JP5391414B2 - 電波吸収体用磁性粉体 - Google Patents

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Description

本発明は、1GHz以上の高周波帯域で使用する電波吸収体に適したZ型六方晶フェライトの粉体に関する。
近年、情報通信技術の高度化に伴い、GHz帯域の電波が種々の用途で使用されるようになってきた。例えば、携帯電話、無線LAN、衛星放送、高度道路交通システム、ノンストップ自動料金徴収システム(ETC)、自動車走行支援システム(AHS)などが挙げられる。このように高周波域での電波利用形態が多様化すると、電子部品同士の干渉による故障、誤動作、機能不全などが懸念され、その対策が重要となってくる。その1つとして、電波吸収体を用いて不要な電波を吸収し、電波の反射および侵入を防ぐ方法が有効である。昨今、GHz帯域用の電波吸収体は需要が増大しつつある。
従来、高周波帯域用の電波吸収体には、主としてフェライト等の酸化物系磁性材料が多く用いられている。フェライトの中でも、MHz帯域では主としてスピネル系のものが使用されるが、GHz以上の高周波帯域において優れた特性を発揮するものとしてZ型六方晶フェライトが有望視されている。
特開2000−252113号公報 特開2001−284118号公報 特開2000−331816号公報
スピネル型フェライトでは、Snoekの限界を破ることができないため、1GHzを超える高周波帯域での使用が難しい。
これに対し、Z型六方晶フェライトは1GHz以上での電波吸収特性が期待される。しかし、従来のZ型六方晶フェライトの粉体では、十分に高い複素透磁率(虚数部μ'')を有する電波吸収体を得ることが必ずしも容易ではなく、電波吸収性能を一層顕著に改善する技術の確立が望まれている。
複素透磁率の虚数部μ''を高めるには、使用する磁性粉体の粒子形状を、より薄い板状の形状にすることが効果的であると考えられる。Z型六方晶フェライトは、立方晶の構造を有するスピネル型フェライトと比べると、その結晶構造上、粉砕などにより板状の粒子を得ることは容易である。しかし、μ''を十分に向上できるに足るだけの薄い板状粒子を得ることは難しい。
本発明はこのような現状に鑑み、薄い板状のZ型六方晶フェライトの粒子を製造するための効率的な手法を開発し、1GHz以上の高周波帯域における電波吸収性能の改善を図ることを目的とする。
発明者らは詳細な研究の結果、フラックス成分である金属塩化物を原料中に配合すると、薄い板状のZ型六方晶フェライトの粉体を得る上で極めて有効であることを見出した。また、焼成体を粉砕する際に、粒子に負担をかけすぎると、薄い板状のZ型六方晶フェライト粉体を得ることが却って難しくなることを突き止めた。そして、種々検討の結果、平均アスペクト比が4以上の粉体においてGHz帯域での電波吸収性能に大きな改善効果が見られることがわかった。本発明はこのような知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明では、下記A成分、下記M成分およびFeと、酸素で構成され、M成分とFeのモル比を、M成分:Fe=x:24とするとき、1.2≦x≦2.5が成立する組成のZ型六方晶フェライトの粉体であって、当該粉体を構成する前記Z型六方晶フェライト粒子の平均アスペクト比が4以上である電波吸収体用磁性粉体が提供される。
ただし、A成分はアルカリ土類金属元素およびPbの1種以上、M成分は2価のFeを除く金属元素の1種以上からなる。
上記Z型六方晶フェライトとしては、例えば、成分調整された原料の混合・造粒物を焼成する際に、原料に金属塩化物としてBaCl2、SrCl2の1種以上を配合する手法により生成させたものが挙げられる。上記金属塩化物がBaCl2の場合、当該BaCl2を除く配合原料(主原料)100質量部に対し、BaCl2の配合量を1〜10質量部となるように調整することができる。ここで、「成分調整された原料」とは、上記組成式のZ型六方晶フェライトが合成されるように原料物質を配合して、A成分、M成分、およびFeのモル比が調整されているものを意味する。
このZ型六方晶フェライトは、組成式A32Fe2441(例えばBa3Co2Fe2441)で表されるZ型六方晶フェライトと同様の結晶構造を有し、そのことはX線回折により確認することができる。ただし、M成分とFeのモル比は必ずしも2:24になっている必要はなく、M成分:Fe=x:24とするとき、1.2≦x≦2.5の範囲で変動しうる。また、A成分とFeのモル比も厳密に3:24であるとは限らず多少の変動が許容される。同様にFeとO(酸素)のモル比も厳密に24:41であるとは限らず多少の変動が許容される。ただし、上記のとおり組成式A32Fe2441で表されるZ型六方晶フェライトと同様の結晶構造をもつ。
