JP5396037B2 - 有機el素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光を透過可能な電極を有する有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子に関する。
従来、光を透過可能な電極と、有機発光層とを備えた有機EL素子が知られている。
特許文献1には、基板と、基板上に形成された光を透過可能な第1電極と、第1電極上に形成された有機発光層と、有機発光層上に形成された第2電極と、有機発光層の中央部上で第2電極に電荷を供給するための補助電極とを備えた有機EL素子が開示されている。この有機EL素子では、第1電極が面状または帯状に形成されている。そして、第1電極には、外周部または端部から電荷が注入される。特許文献1の有機EL素子では、有機発光層で発光された光が、第1電極及び基板を透過して外部に照射される。
特許文献2には、基板と、基板上に形成された第1給電部と、第1給電部が中心部に接続された光を透過可能な平面状の第1電極と、第1電極上に形成された有機発光層と、有機発光層上に形成された平面状の第2電極とを備えた有機EL素子が開示されている。特許文献2の有機EL素子では、有機発光層で発光された光が、第1電極及び基板を透過して外部に照射される。
特開2006−127916号公報 特開2007−311159号公報
しかしながら、特許文献1の有機EL素子では、光が透過可能である材料からなる第1電極は抵抗が大きい。そして、この第1電極には、外周部または端部から電荷が注入されているので、中央部に到達する電荷が少ない。このため、有機EL素子の中央部では、発光される光が少なく、輝度斑が大きいといった課題がある。
また、特許文献2の有機EL素子では、第1給電部を基板上に形成しているため、基板側へと進行する光を第1給電部が遮蔽してしまうため、外部に取り出される光が低減するといった課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、光の取り出しを向上させつつ、輝度斑を低減することができる有機EL素子を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板と、前記基板上に形成され、光を透過可能な第1電極と、前記第1電極上に形成された有機発光層と、前記有機発光層上に形成され、前記有機発光層が形成されている領域に電極開口部が形成された第2電極と、前記第2電極の上方に間隔を開けて配置されるとともに、前記有機発光層の外側で前記第1電極と接続された導電性の給電部材と、前記第2電極と非接触の状態で電極開口部に挿通されて、前記第1電極及び前記給電部材に接続された凸状接続部材とを備え、前記凸状接続部材の前記第1電極側の先端は、J字状に折り曲げられていることを特徴とする有機EL素子である。
また、請求項2に記載の発明は、基板と、前記基板上に形成され、光を透過可能な第1電極と、前記第1電極上に形成された有機発光層と、前記有機発光層上に形成され、前記有機発光層が形成されている領域に電極開口部が形成された第2電極と、前記第2電極の上方に間隔を開けて配置されるとともに、前記有機発光層の外側で前記第1電極と接続された導電性の給電部材と、前記第2電極と非接触の状態で電極開口部に挿通されて、前記第1電極及び前記給電部材に接続された凸状接続部材とを備え、前記凸状接続部材は、前記第1電極側に向かうに従って細くなるコーン状に形成されていることを特徴とする有機EL素子である。
また、請求項3に記載の発明は、前記第2電極に形成される電極開口部は、前記有機発光層の中心に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL素子である。
また、請求項4に記載の発明は、前記第2電極に形成される電極開口部は、複数形成され、前記凸状接続部材が、前記各電極開口部に挿通されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機EL素子である。
また、請求項5に記載の発明は、前記複数の電極開口部は、前記有機発光層の中心または中心を通る直線に対して対称であることを特徴とする請求項4に記載の有機EL素子である。
また、請求項6に記載の発明は、前記有機発光層には、前記電極開口部に対応した位置に発光層開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の有機EL素子である。
また、請求項7に記載の発明は、前記凸状接続部材は、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の有機EL素子である。
