JP5389707B2 - 測定用プローブ - Google Patents

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Description

本発明は、電気的特性を測定する測定器に接続される測定用プローブに関するものである。
携帯型テスター(回路計)などの測定器に繋がる測定用プローブを、測定対象体に接触させて、電圧等の電気的特性の測定をすることが従来から行われている。例えば、特許文献1には、携帯型テスターに接続される接触型の一対のテストプローブ(測定用プローブ)が記載されている。
特許文献1に記載された測定用プローブは、測定対象物に接触させる探針がグリップ(把持部)から突出して構成されている。
このような測定用プローブには、接触させた測定対象物から、意図しない高い過渡電圧(スパイク電圧)が掛る場合がある。この掛りうる過渡電圧の高低は、測定を行う環境によって異なる。このような高い過渡電圧が掛っても安全に測定を行えるように、世界標準の安全規格であるIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格では、使用する環境に応じた測定用プローブの構造を規定している。
IEC 61010規格では、掛りうる過渡電圧の低いほうから高い順に、使用する環境をI〜IVのカテゴリー(CAT)に区分けしており、測定用プローブの把持部から探針が突出する長さを、CAT IIでは19mm以下、CAT III,IVでは4mm以下に制限している。
常に、4mmの短い探針の測定用プローブを用いて測定を行うと、測定器が対応さえしていればCAT I〜IVの全ての環境下で測定を安全に行うことができる。しかしながら、CAT IIまでの環境下で測定を行う場合、19mmまでの長い探針での測定が許容されているので、長い探針に比べて短い探針の測定用プローブを用いると測定対象物に接触しづらく測定に不便である。特に、商用電源コンセントの電極のように測定対象物が穴の奥にある場合、短い探針では接触させることが困難である。
このため、CAT II以下に対応する長い探針の測定用プローブ、およびCAT III以上に対応する短い探針の測定用プローブの2種の測定用プローブを常備して、測定環境に合わせて使用する測定用プローブを交換することも考えられる。しかしながら、2種の測定用プローブを常備して持ち運ぶのは不便である。また、長い探針の測定用プローブを持ち運ぶと破損が生じやすい。
特開平10−239350号公報
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、探針の長さを2種の長さに簡便に変更することができ、さらに探針の破損を防止することができる測定用プローブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された測定用プローブは、電気的特性を測定する測定器に接続されて先端側を測定対象物に接触させる導電性で略棒状の探針と、該探針の後端側を覆って支持する絶縁性で棒状の把持部と、筒状に形成されていて該探針の軸線方向に移動自在に該把持部に嵌められると共に、その筒状の先端が該探針を外界に突出可能に該探針よりも僅かに大径に形成されている絶縁性の探針カバーとを有しており、該探針カバーおよび該把持部が互いに係合して、該第一の規定値の長さで該探針カバーから該探針を外界に突出させる第一の位置、該第一の規定値の長さよりも短い第二の規定値の長さで該探針カバーから該探針を外界に突出させる第二の位置、および、該探針カバーから該探針を外界に突出させずに該探針カバーの内部に収容する第三の位置の各位置で該把持部に該探針カバーを位置決めする位置決め機構を有し、該位置決め機構として、該探針カバーがその筒状の内壁に凸部を有すると共に、該把持部が該第一、第二および第三の各位置で該凸部を係止する第一、第二および第三の係止部を有していて、該探針カバーの筒状の壁部にU字型にスリットが形成されており、該スリットで区画されて形成された板ばねの自由端部に前記凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の測定用プローブは、請求項1に記載されたもので、前記スリットのU字型の平行し合う部分が、前記探針の軸線方向に沿う向きで形