JP5397827B2 - ヘアキャッチャー取付け構造 - Google Patents
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Description
本発明は捕集に際して排水の流れを考慮し、ヘアキャッチャーに捕集される髪の毛やゴミ・糸屑を取り除き易くするための洗面器排水口へのヘアキャッチャーの取付け構造を提供する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るヘアキャッチャー取付け構造を説明するための模式図である。また、図2は、図1におけるヘアキャッチャー取付け構造の断面図である。
洗面器1は樹脂製としたが、陶器製であっても排水口の入口が凸R状に形成されていればよい。
ヘアキャッチャーには上縁淵部33から中心に向かって下方になだらかな弓状のリブ32aが複数形成されてリブ部32を構成する。リブ32aとリブ32aの間には複数の通水孔36が形成された底部37がある。
この際、排水は一時ヘアキャッチャーの底部37に水の溜まりを形成し、排水に含まれる髪の毛は、この水の溜まりを伝わり、複数のリブ32aに跨って捕集される。複数のリブ32aに跨って捕集される髪の毛が多い程、捨てる際に楽に捨てられる。
<試験1>
本発明において、ヘアキャッチャーの取付位置(高さ)を変え、排水に髪の毛の代わりにトレーサー流して、ヘアキャッチャーでのトレーサーの捕集状況を評価し、その結果を表1に示した。
取付位置は、図4に示すように排水口の凸Rに対して、排水の流れの方向(接線)と水平との成す角度で表した。
ヘアキャッチャーの上縁淵部を取付けた位置とした。
試験No.2から4では、図5に示すように、髪の毛の多くがリブの上端に捕集できた。
試験No.5では、捕集した髪の毛が多数リブにぶらさがるように捕集された。
No.2から4は、髪の毛がリブ上端に乗るように捕集されたのは、完全な渦流ができたためと考えられる。
No.5では、捕集した髪の毛が多数リブにぶらさがるように捕集されたのは、接線方向の角度が深いと、排水の速度が早く、また水流が垂直方向となるためと考えられる。
通常、渦は反時計周りに発生する。排水口の凸Rにかかり始めると渦が起き始め、凸Rの半ば付近が排水の速度も上がり、ヘアキャッチャーが髪の毛をリブ上に捕集するのに適している。
一方、凸Rの終わり付近から排水管につながるところでは、排水の方向が垂直方向に変わり、排水速度も早くなる。
ヘアキャッチャーの上縁淵部の取付位置を60°に位置し、連続する排水に髪の毛の代わりにトレーサーを流して、ヘアキャッチャーでのトレーサーの捕集状況およびヘアキャッチャーの詰まり具合を3回評価した。結果を表2に示す。
21 排水栓
31 ヘアキャッチャー
32 リブ
33 ヘアキャッチャー上縁淵部
34 傘状ガイド部
35 軸筒部
36 通水孔
37 ヘアキャッチャー底部
4 排水口
41 排水口凸R部
Claims (3)
- 排水口を有する洗面器と、
前記排水口に備えられるヘアキャッチャーと、
からなるヘアキャッチャー取付け構造であって、
前記排水口は排水が流れ込む排水口の入口が半径約10mmの凸R状に形成され、
前記ヘアキャッチャーは上部に前記排水口に接する上縁淵部と、前記排水に含まれる髪の毛を捕集するリブ部を有し、
前記洗面器の底面からの位置が7mmから13mmの間に前記ヘアキャッチャーの上縁淵部を取付けて、前記リブ部の上端を流れる排水が渦流となるようにしたことを特徴とするヘアキャッチャー取付け構造。 - 排水口を有する洗面器と、
前記排水口に備えられるヘアキャッチャーと、
からなるヘアキャッチャー取付け構造であって、
前記排水口は排水が流れ込む排水口の入口が凸R状に形成され、
前記ヘアキャッチャーは上部に前記排水口に接する上縁淵部と、前記排水に含まれる髪の毛を捕集するリブを有し、
前記ヘアキャッチャーの上縁淵部は、前記排水口の凸R状の接線と水平線のなす角度が60°の位置以下に取り付けられ、
前記リブの上端は前記排水口の凸R状の接線と水平線のなす角度が80°の位置以上に位置することを特徴とするヘアキャッチャー取付け構造。 - 前記上縁淵部は、外側に凹R状に形成され、前記排水口の凸Rに収まることを特徴とする請求項1または2に記載のヘアキャッチャー取付け構造。
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