JP5388109B2 - 誘導加熱装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

誘導加熱装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の誘導加熱コイルを用いた誘導加熱装置等に係り、特に、近接して配置された複数の誘導加熱コイルに個別に電力を供給して、各誘導加熱コイルの電力制御を行う誘導加熱装置、その制御方法、及びその制御方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
ウェハを熱処理する半導体製造装置は、熱ひずみ等の問題からウェハの表面温度差をできるだけ小さく(例えば、±1℃以内に)制御する必要がある。また、所望の高温(例えば、1350℃)まで高速で温度上昇(例えば、100℃/秒)させる必要がある。そこで、誘導加熱コイルを複数に分割して、分割された誘導加熱コイルごとに個別に高周波電源(例えば、インバータ)を接続して電力制御を行う誘導加熱装置が広く知られている。ところが、分割された誘導加熱コイルは互いに近接しているので、相互誘導インダクタンスMが存在し、相互誘導電圧が発生する状態となる。そのため、各インバータが相互インダクタンスを介して並列運転される状態となり、各インバータで電流位相にズレがある場合はインバータ相互間で電力の授受が生じることがある。言い換えると、複数のインバータ間に循環電流(横流)が流れるおそれがある。また、各インバータの電流位相のズレによって、分割された誘導加熱コイル間で磁界に位相差が生じるため、隣接する誘導加熱コイルの境界付近で磁界が弱まり、誘導加熱電力による発熱密度が低下する。その結果、被加熱物(ウェハなど)の表面に温度ムラが生じるおそれがある。
そこで、隣接する誘導加熱コイル間に相互誘導電圧が生じて相互インダクタンスが存在する状況下でも、インバータ相互間に循環電流が流れないようにすると共に、分割された誘導加熱コイルの境界付近で発熱密度が低下しないようにして、誘導加熱電力の適正な制御を行うことが可能な「ゾーンコントロール誘導加熱(Zone Controlled Induction Heating:ZCIH)」の技術が発明者等によって提案された(例えば、特許文献1参照)。このZCIHの技術によれば、各電源ユニットは、それぞれ、降圧チョッパと電圧形インバータ(以下、単にインバータという)とを備えて構成されている。そして、複数の電力供給ゾーンに分割された各電源ユニットは、分割されたそれぞれの誘導加熱コイルに個別に接続されて電力供給を行っている。
このとき、各電源ユニットにおけるそれぞれのインバータの電流同期制御(つまり、電流位相の同期制御)によって、各インバータに流れる電流位相を同期させることにより、複数のインバータ間に循環電流が流れないようにしている。言い換えると、複数のインバータ間で電流の授受がないようにして、インバータへ流れ込む回生電力によって過電圧が発生することのないようにしている。また、インバータの電流同期制御によって、分割されたそれぞれの誘導加熱コイルに流れる電流位相を同期させることにより、各誘導加熱コイルの境界付近で誘導加熱電力による発熱密度が急激に低下しないようにしている。さらに、各降圧チョッパによってそれぞれのインバータの入力電圧を制御することにより、各インバータの電流振幅制御を行い、各誘導加熱コイルへ供給する誘導加熱電力の制御を行っている。すなわち、特許文献1に開示されたZCIHの技術は、各降圧チョッパごとに電流振幅制御を行うことにより、各ゾーンごとに誘導加熱コイルの電力制御を行い、各インバータの電流同期制御によって、複数のインバータ間の循環電流の抑制と、各誘導加熱コイルの境界付近での誘導加熱電力による発熱密度の均一化とを図っている。このようなZCIHの技術を用いて、降圧チョッパの制御系とインバータの制御系とが個別の制御を行うことで、被加熱物上の発熱分布を任意に制御することが可能となる。すなわち、特許文献1に開示されたZCIHの技術によって、急速かつ精密な温度制御、及び温度分布制御を行うことが可能となる。
なお、降圧チョッパの代わりにサイリスタ整流器を用いてインバータ回路の電流振幅制御を行い、各誘導加熱コイルへ供給する誘導加熱電力の制御を行う技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。この技術は、それぞれのゾーンごとにサイリスタ整流器とインバータとを用いて各誘導加熱コイルの電力制御を行う過程で、各サイリスタ整流器で電流振幅制御を行い、かつ、各インバータで電流同期制御を行っているので、基本的には、2系統の制御系で電流振幅制御と電流同期制御とを行っている特許文献1の技術と作用効果は同じである。
特開2007−26750号公報 特開2002−260833号公報
特許文献1によるZCIHの技術によれば、各電源ユニットは、降圧チョッパとインバータとを備えて構成され、降圧チョッパの出力電圧をコントロールして誘導加熱コイルに流れる電流の振幅を制御する電流振幅制御によって各誘導加熱コイルの電力制御(発熱制御)を行い、インバータの電流同期制御によって循環電流の防止と誘導加熱コイルの境界付近での発熱分布の均一化とを図っている。つまり、2つの制御系は独立して制御を行っている。しかしながら、インバータで電流同期制御を行いながら、インバータの前段の降圧チョッパによって電流振幅制御を行うと、降圧チョッパの出力段に構成されたコンデンサ、及びインダクタによって誘導加熱コイルの電力制御に応答遅れが生じると共に、電流振幅制御と電流同期制御が相互に干渉してしまい、最適なZCIH制御を行うことができない。また、特許文献2によるZCIHの技術でも、サイリスタ整流器による電流振幅制御と、インバータによる電流同期制御との、2つの制御系によって独立して制御を行っているので、前記理由により、電力制御に応答遅れが生じると共に、最適なZCIH制御を行うことができない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の誘導加熱コイルの各々に電力を供給する共振型インバータの電流振幅制御と電流同期制御とを独立して行うことができる誘導加熱装置、その制御方法、及びその制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の誘導加熱装置は、近接して配置された複数の誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの各々に直列接続されたコンデンサを有する複数の共振型インバータと、前記複数の共振型インバータを一括して制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置であって、前記制御手段は、前記各々の共振型インバータが流す電流を電流同期させる基準位相に対して、同位相電流成分(例えば、d軸成分)と直交電流成分(例えば、q軸成分)とに分解し、前記同位相電流成分を電流振幅指令値に一致させるように前記各々の共振型インバータの出力電圧の基準位相に対する同位相電圧成分をフィードバック制御する電流振幅制御と、前記直交電流成分を0にするように前記各々の共振型インバータの出力電圧の直交電圧成分をフィードバック制御することにより、前記共振型インバータの何れかが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相と、他の共振型インバータが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相とを一致させる電流同期制御とを互いに非干渉化するように構成されている。
