JP5764442B2 - キャップ付きテストリード収納構造及び計測機器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、各種測定カテゴリを測定可能なハンディDMM(デジタルマルチメータ)、ハンディクランプ、メガーなどの電圧を測定する計測機器に関するものであり、特に、各種測定カテゴリを測定可能とされたキャップ付きテストリードを備えた計測機器及び斯かる計測機器におけるキャップ付きテストリードの収納構造に関するものである。
図7に、従来の、各種測定カテゴリを測定可能な、例えばCATII(カテゴリII)及びCATIII(カテゴリIII)以上の電圧を測定可能なハンディDMMのような計測機器1Aの全体構成を示す。計測機器1Aは、メータ本体2とメータ本体2に接続されたプラス・マイナス一対のテストリード3(3A、3B)とにて構成される。メータ本体2には、測定切替スイッチ4及びデジタル表示部5などが設けられている。
プラス、マイナスのテストリード3(3A、3B)は、同じ形状、構造とされ、図8(a)に示すように、略円柱状とされる絶縁性のグリップ31を備えており、グリップ31の先端部31aには、探針32が端面31a1から所定長さ(L1)だけ突出して設けられている。探針32は金属製の細長棒とされ、絶縁性のグリップ31の内部にてリード線33と電気的に接続されている。リード線33はグリップ31の後端部31bから引き出され、その端部は、メータ本体2に電気的に接続されている。
ユーザは、メータ1Aを使用するに際しては、メータ本体2に設けられた、本例ではロータリスイッチとされる測定切り換えスイッチ4を回して、測定対象を設定する。
ここで、電圧を測定する場合には、安全性の点から電圧を測定する場所に応じて、即ち、測定する対象の電圧が例えば100Vのコンセントとされるような低電圧の、所謂、測定場所がCATII(カテゴリーII)の電圧測定では、測定時に、プローブ先端金属部である探針32を測定場所のコンセント内金属部に接触させることが可能であり、そのため、探針32のグリップ先端からの突出長さ(L1)に対する束縛はない。
一方、測定する対象の電圧が例えば200Vの分電盤の高電圧の、所謂、測定場所がCATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定では、測定時に、プローブ先端金属部である探針32が測定場所以外の金属部に接触しにくい構造であることが要求されている。そのため、探針32のグリップ先端面32a1からの突出長さ(L1)が4mm以下とされている。
そこで、例えば特許文献1に記載するように、探針をグリップ内に移動自在に配置し、グリップ先端部に設けたチャックスリーブにより、その探針のグリップからの突出量を使用状態に応じて調整して、グリップに固定することも考えられる。
しかしながら、特許文献1の構造では、全体構造が大型となり、また、測定の度ごとにチャックスリーブによる探針突出量の調整が必要となり、操作性の点で問題がある。
このような問題を解決するために、現状では、図7、図8(b)に示すように、テストリード3(3A、3B)の先端部に、それぞれ、取り外し可能なキャップ50(50A、50B)を別個に設け、CATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、キャップ50(50A、50B)をテストリード先端部、即ち、グリップ31の先端部領域31aに嵌合させて、テストリード3(3A、3B)と一体として使用することが行われている。
通常、キャップ50(50A、50B)は、不使用時には、図7に示すように、テストリード3(3A、3B)と共に、計測機器1の収納外箱100に設けた収納部に着脱自在に納められている。
キャップ50はグリップ31と同様の絶縁性材料で形成され、且つ、キャップ50の寸法形状は、キャップ50をテストリード先端部31aに取り付けた状態で、探針32のキャップ50からの突出長さ(L2)が4mm以下となるように作製されている。
上述のように、現在使用されているキャップ50を別個に設けた構造の計測機器は、
(1)測定対象のカテゴリが異なってもテストリードそのものを交換する必要がない。
(2)テストリード先端部に対するキャップの着脱作業のみで良い。
(3)従って、計測機器の構造を複雑としたり、また、価格を著しく増大させるものでもない。
といった利点を有している。
実公平6−45898号公報
しかしながら、図7、図8(a)、(b)に示す構造の計測機器におけるテストリード先端部に対するキャップ50の着脱作業に注目してみると、CATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、以下の作業が必要となる。
STEP1:計測機器外箱100の収納部からテストリード3を外す。
STEP2:収納部からキャップ50を外す。