また、請求項8に記載の発明は、前記凸状接続部材と前記給電部材は、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の有機EL素子である。
また、請求項9に記載の発明は、前記給電部材は、前記有機発光層よりも広い導電性の天板部を含み、前記有機発光層の外側で、前記天板部の外周部を封着する封着材を、更に、備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の有機EL素子である。
本発明によれば、凸状接続部材と導電性の給電部材によって正孔や電子等の電荷を第1電極の所望の領域に給電することができる。これにより、有機発光層の中央部等の電荷を給電し難い領域へも電荷を注入することができる。この結果、有機発光層で発光される光の輝度斑を低減することができる。
また、本発明によれば、有機発光層を挟み第1電極とは反対側に給電部材を配置している。これにより、第1電極を透過して外部に照射される光を給電部材によって遮ることがないので、有機発光層で発光された光の取り出しを向上させることができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態によるボトムエミッション型の有機EL素子を説明する。図1は、第1実施形態による有機EL素子の全体斜視図である。図2は、有機EL素子の分解斜視図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。尚、図1の矢印に示すXYZをXYZ方向とする。また、+Z方向を上方向とし、−Z方向を下方向とする。
図1〜図4に示すように、第1実施形態による有機EL素子1は、基板2と、第1透明電極(請求項の第1電極に相当)3と、2個の第2透明電極4と、絶縁層5と、有機発光層6と、陰極(請求項の第2電極に相当)7と、給電部材8と、凸状接続部材9と、封止部材10とを備えている。尚、各図において、便宜上、封止部材10を点線で示している。
基板2は、光を透過可能なガラス基板からなる。基板2は、約0.7mmの厚みを有する。基板2は、平面視にて、一辺が約15cmの正方形状に形成されている。基板2の上面は、各層3〜7が形成される成長主面2aである。基板2の下面は、光が取り出される光取出面2bである。
第1透明電極3は、有機発光層6に正孔を注入するためのものである。第1透明電極3は、X方向の両端部を除く領域の成長主面2aに形成されている。即ち、第1透明電極3は、成長主面2aよりもX方向の幅が小さい長方形状に形成されている。図2に示すように、第1透明電極3は、光を透過可能な約150nmの厚みを有するITO(酸化インジウムスズ)からなる。ITOの抵抗率は、10−4Ω・cmのオーダーである。
第1透明電極3は、陽極11と、陽極端子12とを含む。
陽極11は、有機発光層6の下面と電気的に接続されている。陽極11は、有機発光層6の下面の略全面を覆うように面状に形成されている。陽極11は、封止部材10の内部に形成されている。
陽極端子12は、外部の電源(図示略)と陽極11とを接続するためのものである。陽極端子12は、陽極11と一体的に形成されている。陽極端子12は、基板2の成長主面2aのY方向側の各辺に沿って形成されている。陽極端子12は、封止部材10の外側に形成されている。陽極端子12の上面の略全面には、面全体を同電位に保つための半田層(図示略)が形成される。
第2透明電極4は、外部の電源と陰極7とを接続するためのものである。図2に示すように、第2透明電極4は、基板2の成長主面2aのX方向側の各辺の近傍に形成されている。第2透明電極4は、Y方向に延びるように長方形状に形成されている。第2透明電極4は、光を透過可能な約150nmの厚みを有するITOからなる。2個の第2透明電極4と第1透明電極3との間には、互いを電気的に絶縁するための絶縁溝13が形成されている。
第2透明電極4は、接続部15と、陰極端子16とを含む。
接続部15は、封止部材10の内部に形成されている。接続部15には、陰極7のX方向側の両端部が電気的に接続される。
陰極端子16は、基板2の成長主面2aのX方向側の辺に沿って形成されている。陰極端子16は、封止部材10の外部に形成されている。陰極端子16の上面の略全面には、面全体を同電位に保つための半田層(図示略)が形成される。
絶縁層5は、陽極11と陰極7との短絡を抑制するためのものである。絶縁層5は、四角形状に形成されている。絶縁層5の中央部は、陽極11を露出させるために開口されている。絶縁層5の一部は、絶縁溝13に形成されている。絶縁層5は、SiOからなる。