この構成によれば、電源ユニットは共振型インバータのみの回路構成であって、制御手段が、共振型インバータの電流振幅制御と電流同期制御とを互いに独立して行っている。したがって、2つの制御系が干渉することなく、各共振型インバータの電流位相を同期させながら、誘導加熱コイルへ供給する誘導加熱電力の制御を安定して行うことができる。その結果、各共振型インバータ間に循環電流が流れるおそれが低減すると共に、各誘導加熱コイルの境界部付近でも温度分布を均一にすることができる。
好適な実施形態としては、制御手段は、共振型インバータの何れかに流れる電流の位相と、他の共振型インバータに流れる電流の位相とを一致させるように、インバータ出力電圧の位相をシフトしながら通電幅の制御を行う。なお、は通電幅の制御は、共振型インバータをPWM制御して通電幅を制御してもよいし、共振型インバータをPhase Shift制御して通電幅を制御してもよい。このとき、制御手段は、共振型インバータの通電幅を制御するための通電幅δを調整して前記電流振幅制御を行い、共振型インバータに流れる電流の位相と他の共振型インバータに流れる電流の位相を一致するように、それぞれのインバータの出力の電圧位相角θを調整して電流同期制御を行っている。
なお、本発明の誘導加熱装置は、共振型インバータのみで電源ユニットを構成するのではなく、降圧チョッパと共振型インバータとでゾーンごとの電源ユニットを構成してもよい。すなわち、近接して配置された複数の誘導加熱コイルと、誘導加熱コイルの各々に対応して直列接続されたコンデンサを有する複数の共振型インバータと、複数の共振型インバータの各々の入力電圧を制御する複数の降圧チョッパと、複数の共振型インバータ、及び複数の降圧チョッパと共振型インバータを一括して制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置であって、制御手段は、前記各々の共振型インバータが流す電流を電流同期させる基準位相に対して、同位相電流成分と直交電流成分とに分解し、前記同位相電流成分を前記降圧チョッパの出力電圧指令値に一致させるように前記各々の共振型インバータの出力電圧の基準位相に対する同位相電圧成分をフィードバック制御する電流振幅制御と、前記直交電流成分を0にするように前記各々の共振型インバータの出力電圧の直交電圧成分をフィードバック制御することにより、前記共振型インバータの何れかが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相と、他の共振型インバータが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相とを一致させる電流同期制御とを互いに非干渉化するように構成してもよい。
また、本発明は、上記各発明を実現させるための誘導加熱装置の制御方法を提供することもでき、さらに、その制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することもできる。
本発明の誘導加熱装置によれば、複数の誘導加熱コイルの各々に電力を供給する共振型インバータの電流振幅制御と電流同期制御とを非干渉化することができる。その結果、共振型インバータ相互間に循環電流を流すことなく、最適な制御によって誘導加熱コイルの温度分布を均一にすることができる。また、電源ユニットに降圧チョッパなどが含まれていないので、制御系の応答が速くなると共に、誘導加熱装置の回路構成がシンプルになってコストダウンを図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る誘導加熱装置の回路構成図である。 本発明の第1実施形態に係る誘導加熱装置の加熱部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る誘導加熱装置の電流制御を説明するための等価回路図である。 誘導加熱コイルとコンデンサとからなる共振回路とその等価回路を示す図であり、(a)は誘導加熱コイルとコンデンサとからなる共振回路の2ゾーンZCIH、(b)は2ゾーンZCIHの等価回路、(c)は1ゾーンの等価回路である。 Phase Shift制御を用いたときの制御法を説明するための波形図である。 ZCIHシステムにおける1ゾーンの電流制御系を示す構成図である。 1ゾーンの電流制御をdq制御によって行う場合の制御系の構成図である。 dq制御系の構成図において電流振幅制御の動作を示すベクトル図であり、(a)は初期状態、(b)は電流振幅制御の働きを示すベクトル図である。 dq制御系の構成図において電流同期制御の動作を示すベクトル図であり、(a)は初期状態、(b)は誘導電圧変化の状態、(c)はq成分の制御の働きを示すベクトル図である。 インバータをPWM制御したときのdq制御系の構成図である。 インバータをワンパルス制御したときのdq制御系の構成図である。 インバータの前段に降圧チョッパを用いたときのdq制御系の構成図である。 降圧チョッパとインバータとを用いた誘導加熱装置の比較例の回路構成図である。 降圧チョッパとインバータとを用いた誘導加熱装置の比較例の等価回路図である。 ZCIHシステムにおける1ゾーンの電流制御系を示す構成図である。 ZCIHシステムの電流制御法の動作を示すベクトル図であり、(a)は初期状態、(b)は電流振幅制御の動作、(c)は電流同期制御の動作を示すベクトル図である。 降圧チョッパとインバータを用いたZCIHシステムにおいて制御不能となる状態を示すベクトル図であり、(a)は安定状態、(b)は誘導電圧変化状態、(c)は電流位相制御の不具合な状態、(d)は電流振幅制御の不具合な状態を示している。