STEP3:テストリード3にキャップ50を取付ける。
STEP4:測定する。
STEP5:テストリード3からキャップ50を外す。
STEP6:キャップ50を計測機器外箱100の収納部に収納する。
STEP7:テストリード3を計測機器外箱100の収納部に収納する。
一方、CATII(カテゴリーII)の電圧測定時には、上記STEP2、3、及び、5、6が省略され、合計3STEPとされる。
このように、図7、図8(a)、(b)に示す構造の計測機器にてCATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、キャップ着脱のために多くの作業手順が必要とされ、更なる操作の簡易化が切望されている。
本発明の目的は、キャップ着脱のための作業が極めて簡単となり、キャップ着脱操作を人為的に行う必要をなくしたキャップ付きテストリードを備えた計測機器及び斯かる計測機器におけるキャップ付きテストリード収納構造を提供することである。
上記目的は本発明に係るキャップ付きテストリード収納構造及び計測機器にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によれば、計測機器本体に接続されたテストリードに対してキャップを着脱することにより測定対象のカテゴリが異なる電圧測定が可能な計測機器におけるキャップ付きテストリードの収納構造であって、
前記テストリードの先端部に着脱可能とされる前記キャップに鍔状の被保持部を形成し、前記計測機器本体には、前記キャップの被保持部を着脱可能に保持する保持部を設け、
前記テストリードの先端部に前記キャップを装着した状態で、前記キャップ部の前記被保持部を前記計測機器本体の前記保持部に保持させ、
前記保持部は、
(a)前記テストリードの前記計測機器本体に対する一方向への引抜き操作では、前記キャップを保持することにより、前記テストリードだけが前記計測機器本体から取出され、
(b)前記テストリードの前記計測機器本体に対する前記一方向に対して異なる他の方向への引抜き操作では、前記キャップを保持することがなく、前記テストリードは前記キャップを装着した状態で前記計測機器本体から取出される、
ことを特徴とするキャップ付きテストリードの収納構造が提供される。
本発明の一実施態様によると、前記テストリードは、細長形状のグリップと、前記グリップの先端から突出した探針と、を有し、
前記キャップは、前記細長グリップの先端部に嵌合する支持部と、前記グリップの前記探針が貫通する貫通孔が形成された探針被覆部と、を有し、前記支持部に前記鍔状被保持部を形成する。
本発明の他の実施態様によると、前記保持部は、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に沿って互いに所定の間隙(g)にて離間して配置され、前記計測機器本体に固定された第1及び第2のホルダーを有し、前記間隙(g)に、前記鍔状被保持部が着脱自在に保持される。
本発明の他の実施態様によると、前記第1及び第2ホルダーは、樹脂又は金属製とされ、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に直交する形状が環形状とされ、更に、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に沿って一部が切除され、前記キャップ付きテストリードを装着するための開口部を形成している。
本発明の他の実施態様によると、前記保持部は、前記計測機器本体に対して垂直に突出して形成され、且つ、互いに平行に所定の間隔を持って配置された対をなす第1及び第2ホルダーを有し、前記第1及び第2ホルダーの対向面に溝を形成し、前記第1及び第2ホルダーの対向面に形成した前記溝に前記鍔状の被保持部が着脱自在に保持される。
本発明の他の態様によれば、計測機器本体に接続されたテストリードに対してキャップを着脱することにより測定対象のカテゴリが異なる電圧測定が可能な計測機器において、
前記テストリードに対して前記キャップを装着した状態のキャップ付きテストリードを前記計測機器本体に着脱自在に収納するための収納構造を備えており、前記収納構造は、上記いずれかの構成とされるキャップ付きテストリードの収納構造とされることを特徴とする計測機器が提供される。
本発明によれば、キャップ着脱のための作業が極めて簡単となり、キャップ着脱操作を人為的に行う必要をなくすることができる。