有機発光層6は、光を発光するためのものである。有機発光層6は、平面視にて、外周が絶縁層5の外周よりも小さい長方形状に形成されている。有機発光層6の中央部には、陽極11を露出させるための円形の開口部(請求項の発光層開口部に相当)6aが形成されている。開口部6aは、小径(例えば、約100μm)に形成されることが好ましい。有機発光層6は、陽極11上に電気的に接続された状態で形成されている。有機発光層6には、正孔輸送層及び電子輸送層が陽極11側から順に積層されている。正孔輸送層は、約50nmの厚みを有するNPD(ジフェニルナフチルジアミン)膜からななる。電子輸送層は、約50nmの厚みを有し、色素を混入させたキノリノールアルミ錯体(Alq)膜からなる。
陰極7は、有機発光層6に電子を注入するためのものである。陰極7は、平面視にて、略長方形状に形成されている。陰極7の中央部は、有機発光層6の上面に電気的に接続されている。陰極7は、有機発光層6の上面の略全面を覆うように面状に形成されている。陰極7の中央部には、凸状接続部材9を挿通させて、互いに絶縁するための円形の開口部(請求項の電極開口部に相当)7aが形成されている。開口部7aは、小径(例えば、約100μm)に形成されることが好ましい。開口部7aは、有機発光層6の中心に対応する位置に形成されている。尚、有機発光層6の開口部6aと陰極7の開口部7aは、平面視にて、同じ位置に同じ形状で形成されている。
陰極7のX方向側の端部は、第2透明電極4の接続部15に電気的に接続されている。陰極7は、約100nmの厚みを有するAl膜からなる。Al膜の抵抗率は、10−6Ω・cmのオーダーである。即ち、陰極7を構成するAl膜の抵抗率は、陽極11を構成するITOの抵抗率よりも2桁小さい。このことから、陽極11の方が、陰極7よりも抵抗が大きいことがわかる。
給電部材8は、第1透明電極3に注入された正孔を中央部へと給電するためのものである。給電部材8は、電気抵抗の小さいAlの板状部材からなる。給電部材8は、天板部21と、一対の脚部22とを含む。
天板部21は、長方形の平面状に形成されている。天板部21は、脚部22と脚部22との間に形成されている。天板部21は、陰極7の上方に配置されている。即ち、天板部21は、有機発光層6を挟み第1透明電極3とは反対側に形成されている。天板部21と陰極7とを絶縁するために、天板部21と陰極7との間には、所定の間隔が形成されている。
一対の脚部22は、天板部21のY方向の両端部に形成されている。脚部22は、天板部21に対して90°曲げられている。脚部22は、天板部21に対して−Z方向に延びるように形成されている。脚部22の下面は、有機発光層6よりも外側の領域で、第1透明電極3に半田等の接合材によって接続されている。尚、接合材は、天板部21と第1透明電極3との間の間隔を調整するためのスペーサとしても機能する。
凸状接続部材9は、第1透明電極3の中央部と給電部材8とを電気的に接続するためのものである。凸状接続部材9は、弾性変形可能なAlワイヤーからなる。凸状接続部材9の先端は、第1透明電極3と接触して、電気的に接続されている。尚、凸状接続部材9の先端は、第1透明電極3に押圧されて折り曲げられている。凸状接続部材9は、半田等の導電性の接合材23によって天板部21の中心に接合されている。凸状接続部材9は、開口部7a、6aに挿通されている。これにより、凸状接続部材9は、陰極7との間に所定の間隔が形成されて、陰極7と絶縁される。
封止部材10は、有機発光層6が形成されている領域を封止するためのものである。封止部材10は、天板を構成する封止板と、封止板を封着するためのUV硬化樹脂からなる封着材とを含む。
次に、上述した第1実施形態による有機EL素子1の動作を説明する。
まず、有機EL素子1の陽極端子12には、外部の電源から正孔が注入される。また、有機EL素子1の陰極端子16には、外部の電源から電子が注入される。陽極端子12から注入された正孔の一部は、陽極11を介して有機発光層6に注入される。また、陽極端子12から注入された正孔の残りは、給電部材8及び凸状接続部材9を介して陽極11の中央部に給電される。そして、陽極11の中央部から有機発光層6の中央部へと正孔が注入される。一方、陰極端子16から注入された電子は、接続部15及び陰極7を介して有機発光層6に注入される。有機発光層6に注入された正孔と電子は、再結合して光を発光する。発光された光は、陽極11及び基板2を透過して光取出面2bから外部へと照射される。