本発明の誘導加熱装置は、電源ユニット、及び誘導加熱コイルをそれぞれ分割し、分割された誘導加熱コイルごとに電力制御を行って誘導加熱の温度制御を行うゾーンコントロール誘導加熱(ZCIH)システムであって、各高周波電源系統は高周波の共振型インバータ(以下、単に「インバータ」という)のみによって構成されている。そして、インバータで電流振幅制御と電流同期制御とを非干渉化することにより、分割された誘導加熱コイルごとの電力制御と、複数のインバータ間の循環電流の抑制、及び各誘導加熱コイルの発熱量の均一化とを図っている。以下、本発明に係る誘導加熱装置の幾つかの実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
《第1実施形態》
(誘導加熱装置の構成、及び動作)
図1は、ZCIHシステムの電源ユニットとしてインバータのみを用いた本発明の第1実施形態に係る誘導加熱装置10の回路構成図である。この誘導加熱装置10は、発熱体(例えば、カーボングラファイト)を誘導加熱するための複数の誘導加熱コイル20(20a,20b)と、それぞれの誘導加熱コイル20に個別に電力を供給するための電源ユニットとを含んで構成されている。なお、この誘導加熱装置10は、説明の便宜上、及び図面の簡略化から、2ゾーンのZCIHシステムを示しているが、それより多くのゾーン(例えば、6ゾーン)の構成であっても構わない(図2参照)。
次に、図2を用いて加熱の対象物について説明する。
図2は、ウェハの熱処理に用いるRTA(Rapid Thermal Annealing)装置の構成図である。RTA装置は、複数の誘導加熱コイル20a,20b,…、20nが凹部に埋設された耐熱板と、耐熱板の表面に設けられた発熱体と、電源ユニット(図1)であるZCIH(Zone Controlled Induction Heating)インバータとを備える。このRTA装置は、誘導加熱コイル20a,20b,…,20nの各々が高周波磁束を発生し、この高周波磁束が、例えばカーボングラファイトで形成された発熱体に渦電流を流し、この渦電流がカーボングラファイトの抵抗成分に流れることによって発熱させ、発熱体が輻射熱により被加熱物であるガラス基板やウェハを減圧雰囲気中で加熱させる。
(ZCIHシステムの等価回路)
図3は、図1に示すインバータ18(18a,18b)を備えた誘導加熱装置10において、ZCIHシステムの電流制御法を説明するための等価回路図である。
図3に示すように、誘導加熱コイル20(20a、20b)が2ゾーンに分割され、それぞれが、共通の直流電源(バッテリ11)に接続されたインバータ18(18a、18b)に接続されている。なお、直流電源11の出力電圧は、Vdcとしている。
また、それぞれのインバータ18の出力側には、直列共振回路を構成するために、誘導加熱コイル20と直列に、キャパシタンスC1,C2のコンデンサ22(22a,22b)が接続されている。
また、図4(a)に示すような共振回路を考える。すなわち、分割された誘導加熱コイル20a,20bは、等価インダクタンスLa、Lbの誘導成分と、等価抵抗値Ra,Rbの抵抗成分が存在し、誘導加熱コイル20a,20bは相互インダクタンスMにより結合されている。ここで、等価抵抗値Ra,Rbは、誘導加熱コイル20の磁束によって流れる渦電流のカーボングラファイトの等価抵抗の値である。
また、ゾーン1に流れる電流をIとし、インバータ18aの出力電圧をVとし、ゾーン2に流れる電流をIとし、インバータ18bの出力電圧をVとしている。
次に、図4(a)に示す共振回路を、図4(b)(c)に示す2ゾーン、又は1ゾーンの等価回路で表現する。特に、図4(c)において、ゾーン1の等価回路は、キャパシタンスC1と等価インダクタンスLaと、等価抵抗値Raの直列回路を電圧Vと、相互誘導電圧V12=jωMIとのベクトル和で駆動する回路で表現される。なお、相互インダクタンスMで結合されているが、この結合の影響を低減するために、逆結合インダクタ(−Mc)を接続することもある。
前記の電源ユニット(図1)は、三相整流器14と、三相整流器14の出力電圧を平滑する平滑コンデンサ30と、数kHzから数百kHzまでの高周波で駆動するインバータ18(18a,18b)と、誘導加熱コイル20(20a,20b)に直列に接続されるコンデンサ22(22a,22b)と、インバータ18(18a,18b)と並列に接続された変圧器(PT)26(26a,26b)と、誘導加熱コイル20と直列に接続された変流器(CT)28(28a,28b)とを備えて構成されている。変圧器26、及び変流器28によって検出された出力電圧、及び出力電流は、後記する制御ユニット(制御手段)50に入力される。
また電源ユニットは、三相整流器14を共通電源とし、2ゾーンに分割された各インバータ18がそれぞれの誘導加熱コイル20に接続されている。なお、インバータ18は、誘導加熱コイル20へ供給する出力電流の周波数を制御し、三相整流器14によって整流された直流電力を交流電力に変換して出力するための逆変換器である。なお、インバータ18と、コンデンサ22とで共振型インバータを構成している。
制御ユニット50は、インバータ18に信号を送ってそのインバータ18を高周波で駆動制御する駆動制御部56、近接配置された誘導加熱コイル20内を流れる電流の位相角を検出して基準位相角との差分(位相差)を求める位相差検出部52、誘導加熱コイル20内を流れる電流・電圧を検出する電流・電圧検出部54、及び検出された各種信号の情報に基づいて電流周波数の補正値、並びに供給電圧の制御値を算出し、当該算出値を駆動制御部56へ出力する演算部58などを備えている。なお、演算部58は、CPU、ROM、RAMなどによって構成される。
また、図1の誘導加熱装置10は、制御ユニット50内に設定手段62を備え、起動時にインバータ18から出力される電流値、電流周波数、電圧値又は電圧値比率(電圧レベル比率)、及び各インバータ18における電圧位相差(パルス位置)等を設定することを可能としている。この設定手段は、インバータ18から出力される電流、電圧、周波数等を記憶し、そこに記憶されたデータを演算部58が算出する制御値又は補正値に反映させることができる。
前記のように構成された誘導加熱装置10は、定格運転時においては次のような制御が行われることで誘導加熱コイル20による相互誘導電圧の影響(すなわち、インバータ間の循環電流、及び誘導加熱コイル20の境界部分における温度分布の不均一)を回避することができる。
すなわち、制御ユニット50の位相差検出部52が、各ゾーンに設けられた変流器28を介して各誘導加熱コイル20を流れる電流(すなわち、各インバータ18からの出力電流)の波形情報を取得する。そして、取得された波形情報に基づいて各誘導加熱コイル20を流れる電流のゼロクロス点を検出し、このゼロクロス点のタイミングと、基準となる電流の波形(例えば、ゾーン1の誘導加熱コイル20aを流れる電流の波形)のゼロクロス点のタイミングとを比較し、両者のゼロクロス点のズレ量である電流位相差を導き出す。
