JP5392537B2 - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハロゲンの残存量が少ないポリアリーレンスルフィドが得られる製造方法に関する。
ポリアリーレンスルフィド(PAS)を含有するコンパウンド(PASコンパウンド)は、従来の金属材料からの代替材料として、自動車部品、電気電子部品、住宅設備部品としての使用量が増大し、前年比110%で市場拡大が続いている。その中で、電気電子部品業界において環境保護の面から、ハロゲン規制の動きが急速に拡大し、PASコンパウンドに対してもコンパウンド中の塩素に対して規制(900ppm以下)が適用される状況になっている。
PASは、一般的には、N−メチルピロリドン等の有機アミド溶媒(極性溶媒)中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物との求核置換反応による脱塩重縮合により製造される。
しかしながら、上記の方法で得られるPASは、その末端に塩素等のハロゲンが含有されている。具体的には、例えば、電気電子部品用途に適したPASは、通常、リニアタイプ粘度或いは架橋タイプの架橋前の粘度として100〜2000ポイズ程度のものであるが、このようなPAS中の含有塩素量は、大凡1000〜10000ppm程度であり、その含有塩素量は、リニアタイプであればその粘度(分子量)、架橋タイプであれば、架橋処理前のポリマー粘度に比例して少なくなる。
電気電子部品用途では、主に40重量%程度のガラス繊維で強化されたガラス繊維強化PASコンパウンドや約60−70重量%のガラス繊維及び炭酸カルシウム等の無機充填材で強化された高充填PASコンパウンドが用いられる。
これらのコンパウンドを上記ハロゲン規制値内に収めるためには、例えば、40%ガラス繊維強化PASコンパウンドでは、リニアタイプあるいは架橋処理前のポリマーの含有塩素量1500ppm以下のPAS、60重量%の無機充填材強化PASコンパウンドでは、リニアタイプあるいは架橋処理前のポリマーの含有塩素量2250ppm以下のPASを用いる必要がある。
上述したPASとして、含有塩素量1500ppm以下であれば、リニアタイプあるいは架橋処理前のポリマーが大凡800ポイズ以上の粘度のPAS、2250ppm以下であれば、リニアタイプあるいは架橋処理前のポリマーが500ポイズ以上の粘度のPASが必要であるが、コンパウンドに粘度の高いPASを使用すると、コンパウンドの流動性が低下し、成形性が悪化する。
ハロゲンの含有量を低減させたPASを得る方法として、例えば、環状アリーレンスルフィドオリゴマーを開環重合触媒存在下、加熱開環重合する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、該特許文献1に記載された方法は、環状アリーレンスルフィドオリゴマーの選択的合成が困難であるという問題がある。
特開平5−163349号公報
本発明の課題は、従来技術で得られたPASと同等の粘度であってもハロゲンの含有量が少ないPASを容易に得る為の製造方法を提供する事である。
本発明者らは鋭意検討した結果、アルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてPASを製造する際に、該ジハロ芳香族化合物の反応率が0〜40%の時点でメルカプト化合物等の特定の化合物を添加することにより、従来技術で得られたPASと同等の粘度を有するPASであっても、塩素含有量の少ないPASが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、極性溶媒中でアルカリ金属硫化物(A)とジハロ芳香族化合物(B)とを反応させてポリアリーレンスルフィド(PAS)を製造する方法において、該ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜40%の時点でメルカプト化合物、メルカプト化合物の金属塩、フェノール化合物、フェノール化合物の金属塩およびジスルフィド化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物(C)を添加することを特徴とする塩素含有量の少ないPASの製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法により、従来技術で得られるPASと同等の粘度を有するPASであっても塩素等のハロゲンの含有量が少ないPASを得る事ができる。得られたPASは自動車部品、電気電子部品、住宅設備部用のPASコンパウンドの原料として好ましく用いるができる。