次に、上述した第1実施形態による有機EL素子1の製造方法について説明する。図5〜図11は、第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。図5〜図10は、第1実施形態による有機EL素子の各製造工程における図1のIV−IV線と同じ位置の断面図である。図11は、第1実施形態による有機EL素子の各製造工程における図1のIII−III線と同じ位置の断面図である。
まず、図5に示すように、スパッタ法により、基板2の成長主面2aの全面にITOからなる第1透明電極3及び第2透明電極4を形成する。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィー法により、絶縁溝13を形成する領域が露出するように、透明電極3、4の上面にレジスト膜51を形成する。その後、エッチング法によって、第1透明電極3と第2透明電極4との間に絶縁溝13を形成する。この後、レジスト膜51を除去する。これにより、基板2の成長主面2a上にパターニングされた透明電極3、4が完成する。
次に、図7に示すように、スパッタ法、フォトリソグラフィー法及びエッチング法により、パターニングされたSiOからなる絶縁層5を、第1透明電極3上及び絶縁溝13内に形成する。
次に、図8に示すように、シャドウマスク52を用いて、有機発光層6を陽極11上に蒸着する。シャドウマスク52の中央部には、開口部52aが形成されている。また、シャドウマスク52の中心部には、開口部6aを形成するための遮蔽部52bが形成されている。尚、有機発光層6を蒸着する際には、基板2またはシャドウマスク52を回転させつつ行われる。これにより、中心部に開口部6aが形成された有機発光層6が成膜される。
次に、図9に示すように、透明電極3、4の外周部及び中心部にレジスト膜53を形成した後、陰極7を構成するAl膜を蒸着する。この後、上面に形成されたAl膜とともにレジスト膜53を除去する。これにより、中心部に開口部7aが形成された陰極7が成膜される。
次に、図10及び図11示すように、凸状接続部材9が中心に接合された給電部材8を、基板2に対して位置合わせする。尚、この段階で、既に、凸状接続部材9の先端は、曲がり易いように折り曲げられている。この後、脚部22の下面が第1透明電極3に接するまで、給電部材8を基板2へと近づけていく。これにより、凸状接続部材9の先端部が、第1透明電極3の上面で押圧されて、折り曲げられる。この結果、凸状接続部材9と第1透明電極3とが接続される。この状態で、脚部22の下面が第1透明電極3に半田等の導電性の接合材によって固定される。
最後に、図3及び図4に示すように、封止部材10を封着することによって、有機EL素子1が完成する。
上述したように、第1実施形態による有機EL素子1では、給電部材8と凸状接続部材9とによって、外周部に設けられた陽極端子12に注入された正孔を第1透明電極3の中心部(陽極11の中心部)へと給電することができる。これにより、抵抗の大きい第1透明電極3だけでは充分に正孔が注入されなかった有機発光層6の中心部へも正孔を充分に注入させることができる。これにより、有機発光層6の中央部での発光を増大させて輝度斑を低減できる。
また、有機EL素子1では、給電部材8と凸状接続部材9とを有機発光層6を挟み第1透明電極3とは反対側に設けている。これにより、有機発光層6によって発光された光を遮ることがないので、光の取り出しを向上させることができる。
また、有機EL素子1では、開口部6a、7a及び凸状接続部材9を小径にすることによって、有機発光層6の発光面積をほとんど損なうことなく、上述の効果を奏することができる。
また、有機EL素子1では、有機発光層6に開口部6aを形成することによって、凸状接続部材9を容易に第1透明電極3に接続することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態を部分的に変更した第2実施形態の有機EL素子について、図面を参照して説明する。図12は、第2実施形態による有機EL素子の分解斜視図である。図13は、有機EL素子の断面図である。図13は、第1実施形態における図3と同じ位置の断面図である。尚、第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
図12及び図13に示すように、第2実施形態の有機EL素子1Aでは、複数(例えば、5個)の凸状接続部材9を給電部材8に設けられている。この場合、有機発光層6Aの開口部6a及び陰極7Aの開口部7aは、各凸状接続部材9に対応した位置に、同数形成される。ここで、有機発光層6Aの開口部6a、陰極7Aの開口部7a及び凸状接続部材9は、平面視にて、有機発光層6Aの中心の周りに点対称または回転対称な位置に配置されている。