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の測定用プローブは、請求項1または2に記載されたもので、前記第一、第二および第三の係止部として、前記把持部の表面に前記凸部が嵌合可能に形成された第一、第二および第三の凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の測定用プローブは、請求項3に記載されたもので、前記把持部には、前記凸部が摺動自在に嵌って前記軸線方向への移動をガイドするガイド溝が形成されており、前記第一から第三の凹部が、該ガイド溝の溝底に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の測定用プローブは、請求項1または2に記載されたもので、前記把持部には、前記凸部が摺動自在に嵌って前記軸線方向への移動をガイドするガイド溝が形成されており、前記第一、第二および第三の係止部として、該ガイド溝から前記軸線方向に直交する方向に延伸されて該凸部が嵌る第一、第二および第三の枝溝が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブは、請求項1から5のいずれかに記載されたもので、前記探針カバーが、前記筒状の壁部の一部に孔開けされた表示窓を有しており、前記第一の位置に該探針カバーが位置決めされた状態で該表示窓から視認可能な該把持部の表面に、前記第一の規定値の長さで外界に突出した該探針および前記測定器を用いて測定可能な安全規格上の区分を示す第一の表示が付されており、前記第二の位置に該探針カバーが位置決めされた状態で該表示窓から視認可能な該把持部の表面に、前記第二の規定値の長さで外界に突出した該探針および該測定器を用いて測定可能な安全規格上の区分を示す第二の表示が付されていることを特徴とする。
請求項に記載の測定用プローブは、請求項に記載されたもので、前記第一および第二の表示には、さらに前記測定器の測定可能な定格電圧を表す表示が含まれていることを特徴とする。
本発明の測定用プローブによれば、第一〜第三の位置で探針カバーが把持部に位置決めされて、第一若しくは第二の規定値の長さで探針を外界に突出させ、または探針カバー内に探針を収容することにより、例えば、第一の規定値を19mmとすることで、通常状態ではIEC61010規格のCAT IIに準拠した測定用プローブとして使用することができ、また、第二の規定値を4mmとすることで、同規格のCAT III,IVに準拠した測定用プローブとして使用することもできる。第一および第二の規定値は、適応する他の安全規格等に合わせて適宜変更してもよい。このように、一本の測定用プローブで安全規格の複数のカテゴリー(区分)に対応して測定を行うことができるので、複数種の測定用プローブを常備する必要がなく、測定に便利で、しかも安全である。さらに、探針カバー内に探針が収容されるので、搬送などの際の探針の破損を防止することができる。
本発明の測定用プローブによれば、探針カバーがその筒状の内壁に凸部を有すると共に、把持部が凸部と嵌合する凹部または枝溝等の係止部を有する構成とすることにより、簡便な構造でありながら探針カバーを第一〜第三の位置に確実に位置決めすることができる。
本発明の測定用プローブによれば、把持部には、凸部が摺動自在に嵌って軸線方向への移動をガイドするガイド溝が形成されていることにより、凸部の位置を凹部等の係止部の位置に確実に合わせることができると共に、把持部から探針カバーが外れない。
本発明の測定用プローブによれば、探針カバーに板ばねを形成してそこに凸部を形成することにより、凸部がばね性を有するため、把持部に確実に探針カバーを位置決め固定でき、不用意に探針カバーが動くことを防止できる。また、測定用プローブを組み立てる際に、探針カバーを把持部に嵌め込みやすい。
本発明の測定用プローブによれば、探針カバーの表示用窓から、探針の突出する長さに合わせた安全規格上の区分の表示が視認できるので、誤った環境下等での測定を防止することができる。また、測定器の定格電圧も表示することで、測定器の破損等を防止することができる。
