JP2003230320A - 植栽用ポット - Google Patents

植栽用ポット

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JP2003230320A
JP2003230320A JP2002031006A JP2002031006A JP2003230320A JP 2003230320 A JP2003230320 A JP 2003230320A JP 2002031006 A JP2002031006 A JP 2002031006A JP 2002031006 A JP2002031006 A JP 2002031006A JP 2003230320 A JP2003230320 A JP 2003230320A
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Japan
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pot
planting
label
bottom wall
planting pot
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JP2002031006A
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Eiji Kageyama
英治 景山
Yasuhiro Yamada
康浩 山田
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SUNTRY FLOWERS Ltd
Tokai Kasei Corp
Original Assignee
SUNTRY FLOWERS Ltd
Tokai Kasei Corp
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で容易に製造でき、ラベルを簡単に
取り付けできるけれども一度取り付けると抜け難く、出
荷から店頭販売まで一貫して使用できる利便性と取扱性
に優れた植栽用ポットを提供すること。 【解決手段】底壁10の周縁部から立ち上がり上方が開
口する上端開口部で終端する傾斜周壁20と、別体ラベ
ルを略一体的に取着する天井面を有するラベル差し段部
21とを具備し、前記上端開口部21の周縁から前記天
井面の周縁にわたって連続する補強口縁が設けられてい
るところに構成特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造が簡単で容易
に製造でき、また、別体のラベルを簡単に取着できしか
も簡単には取り外しできない植栽用ポットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレンまたはポリプロピレ
ン等の軟質合成樹脂製のポットを使用して育苗した野菜
や花卉等の植物苗をポットごと運搬したり、そのまま店
頭にて展示販売する場合、一般的には、植物の名称や原
産地、栽培方法、成長後の要部外観形状等の各情報を表
示したラベルを添付している。
【0003】従来のラベルとしては、脚部を有する立札
形状に形成されたものがあり、各ポット内の培土に脚部
を直接挿し込むか(図10)、締結具(ホッチキス)を
使用して脚部をポットの周壁に針止め固定していた。
【0004】また、図11に示すように、上端開口部の
鍔部55を切り込んでなる切込み孔56に、脚部51に
掛止部52を設けた立札形状のラベル53を挿し込み、
当該切込み孔56に前記掛止部52を掛止するポット5
0が市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポット内の培土に脚部を直接挿し込む方法は、ラベルの
脚部を挿し込む際、植物の根を傷め易く、また、ラベル
を見易くするために大きくすると必然的に挿し込み深さ
が深くなり、なおさら根を傷め易くしかも作業に手間取
るという問題があった。
【0006】また、搬送時や展示中にラベルが抜け易
く、しかも、一度抜け落ちると植物苗が幼苗で例えば花
の色などを正確に識別できないので、元のポットに正し
く挿し戻せない等の問題もあった。
【0007】また、生産現場から搬送中に、トラックの
激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けると、ポ
ットからはずれて植物苗を傷つけるトラブルが発生し易
い。そして、このようなトラブルが生じると、出荷先
は、傷付いた苗だけでなく、例えばトレー全体を引き取
らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失となっ
ていた。
【0008】一方、締結具(ホッチキスなど)を使用し
て針止め固定する方法は、ラベルの脚部を培土に挿し込