上述したように、第2実施形態による有機EL素子1Aでは、複数の凸状接続部材9を設けることによって、第1透明電極3の中央部への正孔注入をより促進することができる。この結果、有機発光層6の中央部での発光を増大させて、輝度斑をより低減できる。尚、複数の開口部6a、7a及び複数の凸状接続部材9を中心の周りに不規則に設けてもよい。
(第3実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第3実施形態の有機EL素子について、図面を参照して説明する。図14は、第3実施形態による有機EL素子の断面図である。図14は、第1実施形態における図3と同じ位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
図14に示すように、第3実施形態による有機EL素子1Bでは、凸状接続部材9Bが、コーン状に形成されている。また、凸状接続部材9Bと給電部材8は、一体的に形成されている。凸状接続部材9Bの先端部は、容易に折り曲げられる程度に細く形成されている。このように凸状接続部材9Bの先端部を細く形成する方法としては、AFM(原子間力顕微鏡)やSTM(走査トンネル顕微鏡)等の探針(プローブ)の作製方法を適用することができる。
(第4実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第4実施形態の有機EL素子について、図面を参照して説明する。図15は、第4実施形態による有機EL素子の断面図である。図15は、第1実施形態における図3と同じ位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
図15に示すように、第4実施形態による有機EL素子1Cでは、有機発光層6Cに開口部を形成していない。即ち、凸状接続部材9の先端部は、有機発光層6Cに埋設された状態で、第1透明電極3と接続される。尚、陰極7には、開口部7aが形成されている。
(第5実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第5実施形態の有機EL素子について、図面を参照して説明する。図16は、第5実施形態による有機EL素子の全体斜視図である。図17は、有機EL素子の内部の分解斜視図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
図16及び図17に示すように、第5実施形態による有機EL素子1Dでは、給電部材8Dの天板部21DのX方向及びY方向の幅が、有機発光層6のX方向及びY方向の幅よりも大きい。即ち、天板部21Dは、有機発光層6よりも広い。有機EL素子1Dでは、UV硬化樹脂からなる封着材24を備えている。封着材24は、天板部21Dの外周部の下面のうち、脚部22が形成されていない領域と、第2透明電極4及び絶縁溝13とを封着する。即ち、封着材24は、有機発光層6の外側に形成される。これにより、給電部材8Dと封着材24とによって、有機発光層6が形成されている領域が封止される。この結果、第1実施形態では必要とした封止部材10を省略して、部品点数を低減することができる。
(第6実施形態)
次に、上述した実施形態の製造方法を部分的に変更した第6実施形態の有機EL素子について、図面を参照して説明する。図18は、第6実施形態による有機EL素子の製造工程の断面図である。図18は、第1実施形態における図3と同じ位置の断面図である。尚、上述した実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
図18に示すように、第6実施形態による有機EL素子1の製造方法では、有機発光層6及び陰極7に開口部が形成されていない状態で、給電部材8及び凸状接続部材9が取り付けられる。この後、凸状接続部材9の周りにYAG等のレーザ光を照射することによって、図3に示すように、有機発光層6及び陰極7に開口部6a、7aを形成する。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
上述した実施形態の各構成の形状、材料、数値等は適宜変更可能である。
また、上述した実施形態では、給電部材をAlの板部材によって構成したが、その他の金属等の導電性を有する部材によって構成してもよい。また、給電部材をガラス基板等に金属配線を蒸着したものを適用してもよい。
また、上述の実施形態では、第1透明電極の中央部を陽極として適用したが、第1透明電極の中央部を陰極として用いてもよい。この場合、有機発光層の上面を覆う、金属の電極は陽極として適用される。また、給電部材によって給電される第1透明電極に給電される電荷は電子となる。
