JP3106067U

JP3106067U - 育苗ポットセット

Info

Publication number: JP3106067U
Application number: JP2004003578U
Authority: JP
Inventors: 光一細田
Original assignee: 株式会社フラワータスクフォース
Priority date: 2004-06-21
Filing date: 2004-06-21
Publication date: 2004-12-16
Anticipated expiration: 2010-06-21

Abstract

【課題】育苗ポットの表示プレートがポットから容易に離脱しないようにする。
【解決手段】単独もしくは２以上連結させた育苗ポット１ａ〜１ｄと、表示プレート５とからなり、育苗ポットの開口縁部の一部には表示プレート固定用スリット４を形成するとともに、表示プレートには育苗ポットのスリット内に差込み可能であって、しかも差込み後の抜け出しを規制するストッパー７が設けられた固定部６を形成してなる。これにより固定部の差込みが容易であるにも拘わらず簡単には取り外すことができないから、育苗ポットの移送途中において表示プレートが紛失し、あるいは店頭において顧客が引き抜いた後、勘違いにより別の育苗ポットに差し込む等の結果、育苗ポット内の種子や幼苗の品種や花色、および説明書きと育苗ポット内の内容とが食い違うことによるトラブル発生の危険を防止することができる。
【選択図】図４

Description

本考案は、植物の種子や幼苗等をはじめとした花卉類生育等に用いられるポットセットに関し、ポット内の植物種を表示する表示カードの離脱を防止することを目的とする。

育苗ポットは、例えば植物の種子から発芽した苗を生育させる場合に、上端を開口させた有底のポットを単独で個々に用い、ポット内に土とある程度の肥料を入れて種子や苗を植えつける場合もあるが、運搬や作業性の向上を目的として多くは上端が開口した円形もしくは方形の樹脂材からなる簡易な容器を２〜８個程度の複数個〔例えば登録実用新案第３０５８２３１号公報〕、あるいは１０個以上〔例えば実開昭５５−１４４８２号公報・特開平９−２７５８０４号公報〕の多数個連結状に成形したものなどが多用される。
登録実用新案第３０５８２３１号公報実開昭５５−１４４８２号公報特開平９−２７５８０４号公報

上記した育苗ポット内に種子を撒きあるいは幼苗を植えつけた場合に、種子や幼苗の品種や開花した際の花の色を識別させ、あるいは生育条件や方法等の説明書を記した表示プレートの足片を、各ポットの隅の土中に差し込んでおくが、移送の途中や、店頭での顧客による品種等確認の際に故意に表示プレートがポットから抜かれ、さらに抜き取られた表示プレートを顧客の勘違い等により別のポットなどに差し込んだりすることが多く、表示プレートが一度ポットから引き抜かれると、当該ポットの品種等の確認が困難となり、後日品種違いなどの問題について顧客とのトラブルの原因となりやすい。

そこで本考案は、育苗ポットの表示プレートがポットの移送中に紛失し、あるいは店頭において不用意に引き抜かれることのないようにしたものであって、具体的には単独もしくは２以上連結させた育苗ポットと、表示プレートとからなり、育苗ポットの開口縁部の一部には表示プレート固定用スリットを形成するとともに、表示プレートには育苗ポットのスリット内に差込み可能であって、しかも差込み後の抜け出しを規制するストッパーが設けられた固定部を形成してなることを特徴とした育苗ポットセットに関する。

本考案は、開口縁部の一部に表示プレート固定用スリットを形成した育苗ポットと、該育苗ポットのスリット内に差込み可能であって、しかも差込み後の抜け出しを規制するストッパーを有する固定部を設けた表示プレートとからなるものであるために、育苗ポット内に種子を撒きあるいは幼苗を植えつけた状態において、該ポット内の種子や苗などの品種や説明書き等が表示された表示プレートの固定部を上記育苗ポットの開口縁部に形成したスリット内に差込み固定するようにした場合においては、固定部の差込みが容易であるにも拘わらず簡単には取り外すことができない。

そのために、育苗ポットの移送途中において表示プレートが紛失し、あるいは店頭において顧客が引き抜いた後、勘違いにより別の育苗ポットに差し込む等の結果、育苗ポット内の種子や幼苗の品種や花色、および説明書きと育苗ポット内の内容とが食い違うことによるトラブル発生の危険を防止することができる。

以下において本考案の具体的な内容を図１〜４に示したところの、４個のポットを連結させた育苗ポットと、表示プレートとからなる育苗ポットセットによる実施例をもとに説明すると、１は育苗ポット、５は該育苗ポットの開口縁部に一部を固定させる表示プレートをあらわす。