前記A成分は例えばSr、Ba、CaおよびPbの1種以上である。また、前記M成分は例えば2価のCo、Ni、Zn、Cu、Mg、Fe、Mnおよび「1価のLiと3価のFeの組み合わせ」の1種以上である。「1価のLiと3価のFeの組み合わせ」は、1価のLiと3価のFeが1:1の原子比で含まれる場合である。この場合、例えばM成分として1価のLiと3価のFeを1:1の原子比で含み、さらに上記2価の金属の1種以上を含むことによってM成分を構成することができる。M成分に含まれる3価のFeは、前記のモル比「M成分:Fe=x:24」においてM成分も元素として扱われる。
より具体的なZ型六方晶フェライトの構成として、以下のものが挙げられる。
[1]前記A成分がBaからなり、前記M成分がNiおよびZnからなるもの。
[2]前記A成分がBaからなり、前記M成分がCoからなるもの。
[3]前記A成分がBaからなり、前記M成分がCoおよびZnからなるもの。
本発明の磁性粉体には、Z型六方晶フェライト相の他、製造段階で不可避的に混入しうる不純物相の存在が許容される。
アスペクト比は粒子の長軸径と短軸径(板状体の厚さ)の比である。平均アスペクト比は個々の粒子について測定されるアスペクト比の値を平均したものであるが、これは、後述の方法により当該粉末粒子の中から任意に選んだ50個以上の粒子についてアスペクト比を測定し、その値を平均することによって求めることができる。
また、前記のZ型六方晶フェライトで構成される粉体を用いた電波吸収体が提供される。特に、Z型六方晶フェライトの粉体は高分子基材中に混ぜ込んだ電波吸収体が提供される。
本発明によれば、従来、安定して製造することが困難であった薄い板状のZ型六方晶フェライト粒子からなる粉体が提供された。この粉体を用いた電波吸収体では、1GHz以上の高周波領域において複素透磁率の虚数部μ''を顕著に向上させることができ、従来の製法で得られた同じ組成のZ型六方晶フェライトと比較すると、より薄い肉厚の電波吸収体において、同等以上の電波吸収性能を得ることができる。すなわち、電波吸収体シートの薄肉化が可能になる。
実施例1のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例2のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例3のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例4のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 比較例1のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 比較例2のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 比較例3のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 比較例4のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例1および比較例1のZ型六方晶フェライト粉体をそれぞれ使用した電波吸収体について、15GHzにおける減衰量に及ぼすシート厚の影響をシミュレートしたグラフ。 実施例2および比較例2のZ型六方晶フェライト粉体をそれぞれ使用した電波吸収体について、4GHzにおける減衰量に及ぼすシート厚の影響をシミュレートしたグラフ。 実施例3、4、8、9、11、および比較例3のZ型六方晶フェライト粉体をそれぞれ使用した電波吸収体について、2.5GHzにおける減衰量に及ぼすシート厚の影響をシミュレートしたグラフ。 実施例1で作製したZ型六方晶フェライト粉体についてのX線回折パターン。 実施例5〜7、10、および比較例4のZ型六方晶フェライト粉体をそれぞれ使用した電波吸収体について、3GHzにおける減衰量に及ぼすシート厚の影響をシミュレートしたグラフ。 実施例5のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例6のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例7のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例8のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例9のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例10のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。 実施例11のZ型六方晶フェライト粉体を使用した電波吸収体について複素透磁率μ'およびμ''の測定結果の一例を示すグラフ。