また、上述した実施形態では、凸状接続部材をAlワイヤー等によって構成したが、AFM等に用いられるカンチレバーを適用してもよい。
第1実施形態による有機EL素子の全体斜視図である。 有機EL素子の分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1のIV−IV線に沿った断面図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第1実施形態による有機EL素子の各製造工程を説明する図である。 第2実施形態による有機EL素子の分解斜視図である。 有機EL素子の断面図である。 第3実施形態による有機EL素子の断面図である。 第4実施形態による有機EL素子の断面図である。 第5実施形態による有機EL素子の全体斜視図である。 有機EL素子の分解斜視図である。 第6実施形態による有機EL素子の製造工程の断面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C 有機EL素子
2 基板
2a 成長主面
2b 光取出面
3 第1透明電極
4 第2透明電極
5 絶縁層
6、6A、6C 有機発光層
6a 開口部
7、7A 陰極
7a 開口部
8 給電部材
9、9B 凸状接続部材
10 封止部材
11 陽極
12 陽極端子
13 絶縁溝
15 接続部
16 陰極端子
21 天板部
22 脚部
23 接合材
24 封着材

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され、光を透過可能な第1電極と、
    前記第1電極上に形成された有機発光層と、
    前記有機発光層上に形成され、前記有機発光層が形成されている領域に電極開口部が形成された第2電極と、
    前記第2電極の上方に間隔を開けて配置されるとともに、前記有機発光層の外側で前記第1電極と接続された導電性の給電部材と、
    前記第2電極と非接触の状態で電極開口部に挿通されて、前記第1電極及び前記給電部材に接続された凸状接続部材とを備え、
    前記凸状接続部材の前記第1電極側の先端は、J字状に折り曲げられていることを特徴とする有機EL素子。
  2. 基板と、
    前記基板上に形成され、光を透過可能な第1電極と、
    前記第1電極上に形成された有機発光層と、
    前記有機発光層上に形成され、前記有機発光層が形成されている領域に電極開口部が形成された第2電極と、
    前記第2電極の上方に間隔を開けて配置されるとともに、前記有機発光層の外側で前記第1電極と接続された導電性の給電部材と、
    前記第2電極と非接触の状態で電極開口部に挿通されて、前記第1電極及び前記給電部材に接続された凸状接続部材とを備え、
    前記凸状接続部材は、前記第1電極側に向かうに従って細くなるコーン状に形成されていることを特徴とする有機EL素子。
  3. 前記第2電極に形成される電極開口部は、前記有機発光層の中心に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL素子。
  4. 前記第2電極に形成される電極開口部は、複数形成され、
    前記凸状接続部材が、前記各電極開口部に挿通されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機EL素子。
  5. 前記複数の電極開口部は、前記有機発光層の中心または中心を通る直線に対して対称であることを特徴とする請求項4に記載の有機EL素子。
  6. 前記有機発光層には、前記電極開口部に対応した位置に発光層開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機EL素子。
  7. 前記凸状接続部材は、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機EL素子。
  8. 前記凸状接続部材と前記給電部材は、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機EL素子。
  9. 前記給電部材は、前記有機発光層よりも広い導電性の天板部を含み、
    前記有機発光層の外側で、前記天板部の外周部を封着する封着材を、更に、備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機EL素子。
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