JP5394636B2 - トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置 - Google Patents

トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置 Download PDF

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Description

本発明は、トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置に関するものである。
トラック搭載型クレーンを用いてクレーン作業中(アウトリガによりトラックを安定支持した状態)に過大な荷物を吊りトラックが転倒する場合、転倒に先立って左右一対のアウトリガのうち反転倒側のアウトリガにおけるジャッキシリンダの支持力が低下することから、これらジャッキシリンダの支持力が安全にクレーン作業を行い得る下限を下回った時、すなわち、ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室の内圧が所定値以下になった時を、トラック搭載型クレーンの安定限界として捕らえ、安定限界信号を出力するようにしたトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置が従前から知られている。
そして、安定限界信号発生装置が出力する安定限界信号は、安定限界報知用ブザーを作動させる信号として、あるいは、トラック搭載型クレーンの作動を停止させるための自動停止装置の作動信号として利用している。
また、安定限界信号発生装置が的確に作動するためには、ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室の内圧が、ジャッキシリンダの支持力を反映している必要があるが、トラック搭載型クレーンによるクレーン作業に先立ちジャッキシリンダを伸長駆動してトラックの前方位をジャッキアップさせる場合、ジャッキシリンダを全伸長(ストロークエンドまで伸長)させるのが常であり、この場合各ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留する。閉じ込み圧が残留すれば、ジャッキアップ側油室の内圧がジャッキシリンダの支持力を反映しなくなり、その結果トラック搭載型クレーンの安定限界状態において安定限界信号発生装置から安定限界信号が出力されないことから、ジャッキシリンダを伸長駆動してトラックの前方位をジャッキアップさせた後に、ジャッキシリンダを微小時間だけ縮小駆動するようにしている。(例えば特許文献1参照)
特許第3964513号公報(第1頁、図1)
ところがジャッキシリンダを伸縮駆動させる作動油の粘度により、ジャッキシリンダを微小時間だけ縮小駆動してもまだジャッキシリンダのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、的確にジャッキアップ側油室の内圧がジャッキシリンダの支持力を検出できない状態が発生する場合がある。特に冬場による外気温度が低い場合に生じ易い。
本発明は、このような課題を解決するトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置は、トラックの運転室と荷台との間のシャーシフレーム上に取り付けられた基台と、基台に旋回駆動自在に取り付けた旋回台と、旋回台に起伏駆動自在に取り付けたブームと、ブームの先端部に巻上巻下駆動自在に吊下した吊具と、前記基台の両側に垂設したジャッキシリンダとからなる左右一対のアウトリガとからなり、前記旋回台の旋回駆動、ブームの起伏駆動、吊具の巻上巻下駆動、および、左右一対のアウトリガにおけるジャッキシリンダの伸縮駆動をタンクからの作動油を油圧ポンプで各油圧制御装置を介して供給して行うようにしたトラック搭載型クレーンで、当該各油圧制御装置を、操作部からトラック搭載型クレーンの適所に取り付けたコントローラを経由して操作可能にし、前記ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室の内圧が所定値以下になったことを検出して安定限界信号を発生するようにすると共に、前記コントローラを、当該コントローラが操作部からのジャッキシリンダの伸長を指示する操作信号に応じてジャッキシリンダを駆動制御する油圧制御装置を伸長側に切換えるための切換制御信号を出力している状態で当該切換制御信号が消滅した時に、前記油圧制御装置を縮小側に切換えるための切換制御信号を微小時間だけ出力するよう構成したトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置において、前記作動油の粘度を検出する粘度検出手段を設け、前期コントローラは、前記粘度検出手段の粘度を、ジャッキシリンダを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動あるいはジャッキシリンダが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間で求めるようにし、前記油圧制御装置を縮小側に切換える切換制御信号を前期微小時間だけ出力する時間(微小縮小時間)を当該応答遅れ時間で補正するようにしたことを特徴とするものである。
