JP5388105B2 - 傾斜検出器およびレーザー墨出し器 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー墨出し器、測量機、測定器、その他、高精度の傾き角度検出が要求される装置や機器に用いる傾斜検出器、およびこれを用いたレーザー墨出し器に関するものである。
レーザー墨出し器、測量機、測定器、その他高精度の傾き角度検出が要求される装置や機器においては、傾き角度を検出しながら、手動操作あるいは自動的な制御により、傾きがゼロとなるように調整するようにしたものがある。精度のよい傾き調整ないしは傾き制御を行うには、機器の傾きを精度良く検出する必要がある。従来、傾き角度の検出器として、気泡を利用したもの、電解液の電気抵抗を利用したものがある。
気泡を利用した傾斜検出器は、気泡管を挟んで一方側に配置した光源から光ビームを投射し、他方側に配置した光センサで光ビームの投射位置を検出することにより傾斜を検出するものである(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の傾斜検出器は、光源からの光ビームを平行光束とし、この平行光束を気泡管に透過させ、この透過光を、レンズを通して光センサに導くようになっている。光センサは受光面が2分割または4分割された光電変換素子で、傾きのない状態では気泡管の気泡が中央にあって分割された各受光面の受光量に差がなく、傾きがあると気泡位置がずれて各受光面の受光量に差が生じるので、各受光面の検出出力の差をとることにより、傾きの向き、傾き角度を検出することができるように構成したものである。
電解液の電気抵抗を利用した傾斜検出器は、電解液を収容する容器の水平方向中心にコモン電極を配置し、コモン電極の両側に所定距離をおいて外側電極を配置してある。この傾斜検出器が傾斜することによって、外側電極の一方と他方とで電解液の接触面積に差が生じ、コモン電極に対する外側電極の一方と他方との間に電気抵抗の差が生じるので、この電気抵抗の差を検出することにより傾斜を検出するものである(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。電解液の電気抵抗を利用した傾斜検出器も、電解液容器内に気泡が生じるように電解液を密封するもので、一種の気泡管を使用するものであるが、検出の原理が異なっている。
気泡管を利用したものにせよ、電解液の電気抵抗を利用したものにせよ、温度変化によって検出精度が低下する難点がある。気泡管を利用した傾斜検出器によれば、温度変化によって気泡が膨張、縮小し、センサによる検出特性が変化して検出精度が低下する。電解液の電気抵抗を利用した傾斜検出器によれば、電解液の抵抗が温度変化により変化するので、温度変化によって検出結果に誤差を生じる。このように、いずれの方式にせよ、従来の傾斜検出器には温度変化によって検出結果に誤差を生じるので、温度補正を行う必要があるという難点があるとともに、検出精度を高めることも難しい。
上記の傾斜検出器が有する課題である温度変化による検出誤差を解消し、かつ、温度補正手段を必要としない、傾斜検出器が知られている(例えば、特許文献5参照)
特開平9−304060号公報 特開平9−250923号公報 特開平10−318747号公報 特開平8−219780号公報 特開2008−309660号公報
上記特許文献5に記載の傾斜検出器は、レンズを挟んで一方に配置した光源からの光ビームを、集光レンズを介して他方に配置した光センサに投射し、その投射位置を検出することで傾斜を検出するものである。特許文献5に記載の傾斜検出器は、特許文献1乃至4に記載の傾斜検出器に比べて、検出精度を高くすることができ、かつ、温度補正手段が不要である。しかしながら、傾きの検出精度をさらに高めるには、温度変化によって光センサにて生じる誤差を補正することが必要となる。
たとえば、使用環境の温度変化が0℃から40℃のとき、光センサの出力電流変動は10mV程度となる。光ビームの移動による光センサの出力変化量は1000mV程度なので、最小検出角度は略2度となる。上記の使用環境下では、最大で0.02度(±0.01度)の検出角度誤差が生じることになる。すなわち、従来の傾斜検出器では、最小検出角度が略2度であって、その分解能は0.02度となるため、これよりも微小な角度を検出するには、温度補正手段が必要となる。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消し、より高い精度での微小角度を検出することができ、かつ、温度補正手段も不要な傾斜検出器、およびこれを用いたレーザー墨出し器を提供することを目的とする。