本発明を適用する測定用プローブを示す斜視図である。 本発明を適用する測定用プローブの探針および把持部を示す一部拡大正面図(a)および一部拡大側面図(b)である。 本発明を適用する測定用プローブの使用状態を示す一部拡大正面図(a)、そのG−G線断面図(b)、および一部拡大側面図(c)である。 本発明を適用する測定用プローブの他の使用状態を示す一部拡大正面図(a)および一部拡大側面図(b)である。 本発明を適用する測定用プローブの他の使用状態を示す一部拡大正面図(a)および一部拡大側面図(b)である。 本発明を適用する測定用プローブの把持部の他の例を示す一部拡大正面図である。 本発明を適用する測定用プローブの把持部の他の例(a)(b)を示す一部拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明の測定用プローブを、図面を参照して説明する。
図1に示す測定用プローブ1は、探針2、把持部3、探針カバー4、および絶縁電線5を有して構成されている。この測定用プローブ1は、一対で用いられて、電気的特性を測定する非図示の測定器に各々の絶縁電線5が接続されて使用されるものである。
測定用プローブ1の先端側(図の左側)に突出する探針2は、導電性を有していて、測定対象物に接触させるものである。探針2の後端側(非図示)は、把持部3の中で絶縁電線5に電気的に接続されている。絶縁電線5の非図示側の端部には、測定器に接続するためのコネクタが付されていてもよく、直接測定器が接続されていてもよい。
この測定用プローブ1は、図3(a)に示すように探針カバー4を第一の位置に移動させることで第一の規定値Aの長さで探針2を外界に突出させ、図4(a)に示すように探針カバー4を第二の位置に移動させることで第二の規定値Bの長さで探針2を外界に突出させ、図5(a)に示すように探針カバー4を第三の位置に移動させることで探針カバー4の内部に探針2を収容するものである。
規定値Aは、IEC61010規格のCAT IIに準拠させて19mmまたはそれ以下の長さとする。規定値Bは、同規格のCAT III,IVに準拠させて4mmまたはそれ以下の長さとする。以下、詳細に説明する。
図2に、測定用プローブ1の先端側の構造を、探針カバー4を取り外した状態で図示する。図2(a)の正面図に示すように、探針2は、例えば丸棒状に形成された黄銅の表面に、金またはニッケルがめっきされて形成されている。探針2の先端(図の左端)は、測定対象物に接触しやすいように円錐状に尖らせた形状に形成されている。この探針2の後端側は、それよりも太くて握りやすい径の丸棒状の把持部3によって覆われて支持されている。把持部3の先端側(図の左側)を、一例として同図に示すように先端に向けて径を徐々に細くした台形錐状に形成してもよい。探針2の把持部3による支持は、例えばねじ込みや接着など、従来の一般的な測定用プローブと同様にして支持されている。これにより、同図に示すように、探針2は、その軸線Xが把持部3の軸線と同軸になるように把持部3の先端から突出して固定されている。把持部3は、正極用に用いるものを赤色で、負極用に用いるものを黒色で形成することが好ましい。
把持部3は、絶縁性の例えばポリ塩化ビニル樹脂によって一体成型されて、内部で探針2および絶縁電線5(図1参照)を固定可能に略円筒状に形成されている。この把持部3には、図2(a)に示すように、正面側(図の観察面側)にガイド溝10、第一の凹部11(本発明の第一の係止部)、第二の凹部12(本発明の第二の係止部)、および第三の凹部13(本発明の第三の係止部)が形成されている。凹部11〜13は、ガイド溝10の溝底に、各々探針2まで貫通しない同じ深さで、各々同径の丸穴で形成されている。これらの丸穴の縁は、緩やかに窪むように曲面状に形成されている。ガイド溝10は、軸線X方向に沿って把持部3の所定範囲にわたって形成されていて、後述する凸部23を軸線X方向に移動させて凹部11〜13に嵌るようにガイドすると共に、凸部23が所定範囲内で移動するように移動する範囲を規定する溝である。このガイド溝10、および凹部11〜13は、把持部3の裏面側(図の非観察面側)にも同様に形成されている。
また、把持部3には、図2(b)に示すように、その側面に第一の表示である文字表示15、および第二の表示である文字表示16が付されている。