発明に係るトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置は、作動油の粘度を検出する粘度検出手段を設け、前記コントローラは、前記粘度検出手段の粘度を、ジャッキシリンダを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動あるいはジャッキシリンダが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間で求めるようにし、前記ジャッキシリンダの微小縮小時間を当該応答遅れ時間で補正するようにしたものであるから、ジャッキアップ側油室の内圧がジャッキシリンダの支持力を検出できる圧力となるよう、ジャッキシリンダの微小縮小時間を的確に決定してジャッキシリンダを縮小させることができる。よって、ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、ジャッキアップ側油室の内圧がジャッキシリンダの支持力を検出できない状態となるのを防止することができる。
以下本発明に係るトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置の実施形態について図1〜図3に図示し以下に説明する。まず、図3にトラック搭載型クレーンを図示し以下に説明する。トラック搭載型クレーンは、トラックAの運転室Bと荷台Cとの間のシャーシフレーム上に取り付けられた基台1と、基台1に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2と、旋回台2に起伏駆動自在に取り付けたブーム3と、ブーム3の先端部に巻上巻下駆動自在に吊下した吊具4と、前記基台1の両側に張り出し可能に取り付けた張出ビーム5a,5aとこれら張出ビーム5a,5aの先端部に垂設したジャッキシリンダ5b,5bとからなる左右一対のアウトリガ5,5とから構成されている。ここでの実施形態では、張出ビーム5a,5aの先端部にジャッキシリンダ5b,5bを垂設させるようにしたが、張出ビーム5a,5aを設けずに直接前記基台1の両側にジャッキシリンダ5b,5bを垂設させるようにしてもよい。
図1は、トラック搭載型クレーンの駆動制御装置および安定限界信号発生装置を示しており、特に、ジャッキシリンダ5b,5bの駆動制御について図示しており、他のアクチュエータについては図示を省略している。ジャッキシリンダ5b,5bは、伸長駆動することによってその下端に配置した接地部で地面を押圧しトラックAの前方位を持ち上げるよう構成しており、タンク9からの作動油を油圧ポンプ10で油圧制御装置11、12を介して供給することで伸縮駆動するようにしている。
前記油圧制御装置11は、4方向3位置型の方向切換弁で構成した油圧制御弁11aと、油圧制御弁11aをパイロット圧で作動させるよう配置した油圧パイロットシリンダ11bとで構成している。油圧パイロットシリンダ11bは、油圧パイロット用の油圧源である油圧ポンプ13からの油圧を電磁弁11b1と電磁弁11b2を交互に作動させることで作動可能にしている。
同様に、前記油圧制御装置12は、4方向3位置型の方向切換弁で構成した油圧制御弁12aと、油圧制御弁12aをパイロット圧で作動させるよう配置した油圧パイロットシリンダ12bとで構成している。油圧パイロットシリンダ12bは、油圧パイロット用の油圧源である油圧ポンプ13からの油圧を電磁弁12b1と電磁弁12b2を交互に作動させることで作動可能にしている。
電磁弁11b1、電磁弁11b2と電磁弁12b1、電磁弁12b2とは、操作部14からの操作信号でコントローラ15から作動信号が出力され、油圧パイロットシリンダ11bおよび油圧パイロットシリンダ12bを作動させる。したがって油圧制御弁11aおよび油圧制御弁12aは、操作部14からの操作信号で制御されジャッキシリンダ5b,5bを伸縮駆動させるようになっている。
油圧パイロットシリンダ11bと油圧パイロットシリンダ12bのそれぞれのロッド11c、12cは、一方を油圧制御弁11a、12aのスプールに連結させ、他方を油圧パイロットシリンダより延設配置し、延設部の中央部に切欠部を設けている。そして油圧制御弁11a、12aが中立位置に位置している時にこの切欠部が位置する位置にスイッチ16、17をそれぞれ取り付けている。すなわち、スイッチ16、17は、油圧制御弁11a、12aの中立位置検出スイッチであり、これらのスイッチが中立位置を検出した時に、検出信号をコントローラ15に入力するようにしている。
なお、上記実施形態では、油圧パイロットシリンダ11bと油圧パイロットシリンダ12bの作動を差動トランスで検出するようにし、前記スイッチ16、17に替えて、油圧制御弁11a、12aの中立位置検出をそれぞれに配置した差動トランスで検出し、これらの差動トランスからの検出信号で検出し、当該検出信号をコントローラ15に入力するようにしてもよい。
また、図1に図示しないが、トラック搭載型クレーンは、旋回台2を旋回駆動する旋回駆動用の油圧モータ、ブーム3を起伏駆動する起伏駆動用の油圧シリンダ、吊具4を巻上巻下駆動する巻上巻下駆動用の油圧モータ、および前記ブーム3を伸縮駆動自在な伸縮式のブームで構成しブームを伸縮させるブーム伸縮駆動用の油圧シリンダを備えている。