次に、演算部58は、前記の電流位相差に基づいて、対応するゾーン2のインバータ18bの出力電流Iのゼロクロス点を、基準とするゾーン1のインバータ18aの出力電流Iのゼロクロス点に合致させるための補正値を算出する。なお、電流波形におけるゼロクロス点のタイミングの補正は、出力電流の周波数を過渡的に変化させることにより行うことができる。よって、演算部58では、各インバータ18の出力電流のゼロクロス点のタイミングを補正するための周波数を算出し、これを補正値として駆動制御部56へ出力する。
駆動制御部56は、前記補正値を用いて補正した周波数で電流を出力するように各インバータ18を駆動制御する。このような制御を繰り返すことにより、各インバータ18からの出力電流の位相を一定の範囲内で同期されることができるので、各誘導加熱コイル20に投入する投入電力が安定することとなる。
なお、電流・電圧検出部54は、変圧器26、変流器28を介して実際に誘導加熱コイル20に投入されている電圧・電流を取得し、演算部58へフィードバックし、駆動制御部56に補正値を与える構成とされている。ここで、同期制御を行った電流は、電力の損失を防止するために、電圧に対して遅れ位相となるように制御される。
前記動作により、定格運転時においては、各インバータ18(18a,18b)から対応する誘導加熱コイル20へ出力される電流の位相を同期させるための電流同期制御を行うと共に、電流同期制御が行われた状態でPhase Shift制御によって出力電圧の制御が行われ、誘導加熱コイル20の投入電力を制御している。すなわち、本実施形態によるZCIHシステムの高周波電源は、目標電圧に収束するまでの応答時間の遅い降圧チョッパを取り除いて、インバータ18のみによってPWM制御やPhase Shift制御を行うことにより、各ゾーンごとにインバータ18から誘導加熱コイル20へ供給される電流の電流振幅制御と電流同期制御とを独立して行っている。なお、インバータ18は周波数の低い場合はPWM制御を行うが、本実施形態の誘導加熱装置10のような高周波インバータの場合はPhase Shift制御を行うことが望ましい。
図5は、Phase Shift制御を用いたときの制御法を説明するための波形図であり、横軸に時間を示し、縦軸に電圧を示している。Phase Shift制御とは、インバータの通電幅を制御して、インバータ出力電圧を制御する制御方法である。図5に、インバータ18が所定の制御幅で駆動しているときの矩形波電圧(a)と、その基本波電圧(b)とを示す。すなわち、インバータ18の基本波電圧(b)のゼロクロス点は、矩形波電圧(a)の立上り点/立下り点に対して±δの位相差を有している。つまり、インバータ18の矩形波電圧(a)の通電幅はδである。また、インバータ18の基本波電圧(b)は、標準電圧波形(c)に対して位相角θだけ遅れ位相となっている。
このとき、インバータ18の出力電圧の基本成分の振幅、すなわち、インバータ18の基本波電圧(b)の最大値Va1は、次の式(1)によって算出することができる。
Figure 0005388109

なお、2Vdc/πは、インバータ18の矩形波電圧(a)のデューティが100%のときのインバータ18の基本波電圧(b)の実効値である。
すなわち、式(1)から分かるように、インバータ18の矩形波電圧(a)の通電幅δを制御して、通電幅δをゼロとするとインバータの基本波電圧(b)の最大値Va1は、4Vdc/πまで大きくなる。すなわち、Phase Shift制御を用いてインバータ18の電流制御を行う場合は、そのインバータ18のPhase Shift制御の通電幅δの値で電流振幅を調整し、インバータの電圧位相角θで電流位相を調整することができる。
図6は、図3に示すZCIHシステムにおける1ゾーンの電流制御系を示す構成図である。すなわち、図6は、インバータ18と誘導加熱コイル20(20a,20b)とコンデンサ22(22a,22b)のみを用いたZCIHシステムの1ゾーンの電流制御系を示している。図6において、電流実効値演算部41が誘導加熱コイル20の検出電流iから実効値電流Iを演算すると、加算器42によって目標電流Iと実効値電流Iとの差分電流が算出され、PI制御器43によって目標電流Iと実効値電流Iとの差分に比例した制御電圧Vが演算される。さらに、f(x)関数器44によって、制御電圧Vから通電幅δが求められ、この通電幅δに基づいてインバータ18の基本波電圧における振幅の制御(つまり、電流振幅制御)が行われる。
また、電流位相演算部45が誘導加熱コイル20の検出電流iから電流位相φを演算すると、加算器46によって目標位相φと電流位相φとの差分が算出され、PI制御器47によってインバータが出力する電圧の位相角θが求められる。そして、インバータ18は、この電圧位相角θに基づいて、電流位相φがその目標値φと同じになるように(すなわち、電流位相が他のインバータの出力電流と位相が同じになるように)電流同期制御を行う。言い換えると、Phase Shift制御を用いてインバータ18の電流制御を行う場合、そのインバータ18のPhase Shift制御の通電幅δの値で電流振幅を調整し、インバータ18の電圧位相角θで電流位相φを調整する。
(dq制御法)
前記のように、近接配置され、相互インダクタンスMの影響を受ける複数の誘導加熱コイル20a,20bに流れる電流の位相を各々揃え、かつ、複数の誘導加熱コイルの電流振幅を独立制御することにより、インバータ18a,18b間の循環電流を抑制することができると共に、各誘導加熱コイル間の干渉を低減させて発熱分布を均一にすることができる。このとき、電流振幅制御と電流同期制御とを行う場合、インバータ18の電流をd軸成分とq軸成分に分け、インバータ18の出力電圧のd軸成分とq軸成分を独立に制御するように、Phase Shift制御の通電幅δの値と電圧位相角θを与えるdq制御法を用いることが可能である。なお、dq成分とは、電圧または電流の成分を、ベクトル的に互いに直交するd軸成分(有効成分)とq軸成分(無効成分)とに分けた状態を云う。
図6において、誘導加熱コイル20に流れる電流(つまり、インバータ18の出力電流)iは、次の式(2)で表わすことができる。
i=√2Imcos(ωt+φ)=√2Im{cosωt・cosφ−sinωt・sinφ} (2)
このとき、d軸成分の電流I、及びq軸成分の電流Iは、それぞれ、次の式(3)、及び式(4)で表わすことができる。
=Imcosφ (3)
=Imsinφ (4)
したがって、誘導加熱コイル20に流れる電流iは、次の式(5)のようになる。
