JP5396673B2 - 投影露光装置、投影露光方法及び投影対物レンズ - Google Patents

投影露光装置、投影露光方法及び投影対物レンズ Download PDF

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Description

本発明は、投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光するための投影露光装置、投影露光装置によって実行されることができる投影露光方法、及びその装置及び方法に使用されることができる投影対物レンズに関する。
今日、半導体部品及び他の微細パターン部品の作製には、主にマイクロリソグラフィ投影露光方法が使用される。これは、結像すべき構造のパターン、たとえば半導体部品の層の線パターンを担持又は形成するマスク(レチクル)の使用を伴う。マスクは、投影露光装置内の照明系及び投影対物レンズ間で、投影対物レンズの物体面の領域内に位置付けられて、照明系によって与えられる照明光で照明される。マスク及びパターンによって変更された光は、投影光として投影対物レンズを通過して進み、投影対物レンズは、縮小対物レンズとして構成されて、マスクのパターンを縮小して、通常は感光層(フォトレジスト)を担持している、露光すべき基板上に結像する。
リソグラフィ処理用の適当な投影露光装置及び方法の選択において、特に露光基板内に生成されるべき構造の一般的な構造寸法に適応したさまざまな技術的及び経済的条件を考慮する必要がある。生成されるべき半導体部品の構造は、微小金属トラック及び/又はシリコントラック及び他の構造要素を含むことができ、その限界寸法(CD)は、結像に使用される紫外線の作動波長より相当に小さいであろう。
大規模集積半導体部品の作製には、投影対物レンズの像側開口数NA及び使用される紫外線の作動波長が、処理に依存する定数k<1として、方程式R=k(λ/NA)に従った解像度Rを得るのに十分であり、限界層についてその解像度が、たとえば100nm未満でよいという条件下で、三次元パターン部品の少なくとも幾つかの層を生じることが必要である。そのような高解像度用に最適化された投影露光装置は一般的に、作動波長λ<200nm、特にλ=193nm又はλ=157nmを使用する。
しかしながら、波長λ≦200nmでは、透明光学素子の製造に使用可能な十分に透明な材料がわずかしかない。それらは主に、最低193nmで十分に透明である合成融解石英を含み、また、157nm以下の波長でも十分に低い吸収性を示す幾つかのフッ化物結晶材料も含む。この場合、主にフッ化カルシウム及びフッ化バリウムは、レンズ及び他の光学素子の製造に実際的に重要である。しかしながら、上記材料のアッベ数が互いに比較的近いので、この波長範囲内で純粋屈折手段を使用して色収差を補正することは困難である。したがって、λ=193nm、特にλ=157nmについては、多数のレンズに加えて少なくとも1つの凹面鏡も含む反射屈折投影対物レンズが使用される。
1つ又は2つの中間像を有する多くの既知の反射屈折投影対物レンズは、少なくとも1つの凹面鏡を有し、これは、光学系のひとみ面の領域内で、少なくとも1つの負レンズが位置する場所のすぐ近くに配置される。ひとみの近傍の負レンズは、他の対物レンズ部の不足色補正を少なくとも部分的に補償することができる過剰色補正を与えることができる。単一の中間像を有するとともに、幾何学的又は物理的ビームスプリッティングを行い、少なくとも1つの折り曲げ平面鏡を有するそのような投影対物レンズの例が、本出願人によるWO2004/099600A2、又はUS6,424,471B1、又はUS6,665,126B2に示されている。
3つのカスケード式結像対物レンズ部を備える、すなわち2つの中間像を有する投影対物レンズも既知である。第1屈折光学系部分(略称「R」)が、物体の第1実中間像を生成する。凹面鏡を有する第2反射屈折光学系部分(略称「C」)が、第1中間像から第2実中間像を生成する。第3屈折光学系部分が、第2中間像を像面上に結像する。US2003/0011755A1に示された、作動波長が157nmの例では、これらの3つの対物レンズ部間のビーム路の偏向が、互いに直角に向けられた2つの平面鏡によって達成され、それにより、投影対物レンズの物体面及び像面が互いに平行な向きになる。
直線的に連続した光軸を有する、折り曲げられない反射屈折投影対物レンズ(インライン光学系)もあり、これは、ひとみの近傍に配置された、対応の負レンズを備える凹面鏡と、少なくとも1つのさらなる凹面鏡とを有する。作動波長193nm用で、中間像を生成するための2つの凹面鏡を有する第1反射屈折対物レンズ部、及び中間像を像面上に結像するための第2屈折対物レンズ部を有する実施形態が、EP1069488A1に示されている。US6,600,608は、ひとみの近傍にあって、利用領域内に穴をあけた2つの凹面鏡を有する、ひとみが不明瞭なインライン光学系を開示している。
反対に、一般的な構造寸法が150nmより相当に大きい中程度限界又は非限界層の製造には、200nmを超える作動波長用に設計された投影露光装置が従来より使用されている。この波長範囲では、純粋屈折(ジオプトリック)縮小対物レンズが利用され、それの製造は、それらが光軸を中心にして回転対称であるために容易に制御可能である。この場合は主に、365.5nm±2nmの作動波長用の投影露光装置(いわゆるi線光学系)が長年にわたって使用されてきた。それらは、i線の水銀灯を使用し、それらの固有帯域幅は、フィルタの使用又は何らかの他の方法で、たとえば約2nmの、より狭い使用帯域幅△λに制限される。このタイプの光源の場合、投影中に比較的広い波長帯域の紫外線が使用され、その結果、求められる解像度でそのような広帯域の投影光でも低い収差の結像を確保にできるようにするために、投影対物レンズは、色収差を比較的大幅に補正しなければならない。
広帯域で作動する屈折投影対物レンズの場合、色補正のために、投影対物レンズの異なった光線高さ比の領域内に適当に分散させた、十分な差があるアッベ数を有するさまざまなレンズ材料を使用して、色補正が得られるようにしている。一般的なi線投影対物レンズに使用される透明材料は、特に合成融解石英や、ドイツ国マインツのSCHOTT社からFK5、LF5及びLLF1の名称で販売されている特殊ガラスを含む。これらの光学ガラスの場合、合成融解石英及びFK5ガラスは、比較的低い分散率を有するガラス(クラウンガラス)の典型的な代表例である一方、LF5及びLLF1ガラスは、比較的高い分散率を有するガラス(フリントガラス)の典型的な代表例である。複数のウェスト部分及び膨出部分を有する屈折縮小対物レンズの既知の形式が用いられる。全体的に正の屈折力を有する3つの膨出部分と、全体的に負の屈折力を有する2つのウェスト部分とを有し、色補正のために、高分散率ガラス及び低分散率ガラスの明確な分散が使用される、NA>0.6で縮小作用を有する3膨出部分型光学系の例が、ドイツ特許出願DE10221386A1(US6,806,942B2に対応)に示されている。
