JP5390135B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、複数の半導体装置を並列に接続することで、大きな電流を扱うことが可能な半導体装置に関する。
GaN、InGaN、AlGaN、及びAlInGaN等の窒化物系化合物半導体材料は、絶縁破壊電界が大きく、耐熱性に優れている。また、Si及びGaAs等の半導体材料と比較すると、窒化物系化合物半導体材料は、電子の飽和ドリフト速度が速いこと等から、高温動作及び大電力動作等の点で優れている。
半導体装置に大電力動作をさせるために、複数の電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を並列に並べて動作させる方法が用いられている。こうした装置にも、窒化物系化合物半導体材料を使用することが望まれている。
特許文献1では、複数の電極を並列に並べて動作させる半導体装置が開示されている。特許文献1に記載の半導体装置は、複数の略正方形状のソースセル及びドレインセルからなる。これらソースセル及びドレインセルは上下左右に交互に配置されている。これらソースセル及びドレインセルは、各々一本の引き出し配線で他と接続されている。
このように、セルを並列に並べる構成にすることにより、特許文献1に記載の半導体装置は、大電力動作を行なうことが可能となる。
しかし、特許文献1に記載の半導体装置では、各セルの引出配線が断線すると、半導体装置は動作しなくなってしまう。特に、窒化物系化合物半導体を用いた、ゲート電圧が0Vでオンするノーマリーオン型のFETでは、ゲート電極の断線によってFETがいかなる時でもオン状態になる。そのため、素子を破壊してしまう恐れがあり、危険である。
この問題を解決するために、特許文献2に記載の半導体装置を利用することが考えられる。
図1は、特許文献2に開示された半導体装置50の平面図である。図1を参照して、この半導体装置50は、半導体基板の表面に一定間隔をおいて互いに平行に形成された、各略直方体の複数のドレイン電極70、72、及び74と、これらドレイン電極の間に互いに平行に、かつドレイン電極と一定距離を隔てて形成された複数のソース電極76、78、80、及び82とを含む。ドレイン電極70、72、及び74とソース電極76、78、及び80の長さは互いにほぼ等しく、図1における上下に互いに位置が少しずれて配置されている。
この半導体装置50はさらに、ソース電極の周囲に、ソース電極と間隔を隔てて形成されるゲート電極62、64、66、及び68と、全てのソース電極の端部のうち、ゲート電極が存在しない領域の下部にわたって形成され、ゲート電極62、64、66、及び68と接続されたゲート電極線60とを含む。ゲート電極線60と各ソース電極82、84、86、及び88との間には、両者の短絡を防ぐために絶縁膜84、84A、84B、及び84Cが形成されている。
この半導体装置50はさらに、ドレイン電極70、72、及び74の、ゲート電極線60と反対側の端部に接続するように半導体基板表面に形成されたドレインボンディングパッド52と、ソース電極76及び78の、ドレインボンディングパッド52と反対側の端部に接続するよう半導体基板上に形成されたソースボンディングパッド54と、ソース電極80及び82の、ドレインボンディングパッド52と反対側の端部に接続するよう半導体基板上に形成されたソースボンディングパッド56と、ソースボンディングパッド54及び56の間の半導体基板表面に形成され、ゲート電極線60に接続されるゲートボンディングパッド58とを含む。
半導体装置50において、ゲート電極62〜68のいずれかの一箇所で断線した場合であっても、これらゲート電極62〜68はいずれも2箇所でゲート電極線60に接続されているため、直ちに動作不能となることはなく、特許文献1で生じる問題を解決することができる。
特開2001‐308195 特開平2‐112234
特許文献2に記載の技術では、ゲート電極の一部が断線した場合であっても動作することが可能である。しかし、例えばゲート電極線60が断線すれば動作しなくなってしまうという問題がある。さらに、ドレインボンディングパッド、ソースボンディングパッド、及びゲートボンディングパッドのために確保すべき領域が広く、半導体基板の表面積を有効に利用できないという問題がある。大電力で動作可能とするためにトランジスタを多数並列に並べると、それだけこれらボンディングパッドのための面積も増大することになり、効率的に大電力で動作させることができない。
したがって、本発明の目的は、電極の断線が生じても動作可能であり、かつ大電力で動作することが可能な、小型の半導体装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係る半導体装置は、主表面及び裏面を有する半導体基板と、主表面上に素子形成領域を画定する開口部を有するように形成された第1の電極と、主表面上の素子形成領域に、第1の電極と所定の間隔を隔てて形成された第2の電極と、主表面上の素子形成領域に、第1の電極及び第2の電極の双方からそれぞれ所定の間隔を隔てて形成された第3の電極と、各々が、第3の電極に接続された第1の端部を有し、第1の電極の一部に重畳するように形成された複数個の引出電極と、複数個の引出電極の各々と、第1の電極との間に形成された絶縁膜とを含む。
半導体装置を上記した構成とすることにより、第1の電極、第2の電極及び第3の電極で形成される半導体素子を半導体表面に複数個形成したときに、隣接する半導体素子の第3の電極同士を引出電極で互いに接続することができる。これらの半導体素子を同じゲート制御信号で制御することができ、複数個の半導体素子が一体となって動作することが可能となる。その結果、これら複数個の半導体素子からなる半導体装置は大電力で動作することが可能となる。第3の電極のいずれかの部分が断線したとしても、第3の電極は複数個の引出電極によって他の半導体素子の第3の電極に接続されているため、半導体素子の動作には影響は生じない。半導体素子は依然として動作可能であり、半導体装置全体としても断線の影響を最低限にとどめて動作することができる。その結果、電極の断線が生じても動作可能であり、かつ大電力で動作することが可能な、小型の半導体装置を提供することができる。
