JP2003230321A - 連結育苗ポット - Google Patents

連結育苗ポット

Info

Publication number
JP2003230321A
JP2003230321A JP2002031007A JP2002031007A JP2003230321A JP 2003230321 A JP2003230321 A JP 2003230321A JP 2002031007 A JP2002031007 A JP 2002031007A JP 2002031007 A JP2002031007 A JP 2002031007A JP 2003230321 A JP2003230321 A JP 2003230321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
pot
end opening
seedling raising
raising seedling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002031007A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kageyama
英治 景山
Yasuhiro Yamada
康浩 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUNTRY FLOWERS Ltd
Tokai Kasei Corp
Original Assignee
SUNTRY FLOWERS Ltd
Tokai Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUNTRY FLOWERS Ltd, Tokai Kasei Corp filed Critical SUNTRY FLOWERS Ltd
Priority to JP2002031007A priority Critical patent/JP2003230321A/ja
Publication of JP2003230321A publication Critical patent/JP2003230321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で容易に製造でき、開口部の強度に
優れ、ラベルを簡単に取り付けできかつ取り付け後は抜
け難く、出荷から店頭販売まで一貫して使用できる利便
性と取扱性に優れた連結育苗ポットを提供すること。 【解決手段】底壁から上方に向かって拡径し上端開口部
22で終端する傾斜周壁の上端開口部22の外周端縁が
外側下方に折り曲げられており、該上端開口部22にラ
ベル差し部21を有する外張り部23を有し、前記上端
開口部22の近傍に補強部28を設けた育苗ポット単体
1aの複数、又は、底壁から立ち上がり上方が開口する
上端開口部で終端する傾斜周壁と、別体ラベルを略一体
的に取着する天井面を有するラベル差し段部とを具備
し、前記上端開口部の周縁と前記天井面の周縁にわたっ
て連続する補強口縁を設けた育苗ポット単体の複数を、
縦横方向に整列させて平面配置させ、互いに隣接する前
記育苗ポット単体1a間を僅かな幅寸法の連接部8にて
引き裂き可能に連結されているところ構成特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造が簡単で 容
易に製造でき、開口部の強度に優れ、さらには、別体の
ラベルを簡単に取着できしかも簡単には取り外しできな
い使い勝手に優れた連結育苗ポットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜や花卉等の植物の育苗におい
ては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の軟質合成
樹脂製のポットが汎用されており、作業性等の観点か
ら、単一育苗ポットの複数個を、縦横方向に整列させて
平面配置し、分離可能に連結されたいわゆる連結ポット
が汎用されている。
【0003】従来の連結ポットとしては、育苗ポットの
複数を縦横複数列に平行して同一平面内で全体としてト
レー形状を為すように連結するための連結部に工夫を凝
らし、取り扱いを容易にしたものが開示されている(例
えば特許第3245590号公報、特開2001−85
53号公報や、特許第2891987号公報)。
【0004】育苗した野菜や花卉等の植物苗をポットご
と運搬したり、そのまま店頭にて展示販売する場合に
は、連結ポットの連結部を分離してその単体とし、一般
的には、植物の名称等の各情報を表示したラベルを添付
している。
【0005】従来のラベルとしては、脚部を有する立札
形状に形成されたものがあり、各ポット内の培土に脚部
を直接挿し込むか、締結具(ホッチキス)を使用して脚
部をポットの周壁に針止め固定していた。また、実公平
7−33640号公報及び実公平7−46128号公報
には、単体の育苗ポットの上端開口部の鍔部55を切り
込んでなる切込み孔56に、脚部51に掛止部52を設