WO2004/099600A2 US6,424,471B1 US6,665,126B2 US2003/0011755A1 EP1069488A1 US6,600,608 ドイツ特許出願DE10221386A1 US6,806,942B2
本発明の目的は、作動波長λ>200nmの比較的広帯域の投影放射光で、ほぼ色収差がないマスク構造の縮小結像を確実に行うことができ、また同時に、狭い品質公差で経済的に製造されうる投影露光装置を提供することである。
上記及び他の目的に対処するために、本発明は、発明の一形態によれば、投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光するための投影露光装置において、
中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の紫外線を放出する光源と、
光源から光を受け取って、マスクのパターン上に送る照明放射光を成形する照明系と、
中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクの構造を感光基板上に縮小結像するための投影対物レンズと、
を備えた投影露光装置であって、
投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを含む、投影露光装置を提供する。
発明の実施の形態
熟練者は、従来、波長範囲λ>200nmから比較的広帯域で放射する光源を備える投影露光装置では、分散及び屈折率が十分に異なる多くのレンズ材料が色補正に使用可能であり、したがって、たとえば色補正されたi線対物レンズ(すなわち、約365nmの作動波長用の対物レンズ)を構成するために、製造技術の点で容易に制御可能である純粋屈折投影対物レンズで作業することが可能であるので、屈折投影対物レンズが好ましいと考えた。しかしながら、今日では、この想定がもはや正しくない、又は部分的に正しいだけである。遠紫外線範囲(DUV)からの、たとえば193nm又は157nmの波長用の投影対物レンズがここ数年にわたって比較的大規模につくられてきたので、より高い波長での色消し(色補正)に適したガラスの市場はもはや、これらのタイプのガラスを十分な量及び品質で入手可能であるほどの規模で存在しない。本発明者は、これから生じる問題が、色補正した屈折投影対物レンズの代わりに、少なくとも1つの凹面鏡を有する色補正された反射屈折対物レンズを使用する場合に回避できることを認識した。
この反射屈折構造の方法により、特に色補正のために異なったレンズ材料を必要としない、十分に高度の色収差補正を示す投影対物レンズを提供することが可能である。既知のように、比較的低い分散率を有する材料からなる収束レンズと、比較的高い分散率を有する第2材料で形成された対応の発散レンズとを組み合わせることにより、色消しを達成することが可能である。この場合、分散の差が大きくなれば、それだけ色消しがより簡単になる。本発明により、材料の選択において結果として生じる制約を回避することができる。たとえば、投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズを、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製することが可能である。おそらく存在する分散の差は、10%未満、特に5%未満であろう。たとえば、融解石英光学系の場合、合成融解石英で形成されたレンズの代わりに、193nmにおいて約3%だけ高い分散率を有するFK5で形成されたレンズを提供することも、可能である。
一部の実施形態では、投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%を同一材料から形成するようになっている。好ましくは、すべての透明光学素子を同一材料で構成する。特に、合成融解石英は、最低193nmで十分に透明であって、現時点では高品質で大量に入手可能であるので、透明光学素子の大部分又はすべてに合成融解石英を使用することが有利であると考えられる。
合成融解石英をレンズ材料として使用する場合、たとえば像面の近傍で、特に高い放射光負荷を受けるとともに、直径が小さいレンズを合成融解石英ではなく、むしろ異なったレンズ材料、たとえばフッ化カルシウムで製造することにより、屈折率の放射光誘発変化(たとえば、圧密化)による問題を回避できるようにすることが有用であろう。この場合、第2材料は、色補正用ではなく、むしろ投影対物レンズ全体の長期的安定性を向上させるために使用される。
多くの実施形態において、凹面鏡は、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置され、少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群は、ひとみの近傍の領域内で凹面鏡のすぐ近くに配置される。この意味の「ひとみの近傍の領域」は特に、ひとみの近傍の領域内において、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きいことによって特徴付けられる。好ましくは、負レンズ群の領域内で、周縁光線高さは、主光線高さの少なくとも2倍、特に少なくとも5倍〜10倍である。大きい周縁光線高さの領域内の負レンズ群は、色補正に、特に長手方向色収差(CHL)の補正に特に有効であり、それは、薄いレンズの長手方向色収差CHLが、レンズの位置での周縁光線高さの二乗に比例する(かつ屈折力に比例するとともに、レンズの分散に反比例する)からである。これに加えて、投影放射光が、凹面鏡のすぐ近くに配置された負レンズ群を、逆の放射方向で2回通過し、その結果として、負レンズ群の過剰色補正効果が2回利用される。負レンズ群は、たとえば、単体フレンズからなる、又は少なくとも2つの負レンズを含むことができる。負レンズ群が少なくとも1つの回折光学素子(DOE)を含むことも可能である(未発行の米国特許出願第60/699483号を参照されたい)。
負レンズ群の少なくとも1つの光学素子の直径及び屈折力は、負レンズ群の、色補正に対する過剰補正寄与の合計が、投影対物レンズの残りの光学素子の不足補正寄与の合計の少なくとも60%、好ましくは少なくとも65%又は少なくとも70%であるように設計されることが好ましいことがわかった。