そしてこれらの各油圧アクチュエータには、前記ジャッキシリンダ5b,5bと同様に油圧パイロットシリンダで駆動させる油圧制御装置をそれぞれ配置しており、操作部15からの操作信号でコントローラ15により制御させるようにしている。
ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室(伸長動作側の圧油室)5b1,5b1の内圧が所定値以下になったことを検出して安定限界信号を発生する安定限界信号発生装置Eが取り付けられている。この安定限界信号発生装置Eは、図1に示す如くジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室5b1,5b1の内圧を検出する油圧検出器18,18と、これら油圧検出器18,18からの検出信号を受け取り、これら検出信号から該当するジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室5b1,5b1の内圧が所定値以下であるかどうかを判断し、少なくとも一方の内圧が所定値以下になった時に安定限界信号を出力する演算部19とから構成している。
この安定限界信号発生装置Eは、トラック搭載型クレーンを用いてクレーン作業中(アウトリガ5,5によりトラックAを安定支持した状態)に過大な荷物を吊りトラックAが転倒する場合、転倒に先立って一対のアウトリガ5,5うち反転倒側のアウトリガ5におけるジャッキシリンダ5bの支持力が低下する。従って、これらジャッキシリンダ5b,5bの支持力が安全にクレーン作業を行い得る下限を下回った時、換言すればジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室5b1,5b1の内圧が所定値以下になった時を、トラック搭載型クレーンの安定限界として捕らえることができるのである。上記安定限界信号発生装置Eは、このことを利用して安定限界信号を出力しようとするものである。安定限界信号発生装置Eが出力する安定限界信号は、演算部19からの安定限界信号を受けて警報音を発したり警告灯を表示して報知する報知器20を設けている。あるいは、トラック搭載型クレーンの作動を停止させるための自動停止装置(図示せず)の作動信号として利用している。
このように構成した安定限界信号発生装置Eは、ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室(伸長動作側の圧油室)5b1,5b1の内圧がジャッキシリンダの支持力を的確に反映している必要がある。そこで、トラック搭載型クレーンによるクレーン作業に先立ちジャッキシリンダを伸長駆動してトラックの前方位をジャッキアップさせる場合、ジャッキシリンダを全伸長(ストロークエンドまで伸長)させるのが常であり、この場合各ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留する。閉じ込み圧が残留すれば、ジャッキアップ側油室の内圧がジャッキシリンダの支持力を反映しなくなり、その結果トラック搭載型クレーンの安定限界状態において安定限界信号発生装置から安定限界信号が出力されないことから、ジャッキシリンダを伸長駆動してトラックの前方位をジャッキアップさせた後に、ジャッキシリンダを微小時間だけ縮小駆動するようにしている。
ところがジャッキシリンダを伸縮駆動させる作動油の粘度により、ジャッキシリンダ5b,5bを微小時間だけ縮小駆動してもまだジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室5b1,5b1に閉じ込み圧が残留し、的確にジャッキアップ側油室5b1,5b1の内圧がジャッキシリンダの支持力を検出できない状態が発生する場合がある。特に冬場による外気温度が低い場合に生じ易い。
このことを考慮して本発明の安定限界信号発生装置Eは、作動油の粘度を検出する粘度検出手段Dを設け、当該粘度検出手段D検出される粘度によって前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間を補正するようにしている。
具体的には、粘度検出手段Dの粘度を、前記コントローラ15が、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動あるいはジャッキシリンダ5b,5bが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間で求めるようにしている。すなわち、前記コントローラ15が、予め決定している前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1に、応答遅れ時間T2を加算した時間を前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T0として補正し、油圧制御装置11、12に出力するのである
以下場合のこの実施形態、すなわちトラック搭載型クレーンによるクレーン作業に先立ちジャッキシリンダ5b,5bを伸長駆動してトラックの前方位をジャッキアップさせる際に、的確にジャッキアップ側油室5b1,5b1の内圧がジャッキシリンダの支持力を検出するようにするコントローラ15の制御を図2に図示するフローチャートを基に説明する。