探針カバー4は、絶縁性の一例としてポリプロピレンによって一体成型されている。図3(a)およびそのG−G線断面図の図3(b)に示すように、探針カバー4は、軸線X方向に移動自在に把持部3の外壁に嵌るように、把持部3よりも僅かに大径の略円筒状に形成されている。探針カバー4の先端側(図の左側)は、把持部3の先端側の台形錘形状にちょうど嵌るよう先端に向けて径を細くした筒状に形成されている。さらに、探針カバー4の先端には、そこから探針2を外界に突出可能に探針2よりも僅かに大径の先端孔20が形成されている。図3(b)に示すように、先端孔20の円筒内側の縁壁が、把持部3の先端と当接するように形成することが好ましい。
図3(a)に示すように探針カバー4には、その筒状の壁部にU字型のスリット21が形成されている。このスリット21のU字型の平行し合う部分は、軸線X方向に沿うように形成されている。また、スリット21のU字型の曲線部分は、一例として探針カバーの先端側を向く方向で形成されている。このスリット21によって円筒壁が区画されることで、円筒壁部に、樹脂による可撓性によってばね性を有した板ばね22が形成されている。この板ばね22の自由端部の内壁には、図3(b)に示すように、なだらかに隆起させた凸部23が形成されている。これら、スリット21、板ばね22、および凸部23は、探針カバー4の裏面側にも同様に形成されている。
凸部23は、ガイド溝10に嵌って、板ばね22が撓んでその弾性で溝底に押し付けられつつ摺動すると共に、凹部11〜13に嵌合可能な大きさで形成されている。凸部23が凹部11〜13に嵌合した際には、板ばね22は平坦に戻るか、またはやや撓んだ状態となるようになっている。凸部23と凹部11〜13とが本発明の位置決め機構になって、探針カバー4と把持部3とが互いに係合して探針カバー4が第一〜第三の位置に位置決めされる。
凹部11〜13の各位置は、凸部23が嵌合した際に、探針カバー4が前述した第一〜第三の位置となるような位置で把持部3に形成されている。
また、探針カバー4は、図3(c)に示すように、その筒状の壁部の一部に孔開けされた表示窓24を有している。
図2(b)に示した文字表示15は、第一の位置に探針カバー4が位置決めされた状態で、表示窓24から視認可能な把持部3の表面に付されている。また、文字表示16は、第二の位置に探針カバー4が位置決めされた状態で表示窓24から視認可能な把持部3の表面に付されている。
文字表示15は、規定値Aの長さだけ外界に探針2が突出した測定用プローブ1およびこれと組み合わせて使用される測定器を用いて測定可能なIEC61010規格上のカテゴリー(区分)と測定器の定格電圧とを示す表示である。文字表示16は、規定値Bの長さだけ外界に探針2が突出した測定用プローブ1および前記の測定器で測定可能な同規格上のカテゴリーと測定器の定格電圧とを示す表示である。例えば、測定器がCAT IIIに準拠して定格電圧が600Vである場合、同図に示すように、文字表示15としてカテゴリーを示す「CATII」の文字と定格電圧の「600V」の文字とを連結して付し、文字表示16としてカテゴリーを示す「CATIII」の文字と、定格電圧の「600V」の文字とを連結して付す。文字表示15,16として、少なくともカテゴリーを示す表示を付すことが好ましい。
なお、表示窓24、および文字表示15,16は、図の観察面側および非観察面側の2か所に付してもよい。また、表示は例示した文字に限られず、他の文字や記号や絵文字(ピクトグラム)等で表示してもよい。
この文字表示15,16は、把持部3の成型用の金型に、表示する文字の型を付しておくことで、成型時に樹脂表面を凸状または凹状に形成して付してもよい。文字表示15,16は、凹状に形成したほうがスムーズに探針カバー4を移動させることができるので好ましい。文字表示15,16を凸状にして付す場合、探針カバー4がこの凸状に引っ掛からずにスムーズに摺動し合うように、凸状の高さを低く形成することが好ましい。また、文字表示15,16は、印刷により付してもよい。
探針カバー4は、その胴部の中央付近に円環凸状に形成された鍔25を有している。鍔25は、一例として、表示窓24近くで、表示窓24よりも先端側に形成されている。
次に、この測定用プローブ1の使用方法について説明する。
安全規格のCAT II以下の環境下で測定を行う場合には、図3に示すように、探針カバー4を第一の位置、すなわち前述したように凸部23が凹部11に嵌る位置に移動させる。この場合、凸部23と凹部11とが嵌合して、探針カバー4が把持部3に位置決めされ、CAT IIに準拠した規定値A(19mm)だけ探針2が探針カバー4から突出する。
