JP5389692B2 - 測定用プローブシステムおよびプローブキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、測定器に接続される測定用プローブおよびプローブキャップで構成される測定用プローブシステム、およびそのプローブキャップに関するものである。
携帯型テスター(回路計)などの測定器に繋がる測定用プローブを、測定対象体に接触させて、電圧等の電気的特性の測定が行われている。例えば、特許文献1には、携帯型テスターに接続される接触型の一対のテストプローブ(測定用プローブ)が記載されている。
特許文献1に記載された測定用プローブは、測定対象物に接触させる探針がグリップ(把持部)から突出して構成されている。
このような測定用プローブには、接触させた測定対象物から、意図しない高い過渡電圧(スパイク電圧)が掛る場合がある。この掛りうる過渡電圧の高低は、測定を行う環境によって異なる。このような高い過渡電圧が掛っても安全に測定を行えるように、世界標準の安全規格であるIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格では、使用する環境に応じた測定用プローブの構造を規定している。
IEC 61010規格では、掛りうる過渡電圧の低いほうから高い順に、使用する環境をI〜IVのカテゴリー(CAT)に区分けしており、測定用プローブの把持部から探針が突出する長さを、CAT IIでは19mm以下、CAT III,IVでは4mm以下に制限している。
CAT II以下およびCAT III以上のカテゴリーで測定を行う可能性のある場合、4mmの短い探針の測定用プローブで測定を常に行うと、測定器が対応さえしていればCAT I〜IVの全ての環境下で測定を安全に行うことができる。しかしながら、CAT IIまでの環境下で測定を行う場合、19mmまでの長い探針での測定が許容されているので、長い探針に比べて短い探針の測定用プローブを用いると測定対象物に接触しづらく測定に不便である。特に、商用電源コンセントの電極のように測定対象物が穴の奥にある場合、短い探針では接触させることが困難である。
例えば、CAT II以下に対応する長い探針の測定用プローブ、及びCAT III以上に対応する短い探針の測定用プローブの2種の測定用プローブを常備して、測定環境に合わせて測定用プローブを交換することも考えられる。しかしながら、2種の測定用プローブを常備して持ち運ぶのは不便である。
特開平10−239350号公報
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、探針が突出する長さを簡便に変更できる測定用プローブおよびプローブキャップからなる測定用プローブシステム、およびそのプローブキャップを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された測定用プローブシステムは、電気的特性を測定する測定器に接続される導電性の探針その先端を絶縁性の把持部から第一の規定値の長さで突出している測定用プローブと、それに着脱自在に装着可能なプローブキャップとを備える測定用プローブシステムであって、該プローブキャップが、該探針を挿入して該把持部に外嵌される開口部を有する略筒状の絶縁性のキャップ本体に、該把持部に外嵌された状態で該キャップ本体の先端から該探針が外界に突出可能な貫通孔と、該把持部に当接して該貫通孔から該探針を該第一の規定値よりも短い第二の規定値の長さで外界に突出させる位置決め部とを有しており、該キャップ本体が、該把持部に係合して抜け止めされる抜止部を有し、該抜止部は、該開口部の内壁に形成された凸部であり、該把持部は、該開口部よりも僅かに小径で一部に該凸部の通る大きさの切欠部が形成されている鍔を有していて、該凸部が該切欠部を通って該キャップ本体が該把持部に外嵌可能であり、該キャップ本体を回して該凸部が該切欠部からずれた状態で該鍔に該凸部が当たって該キャップ本体が抜け止め可能になっていることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブシステムは、請求項に記載されたもので、前記把持部には、前記鍔よりも前記探針側に、前記鍔と略同径で一部に前記凸部の通る大きさの他の切欠部が形成された他の鍔を有していて、該凸部が該他の切欠部を通って該両鍔の間に位置した状態で、該探針が前記貫通孔から外界に突出せずに前記キャップ本体内に収容されると共に、前記キャップ本体を回して該凸部が該他の切欠部からずれた状態で該凸部が該両鍔の間で挟まれて抜け止めされることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブシステムは、請求項またはに記載されたもので、前記凸部が、その一部を前記開口部よりも外界側に突出させて前記キャップ本体に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブシステムは、請求項1から3のいずれかに記載されたもので、前記キャップ本体には、その先端側の前記凸部の根元縁の近傍に孔開けされた鍔確認窓が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブシステムは、請求項1からのいずれかに記載されたもので、前記把持部の前記キャップ本体で覆われる部分には、該測定用プローブ単体および前記測定器を用いて測定が可能な安全規格上の区分、および/または定格電圧を示す表示が付されており、該キャップ本体の表面には、該プローブキャップを該測定用プローブに装着した状態で該測定用プローブおよび該測定器を用いて測定が可能な安全規格上の区分、および/または定格電圧を示す表示が付されていることを特徴とする。
請求項に記載のプローブキャップは、電気的特性を測定する測定器に接続される導電性の探針その先端を絶縁性の把持部から第一の規定値の長さで突出している測定用プローブに、着脱自在に装着されるプローブキャップであって、該探針を挿入して該把持部に外嵌される開口部を有する略筒状の絶縁性のキャップ本体に、該把持部に外嵌された状態で該キャップ本体の先端から該探針が外界に突出可能な貫通孔と、該把持部に当接して該貫通孔から該探針を該第一の規定値よりも短い第二の規定値の長さだけ外界に突出させる位置決め部とを有しており、該キャップ本体が、該把持部に係合して抜け止めされる抜止部を有し、該抜止部は、該開口部の内壁に形成された凸部であり、該把持部は、該開口部よりも僅かに小径で一部に該凸部の通る大きさの切欠部が形成されている鍔を有していて、該凸部が該切欠部を通って該キャップ本体が該把持部に外嵌可能であり、該キャップ本体を回して該凸部が該切欠部からずれた状態で該鍔に該凸部が当たって該キャップ本体が抜け止め可能になっていることを特徴とする。
請求項に記載のプローブキャップは、請求項に記載されたもので、前記凸部が、その一部を前記開口部よりも外界側に突出させて前記キャップ本体に形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載のプローブキャップは、請求項6または7に記載されたもので、前記キャップ本体には、その先端側の前記凸部の根元縁の近傍に孔開けされた鍔確認窓が形成されていることを特徴とする。
本発明の測定用プローブシステム、およびプローブキャップによれば、探針が第一の規定値の長さで突出させた測定用プローブに、着脱自在に装着可能なプローブキャップが、略筒状のキャップ本体に、その先端に貫通孔と、貫通孔から探針を第二の規定値の長さで外界に突出させる位置決め部とを有することにより、プローブキャップの装着の有無で、探針の長さを第一および第二の規定値に簡便に変更することができる。例えば、第一の規定値を19mm、第二の規定値を4mmとすることで、プローブキャップの装着で、IEC 61010規格のCAT III以上の環境下での測定を安全に行うことができ、プローブキャップの非装着で、CAT II以下の環境下で測定対象物に探針を接触しやすく、かつ安全に測定を行うことができる。第一および第二の長さは、適応する他の安全規格に合わせて変更してもよい。このように1種類の測定用プローブで安全規格上の複数のカテゴリー(区分)に対応して測定できるので、複数種の測定用プローブを常備する必要がなく、安全であり測定に便利である。また、プローブキャップは、測定用プローブよりも小さくて嵩張らないので簡便に持ち運ぶことができる。
本発明の測定用プローブシステム、およびプローブキャップによれば、ブローブキャップのキャップ本体が、把持部に係合して抜け止めされる抜止部を有することにより、プローブキャップが不用意に外れることがなくて高電圧に対して安全に測定を行うことができる。また、プローブキャップが外れて紛失しない。