コントローラ15に電源が投入されることで図2に図示するフローチャートの制御がスタートする。(ステップS1)ステップS2で操作部14からの操作信号を受けてジャッキ伸長操作されたか否かが判断され、NOの場合にはステップS2の判断を繰り返し、YESの場合にステップS3に進む。
ステップS3では、タイマーがスタートし時間のカウントを始めると共に、電磁弁11b1、12b1に切換制御信号を出力して、油圧制御弁11a、12aを切換えてジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換えるようにし、ステップS4に進む。ステップ4は、スイッチ16、17の検出信号を受けて、油圧パイロットシリンダ11b、12bの中立位置検出を行い、油圧パイロットシリンダ11b、12bが中立位置か否かの判断を行い、YESの場合にステップS5に進み、NOの場合にはステップS6に進む。
ステップS5では、タイマーのカウントを行い、再びステップS4に進む。ステップS6では、タイマーのカウントをストップし、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してから油圧パイロットシリンダ11b、12bが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間T2を求める。そして、予め決定している前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1を、応答遅れ時間T2を加算し前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T0として補正し、ステップS7に進む。
ステップS7では、スイッチ16、17の検出信号を受けて、油圧パイロットシリンダ11b、12bが再び中立位置に戻ったかの判断を行い、YESの場合にステップS9に進み、NOの場合にはステップS8に進む。ステップS8では、電磁弁11b1、11b2に切換る切換制御信号を出力して、油圧制御弁11a、12aを切換えてジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換えるようにし、ステップS7に戻る。ステップS9では、電磁弁11b1、12b1に切換る切換制御信号の出力を停止し、油圧パイロットシリンダ11b、12bを中立位置(油圧制御弁11a、12aを中立位置)に切換え、ステップS10に進む。
ステップS10では、電磁弁11b2、12b2に切換る切換制御信号を出力して、油圧制御弁11a、12aを切換えてジャッキシリンダ5b,5bを縮小側に切換えるようにし、ステップS11に進む。ステップS11では、電磁弁11b2、12b2に切換る切換制御信号を出力する時間が、補正した微小縮小時間T0に達したか否かを判断し、達した(YES)場合はステップS13に進み、達していない(NO)場合はステップS12に進む。
ステップS12では、微小縮小時間T0のカウントダウンを行い、再びステップS11に戻る。ステップS13では、電磁弁11b2、12b2に切換る切換制御信号の出力を停止し、油圧パイロットシリンダ11b、12bを中立位置(油圧制御弁11a、12aを中立位置)に切換え、ステップS14に進み制御を終了する。
このように、本発明の安定限界信号発生装置Eは、コントローラ15によって、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動し始めるまでの応答遅れ時間T2を求めて、前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1をT0に補正するようにしているものであるから、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できる圧力となるよう、ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間を的確に決定してジャッキシリンダ5b,5bを縮小させることができる。よって、ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できない状態となるのを防止することができる。
なお、上記実施形態では、微小縮小時間T1に応答遅れ時間T2を加算して微小縮小時間T1をT0に補正するようにしたが、予め応答遅れ時間T2に対する微小縮小時間T0を記憶しておき、求めた応答遅れ時間T2によって直接微小縮小時間T0を求めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、粘度検出手段Dの粘度を、前記コントローラ15が、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置11、12(油圧パイロットシリンダ11b、12b)が作動し始めるまでの応答遅れ時間T2を求めたものであるが、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ5b,5bが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間T2を求めるようにしたものであってもよい。