このように探針2が長く突出するので、測定者は、測定対象物(非図示)に探針2を容易に接触させることができる。特に、商用電源コンセントの電極のように穴の奥にある電極にも探針2が届くので、特殊なプローブを用いることなく測定を行うことができる。
この状態で、把持部3の後端側(図の右側)に向けて探針カバー4をさらに移動させようとしても、先端孔20の縁壁が把持部3の先端に当接しているため、探針カバー4はこれ以上移動しない。したがって、探針2が規定値Aよりも長く突出しないので、測定用プローブ1がCAT IIに確実に準拠して、測定者は測定を安全に行うことができる。なお、先端孔20の縁壁と把持部3の先端とが当接しないような形状に形成されている場合であっても、凹部11はガイド溝10の溝底に形成されているので、凹部11の穴縁よりも高いガイド溝10の端部の壁に凸部23が当たるため、それよりも把持部3の後端側に探針カバー4が移動しない。
また、測定者は、鍔25があるので、それよりも後端側を把持して、探針2を測定対象物に接触させて測定する。したがって、探針2から離れた位置を把持することになるので、測定者が誤って探針2や測定対象物に接触して感電することが防止でき、安全である。
また、測定者は表示窓24の近くを把持するので、その際に文字表示15を視認しやすい。このため、測定者は使用可能な安全規格上のカテゴリーや定格電圧を正しく認識できるので、誤った環境下等での測定を防止することができる。
次に、安全規格のCAT IIIの環境下で測定を行う場合について説明する。
この場合、探針カバー4を把持部3の先端側に指等で動かす。探針カバー4に鍔25が形成されているため、測定者は鍔25に指を掛けられるので、探針カバー4を容易に動かすことができる。
この際に、凸部23がなだらかに隆起して形成されているので、測定者が過度に力を加えることなく適度な力を加えることで凸部23が凹部11から抜けだす。さらに、凹部11を抜け出す時よりも小さな力で、凸部23がガイド溝10内をスムーズに摺動して軸線X方向に沿って先端側に移動する。凸部23が、凹部12の位置まで摺動すると、凹部12に嵌合して引っ掛かる。このため、測定者は、その位置が第二の位置であることがわかり、それ以上探針カバー4を動かすことをやめる。これにより、図4(a)に示すように探針2が規定値B(4mm)の長さで突出して、安全規格のCAT IIIに準拠した測定用プローブ1となる。この測定用プローブ1の探針2を測定対象物に接触させて、測定者はCAT IIIの環境下で安全に測定を行うことができる。
また、図4(b)に示すように、表示窓24から文字表示16が視認できるので、測定者はこの表示からCAT IIIに準拠した環境下で測定が可能になったことを確認することができる。
なお、測定器が安全規格のCAT IVに対応していれば、この状態の測定用プローブ1を用いてCAT IVの環境下で測定を安全に行うことができる。また、この測定用プローブ1でCAT II以下の環境下で測定を行ってもよい。
次に、測定用プローブ1を保管や搬送する場合について説明する。
この場合、図4の状態から探針カバー4を把持部3の先端側にさらに指等で動かす。この際に凸部23は適度な加力で凹部12から抜け出して、それよりも弱い加力でガイド溝10内を摺動して凹部13に嵌合して、探針カバー4が図5に示す第三の位置に位置決めされる。凹部13はガイド溝10の溝底に形成されているので、凹部13の穴縁よりも高いガイド溝10の端部の壁に凸部23が当たるため、それよりも把持部3の先端側に探針カバー4が移動せずに抜け止めされる。
この状態では、同図に示すように、探針2が探針カバー4内に収容されるので、探針2の破損を防止することができる。この場合には、図4(b)に示すように、表示窓24には何も表示されない。
探針カバー4を第三の位置から第二の位置へ移動させたり、第二の位置から第一の位置に移動させたりすることも前述と同様にして行う。測定者は、探針カバー4を所望の第一〜第三の位置に移動させることができ、その各位置で探針カバー4は把持部3に位置決め固定される。これにより、測定用プローブ1を、CAT IIに準拠したものとしたり、CAT IIIに準拠したものとしたり、探針2を覆って保護したものとすることができる。
なお、ガイド溝10および凹部11〜13と、凸部23とを、把持部3および探針カバー4の正面側および裏面側の2か所に形成した方が機械的強度に優れるため好ましいが、いずれか一方だけに形成してもよい。