けた立札形状のラベル53を挿し込み、当該切込み孔5
6に前記掛止部52を掛止するポット50が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポット内の培土に脚部を直接挿し込む方法は、ラベルの
脚部を挿し込む際、植物の根を傷め易く、また、ラベル
を見易くするために大きくすると必然的に挿し込み深さ
が深くなり、なおさら根を傷め易くしかも作業に手間取
るという問題があった。
【0007】また、搬送時や展示中にラベルが抜け易
く、しかも、一度抜け落ちると植物苗が幼苗で例えば花
の色などを正確に識別できないので、ラベルを元のポッ
トに正しく挿し戻せない等の問題もあった。
【0008】また、生産現場から搬送中に、トラックの
激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けると、ラ
ベルがポットからはずれて植物苗を傷つけるトラブルが
発生し易い。そして、このようなトラブルが生じると、
出荷先は、傷付いた苗だけでなく、例えばトレー全体を
引き取らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失
となっていた。
【0009】一方、締結具(ホッチキス)を使用して針
止め固定する方法は、ラベルの脚部を培土に挿し込むも
のではないので植物の根を傷め難く、また、簡単には脱
落しないなどの利点を有するものの、ポットにラベルを
針止め固定する作業が誠に面倒であり作業に手間取ると
いう問題があった。また、ポットから植物苗を取り出し
て、花壇や家庭農園などに定植すると同時に、ラベルを
回収してその近傍に挿し込んでおくことが一般的である
が、ラベルをきれいに取り外し難く、時には破れて再使
用できなくなるなどの問題もあった。
【0010】さらに、従来の連結ポットは、ポット上端
開口部に僅かな幅の鍔部が存在するだけであるため、こ
の鍔部にラベルを差し込む切り込みを設けることは困難
であり、切り込みを設けたとしても、差し込まれたラベ
ルを安定保持できるだけの上端開口部の強度を持った連
結ポットはなかった。
【0011】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、構造が簡単で廉価
に提供でき、育苗ポットの複数個を一括して取り扱いで
き、しかも、別体のラベルを簡単に取着できるが一度取
着されると簡単には取り外しできない連結育苗ポットを
提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、底壁の
外周縁部から上方に向かって拡径し上端が開口する傾斜
周壁の上端開口縁が上端開口部を形成し、該上端開口部
の外周端縁が外側下方に折曲げられている育苗ポット単
体の複数を、縦横方向に整列させて平面配置させ、互い
に隣接する前記育苗ポット単体間が僅かな幅寸法の連接
部にて引き裂き可能に連結されているものを、その要旨
とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の連結育
苗ポットにおいて、前記上端開口部に、切り込み孔を有
するラベル差し部が形成されているものを、その要旨と
する。
【0014】請求項3の発明は、請求項2記載の連結育
苗ポットにおいて、前記ラベル差し部が凹状に窪んだ形
状の内部に、切り込み孔が形成されているものを、その
要旨とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
連結育苗ポットにおいて、前記ラベル差し部の近傍に補
強部が形設されているものを、その要旨とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項4記載の連結育
苗ポットにおいて、前記補強部が、前記上端開口縁より
下方に向けて縮径する半円錐形状であるものを、その要
旨とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれ
かに記載の連結育苗ポットにおいて、前記ラベル差し部
に、前記別体ラベルの切込み孔に係止させて両者を略一
体に取着せしめる舌状片が形成されているものを、その
要旨とする。
【0018】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の連結育苗ポットにおいて、別体ラベルを略一
体的に取着する天井面を有するラベル差し段部を具備
し、前記上端開口部の周縁から前記天井面の周縁にわた
って連続する補強口縁を有するものを、その要旨とす
る。
【0019】請求項8の発明は、請求項7記載の連結育
苗ポットにおいて、前記ラベル差し段部に、前記別体ラ
ベルの切込み孔に係止させて両者を略一体に取着せしめ
る舌状片が形成されているものを、その要旨とする。
【0020】請求項9の発明は、請求項6又は8記載の
連結育苗ポットにおいて、前記舌状片の両側に、前記切
込み孔の両側を押圧する押圧部が形成されているもの
を、その要旨とする。