むものではないので植物の根を傷め難く、また、簡単に
は脱落しないなどの利点を有するものの、ポットにラベ
ルを針止め固定する作業が誠に面倒であり作業に手間取
るという問題があった。また、ポットから植物苗を取り
出して、花壇や家庭農園などに定植すると同時に、ラベ
ルを回収してその近傍に挿し込んでおくことが一般的で
あるが、ラベルをきれいに取り外し難く、時には破れて
再使用できなくなるなどの問題もあった。
【0009】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、構造が簡単で廉価
に製造でき、別体のラベルを簡単に取着することができ
る一方、簡単には取り外しできない植栽用ポットを提供
せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、底壁の
周縁部から立ち上がり上方が開口する上端開口部で終端
する傾斜周壁と、別体ラベルを略一体的に取着する天井
面を有するラベル差し段部とを具備した植栽用ポットで
あって、前記上端開口部の周縁から前記天井面の周縁に
わたって連続する補強口縁が設けられているものを、そ
の要旨とする。
【0011】本発明の植栽用ポットは、構造が簡単であ
るから、合成樹脂シート材を例えば真空成形、真空圧空
成形することで、特殊な機械を設備しなくても簡単に製
造でき、例えばかごトレーなどの収容容器内でも安定に
自立させることができる。
【0012】また、従来のように、ポット内の培土にラ
ベルの脚部を挿し込むものではないから、植物の根を傷
める恐れがなく、ラベルを従来より大きくして、陳列展
示用途に適するものとすることができる。また、締結具
を使用して針止め固定するものではないから、ポットに
ラベルを針止め固定する作業が不要となり、出荷時のラ
ベル付け作業性の向上が図れる。
【0013】また、生産現場から搬送中に、トラックの
激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ポ
ットからはずれ難く、植物苗を傷つけるなどのトラブル
が発生しない。すなわち、出荷元で一度ラベルを取着す
るだけで、出荷、搬送、店頭展示まで一貫使用でき(利
便性に優れ)、生産者、販売者及び購入者の誤認や取違
えを防止できる。
【0014】各植栽用ポットの上端開口部の周縁と前記
ラベル差し段部の周縁にわたって連続する補強口縁が設
けてあるから、植栽用ポットが屈折したり窪んだり歪ん
だりすることが防止できる。また、前記ラベル差し段部
の全周に補強口縁が設けてあるため、ラベル差し段部が
屈折したり窪んだり歪んだりすることがない。そして、
これらが互いに相まって、外衣ラベルを安定支持でき
る。
【0015】また、ポットから、ラベルを破損すること
なく回収でき、必要に応じて、定植した植物苗の近傍に
確実に挿し込みできる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の植栽用ポッ
トにおいて、前記天井面に、前記別体ラベルの切込み孔
に係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状片が形成
されているものを、その要旨とする。
【0017】請求項2の発明では、舌状片を別体のラベ
ルに設けた切込み孔に嵌め込みすることで外衣ラベルを
簡単に取着することができる。すなわち、当該ポットか
ら簡単には引き抜けず、かつ、それ以上差し込めないよ
うに取り付けできる。
【0018】また、ラベルの脚部を慎重に抜き取ればき
れいに取り外しでき、移植位置近傍に挿し込み再使用で
きる。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の植栽用ポッ
トにおいて、前記舌状片の両側に、前記切込み孔の両側
を押圧する押圧部が形成されているものを、その要旨と
する。
【0020】請求項3の発明では、上記各作用に加え
て、舌状片の両側に位置する押圧部により、舌状片の応
力と反対向きにラベルの脚部を押圧させることができ
る。
【0021】請求項4の発明は、請求項1から3の植栽
用ポットにおいて、前記傾斜周壁若しくは前記ラベル差
し段部のいずれか一方又はその両方に、縦リブが形成さ
れているものを、その要旨とする。
【0022】請求項5の発明は、請求項4の植栽用ポッ
トにおいて、前記縦リブが、前記傾斜周壁若しくは前記
ラベル差し段部の下端部から前記底壁に亘り連続してい
るものを、その要旨とする。
【0023】請求項4並びに請求項5の発明では、上記
各作用に加えて、ポットの変形や座屈を防止できる。ま
た、ポットの内面に到達した植物根がポットの内面に沿
って伸長し根巻き現象を生じることがない。
【0024】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の植栽用ポットにおいて、前記底壁に、前記傾