本発明の測定用プローブシステムによれば、プローブキャップの開口部の凸部が抜止部となり、この凸部が把持部の鍔の切欠部を通ってキャップ本体が把持部に外嵌され、キャップ本体を回して凸部が切欠部からずれた状態で鍔に凸部が当たってキャップ本体が抜け止めされるため、測定者がプローブキャップの着脱を簡便に行うことができると共に、構造が簡便であるため製造が容易である。
本発明の測定用プローブシステムによれば、把持部には、前記の鍔よりも探針側に、凸部の通る大きさの他の切欠部が形成された他の鍔を有していて、凸部が他の切欠部を通って両鍔の間に位置した状態で、探針がキャップ本体内に収容されるため、測定用プローブを使用しないときにプローブキャップが探針を保護して破損等を防止することができる。また、キャップ本体が抜け止め可能になっているため、プローブキャップが外れて紛失しない。
本発明の測定用プローブシステムによれば、凸部がその一部を開口部よりも外界側に突出させて形成されていることにより、外界から凸部の位置を視認できるため、切欠部の位置に凸部を容易かつ確実に合わせてプローブキャップを測定用プローブに迅速に装着することができる。
本発明の測定用プローブシステムによれば、キャップ本体には、その先端側の凸部の根元縁の近傍に鍔確認窓が形成されていることにより、キャップ本体を回して鍔の切欠部の位置を外界から容易に特定することができるため、プローブキャップを測定用プローブから迅速に外すことができる。
本発明の測定用プローブシステムによれば、把持部のプローブキャップで覆われる部分には、測定用プローブ単体および測定器で使用可能な安全規格上の区分等を示す表示が付されており、プローブキャップには、プローブキャップを測定用プローブに装着した状態で使用可能な区分等を示す表示が付されていることにより、使用者は、プローブキャップの有無に対応して使用可能な安全規格の区分等を視認できるため、安全規格に準拠しない環境下で測定を行うことが防止されて安全である。
本発明を適用する測定用プローブを示す平面図である。 本発明を適用するプローブキャップを示す正面図(a)および正面断面図(b)である。 本発明を適用する測定用プローブ(一部拡大図)にプローブキャップを装着する途中の状態を示す斜視図である。 本発明を適用する測定用プローブ(正面図で図示)にプローブキャップ(側面断面図で図示)を装着した状態を示す図である。 本発明を適用する他の測定用プローブを示す平面図である。 本発明を適用する他のプローブキャップを示す正面断面図である。 本発明を適用する他の測定用プローブ(正面図で図示)に他のプローブキャップ(側面断面図で図示)を装着した2つの状態を示す図である。 本発明を適用する他の測定用プローブを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明の測定用プローブおよびプローブキャップからなる測定用プローブシステムを、図1,2を参照して説明する。また、本発明のプローブキャップを図2を参照して説明する。
図1に示す測定用プローブ1は、探針2、把持部3、および絶縁電線4で構成されている。この測定用プローブ1は、一対で用いられて、非図示の電気的特性を測定する測定器に各々の絶縁電線4が接続されて使用されるものである。
探針2は、導電性を有していて、測定対象物に接触させて使用されるものである。この探針2は、例えば丸棒状に形成された黄銅の表面に、金またはニッケルがめっきされて形成されている。探針2の先端側(図の左側)は、測定対象物に接触しやすいように円錐状に尖らせて形成されている。
同図中に一部を拡大して示すように、探針2は、把持部3の先端側(図の左側)から第一の規定値Aの長さだけ突出させて把持部3に固定されている。この規定値Aは、IEC 61010規格のCAT IIに準拠させて19mmまたはそれ以下の長さとする。
把持部3は、絶縁性の例えばポリ塩化ビニル樹脂によって、探針2よりも太くて握りやすい径の丸棒状に形成されている。探針2が突出する把持部3の先端側を、一例として同図に示すように台形錐状に径を細くして形成してもよい。また、把持部3は、正極用に用いるものを赤色で、負極用に用いるものを黒色で形成することが好ましい。
この把持部3の先端から少し胴部側の位置、この例では台形錐状の根元部分の位置に円環状の鍔11が形成されている。鍔11には、観察面側および非観察面側の2か所に、一部を切欠いた形状の切欠部12が形成されている。