【0021】請求項10の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の連結育苗ポットにおいて、前記連結育苗ポ
ットが生分解性を有する素材にて形成されているもの
を、その要旨とする。
【0022】上記の各請求項の発明の連結育苗ポット
は、構造が簡単であるから、薄肉の合成樹脂シート材を
例えば真空成形、真空圧空成形等の型成形にて簡単に製
造できる。また、枠状ケースの収容ポケットやカゴトレ
ーに、一度に複数個の育苗ポットをセットでき、かかる
作業性の向上が図れる。
【0023】また、連結育苗ポットを構成する個々の育
苗ポット単体は、その上端開口縁から外方に張り出す上
端開口部の外周端縁が下方に折曲げてあるので、上端開
口部の強度の増強が図れ、連結育苗ポットならびに分離
後の育苗ポット単体の屈曲、へこみ(くぼみ)、歪み防
止が図れる。
【0024】請求項2の連結育苗ポットでは、連結育苗
ポットの上端開口部に形成されたラベル差し部に、別体
ラベルを挿し込みでき、ラベルの添付作業が容易にな
る。すなわち、ラベル添付作業の省力化ならびに作業能
率の向上が図れる。
【0025】また、ポット内の培土にラベルの脚部を挿
し込むものではないから、植物の根を傷める恐れがな
く、ラベルを従来より大きくして、陳列展示用途に適す
るものとすることができるし、また、締結具(ホッチキ
ス)を使用して針止め固定するものではないから、各ポ
ットにラベルを針止め固定する作業が不要となり、出荷
時のラベル付け作業性の向上が図れる。
【0026】生産現場から搬送中に、トラックの激しい
振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ポットか
らラベルがはずれ難く、植物苗を傷つけるなどのトラブ
ルを回避できる。すなわち、出荷元で一度取着するだけ
で、店頭展示時まで一貫使用できるし、生産者、販売者
及び購入者が、植物を取り間違えることなどを確実に防
止できる。
【0027】また、ラベルを各ポットから簡単には引き
抜けず、かつ、それ以上差し込めないように取り付けで
き、別体のラベルが回転して横を向かないように安定固
定することができ、複数のポットを店頭に並べたときに
ラベルの向きが揃って見栄えが良い。 また、ラベルの
脚部を慎重に抜き取れば破損することなくきれいに取り
外しでき、必要に応じて、定植した植物苗の近傍に確実
に挿し込みできる。
【0028】また、ポットから、ラベルを破損すること
なく回収でき、必要に応じて、定植した植物苗の近傍に
確実に挿し込みできる。
【0029】請求項3の連結育苗ポットでは、個々の育
苗ポット単体の上端開口部に凹状にくぼむラベル差し部
が形成されているので、ラベル差し部の強度をより増強
できる。すなわち、ラベルを取り付けする際のポット安
定性、ラベル添付作業の省力化ならびに作業能率の向上
が図れるとともに、搬送時の取り扱い性の向上、店頭で
の販売促進効果の向上が図れる。
【0030】請求項4又は5の連結育苗ポットでは、ラ
ベル差し部の近傍に補強部が形設されているので、そし
て、請求項7の発明では、上端開口部の周縁から天井面
の周縁にわたって連続する補強口縁が形設されているの
で、上端開口部や周壁が腰折れしたり変形し難く、ラベ
ルを取着する部分が屈折したり窪んだり歪んだりするこ
とがなく、その保形性に優れ、取扱い易く、さらに、こ
れらが互いに相まって、外衣ラベルを安定支持できる。
【0031】請求項6及び請求項8の発明では、上記各
作用に加えて、ラベル差し部又はラベル差し段部に形成
された舌状片を、外衣ラベルの切込み孔に嵌め込みで
き、簡単に取着できる。
【0032】請求項9の発明では、舌状片の両側に位置
する押圧部により、舌状片の応力と反対向きにラベルの
脚部を押圧させることができる。すなわち、ラベルが回
転して横を向かないように安定固定することができ、複
数のポットを店頭に並べたときにラベルの向きが揃って
見栄えが良い。
【0033】請求項10の発明では、連結育苗ポットが
生分解性の素材にて製造されているので、プラスチック
製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分し
ても生分解させることができ、しかも、資化できる。
【0034】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
その代表的な実施例に基づいて説明するが、本発明の要
旨を越えない範囲内で様々な設計変更が可能である。
【0035】本発明の連結育苗ポットを製造するための
材質を特に限定するものではないが、成型し易さやコス
トなどの観点からは、ポリエチレン(PE)、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS等の合
成樹脂を素材として使用し成形されていることが好まし
く、地球環境汚染防止の観点からは、ポリ乳酸やカプロ
ラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂や、古紙を含む植
物繊維などの生分解性の素材を使用して成形されている