斜周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張
り出す複数の突条が形成されており、該突条の交叉位置
に前記排水孔が形成されているものを、その要旨とす
る。
【0025】請求項6の発明では、底面上に灌水を貯水
することができ、例えば水不足による枯死を防止でき
る。
【0026】請求項7の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の植栽用ポットにおいて、前記底壁に、前記傾
斜周壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張
り出す複数の突条が形成されており、該突条に交叉しな
い位置に排水孔が形成されているものを、、その要旨と
する。
【0027】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の植栽用ポットにおいて、前記上端開口が四隅
にアールを設けた略方形であり、前記ラベル差し段部が
傾斜周壁にそれぞれ形設されているものを、その要旨と
する。
【0028】請求項9の発明は、請求項1〜8いずれか
に記載の植栽用ポットにおいて、前記植栽用ポットが生
分解性を有する素材にて形成されているものを、その要
旨とする。
【0029】請求項9の発明では、当該植栽用ポットが
生分解性の素材にて製造されているので、プラスチック
製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分し
ても生分解させることができ、資化できる。
【0030】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
その代表的な実施例に基づいて説明するが、本発明の要
旨を越えない範囲内で様々な設計変更が可能である。
【0031】本発明の植栽用ポットの製造方法を限定す
るものではないが、例えば合成樹脂シート素材を真空成
形法等にて型成型し、ラベル差し段部を備えた複数の植
栽用ポットが縦横方向に連接された原型のシート材を製
造する。ついで、複数の原型のシート材を積層した後、
例えばトムソン刃のような抜き刃金型を使用して打ち抜
いて個々の植栽用ポット単体に切り離し、各ポットのラ
ベル差し段部に所望形状の切込み部を形成するととも
に、底壁に排水孔を穿設することで簡単に製造できる。
【0032】本発明の植栽用ポットを製造するための材
質を特に限定するものではないが、成型し易さやコスト
などの観点からは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピ
レン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS等の合成
樹脂を素材として使用し成形されていることが好まし
く、地球環境汚染防止の観点からは、ポリ乳酸やカプロ
ラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂や、古紙を含む植
物繊維などの生分解性の素材を使用して成形されている
ことが好ましい。
【0033】図1は第1実施例の植栽用ポット1の正面
図であり、図2は同植栽用ポット1の平面図であり、図
3は図1の A−A線に沿った断面図であり、図4は同
植栽用ポット1に備えたラベル差し段部の天井面のみを
示す要部平面図である。図5は、第1実施例の植栽用ポ
ットにラベル30を取着した状態を模式的に示す斜視図
である。
【0034】図において、この植栽用ポット1は、排水
孔11を有する底壁10と、該底壁10の外周縁部から
上方に向かって拡径し上端開口部21で終端する傾斜周
壁20と、別体ラベル30の切込み孔33に係止させる
舌状片25を天井面23に形設したラベル差し段部22
とを具備しており、前記上端開口部21から外方向に延
出する部分はカール状に屈曲され補強口縁21aを構成
している。
【0035】なお、この植栽用ポット1は、傾斜周壁2
0の横断面がほぼ正方形に形成されているが、その外観
形状はこれに限定されるものではない。例えば、底壁
(底面)10が円形、上端開口部21がほぼ正方形で、
その間の傾斜周壁20は、円形の底壁の周縁から若干立
ち上がった直後からほぼ正方形をなすものであっても良
いし、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった部分まで
円形でそこから上端開口部までほぼ正方形をなすもので
あっても構わない。
【0036】ラベル差し段部22は、傾斜周壁20の一
部を構成するものであり、天井面23の中央部に略W字
形状の線状に打ち抜いた切込み部27を有するととも
に、天井面23の周縁には,前記補強口縁21aに連続
するカール状に屈曲された補強口縁22aが形設されて
いる。切込み部27の中央の逆V字状部分は、後述する