また、把持部3の先端側には、測定用プローブ1および測定器を用いて測定が可能な安全規格上のカテゴリー(区分)および定格電圧を示す文字表示13が付されている。同図では、文字表示13として、カテゴリーを示す「CAT II」の文字と、定格電圧を示す「1000V」の文字とを付した例を示している。
絶縁電線4は、把持部3の中で探針2に電気的に接続されている。絶縁電線4の非図示側の端部には、測定器に接続するためのコネクタが付されていてもよく、直接測定器が接続されていてもよい。
次に、本発明のプローブキャップについて図2を参照して説明する。
プローブキャップ5は、開口部21を有するキャップ本体20に、貫通孔22、位置決め部23a,23b、凸部24、および鍔確認窓25が形成されており、測定用プローブ1の探針2側に着脱可能に装着されるものである。このプローブキャップ5は、絶縁性の例えばポリプロピレンによって一体成型されて形成されている。
キャップ本体20は、探針2を挿入して把持部3の外側に被さる開口部21を有している。このキャップ本体20は、把持部3の先端側に嵌るように内壁の形状を合わせて、中央部程度まで径が徐々に細くなる略円筒状に形成されている。開口部21は、鍔11が内側に入るように鍔11より僅かに大径で形成されている。つまり、開口部21で鍔11を外嵌可能に、鍔11は開口部21よりも僅かに小径で形成されている。
貫通孔22は、キャップ本体20の内側と外界側とが通じるようにキャップ本体20の先端側を貫通して形成されている。この貫通孔22は、探針2が通って外界に突出できるように、探針2よりも僅かに大径で形成されている。
位置決め部23aは、同図に示すように、キャップ本体5の中央部近くの内壁に段状に形成されていて、プローブキャップ5を測定用プローブ1に装着した状態で、把持部3の先端に当接して貫通孔22から探針2を規定値Aよりも短い第二の規定値B(図4参照)の長さで外界に突出させるものである。
この規定値Bは、IEC 61010規格のCAT III,IVに準拠させて4mmまたはそれ以下の長さとする。
位置決め部23bは、同図に示すように、キャップ本体5の開口部21近くの内壁に段状に形成されていて、プローブキャップ5を測定用プローブ1に装着した状態で、把持部3の鍔11に当接して貫通孔22から探針2を第二の規定値Bの長さで外界に突出させるものである。
位置決め部23a,23bは、両方形成したほうが機械的強度に優れるが、何れか一方だけを形成してもよい。また、位置決め部23a,23bの間の錐状斜面部分を把持部3の台形錐状に当接させて位置決め部としてもよいが、位置決め部23a,23bのようにキャップ本体20の軸に直交するようにして位置決め部を形成したほうが、把持部3に当接させた際の機械的強度に優れ、確実に位置決めできるので好ましい。
凸部24は、本発明の抜止部に相当し、開口部21の内壁の2か所に、対向し合うように形成されている。この凸部24は、測定用プローブ1の切欠部12を通る大きさで形成されている。また、凸部24は、測定用プローブ1が位置決め部23a,23bに当接した状態で、切欠部12をちょうど通り越す位置に形成されている。さらに凸部24は、開口部21よりも外界側(図の右側)に一部がはみ出すように突出させて形成されている。
鍔確認窓25は、キャップ本体20の先端側の凸部24の根元縁の近傍に、孔開けされて形成されている。鍔確認窓25は、外界からキャップ本体20の内側を視認可能な大きさで形成する。この鍔確認窓25は、測定用プローブ1の切欠部12の切欠き幅(図1の上下方向の幅)よりも大きく開口させて形成することが好ましい。また、鍔確認窓25は、凸部24の根元縁に接するように形成することが好ましい。
また、キャップ本体20の表面には、プローブキャップ5を装着した状態の測定用プローブ1および測定器を用いて、測定が可能な安全規格上のカテゴリーおよび定格電圧を示す文字表示15が付されている。この例では、CAT III、定格電圧1000Vに対応した測定器と組み合わせて使用される例として、同図では、文字表示15として、カテゴリーを示す「CAT III」の文字と、定格電圧を示す「1000V」の文字とを示している。
測定用プローブ1の把持部3やキャップ本体20に付す文字表示13,15は、カテゴリーまたは定格電圧の何れか一方のみを示す表示であってもよいが、少なくともカテゴリーを表示することが好ましい。表示は文字に限られず、記号や絵文字(ピクトグラム)等で表示してもよい。文字表示13,15は、二列に分けて表示してもよい。また、文字表示13,15は、観察面側および非観察面側の2か所に付してもよい。