ことが好ましい。
【0036】図1は第一実施例の連結育苗ポット1の部
分斜視図である。図2は同連結育苗ポット1を構成する
育苗ポット単体1aの概略斜視図であり、図3は同ポッ
ト単体1aの平面図、図4は図3の A−A線に沿った
断面図であり、図5は図3のB−B線に沿った断面図で
ある。図6は同育苗ポット1aに備えたラベル差し部の
みを示す要部平面図である。
【0037】図において、この連結育苗ポット1は、排
水孔11を有する方形の底壁10から上方に向かって拡
径し上端開口縁(部)22で終端する傾斜周壁20と、
傾斜周壁20の上端開口縁(部)22より外方に張出す
外張り部23と、該外張り部23に陸上競技トラック形
状に窪ませたラベル差し部21とを具備し、前記ラベル
差し部21の両側に前記上端開口縁(部)22より下方
に向けて縮径する半円錐形状の補強部28を設けた複数
の育苗ポット単体1aを、縦横方向に整列させて平面配
置し、互いに隣接する前記育苗ポット単体1a間が僅か
な幅寸法の連接部8にて引き裂き可能に連結されてお
り、全体としてトレイ状をなしている。なお、各ポット
単体1aの上端開口縁部22は、四隅にアールを設けた
略正方形をなしている。
【0038】相互に隣接するポット間は、図7に示すよ
うに、微少な幅寸法でのみ連結する連接部8にて一体的
に形成されており、引きちぎりにより簡単に連接部8を
破断させることができるようになっている。
【0039】補強部28は、各ポット単体1aの上端開
口部22と、ラベル差し部21が屈折したり窪んだり歪
んだりすることをそれぞれ防止する。
【0040】ただし、補強部の寸法形状などを限定する
ものではない。例えば、図15及び図16に示すよう
に、ラベル差し部21の両側に、前記外張り部23より
下方に向けて段差状に窪む不定形の階段状28aに形成
されていてもよいなど、自在に設計変更できるものとす
る。
【0041】ラベル差し部21の中央部には、略W字形
状の線状に切り込んだ切込み部27が設けてあり、切込
み部27の中央の逆V字状部分が、後述するラベル30
c(図14(c))の切込み孔33aに係止させる舌状
片25として作用し、その両側に位置する略V字状の部
分は、ラベル30cに設けた返し片34の両側を舌状片
25と反対方向に押圧する押圧部26,26として機能
する。
【0042】なお、ラベル差し部21は、上端開口部2
2の1箇所に形成されているが、上端開口部22の4箇
所にそれぞれ形成されていてもよく、その配設位置や数
量などは適宜設計変更可能な事項である。
【0043】また、切込み部27の形状を限定するもの
ではなく、例えば図8(a)に示したように、略V字状
の線状に切り込むとか、直線状に切り込むとか、幅狭な
スリットに形成する(図8(b))など、適宜設計変更
できるものとする。なお、切込み部27の形状に応じ
て、別体ラベルの形状は適宜設計変更されることは無論
のことである。
【0044】さらにまた、連結育苗ポット1を構成する
各ポット単体1aにあっては、いずれも傾斜周壁20の
横断面がほぼ正方形に形成されているが、その外観形状
はこれに限定されるものではない。例えば、底壁(底
面)が円形、上端開口部がほぼ正方形で、その間の傾斜
周壁は、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった直後か
らほぼ正方形をなすものであっても良いし、円形の底壁
の周縁から若干立ち上がった部分まで円形でそこから上
端開口部までほぼ正方形をなすものであっても構わな
い。
【0045】つぎに、図9は第二実施例の連結育苗ポッ
ト5の部分平面図である。図10は同連結育苗ポット5
を構成する育苗ポット単体5aの概略斜視図であり、図
11は同ポット単体の平面図であり、図12は同育苗ポ
ット5aに備えたラベル差し段部121の天井面123
のみを示す要部平面図である。
【0046】図において、第二実施例の連結育苗ポット
5を構成する育苗ポット単体5aは、排水孔111を有
する底壁110と、該底壁110の外周縁部から上方に
向かって拡径し上端開口部122で終端する傾斜周壁1
20と、別体ラベル30の切込み孔33に係止させる舌
状片125を天井面123に形設したラベル差し段部1
21とを具備しており、前記上端開口部122から外方
向に延出する部分はカール状に外側下方に屈曲され補強
部(補強口縁)122aを構成している。
【0047】ラベル差し段部121は、傾斜周壁120
の一部を構成するものであり、天井面123の中央部に
略W字形状の線状に打ち抜いた切込み部127を有する
とともに、天井面123の周縁には,前記補強口縁12
2aに連続する補強口縁121aが形設されている。
【0048】補強口縁122aは、上端開口部122の
周縁から外方向に延出する部分と、ラベル差し段部12
1の天井面123の周縁から外方向に延出する部分をそ
れぞれ外側下方に屈曲させたカール状に形成されてお
り、上端開口部122からラベル差し段部121の天井
面123を取り囲むように連続している。なお、その具
体的構成を限定するものではなく公知の補強構造体をす