本発明の製造方法は、極性溶媒中でアルカリ金属硫化物(A)とジハロ芳香族化合物(B)とを反応させてポリアリーレンスルフィドを製造する方法において、該ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜40%の時点でメルカプト化合物、メルカプト化合物の金属塩、フェノール化合物、フェノール化合物の金属塩およびジスルフィド化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物(C)を添加することを特徴とする。該ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜40%の時点で化合物(C)を添加することにより初めて同様の粘度であってもハロゲンの含有量が少ないなポリアリーレンスルフィドが容易に得られるという優れた効果を奏する。化合物(C)の添加するタイミングは、前述したジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜40%の時点が塩素量の低減化効果が高いが、より高い塩素量の低減効果を得るためには、ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜20%の時点が好ましく、0〜10%がより好ましい。尚、本発明における「ジハロ芳香族化合物(B)の反応率」とは、ある時点のジハロ芳香族化合物(B)の残存量から判断出来る、仕込み量からのジハロ芳香族化合物(B)の減少の割合を指す。
本発明の製造方法で用いる極性溶媒としては、例えば、有機アミド化合物、ラクタム化合物、尿素化合物、環式有機リン化合物等を使用することができる。該極性溶媒の具体例として、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジプロピルアセトアミド、N,N−ジメチル安息香酸アミド、カプロラクタム、N−メチルカプロラクタム、N−エチルカプロラクタム、N−イソプロピルカプロラクタム、N−イソブチルカプロラクタム、N−ノルマルプロピルカプロラクタム、N−ノルマルブチルカプロラクタム、N−シクロヘキシルカプロラクタム、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピロリドン、N−イソブチル−2−ピロリドン、N−ノルマルプロピル−2−ピロリドン、N−ノルマルブチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−メチル−3−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−3−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペリドン、N−イソプロピル−2−ピペリドン、N−エチル−2−ピペリドン、N−メチル−6−メチル−2−ピペリドン、N−メチル−3−エチル−2−ピペリドン、テトラメチル尿素、N,N´−ジメチルエチレン尿素、N,N´−ジメチルプロピレン尿素、1−メチル−1−オキソスルホラン、1−エチル−1−オキソスルホラン、1−フェニル−1−オキソスルホラン、1−メチル−1−オキソホスホラン、1−ノルマルプロピル−1−オキソホスホラン及び1−フェニル−1−オキソホスホラン等が挙げられる。これらの溶媒は、夫々単独でもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。上記極性溶媒中、非プロトン性の有機アミド若しくはラクタム類が好ましく、そのなかでもN−アルキルラクタム及びN−アルキルピロリドンが好ましく、N−メチルピロリドンが特に好ましい。
本発明で用いるアルカリ金属硫化物(A)としては、例えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びこれらの混合物等が挙げられる。これらの水和物及び水溶液であっても良い。また、これらにそれぞれ対応する水硫化物及び水和物を、それぞれに対応する水酸化物で中和して用いることができる。本発明で用いるアルカリ金属硫化物(A)としては、安価な硫化ナトリウムが好ましい。
本発明で用いるジハロ芳香族化合物(B)としては、例えば、p−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、p−ジブロモベンゼン、1,4−ジクロロナフタレン、1−メトキシ−2,5−ジクロロベンゼン、4,4′−ジクロロビフェニル、4,4′−ジブロモビフェニル、2,4−ジクロロ安息香酸、2,5−ジクロロ安息香酸、3,5−ジクロロ安息香酸、2,4−ジクロロアニリン、2,5−ジクロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、4,4′−ジクロロフェニルエーテル、4,4′−ジクロロジフェニルスルホキシド、4,4′−ジクロロフェニルケトン等の芳香族ジハロゲン化合物、1,3,5−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン等の芳香族トリハロゲン化合物、1,2,4,5−テトラクロロベンゼン等の芳香族テトラハロゲン化合物、及びこれらに類するものならびにこれらの混合物を挙げることができる。なかでもp−ジクロロベンゼンに代表されるパラ位で置換された芳香族ジハロゲン化合物を主成分とするものが好ましく、p−ジクロロベンゼンがより好ましい。