この文字表示13,15は、把持部3やプローブキャップ5の成型用の金型に表示させる文字等の型を付しておき、成型時に樹脂表面を凸状または凹状にして付してもよく、または、印刷により付してもよい。
次に、この測定用プローブシステムおよびプローブキャップの使用方法について説明する。
安全規格のCAT II以下の環境下で測定を行う場合には、非図示の測定器に接続した図1に示す測定用プローブ1単体で、つまりプローブキャップ5を測定用プローブ1に装着しない状態で測定を行う。
この状態の測定用プローブ1は、探針2が規定値A(19mm)と長いので、測定対象物(非図示)に容易に接触させることができる。特に、商用電源コンセントの電極のように穴の奥にある電極にも探針2が届くので、特殊なプローブを用いることなく測定を行うことができる。
測定者は、把持部3を持って測定対象物に探針2を接触させる。把持部3には鍔11が形成されているため、測定者は、把持部3の鍔11よりも先端側を持たずに胴部側を握るので、誤って探針2に接触して感電することを防止できる。
また、安全規格等を示す文字表示13が、測定者によって視認されやすい把持部3の先端側に付されているので、誤ってCAT III以上の危険な環境下で測定してしまうことを防止することができる。
次に、安全規格のCAT IIIの環境下で測定を行う場合について説明する。
この場合、測定用プローブ1にプローブカバー5を装着する。
図3に二点鎖線直線矢印で示すように、プローブキャップ5の開口部21に、測定用プローブ1の探針2を差し込む。
開口部21に探針2を差し込んでいくと、キャップ本体20の内壁は、錐状に傾斜している(図2参照)ので、探針2はスムーズに貫通孔22に導かれる。さらに差し込むと、探針2はプローブキャップ5の貫通孔22を通り抜け、探針2がプローブキャップ5の先端から突き出す。
また、開口部21に探針2を差し込む際に、プローブキャップ5の凸部24を、測定用プローブ1の切欠部12の位置に合わせるようにして差し込む。凸部24は開口部21よりも一部が外界側に突出しているので、測定者は、開口部20を覗き込まなくても外界側から凸部24の位置を視認できるので、切欠部12の位置に凸部24を容易かつ確実に合わせることができる。
切欠部12の位置に凸部24を合わせて測定用プローブ1を差し込むと、凸部24が切欠部12をちょうど通り越した位置で、把持部3の先端、および鍔11が位置決め部23a,23b(図4参照)に当接してそれ以上差し込むことができなくなる。これにより、探針2はプローブキャップ5の先端から規定値B(4mm)だけ外界に突出して、探針2の残りの部分は、絶縁性のプローブキャップ5で覆われる。
続いて、プローブキャップ5を図3の二点鎖線円弧矢印で示すように回転させて、凸部24の位置を切欠部12からずらす。なお、回転方向は、矢印の方向でも逆方向でもよい。
図4にプローブキャップ5を約90度回転させた状態を示す。鍔11は位置決め部23bと凸部24との間にちょうど嵌る。凸部24は鍔11に当たって係合するので、探針2が規定値Bだけ突出した状態で、プローブキャップ5が測定用プローブ1から抜け止めされる。
また、把持部3の文字表示13は、プローブキャップ5で覆われるため視認できなくなり、代わりに、プローブキャップ5の文字表示15が視認可能になる。これにより、測定者は、使用可能な安全規格上のカテゴリー等を認識することができる。
以上のようにしてプローブキャップ5を装着した測定用プローブ1を使用することで、CAT IIIの環境下で安全に電気的特性を測定することができる。
次に、プローブキャップ5を測定用プローブ1から外す方法について説明する。
図4に示す状態から、プローブキャップ5を回転させて、凸部24を切欠部12の位置に合わせる。回転方向は何れの方向でもよい。この際に、鍔確認窓25から鍔11を視認できるので、測定者は開口部21を覗き込まなくても、鍔確認窓25の位置に切欠部12が合うようにすることで、凸部24を切欠部12に容易に位置合わせすることができる。
このように位置合わせしたら、測定用プローブ1からプローブキャップ5を引き抜く。
以上で、プローブキャップ5が測定用プローブ1から外される。