図1(a)は、本発明に従って構成されるキャップ付きテストリードを備えた計測機器の全体構成を示す図であり、図1(b)は、本発明に係るキャップ付きテストリード収納構造の部分拡大図であり、図1(c)は、キャップ付きテストリードを保持する保持部の斜視図である。 キャップ及びテストリードの正面図である。 図3(a)は、本発明に係るキャップ付きテストリード収納構造の他の実施例の部分拡大図であり、図3(b)は、キャップ付きテストリードを保持する保持部の他の実施例の斜視図である。 キャップ付きテストリードの使用態様を説明する図であり、図4(a)は、機器本体に収納された状態を示しており、図4(b)は、テストリードだけを取り外した状態を示している。 キャップ付きテストリードの使用態様を説明する図であり、図5(a)は、機器本体に収納された状態を示しており、図5(b)は、キャップ付きテストリードを取り外した状態を示している。 本発明に係るキャップ付きテストリード収納構造の他の実施例を説明するキャップ付きテストリードを備えた計測機器の全体構成を示す図である。 従来の計測機器の全体構成を示す図である。 従来のキャップ付きテストリードの使用態様を説明する図であり、図8(a)は、テストリードの正面図であり、図8(b)は、キャップ付きテストリードの一部断面正面図である。
以下、本発明に係るキャップ付きテストリードを備えた計測機器及び斯かる計測機器におけるキャップ付きテストリード収納構造を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(計測機器の全体構成)
図1に、本発明に従って構成されるキャップ付きテストリードを備えた計測機器及びキャップ付きテストリード収納構造の一実施例を示す。
キャップ付きテストリードを備えた計測機器の全体構成は、図7、図8(a)、(b)に関連して説明した従来の計測機器1Aと同様である。
つまり、図1に示すように、計測機器1は、メータ本体2とメータ本体2に接続されたプラス・マイナス一対のテストリード3(3A、3B)とにて構成される。メータ本体2には、測定切替スイッチ4及びデジタル表示部5などが設けられている。
プラス、マイナスのテストリード3A、3Bは、同じ形状、構造とされ、図8(a)に示す従来のテストリード3(3A、3B)と同様の構成とされる。即ち、図2を参照すると、本実施例においても、テストリード3は、外形断面が略円形の軸線方向に延在した略円柱状とされる絶縁性の細長形状のグリップ31を備えている。勿論、グリップ31は、その断面を多角形とすることもできる。グリップ31は、通常、直径(d31)が約6mm、全体長さ(L3)が約90mmとされる。グリップ31の先端部31aには、探針32が端面31a1から所定長さ(L1)(L1=10mm程度)だけ突出して設けられている。探針32は直径2mm程度の金属製の細長棒とされ、絶縁性のグリップ31の内部にてリード線33と電気的に接続されている。グリップ31の後端部31bからはリード線33が引き出され、リード線33の端部は、メータ本体2に電気的に接続されている。なお、従来、グリップ31には、その先端の探針32に隣接する位置(先端面31a1からの距離L34=10mm程度)に環状に突出したリング状凸部から成る直径(d34)が約8mm、厚さ(t34)が1mm程度とされるバリア34が形成されている。バリア34は、使用時に使用者の指が滑り探針32に接触するのを防止する滑り止め機能をなす。
また、本実施例においても、図2に示すように、テストリード3(3A、3B)の先端部31aには、それぞれ、別個に設けたキャップ50(50A、50B)が着脱可能に取り付けられる構成とされている。
すなわち、CATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、キャップ50(50A、50B)をテストリード先端部、即ち、グリップ31の先端部領域31aに嵌合させて、グリップ31と一体として使用される。
キャップ50は、従来と同様の構成とされ、グリップ先端部31aに嵌合する内孔51aを有する円筒状の支持部51と、グリップ先端部31aから突出した探針32が貫通する貫通孔52aが形成さえた探針被覆部52と、支持部51と探針被覆部52を接続する連結部53とを有している。支持部51の外径(d50)は、略バリア34の外径(d34)と同じとされる。
ただ、本実施例によれば、詳しくは後述するように、円筒状支持部51には、円筒状支持部51の探針被覆部52とは反対側の端部に、環状に突出したリング状凸部から成るバリア54が形成される。バリア54は、詳しくは後述するように、キャップ50を機器本体2に設けた保持部60に保持するための被保持部としての機能と、キャップ50を使用しての測定時における使用者の指が滑り探針32に接触するのを防止する滑り止め機能とをなす。通常、キャップ50の全長(L50)は、16mm程度とされ、キャップ50のバリア54の直径(d54)は、8〜12mm、厚さ(t54)は、1〜2mm、とされる。
次に、本発明の特徴をなすキャップ付きテストリード収納構造について説明する。
(キャップ付きテストリード収納構造)
図1(a)に示すように、本発明の計測機器1は、図7に示す従来の計測機器1Aと異なり、テストリード3(3A、3B)及びキャップ50(50A、50B)の収納構造において大きく異なる。