本発明で用いるジハロ芳香族化合物(B)の使用量としては、アルカリ金属硫化物(A)のモル量に対して0.90〜1.10モル比が高分子量化の理由から好ましく、0.95〜1.05モル比がより好ましい。
本発明で用いる化合物(C)は、メルカプト化合物、メルカプト化合物の金属塩、フェノール化合物、フェノール化合物の金属塩およびジスルフィド化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物である。前記メルカプト化合物としては、例えば、チオフェノール、o−チオクレゾール、m−チオクレゾール、p−チオクレゾール、1−ナフタレンチオール、2−ナフタレンチオール、3,4−ジメルカプトトルエン、1−ヘキサンチオール、1−ヘプタンチオール、1−オクタンチオール、メルカプトシクロペンタン、メルカプトシクロヘキサン、メルカプト酢酸、αーメルカプトプロピオン酸、βーメルカプトプロピオン酸、メルカプトコハク酸、チオサリチル酸、2−メルカプトエタノール、3−メルカプトー2−ブタノール、3−メルカプトー1,2−プロパンジオール、2−メルカプトエチルアミン、βーメルカプトバリン、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンズオキサゾール、2−メルカプトー1−メチルテトラゾール、2−メルカプトー4−メチルピリミジン、2−メルカプトー4,6−ジメチルピロミジン、5−メルカプトー1−メチルテトラゾール、3−メルカプトー4−メチルー4Hー1,2,4−トリアゾール、2−メルカプトニコチン酸、6−メルカプトプリン、2−メルカプトー6−ヒドロキシプリン、6−メルカプトー2−アミノプリン、2−メルカプトピリジン、4−メルカプトピリジン、2−メルカプトピリジンーN−オキシド、2−メルカプトチアゾリン、3−メルカプト1Hー1,2,4ートリアゾール、2,5−ジメルカプトー1,3,4ーチアジアゾール、5−メルカプトー2ーアミノー1,3,4ーチアジアゾール、1,3,5ートリアジンー2,4,6ートリチオール、2−メルカプトイミダゾリン、2−メルカプトー4−ピリミドン、2−メルカプトー5−チアゾリドン等が挙げられる
前記メルカプト化合物の金属塩としては、前記メルカプト化合物のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
前記フェノール化合物としては、例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、t−ブチルフェノールなどが好適に使用される。
前記フェノール化合物の金属塩としては、前記フェノール化合物のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
前記ジスルフィド化合物としては、例えば、ジフェニルジスルフィド、p,p´ジトリルジスルフィド、ジベンジルジスルフィド、ジベンゾイルジスルフィド、ジチオベンゾイルジスルフィド等が挙げられる。
本発明の製造方法で用いる化合物(C)の中でもPAS末端と容易に反応出来ることからメルカプト化合物、メルカプト化合物の金属塩が好ましく、メルカプト化合物がより好ましく、チオフェノールが更に好ましい。
また、本発明で用いる化合物(C)の使用量としては、アルカリ金属硫化物(A)のモル量に対して0.1〜2.0モル%が塩素低減効果の理由から好ましく、0.1から1.0がより好ましい。
本発明の製造方法において、必要に応じて前記ジハロ芳香族化合物以外(B)のポリハロ芳香族化合物(D)を原料の一部に用いる事ができる。前記ポリハロ芳香族化合物としては、例えば、1,2,4‐トリクロロベンゼン、1,3,5‐トリクロロベンゼン及び1,4,6‐トリクロロナフタレン等が好ましく、1,2,4‐トリクロロベンゼン、1,3,5‐トリクロロベンゼンが特に好ましい。
前記ポリハロ芳香族化合物(D)の使用量としては粘度増大効果からアルカリ金属硫化物(A)のモル量に対して0.01〜1.5モル%が好ましく、0.05〜1.0モル%がより好ましい。
上記したPPSの製造方法としては、通常、ジハロ芳香族化合物、例えばp−ジクロルベンゼンを極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは硫化水素ナトリウムと水酸化ナトリウムと重合させる方法が一般的である。中でもN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法が適当である。