ひとみの近傍に配置された凹面鏡と鏡面のすぐ前方に配置された負レンズ群との、「シュプマン(Schupmann)色消しレンズ」(US620,978を参照)のように作用する組み合わせを、さまざまな構造で反射屈折光学系に利用することができる。色消しに利用することができる単一反射屈折レンズ群と組み合わせて1つ又は複数の折り曲げ平面鏡を有する、少なくとも1つの中間像を有する折り曲げ式反射屈折投影対物レンズの代表例が、US6,909,492B2又はUS2004/0160677A1又はUS2003/0011755A1に示されている。ひとみの近傍に配置された凹面鏡とさらなる凹面鏡とを有する、折り曲げ式でない投影対物レンズ(インライン光学系)が、たとえばEP1069448A1に示されている。一部は4つ又は6つの凹面鏡を有する他のインライン光学系が、US6,636,350又はUS6,995,918に示されている。この種類の光学系タイプは、本発明の精神に従って適合されることにより、原則的に使用されることができる。
「i線光学系」と呼ばれる実施形態の場合、光源は水銀灯を有し、これでは、中央作動波長λ=365.5nmを有する波長帯域の放出紫外線が生じる。一般的な帯域幅は、△λ=2nm付近である。代替として、光源として、たとえばXeFレーザを使用することができ、このレーザは、約351nmを中心にした範囲の中央作動波長で一般的な帯域幅△λ=0.2nmを有する。発光ダイオード(LED)も光源として使用することができ、該ダイオードはたとえば、中央作動波長λ=248nmを中心にして帯域幅が△λ=10nmの光を放出する。中央作動波長λ=248nmを有する従来型KrFエキシマレーザの場合、従来用いられていた帯域幅絞りを不要にすることができ、結果的に、そのような光源の特にコスト効率がよい広帯域変更形を使用することができるであろう。
この場合、「光源」という表現は、主放射光を放出する主光源だけでなく、主光源によって放出される主放射光のスペクトルを、照明系に入射する前に変更する働きをする、フィルタ、絞り、帯域幅絞りモジュールなどの、おそらく存在する装置も含むものとする。
投影対物レンズが所望の波長帯域内のある所定の波長で、又はある所定の複数の波長で適当に機能するために、投影対物レンズは、その投影対物レンズが設計されている波長帯域の光を使用して、基板の露光を行うことができるように構成されなければならない。この波長帯域は、「設計波長帯域」とも呼ばれ、投影対物レンズの光学性能が、比較的低い収差レベルの、回折が限定された結像を可能にするのに十分に良好である波長を含む波長範囲を表す。たとえば、設計波長帯域が水銀g線、h線及びi線を含むような投影対物レンズの構造の場合、投影対物レンズは、投影露光装置の光源としての高出力水銀アークランプと組み合わせて使用されてもよい。したがって、水銀アークランプとともに使用するように構成された投影対物レンズは、波長帯域(設計波長帯域)が、水銀g線、h線及びi線を含むように補正される。そのような場合、光学性能は、約365nm(i線)、約405nm(h線)及び約436nm(g線)の水銀線の少なくとも1つに対して最適化される一方、設計波長帯域外では、光学性能が大幅に低下するであろう。一般的に、水銀g線、h線及びi線を含む設計波長帯域用に専ら最適化された投影対物レンズは、約260nmより短い波長の遠紫外線(DUV)領域などの相当に短い波長、及び/又は可視波長範囲、たとえば約500nmより長い波長での露光用には機能することができない。
投影対物レンズは、波長帯域内の1つの波長又はその近くで1つの共通焦点だけが存在するように構成されることができる。波長は、水銀線の1つ、たとえば約365nmのi線付近の波長でよい。投影対物レンズは、設計波長帯域内のそれぞれ2つ以上の波長で2つ、3つ又はそれより多い共通焦点を有することもできる。投影対物レンズが2つ以上の波長用に補正される場合、それらの波長を露光用に使用することができ、それにより、光源の出力のより大きい部分を露光用に使用することができ、それにより、単位時間当たりの露光基板の生産量を増加させることができる。
好適な実施形態において、投影対物レンズは、波長λ>320nmで少なくとも1つの共通焦点が存在するように構成される。この場合、中央作動波長が約351nm〜約353nmの範囲内にあり、一般的な帯域幅が0.2nmであるフッ化キセノンレーザ(XeFレーザ)を主光源として使用することができる。代替として、光源は、水銀g線、h線及びi線を放出する水銀灯を有することができ、これらの線の少なくとも1つ、たとえば約365nmの水銀i線を露光用に使用することができる。
本発明はまた、物体面上に配置されたマスクのパターンを、物体面に対して光学的に共役関係にある像面上に、中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、縮小結像するために少なくとも1つの凹面鏡を有する反射屈折投影対物レンズを使用することに関する。
折り曲げ型の場合、反射屈折構造を使用できるこの可能性により、回転対称型の純粋屈折投影対物レンズの製造技術的な利益が不要になるが、透明光学素子用に使用することができる材料に関する結果として、新しい自由度が開かれる。反射屈折構造方法により、適当であれば、すべてのレンズ及び他の透明光学素子を1つの同じレンズ材料で、特に合成融解石英で製造することが可能である。これにより、FK5、LF5又はLL1などの、高品質で入手することがますます困難になるガラス材料への依存性がなくなる。
本発明はまた、投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光する投影露光方法であって、
投影対物レンズの物体面の領域内にマスクを配置すること、
中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の照明光でマスクを照明すること、及び
中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクのパターンを縮小結像することであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを有する反射屈折投影対物レンズを使用して縮小結像すること、
を含む、投影露光方法に関する。
上記及び他の特徴は、特許請求の範囲だけでなく、明細書及び図面からも明らかになり、その場合、個々の特徴は、それぞれの場合に本発明の実施形態及び他の領域において単独で、又は複数の小組み合わせの形で実現されるとともに、有利かつ本来的に特許性がある実施形態を構成するであろう。本発明の例示的な実施形態を図面に示し、以下により詳細に説明する。
好適な実施形態の以下の説明で、「光軸」という用語は、光学素子の曲率中心を通る直線又は一連の直線状線分を表す。光軸は、折り曲げ鏡(偏向鏡)又は他の反射面によって折り曲げられる。例の場合、物体は、集積回路のパターンを有するマスク(レチクル)であり、異なったパターン、たとえば、格子パターンを含むこともできる。例では、像は、フォトレジスト層を設けた、基板として機能するウェハ上に投影される。他の基板、たとえば液晶ディスプレイ用の部品又は光学格子用の基板なども可能である。