この場合は、ジャッキシリンダ5b,5bの伸長作動し始めを、ジャッキシリンダ5b,5b下端に配置した接地部が下方に移動し始めるのを検出するスイッチ21、22を配置し、当該スイッチからの検出信号を前記スイッチ16、17の替わりの検出器とし、図2のステップ4でスイッチ21、22の検出信号を受けて、ジャッキシリンダ5b,5b下端に配置した接地部が下方に移動し始めるのを検出し、ジャッキシリンダ5b,5b下端に配置した接地部が下方に移動し始めた否かの判断を行い、移動し始めたときにはステップS6に進み、移動しない時にはステップS5に進むようにしておけばよい。
この場合も同様に、本発明の安定限界信号発生装置Eは、コントローラ15によって、ジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ5b,5bが作動し始めるまでの応答遅れ時間T2を求めて、前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1をT0補正するようにしているものであるから、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できる圧力となるよう、ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間を的確に決定してジャッキシリンダ5b,5bを縮小させることができる。よって、ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できない状態となるのを防止することができる。
また、上記実施形態では、ジャッキシリンダ用の油圧制御装置11、12として油圧パイロットシリンダ11b、12bを介して油圧制御弁11a、12aを作動させるようにしたものであるが、電磁比例制御弁を用いて直接を油圧制御弁11a、12aを作動させるようにした場合についても同様に実施できること勿論である。この場合にもスプールの中立位置を検出する検出手段を配置しておけばよい。
次に、上記実施形態では、前記粘度検出手段Dの粘度を、ジャッキシリンダを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動あるいはジャッキシリンダ5b,5bが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間で決定するようにしたものであるが、前記作動油の油温を検出する油温検出手段を配置し当該油温検出手段で検出される油温で決定するようにしたものであってもよい。
この場合は、図1に図示するように、前記タンク9に油温検出器23を配置し、前記コントローラ15が、油温検出器23で検出される油温によって、予め決定している前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1を前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T0として補正し、油圧制御弁11a、12aに出力するようにすればよい。
この場合も、検出される粘度によって前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間を補正してジャッキシリンダ5b,5bを縮小させることで、的確にジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1をジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できる圧力にすることができる。よって、ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できない状態となるのを防止することができる。
また、前記粘度検出手段Dの粘度を、ジャッキシリンダ5b,5bの作動速度で決定するようにしてもよい。この場合は、図4に図示するようにジャッキシリンダ5b,5bに、ジャッキシリンダ5b,5bが所定長さまで伸長したことを光あるいは超音波等で検出する所定伸長検出器24、25をそれぞれ配置し、ジャッキシリンダを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ5b,5bが伸長作動し当該検出器24、25がジャッキシリンダ5b,5bの所定伸長を検出するまでの時間を計測し、ジャッキシリンダ5b,5bが所定伸長するまでの時間からジャッキシリンダ5b,5bの作動速度を求め、この求められる作動速度を作動速度検出手段とし、当該作動速度検出手段に基づいて予め決定している前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1を前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T0として補正し、油圧制御弁11a、12aに出力するようにすればよい。