本発明に係る傾斜検出器は、内部空間に連通する連通孔が形成されているケーシングと、連通孔に取り付けられた光源と、光源からの光ビームを光軸方向と異なる方向に反射する部材であって、ケーシング内の所定位置に吊り下げ部材によって吊り下げられ、反射面が球面である反射体と、光源からの光ビームを集光するためのレンズを有し、レンズを透過して集光された光ビームが反射体により反射され、この反射された光ビームの投射位置に応じた信号を出力する検出器と、を備え、反射体にて反射されて上記検出器に投射された光ビームが検出器に投射された位置によって、ケーシングの傾きを検出することを最も主要な特徴とする。
また、本発明は、上記傾斜検出器において、反射体の周囲を覆う透明液体と、この透明液体を保持する保持部材とを更に有し、透明液体によって、ケーシングの傾斜に応じて揺動する反射体に制動をかけることを特徴とする。
また、本発明は、上記傾斜検出器において、ケーシングの上部から複数の吊り下げ部材によって吊り下げされる反射体ホルダを更に有し、反射体は、反射体ホルダに固定されることを特徴とする。
また、本発明は、上記傾斜検出器において、反射体ホルダの底面には銅板が固着され、ケーシングの底面内側には磁石が設置され、銅板と磁石によって反射体ホルダに制動がかかることを特徴とする
また、本発明は、上記傾斜検出器において、光検出器は、受光面が複数に分割され、各受光面に対応した出力端子から検出信号を出力することを特徴とする。
また、本発明は、上記傾斜検出器において、光検出器の各受光面に対応した出力端子から出力される検出信号の差によってケーシングの傾きを検出することを特徴とする。
また、本発明は、上記傾斜検出器において、反射体の反射面は球面であることを特徴とする。
本発明に係るレーザー墨出し器は上記の傾斜検出器を備えていることを特徴とする。
ケーシングが傾くと、光源と光検出器もケーシングとともに傾くが、反射体は一定の姿勢を保つため、光源と光検出器に対して反射体が相対的に傾くことになる。これによって、反射体で反射され光検出器に投射される光ビームのスポット位置が変動する。光検出器への光ビームの投射位置の変動はケーシングの傾き方向および傾き度合に対応しているので、光検出器の出力信号からケーシングの傾き方向および傾き度合を検出することができる。
ケーシングの傾きと反射体の位置関係は、温度変動の影響を受けることがほとんどないから、温度変化による傾き検出誤差もほとんどなく、温度補正手段を設ける必要がない。その分構成が簡単になり、検出精度を低下させる要因も少なくなる。
また、反射面を球面とすることで、ケーシングの僅かな傾きであっても、光ビーム投射位置の変動が大きく、微小な傾き角度を精度よく検出することができるようになる。
本発明に係る傾斜検出器の実施例を示す縦断面図である。 上記傾斜検出器が一方向に傾いたときの例を示す縦断面図である。 上記傾斜検出器が他方向に傾いたときの例を示す縦断面図である。 上記実施例を示すもので、(a)は傾きがないときの光検出器および受光位置の例を示す図、(b)上記実施例が一方向に傾いたときの光検出器および受光位置の例を示す図、(c)は、上記実施例が反対方向に傾いたときの光検出器および受光位置の例を示す図である。 本発明に係る傾斜検出器の別の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る傾斜検出器の別の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る傾斜検出器が具える反射体と反射体ホルダの組み付け状態の例を示す拡大図である。
以下、本発明に係る傾斜検出器の実施例について図面を参照しながら説明し、併せて本発明に係る傾斜検出器を備えたレーザー墨出し器の実施例について説明する。
図1は、本発明に係る傾斜検出器の構造を示す縦断面図である。図1において、傾斜検出器10は、レーザー光である光ビーム1を出射する光源2と、光ビーム1を光軸方向に集光するレンズ3と、集光された光ビーム1を光軸方向と異なる方向に反射させる反射体4と、反射された光ビーム1が形成するスポット位置に応じて電気信号を出力するフォトダイオード(PD)などの光電変換素子からなる検出器である光センサ5と、これらの部材(光源2、レンズ3、反射体4、光センサ5など)を所定の位置関係に保持あるいは固定するケーシング6と、を有してなる。
光源2は、レーザダイオードであって、端子をハンダ付けして所定の信号処理を行う回路パターンを有する回路基盤21に固定されている。