図面に示された例示的な実施形態の規格値が表に指定されており、表の番号は、それぞれ対応の図面の番号と一致している。
図1は、ウェハスキャナの形のマイクロリソグラフィ投影露光装置100を概略的に示しており、これは、大規模集積半導体部品の特定層を製造するように設定されており、その設定に応じて、最低R=180nmの解像能力での結像が可能である。中心作動波長が約351nmで、一般的は帯域幅が0.2nmであるフッ化キセノンレーザ(XeFレーザ)が、主光源102として使用される。そのようなXeFレーザは、約351nm及び約353nmに発光線を有する。353nmの発光線は、例示的な光学系においてフィルタによって遮断される。残りの、351nmの非常に隣接した発光線は、約200pmの空間を有し、この光源内で合わせて利用される。
下流側の照明系110が、主光源102からの光を受け取って、その出口面111に、下流側の投影対物レンズ120のテレセントリック要件に適合するとともに、照明系の光軸112の周りに中心が位置する、大きく鮮明な境界を定めて非常に均質に照明された照明野を生じる。照明系110は、照明モードを選択するための装置を有し、たとえば、可変コヒーレンス度を有する従来型照明、環状照明、及び双極又は四重極照明間で切り換えることができる。
照明系の出口側の最後の光学素子と投影対物レンズの入口との間に、マスク115の保持及び操作を行う装置116が配置されており、これにより、マスク上に配置された、製造すべき半導体部品の特定層のパターンを、投影対物レンズの物体面111上に位置させることができ、該物体面は、照明系の出口面と一致する。照明系の光軸112及び投影対物レンズの光軸124は、互いに横方向にずれて、それにより、投影対物レンズの光軸124に対して軸外し視野を生じるようになっている。マスクの保持及び操作を行う装置116は、通常は「レチクルステージ」と呼ばれるが、マスクを投影対物レンズの物体面111に平行に、あるいは投影対物レンズ及び照明系の光軸に垂直に、走査方向118に移動させることができるスキャナ駆動部を含む。
光路において、マスク平面とも呼ばれる平面111の下流側に投影対物レンズ120が続き、該投影対物レンズは縮小対物レンズとして、マスク上に付けられた構造の縮小像を、たとえば、4:1又は5:1又は10:1の縮尺で、フォトレジスト層をコーティングしたウェハ130上に結像するように設定されている。感光性基板として機能するウェハ130は、その平坦基板面が、投影対物レンズ120の像面121と一致するようにして配置される。ウェハは、ウェハをマスク115と同期させてそれに平行に移動させるためにスキャナ駆動部を有する装置126(ウェハステージ)によって保持される。
投影対物レンズ120は、像面121に最も近い最後の透明光学素子として、平凸レンズ122を有し、該平凸レンズの平坦な射出面は、投影対物レンズの最後の光学表面として、ウェハの基板面の上方に数ミリメートルの作動距離をおいて配置され、それにより、投影対物レンズの射出面と基板面との間にガス充填ギャップが存在するようになっている(乾燥系)。
縮小対物レンズとして作用する投影対物レンズ120は、複数の概略的に示されたレンズ(レンズの一般的な数は、多くの場合に10より大きい、又は15より大きい)や、また適当であれば、他の透明光学素子に加えて、(少なくとも1つの)凹面鏡125を有し、これは、本例の場合、投影対物レンズのひとみ面の近傍に配置されている。最も重要な用途の場合、投影対物レンズの像側開口数はNA>0.6であるが、多くの実施形態では、それは約NA=0.65〜NA=0.85である。その結果、光源102によって予め定められた作動波長で、最低R=180nmの一般的な解像度が可能である。
図2は、図1に従った投影露光装置に使用されることができる反射屈折投影対物レンズ200の第1実施形態を示す。それは、物体面OS上に配置された、マスクのパターンを4:1の縮尺で、物体面に平行な向きのその像面IS上に結像するために設けられている。この場合、正確に2つの実中間像IMI1及びIMI2が、物体面及び像面間に生じる。第1の純粋屈折対物レンズ部OP1が、物体面上に位置するパターンを、約β=−0.8の縮尺で、第1中間像IMI1に結像するように構成されている。第2反射屈折対物レンズ部OP2が、第1中間像IMI1を、実質的に寸法をまったく変化させないで(結像縮尺|β|≒1:1)、第2中間像IMI2に結像する。第3純粋屈折(ジオプトリック)対物レンズ部OP3が、第2中間像IMI2を像面IS上に大きい縮小率で(|β<<1)結像するように構成されている。
投影対物レンズ200は、複数のカスケード式対物レンズ部を有する「連結」投影対物レンズの一例であって、それらの対物レンズ部の各々は、結像系として構成されて、中間像を介して結びつけられており、光路上の先行結像系によって発生した像(中間像)が、光路上の後続の結像系のための物体として機能し、この後続の結像系は、(第2対物レンズ部OP2の場合のように)さらなる中間像を生成することができる、又は投影対物レンズの最後の結像系を形成し、これは、(第3対物レンズ部OP3のように)投影対物レンズの像面上に像側視野を生じる。「R」が屈折結像系を表し、「C」が反射屈折結像系を表す場合、図2に示されたタイプの光学系は、R−C−Rとしても表される。
物体面と第1中間像との間、第1及び第2中間像の間、及び第2中間像と像面との間に、結像系のひとみ面が位置し、そこで光学結像の主光線CRが光軸OAと交差する。第1対物レンズ部OP1のひとみ面P1には自由にアクセスできる。2つの負レンズN1、N2を有し、2回通過される負レンズ群NGがすぐ上流側に先行する凹面鏡CMが、反射屈折対物レンズ部OP2内の第2ひとみ面P2の領域内に配置されている。負レンズ群の2つのレンズN1、N2は、凹面鏡と同軸状に配置されている。負レンズ群のレンズと凹面鏡との間には、光学素子がまったく配置されていない。第3対物レンズ部の最大ビーム直径の領域と像面ISとの間に位置する調節可能な開口絞りASが、第3対物レンズ部OP3内の第3ひとみ面P3の領域内に配置されている。
本出願において「周縁光線高さ」(MRH)又は「主光線高さ」(CHR)を参照する場合、これは近軸周縁光線高さ及び近軸主光線高さを意味するものとする。
表2は、構造の規格値を表形式でまとめている。この場合、第1欄は、屈折表面又は他の方法で特徴付けられた表面の番号を示し、第2欄は、その表面の曲率半径r[mm単位]を示し、第4欄は、その表面と次の表面との間の距離d[mm単位]を厚さとして示し、第5欄は、その光学素子の材料を示す。第6欄は、その材料の屈折率を示し、第7欄は、レンズの使用可能な自由半径又は自由半直径又はレンズ高さ[mm単位]を示す。曲率半径値r=0は、平面的な表面に対応する。非球面は、第3欄で識別される。表2Aは、対応の非球面データを示し、非球面は、次式:
Figure 0005396673