べて適用できるものとするが、天井面123は、補強口
縁122aの上面よりも窪んだ位置にあることが好まし
い。
【0049】補強口縁122aを設けることにより、育
苗ポット自体の腰折れや座屈などの変形防止を図ること
ができる。
【0050】つぎに、第一実施例の連結育苗ポット1並
びに第二実施例の連結育苗ポット5を構成する各ポット
単体1a,5aにおいて、底壁10には、ラベル差し部
21又はラベル差し段部121の下端部から底壁10に
わたり、ポットの内方向に張り出す十字形状の突条12
が形設され、該突条12の交叉位置(すなわち底壁10
の中央)には排水孔11(又は111)が穿設されてお
り、ポットの底面上に灌水を貯水することができ、底面
灌水機能が得られるようになっている。なお、突条12
の高さ、幅寸法等は適宜設計変更できるものとする。
【0051】前記排水孔11(又は111)の寸法形状
や数量、穿設位置などは適宜設計変更することができる
事項である。例えば、底壁10の隅部4カ所に前記突条
12と交叉しない排水孔が穿設されていると、水はけが
良好で灌水過剰による根腐され等が防止できる。
【0052】また、ポット単体の傾斜周壁20、120
やラベル差し段部121に、軸線方向の補強用の縦リブ
13が形成されていると、ポットの変形や座屈を防止す
るとともに、ポットの内面に到達した植物根がポットの
内面に沿って伸長し根巻き現象を防止し得る。縦リブ1
3が、傾斜周壁20(又は120)やラベル差し段部1
21の下端部から底壁10 (又は110)に亘り連続
していると、ポットの変形や座屈をより効率的に防止で
きるから、好ましい。
【0053】上記各実施例の連結育苗ポットによれば、
連結された複数のポットを一体のものとして取り扱える
ので、必要な個数をワンタッチでアンダートレーやカゴ
トレー等に収容セットでき、ポットを一個づつ並べてセ
ットしていた従来に比し、極めて高能率で作業できる
し、運搬及び保管などの取扱い作業も容易になる。
【0054】つぎに、本発明に係わるラベルは、表面に
印刷ができ全面が撥水性であることが好ましい。成型性
やコスト、印刷易容性などの観点からは、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)、ABS等の合成樹脂を素材として使用して製造さ
れていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点から
は、ポリ乳酸やカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル
樹脂、古紙を含む植物繊維などの生分解性の素材を使用
して製造されていることが好ましい。なお、ラベルの全
体形状や寸法形状等を制限するものではなく、設計変更
可能な事項である。
【0055】本発明に係わる代表的なラベルの一実施の
形態を、図14に基づいて説明する。
【0056】図14(a)のラベル30aは、脚部32
に係止爪32aを有するものであり、例えば図8(b)
のように、切込み部が一直線状に形成されているポット
に取着される。
【0057】図14(c)に示したラベル30cは、ポ
リエチレンシートを抜き成形して製造したものであり、
植物名、原産地、栽培方法等の情報を印刷表示した表示
部31と、脚部32とからなる立札形状をなしている。
脚部32の上方中央部には、切込み孔33として実質的
に機能する水平方向の切り込み33aと、その両端に連
続してさらに下方に延びる切り込み33bがあり、脚部
32の切り込み33a、33bで形成されたこの部分
は、いわゆる返し片34として機能するようになってお
り、例えば図6や図8(a)のような形状の切込み部を
有するポットに取着される。
【0058】ただし、前記切込み孔の全体形状を限定す
るものではなく、例えば切り込みを線状ではなくその一
部又は全部を幅狭なスリットで構成するとか、水平方向
の切り込みの両端に連続して下方ではなく上方に向けて
切り込むとか、H状に切り込むとか(図14(b))、
前記いわゆる返し片となる部分を三角状に形成すると
か、水平方向に切り込みその中央付近から下方に向けて
折り線を形成するなど、その全体形状や寸法形状などを
設計変更することができるものとする。
【0059】つぎに、図14(c)に図示したラベル3
0cは、第一実施例の連結育苗ポットを構成する各ポッ
ト単体に対して、つぎのように取り付けされる。
【0060】ラベル30の脚部32を内方向にやや二つ
折りするように屈曲させ、天井面に設けた略W字形状の
線状の切り込み27から、ラベル差し部21に沿って挿
し込み、水平方向の切り込み33aに、天井面に設けた
舌状片25を嵌め込んで、両者を係止させる。
【0061】そうすると、上述したように、脚部32の
一部がいわゆる返し片34として機能することと、舌状
片25の両側に位置するV字形状の部分(押圧部26)
が、ラベル30の脚部32を舌状片25の応力と対向す
る向きに押圧することとが相まって、当該ポットから簡
単には引き抜けず、かつ、それ以上差し込めないように