つまり、従来の計測機器1Aにおいては、計測機器本体2を収納する外箱100に設けた収納部に個々に収納されていたが、本発明によれば、テストリード3(3A、3B)とキャップ50(50A、50B)とは一体に取り付けられた状態にて、計測機器本体2の側面等に設けた保持部60(60A、60B)に取り外し自在に収納されている。
更に説明すると、本実施例によると、図1(a)に示すように、キャップ50(50A、50B)がそれぞれ取り付けられたプラス・マイナス一対のテストリード3(3A、3B)が別々に、例えば、キャップ50Aが一体に取り付けられたプラスのテストリード3Aが本体2の右側面に、また、キャップ50Bが一体に取り付けられたマイナスのテストリード3Bが本体2の左側面に、保持部60(60A、60B)にて着脱自在に取り付けられて収納されている。
キャップ付きテストリードの保持部60A、60Bは、同じ構造とされるので、本体2の右側面に設けられた保持部60Aについて説明する。
保持部60Aは、本実施例では、図1(b)、(c)に示すように、キャップ50Aに形成した鍔状バリア部54を上下より挟持して保持するために保持部、即ち、第1及び第2ホルダー61、62を備えており、機器本体2に一体に取り付けられている。ホルダー61、62は、本実施例では、樹脂又は金属製とされ、幅H1、H2、厚さT1、T2の部材を環形状、例えば、略円形状に成形し、円周の一部が軸線方向に切除され、幅W1、W2の開口部P1、P2を形成している。即ち、各ホルダー61、62は、C形状とされる弾性保持部材を形成している。
また、C形状をなすホルダー61、62は、キャップ50Aの鍔状バリア部(被保持部)54を上下より保持し得るに適した間隙を形成するように、互いに所定距離(g)だけ離間して配置されている。即ち、距離(g)は、鍔状バリア部の厚さ(t54)と同じか、若干小さくされ、鍔状バリア部54が僅かの押圧力によりこの間隙部(g)に出し入れ自在とされるのが好ましい。
また、本実施例では、ホルダー61、62は、キャップ50Aの支持部51及びテストリード3Aの先端円柱部分31aを保持し得るようにその内周部は、支持部51及び円柱部31aに適合した形状寸法とされている。従って、キャップ付きテストリード3Aを本体2に収納する場合には、キャップ50Aの支持部51及びテストリード3Aの円柱状先端部分31aを、ホルダー61、62の開口部P1、P2に当接させ、更に、本体側面方向へと押圧することにより、ホルダー61、62はその開口部P1、P2が弾性的に拡張され、キャップ50Aの支持部51及びテストリード3Aの先端部分31aを受容し、その後弾性的に、キャップ50Aの支持部51及びテストリード3Aの先端部分31aを保持することができる。
この時、キャップ50Aのリング状バリア部分、即ち、鍔部54が、両ホルダー61、62の間の離間部(g)に挿入設置される。従って、キャップ50Aは、支持部51がホルダー61にて保持されると共に、その鍔部54がホルダー61、62により挟持される。また、本実施例では、同時に、テストリード3Aの先端部分31a、即ち、リング状バリア部分34とキャップ50Aの鍔部54との間の先端円柱領域が、ホルダー62によって、保持される。この状態が図1(b)に示される。
(変更実施例1)
上記実施例では、ホルダー61、62は、キャップ50Aの鍔部54と共に、キャップ50Aの支持部51及びテストリード3Aの先端部分31aを保持するものとして説明したが、これに限定されるものではない。
つまり、図3(a)に示すように、キャップ50Aに形成するバリア部54をキャップ支持部51の端面部に形成するのではなく、更にキャップ支持部51をテストリード31のバリア部34の方へと延在させて形成し、ホルダー61、62は、キャップ50Aのバリア部54を挟持すると共に、バリア部54の両側支持部領域51を保持するようにしても良い。
この変更実施例の構成においても、テストリード3A自体は、その先端部31a及び探針部32がキャップ50Aに弾発的に嵌合装着されているので、本体収納時にキャップ50Aから脱落することはない。
(変更実施例2)
図3(b)に、保持部60(60A、60B)の他の実施例を示す。保持部60A、60Bは同じ構成とされるので、図3(b)には、保持部60Aのみを示す。
つまり、本変更実施例2では、保持部60Aは、計測機器本体2の側面より垂直に突出して形成され、互いに平行に配置された第1及び第2ホルダー61、62にて構成される。ホルダー61、62は、例えば樹脂又は金属製とされ、本例では、幅H0、長さW0、厚さT0の矩形状板部材とされているが、これに限定されるものではない。通常、幅H0は8mm、長さW0は8mm、厚さT0は2mm程度とされる。
また、ホルダー61、62には、互いに対向する内面に機器本体方向へと溝63が形成される。溝幅(g0)は、鍔状バリア部54の厚さ(t54)と同じか、若干小さくされ、また、ホルダー内面間隔(w1)及び最大溝間隔(w2)は、それぞれ、キャップ支持部51の外径(d50)及び鍔部54の直径(d54)と略同じとされる。従って、鍔状バリア部54が僅かの押圧力によりこの溝部63内へと出し入れ自在とされる。