に従って計算される。この場合、曲率半径の逆数(1/r)は表面曲率を示し、hは表面点と光軸との間の距離(すなわち、光線高さ)を示す。したがって、p(h)は、いわゆるサジッタ、すなわち、その表面点とz方向(光軸の方向)の表面頂点との間の距離を表す。定数K、C1、C2などは表2Aに転載されている。
4:1の結像縮尺(β=−0.25)である場合、物体側及び像側でテレセントリックである投影対物レンズは、像側開口数がNA=0.7であり、中央作動波長λ=351.1nmに対して最適化される。すべてのレンズは合成融解石英からなり、それは、λ=351.1nmでの屈折率がnSiO2=1.4767である。像側視野寸法は、26mm×5.5mmである。
広帯域で放射する光源の場合、投影対物レンズは、リソグラフィ用途に十分な品質を有する多色結像を実現することが可能である程度まで、色収差を減少させるように構成されなければならない。一応の推計では、ここでは主に、長手方向色収差(CHL)及び倍率色収差(CHV)などの主要色収差を補正することが必要である。また、ガウス収差(開口収差の色変動)をできるだけ最小限に抑えなければならない。色収差の補正に最も重要なものは主に、凹面鏡CM、及びその鏡の上流側で2回通過される発散レンズN1及びN2に使用される直径と、後方の第3対物レンズ部内の、像に近いレンズの直径とである。これらは、長手方向色収差の補正にきわめて重要である。倍率色収差CHVは、ひとみ位置の上流側及び下流側のレンズの屈折力分布、及び主光線高さに対するレンズの巧みな位置決めによる影響を大きく受ける。
投影対物レンズ200は、際立った色補正を示し、CHL=−0.057nm/pm、CHV=−0.009nm/pmである。デフォーカス色収差は、0nm/pmである。正の屈折力を有する光学系全体に必要な過剰色補正は、主に負レンズN1及びN2の領域内で起こり、これらの負レンズは、第2対物レンズ部OP2の凹面鏡の直前にあって、以下の説明で「負レンズ群」又は「シュプマン(Schupmann)レンズ」と呼ばれる。本実施形態では、これらは、直径及び屈折力に関して、色補正に対するそれらの過剰補正寄与の合計が、リレー系として機能する第1対物レンズ部OP1、及び合焦系として機能する第3屈折対物レンズ部OP3の不足補正寄与の合計とほぼ正確に釣り合うような寸法である。これは表2Bから明らかになり、表2Bは、投影対物レンズ200の場合の個別光学表面(第1欄)の、長手方向色収差CHLに対する寄与(第2欄)及び倍率色収差CHVに対する寄与(第3欄)を示す。第i番目の対物レンズ部の長手方向色収差に対する寄与の合計をCHLi(i=1,2,3)とし、倍率色収差に対する対応寄与の合計をCHVi(i=1,2,3)とすると、
CHL1=0.008057,
CHV1=0.004255,
CHL2=0.030971,
CHV2=0.002446,
CHL3=0.022857,
CHV3=0.001818,
である。
すべての寄与の合計から、これは、全長手方向色収差についてCHL=CHL1+CHL2+CHL3=0.000057を生じ、倍率色収差に対する寄与の全合計についてCHV=CHV1+CHV2+CHV3=0.000009を生じる。したがって、CHLについて、過剰色補正の68%以上がシュプマンレンズN1及びN2によって行われ、それにより、他のすべての光学系部分の寄与がほぼ補償される。
本例は、そのような光学系において、色補正のために異なった分散を有する材料を使用する必要がないことを示す。これは、本発明の実施形態において、少なくとも2つの異なった材料を有するレンズを使用できることを排除しない。たとえば、合成融解石英で形成されたレンズの代わり、アッベ数及び分散に関して非常に似た光学特性を有する(たとえば、分散率が約3%高い)特殊ガラスFK5で形成された対応レンズを使用することが可能であり、その結果、このタイプの変形では、レンズの配置及び形がわずかに異なるだけである。材料の選択には、以下の考慮が有用であろう。(波長λによって決まる)屈折率nを有する材料のアッベ数vは一般的に次式:
v=(n−1)/(nλ2−nλ1
で定義されるべきであり、ここで、λ及びλ<λは、アッベ数の計算に非常に重要な帯域幅を決定する異なった波長である。nλ1は、λで存在する屈折率である。XeFレーザの約351.1nmの波長範囲、かつ1nmの帯域幅では、これによってアッベ数v=2870、分散△n=nλ−nλ=1.661×1φ−4となる。FK5について同様に計算した値は、たとえばv=2956、△n=1.712×10−4である。フッ化カルシウム(CaF2)の場合の対応の値も比較のために明示すべきであり、それについて、v=3904、△n=1.143×10−4が当てはまる。合成融解石英及びFK5間の分散のわずかな違いは、これらの材料を光学系内で実質的に代替使用することができ、これらの2つの材料の組み合わせは、色補正に大きく寄与することができないことを示す。分散の違いにより、色補正のために石英ガラス又はFK5とCaFとの組み合わせを利用することもできるであろうが、これは、本発明の実施形態では必要ない。
図示されていないが、図2と同様の構造を有し、NA=0.7である別のR−C−R系の規格値が、表2.1及び2.1Aに示されている。この投影対物レンズは、作動波長λ=356.5±2nm用のi線対物レンズとして構成され、長手方向色収差CHL=−0.03nm/pm及びガウス収差0.09nm/pmによって区別される。
図3は、偏光ビームスプリッタを備えた反射屈折投影対物レンズ300のさらなる例示的な実施形態を示し、これは、作動波長λ=351.2nm±2nm用に構成され、したがって、図1のXeFレーザを備えた投影露光装置に代替的に組み込まれることができる。この「立体構造」の規格値が、表3及び3Aに示されている。投影対物レンズは、その物体面OS上に配置された、マスクのパターンを4:1の縮尺で、物体面に平行な向きの像面IS上に結像するために設けられ、正確に1つの実中間像IMIが生じる。この場合、光軸OAの周りに中心が位置するように配置された物体側視野OFは、第1反射屈折対物レンズ部OP1によって、大した拡大又は縮小を伴わないで、中間像IMI上に結像され、該中間像は、後続の純粋屈折型第2物体レンズ部OP2によって、中心位置の像側視野上に、約4:1の縮尺で結像される。第1対物レンズ部OP1は、凹面鏡CMを含み、その直前に負レンズ群NGが配置され、それは2つの負メニスカスレンズN1及びN2を有し、長手方向色収差の補正の相当な部分を生じさせる。光軸に対して45°をなして配置された偏光選択ビームスプリッタ表面BSSを有する物理的ビームスプリッタBSCが、物体面OSから凹面鏡CMへ進む放射光を、凹面鏡及び像面間を進む放射光から分離する働きをする。