次に、本発明を適用する他の測定用プローブシステムおよびプローブキャップについて図5〜7を参照しつつ説明する。なお、すでに説明した構成と同様の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示す測定用プローブ1aは、把持部3に幅広に形成した鍔11とそれよりも探針2側(図の左側)に円環状の他の鍔17が形成されたものである。鍔17は把持部3の先端側の台形錐状の根元に形成されており、鍔11は円筒状になった把持部3の胴部に形成されている。この鍔11,17は同じ径で形成されている。
鍔17には、鍔11の切欠部12と位置が合うように、観察面側および非観察面側の2か所に、切欠部12と同じ切欠き幅(図の上下方向の幅)の切欠部18が形成されている。
この測定用プローブ1aに装着されるプローブキャップ5aの断面図を図6に示す。
プローブキャップ5aのキャップ本体20aは、プローブキャップ5のキャップ本体20に比べて開口部21に繋がる壁部が円筒状に長く形成されている。
測定用プローブ1aの鍔11,鍔17の位置や幅、およびキャップ本体20aの開口部21に繋がる円筒状部分の長さは、図7に示すような関係になるように形成されている。
図7(a)に示すように、プローブキャップ5aを、凸部24が鍔17の切欠部18をちょうど通る位置まで差し込んでから回して、凸部24を切欠部18からずらすと、キャップ本体20aの中に探針2が収容されて、探針2が貫通孔22から外界に突出しない。また、凸部24は、鍔17に当接して、プローブキャップ5aが測定用プローブ1aから抜け止めされる。さらに、凸部24は鍔17と鍔11との間に挟まれるので、プローブキャップ5aはがたつかず測定用プローブ1に安定して固定される。
図7(b)に示すように、プローブキャップ5aを、凸部24が鍔11の切欠部12をちょうど通り越す位置まで差し込むと、把持部3の先端、および鍔17が位置決め部23a,23bに当接して、探針2が規定値Bだけプローブキャップ5aの先端から突出する。また、同図に示すように、プローブキャップ5aを回して凸部24を切欠部12からずらすと、鍔11に凸部24が当たってプローブキャップ5aが測定用プローブ1aから抜け止めされて安定して固定される。
このように、測定用プローブ1aおよびプローブキャップ5aを形成することで、測定用プローブ1aを使用しないときには、図7(a)のようにプローブキャップ5aを装着して、プローブキャップ5aで探針2を保護しつつ持ち運びや保管を行うことができる。
また、図7(b)のようにプローブキャップ5aを装着して、CAT IIIの環境下で安全に測定を行うことができる。またプローブキャップ5aを測定用プローブ1aから外すことで、CAT II以下の環境下での測定が容易になる。
なお、前記した説明では、鍔11と凸部24とが係合してプローブキャップ5(5a)が測定用プローブ1(1a)から抜け止めされる例について示したが、図8(a)に示すように、把持部3に鍔11を形成せずに、凸部24がちょうど入るように窪ませた凹部31を形成して、凸部24と凹部31とが嵌合してプローブキャップ5が抜け止めされる構造としてもよい。この場合、凸部24は凹部31に入る高さで隆起させて開口部21に形成する。また、凸部24を円錐状に緩やかに隆起させる形状で形成して、これに嵌合するように凹部31も緩やかに窪ませた形状に形成したほうが、プローブキャップの装着がスムーズに行えるので好ましい。
また、図8(b)に示すように、把持部3にL字状の溝32を形成して、凸部24がこの溝32に嵌って抜け止めされる構造としてもよい。このL字状の把持部3の軸に直交する溝部分の長さは、プローブキャップ5が90度回転可能な程度の長さに形成することが好ましい。
さらに、プローブキャップ5や把持部3に凸部24や鍔11を形成せずに、可撓性の大きな絶縁性樹脂によってプローブキャップ5を形成すると共に、キャップ本体20の錐状の内壁を、把持部3の先端部の台形錐状の外形よりもごく僅かに小さく形成して、プローブキャップの可撓性で、プローブキャップ5を把持部3に押し込むように嵌め込んで装着する構成としてもよい。
また、凸部24を2か所に形成した例を示したが、凸部24を1か所だけに形成してもよく、3か所以上に形成してもよい。また、凸部24を1か所に形成した場合、切欠部12は、1か所にだけ形成してもよく、把持部3のように2か所に形成してもよい。
1,1aは測定用プローブ、2は探針、3は把持部、4は絶縁電線、5,5aはプローブキャップ、11は鍔、12は切欠部、13,15は文字表示、17は他の鍔、18は他の切欠部、20はキャップ本体、21は開口部、22は貫通孔、23a,23bは位置決め部、24は凸部、25は鍔確認窓、31は凹部、32は溝、Aは第一の規定値、Bは第一の規定値である。