好ましくは、第1の電極は、所定幅の帯状で、かつ素子形成領域が多角形を形成するように主表面上に形成されている。
素子形成領域が多角形を形成するように第1の電極が形成されているので、素子形成領域を円形又は楕円形とする場合と比較して、複数個の素子形成領域を形成したときに半導体基板の表面で無駄になる領域が少なくなる。半導体表面を有効に使用してより多くの半導体素子を効率的に配置することが可能となる。その結果、電極の断線が生じても動作可能であり、かつ大電力で動作することが可能な、小型の半導体装置を提供することができる。
より好ましくは、多角形は、各角が互いに等しい大きさの多角形である。
多角形は、各角が互いに等しい大きさなので、素子形成領域を隣接して形成したときに、角度の相違によって無駄となる領域を少なくすることができる。その結果、半導体素子を半導体基板の主表面上に効率的に配置することが可能となる。
さらに好ましくは、多角形は六角形である。
多角形は六角形なので、素子形成領域をハニカム状に配置でき、半導体基板の主表面上を効率的に使用して多くの半導体素子を配置することが可能となる。
さらに好ましくは、六角形は第1の組、第2の組、及び第3の組の、互いに平行な2辺からなっている。
素子形成領域の外形を円形とした場合と比較して、このような形状であれば半導体基板の表面に素子形成領域を効率的に配置することができる。その結果、多くの半導体素子を半導体基板の主表面上に作成できる。
さらに好ましくは、第1の組の2辺と第2の組の2辺とがなす角は120度である。
さらに好ましくは、第1の組の2辺と第3の組の2辺とがなす角は120度である。
素子形成領域の境界線の頂点部分の角度は120°となる。この程度の角度があれば、角部分で電界集中が起こることを防ぐことができ、半導体装置の故障を防ぐことができる。
さらに好ましくは、第2の組の2辺と第3の組の2辺とは互いに長さが等しい。
第2の組の2辺と第3の組の2辺とは互いに長さが等しく、これらが異なる長さの場合と比較して、素子形成領域の間に無駄な領域を発生させずに素子形成領域を半導体表面に効率的に形成することが可能になる。その結果、多くの半導体素子を半導体基板の主表面上に効率的に配置することが可能となる。
さらに好ましくは、第1の組の2辺は、第2の組の2辺よりも長い。
さらに好ましくは、六角形の頂点のうち、第2の組の2辺と第3の組の2辺とが交わる2点の間の距離は、第1の組の2辺の間の距離よりも長い。
実験によれば、このように1組の2辺の長さを他の辺よりも長くすると、半導体素子の電極部での抵抗が減少し、素子の性能が向上することが分かった。その結果、多くの半導体素子であって性能の優れたものを半導体基板の主表面上に効率的に配置することが可能となる。
さらに好ましくは、2点の間の距離は、第1の組の2辺の間の距離の3倍以上である。
実験によれば、このように2点間の距離を他の2辺の間の距離の3倍以上とすると、半導体素子の電極部での抵抗が減少し、素子の性能が特に向上することが分かった。その結果、多くの半導体素子であって性能の優れたものを半導体基板の主表面上に効率的に配置することが可能となる。
さらに好ましくは、複数個の引出電極はそれぞれ、第3の電極の、第1の電極の多角形の辺の中央に最も近い位置に接続されるように形成される。
上記した構成にすることにより、隣接する素子形成領域に形成される第3の電極同士を引出電極で相互に接続する際に、素子形成領域の配置が簡単で多数の素子形成領域を効率的に半導体基板の表面に形成できる。各素子形成領域の第3の電極が、隣接する複数個の素子形成領域内の第3の電極に接続されるように半導体素子を容易に配置できる。ある半導体素子の第3の電極の一部が断線したとしても、その半導体素子は隣接する半導体素子からの信号によって依然として動作可能であり、半導体装置全体としても影響を最低限にとどめて動作することができる。
さらに好ましくは、複数個の引出電極が形成された箇所の各々において、絶縁膜は第1の電極上に形成されており、かつ当該絶縁膜上に引出電極が形成されている。
このように引出電極及び絶縁膜を作成すれば、第1の電極と引出電極とを短絡させることなく、第3の電極を隣接する半導体素子の第3の電極と接続させることができる。第1の電極に断線等の問題が生じる可能性も少ない。
複数個の引出電極が形成された箇所の各々において、絶縁膜は引出電極の上に形成されており、かつ当該絶縁膜上に第1の電極が形成されてもよい。
このように引出電極及び絶縁膜を作成すれば、第1の電極と引出電極とを短絡させることなく、第3の電極を隣接する半導体素子の第3の電極と接続させることができる。第3の電極に断線等の問題が生じる可能性も少ない。
さらに好ましくは、第1の電極はソース電極であり、第2の電極はドレイン電極であり、第3の電極はゲート電極である。
本発明の第2の局面に係る半導体装置は、主表面及び裏面を有する半導体基板と、主表面を、互いに離隔した複数個の素子形成領域に区分するように主表面上に形成された第1の電極と、複数個の素子形成領域の各々において、主表面上の当該素子形成領域に、第1の電極と所定の間隔を隔てて形成された第2の電極と、主表面上の当該素子形成領域に、第1の電極及び第2の電極の双方からそれぞれ所定の間隔を隔てて形成された第3の電極と、各々が、第3の電極に接続された第1の端部と、隣接する素子形成領域中に形成された第3の電極に接続された第2の端部とを有するように形成された複数個の引出電極と、複数個の引出電極の各々と、第1の電極との間に形成された絶縁膜とを含む。