〔組成〕
本発明では、A成分、M成分およびFeと、酸素で構成され、M成分とFeのモル比を、M成分:Fe=x:24とするとき、1.2≦x≦2.5が成立する組成のZ型六方晶フェライトを採用する。A成分、M成分については上述のとおりである。
〔粒子形状〕
Z型六方晶フェライト粉体を構成する粒子は、その形状ができるだけ「薄い板状」であることが、電波吸収体において1GHz以上での複素透磁率の虚数部μ''を向上させるうえで有効である。発明者らの詳細な検討の結果、平均アスペクト比が4以上の粉体を使用することによって、同じ減衰量を得るために必要な電波吸収体の肉厚が大幅に低減される。すなわち電波吸収体シートの顕著な薄肉化が可能になる。平均アスペクト比5以上が一層好ましい。あまりアスペクト比が大きくなると、高分子基材中への分散性が低下する等の不都合が生じやすくなるので、平均アスペクト比は20以下の範囲とすればよい。通常、平均アスペクト比15以下の範囲で良好な結果が得られる。なお、長軸径による平均粒径は2〜50μmの範囲が好ましく、3〜20μmが一層好ましい。
上記平均アスペクト比は以下のような方法で求めることができる。すなわち、FE−SEM(電界放射型走査電子顕微鏡)を用いて粉体中のランダムに選んだ粒子について、試料ステージを回転・傾動させて、粒子の長軸が観察方向に対して垂直となる画像、および短軸(厚さ方向)が観察方向 に対して垂直となる画像を採取し、それらの画像から、それぞれ当該粒子の長軸径および短軸径(厚さ)を測定し、長軸径/短軸径の値をその粒子のアスペクト比とする。そして、ランダムに選んだ50個以上の粒子についてのアスペクト比を算術平均することにより、当該粉体の平均アスペクト比を求める。
〔製造法〕
本発明のZ型六方晶フェライトからなる粉体は、焼成過程までは従来一般的なソフトフェライトの製造法に準じて行うことができる。すなわち、A成分、M成分、Feが所定の割合で含まれるように金属酸化物や金属塩(例えば炭酸塩)などの原料を配合し、混合、造粒したのち、これを焼成することにより前記組成のZ型六方晶フェライトを合成することができる。焼成温度は概ね1200〜1300℃、焼成雰囲気は大気、焼成時間は1〜4h程度とすればよい。
ただし、その原料として、金属塩化物を配合することが極めて有効である。発明者らの研究によれば、金属塩化物はフラックス成分として働くとともに、焼成過程において六方晶構造の結晶が成長する際、六方晶のa軸およびb軸方向の粒成長が活発化すると考えられる。すなわち焼成段階で従来よりa軸(またはb軸)とc軸との長さの比が一層大きい結晶粒が得られるものと考えられる。このような相対的に薄い形状の結晶粒からなる焼成体の構造が、粉砕時においてアスペクト比の大きい粒子の形成に大きく寄与していると推察される。
金属塩化物としては例えばBaCl2、SrCl2を挙げることができる。これらは単独で配合することもできるし、複合で配合することもできる。金属塩化物としてBaCl2を単独で配合する場合、その配合量は、当該BaCl2を除く配合原料全体に対する質量比で概ね1〜10質量%の範囲で調整することが好ましい。3質量%以下でも効果がある。A成分にBaを含む組成のZ型六方晶フェライトを作る場合は、このBaCl2以外の主原料でA成分のBaを賄うように秤量すればよい。
通常のソフトフェライトの製造においては、焼成後に、焼成体を粉砕して所定の粒度を有する粉体が製造されている。本発明の磁性粉体を得る場合も、焼成体を粉砕することが必要である。ただし、粉砕において粒子にあまり大きな負荷を与えると、アスペクト比が低下することがわかった。したがって、本発明の磁性粉体を得るためには、過度な粉砕を行わないようにすることが有効である。具体的には、焼成体をハンマーミルによる衝撃粉砕に供することにより平均アスペクト比を4以上に調整するか、あるいは焼成体をハンマーミルによる衝撃粉砕と湿式粉砕に供することにより平均アスペクト比を4以上に調整する手法が採用できる。上述のように原料に金属塩化物を配合して得た焼成体は相対的に薄い板状の結晶粒をもつ構造を有しており、この形状をなるべく崩さないように、上記のような粉砕方法により平均アスペクト比の大きい粉体を得ることができるものと推察される。