投影対物レンズは、直線偏光で作動し、その偏光の、物体面OS及びビームスプリッタBSC間のビーム路内での好適な偏光方向(電界ベクトルの振動方向)は、最初はビームスプリッタ表面BSSに対してs偏光(折り曲げられた光軸が及ぶ入射面に対して垂直な電界ベクトルの振動方向)され、その結果、放射光はまず、ビームスプリッタ表面から凹面鏡の方向に反射する。ビームスプリッタ表面と凹面鏡との間において、λ/4遅延板REが負レンズNLの近傍に配置されて、進行する放射光を円偏光された放射光に変換し、それが凹面鏡に入射する。凹面鏡とビームスプリッタとの間の帰路で、λ/4板REを再度通過し、それにより、放射光はp偏光された放射光に変換され、それはビームスプリッタ表面によって下流側の第2対物レンズ部OP2の方向に、実質的に損失をまったく伴わないで、伝達される。ビームスプリッタ表面に対して90°をなして配置された平面的な折り曲げ鏡FMが、ビーム路においてビームスプリッタBSCの直後に設けられて、ビームスプリッタ表面と協働して、物体面及び像面が互いに平行な向きになることができるようにする。中間像は、上記折り曲げ鏡から一定の光学距離をおいた直後に生じ、それにより、鏡面上に考えられる欠陥が、結像を著しく低下させることはない。図2に従った実施形態の場合と同様に、調節可能な開口絞りASは、屈折対物レンズ部OP2の、最大ビーム直径の領域と像面との間の端部領域内に位置し、その領域内では放射光はすでに、像面ISに向かって明確に収束する進路をたどる。
図4は、反射屈折投影対物レンズ400のさらなる実施形態を示し、これは、この折り曲げ型(h折り曲げ)の場合に構造的に必要である第1の折り曲げ平面鏡FM1を、また任意選択であるが、物体面OS及び像面ISの平行配置に必要な第2折り曲げ鏡FM2も備える幾何学的ビームスプリッタBSを有する。規格値は、表4及び4Aに示されている。凹面鏡CMと、その直前に配置された、2つの負メニスカスレンズN1及びN2を有する負レンズ群NGとを有し、さらに、比較的小さい周縁光線高さの領域内に配置されて物体側凹面を有する薄い負メニスカスレンズNLも有する第1反射屈折対物レンズ部OP1が、軸外し物体側視野OFを低縮尺で、第2折り曲げ鏡FM2の直後に位置する単独の中間像IMIに結像し、その中間像は、屈折型の第2対物レンズ部OP2によって像面IS上に縮小して結像される。結像縮尺が4:1である場合、物体側及び像側でテレセントリックである投影対物レンズは、像側開口数がNA=0.7であり、中央作動波長λ=351.2nmに対して最適化される。この場合、特にCHLの色補正は実際には専ら、凹面鏡CMの上流側に位置して大きい周縁光線高さの領域内に配置されている負レンズ群NGの負メニスカスレンズN1及びN2によって得られるので、すべてのレンズは合成融解石英からなる。したがって、XeF光源の200pmの帯域幅であっても、実質的に色収差がない結像が可能である。
図5に示された反射屈折投影対物レンズ500は、いわゆるインライン光学系の一例であり、この場合、すべての光学素子が、共通の直線的に連続した(折り曲げられていない)光軸OAを有する。規格値は、表5及び5Aに示されている。第1の反射屈折対物レンズ部OP1は、軸外し物体側視野OFをわずかに拡大して単独の中間像IMIに結像し、この中間像は、後続の純粋屈折型の第2対物レンズ部OP2によって大きく縮小して像面IS上に結像される。第1対物レンズ部OP1は、物体面に面する凹状非球面鏡面を有する第1凹面鏡CM1とともに、幾何学的に第1凹面鏡及び物体面間に配置された第2凹面鏡CM2を有し、その非球面の鏡面は、像面ISに面する。第1凹面鏡CM1は、結像の主光線CRが光軸OAを横切る、第1対物レンズ部のひとみ面P1の領域内に位置し、したがって、それはいわゆる「ひとみ鏡」である。ひとみ鏡の照明表面は、光軸を含む。反対に、第2凹面鏡CM2の、反射に利用される領域は、幾何学的に光軸OAの外にあって、ひとみから遠い領域内に位置する、言い換えると、この鏡は、専ら軸から外して照明される。第1凹面鏡CM1の直前に両凸負レンズNLが配置され、これを放射光は2回通過し、またこれは、ひとみに近い負レンズ群として、色補正の主部分に寄与する。
例として本明細書に説明した例示的な実施形態の幾つかの重要な特性が、まとめて表6に示されている。各例示的な実施形態について、像側開口数NA、構造が基づく作動波長λ、作動波長に対する波面誤差の二乗平均(RMS)誤差、補正帯域幅△λ、使用帯域幅全体についての平均波面誤差RMSpoly、長手方向色収差CHL、ガウス収差GF、凹面鏡の直径DS、最大レンズの直径DL、及び「トラック長さ」TL、すなわち物体面及び像面間の軸方向距離が示されている。
広帯域用途のための投影対物レンズが際立った色補正を示すことは、CHL及びGFが非常に低い値であることからわかるであろう。凹面鏡及び最大レンズの直径の値から、反射屈折投影対物レンズの使用により、中程度のレンズ直径の比較的細長い光学系を構成することができ、その結果、レンズ材料を経済的に使用することもできることがわかる。色補正のために、おそらくは入手が限られている特殊ガラスを使用しなくても、これらの実際的な利点を得ることが可能である。例示的な実施形態はすべて、高品質かつ大量に入手可能である合成融解石英で形成されたレンズだけで構成される。
なお、2006年5月11日に出願されたドイツ特許出願第DE102006022958.4号の開示内容は、その全体が本願明細書の一部を構成する。
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本発明の一実施形態にしたがったマイクロリソグラフィ投影露光装置を概略的に示す。 図1に従った投影露光装置に使用するための反射屈折投影対物レンズの第1実施形態の概略的なレンズ断面図である。 反射屈折投影対物レンズの第2実施形態のレンズ断面図である。 反射屈折投影対物レンズの第3実施形態のレンズ断面図である。 反射屈折投影対物レンズの第4実施形態のレンズ断面図である。

Claims (48)

  1. 投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光するための投影露光装置において、
    中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の紫外線を放出する光源と、
    光源から光を受け取って、マスクのパターン上に送る照明放射光を成形する照明系と、
    中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクの構造を感光基板上に縮小結像するため投影対物レンズと、
    を備えた投影露光装置であって、
    投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを含み、
    投影対物レンズは、波長λ>320nmを含む設計波長帯域内の波長で少なくとも1つの焦点を有する、
    投影露光装置。