半導体装置を上記した構成とすることにより、隣接する素子形成領域に形成された半導体素子の第3の電極同士を引出電極で互いに接続することができる。これらの半導体素子を同じゲート制御信号で制御することができ、複数個の半導体素子が一体となって動作することが可能となる。その結果、これら複数個の半導体素子からなる半導体装置は大電力で動作することが可能となる。第3の電極のいずれかの部分が断線したとしても、第3の電極は複数個の引出電極によって他の半導体素子の第3の電極に接続されているため、半導体素子の動作には影響は生じない。半導体素子は依然として動作可能であり、半導体装置全体としても断線の影響を最低限にとどめて動作することができる。その結果、電極の断線が生じても動作可能であり、かつ大電力で動作することが可能な、小型の半導体装置を提供することができる。
以上のように本発明によれば、隣接する素子形成領域に形成された半導体素子の第3の電極同士を引出電極で互いに接続できるため、複数個の半導体素子が一体となって動作することが可能となる。その結果、これら複数個の半導体素子からなる半導体装置は大電力で動作することが可能となる。第3の電極のいずれかの部分が断線したとしても、第3の電極は複数個の引出電極によって他の半導体素子の第3の電極に接続されているため、半導体素子の動作には影響は生じない。その結果、電極の断線が生じても動作可能であり、かつ大電力で動作することが可能な、小型の半導体装置を提供することができる。
以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100の平面図である。図3は、半導体装置100の上面に形成されているドレイン電極及び絶縁層(これらについては後述する。)を取去ったときの半導体装置100の平面図である。図4は、半導体装置100の、図の一点鎖線4‐4における断面図である。
図2及び図4を参照して、本実施の形態に係る半導体装置100は、表面及び裏面を有する、Siからなる、扁平な厚さ約100μmの略直方体形状の基板104と、基板104の表面の長方形の互いに対向する2組の2辺のうち、短い方の2辺の内の一方の辺108の中央の長方形領域110を除く領域に形成され、後述するスーパーセルを構成する電極群が形成された、スーパーセルを構成するスーパーセル電極層140と、スーパーセル電極層140の上にポリイミドにより形成された絶縁層142と、絶縁層142の上にTi、Wにより形成された金属膜146とを含む。
半導体装置100はさらに、基板104の裏面に形成されたソースボンディングパッド144と、金属膜146の表面にAlにより形成されたドレインボンディングパッド102とを含む。
金属膜146は、絶縁層142に形成された開口部を介して各スーパーセル群の各スーパーセルのドレイン電極と接続されている。ソースボンディングパッド144は、基板104に形成されたソースバイアホールによって各スーパーセルのソース電極と接続されている。電極層の外周部は各スーパーセルのゲート電極と接続されたゲート電極層となっている。長方形領域110上には、このゲート電極層と接続されたゲート電極が形成されており、その上にはゲートボンディングパッド106が形成されている。
図3を参照して、基板104の表面に形成されたスーパーセル電極層140は、以下に述べるように複数個のスーパーセル120A,120B,120C,…を形成している。図3に示す例では、スーパーセル120A,120B,120C,…の各々は基板104の表面積を6×13=78分割したのとほぼ同じ面積を有する。この実施の形態では、これらスーパーセル120A,120B,120C,…は全部で74個あり、基板104の表面の長方形領域110を除く領域に規則正しく配置されている。
スーパーセル120A,120B,120C,…はいずれも同じ構造を有する。以下の説明では、スーパーセル120A,120B,120C,…を包括的にスーパーセル120と呼ぶ。
図5は、スーパーセル120の電極配置を示す平面図である。図6は、スーパーセル120の、図5の一点鎖線6‐6における断面図である。
図5及び図6を参照して、スーパーセル120は、互いに隙間なく、蜂の巣状になるように、規則正しく3列に配列された、各々が同形の六角形の複数個のセル160A,160B,…を含む。ただし、これら3列のうち、中央の列の中央部分にはセルは配置されていない。
図7は、セル160の平面図である。図8、図9(A)及び図9(B)は、それぞれ図7のX−X線、Y−Y線、及びZ‐Z線における断面図である。
図7を参照して、各セル160は、正六角形のうち対向する一対の辺をその長さ方向に引き伸ばした外形を有する。セル160は、その外周部に沿って外形が六角形となるように一定の幅で帯状に形成された、Hf、Al、及びAuの合金からなるソース電極182と、ソース電極182の内部の基板表面に、ソース電極182と一定距離を隔てて所定の幅で帯状に形成された、Hf、Al、及びAuの合金からなるゲート電極184と、ゲート電極184の内部の基板表面に、ゲート電極184と間隔を隔てた島となるように形成された、WN及びAuの合金からなるドレイン電極180とを含む。ゲート電極184の外周及びドレイン電極180の外周はいずれもセル160の外周と似た六角形状となっている。ソース電極182は、半導体表面を、ドレイン電極180及びゲート電極184が形成された素子形成領域とそれ以外の領域とに区分するように形成されている。