i=√2I・cosωt−√2I・sinωt (5)
したがって、誘導加熱コイル20に流れる電流iのd成分電流Iとq成分電流Iとの何れか一方の目標値をゼロに設定して電流制御を行うことにより、電流位相を揃えることができる。これによって、誘導加熱コイル20の相互インダクタンスMが大きくても、インバータ間の循環電流を低減し、かつ電流制御が不能となることを回避することができる。なお、q成分の電流Iを目標電流0に制御することにより、上記の誘導加熱コイル20に流れる電流iの式(5)から、各誘導加熱コイル20の電流(有効電流)iを同位相にすることができる。
図7は、図3に示すZCIHシステムにおける1ゾーンの電流制御をdq制御によって行う場合のdq制御系の構成図である。dq制御法とは、電流及び電圧の何れかをd成分とq成分とに分けて独立して制御する方法である。
図7に示すように、dq演算部71は、インバータ18の出力電流i(すなわち、誘導加熱コイル20に流れる電流i)から、d軸成分の電流Iとq軸成分の電流Iとを求める。ここで、誘導加熱コイルに流れる電流iを、i=√2Icos(ωt+φ)とすると、
d軸成分の電流Iとq軸成分の電流Iは、それぞれ、前述の式(3)、及び式(4)で表わされる。
また、d軸成分の電流Iとq軸成分の電流Iは、例えば、次の式(6)、及び式(7)で計算することができる。
Figure 0005388109

Figure 0005388109
次に、加算器72において目標電流Iとd軸成分の電流Iとの差分電流が求められ、PI制御部74がこの差分電流からd軸成分の電圧Vを求める。また、加算器73において目標電流0とq軸成分の電流Iとの差分電流が求められ、PI制御部75がこの差分電流からq軸成分の電圧Vを求める。
このようにして求められたd軸成分の電圧V、及びq軸成分の電圧Vは、dq−δθ変換部76によって通電幅δ、及び電圧位相角θに変換されてインバータ18へ送信される。すなわち、PI制御部74,75は、電流のdq成分I、Iから電圧のdq成分V、Vを求め、さらに、dq−δθ変換部76は、インバータ18の電圧位相角θとPhase Shift制御の通電幅δとを求め、この電圧位相角θと通電幅δとによってインバータ18の電流同期制御と電流振幅制御とを行う。
このとき、電圧位相角θは次の式(10)によって求められる。
θ=tan-1(V/V) (10)
また、通電幅δは次の式(11)によって求められる。
δ=cos−1(πVm/2・√2・Vdc) (11)
但し、Vmは、次の式(12)で求められた値である。
Vm=(V +V 1/2 (12)
このようにして、誘導加熱コイル20の電流iからdq成分の電流I、Iを求め、電圧位相角θと通電幅δに変換してインバータ18の電流同期制御と電流振幅制御とを独立して行うことができるが、変形例として、コンデンサ22と誘導加熱コイル20との直列共振回路の印加電圧v=v(t)からdq成分の電圧V、Vを求め、電圧位相角θと通電幅δに変換してインバータ18の電流同期制御と電流振幅制御とを独立して行うこともできる。
図8は、図7に示すdq制御系の構成図において電流振幅制御の動作を示すベクトル図であり、(a)は初期状態、(b)は電流振幅制御の動作を示すベクトル図である。なお、電流振幅制御はd成分の電流Iに等しく制御するものとする。すなわち、図7で示したようにq成分の電流Iを目標電流0に制御することにより、各誘導加熱コイルの電流を同位相にすることができる。
まず、図8(a)の初期状態に示すように、ゾーン1の電流Iとゾーン2の電流Iが同位相であって、かつI<Iであるものとする。このとき、図4(c)の共振回路で説明したように、共振回路(等価インダクタンスL、キャパシタンスC、等価抵抗値R)には、インバータ18の出力電圧Vと相互誘導電圧V12=jωMIとのベクトル和の電圧が印加されている。
ここで、インバータ18(18a,18b)の矩形波電圧の基本波周波数fがf=1/(2π√L)の共振状態であるとき、共振回路には、抵抗成分(有効成分)のみのベクトル電圧V11が発生し、このベクトル電圧V11は、出力電圧Vと相互誘導電圧V12とのベクトル和に等しい。
以下に説明する前提条件として、インバータ18の電流振幅制御は電圧振幅調整によって動作するものとする。まず、図8(a)に示す初期状態から、図8(b)に示すように、ゾーン1の電流Iの振幅を電流I1aのように増加させたい場合は、相互誘導電圧V12は一定であるので、ゾーン1のd軸成分の電圧V1dを電圧V1daのように増加させる。ここで、共振状態ができている場合は、d軸成分の電流Iのみが増え、q軸成分の電流Iには影響がない。言い換えると、ゾーン1の電流振幅は、図8(b)に示すように、電流Iから電流I1aのように増加するが位相は変わらない。したがって、インバータ18をdq制御法によって制御することにより電流振幅制御を適正に行うことができる。
図9は、図7に示すdq制御系の構成図において電流同期制御の動作を示すベクトル図であり、(a)は初期状態、(b)は誘導電圧変化状態、(c)はq軸成分の制御の動作を示すベクトル図である。すなわち、図9は、図3に示すような2ゾーンのZCIHシステムについて、dq制御法のq軸成分制御で電流同期制御の動作を行う状態を示すベクトル図である。
まず、図9(a)の初期状態に示すように、ゾーン1の電流Iとゾーン2の電流Iとが同位相であって、かつI<Iであり、ゾーン2からゾーン1への相互誘導電圧V12に対して電流I,Iは遅れ位相にあるものとする。一方、共振回路(L、C、R)には、ベクトル電圧V11が発生する。また、このベクトル電圧V11は、f=1/2π√(L・C)の共振状態のとき、1次側等価抵抗(抵抗値R)のみの有効電圧である。したがって、ゾーン1には、相互誘導電圧V12と、有効電圧であるベクトル電圧V11とのベクトル和である電圧Vが発生する。
図9(a)に示す初期状態から、図9(b)に示すように、ゾーン2の電流Iを電流I2aに増加させる場合を考える。このとき、相互誘導電圧V12がV12aに増加し、これにより、ゾーン1の電流振幅が電流Iから電流I1aのように大きくなる。すなわち、電流I1aにはq軸成分の電流Iが発生する。
したがって、ゾーン1における電流I1aのq軸成分の電流Iを目標電流0にさせるために、図9(c)のようにゾーン1の電圧Vのq軸成分の電圧Vを増加させる。ここで、共振状態ができている場合は、d軸成分の電流Iには影響がないので、ゾーン1における電流I1aのq軸成分の電流Iのみが増加する。すなわち、ゾーン1における電流I1aは電流Iとなり、ゾーン2の電流I2aと同じ位相である。したがって、インバータ電圧をdq制御することにより電流同期制御を適正に行うことができる。