  2. 負レンズ群の領域内で、周縁光線高さは、主光線高さの少なくとも2倍、少なくとも5倍、及び少なくとも10倍の少なくとも1つである、請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 凹面鏡と、負レンズ群の少なくとも1つの負レンズとの間に、光学素子がまったく配置されていない、請求項1に記載の投影露光装置。
  4. 負レンズ群は、凹面鏡と同軸状に配置される、請求項1に記載の投影露光装置。
  5. 負レンズ群は、凹面鏡のすぐ近くに配置され、それにより、投影放射光が負レンズ群を、逆の放射方向で2回通過するようにした、請求項1に記載の投影露光装置。
  6. 負レンズ群は、単体負レンズからなる、請求項1に記載の投影露光装置。
  7. 負レンズ群は、少なくとも2つの負レンズを有する、請求項1に記載の投影露光装置。
  8. 負レンズ群は、少なくとも1つの発散メニスカスレンズを含む、請求項1に記載の投影露光装置。
  9. 負レンズ群は、少なくとも1つの回折光学素子を含む、請求項1に記載の投影露光装置。
  10. 負レンズ群の少なくとも1つの光学素子の直径及び屈折力は、負レンズ群の、色補正に対する過剰補正寄与の合計が、投影対物レンズの残りの光学素子の不足補正寄与の合計の少なくとも60%であるように設計される、請求項1に記載の投影露光装置。
  11. 投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズが、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製され、使用材料の分散の差は、10%未満である、請求項1に記載の投影露光装置。
  12. 投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%が、同一材料から作製される、請求項1に記載の投影露光装置。
  13. 透明光学素子のすべてが、同一材料からなる、請求項1に記載の投影露光装置。
  14. 同一材料は、合成融解石英である、請求項13に記載の投影露光装置。
  15. 光源は、水銀灯を含む、請求項1に記載の投影露光装置。
  16. 光源は、XeFレーザである、請求項1に記載の投影露光装置。
  17. 光源は、少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含む、請求項1に記載の投影露光装置。
  18. 投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光するための投影露光装置において、
    中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の紫外線を放出する光源と、
    光源から光を受け取って、マスクのパターン上に送る照明放射光を成形する照明系と、
    中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクの構造を感光基板上に縮小結像するため投影対物レンズと、
    を備えた投影露光装置であって、
    投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを含み、
    投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズが、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製され、使用材料の分散の差は、10%未満であ
    投影対物レンズは、波長λ>320nmを含む設計波長帯域内の波長で少なくとも1つの焦点を有する、
    投影露光装置。
  19. 投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%が、同一材料から作製される、請求項18に記載の投影露光装置。
  20. 透明光学素子のすべては、同一材料からなる、請求項18に記載の投影露光装置。
  21. 同一材料は、合成融解石英である、請求項20に記載の投影露光装置。
  22. 投影対物レンズは、物体面及び像面間に少なくとも1つの中間像を形成するように構成される、請求項1に記載の投影露光装置。
  23. 投影対物レンズは、物体面及び像面間に正確に2つの中間像を形成するように構成される、請求項1に記載の投影露光装置。
  24. 投影対物レンズは、
    物体面上に配置されたパターンを第1中間像に結像するように構成された第1対物レンズ部と、
    第1中間像を第2中間像に結像するように構成された第2対物レンズ部と、
    第2中間像を像面上に結像するように構成された第3対物レンズ部と、
    を有する、請求項1に記載の投影露光装置。
  25. 第1対物レンズ部は、屈折対物レンズ部であり、第2対物レンズ部は、少なくとも1つの凹面鏡を含むカトプトリック又は反射屈折対物レンズ部であり、第3対物レンズ部は、屈折対物レンズ部である、請求項24に記載の投影露光装置。
  26. 投影対物レンズは、水銀g線、a線及びi線を含む設計波長帯域内の波長で少なくとも1つの焦点を有する、請求項1に記載の投影露光装置。
  27. 投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターンの少なくとも1つの像で露光する投影露光方法であって、
    投影対物レンズの物体面の領域内にマスクを配置すること、
    中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の照明光でマスクを照明すること、及び
    中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクのパターンを縮小結像することであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを有する反射屈折投影対物レンズを使用して縮小結像すること、
    を含む、投影露光方法であって、
    投影対物レンズは、波長λ>320nmを含む設計波長帯域内の波長で少なくとも1つの焦点を有する、
    方法。
  28. 像面の領域内に配置された感光基板を物体面の領域内に配置されたマスクのパターンの少なくとも1つの縮小像で、中央作動波長λ>200nmを中心にした帯域幅△λ>10pmを有する波長帯域の紫外線によって、像側開口数NA>0.6で露光するように構成された複数の光学素子を有する投影対物レンズであって、
    投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、投影対物レンズのひとみ面の領域内に配置された少なくとも1つの凹面鏡と、ひとみ面の近傍の、結像の周縁光線高さ(MRH)が主光線高さ(CRH)より大きい領域内で、凹面鏡のすぐ近くに配置された少なくとも1つの負レンズを有する負レンズ群とを含み、