ケーシング6は、円筒もしくは多角柱に類する外観形状を有し、内部は中空構造であって、土台となる底面部の底面側中心付近には、上方向に向けて所定の高さで凹んでいる凹み部61が形成されている。この凹み部61の中央付近には、ケーシング6の内部空間に連通し、光ビーム1の光路となる連通孔62が形成されている。また、凹み部61には、光ビーム1の出射方向が上方となるように、光源2が連通孔62の内周面に嵌合され、凹み部61に回路基盤21が固定されている。
連通孔62は、ケーシング6の内部空間の上方に向けて所定の長さを有する孔であって、その高さ方向中間付近の内周には突起部62aを有している。光源2から出射された光ビーム1を集光するレンズ3は、この突起部62aに嵌合されて固定されている。すなわち、突起物62aはレンズホルダの役割を果たしている。
レンズ3は、光源2から出射された拡散光である光ビーム1を光軸方向に集光するレンズであって、反射体4の反射面に所定の大きさで光スポットを形成するように屈折力を有している。このようにレンズ3は、集光作用を発揮するものであれば、その材質と形状は問わない。例えば、図1に示しているレンズ3は両凸レンズであるが、これに限ることなく、片凸レンズ、球レンズなどを用いても良い。
レンズ3を透過して集光された光ビーム1は、ケーシング6の内部空間の所定位置に配置される反射体4によって反射され、光センサ5に向けて投射される。反射体4の表面は、光ビーム1を反射する素材で覆われており、また、球面であるものが望ましい。なお、反射体4が反射素材で形成されてもよい。例えば、球形レンズがそれに該当する。反射面が球面であれば、微小な傾きによって生じる反射面の変動が大きく、光ビーム1の反射角の変化が大きくなるから、光センサ5に投射される光ビーム1の位置変動も大きくなるので、好適である。本願発明に係る傾斜検出器に用いる反射体の外形は、反射面が球面になっていれば、球形に限られることは無く、半球体や、円錐形であってもよい。
ケーシング6の内部空間には、ケーシングの天井部に形成される孔63に嵌合された固定具64に端部が固定され、他方の端部に反射体ホルダが固着されている吊り下げ部材41が鉛直に垂下している。
吊り下げ部材41は、バネ用鋼線のように剛性があるものであっても、撚り線のような腰のない糸状のものでもよい。
反射体4は、吊り下げ部材41の端部に固着されている反射体ホルダ42に固着されている。図7を用いて、反射体4と、吊り下げ部材41と、反射体ホルダ42との組み付け状態を説明する。図7に示すように、反射体ホルダ42は、断面がH形の部材であって、中心部を上下方向に連通する孔が形成され、この孔に吊り下げ部材41が挿通され、上側の凹みに接着剤42aが流し込まれて、吊り下げ部材41の下端部が固着されている。
また、反射体ホルダ42の下側の端部内周面は面取りがされており、反射体4が嵌合しやすく加工されている。この内周面に反射体4を当接させ、当接面の周囲に接着剤を塗布することにより反射体4を固着させている。
上記の構成よって反射体4、吊り下げ部材41、反射体ホルダ42は一体として形成され、吊り下げ部材41の上端部をケーシング6の天井部に固定することで、反射体4は、ケーシング6の中空内に所定の高さをもって、揺動自在に設置される。
本発明に係る傾斜検出器は、反射体ホルダ42を用いずに反射体4を直接吊り下げ部材41に固着してもよい。しかし、反射体ホルダ42を用いることで、振り子運動する部分の重量調整が容易になり、傾斜検出器の精度調整が容易となるので、反射体ホルダ42を用いて反射体4を設置することが好適である。
図1に戻る。光センサ5は、ケーシング6の側面(図1において右側側面)に設けられた孔65において、内部空間方向に受光面が向けられて固定されている。より具体的には、光センサ5の端子をハンダ付けして所定の信号処理を行う回路パターンを有する回路基盤51が、上記孔65を外側から塞ぎ、かつ、光センサ5が上記の向きになるように固定されている。
反射体4によって反射された光ビーム1が、ケーシング6の傾きがない状態では、光センサ5の中心に所定の大きさのビームスポットを形成するように、上記吊り下げ部材41の長さと位置が調整されている。ケーシング6の傾きがない状態では、光源2から出射された光ビーム1の仮想的な光軸中心線と、光センサ5にスポットを形成する反射光の仮想的な光軸中心線が90°の角度をなし、光ビーム1が投射される反射面の接線が鉛直方向に対して45度であることが好適である。
なお、ケーシング6の傾きが無い状態での反射体4の設置位置は、上記の設置条件に限ることなく、反射光が光センサ5の中心に所定の大きさのスポットを形成する位置であればよい。