以上説明したように、計測機器本体2に設けられる保持部60(60A、60B)は、キャップ50(50A、50B)の鍔状バリア部54を取り外し自在に、弾発的に保持し得る構造であれば、上記構造に限定されるものではなく、種々の構造が可能である。
次に、図1、図2を参照して説明した実施例1のテストリード収納構造を有する計測機器におけるキャップ付きテストリードの使用態様について説明する。
キャップ付きテストリードの保持部60A、60Bは、同じ構造とされるので、本体2の右側面に設けられた保持部60Aについて説明する。
(キャップ付きテストリードの使用態様)
本実施例の計測機器1によれば、図1(a)に示すように、テストリード3(3A、3B)とキャップ50(50A、50B)とは一体に取り付けられた状態にて、計測機器本体2の側面等に保持部60(60A、60B)により収納されている。
先ず、測定する対象の電圧が例えば100Vのコンセントとされるような低電圧の、所謂、測定場所がCATII(カテゴリーII)の電圧測定を行う場合について説明する。この場合は、テストリード3A、3Bにての測定が可能で、テストリード先端部31aに対するキャップ50A、50Bの装着は不要である。
従って、図4(a)に示すように、計測機器本体2の側面等に保持部60Aにより取り外し自在に取り付けられているテストリード3Aを、図4(a)に示すように、図4にて下方へと矢印B方向に引っ張る。キャップ50Aは、その鍔部54がホルダー61、62により挟持されているので、テストリード3Aに対する一方向への引抜き操作により、テストリード3Aだけが、下方へと引抜かれる。キャップ50Aは、保持部60Aに保持されたままである(図4(b)参照)。
測定が終了すると、テストリード31Aを下方より、図4(b)に示すように、その先端部31aがキャップ支持部円筒孔51a内に嵌合するように差し込むことにより収納することができる。この時、キャップ自体は、保持部60Aにより保持されているので、テストリード3Aを下方よりキャップ50Aに装着することは容易である。
このように、CATII(カテゴリーII)の電圧測定時には、以下の作業が必要となる。
STEP1:計測機器1の保持部60Aからテストリード3Aを外す。この時、方向1(テストリード3Aの軸線方向である矢印B方向)への引抜き操作でテストリード3Aは、キャップ無しの状態で取出される。
STEP2:測定する。
STEP3:テストリード3Aを計測機器の保持部60Aに収納する。この時、方向1(矢印B方向)とは反対方向から取付ける。テストリード3Aは、保持部60A及びキャップ50Aにより計測機器収納部に容易に収納される。
次に、測定する対象の電圧が例えば200Vの分電盤とされるような高電圧の、所謂、測定場所がCATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定を行う場合について説明する。この場合は、テストリード3Aにての測定は不可能で、テストリード先端部にキャップ50Aの装着が必須とされる。
従って、図5(a)に示すように、計測機器本体2の側面等に保持部60Aにより取り外し自在に取り付けられているテストリード3Aを、図5(b)に示すように、図5(b)にて上記B方向(図4(a))とは異なる、本実施例ではテストリード3Aの軸線方向であるB方向とは直交する右側方向へと矢印C方向に引っ張る。
キャップ50A及びテストリード3Aは、ホルダー61、62の開口部P1、P2より外方へと引き抜かれる。つまり、キャップ付きテストリード3Aが本体2から分離して取外される。従って、使用者は直ちに測定作業に移ることができる。
CATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、以下の作業が必要となる。
STEP1:計測機器2の保持部60Aからテストリード3Aを外す。この時、上記方向1と異なる方向2への引抜き操作で、キャップ付きの状態で取出される。
STEP2:測定する。
STEP3:キャップ付きのテストリード3Aを計測機器2の保持部60Aに収納する。この時、方向2とは反対方向から取付けることで、キャップ付きの状態で取り付けが可能とされる。
このように、本発明によれば、測定カテゴリの違いにかかわらず、3STEPの動作で済む。従来例では、上述のように、CATIII(カテゴリーIII)以上の電圧測定時には、7STEPを必要とした。本発明では、キャップ着脱のための作業が極めて簡単となり、キャップ着脱操作を人為的に行う必要をなくすことができる。
勿論、本発明においても、従来使用されているキャップ50を別個に設けた構造の計測機器が有する利点、即ち、
(1)測定対象のカテゴリが異なっても、即ち、測定される電圧の違いにより、テストリードそのものを交換する必要がない。