しかしながら、上述の製造方法は公知の方法で得られるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、米国特許第2513188号明細書、特公昭44−27671号公報、特公昭45−3368号公報、特公昭52−12240号公報、特開昭61−225217号および米国特許第3274165号明細書、英国特許第1160660号さらに特公昭46−27255号公報、ベルギー特許第29437号明細書、特開平5−222196号公報、等に記載された方法やこれら特許等に例示された先行技術の方法で得ることが出来る。一例を示せば、特公昭45−3368号公報に開示されている方法において、N−メチルピロリドン等の有機アミド溶媒中でジハロ芳香族化合物と含水硫化ナトリウム等のアルカリ金属化合物との求核置換反応による脱塩重縮合させる際に、含水硫化物からの脱水操作を行い脱水混合物を得た後、脱水混合物にジハロ芳香族化合物(B)を添加し、適時好適な温度で重合を行い、PASを得る方法において、該ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が0〜40%の時点で化合物(C)を添加すれば、目的の低塩素含有PASが得られる。
重合反応で得られたPASを含有する反応スラリーは、常圧または減圧下での濾過により液体と固体を分離して液体部より溶媒を回収し、固体部より食塩等の副生成物や未反応原料等を除去するため、水洗や溶剤洗浄を繰り返し行い最後に乾燥してPASを取り出す事が通常行われる。
具体的な重合反応後のPASを含むスラリーの後処理方法としては、例えば下記の方法が挙げられる。
(1)重合反応終了後、まず反応スラリーをそのまま、あるいは酸または塩基を加えた後、減圧下または常圧下で溶媒を留去し、次いで溶媒流去後の固形物を水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類等の溶媒で1回または2回以上洗浄し、さらに中和、水洗、濾過及び乾燥してPASを分離して取り出す方法。
(2)重合反応終了後、反応スラリーに水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素等の溶媒(本発明で使用する有機極性溶媒に可溶であり、且つ少なくともPASに対しては貧溶媒である溶媒)を沈降剤として添加して、PASや無機塩等の固体性状生成物を沈降させ、これらを濾過してPASを含む固形分を分離し、洗浄、乾燥してPASを分離取得する方法。
(3)重合反応終了後、反応スラリーに最初に加えた物と同じ有機極性溶媒(又は低分子量PASに対して同等の溶解度を有する有機溶媒)を加えて撹拌した後、濾過して低分子量PAS、有機極性溶媒とその溶解物を除いた後、PASを含む固形物を水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類等の溶媒で1回または2回以上洗浄し、その後中和、水洗、濾過及び乾燥してPASを取り出す方法。
なお、前記(1)〜(3)に例示した様な後処理方法において、PASの乾燥は、真空中で行っても良いし、空気中あるいは窒素の様な不活性ガス雰囲気中で行っても良く、特に限定はしない。
この様にして得られたPASは、そのまま各種成形材料等に利用可能であるが、空気あるいは酸素富化空気中あるいは減圧条件下で熱処理を行うことにより、粘度を上昇させることが可能であり、必用に応じてこの様な増粘操作(通常、この様な操作を「架橋」という。)を行った後、各種成形材料に利用しても良い。
この架橋温度は、目標とする架橋処理時間や処理する雰囲気によっても異なるので一概に規定できないが、通常は180℃以上で行われる。
また、架橋を押出機等で行う場合、PASの融点以上の溶融状態で行っても良いが、PASの熱劣化を避けるため、融点プラス100℃以下で行うことが好ましい。
上記のようにして製造された本発明のPASは、例えば電気・電子部品、自動車部品、塗料や接着剤、フィルム、繊維等に有用である。
本発明のPASを成形加工する際には、慣用の添加剤、例えばカーボンブラック、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン等の粉末状充填剤、又は炭素繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維、ポリアラミド繊維等の繊維状充填剤を混入することができる。
実施例
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。例中断りの無い限り、「部」、「%」は重量基準である。