ラベル30の切込み孔33に係止させる舌状片25とし
て作用し、その両側に位置する略V字状の部分は、ラベ
ルに設けた返し片35部分の両側を、舌状片25と反対
方向に押圧する押圧部26,26として作用する。
【0037】ただし、上記切込み部27の形状を限定す
るものではなく、切込み部27の形状を略W字形状で幅
狭なスリット形状に形成するとか、略V字状の線状ある
いは幅狭なスリット状(図8(a))に形成するとか、
直線状あるい幅狭なスリット状(図8(b))に形成す
るなど、適宜設計変更できるものとする。
【0038】また、補強口縁21a,22aの具体的構
成を限定するものではなく、公知の補強構造体をすべて
適用できるものとするが、天井面23は上端開口部21
よりも下方に位置し全体が窪んだ状態であることが好ま
しい。
【0039】補強口縁21a,22a設けることによ
り、植栽用ポット1自体の腰折れや座屈などの変形防止
を図ることができ、多数を積み重ねた時の密着防止が図
れる。
【0040】この植栽用ポット1において、前記傾斜周
壁20とラベル差し段部22には、下端部から底壁10
に亘る複数の縦リブ13が形成されており、これによっ
ても、各植栽用ポットの変形防止が図れ、かつ、伸長し
た植物根の根巻き防止を図るようになっている。
【0041】また、底壁10には、ラベル差し段部22
の下端部から底壁10に亘り、ポットの内方向に張り出
す突条12が十字形状に形成されいる。突条12の交叉
位置(すなわち底壁10の中央)には、排水孔11が穿
設されており、ポットの底面上に灌水を貯水でき、底面
灌水機能が得られるようになっている。なお、突条の高
さ、幅寸法等は適宜設計変更できるものとする。
【0042】前記排水孔11の寸法形状や数量、穿設位
置などは、適宜設計変更することができ、例えば、図6
に示す第2実施例のポット5のように、底壁10の隅部
4カ所に、前記突条12と交叉しない排水孔11が穿設
しても良い。この場合には、水はけが良好で、灌水過剰
による根腐され等の防止が図れる。
【0043】さらにまた、ポット1の傾斜周壁20とラ
ベル差し段部22に、軸線方向に補強用の縦リブ13を
形設すると、植栽用ポット1の変形や座屈等の変形を防
止するとともに、ポット1の内面に到達した植物根がポ
ットの内面に沿って伸長し根巻き現象の防止を図れる。
この場合、縦リブ13が、傾斜側壁20やラベル差し段
部22の下端部ら底壁10に亘り連続していると、ポッ
ト1の変形や座屈をより効果的に防止できるから、さら
に好適である。
【0044】つぎに、本発明に係わるラベルを製造する
ための材質もまた特に限定するものではないが、表面に
印刷ができ全面が撥水性であることが好ましい。成型性
やコスト、印刷易容性などの観点からは、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)、ABS等の合成樹脂を素材として使用して製造さ
れていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点から
は、ポリ乳酸やカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル
樹脂、古紙を含む植物繊維などの生分解性の素材を使用
して製造されていることが好ましい。なお、ラベルの全
体形状や寸法形状等を制限するものでもなく、適宜設計
変更可能な事項とする。
【0045】本発明に係わる代表的なラベルの一実施の
形態を、図9に基づいて説明する。
【0046】図9に正面図で示したラベル30は、ポリ
エチレンシートを抜き成形して製造したものであり、植
物名、原産地、栽培方法等の情報を印刷表示した表示部
31と、脚部32とからなる立札形状をなしている。脚
部32の上方中央部には、切込み孔33として実質的に
機能する水平方向の切り込み33aと、その両端に連続
してさらに下方に延びる切り込み33bがあり、脚部3
2のこの部分はいわゆる返し片34として機能するよう
になっている。
【0047】図9(a)のラベル30aは、脚部32に
係止爪32aを有するものであり、切込み部が一直線状
に形成されているポットに取着される。
【0048】ただし、前記切込み孔の全体形状を限定す
るものではなく、例えば切り込みを線状ではなくその一
部又は全部を幅狭なスリットで構成するとか、水平方向
の切り込みの両端に連続して下方ではなく上方に向けて
切り込むとか、H状に切り込むとか(図9(b))、前
記いわゆる返し片となる部分を三角状に形成するとか、
水平方向に切り込みその中央付近から下方に向けて折り
線を形成するなど、その全体形状や寸法形状などを設計
変更することができるものとする。
【0049】つぎに、図9に図示したラベル30は、上
記実施例1の植栽用ポット1に対して、つぎのように取
り付けされる。
【0050】ラベル30の脚部32を内方向に二つ折り
するように屈曲させ、天井面23に設けた略W字形状の