(2)テストリード先端部に対するキャップの着脱作業のみで良い。
(3)従って、計測機器の構造を複雑とし、また、価格を著しく増大させるものでもない。
といった利点をも有している。
実施例2
図6に、本発明に係るキャップ付きテストリード収納構造の他の実施例を示す。実施例1においては、プラス・マイナス一対をなすキャップ付きテストリード3(3A、3B)はそれぞれ個別に、例えば、計測機器1の側面等にホルダー60(60A、60B)により収納されるものとして説明した。
本実施例によれば、図6に示すように、対をなすキャップ付きテストリードは、例えば、計測機器1の側面等に設けた保持部60に2本一緒に収納することもできる。勿論この場合は、保持部60のホルダー61、62は、計測機器側面より突出して、2個のキャップ50(50A、50B)を収納し得る大きさとされる。
本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を達成し得ることは明らかである。
1 計測機器
2 機器本体
3(3A、3B) テストリード
4 スイッチ
5 表示部
31 グリップ
31a グリップ先端部
32 探針
33 リード線
34 バリア部
50(50A、50B) キャップ
51 支持部
52 探針被覆部
54 バリア部(鍔部、被保持部)
60(60A、60B) 保持部
61、62 ホルダー

Claims (6)

  1. 計測機器本体に接続されたテストリードに対してキャップを着脱することにより測定対象のカテゴリが異なる電圧測定が可能な計測機器におけるキャップ付きテストリードの収納構造であって、
    前記テストリードの先端部に着脱可能とされる前記キャップに鍔状の被保持部を形成し、前記計測機器本体には、前記キャップの被保持部を着脱可能に保持する保持部を設け、
    前記テストリードの先端部に前記キャップを装着した状態で、前記キャップの前記被保持部を前記計測機器本体の前記保持部に保持させ、
    前記保持部は、
    (a)前記テストリードの前記計測機器本体に対する一方向への引抜き操作では、前記キャップを保持することにより、前記テストリードだけが前記計測機器本体から取出され、
    (b)前記テストリードの前記計測機器本体に対する前記一方向に対して異なる他の方向への引抜き操作では、前記キャップを保持することがなく、前記テストリードは前記キャップを装着した状態で前記計測機器本体から取出される、
    ことを特徴とするキャップ付きテストリードの収納構造。
  2. 前記テストリードは、細長形状のグリップと、前記グリップの先端から突出した探針と、を有し、
    前記キャップは、前記グリップの先端部に嵌合する支持部と、前記グリップの前記探針が貫通する貫通孔が形成された探針被覆部と、を有し、前記支持部に前記鍔状被保持部を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付きテストリードの収納構造。
  3. 前記保持部は、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に沿って互いに所定の間隙(g)にて離間して配置され、前記計測機器本体に取り付けられた第1及び第2ホルダーを有し、前記間隙(g)に、前記鍔状被保持部が着脱自在に保持されることを特徴とする請求項2に記載のキャップ付きテストリードの収納構造。
  4. 前記第1及び第2ホルダーは、樹脂又は金属製とされ、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に直交する形状が環形状とされ、更に、前記キャップ付きテストリードの軸線方向に沿って一部が切除され、前記キャップ付きテストリードを装着するための開口部を形成していることを特徴とする請求項3に記載のキャップ付きテストリードの収納構造。
  5. 前記保持部は、前記計測機器本体に対して垂直に突出して形成され、且つ、互いに平行に所定の間隔を持って配置された対をなす第1及び第2ホルダーを有し、前記第1及び第2ホルダーの対向面に溝を形成し、前記第1及び第2ホルダーの対向面に形成した前記溝に前記鍔状被保持部が着脱自在に保持されることを特徴とする請求項2に記載のキャップ付きテストリードの収納構造。
  6. 計測機器本体に接続されたテストリードに対してキャップを着脱することにより測定対象のカテゴリが異なる電圧測定が可能な計測機器において、
    前記テストリードに対して前記キャップを装着した状態のキャップ付きテストリードを前記計測機器本体に着脱自在に収納するための収納構造を備えており、前記収納構造は、請求項1〜5のいずれかの項に記載のキャップ付きテストリードの収納構造とされることを特徴とする計測機器。
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