図7ではセル160が孤立して示されているが、実際には図5に示すようにセル160同士は互いに隣接して配置されている。したがって、セル160のソース電極182は隣接するセルのソース電極182と連続している。その結果、ソース電極182はスーパーセル120の表面に網の目のように形成されており、素子形成領域が互いに離隔して複数個形成されている。また、図5に示す中央列の中央部分には、セルに代えてソース電極部152が形成されており、全てのセルのソース電極182はこのソース電極部152に接続されている。また、スーパーセル120の表面の内、セル160が形成されている領域の外側には、セル160を囲むようにしてゲート電極層154が形成されており、ゲート電極層154は隣接するスーパーセルのゲート電極層154に接続されている。こうして、全てのスーパーセル120のゲート電極層154は、図2に示す領域110に形成されたゲート電極層に接続されている。なお、このソース電極部152の下部の基板には、基板裏面のソースボンディングパッド144とソース電極部152とを接続するためのソースバイアホール150が形成されている。
再び図7を参照して、セル160は、上記したようにドレイン電極180、ゲート電極184及びソース電極182を同心に形成している。一方、ドレイン電極180及びソース電極182を図4に示す金属膜146及びソースボンディングパッド144に接続する必要がある。本実施の形態では、以下のようにしてこの接続を行なっている。
まず、ゲート電極184の接続について図7及び図8を参照して説明する。本実施の形態では、各セル160の外周部のソース電極182について、その六角形の各辺の中央部分に図8に示すように不連続部分を形成している。その不連続部分に、セル内のゲート電極184からのゲート引出電極186を形成し、隣接するセルのゲート電極184同士をこのゲート引出電極186で接続する。ソース電極182の最も外側に配置されたセル160の、ソース電極182の外側境界に面した辺では、そのセルのゲート電極184はゲート引出電極186によってスーパーセル120の外側領域に形成されたゲート電極層154に接続される。
一方、セル160内のソース電極182は以下のようにして互いに接続される。すなわち、図8に示されるように、ゲート引出電極186上に絶縁膜188を形成し、この絶縁膜上に、ソース電極182同士を接続するための金属層190を形成する。セル160内の六角形の各辺の中央部においてこのような構造を形成することで、セル160内のゲート電極184が隣接するセル内のゲート電極と接続され、かつ、セル160内の全てのソース電極182が互いに接続されて、リング状のソース電極が形成される。
図9(A)を参照して、セル160のドレイン電極180は、前述したとおり絶縁層142に形成された開口部によって金属膜146と接続される。本実施の形態のようなパワートランジスタでは、ドレイン−ソース間にかなり高い電圧がかかる。したがって、短絡を防ぐために図4に示す絶縁層142の厚さをかなり大きくしなければならない。絶縁層142の厚さが大きくなると、特にセル160を構成する各電極のサイズが小さい場合には、開口部を形成する際の位置決めを正確に行なうことが難しくなる。開口部形成のエッチング形成時の誤差も入れるとさらにこの開口部を形成する作業が困難になり、半導体装置の作製に支障を来たす。そこで、本実施の形態では、所定の作製方法でこの開口部を形成することにより、位置合わせの制度を高めるようにする。ただしその方法については後述することにし、ここでは結果として得られる開口部形状について説明する。
図9(B)を参照して、図7のZ‐Zにおける断面図は、図9(A)とほぼ同様であるが、ゲート電極184がゲート引出電極186により引き出されている点、及びゲート電極184の上部に絶縁膜188及び金属層190がこの順で形成されている点が異なる。
図9を参照して、本実施の形態に係るセル160では、ドレイン電極180上の開口部220は、絶縁層142の表面で広く、ドレイン電極180付近で狭くなっているが、底部ではその径は約3μmである。さらにこの開口部220は、ドレイン電極180の部分から絶縁層142表面に向かって少し広がりながら2μm程度の高さまで立上がる壁面222と、基板104表面から10μmの高さで基板104の表面に平行となった踊り場状の平坦面224と、この平坦面224から絶縁層142の表面に向かってその径を広げながら立ち上がる壁面226とを有する。すなわち開口部220は2段の階段状の壁面を有する。このような形状となっているのは、開口部220の形成方法に関連がある。形成については後述する。
再び図7を参照して、本実施の形態では、各セル160の長手方向に沿って互いに最も離れている頂点同士の距離Lは100μmである。この距離Lをセル160の長さと呼ぶ。セル160の、短手方向の距離Wは30μmである。この距離Wをセル160の幅と呼ぶ。セル160において、Y‐Y線上でのドレイン電極180の幅、ソース電極182の幅、ゲート電極184の幅、及びゲート電極184の外周からソース電極182の内周までの距離は、それぞれ5μm、3μm、2μm、及び6μmである。図7のY‐Y線上においてドレイン電極180の外周上の点から、ゲート電極184の内周までの距離は5μmである。
(製造方法)
以下、セル160の製造方法について述べる。半導体装置100を構成するセル160は全て同時に作製される。
先ず、基板104の表面に、フォトレジストが塗布される。その後、フォトマスクを用いた露光法、干渉露光法、又は電子ビーム露光法等によりドレイン電極180、ソース電極182、及びゲート電極184の平面パターンにしたがってフォトレジストの露光が行なわれる。適切な現像液を用いてフォトレジストを現像し、フォトレジストの不要部分を除去する。この結果、ドレイン電極180、ソース電極182、及びゲート電極184を形成するためのパターンが基板104の表面上に形成される。
図10(A)は、基板104の表面のセル160が形成される部分の平面図であり、図10(B)及び図10(C)はそれぞれ、図10(A)の一点鎖線X‐X及びY‐Yにおける断面図である。以後の図11〜図13についても同様である。