Claims (8)

  1. 電気的特性を測定する測定器に接続される導電性の探針その先端を絶縁性の把持部から第一の規定値の長さで突出している測定用プローブと、それに着脱自在に装着可能なプローブキャップとを備える測定用プローブシステムであって、
    該プローブキャップが、該探針を挿入して該把持部に外嵌される開口部を有する略筒状の絶縁性のキャップ本体に、該把持部に外嵌された状態で該キャップ本体の先端から該探針が外界に突出可能な貫通孔と、該把持部に当接して該貫通孔から該探針を該第一の規定値よりも短い第二の規定値の長さで外界に突出させる位置決め部とを有しており、
    該キャップ本体が、該把持部に係合して抜け止めされる抜止部を有し、
    該抜止部は、該開口部の内壁に形成された凸部であり、該把持部は、該開口部よりも僅かに小径で一部に該凸部の通る大きさの切欠部が形成されている鍔を有していて、該凸部が該切欠部を通って該キャップ本体が該把持部に外嵌可能であり、該キャップ本体を回して該凸部が該切欠部からずれた状態で該鍔に該凸部が当たって該キャップ本体が抜け止め可能になっていることを特徴とする測定用プローブシステム。
  2. 前記把持部には、前記鍔よりも前記探針側に、前記鍔と略同径で一部に前記凸部の通る大きさの他の切欠部が形成された他の鍔を有していて、該凸部が該他の切欠部を通って該両鍔の間に位置した状態で、該探針が前記貫通孔から外界に突出せずに前記キャップ本体内に収容されると共に、前記キャップ本体を回して該凸部が該他の切欠部からずれた状態で該凸部が該両鍔の間で挟まれて抜け止めされることを特徴とする請求項に記載の測定用プローブシステム。
  3. 前記凸部が、その一部を前記開口部よりも外界側に突出させて前記キャップ本体に形成されていることを特徴とする請求項またはに記載の測定用プローブシステム。
  4. 前記キャップ本体には、その先端側の前記凸部の根元縁の近傍に孔開けされた鍔確認窓が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の測定用プローブシステム。
  5. 前記把持部の前記キャップ本体で覆われる部分には、該測定用プローブ単体および前記測定器を用いて測定が可能な安全規格上の区分、および/または定格電圧を示す表示が付されており、該キャップ本体の表面には、該プローブキャップを該測定用プローブに装着した状態で該測定用プローブおよび該測定器を用いて測定が可能な安全規格上の区分、および/または定格電圧を示す表示が付されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の測定用プローブシステム。
  6. 電気的特性を測定する測定器に接続される導電性の探針その先端を絶縁性の把持部から第一の規定値の長さで突出している測定用プローブに、着脱自在に装着されるプローブキャップであって、
    該探針を挿入して該把持部に外嵌される開口部を有する略筒状の絶縁性のキャップ本体に、該把持部に外嵌された状態で該キャップ本体の先端から該探針が外界に突出可能な貫通孔と、該把持部に当接して該貫通孔から該探針を該第一の規定値よりも短い第二の規定値の長さだけ外界に突出させる位置決め部とを有しており、
    該キャップ本体が、該把持部に係合して抜け止めされる抜止部を有し、
    該抜止部は、該開口部の内壁に形成された凸部であり、該把持部は、該開口部よりも僅かに小径で一部に該凸部の通る大きさの切欠部が形成されている鍔を有していて、該凸部が該切欠部を通って該キャップ本体が該把持部に外嵌可能であり、該キャップ本体を回して該凸部が該切欠部からずれた状態で該鍔に該凸部が当たって該キャップ本体が抜け止め可能になっていることを特徴とするプローブキャップ。
  7. 前記凸部が、その一部を前記開口部よりも外界側に突出させて前記キャップ本体に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のプローブキャップ。
  8. 前記キャップ本体には、その先端側の前記凸部の根元縁の近傍に孔開けされた鍔確認窓が形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のプローブキャップ。
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