取り付けできる。また、ラベル差し部21よりラベル3
0の脚部32を慎重に抜き取ればきれいに取り外しでき
るので、これを、植物苗を移植した位置近傍に挿し込
み、再使用することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上、本発明の連結育苗ポットによる
と、つぎに述べる格別顕著な作用効果が得られる。
【0063】まず、ラベルを見易くするために大きくし
ても、従来のように、各ポット内の培土に脚部を直接挿
し込むものではないし、締結具(ホッチキス)を使用し
て針止め固定するものではないから、植物の根を傷める
ことなくラベルを取り付けでき、かかる作業性が良い。
また、生産現場から搬送中に、トラックの激しい振動
や、積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ラベルがポッ
トからはずれて植物苗を傷つけるというトラブルが発生
しないので、出荷時から店頭販売するまで一貫して使用
できるなど、利便性と使い勝手に優れる。
【0064】また、舌状片の両側に備えた押圧部が、ラ
ベルの切込み部両側を常時押圧して、ラベルが回転して
横を向くことがないから、複数のポットを店頭に並べた
ときに、ラベルの向きが揃って見栄えが良く、展示中に
抜け落ちし難く、ラベルを差し替えてレジを通過する等
の不正行為を防止することができる。
【0065】また、花壇や家庭農園などに植物苗を定植
する際に、ラベルをきれいに取り外しできるから、定植
位置の近傍に挿し込み再利用できる。
【0066】さらにまた、ポットの変形や座屈を起こし
難く、例えばかごトレーなどの収容容器内で安定に自立
させることができ、市販のラベル差しポットのように、
転倒して植物苗を傷つけ、商品価値を損なうことがな
い。
【0067】特に、請求項1の発明では、ポットの上端
開口縁から外方に張り出す上端開口部の外終端縁が下方
に折り曲げてあるため、請求項2の発明では、上端開口
部見ラベル差し部が設けられているため、請求項3の発
明ではラベル差し部の形状が凹状に窪んで形成がされて
いるため、請求項4の発明では見ラベル差し部の近傍に
補強部が形成されているため、ポット上端開口部ならび
にラベル差し部の強度が増強されており、これにより、
連結育苗ポットならびに分離後の育苗ポット単体の屈曲
や、へこみ(くぼみ)、歪みなどを防止し、ラベルの取
付作業が飛躍的に向上する。
【0068】請求項5の発明では、ラベル差し部の両側
に半円錐形状の補強部が形設されているため、請求項7
の発明では、上端開口部の周縁から天井面の周縁にわた
って連続する補強口縁が形設されているので、上端開口
部や周壁が腰折れしたり変形し難く、ラベルを取着する
部分が屈折したり窪んだり歪んだりすることがなく、そ
の保形性に優れ、取扱い易く、さらに、これらが互いに
相まって、外衣ラベルを安定支持できる。
【0069】請求項6及び請求項8の発明では、上記各
作用に加えて、ラベル差し部又はラベル差し段部に形成
された舌状片を、外衣ラベルの切込み孔に嵌め込みで
き、簡単に取着できる。
【0070】請求項9の発明では、舌状片の両側に位置
する押圧部により、舌状片の応力と反対向きにラベルの
脚部を押圧させることができる。すなわち、ラベルが回
転して横を向かないように安定固定することができ、複
数のポットを店頭に並べたときにラベルの向きが揃って
見栄えが良い。
【0071】請求項10の発明では、連結育苗ポットが
生分解性の素材にて製造されているので、プラスチック
製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分し
ても生分解させることができ、しかも、資化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一実施例の連結育苗ポットを示す部
分斜視図である。
【図2】図2は、図1の連結育苗ポットを構成するポッ
ト単体の斜視図である。
【図3】図3は、同ポット単体の平面図である。
【図4】図4は、図3の A−A線に沿った断面図であ
る。
【図5】図5は、図3の B−B線に沿った断面図であ
る。
【図6】図6は、同育苗ポット1に備えたラベル差し部
の要部平面図である。
【図7】図7は、第一実施例の連結育苗ポットを構成す
る相互に隣接するポット単体間を一体的に連結する連接
部を説明するための要部断面図である。
【図8】図8(a)は、略V字状の線状に切り込んだ切
込み部を模式的に示す要部平面図であり、図8(b)
は、幅狭な直線状に切り抜いた切込み部を模式的に示す
要部平面図である。
【図9】図9は、第二実施例の連結育苗ポットの部分平
面図である。
【図10】図10は、同連結育苗ポットを構成するポッ
ト単体の概略斜視図である。
【図11】図11は、同ポット単体の平面図である。
【図12】図12は、同ポットに備えたラベル差し段部
の天井面のみを示す要部平面図である。
【図13】図13は、第二実施例の連結育苗ポットを構
成する相互に隣接するポット単体の間を一体的に連結す
る連接部を説明するための要部断面図である。