実施例において、溶融粘度は、島津製作所製フローテスターCFT‐500Cを用いて300℃、荷重20kgf/cm2、L/D=10で6分間保持した後に測定した粘度(ポイズ)である。
ポリマー中の塩素含有量は、ダイアンインスツルメンツ燃焼ガス吸収装置でポリマーを燃焼させ発生したガスを純水に吸収させ、吸収液中の塩素イオンをダイオネクスイオンクロマトグラフで定量した。
実施例1
温度センサー、冷却塔、滴下槽、滴下ポンプを連結した攪拌翼付チタンライニングステンレス製4リットルオートクレーブに、48%水流化ナトリウム(以下NaSH・3.4H2Oと略す)586.0g(5.0モル)、48%水酸化ナトリウム416g(5.0モル)及びN−メチルピロリドン(以下NMPと略)1586g(16モル)を室温で仕込み、攪拌しながら窒素雰囲気下で205℃まで昇温して、水522.0gを留出させた。その後、反応系を密閉し、更に220℃まで昇温し、NaSHに対し0.1モル%のチオフェノール0.55g(0.005モル)、p−ジクロルベンゼン(以下p−DCBと略す)735.0g(5.0モル)及びNMP396g(4モル)の混合液を1時間で滴下し、220℃で6時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した。ここで、チオフェノールは、p−ジクロルベンゼンの反応率が0%の時点で添加している。
反応終了後、冷却して反応スラリーを得た。得られたスラリーに20リットルの水を加えて80℃で1時間攪拌した後、濾過した。
得られたケーキを5リットルの水に再分散させ、80℃で1時間攪拌した後、濾過した。この操作を3回繰り返して得られたケーキを熱風乾燥機内で120℃で一晩乾燥して白色の粉末状のPASを515g(収率95%)得た。溶融粘度は450ポイズであった。PAS中の塩素含有量は、1900ppmであった。
実施例2
NaSHに対し0.2モル%のチオフェノール1.10g(0.01モル)を添加した以外は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は370ポイズであった。PASの塩素含有量は、1800ppmであった。
実施例3
NaSHに対し0.5モル%のチオフェノール2.75g(0.025モル)を添加し、220℃で6時間攪拌した後、250℃まで昇温し、3時間攪拌とした以外は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は410ポイズであった。PASの塩素含有量は、1200ppmであった。
実施例4
p−DCB及びNMPの混合液を1時間で滴下した直後にNaSHに対し0.5モル%のチオフェノール2.75g(0.025モル)を添加した事以外は、実施例1と同じ操作を行った。チオフェノールを添加した時のp−DCBの反応率は25%であった。得られたPASの溶融粘度は280ポイズであった。PASの塩素含有量は、1900ppmであった。
実施例5
p−DCB及びNMPの混合液を1時間で滴下し、30分後にチオフェノールを添加した事以外は、実施例4と同じ操作を行った。チオフェノールを添加した時のp−DCBの反応率は38%であった。得られたPASの溶融粘度は300ポイズであった。PASの塩素含有量は、2100ppmであった。
実施例6
NaSHに対し1.0モル%のチオフェノール5.50g(0.05モル)を添加した以外は、実施例3と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は100ポイズであった。PASの塩素含有量は、1200ppmであった。
実施例7
NaSHに対し0.5モル%のフェノール2.35g(0.025モル)を添加した以外は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は220ポイズであった。PASの塩素含有量は、2300ppmであった。
実施例8
NaSHに対し0.5モル%のジフェニルジスルフィド5.46g(0.025モル)を添加した以外は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は250ポイズであった。PASの塩素含有量は、1800ppmであった。
実施例9
NaSHに対し0.5モル%のチオフェノールナトリウム塩3.30g(0.025モル)を添加した以外は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は210ポイズであった。PASの塩素含有量は、1900ppmであった。
比較例1