図10(A)〜(C)を参照して、基板104の表面に形成されたフォトレジストパターンをマスクとするスパッタ法を用いて、ドレイン電極180及びソース電極182の部分にHf、Al、Hf、及びAuの順に金属をそれぞれ10nm、100nm、35nm、及び240nmの厚さになる様に堆積させた後、リフトオフ法によりフォトレジストを除去し、窒素雰囲気中にて、800℃で1分間の熱処理を行なう。これにより、金属同士を合金化して、ドレイン電極180及びソース電極182が形成される。
図11(A)〜(C)を参照して、スパッタ法を用いて、スパッタ法により、WN及びAuの順に金属を、それぞれ50nm 、240nmの厚さになる様に堆積させ、リフトオフ法によりゲート電極184及びゲート引出電極186を形成する。
図12(A)〜(C)を参照して、ゲート引出電極186の各々の近傍において、ゲート引出電極186及びその両側のソース電極182の端部を覆うように絶縁膜188を形成する。
図13(A)〜(C)を参照して、ゲート引出電極186の各々の近傍において、絶縁膜188上に、ゲート引出電極186の両側のソース電極182の端部を接続するように金属層190を形成する。
以上でセル160のドレイン電極180、ソース電極182、ゲート電極184及びゲート引出電極186が完成する。
図14(A)及び(B)は、図13の後のセル160の製造工程を示す図である。図14(A)は図10の一点鎖線X−Xに相当する位置での断面図であり、図14(B)は図10の、一点鎖線Y−Yに相当する位置での断面図である。図15〜図17についても同様である。
図14(A)及び(B)を参照して、図13までの行程で作製された各セルの電極上を含む基板104の表面全体に、ポリイミドからなる絶縁膜200を形成する。絶縁膜200の表面のうち、ドレイン電極180の表面に臨む領域から、ドレイン電極180の上面に位置合わせされた開口部230を、CHFとSFとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE:Ractive Ion Etching)法により除去する。図14(A)及び(B)に示される開口部230は連続したものである。
さらに、基板104の表面上の全領域に、基板104の表面からの高さが均等に10μmになるように、ポリイミドからなる絶縁膜202が形成される。この場合に利用されるポリイミドには、絶縁膜200を形成したときのポリイミドの粘度よりも高い粘度を持つものが使用される。逆に言えば絶縁膜200を形成するときのポリイミドの粘度を低くすることで平坦で絶縁膜200の表面を平坦に、かつ厚さを小さくすることができる。絶縁膜200の厚さが小さいため、開口部230を精度よくドレイン電極180の上部に形成することができる。
図15(A)及び(B)を参照して、絶縁膜202の表面のうち、絶縁膜200の開口部230の上部を、開口部230を形成するときと同様にしてRIE法によりエッチングで除去することにより開口部220が形成される。このようにして形成された絶縁膜200及び202が一体となって、図4及び図9に示す絶縁層142が形成される。絶縁層142に平坦面224が形成されるのは、上のような製造工程を経て形成されるためである。
図16(A)及び(B)を参照して、さらに、スパッタ法を用いて基板104の表面上に、開口部220及び開口部230の内部を含む全領域においてTi及びWの順に金属を堆積させ、金属膜146を形成する。金属膜146は開口部230の底部においてドレイン電極180と接触して形成される。その結果、各セルのドレイン電極180が金属膜146と接続される。
図17(A)及び(B)を参照して、最後に基板104の表面の全面にドレインボンディングパッド102をスパッタ法により形成する。
(本実施の形態の効果)
この様に、本実施の形態に係る半導体装置100は、複数のセル160によりスーパーセル120が形成され、複数のスーパーセル120により形成されている。これらセルのドレイン電極及びソース電極は共通のドレインボンディングパッド102及びソースボンディングパッド144にそれぞれ接続され、ゲート電極は共通のゲートボンディングパッド106に接続されている。したがってこれらセル160は一体となって動作し、大電力で動作することが可能となる。また、上記した構成により、いずれかのセル160において、ドレイン電極180、ソース電極182、及びゲート電極184のいずれかが断線したとしても、それらはリング状になっているか又は隣接するセル160の対応する電極に複数箇所で接続されているため、依然として動作可能であり、半導体装置100の全体としても影響を最低限にとどめて動作することができる。
また、上記実施の形態では、セル160が六画形状となっている。このため、ハニカム状に基板104上に効率よくセル160を多数配置できる。その上、電極の角部の角度が120度と広くなっているため、例えば正方形の場合と比較して電圧集中が起こりにくく、故障しやすい構造となっている。
(本実施の形態の変形例)
図7を参照して、上記した実施の形態では、各セル160の長さLは100μm、である。この距離Lをセル160の長さと呼ぶ。セル160の、幅Wは30μm、ドレイン電極180の幅は5μm、ソース電極182の幅は3μm、ゲート電極184の幅は2μm、及びゲート電極184の外周からソース電極182の内周までの距離は6μm、ドレイン電極180の外周から、ゲート電極184の内周までの距離は5μmであった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、用途に応じてこれらの長さを変化させてもよいことはいうまでもない。
再び図7を参照して、説明を簡単にするために、以後、ドレイン電極180の幅、ソース電極182の幅、ゲート電極184の幅、ゲート電極184の外周からソース電極182の内周までの距離、及びドレイン電極180からゲート電極184の内周までの距離をそれぞれ長さA、B、C、D、及びEとする。例えば、長さA、B、C、D、及びEは、それぞれ4〜6μm、2〜3μm、1〜2μm、1〜2μm、及び1〜5μm程度であってもよい。この場合、セル160の幅の最大値及び最小値は、それぞれ30μm、及び14μmとなる。