【図14】図14は、本発明に係わる代表的なラベルの
要部正面図であり、切り込孔形状を模式的に示す平面図
である。
【図15】図15は、本発明となる他の育苗ポット単体
の斜視図である。
【図16】図15の育苗ポット単体の平面図である。
【符号の説明】
1 … 連結育苗ポット 1a… 育苗ポット単体 3 … 育苗ポット単体 5 … 連結育苗ポット 5a… 育苗ポット単体 8 … 連接部 10 … 底壁 11 … 排水孔 12 … 突条 13 … 縦リブ 20 … 傾斜周壁 21 … ラベル差し部 22 … 上端開口縁(部) 23 … 外張り部 25 … 舌状片 26 … 押圧部 27 … 切込み部 28 … 補強部 28a… 補強部 30 … ラベル 30a… ラベル 30b… ラベル 30c… ラベル 31 … 表示部 32 … 脚部 32a… 係止爪 33 … 切り込み 33a… 水平方向の切り込み 33b… 上下方向の切り込み 34 … 返し片 120 … 傾斜周壁 121 … ラベル差し段部 121a … 補強口縁 122 … 上端開口部 122a … 補強口縁 123 … 天井面 125 … 舌状片 126 … 押圧部 127 … 切込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 康浩 東京都港区元赤坂1丁目2番3号 サント リー株式会社東京支社内 Fターム(参考) 2B027 NC02 NC23 NC24 ND03 QA04 QB04 QB22 QB29 QC02 QC07 QC22 QC46 RB02 RB12 RC37 SA08 SA11 VA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底壁の外周縁部から上方に向かって拡径し
    上端が開口する傾斜周壁の上端開口縁が上端開口部を形
    成し、該上端開口部の外周端縁が外側下方に折曲げられ
    ている育苗ポット単体の複数を、縦横方向に整列させて
    平面配置させ、互いに隣接する前記育苗ポット単体間が
    僅かな幅寸法の連接部にて引き裂き可能に連結されてい
    ることを特徴とする連結育苗ポット。
  2. 【請求項2】前記上端開口部に、切り込み孔を有するラ
    ベル差し部が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の連結育苗ポット。
  3. 【請求項3】前記ラベル差し部が凹状に窪んだ形状の内
    部に、切り込み孔が形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の連結育苗ポット。
  4. 【請求項4】前記ラベル差し部の近傍に補強部が形設さ
    れていることを特徴とする請求項2又は3記載の連結育
    苗ポット。
  5. 【請求項5】前記補強部が、前記上端開口縁より下方に
    向けて縮径する半円錐形状であることを特徴とする請求
    項4記載の連結育苗ポット。
  6. 【請求項6】前記ラベル差し部に、別体ラベルの切り込
    み孔に係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状片が
    形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    かに記載の連結育苗ポット。
  7. 【請求項7】前記別体ラベルを略一体的に取着する天井
    面を有するラベル差し段部を具備し、前記上端開口部の
    周縁と前記天井面の周縁にわたって連続する補強口縁を
    有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の連結育苗ポット。
  8. 【請求項8】前記ラベル差し段部に、前記別体ラベルの
    切込み孔に係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状
    片が形成されていることを特徴とする請求項7記載の連
    結育苗ポット。
  9. 【請求項9】前記舌状片の両側に、前記切込み孔の両側
    を押圧する押圧部が形成されていることを特徴とする請
    求項6又は8に記載の連結育苗ポット。
  10. 【請求項10】前記連結育苗ポットが生分解性を有する
    素材にて形成されていることを特徴とする請求項1〜9
    のいずれかに記載の連結育苗ポット。
JP2002031007A 2002-02-07 2002-02-07 連結育苗ポット Pending JP2003230321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031007A JP2003230321A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 連結育苗ポット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031007A JP2003230321A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 連結育苗ポット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003230321A true JP2003230321A (ja) 2003-08-19