具体的には、図2のフローチャートS4〜S6の部分を図5に図示するS40〜S60に変更すればよい。すなわち、前記スイッチ16、17の替わりの検出器として前記所定伸長検出器24、25を配置し、前記所定伸長検出器24、25からの信号を受けて図5のステップ40でジャッキシリンダ5b,5bが所定伸長したか否かの判断を行い、所定伸長しない場合はステップS50に進みタイマーカウントし、所定伸長するとステップS60に進み、S60でジャッキシリンダ5b,5bを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ5b,5bが伸長作動し当該検出器24、25がジャッキシリンダ5b,5bの所定伸長を検出するまでの時間T3を求め、当該時間T3からジャッキシリンダ5b,5bの作動速度Vを求める。この作動速度Vに基づいて予め前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T1を前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間T0として補正する。以下については上記図2に図示する処理が行われるので説明は省略する。
この場合も、検出される粘度によって前記ジャッキシリンダ5b,5bの微小縮小時間を補正してジャッキシリンダ5b,5bを縮小させることで、的確にジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1をジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できる圧力にすることができる。よって、ジャッキシリンダ5b,5bのジャッキアップ側油室に閉じ込み圧が残留し、ジャッキアップ側油室の内圧5b1、5b1がジャッキシリンダ5b,5bの支持力を検出できない状態となるのを防止することができる。
なお、上記各実施形態では、ステップ5あるいはステップ50によるタイマーカウントの終了について詳細に説明しなかったが、次のようにすればよい。すなわち具体的には、スイッチ16、17の場合は、遅く油圧制御弁11a、12aの中立位置を検出する方の検出でステップ6に進みタイマーストップさせるようにしておけばよい。同様にスイッチ21、22の場合も遅くジャッキシリンダ5b,5bの伸長作動し始めを検出する方の検出でステップ6に進みタイマーストップさせるようにしておけばよい。更に、所定伸長検出器24、25の場合も、所定長さまで伸長したことを遅く検出する方の検出でステップ60に進みタイマーストップさせるようにしておけばよい。
本発明に係るトラック搭載型クレーンの駆動制御装置および安定限界信号発生装置を説明する説明図である。 本発明に係るトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置を説明する説明図で、コントローラの制御を説明するフローチャートである。 本発明に係るトラック搭載型クレーンを説明する説明図である。 本発明に係るトラック搭載型クレーンのジャッキシリンダの所定伸長検出器を説明する説明図である。 本発明に係るトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置の他の実施形態を説明する説明図で、コントローラの制御の一部を説明するフローチャートである。
A トラック
B 運転室
C 荷台
D 粘度検出手段
1 基台
2 旋回台
3 ブーム
4 吊具
5 アウトリガ
5a 張出しビーム
5b ジャッキシリンダ
5b1 ジャッキアップ側油室
9 タンク
10 油圧ポンプ
11 油圧制御装置
12 油圧制御装置
14 操作部
15 コントローラ
23 油温検出器(油温検出手段)
24 所定伸長検出器
25 所定伸長検出器

Claims (1)

  1. トラックの運転室と荷台との間のシャーシフレーム上に取り付けられた基台と、基台に旋回駆動自在に取り付けた旋回台と、旋回台に起伏駆動自在に取り付けたブームと、ブームの先端部に巻上巻下駆動自在に吊下した吊具と、前記基台の両側に垂設したジャッキシリンダとからなる左右一対のアウトリガとからなり、前記旋回台の旋回駆動、ブームの起伏駆動、吊具の巻上巻下駆動、および、左右一対のアウトリガにおけるジャッキシリンダの伸縮駆動をタンクからの作動油を油圧ポンプで各油圧制御装置を介して供給して行うようにしたトラック搭載型クレーンで、
    当該各油圧制御装置を、操作部からトラック搭載型クレーンの適所に取り付けたコントローラを経由して操作可能にし、前記ジャッキシリンダのジャッキアップ側油室の内圧が所定値以下になったことを検出して安定限界信号を発生するようにすると共に、
    前記コントローラを、当該コントローラが操作部からのジャッキシリンダの伸長を指示する操作信号に応じてジャッキシリンダを駆動制御する油圧制御装置を伸長側に切換えるための切換制御信号を出力している状態で当該切換制御信号が消滅した時に、前記油圧制御装置を縮小側に切換えるための切換制御信号を微小時間だけ出力するよう構成したトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置において、
    前記作動油の粘度を検出する粘度検出手段を設け、前期コントローラは、前記粘度検出手段の粘度を、ジャッキシリンダを伸長側に切換える切換制御信号を出力してからジャッキシリンダ用の油圧制御装置が作動あるいはジャッキシリンダが伸長作動し始めるまでの応答遅れ時間で求めるようにし、前記油圧制御装置を縮小側に切換える切換制御信号を前期微小時間だけ出力する時間(微小縮小時間)を当該応答遅れ時間で補正するようにしたことを特徴とするトラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置。
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