図2は、上記の傾斜検出器10が右に傾いた状態を示す縦断面図である。図2に示すように、光検出器10が右に傾くと、この傾きに伴って、光源2の向きも右方向に傾くので、光ビーム1の光軸も傾くことになる。反射体4は、これらの傾きとは無関係に、水平時と同じ位置で鉛直に留まる。そうすると、光ビーム1が反射体4にあたる位置が反射体4の下部方向にずれる。また、傾斜検出器10の傾きに伴って反射された光ビーム1の光軸に対する光センサ5の相対的な位置は、上方に変移する。従って、光スポットの位置は水平時に比べて下方に変動することになる。このように、傾斜検出器10が右方向に傾くと、光センサ5の投射される光スポットの位置は水平時に比べて下方向に変動するので、これを検出することによって、傾斜方向と傾斜量を検出することができる。
図3は、上記の傾斜検出器10が左に傾いた状態を示す縦断面図である。図3に示すように、光検出器10が左に傾くと、この傾きに伴って、光源2の向きも左方向に傾くので、光ビーム1の光軸も傾くことになる。反射体4は、これらの傾きとは無関係に、水平時と同じ位置で鉛直に留まる。そうすると、光ビーム1が反射体4にあたる位置が反射体4の上部方向にずれる。また、傾斜検出器10の傾きに伴って反射された光ビーム1の光軸に対する光センサ5の相対的な位置は、下方に変移する。従って、光スポットの位置は水平時に比べて上方に変動することになる。このように、傾斜検出器10が左方向に傾くと、光センサ5の投射される光スポットの位置は水平時に比べて上方向に変動するので、これを検出することによって、傾斜方向と傾斜量を検出することができる。
ここで、図4を用いて傾斜検出器10の傾きと、光源2から出射されレンズ3で集光されて反射体4によって反射した光ビーム1によって、光センサ5上に形成される光スポットの関係を説明する。ケーシング6の壁面に内部に向けて固定されている光センサ5は、四角形の平板状に形成されていて、受光面が複数に等分されている。例えば、光センサ4は互いに直交する十字状の線に沿って4分割されている。
傾斜検出器10に傾きがない状態では、光センサ5はその受光面が反射光の光軸に対して直交するように、また、上記直交する線の交点に反射体4の反射面が位置するように設置されているから、この光軸が光センサ5の互いに直交する十字状の分割線の交点にある。
したがって、光センサ5の受光面に投射される光ビームの投射パターン7は、図4(a)に示すように、上記十字状の線の交点を中心とした円形になる。説明の都合上、光センサ5の4つの受光面には、図4(a)に示すように、左上、右上、左下、右下の順に、符号a,b,c,dを付しておく。つまり、前記各受光面a,b,c,dの受光面積は等しく、各受光面a,b,c,dの出力信号は等しくなる。そこで、図4(a)に示す左側の受光面の出力と右側の受光面の出力の差をとると、
(a+c)−(b+d)=0
となる。また、図4(a)において、傾斜検出器10の前後方向の傾きを表わす上側の受光面の出力と下側の受光面の出力の差をとると、
(a+b)−(c+d)=0
となる。このように、受光面の左右の出力差と上下の出力差がゼロになるように、吊り下げ部材41の長さと位置を調整して反射体4を所定の位置に設置すれば、傾斜検出器10の傾きゼロ点を調整することができる。
例えば傾斜検出器10が組み込まれた機器が、光センサ5の受光面に正対した状態で右側に傾いたときは上記機器とともに傾斜検出器10の光源2と光センサ5も右側に傾くが、反射体4は吊り下げ部材41によって常に鉛直方向を保って所定位置に留まる。その結果、図4(b)に示すように、反射体4によって反射される光ビーム1の光軸位置が光センサ5の左側に移動し、光センサ5の受光面に投射される光ビーム1の投射パターン7は左側に偏る。したがって、(a+c)−(b+d)を演算するとプラスの値が出るので、この値がゼロになるように上記機器の傾きを修正ないしは制御する。
傾斜検出器10が組み込まれた機器が、光センサ5の受光面に正対した状態で傾斜検出器10と共に例えば左側に傾いたときは、図4(c)に示すように、反射体4によって反射される光ビーム1の光軸位置が光センサ5の左側に移動し、光センサ5の受光面に投射される光ビーム1の投射パターン7が右側に偏る。したがって、(a+c)−(b+d)を演算するとマイナスの値が出るので、この値がゼロになるように上記機器の傾きを修正ないしは制御する。
上記の説明では、傾斜検出器10が左右方向に傾いた場合を例に挙げて説明したが、傾斜検出器10が前後方向に傾いた場合も同様の原理によって、傾斜検出器10の傾きを修正ないしは制御することができる。この場合は、4分割された受光面の出力から、(a+b)−(c+d)を演算し、その結果がゼロになるように傾斜検出器10の傾きを修正ないしは制御する。