    投影対物レンズは、中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の紫外線で少なくとも1つの焦点を有するように構成される、
    投影対物レンズ。
  29. 負レンズ群の領域内で、周縁光線高さは、主光線高さの少なくとも2倍、少なくとも5倍、及び少なくとも10倍の少なくとも1つである、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  30. 凹面鏡と、負レンズ群の少なくとも1つの負レンズとの間に、光学素子がまったく配置されていない、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  31. 負レンズ群は、凹面鏡と同軸状に配置される、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  32. 負レンズ群は、凹面鏡のすぐ近くに配置され、それにより、投影放射光が負レンズ群を、逆の放射方向で2回通過するようにした、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  33. 負レンズ群は、単体負レンズからなる、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  34. 負レンズ群は、少なくとも2つの負レンズを有する、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  35. 負レンズ群は、少なくとも1つの発散メニスカスレンズを含む、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  36. 負レンズ群は、少なくとも1つの回折光学素子を含む、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  37. 負レンズ群の少なくとも1つの光学素子の直径及び屈折力は、負レンズ群の、色補正に対する過剰補正寄与の合計が、投影対物レンズの残りの光学素子の不足補正寄与の合計の少なくとも60%であるように設計される、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  38. 投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズが、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製され、使用材料の分散の差は、10%未満である、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  39. 投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%が、同一材料から作製される、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  40. 透明光学素子のすべてが、同一材料からなる、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  41. 同一材料は、合成融解石英である、請求項40に記載の投影対物レンズ。
  42. 投影対物レンズは、物体面及び像面間に少なくとも1つの中間像を形成するように構成される、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  43. 投影対物レンズは、物体面及び像面間に正確に2つの中間像を形成するように構成される、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  44. 投影対物レンズは、
    物体面上に配置されたパターンを第1中間像に結像するように構成された第1対物レンズ部と、
    第1中間像を第2中間像に結像するように構成された第2対物レンズ部と、
    第2中間像を像面上に結像するように構成された第3対物レンズ部と、
    を有する、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  45. 第1対物レンズ部は、屈折対物レンズ部であり、第2対物レンズ部は、少なくとも1つの凹面鏡を含むカトプトリック又は反射屈折対物レンズ部であり、第3対物レンズ部は、屈折対物レンズ部である、請求項44に記載の投影対物レンズ。
  46. 投影対物レンズは、水銀g線、h線及びi線を含む設計波長帯域内の波長で少なくとも1つの焦点を有する、請求項28に記載の投影対物レンズ。
  47. 投影対物レンズの像面の領域内に配置された感光基板を、投影対物レンズの物体面の領域内に配置されたマスクのパターン像の少なくとも1つを用いて露光するための投影露光装置において、
    中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の紫外線を放出する光源と、
    光源から光を受け取って、マスクのパターン上に送る照明放射光を成形する照明系と、 中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の投影光によって、像側開口数NA>0.6で、マスクの構造を感光基板上に縮小結像するための投影対物レンズと、
    を備えた投影露光装置であって、
    投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、少なくとも1つの凹面鏡を含み、
    投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズが、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製され、使用材料の分散の差は、10%未満である、投影露光装置。
  48. 像面の領域内に配置された感光基板を物体面の領域内に配置されたマスクのパターンの縮小像の少なくとも1つを用いて、中央作動波長λ>320nmを中心にした帯域幅△λ>100pmを有する波長帯域の紫外線によって、像側開口数NA>0.6で露光するように構成された複数の光学素子を有する投影対物レンズであって、
    投影対物レンズは、反射屈折投影対物レンズであって、少なくとも1つの凹面鏡を含み、
    投影対物レンズのすべてのレンズの少なくとも90%、又はすべてのレンズが、実質的に同一の分散を有する1つ又は複数の材料から作製され、使用材料の分散の差は、10%未満である、投影露光装置。
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