ここで、そのように各長さの範囲を定めた場合、ドレイン電極180、及びソース電極182をどのように形成すれば適切であるかについて検討する。
一般的に、半導体装置では、ドレイン抵抗及びソース抵抗の各々の抵抗値が低く、かつ、それらの抵抗値の差は小さい方が望ましいと言われている。
ドレイン電極180及びソース電極182の両方のコンタクト抵抗、ドレイン電極180の外周の長さ、及びソース電極182の内周の長さを、それぞれR、W、及びWとする。W及びWは、L、A、B、C、D、及びEを用いて、それぞれW=2×[L−2×{(B+C+D+E)/cos60°+A/2/tan60°}]+4×A/2×sin60°、及びW=2×[L−2×{(A/2+B+C+D+E)/tan60°−B/tan60°}]+4×(A/2+C+D+E)/sin60°と表わせる。そうすると、ドレイン電極180のコンタクト抵抗(ドレイン抵抗)R及びソース電極182のコンタクト抵抗(ソース抵抗)Rは、それぞれR/W、及びR/Wと表わせる。
図18(A)は、セル160の幅Wを最大値である30μmとし、長さLを34μm〜200μmの間で変化させた場合のドレイン抵抗及びソース抵抗の変動を示す。図18(A)において、横軸及び縦軸は、それぞれセル160の長さL及び抵抗値Rである。実線300及び一点鎖線302は、それぞれドレイン抵抗R及びソース抵抗Rである。セル160の長さLが、幅Wの約3倍である90μmより小さい場合と、90μm以上である場合とを比較すると、90μm以上である場合の方が、各抵抗値は小さく、また、抵抗差も小さい。
図18(B)は、セル160の幅Wを最小の値である14μmとし、長さLを34μm〜200μmの間で変化させた場合でドレイン抵抗R及びソース抵抗Rの変動を示す。実線304及び一点鎖線306は、それぞれドレイン抵抗R及びソース抵抗Rである。セル160の長さLが、セル160の幅Wの約3倍である42μmより小さい場合と、42μm以上である場合とを比較すると、42μm以上である場合の方が、各抵抗値は小さく、また、抵抗差も小さい。
以後、セル160の長さLを幅Wで割った値を「アスペクト比」と呼ぶ。
図18(C)は、セル160の長さLを14μm及び30μmとし、アスペクト比を変化させた場合のドレイン抵抗及びソース抵抗の変動を示す図である。図18(C)において、グラフの横軸はアスペクト比である。グラフ308及び310はそれぞれ、セル160の幅Wが30μmである場合のドレイン抵抗及びソース抵抗のアスペクト比による変化を示す。グラフ312及び314はそれぞれ、セル160の幅Wが14μmである場合の、ドレイン抵抗及びソース抵抗のアスペクト比による変化を示す。グラフ308及び310において、アスペクト比が3より小さい場合と、3以上である場合とを比較すると、3以上である場合の方が、各抵抗値及び抵抗差は小さい。また、グラフ312及び314において、アスペクト比が3より小さい場合と、3以上である場合とを比較すると、3以上である場合の方が、各抵抗値及び抵抗差は小さい。
セル160の幅Wが14μmより大きく、かつ、30μmより小さい場合にも、上記と同様の結果が得られた。
以上の結果から、セル160のアスペクト比が約3以上であれば、ドレイン抵抗及びソース抵抗の各抵抗値は小さく、かつ、抵抗差は小さくなり、望ましい性能のFETとなると判断できる。
したがって、本発明では、アスペクト比が約3以上になるように、セル160の長さL及び幅Wを定めることが望ましい。ただし、アスペクト比が3未満であっても、断線に強いという上記特徴は得られるのでアスペクト比が3未満であってもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る半導体装置は、第1の実施の形態に係る半導体装置100とほぼ同様の構成であるが、第1の実施の形態に係るセル160に代えて、ゲート引出電極がソース電極の上に形成されたセル410を含む点において、第1の実施の形態に係る半導体装置100と異なる。
図19は、第2の実施の形態に係る半導体装置のスーパーセルを構成するセル410の平面図である。図20(A)及び(B)はそれぞれ、図19のX‐X線、及びY‐Y線に沿う断面図である。この実施の形態においても、セル410の各電極は第1の実施の形態と同様、基板104の表面上に形成されている。半導体装置100を構成するスーパーセルの配置、及びスーパーセルを構成するセル410の配置も第1の実施の形態の場合と同様である。
図19を参照して、セル410は、基板104の表面に、第1の実施の形態におけるソース電極182と同様に六角形を形成するように形成された、Hf、Al、及びAuの合金からなる所定幅の帯状のソース電極452と、基板104の表面でソース電極452の内側領域に、ソース電極452と所定の間隔を隔ててソース電極452と同心の六角形状となるように所定の幅で形成された、WN及びAuの合金からなる帯状のゲート電極454と、ゲート電極454の内側領域に、ソース電極452と同心の六画形状の島となるように形成された、Hf、Al、及びAuの合金からなるドレイン電極450とを含む。
図19、及び図20(B)を参照して、セル410はさらに、ソース電極452の六角形の各辺の中央部上に形成された絶縁膜458と、ゲート電極454のうち、絶縁膜458が形成された部分に隣接する位置に接続され、ソース電極452をまたぐように絶縁膜458の上に形成された、WN及びAuの合金からなるゲート引出電極456とを含む。セル410はいずれも同じ形状となっている。したがってゲート引出電極456は、利熱するセルからのゲート引出電極456と接続されることになる。セル410の各辺においてこうした接続が行なわれるため、全てのセル410のゲート電極454は互いに接続されることになる。セル410の外周部では、ゲート引出電極456はセル410の外周部に形成されたゲート電極層に接続され、結局、全てのセル410はゲートボンディングパッド106に電気的に接続される。