すなわち、dq制御法で電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行うことにより、安定した電流制御を行うことが可能となる。また、d軸成分の電流Iとq軸成分の電流Iのうち一方の値を目標値にして電流制御を行うことによって、電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行うこともできる。
《第2実施形態》
第1実施形態においては共振型インバータをPhase Shift制御してdq制御法で電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行ったが、第2実施形態として、インバータ18をPWM制御してdq制御法で電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行うこともできる。
図10は、インバータ18をPWM制御したときのdq制御法の制御系の構成図である。
電流検出値iにcosωt又はsinωtを乗算して、この乗算値の移動平均により所定時間内の積分が実行され、この積分値を√2倍することにより、(6)式、(7)式のd軸成分の電流Iとq軸成分の電流Iが演算される。この電流I、Iと目標電流Iref、0との差分電流を比例積分(PI)演算することにより、dq成分電圧指令値V 、V が演算される。さらに、dq成分電圧指令値V 、V にcosωt又はsinωtを乗算して、互いに加算し、加算値を√2倍することにより電圧指令値Vが演算され、この電圧指令値Vと三角波とを比較することによりPWM信号が生成され、インバータのGATE信号が得られる。
《第3実施形態》
第3実施形態として、インバータ18をワンパルス制御してdq制御法で電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行うこともできる。図11は、インバータ18をワンパルス制御したときのdq制御法の制御系の構成図である。
電流検出値iにcosωt又はsinωtを乗算して、この乗算値の移動平均により所定時間内の積分が実行され、この積分値を√2倍することにより、(6)式、(7)式のd成分の電流Iとq成分の電流Iが演算される。この電流I、Iと目標電流Iref、0との差分電流を比例積分(PI)演算することにより、dq成分電圧指令値V 、V が演算される。dq成分電圧指令値V 、V の二乗和により電圧指令値Vが演算され、dq成分電圧指令値V 、V の逆正接を演算することにより電圧位相角指令値θが演算される。さらに、電圧指令値Vと直流電圧Vdcとの比から演算された通電幅指令値δ及び電圧位相角指令値θがインバータに入力される。
《第4実施形態》
第4実施形態として、インバータの前段に降圧チョッパを用いてdq制御法で電流振幅制御と電流位相制御とを独立して行うこともできる。図12は、インバータ18の前段に降圧チョッパ16(図13)を用いたときのdq制御法の制御系の構成図である。この場合、インバータ18は180度通電の方形波電圧を出力する。すなわち、降圧チョッパの出力電圧とインバータ18の出力電圧振幅は比例関係になる。したがって、降圧チョッパでインバータ18の出力電圧の振幅Vを操作し,インバータ18で電圧位相角θを操作することができる。
電圧指令値V、及び電圧位相角指令値θが演算されることまでは、前記第3実施形態と同様であり、電圧指令値Vをπ/(2√2)で乗算し、乗算結果である矩形波電圧の振幅値指令値Vdcが降圧チョッパに入力され、電圧位相角指令値θがインバータに入力される。
《比較例》
図13は、ZCIHシステムの電源ユニットとして降圧チョッパ16aとインバータ18とを用いた誘導加熱装置10aの回路構成図である。この誘導加熱装置10aは、図1に示す誘導加熱装置10の構成に対して、インバータ18(18a、18b)の前段に、三相整流器14の出力電圧を降圧制御する降圧チョッパ16(16a,16b)と、インバータ18に印加する電圧を平滑するための平滑コンデンサ34が追加されている。その他の構成は図1と同じであるので重複する説明は省略する。なお、降圧チョッパ16内部のインダクタ32と平滑コンデンサ34とで、DUTYを可変した矩形波電圧を平均化して直流電圧を生成する平均化回路を構成している。
制御ユニット50には、インバータ18や降圧チョッパ16に信号を送り、それぞれの駆動を制御する駆動制御部56、近接配置された誘導加熱コイル20内を流れる負荷電流(出力電流)の位相角を検出する位相差検出部52、誘導加熱コイル20内を流れる電流・電圧を検出する電流・電圧検出部54、及び検出された各種信号の情報に基づいて電流周波数の補正値、並びに供給電圧の制御値を算出し、この算出値を駆動制御部56へ出力する演算部58等が備えられている。
また、誘導加熱装置10aでは、制御ユニット50に設定手段62を備え、起動時にインバータ18から出力される電流値、電流周波数、降圧チョッパ16によって制御されてインバータ18から出力される電圧の電圧値又は電圧値比率(電圧レベル比率)、及び各インバータ18における電圧位相差(パルス位置)等を設定することを可能としている。設定手段62は、例えば、インバータ18から出力される電流や降圧チョッパ16によって制御された電圧のパルス位置、レベル比率、並びに起動時に設定する出力電流の値、起動時に設定する出力電流の周波数の値、定格運転時に目安とする出力電流の値、定格運転時に目安とする出力電流の周波数等を記憶することを可能とし、記憶したデータを演算部58が算出する制御値又は補正値に反映させることができる。
前記のような構成の誘導加熱装置10aでは、定格運転時においては次のような制御が行われることで隣接する誘導加熱コイル20bの相互誘導電圧の影響を回避することができる。まず、位相差検出部52が、各ゾーンに設けられた変流器28を介して各誘導加熱コイル20を流れる電流(インバータ18からの出力電流)の波形情報を取得する。取得した波形情報に基づいて各誘導加熱コイル20を流れる電流のゼロクロス点を検出し、このゼロクロス点と、基準とする波形、例えば誘導加熱コイル20aを流れる電流のゼロクロス点とを比較し、ズレ量である位相差を導き出す。演算部58は前記の位相差に基づいて、対応するインバータ18bの出力電流のゼロクロス点を、基準とする出力電流のゼロクロス点に合致させるための補正値を算出する。電流波形におけるゼロクロス点の補正は、出力電流の周波数を一時的に変化させることにより行うことができる。よって演算部58では、各インバータ18の出力電流のゼロクロス点を補正するための周波数を算出し、これを補正値として駆動制御部56へ出力する。