なお、湿式粉砕にはアトライター、遊星ボールミル等の粉砕機が使用できる。
〔電波吸収体〕
得られたZ型六方晶フェライトの粉体は、高分子基材とともに混練することにより電波吸収体素材(混練物)が得られる。混練物中におけるZ型六方晶フェライト粉体の配合量は60質量%以上とすることが好ましい。ただし95質量%を超えると高分子基材との混練が難しくなる。Z型六方晶フェライト粉体の混合割合は80〜95質量%とすることがより好ましく、85〜95質量%が一層好ましい。
高分子基材としては、使用環境に応じて、耐熱性、難燃性、耐久性、機械的強度、電気的特性を満足する各種のものが使用できる。例えば、樹脂(ナイロン等)、ゲル(シリコーンゲル等)、熱可塑性エラストマー、ゴムなどから適切なものを選択すれば良い。また2種以上の高分子化合物をブレンドして基材としてもよい。
高分子基材との相溶性や分散性を改善するために、Z型六方晶フェライト粉体には予め表面処理剤(シランカップリング剤、チタネートカップリング剤等)による表面処理を施すことができる。また、Z型六方晶フェライト粉体と高分子基材との混合に際し、可塑剤、補強剤、耐熱向上剤、熱伝導性充填剤、粘着剤などの各種添加剤を添加することができる。
上記電波吸収体素材(混練物)を圧延により所定のシート厚に成形することで電波吸収体が得られる。また、圧延の代わりに混練物を射出成形することにより所望の電波吸収体形状に成形することもできる。あるいは、Z型六方晶フェライト粉体を直接塗料中に分散させて、基体表面に塗布することにより、塗膜としての電波吸収体を形成することもできる。
各実施例および比較例において、下記の工程A〜CのいずれかによりZ型六方晶フェライトの磁性粉末を製造した。
[工程A]秤量→混合→造粒→乾燥→焼成→粗粉砕(ハンマーミル)→湿式粉砕
[工程B]秤量→混合→造粒→乾燥→焼成→粗粉砕(ハンマーミル)
[工程C]秤量→混合→造粒→乾燥→焼成→粗粉砕(ハンマーミル)→乾式粉砕
〔実施例1〕
原料としてBaCO3、NiO、ZnO、α−Fe23と、フラックス機能を有するBaCl2を用い、BaCl2を除く上記原料を表1に示す組成(実施例1ではモル比で、Ba:Ni:Zn:Fe=3:1:1:2)に対応する量比で秤量した。BaCl2の配合量(原料全体に占める質量割合)は表1に示すとおりとした(実施例1では2.7質量%)。秤量された原料粉を用いて工程Aにより粉体を作製した。具体的には、原料粉をハイスピードミキサーで混合したのち、更に振動ミルにより乾式法で混合強化する方法で混合した。得られた混合粉をペレット状に造粒成形し、この成形体をローラーハース型電気炉に装入し、大気中で表1に示す焼成温度で2h保持することにより焼成した。得られた焼成品をハンマーミルで粗粉砕し、更にアトライター(溶媒:水)で5min湿式粉砕することにより、磁性粉体を得た。
X線回折の結果、この磁性粉体はZ型六方晶フェライトであることが確認された(以下の実施例、比較例において同様)。図12に実施例1のZ型六方晶フェライトについてのX線回折パターンを例示する。ここで、X線回折の測定条件は、管球:コバルト管球、Goniometer:Ultima+水平ゴニオメータI型、Attachment:ASC−43(縦型)、Monochrometer:全自動モノクロメータ、ScanningMode:2θ/θ、ScanningType:CONTINUOUS、X−Ray:40kV/30mA、発散スリット:1/2deg.、散乱スリット:1/2deg.、受光スリット:0.15mm、測定範囲:30°〜70°である。
また、この磁性粉体について、FE−SEM((株)日立ハイテクノロジーズ製、電界放射型走査電子顕微鏡 S−4700型)を用いて倍率2000倍で前述の方法によりランダムに選んだ50個の粒子の長軸径と短軸径を測定し、平均アスペクト比を求めた。その結果を表1に示してある(以下の実施例、比較例において同様)。
上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)の含有量が表1に示す割合(実施例1では85質量%)となるように、当該粉体と高分子基材を混練して電波吸収体素材(混練物)を作製した。高分子基材としては合成ゴム(JSR(日本合成ゴム)製、N215SL)を使用した。この電波吸収体素材を圧延ロールにより厚さ2.0mmに圧延し、電波吸収体シートを得た。
このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔実施例2、5〕
原料としてBaCO3、Co34、α−Fe23と、フラックス機能を有するBaCl2を用い、BaCl2を除く上記原料を表1に示す組成に対応する量比で秤量した。BaCl2の配合量は表1に示すとおりとした。秤量された原料粉を用いて工程Aにより実施例1と同様の条件で粉体を作製し、得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔実施例3、8、9、11〕
原料粉として、BaCO3、Co34、ZnO、α−Fe23と、フラックス機能を有するBaCl2を用い、BaCl2を除く上記原料を表1に示す組成に対応する量比で秤量した。BaCl2の配合量は表1に示すとおりとした。秤量された原料粉を用いて工程Bにより、実施例1の粗粉砕までの工程と同様の条件にて粉体を作製し、得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔実施例4〕
実施例3と同じ組成となるように原料を秤量し、工程Aにより実施例1と同様の条件にて粉体を作製し、得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔実施例6、7、10、比較例4〕
原料としてBaCO3、Co34、α−Fe23と、フラックス機能を有するBaCl2を用い、BaCl2を除く上記原料を表1に示す組成に対応する量比で秤量した。BaCl2の配合量は表1に示すとおりとした。秤量された原料粉を用いて工程Bにより実施例3と同様の条件で粉体を作製し、得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔比較例1〕
実施例1と同じ組成となるように原料を秤量し、工程Aにより実施例1と同様の条件にて粉体を作製した。ただし、原料にはフラックス機能を有するBaCl2を配合しなかった。得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔比較例2〕
実施例2と同じ組成となるように原料を秤量し、工程Cにより粉体を作製した。ただし、原料にはフラックス機能を有するBaCl2を配合しなかった。工程Cでは、焼成までは実施例1(工程A)と共通条件であるが、その後、焼成品をハンマーミルで粗粉砕したのち、さらに村上精機工作所製、3L−VM(型式はユーラスバイブレーターKEC−8−4)を用いて8min乾式粉砕することにより粉砕工程を終了して、磁性粉体を得た。得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔比較例3〕
実施例3と同じ組成となるように原料を秤量し、工程Cにより粉体を作製した。ただし、原料にはフラックス機能を有するBaCl2を配合しなかった。工程Cの製造条件は、焼成温度を1290℃にしたこと以外、比較例2と同様とした。得られた粉体について実施例1と同様の方法で平均アスペクト比を求めた。上記粉砕後の磁性粉体(Z型六方晶フェライトで構成される粉体)を用いて、磁性粉体の含有量が表1に示す割合となるように実施例1と同様の方法で電波吸収体シートを作製し、このシートを後述の電波吸収特性の測定に供した。
〔電波吸収特性の評価〕
得られた電波吸収体シートについてSパラメーター法により電波吸収特性を調べた。シートから切り出した小片を外径7mm、内径3mmの円筒状測定ピースに成形し、これをφ7mm×φ3.04mmの同軸管に挿入し、同軸管の端をショートホルダーで短絡し、ネットワークアナライザー(ヒュレットパッカード社製、HP8720D)を用いて1〜20GHzにおける反射・透過係数(Sパラメーター)を測定した。
図1〜8、14〜20に、各実施例、比較例のシートについて測定した複素透磁率の実数部μ'と虚数部μ''の周波数依存性を示す。Z型六方晶フェライトの組成が同じであれば、複素透磁率の虚数部μ''が最も向上する周波数域もほぼ同じになる。しかし、実施例のものは、比較例のものよりμ''の極大値が大きく向上している(図1と図5の対比、図2と図6の対比、図3、4と図7の対比)。
μ''が極大となる付近の周波数(実施例1、比較例1では15GHz、実施例2、比較例2では4GHz、実施例3、4、8〜11、比較例3では2.5GHz、実施例5〜7、10、比較例4では3GHz)について、上記のSパラメーターを基に、電波吸収体シートのシート厚(mm)と電波の減衰量(dB)の関係をシミュレートした。その結果を図9〜11、13に示す。縦軸の減衰量は、上記測定で得られた反射量(S11)を用い、試料をホルダーに装入した場合の反射量から、試料を装入しない場合の反射量を引いた値(反射減衰量)である。