図20(A)及び図20(B)を参照して、セル410はさらに、第1の実施の形態における絶縁層142、金属膜146及びドレインボンディングパッド102とそれぞれ同様に形成された絶縁膜480、金属膜484、及びドレインボンディングパッド486とを含む。
(製造工程)
以下、図21〜図23を参照して、セル410の製造方法について述べる。
先ず、基板104の表面に、フォトレジストが塗布され乾燥される。フォトマスクを用いた露光法、干渉露光法、又は電子ビーム露光法等により、ドレイン電極450、ソース電極452、及びゲート電極454の形状の逆パターンを用いてフォトレジストが露光される。適切な現像液を用いてフォトレジストを現像し、フォトレジストの未露光部分を除去することにより、ドレイン電極450、ソース電極452、及びゲート電極454を形成するためのパターンが形成される。この
図21(A)は、上面から参照した場合でのセル410の製造方法を工程順に示す図である。図21(A)に示すX‐X線は、図21(B)の断面図を切る断面線である。
図21(A)及び(B)を参照して、基板104の表面に形成されたフォトレジストパターンをマスクとするスパッタ法を用い、第1の実施の形態と同様にしてドレイン電極450、ゲート電極454、及びソース電極452を形成する。ただしこの実施の形態では、ソース電極452はその全体がつながっている。これら電極を作製した後のセル410の平面図を図21(A)に、図21(A)の一点鎖線X‐Xにおける断面図を図21(B)に、それぞれ示す。なお、図21(A)の一点鎖線Y‐Yにおける断面図は図21(B)と同じになるため、ここでは示していない。図22以下では、(A)及び(B)はそれぞれ上記したものと同様であり、(C)は図21(A)の一点鎖線Y−Yにおける断面図を示す。
図22を参照して、ソース電極452の六角形の各辺の中央部の上に絶縁膜458を形成する。続いて図23に示すようにこの絶縁膜458の上に、ゲート電極454の中央部に接続しソース電極452をまたいでセル410の外部まで延びるようにゲート引出電極456が形成される。第1の実施の形態と同様、スーパーセルを構成する全てのセル410は互いに隙間なく隣接しており、かついずれも同じ形状となっているため、ゲート引出電極456は隣接するセル410のゲート引出電極456と接続することになり、全てのセル410のゲート電極454が互いに接続されることになる。半導体装置の外周部には、第1の実施の形態と同様、ゲート電極層が形成されている。したがって半導体装置の外周部側に配置されているセル410からのゲート引出電極456は、このゲート電極層に接続される。ゲート電極層は図1に示すゲートボンディングパッド106に接続されているため、結局全てのセル410のゲート電極がゲートボンディングパッド106に電気的に接続されることになる。
その後、絶縁膜480、絶縁膜480の開口部482、金属膜484、及びドレインボンディングパッド486が、第1の実施の形態(図9)における絶縁層142、開口部220、金属膜146、及びドレインボンディングパッド102と同様にして形成される。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態に係るセル410は、第1の実施の形態に係るセル160とは、ゲート電極引出線をソース電極の下に通すか上に通すかという点でのみ異なっており、その他の点では同一である。したがって、第1の実施の形態に係る半導体装置100と同様、本実施の形態に係る半導体装置も、大電力で動作することが可能となる。ドレイン電極450、ソース電極452、及びゲート電極454はいずれもリング状となっているか、又は複数箇所で隣接するセルの対応する電極と電気的に接続されている。したがって、上記した構成により、いずれかのセル410において、ドレイン電極450、ソース電極452、及びゲート電極454のいずれかが断線したとしてもセル410は動作可能であり、スーパーセル全体としての動作にもほとんど影響はない。さらに、半導体装置全体の動作にも実質的に影響は生じない。
(本実施の形態の変形例)
上記した本実施の形態では、各セルの平面形状は六角形状である。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、各セルの平面形状はどのようなものであってもよい。ただし、基板表面を効率的に使用するためには、セル間に使用されない領域が生じないほうがよい。したがって、効率の点からいうとセルを多角形状にすることが望ましい。その場合でも、例えばセルを三角形とすると、角部分に電界集中が生じ、デバイスが故障するおそれがある。電界集中を避けるためには、セル形状をなるべく円に近いものとすることがよく、その点では三角形より正方形が好ましく、正方形よりも六角形の方が好ましい。
ただし、効率だけを考えずに電界集中を避けることを重視するのであれば、セル形状を略円形又は略楕円形としてもよい。こうした場合にドレイン引出線をどのような位置に設ければよいかは当業者には明らかであろう。
[変形例]
上記した実施の形態では、基板104の表面の中央から外周にかけて順番に、ドレイン電極、ゲート電極及びソース電極が形成されていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、各電極をこれとは反対の順番で形成しても良い。その場合には、ソース電極は基板表面の絶縁体に形成された開口部を介してボンディングパッドに接続され、ドレイン電極は基板に形成されたバイアホールを介して基板裏面に形成されたドレインボンディングパッドに接続されることになる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