駆動制御部56は、補正値として与えられた周波数で電流を出力するように各インバータ18を制御する。この制御を繰り返すことにより、各インバータ18からの出力電流は一定の範囲内で同期されることとなり、各誘導加熱コイル20に規定の電流を投入するために定められる電圧値が安定することとなる。そして、電圧値の安定と共に各誘導加熱コイル20に投入される電流も安定させることができる。なお、電流・電圧検出部54は、誘導加熱コイル20に投入されている電圧、電流の値と、制御値である電圧、電流の値との差分を補正するために、変圧器26、変流器28を介して実際に誘導加熱コイル20に投入されている電圧、電流を取得し、演算部58へフィードバックし、駆動制御部56に補正値を与える構成とされている。
上記より理解できるように、定格運転時においては、各インバータ18から対応する誘導加熱コイル20へ出力される電流の位相を同期させる電流同期制御を行い、同期制御が行われた状態で降圧チョッパ16によって直流電圧の制御が行われ、この直流電圧の制御により誘導加熱コイル20に流れる電流値が制御(すなわち、電流振幅制御)され、誘導加熱コイル20の投入電力をコントロールしている。
図14は、図13に示す降圧チョッパ16(16a、16b)を備えた誘導加熱装置10aにおいて、ZCIHシステムの電流制御法を示すための等価回路図である。図14に示すように、共通の直流電源(バッテリ11)を介して、降圧チョッパ16(16a、16b)とインバータ18(18a、18b)とが2ゾーンに分割され、それぞれ、誘導加熱コイル20(20a、20b)に接続されている。また、降圧チョッパ16の出力には、それぞれ、平滑コンデンサ34が接続され、平滑コンデンサ34とインダクタ32とで平均化回路を構成している。また、インバータ18(18a、18b)は、それぞれ、直列共振型の高周波インバータを構成するために、誘導加熱コイル20とインバータ18との間に直列にコンデンサ22(22a,22b)が接続されている。
図15は、図14に示すZCIHシステムにおける1ゾーンの電流制御系を示す構成図である。すなわち、図15は、降圧チョッパ16を用いたZCIHシステムの1ゾーンの電流制御系を示している。図15において、電流実効値演算部41aが誘導加熱コイル20の検出電流iから実効値電流Iを演算すると、加算器42aによって目標電流Iと実効値電流Iとの差分が算出され、PI制御器43aによって目標電流Iと実効値電流Iとの差分からデューティ指令値Dが求められ、このデューティ指令値Dに基づいて降圧チョッパ16の出力電圧が制御される。つまり、電流振幅制御が行われる。
また、電流位相演算部45aが誘導加熱コイル20の検出電流iから電流位相φを演算すると、加算器46aによって目標位相φと電流位相φとの差分が算出され、PI制御器47aによって目標位相φと電流位相φとの差分である電圧位相角指令値θが求められる。そして、インバータ18は、この電圧位相角指令値θに基づいて、目標位相φと同じになるように(すなわち、他のインバータの出力電流と電流位相とが同じになるように)電流同期制御を行う。このようにして、降圧チョッパ16のデューティ指令値Dによって電流振幅制御が行われ、インバータ18の電圧位相角指令値θによって電流同期制御が行われる。
次に、誘導加熱コイル20とコンデンサ22からなる共振回路に基づいて、2ゾーンのZCIHシステムで行われる制御をベクトル図で説明する。
図16は、図15に示すZCIHシステムの電流制御法の動作を示すベクトル図であり、図16(a)は初期状態を示し、図16(b)は電流振幅制御の働きを示し、図16(c)は電流同期制御の働きを示すベクトル図である。すなわち、図16は、図14に示すような降圧チョッパ16とインバータ18を用いた2ゾーンの誘導加熱装置についての電流制御法を示すベクトル図である。したがって、図4に示す誘導加熱コイル20とコンデンサ22からなる共振回路の等価回路を参照しながら、図16のベクトル図を用いて2ゾーンのZCIHシステムにおける電流制御法の動作を説明する。
ここで、前提条件として、降圧チョッパ16による電流振幅制御は電圧振幅調整によって動作し、インバータ18による電流位相制御は電圧位相調整によって動作するものとする。まず、図16(a)の初期状態に示すように、ゾーン1の電流Iとゾーン2の電流Iとが同位相であって、かつI<Iであるものとする。また、相互誘導電圧V12は、電流Iに対して位相が90°進んでおり、共振状態では、共振回路(La、C1、Ra)の電圧V11は、電流Iに同位相である。したがって、ゾーン1の電圧Vは、電圧V11と、相互誘導電圧V12とのベクトル和となり、ゾーン1の電流Iに対して進み位相となる。
図16(a)に示す初期状態において、ゾーン1の電流Iの振幅を増加させたい場合は、図16(b)の電流振幅制御の働きに示すようにゾーン1の電圧Vの振幅を電圧V1aまで増加させる。しかし、ゾーン1の電圧Vが電圧V1aに増加するとともに、ゾーン1の電流Iの位相も大きくなり、進み位相の電流I1aとなる。そのために、図16(c)の電流同期制御の働きのように、ゾーン1の電圧V1aの位相を電圧V1bの位相まで遅らせ、ゾーン1の電流I1aの進み位相をゼロにまで遅らせて電流I1bとなるように位相調整を行う。
このように、降圧チョッパとインバータからなるZCIHシステムにおける電流制御法では、降圧チョッパ(16a,16b)による電流振幅制御とインバータによる電流位相制御の2つの制御系は従属関係になっている。すなわち、2つ制御系に独立性がないためにZCIHシステムの安定した制御は困難となる。実際の制御系においては、大型の誘導加熱装置で大きな誘導加熱コイルを用いて相互誘導電圧が大きいときや、電流振幅比が大きいなどにおいては、電流振幅制御や電流位相制御できないこともある。
図17は、図14に示す降圧チョッパとインバータを用いたZCIHシステムにおいて制御不能となる状態を示すベクトル図であり、図17(a)は安定状態、図17(b)は誘導電圧変化状態、図17(c)は電流位相制御の不具合な状態、図17(d)は電流振幅制御の不具合な状態を示している。図17のベクトル図の動作について図4の等価回路を参照しながら説明する。
まず、図17(a)に示すように、安定状態においては、ゾーン1の電流Iとゾーン2の電流Iが同位相であって、かつI<Iであるものとする。また、相互誘導電圧V12は、電流Iに対して位相が90°進んでおり、共振状態では、共振回路(La、C1、Ra)の電圧V11は、電流Iに同位相である。したがって、ゾーン1の電圧Vは、電圧V11と、相互誘導電圧V12とのベクトル和となり、ゾーン1の電流Iに対して進み位相となる。
ここで、図17(a)の安定状態から、図17(b)の誘導電圧変化のように、ゾーン2の電流Iを電流I2aに増加させる場合を考える。これにより、相互誘導電圧V12の振幅が増加し、ゾーン1の電流Iの振幅が大きくなり、電流I1aのようになる。
