移植した位置近傍に挿し込み、再使用することができる。
なお、ラベル挿し孔24を挿通させたラベルの脚部を、ラベル保持部25の上部切込み25aに挿通させてその先端部分をポット内に収容すると(図8参照)、ポットの周壁の外側にラベルの脚部が配されず、見栄え良く取付けでき店頭展示できるから好適である。
図4は実施例2の育苗用ポット1’の平面図である。
図において、育苗用ポット1’は、ポリ乳酸系生分解樹脂製である点と、各ラベル保持部25の両側に略二分割円錐形状をなす補強部28’が形成されている点と、底壁10の隅部4カ所に前記突条12と交叉しない排水孔11が穿設されておりこれにより、水はけが良好となり灌水過剰による根腐されを防止できるようになっている点を除き、他は構成は実施例1の育苗用ポット1と実質同一のものである。
図9は、実施例3となる育苗用ポット5の要部拡大平面図である。
実施例3の育苗用ポット5は、実施例1の育苗用ポット1の複数が縦横複数列(4個*6個)に平行して同一平面内で全体としてトレー形状をなし、隣接する育苗用ポット1の間が連結部6にて互いに分離可能に連結させたものである。したがって、この育苗用ポット5によると、実施例1の育苗用ポット1の作用効果に加えて、必要な個数を一回でアンダートレーや籠トレーなどに収容セットでき、単体ポット1鉢ずつを並べてセットしていた従来に比べ、数十倍の高能率で作業でき、しかも、連結部6を引き裂くと育苗用ポット単体に簡単に分離できる、という実効性に優れた作用効果が得られるのである。
図1(a)は実施例1となる育苗用ポットの斜視図である。 図2(a)は同育苗用ポットの平面図、図2(b)は同育苗用ポットの正面図である。 図3は図2(a)のA−A線に沿った部分拡大図である。 図4は補強部の他の形状を概略的に示す平面図である(実施例2)。 図5はラベル挿し孔の他の形状を概略的に示す要部正面図である。すなわち、図5(a)は幅狭な略V字形状のスリット孔であり、図5(b)はラベル挿し孔がジグザグないし正弦波形状に切り込んだ切り込み孔であることを示す。 図6は本発明に係わるラベルの平面図である。 図7(a)は実施例1の育苗用ポットにラベルを取付けた状態を示す正面図であり、図7(b)は同じく要部部分拡大断面図である。 図8(a)は実施例1の育苗用ポットにラベルを取付けた他の状態を示す正面図であり、図8(b)は同じく要部部分拡大断面図である。 図9(a)は実施例3となる(連結)育苗用ポットの斜視図であり、図9(b)は同(連結)育苗用ポットの要部拡大平面図ある。
符号の説明
1、1’ … 育苗用ポット
5 … (連結)育苗用ポット
6 … 連結部
10 … 底壁
11 … 排水孔
12 … 突条
20 … 周壁
21 … 顎部
22 … 上端開口部
23 … 縦リブ
24 … ラベル挿し孔
24a… ラベル挿し孔
24b… ラベル挿し孔
25 … ラベル保持部
25a… 上部切込み
25b… 下部切込み
28 … 補強部
28’… 補強部
30 … ラベル
31 … 表示部
32 … 脚部
32a… 上部係止爪
32b… 下部係止爪

Claims (8)

  1. 底壁と、該底壁の外周縁部から上方に向かって立ちあがり、外方に張出す顎部を備えた上端開口部にて終端する周壁とからなり、前記顎部に別体ラベルの脚部を保持するラベル挿し孔を有する育苗用ポットにおいて、
    前記ラベル挿し孔の下方の周壁に、前記別体ラベルの脚部をさらに固定保持するラベル保持部が形成されていることを特徴とする育苗用ポット。
  2. 前記育苗用ポットの四隅部に、前記上端開口部より下方に向けて縮径する略円錐形状をなす補強部が形設されていることを特徴とする請求項1に記載の育苗用ポット。
  3. 前記補強部が前記ラベル挿し孔の両側に、前記上端開口部より下方に向けて縮径する略円錐形状をなす補強部が形設されていることを特徴とする請求項1に記載の育苗用ポット。
  4. 前記ラベル挿し孔に別体ラベルを係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状片が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の育苗用ポット。
  5. 前記育苗用ポットにおいて、
    前記底壁に、前記周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されており、該突条の交叉位置に前記排水孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の育苗用ポット。
  6. 前記育苗用ポットにおいて、
    前記底壁に、前記周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されており該突条が交叉しない位置に排水孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の育苗用ポット。
  7. 前記育苗用ポットが生分解性を有する素材にて形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の育苗用ポット。
  8. 前記育苗用ポットが、縦横複数列に平行して同一平面内で分離可能に連結され全体としてトレー形状をなしていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の育苗用ポット。
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CN102934591A (zh) * 2012-11-27 2013-02-20 唐潮 一种实用花盆
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JP2013220089A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Masami Tanabe 生物育成の原理を理解するための植物栽培法及び植物栽培キット

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