特許文献2に記載されている半導体装置を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置100の平面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置100の、スーパーセル120の電極構造を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置100の断面図である。 図2に示すスーパーセル120の平面図である。 図6に示すスーパーセル120の断面図である。 図5に示すセル160の平面図である。 図7のセル160のX‐X線に沿う断面図である。 図7にY−Y線におけるセル160の断面図である。 セル160の製造工程を示す平面図及び断面図である。 セル160の製造工程を示す平面図及び断面図である。 セル160の製造工程を示す平面図及び断面図図である。 セル160の製造工程を示す平面図及び断面図である。 セル160の製造工程を示す断面図である。 セル160の製造工程を示す断面図である。 セル160の製造工程を示す断面図である。 セル160の製造工程を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置において寸法を変化させたときのドレイン抵抗及びソース抵抗の変動を示す図である。 第2の実施の形態に係るセル410の電極構造の平面図である。 図19に示すセル410の断面図である。 セル410の製造工程を示す平面図及び断面図である。 セル410の製造工程を示す平面図及び断面図である。 セル410の製造工程を示す平面図及び断面図である。
符号の説明
100 半導体装置
102,486 ドレインボンディングパッド
104 基板
106 ゲートボンディングパッド
120(120A,120B,120C,120D) スーパーセル
140 スーパーセル電極層
142 絶縁層
144 ソースボンディングパッド
146,484 金属膜
150 ソースバイアホール
152 ソース電極部
182,452 ソース電極
154,184,454 ゲート電極
160(160A,160B,160C,160D),410 セル
180,450 ドレイン電極
186,456 ゲート引出電極
188,458 第1の絶縁膜
190 金属層
142,200,202,480,482 絶縁膜

Claims (5)

  1. 主表面及び裏面を有する半導体基板と、
    前記主表面上に素子形成領域を画定する開口部を有するように形成された第1の電極と、
    前記主表面上の前記素子形成領域に、前記第1の電極と所定の間隔を隔てて形成された第2の電極と、
    前記主表面上の前記素子形成領域に、前記第1の電極及び前記第2の電極の双方からそれぞれ所定の間隔を隔てて形成された第3の電極と、
    各々が、前記第3の電極に接続された第1の端部を有し、前記第1の電極の一部に重畳するように形成された複数個の引出電極と、
    前記複数個の引出電極の各々と、前記第1の電極との間に形成された絶縁膜とを含み、
    前記第1の電極は、所定幅の帯状で、かつ前記素子形成領域が、各角が互いに等しい大きさの六角形を形成するように前記主表面上に形成され、
    前記六角形は第1の組、第2の組、及び第3の組の、互いに平行な2辺からなり、前記六角形の頂点のうち、前記第2の組の2辺と前記第3の組の2辺とが交わる2点の間の距離は、前記第1の組の2辺の間の距離よりも長い、半導体装置。
  2. 前記複数個の引出電極はそれぞれ、前記第3の電極の、前記第1の電極の前記多角形の辺の中央に最も近い位置に接続されるように形成される、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数個の引出電極が形成された箇所の各々において、前記絶縁膜は前記第1の電極上に形成されており、かつ当該絶縁膜上に前記引出電極が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 主表面及び裏面を有する半導体基板と、
    前記主表面を、互いに離隔した複数個の素子形成領域に区分するように前記主表面上に形成された第1の電極と、
    前記複数個の素子形成領域の各々において、
    前記主表面上の当該素子形成領域に、前記第1の電極と所定の間隔を隔てて形成された第2の電極と、
    前記主表面上の当該素子形成領域に、前記第1の電極及び前記第2の電極の双方からそれぞれ所定の間隔を隔てて形成された第3の電極と、
    各々が、前記第3の電極に接続された第1の端部と、隣接する前記素子形成領域中に形成された前記第3の電極に接続された第2の端部とを有するように形成された複数個の引出電極と、
    前記複数個の引出電極の各々と、前記第1の電極との間に形成された絶縁膜とを含み、
    前記第1の電極は、前記複数個の素子形成領域の各々が、各角が互いに等しい大きさの六角形を形成するように前記主表面上に形成され、
    前記六角形は第1の組、第2の組、及び第3の組の、互いに平行な2辺からなり、前記六角形の頂点のうち、前記第2の組の2辺と前記第3の組の2辺とが交わる2点の間の距離は、前記第1の組の2辺の間の距離よりも長い、半導体装置。
  5. 前記第1、第2、及び第3の電極、並びに前記引出電極の上に形成され、前記第2の電極の上部を露出する開口部が形成された絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第1の導電体層とをさらに含む、請求項4に記載の半導体装置。
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