したがって、ゾーン1の電流I1aの位相をゼロにさせるために、図17(c)のようにゾーン1の電圧Vの位相を電圧V1aまで進ませるが、相互誘導電圧V12が大きいために、ゾーン1の電流I1aの位相がゼロに近づかずに、さらに遅れ位相の電流I1bとなる。したがって、インバータによる電流位相制御は正常に作動しない(同期制御の不具合)。
一方、図17(a)の安定状態において、ゾーン1の電流Iの振幅を小さくするために、図17(d)に示すように、ゾーン1の電圧Vの振幅を電圧V1bのように小さくするが、ゾーン1の電流I1aの振幅は小さくならず、電流I1cのように大きくなる。したがって、降圧チョッパによる電流振幅制御も正常に作動しない(振幅制御の不具合)。
つまり、誘導加熱コイルによる相互誘導電圧の影響により、降圧チョッパとインバータを用いたZCIHシステムにおける電流制御法では、電流振幅制御と電流同期制御との間の干渉を避けることは困難である。特に、誘導加熱コイルによる誘導相互が比較的に大きい場合には、制御不能な領域に入ることがある。dq制御法を用いることにより、電流振幅制御と電流同期制御との干渉を抑制でき、制御不能な領域に入ることと抑制できる。また、降圧チョッパにはコンデンサやコイルからなる平均化回路が構成されているために応答性が遅くなり、電流振幅制御の応答も遅くなる。さらに、降圧チョッパのスイッチングによって発生するノイズも問題となる。したがって、これらの問題を解決するために降圧チョッパをなくして、前述の第1実施形態乃至第3実施形態で述べたように、Phase Shift制御、PWM制御やワンパルス制御によって、インバータの出力電流を振幅制御/同期制御することが望ましい。
10、10a 誘導加熱装置
11 バッテリ(直流電源)
12 三相交流電源
14 三相整流器
16(16a、16b) 降圧チョッパ
18(18a、18b) インバータ
20(20a、20b) 誘導加熱コイル
22(22a、22b) コンデンサ
24(24a、24b) 内部抵抗
26(26a、26b) 変圧器(PT)
28(28a、28b) 変流器(CT)
30、34 平滑コンデンサ
32 インダクタ
41、41a 電流実効値演算部
42、42a、46、46a、72、73 加算器
43、43a、47、47a、74、75 PI制御器
44 f(x)関数器
45、45a 電流位相演算部
50 制御ユニット(制御手段)
52 位相差検出部
54 電流・電圧検出部
56 駆動制御部
58 演算部
60 記憶部
62 設定手段
71 dq演算部
76 dq−δθ変換部

Claims (6)

  1. 近接して配置された複数の誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの各々に直列接続されたコンデンサを有する複数の共振型インバータと、前記複数の共振型インバータを一括して制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置であって、
    前記制御手段は、
    前記各々の共振型インバータが流す電流を電流同期させる基準位相に対して、同位相電流成分と直交電流成分とに分解し、
    前記同位相電流成分を電流振幅指令値に一致させるように前記各々の共振型インバータの出力電圧の基準位相に対する同位相電圧成分をフィードバック制御する電流振幅制御と、前記直交電流成分を0にするように前記各々の共振型インバータの出力電圧の直交電圧成分をフィードバック制御することにより、前記共振型インバータの何れかが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相と、他の共振型インバータが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相とを一致させる電流同期制御とを互いに非干渉化する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記共振型インバータの直流入力電圧を可変し出力電圧振幅を調節すると共に、インバータ出力電圧の位相を調節することにより、前記同位相電圧成分と前記直交電圧成分とを制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記制御手段は、前記共振型インバータの直流入力電圧一定としたままPWM制御することにより、前記同位相電圧成分と前記直交電圧成分とを制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記制御手段は、前記共振型インバータの直流入力電圧を一定としたままワンパルス制御して通電幅により、前記同位相電圧成分と前記直交電圧成分とを制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  5. 近接して配置された複数の誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの各々に直列接続されたコンデンサを有する複数の共振型インバータと、前記複数の共振型インバータを一括して制御する制御手段とを備えた誘導加熱装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、
    前記各々の共振型インバータが流す電流を電流同期させる基準位相に対して、同位相電流成分と直交電流成分とに分解する直交成分分解ステップと、
    前記同位相電流成分を電流振幅指令値に一致させるように前記各々の共振型インバータの出力電圧の基準位相に対する同位相電圧成分をフィードバック制御する電流振幅制御ステップと、
    前記直交電流成分を0にするように前記各々の共振型インバータの出力電圧の直交電圧成分をフィードバック制御することにより、前記共振型インバータの何れかが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相と、他の共振型インバータが対応する誘導加熱コイルへ供給する電流の位相とを一致させる電流同期制御ステップとを備え、
    前記電流振幅制御ステップと前記電流同期制御ステップとを互いに非干渉化する
    ことを特徴とする誘導加熱装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2009095553A 2009-04-10 2009-04-10 誘導加熱装置、その制御方法、及びプログラム Active JP5388109B2 (ja)

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