表1に各例における組成、製造条件、粉体の長軸径による平均粒径、短軸径による平均粒径、平均アスペクト比、電波吸収体シートにおける粉体含有量、およびシミュレーション結果をまとめて示した。
Figure 0005391414
表1中、シミュレーション結果の「シート厚」は、図9〜11、13のそれぞれのデータを基に、同じ減衰量(「評価減衰量」という)を得るのに必要なシート厚を表示したものである。
比較例1は原料にフラックスとして機能するBaCl2を配合しなかったことにより実施例1の粉体より平均アスペクト比が大幅に小さかった。15GHz域で減衰量20dB以上を得るのに必要なシート厚は、実施例1で1.3mmであるのに対し、比較例1では1.6mmを要する。
比較例2は原料にBaCl2を配合しなかったこと、および粉体に対する負荷の大きい乾式粉砕で仕上げたことにより、実施例2よりも粉体の平均アスペクト比が大幅に小さくなった。4GHz域で減衰量15dB以上を得るのに必要なシート厚は、実施例2で2.7mmであるのに対し、比較例2では4.2mmを要する。
比較例3も原料にBaCl2を配合しなかったこと、および粉体に対する負荷の大きい乾式粉砕で仕上げたことにより、実施例3、4よりも粉体の平均アスペクト比が大幅に小さくなった。2.5GHz域で減衰量15dB以上を得るのに必要なシート厚は、実施例3で2.8mm、実施例4で2.9mmであるのに対し、比較例3では4.1mmを要する。
比較例4は、BaCl2を配合し、工程Bにより粉体を製造したが、M成分のモル比(x)が小さすぎたことにより粉体の平均アスペクト比を4以上とすることができなかった。その結果、実施例5、6、7、10と比べ3GHz域での減衰量が小さくなり、減衰量20dB以上が得られるシート厚は存在しなかった。
これに対し、本発明例である各実施例の粉体は平均アスペクト比が4以上を満足し、例えば15GHz域においてシート厚1.5mm以下で減衰量20dB以上が得られる粉体、4GHz域においてシート厚3mm以下で減衰量15dB以上が得られる粉体、2.5GHz域においてシート厚3mm以下あるいは3.5mm以下で減衰量15dB以上が得られる粉体、3GHz域においてシート厚3mm以下あるいは3.5mm以下で減衰量20dB以上が得られる粉体を実現することができ、実用性の高い電波吸収体を構築することが可能になる。

Claims (7)

  1. 下記A成分、下記M成分およびFeと、酸素で構成され、M成分とFeのモル比を、M成分:Fe=x:24とするとき、1.2≦x≦2.5が成立する組成のZ型六方晶フェライトの粉体であって、当該粉体を構成する前記Z型六方晶フェライト粒子は長軸径による平均粒径が2〜50μm、平均アスペクト比が4以上の板状粒子である電波吸収体用磁性粉体。
    ただし、A成分はアルカリ土類金属元素およびPbの1種以上、M成分は2価のFeを除く金属元素の1種以上からなる。
  2. 下記A成分、下記M成分およびFeと、酸素で構成され、M成分とFeのモル比を「M成分:Fe=x:24」と表示する場合において1.2≦x≦2.5が成立する組成を有し、かつ成分調整された原料の混合・造粒物を焼成する際に、原料に金属塩化物としてBaCl2、SrCl2の1種以上を配合する手法により生成させたZ型六方晶フェライトの粉体であって、当該粉体を構成する前記Z型六方晶フェライト粒子の平均アスペクト比が4以上である電波吸収体用磁性粉体。
    ただし、A成分はアルカリ土類金属元素およびPbの1種以上、M成分は2価のFeを除く金属元素の1種以上からなる。
  3. 前記A成分はSr、Ba、CaおよびPbの1種以上からなる請求項1または2に記載の電波吸収体用磁性粉体。
  4. 前記M成分は2価のCo、Ni、Zn、Cu、Mg、Mnおよび「1価のLiと3価のFeの組み合わせ」の1種以上からなる請求項1〜3のいずれかに記載の電波吸収体用磁性粉体。
  5. 前記A成分がBaからなり、前記M成分がNiおよびZnからなる請求項1または2に記載の電波吸収体用磁性粉体。
  6. 前記A成分がBaからなり、前記M成分がCoからなる請求項1または2に記載の電波吸収体用磁性粉体。
  7. 前記A成分がBaからなり、前記M成分がCoおよびZnからなる請求項1または2に記載の電波吸収体用磁性粉体。
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