線状の切り込みから、ラベル差し段部22に沿って挿し
込み、水平方向の切り込み33aに舌状片25を嵌め込
んで、両者を係止させる。
【0051】そうすると、上述したように、脚部32の
一部がいわゆる返し片として機能することと、舌状片2
5の両側に位置するV字形状の部分(押圧部26,2
6)が、ラベル30の脚部32を舌状片25の応力と対
向する向きに押圧することとが相まって、当該ポットか
ら簡単には引き抜けず、かつ、それ以上差し込めないよ
うに取り付けできる。また、ラベル差し段部22よりラ
ベル30の脚部32を慎重に抜き取ればきれいに取り外
しできるので、これを、植物苗を移植した位置近傍に挿
し込み、再使用することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明の植栽用ポットによると、
つぎに述べる格別顕著な作用効果が得られる。
【0053】まず、ラベルを見易くするために大きくし
ても、従来のように、ポット内の培土に脚部を直接挿し
込むものではないし、締結具(ホッチキス)を使用して
針止め固定するものではないから、植物の根を傷めるこ
となくラベルを取り付けでき、かかる作業性が良い。ま
た、生産現場から搬送中に、トラックの激しい振動や、
積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ポットからはずれ
て植物苗を傷つけるというトラブルが発生しないので、
出荷時から店頭販売するまで一貫して使用できるなど、
利便性と使い勝手に優れる。
【0054】また、花壇や家庭農園などに植物苗を定植
する際に、ラベルをきれいに取り外しできるから、定植
位置の近傍に挿し込み再利用できる。
【0055】特に、請求項3の植栽用ポットによると、
舌状片の両側に備えた押圧部が、ラベルの切込み部両側
を常時押圧して、ラベルが回転して横を向くことがない
から、複数のポットを店頭に並べたときに、ラベルの向
きが揃って見栄えが良く、展示中に抜け落ちし難く、ラ
ベルを差し替えてレジを通過する等の不正行為を防止す
ることができる。
【0056】特に、請求項4の植栽用ポットによると、
ポットの傾斜周壁若しくはラベル差し段部のいずれか一
方又はその両方に、軸線方向の補強用の縦リブが形成さ
れているから、ポットの変形や座屈を起こし難く、例え
ばかごトレーなどの収容容器内で安定に自立させること
ができ、市販のラベル差しポットのように、転倒して植
物苗を傷つけ、商品価値を損なうことがない。
【0057】また、ポットの内面に到達した植物根がポ
ットの内面に沿って伸長し根巻き現象を生じることがな
い。すなわち、この根巻き現象によって、ポット内の根
は細根が少なくなり、このために、根の生育不良や分根
不良が生じ、植物苗の育成も優れずまた、移植時に根付
け不良を生じ難く、移植時に細根を切断する必要がな
く、移植作業効率が向上する。
【0058】請求項5の発明の植栽用ポットによると、
縦リブが、傾斜周壁若しくはラベル差し段部の下端部か
ら底壁に亘り連続しているので、請求項4のラベル差し
ポットよりも、ポットの変形や座屈の防止効果に優れ
る。
【0059】つぎに、請求項6の発明植栽用ポットによ
ると、底壁に、傾斜周壁の下端部から底壁の中央部に至
る内方向に張り出す突条が形成されており、該突条の交
叉位置に排水孔が形成されているので、底面上に灌水を
貯水することができ、例えば水不足による枯死を防止で
きる。
【0060】請求項7の発明では、底壁に、前記傾斜周
壁の下端部から前記底壁の中央部に至る内方向に張り出
す突条と該突条に交叉しない排水孔とが形成されている
ので、水はけが良好で、灌水過剰による根腐されが生じ
難い。
【0061】請求項9の発明では、当該植栽用ポットが
生分解性の素材にて製造されているので、プラスチック
製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分し
ても生分解させてこれを資化できるから、環境問題解決
の一助になるという、実効性あるポットとして、廉価に
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明となる植栽用ポットの正面図で
ある。
【図2】図2は、同植栽用ポットの平面図である。
【図3】図3は、図1の A−A線に沿った断面図であ
る。
【図4】図4は、同植栽用ポットに備えたラベル差し段
部の天井面のみを示す要部平面図である。
【図5】図5は、同植栽用ポットにラベルを取着して植
栽している状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明となる他の植栽用ポットの平面
図であり、底壁の4隅部にそれぞれ排水孔が穿設されて
いる点のみが、図1の植栽用ポットと相違する。
【図7】図7は、本発明となる他の植栽用ポットの平面
図である。