Family

ID=27774539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002031007A Pending JP2003230321A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 連結育苗ポット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003230321A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191823A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Andou Chemical Kk 育苗ポット
JP2010263813A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Showamura Noen:Kk 植物栽培用容器セット、植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法
JP6414923B1 (ja) * 2018-06-19 2018-10-31 イガラシプロ有限会社 薄物表示体支持用スタンド

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191823A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Andou Chemical Kk 育苗ポット
JP4624807B2 (ja) * 2005-01-12 2011-02-02 アンドウケミカル株式会社 育苗ポット
JP2010263813A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Showamura Noen:Kk 植物栽培用容器セット、植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法
JP6414923B1 (ja) * 2018-06-19 2018-10-31 イガラシプロ有限会社 薄物表示体支持用スタンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6199319B1 (en) Container and tag assembly
US9873537B2 (en) Method of making a container with labeling device
US9227776B2 (en) Tray for transporting horticultural containers
JP2003230321A (ja) 連結育苗ポット
US11083144B2 (en) Plant container and tray system
JP2003230322A (ja) 育苗ポット
JP2005087043A (ja) ラベル挿しポット
JP2003230320A (ja) 植栽用ポット
JP2004049032A (ja) ラベル差しポット
JP2005204672A (ja) ラベル挿し育苗用ポット
GB2293588A (en) Resilient engagement means for a label and container
JP2005013172A (ja) ラベル挿しポット
JP4089785B2 (ja) 育苗ポット
JP2002247920A (ja) 鉢物収容ケース及び鉢物収容トレー
JP2005080619A (ja) ラベル挿し育苗用ポット
JP2005204671A (ja) ラベル挿し育苗用ポットの製造方法
JP3754062B1 (ja) 園芸植物の表示札とその着脱方法
AU2019202486A1 (en) Container label, assembly, and use of a container label
JP3860176B2 (ja) 育苗ポット及び表示板付育苗ポット
JP4932894B2 (ja) 育苗ポット
JP2004254642A (ja) 表示体、及び苗育成装置
JPH0733640Y2 (ja) 容 器
JP2004305082A (ja) 表示体、及び表示体の取付方法
NZ752521A (en) Container label, assembly, and use of a container label
JP2009232686A (ja) 育苗ポット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050201