また、把持部3にガイド溝10を設けた方が探針カバー4の軸線X方向への移動がガイドされるので好ましいが、図6に示すように、ガイド溝10を形成せずに把持部3の表面に凹部11,12,13を形成してもよい。
また、板ばね22の自由端が探針カバー4の先端部側の方向になるようにスリット21を形成した例について説明したが、板ばね22の自由端が後端部側の方向になるようにスリット21を形成してその自由端に凸部23を形成してもよい。この場合、ガイド溝10等の位置は凸部23の位置に対応した位置に形成する。
また、探針カバー4にスリット21および板ばね22を形成して、そこに凸部23を形成した例について説明したが、探針カバー4にスリット21等を形成せずに探針カバー4の円筒状の内壁に凸部23を形成してもよい。この場合、探針カバー4の円筒が樹脂製で可撓性を有して歪むことで、凸部23がガイド溝10内を摺動する。
また、表示窓24および文字表示15,16を形成したほうが好ましいが、これらを形成しない構成とすることもできる。
さらに、鍔25を形成した例について説明したが、鍔25を形成しない構成とすることもできる。この場合、例えば表示窓24に測定者が指を掛けて探針カバー4を移動させてもよい。
また、把持部3に換えて、図7(a)に示す把持部3aや図7(b)に示す把持部3bを用いることもできる。
図7(a)に、測定用プローブの先端側の構造を、探針カバー4を取り外した状態で図示する。把持部3aには、探針カバー4の凸部23(図3参照)が摺動自在に嵌ってその軸線X方向への移動をガイドするガイド溝30が形成されている。このガイド溝30には、本発明の第一、第二および第三の係止部として、ガイド溝30から軸線Xに直交する方向に延伸されて凸部23が嵌る第一の枝溝31、第二の枝溝32、および第三の枝溝33が形成されている。これら溝30〜33の平面展開図を同図下側の丸枠内に示す。溝30〜33の深さは、凸部23がちょうど摺動する程度の溝深さで形成されている。ガイド溝30から枝溝31〜33が分岐する位置は、図2(a)に示したガイド溝10の凹部11〜13の形成された位置とする。この各溝30〜33は、図7(a)の裏面側(図の非観察面側)にも形成されている。
この把持部3aに嵌め込んだ非図示の探針カバー4を回転させて、凸部23を枝溝31〜33に嵌めることで、探針カバー4の軸線X方向への移動が規制されるため、探針カバー4を第一〜第三の位置に位置決めすることができる。枝溝31〜33の長さは、探針カバー4が90度程度回転する長さで形成することが好ましい。
図7(b)に示す把持部3bのガイド溝30aは、同図の下側丸枠内に平面展開図で示すように、図7(a)に示した直線状のガイド溝30を、くの字状に折れ曲げた形状で形成したものである。このくの字状の頂部から枝溝32aが軸線Xに直交する方向で、かつ、くの字状の外側に遠ざかる方向に形成されている。枝溝31a、33aはガイド溝30aのくの字状の端部から軸線Xに直交する方向で、かつ、くの字状から遠ざかる枝溝32aと反対方向に形成されている。枝溝31a〜33aを形成する軸線X方向の位置は、図7(a)の枝溝31〜33を形成した軸線X方向の位置と同じ位置となるように形成されている。この各溝30a〜33aは、図7(b)の裏面側にも形成されている。
この把持部3bに嵌め込んだ非図示の探針カバー4は、その凸部23がくの字状のガイド溝30a内を摺動するので、回転しつつガイド溝30aに沿って軸線X方向に移動する。探針カバー4の凸部23を枝溝31a〜33aに嵌めることで、探針カバー4の軸線X方向への移動が規制されるため、探針カバー4を第一〜第三の位置に位置決めすることができる。
くの字状にガイド溝30aが形成されているので、第一の位置から第二の位置に移動する際の探針カバー4の回転方向と、第二の位置から第三の位置に移動する際の探針カバー4の回転方向とが逆方向になる。したがって、探針カバー4は回転方向が変わる第二の位置で停止するので、測定者は、探針カバー4が第二の位置に来たことを確実に感知することができる。
なお、この把持部3a,3bを用いる場合には、探針カバー4には、スリット21および板ばね22を形成せずに、円筒状の内壁に凸部23を形成してもよい。また、表示窓24から文字表示15,16が視認可能となるような位置に、表示窓24および文字表示15,16を適宜位置を変更して形成する。