【図8】図8は、本発明となる他のラベル差し段部の形
状を模式的に示す要部平面図である。
【図9】図9は、本発明に係わる代表的なラベルの要部
正面図であり、切り込孔形状を模式的に示す平面図であ
る。
【図10】図10は、従来の一般的なラベル表示法を示
す斜視図である。
【図11】図11は、先行技術を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 … 植栽用ポット 5 … 植栽用ポット 10 … 底壁 11 … 排水孔 12 … 突条 13 … 縦リブ 20 … 傾斜周壁 21 … 上端開口部 21a … 補強口縁 22 … ラベル差し段部 22a … 補強口縁 23 … 天井面 25 … 舌状片 26 … 押圧部 27 … 切込み部 30 … ラベル 31 … 表示部 32 … 脚部 33 … 切込み孔 33a … 水平方向の切り込み 33b … 切り込み 34 … 返し片 50 … ポット 51 … 脚部 52 … 掛止部 53 … ラベル 55 … 鍔部 56 … 切込み孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 康浩 東京都港区元赤坂1丁目2番3号 サント リー株式会社東京支社内 Fターム(参考) 2B027 NC02 NC23 NC24 NC40 NC52 ND01 QA04 QB05 QB22 QC02 QC07 QC11 QC22 QC23 QC24 QC28 QC46

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底壁の周縁部から立ち上がり上方が開口す
    る上端開口部で終端する傾斜周壁と、別体ラベルを略一
    体的に取着する天井面を有するラベル差し段部とを具備
    した植栽用ポットであって、 前記上端開口部の周縁から前記天井面の周縁にわたって
    連続する補強口縁が設けられていることを特徴とする植
    栽用ポット。
  2. 【請求項2】前記天井面に、前記別体ラベルの切込み孔
    に係止させて両者を略一体に取着せしめる舌状片が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の植栽用ポッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記舌状片の両側に、前記切込み孔の両側
    を押圧する押圧部が形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の植栽用ポット。
  4. 【請求項4】前記植栽用ポットにおいて、 前記傾斜周壁若しくは前記ラベル差し段部のいずれか一
    方又はその両方に、縦リブが形成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の植栽用ポット。
  5. 【請求項5】前記縦リブが、前記傾斜周壁若しくは前記
    ラベル差し段部の下端部から前記底壁に亘り連続してい
    ることを特徴とする請求項4に記載の植栽用ポット。
  6. 【請求項6】前記植栽用ポットにおいて、 前記底壁に、前記傾斜周壁の下端部から前記底壁の中央
    部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されてお
    り、該突条の交叉位置に前記排水孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の植栽用
    ポット。
  7. 【請求項7】前記植栽用ポットにおいて、 前記底壁に、前記傾斜周壁の下端部から前記底壁の中央
    部に至る内方向に張り出す複数の突条が形成されてお
    り、該突条に交叉しない位置に排水孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の植栽
    用ポット。
  8. 【請求項8】前記植栽用ポットにおいて、 前記上端開口が四隅にアールを設けた略方形であり、前
    記ラベル差し段部が前記傾斜周壁にそれぞれ形設されて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    植栽用ポット。
  9. 【請求項9】前記植栽用ポットが生分解性を有する素材
    にて形成されていることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の植栽用ポット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5189686B1 (ja) * 2012-04-19 2013-04-24 株式会社豊幸園 植物保持用のポット

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