温度センサー、冷却塔、滴下槽、滴下ポンプを連結した攪拌翼付チタンライニングステンレス製4リットルオートクレーブに、48%水流化ナトリウム(以下NaSH・3.4H2Oと略す)586.0g(5.0モル)、48%水酸化ナトリウム416g(5.0モル)及びN−メチルピロリドン(以下NMPと略)1586g(16モル)を室温で仕込み、攪拌しながら窒素雰囲気下で205℃まで昇温して、水522.0gを留出させた。その後、反応系を密閉し、更に220℃まで昇温し、p−DCB735.0g(5.0モル)及びNMP396g(4モル)の混合液を1時間で滴下し、220℃で1時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した。その後は、実施例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は100ポイズであった。PASの塩素含有量は、5500ppmであった。
比較例2
p−DCB及びNMPの混合液を滴下し、220℃で2時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した以外は比較例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は210ポイズであった。PASの塩素含有量は、3800ppmであった。
比較例3
p−DCB及びNMPの混合液を滴下し、220℃で2時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した以外は比較例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は310ポイズであった。PASの塩素含有量は、2900ppmであった。
比較例4
p−DCB及びNMPの混合液を滴下し、220℃で5時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した以外は比較例1と同じ操作を行った。得られたPASの溶融粘度は420ポイズであった。PASの塩素含有量は、2600ppmであった。
比較例5
p−DCB及びNMPの混合液を滴下終了してから220℃1時間攪拌後にNaSHに対し0.5モル%のチオフェノール2.75g(0.025モル)を添加し、更に5時間攪拌、250℃まで昇温し、1時間攪拌した以外は、実施例1と同じ操作を行った。チオフェノールを添加した時のp−DCBの反応率は48%であった。得られたPASの溶融粘度は330ポイズであった。PASの塩素含有量は、2700ppmであった。
第1表に実施例1〜9及び比較例1〜5で得られたPASの粘度と塩素含有量をまとめて示す。
Figure 0005392537
実施例6と比較例1とを比較すると粘度が同等にも関わらず実施例6で得られたPAS中の塩素含有量が約1/4にまで減少している。また、実施例2と比較例5及び実施例3と比較例4を比較しても本発明の製造方法で得られるPASは粘度が同程度にも関わらず塩素含有量は大幅に減少している。これらの結果より、本発明の製造方法は塩素含有量を低減したPASを得るのに好適な方法であることが分かる。

Claims (4)

  1. 極性溶媒中でアルカリ金属硫化物(A)とジハロ芳香族化合物(B)とを反応させて、溶融粘度(300℃、荷重20kgf/cm、L/D=10で6分間保持後)が100〜450ポイズの範囲であるポリアリーレンスルフィドを製造する際に、該ジハロ芳香族化合物(B)の反応率が25〜40%の時点でメルカプト化合物、メルカプト化合物の金属塩、フェノール化合物、フェノール化合物の金属塩およびジスルフィド化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物(C)を添加することを特徴とするハロゲン含有量の低減化されたポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  2. 前記ポリアリーレンスルフィドの製造が、極性溶媒中でアルカリ金属硫化物(A)の脱水操作を行い、脱水混合物を得た後、脱水混合物にジハロ芳香族化合物(B)を添加して重合を行う、請求項1記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  3. 前記ポリアリーレンスルフィドのハロゲン含有量が1200〜2300ppmの範囲である請求項1または2記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  4. 前記化合物(C)をジハロ芳香族化合物(B)に対して0.1〜2.0モル%添加する請求項1〜3の何れか一項記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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