育苗ポット１は、例えばポリプロピレンなど樹脂系の材料、あるいは澱粉質などを主材とした生分解性材料などにより成形され、有底で底面に水抜き穴３ａ〜３ｄをそれぞれ有した４個の略方形のポット１ａ〜１ｄを連結状態に成形してなるものであり、全体の上端開口周縁には略水平方向に一定の幅を有する帯状の開口縁部２が無端状に形成され、しかも該開口縁部２の一部には表示プレート固定用のスリット４が形成されている。

この場合のスリット４の形成は、開口縁部２の何れの箇所でもよく、図１・２・４にあらわしたように、４個のポット１ａ〜１ｄ全体を一個としてその全体を表示する目的で表示プレート５を固定させるためには、個々のポット１ａ〜１ｄの位置とは関係なしに容器全体の中央部に位置して形成するようにする。

またスリット４の形成数についても、特定の一面だけでもよいが、図２にあらわしたように４面のそれぞれの中央部に位置して開口縁部２上に形成するなど、周方向に複数箇所形成するようにすると、生産面での作業性がより一層向上する。なおポットが単独で使用される場合においては、単独のポットの開口縁上にスリット４を形成する。

表示プレート５は、下方に延びる足片５ａのほかに、略中央部下方に固定部６が形成されている。この固定部６は育苗ポット１のスリット４内に差込みが可能かつ容易であるように下方差込み先端に向けて先細り状に形成されているとともに差込み後の抜け出しを規制するストッパー７が設けられている。

このストッパー７は、図３（Ａ）にあらわしたように育苗ポット１の表示プレート固定用スリット４に固定部６を差込み完了時にスリット４の幅縁に係合させるべく、上記固定部６の基部寄りにカギ形（¬）の切り込み７ａを入れて、固定部６に対して表示プレート固定用スリット４の幅方向に折り曲げ可能に形成して用いてもよい（図４参照）。

、また図３（Ｂ）にあらわしたように、固定部６の幅方向に向けて突起８を突出させ、育苗ポット１の表示プレート固定用スリット４に固定部６を差込み完了時にスリット４の長さ方向端縁部に係合可能に形成してもよい。なおこのストッパー７の形状については、必ずしも上記したものに限られるものではなく、育苗ポット１の表示プレート固定用スリット４に固定部６を差込んだ際に、表示プレート５が差込み力に比して容易に引き抜けない構造のものであればよい。

上記した通りの構成において、種子を撒きあるいは幼苗を植えつけた状態の育苗ポット１に表示プレート５を付す場合において、足片５ａをポット１内の土中に差し込むとともに固定部６を育苗ポット１の開口縁部２に形成されているスリット４に差し込んでストッパーをスリット４を介して開口縁部２裏側に係止させることにより、容易に抜けないように取り付けることができる。

本考案の１実施例であるところの、育苗ポットの開口縁に表示プレートを固定させた状態の、正面側から見た全体斜視図。本考案に係る育苗ポットの斜面図。本考案に係る表示プレートの正面図。図１における表示プレート取り付け状態を表示プレートの背面側より見た全体斜視図。

符号の説明

１育苗ポット
１ａポット
１ｂポット
１ｃポット
１ｄポット
２開口縁部
３ａ水抜き穴
３ｂ水抜き穴
３ｃ水抜き穴
３ｄ水抜き穴
４スリット
５表示プレート
５ａ足片
６固定部
７ストッパー
７ａ切り込み
８突起

Claims

単独もしくは２以上連結させた育苗ポットと、表示プレートとからなり、育苗ポットの開口縁部の一部には表示プレート固定用スリットを形成するとともに、表示プレートには育苗ポットのスリット内に差込み可能であって、しかも差込み後の抜け出しを規制するストッパーが設けられた固定部を形成してなることを特徴とした育苗ポットセット。
育苗ポットに形成した表示プレート固定用スリットが、育苗ポットの開口縁における周方向複数箇所に形成されているところの請求項１に記載の育苗ポットセット。
表示プレートに設けた固定部が、差込み先端に向けて先細り状に形成されているとともに、ストッパーが上記固定部の幅方向に突出し、育苗ポットの表示プレート固定用スリットに固定部を差込み完了時にスリットの長さ方向端縁部に係合可能に形成されているところの請求項１に記載の育苗ポットセット。
表示プレートに設けた固定部が、差込み先端に向けて先細り状に形成されているとともに、ストッパーが育苗ポットの表示プレート固定用スリットに固定部を差込み完了時にスリット幅縁に係合させるべく、上記固定部の基部寄りに切り込みを入れて、固定部に対して表示プレート固定用スリットの幅方向に折り曲げ可能に形成されているところの請求項１に記載の育苗ポットセット。