把持部に探針カバーを位置決めする位置決め機構の他の例として、探針カバー4に凸部23の代りに孔を設け、把持部3に凹部11,12,13の代りにねじ穴を設け、この探針カバーの孔を通して把持部のねじ穴に雄ねじをねじ止めすることで、第一〜第三の位置に探針カバーを位置決めする構成としてもよい。
1は測定用プローブ、2は探針、3,3a,3bは把持部、4は探針カバー、5は絶縁電線、10はガイド溝、11は第一の凹部、12は第二の凹部、13は第三の凹部、15は第一の文字表示、16は第二の文字表示、20は先端孔、21はスリット、22は板ばね、23は凸部、24は表示窓、25は鍔、30,30aはガイド溝、31,31aは第一の枝溝、32,32aは第二の枝溝、33,33aは第三の枝溝、Aは第一の規定値、Bは第二の規定値、Xは探針2の軸線である。

Claims (7)

  1. 電気的特性を測定する測定器に接続されて先端側を測定対象物に接触させる導電性で略棒状の探針と、該探針の後端側を覆って支持する絶縁性で棒状の把持部と、筒状に形成されていて該探針の軸線方向に移動自在に該把持部に嵌められると共に、その筒状の先端が該探針を外界に突出可能に該探針よりも僅かに大径に形成されている絶縁性の探針カバーとを有しており、
    該探針カバーおよび該把持部が互いに係合して、該第一の規定値の長さで該探針カバーから該探針を外界に突出させる第一の位置、該第一の規定値の長さよりも短い第二の規定値の長さで該探針カバーから該探針を外界に突出させる第二の位置、および、該探針カバーから該探針を外界に突出させずに該探針カバーの内部に収容する第三の位置の各位置で該把持部に該探針カバーを位置決めする位置決め機構を有し
    該位置決め機構として、該探針カバーがその筒状の内壁に凸部を有すると共に、該把持部が該第一、第二および第三の各位置で該凸部を係止する第一、第二および第三の係止部を有していて、
    該探針カバーの筒状の壁部にU字型にスリットが形成されており、該スリットで区画されて形成された板ばねの自由端部に前記凸部が形成されていることを特徴とする測定用プローブ。
  2. 前記スリットのU字型の平行し合う部分が、前記探針の軸線方向に沿う向きで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の測定用プローブ。
  3. 前記第一、第二および第三の係止部として、前記把持部の表面に前記凸部が嵌合可能に形成された第一、第二および第三の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の測定用プローブ。
  4. 前記把持部には、前記凸部が摺動自在に嵌って前記軸線方向への移動をガイドするガイド溝が形成されており、前記第一から第三の凹部が、該ガイド溝の溝底に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の測定用プローブ。
  5. 前記把持部には、前記凸部が摺動自在に嵌って前記軸線方向への移動をガイドするガイド溝が形成されており、前記第一、第二および第三の係止部として、該ガイド溝から前記軸線方向に直交する方向に延伸されて該凸部が嵌る第一、第二および第三の枝溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の測定用プローブ。
  6. 前記探針カバーが、前記筒状の壁部の一部に孔開けされた表示窓を有しており、前記第一の位置に該探針カバーが位置決めされた状態で該表示窓から視認可能な該把持部の表面に、前記第一の規定値の長さで外界に突出した該探針および前記測定器を用いて測定可能な安全規格上の区分を示す第一の表示が付されており、前記第二の位置に該探針カバーが位置決めされた状態で該表示窓から視認可能な該把持部の表面に、前記第二の規定値の長さで外界に突出した該探針および該測定器を用いて測定可能な安全規格上の区分を示す第二の表示が付されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の測定用プローブ。
  7. 前記第一および第二の表示には、さらに前記測定器の測定可能な定格電圧を表す表示が含まれていることを特徴とする請求項に記載の測定用プローブ。
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