次に、本発明に係る傾斜検出器の別の実施例について説明する。図5において、傾斜検出器10aは、すでに説明をした傾斜検出器10の構成に加えて、反射体4の周囲を液体で満たし、ケーシング6の傾きによる反射体4の動きに制動を加える構造を有している。 図5において、傾斜検出器10aは、ケーシングの天井部の孔63に嵌合された固定具64aに端部が固定された吊り下げ部材41によって、ケーシング6の内部空間に配置される反射体4の周囲を覆うように管部材43が固定されている。
管部材43の内部は、透明な液体44が充填されており、反射体4の揺動に対して制動力が働くように構成されている。この液体44による制動力が、ケーシング6に急な傾きが生じたときであっても、素早く、かつ、精度よく反射体4を所定の位置で静止させるので、傾斜の検出をおこなうことができるようになる。
管部材43は透明な素材からなるものであって、例えばガラス管である。反射体4にて反射される光ビーム1を屈折させることがないものであればよい。
液体44は、透明度が高く変質劣化が少ないものであれば良く、例えば、透明度の高いシリコンオイルである。
次に、本発明に係る傾斜検出器の別の実施例について説明する。図6において、傾斜検出器10bは、光ビーム1を出射する光源2が、ケーシング6bの天井部側に配置され、球形の反射体4は、天井部から吊り下げされた反射体ホルダ42bによって所定の位置に配置され、光源2と反射体4の間には、実施例1、2と同様に集光レンズ3が配置されている。
光源2から出射された光ビーム1は、集光レンズ3によって光軸方向に集光されて、反射体4にて反射され、ケーシング6bの側面に固定されている光センサ5にビームスポットを形成する。
光源1、集光レンズ2を固定するホルダ6aは、ケーシング6bの天井部に形成された孔に嵌合され、固定されている。ホルダ6aは、外形が上端部にフランジ形状の部分を有する円筒形であって、フランジ部分の中央に光源1が嵌合され、円筒部分の内部空間が光ビーム1の光路となる連通孔62bになっている。フランジ部分の外周がケーシング6bの天井部に嵌合されることで、ホルダ6aはケーシング6bに固定されている。連通孔62bの中間付近には、集光レンズ2を固定する突起が形成され、この突起に当接して集光レンズ3が固定されている。
ホルダ6aのフランジ部分には、複数の吊り下げ部材42bの端部を固定され、ケーシング6bの内部空間に複数の吊り下げ部材42bが垂下している。この吊り下げ部材42bの他方の端部に、反射体ホルダ42bが固定されている。反射体42bの中央付近には反射体4を固定する凹みが形成され、この凹みに反射体4が固着されている。
ケーシング6が傾くと、光源2、集光レンズ3、光センサ5はそれに伴って傾斜するが、吊り下げ部材41bによって、反射体ホルダ42bは鉛直方向で姿勢を保って所定の位置に留まる。その結果、反射体4にあたる光ビーム1の光軸が相対的に変動し、光センサ5に投射されるビームスポットが変動する。この変動を上記実施例1にて説明した同じ構成を有する光センサ5によって検出し、ケーシング6の傾斜角度を検知することができる。
反射体ホルダ42bの底面部には、銅板42cが接着されており、この銅板42cと対向する位置のケーシング6bの内部底面には磁石45が設置されている。上記のようにケーシング6bが傾いたとき、反射体ホルダ42bは相対的に傾くが、銅板42cと磁石45によって生じる渦電流損によって、制動がかかり、反射体ホルダ42が傾き応じた位置で早く静止するようになる。
以上説明した傾斜検出器の実施例によれば、従来の傾斜検出器のように、気泡管、あるいは電解液を封入した容器などを使用する必要がなく、また、光源と光検出器との間に配置されるレンズをケーシングから吊り下げずに、軽量は反射部材だけを吊り下げる構成で足りるので、構成およびメンテナンスが容易な傾斜検出器を得ることができる。
また、液体や気泡を利用するものではないことから、温度変化の影響がほとんどなく、温度補正を不要としながら高精度の傾斜検出が可能である。
また、上記の傾斜検出器によれば、レンズによって集光した光ビームを光センサに投射するのではなく、球面にて反射させた反射光を光センサに投射するので、僅かな傾きであっても、光センサ上のスポットの変動は大きくなり、微小な傾きを精度よく検出することができる。
また、分解能を従来の傾斜検出器よりも細かくすることができるので、周囲温度の変動による光センサの出力変動を補正する手段を用いることなく、従来よりも分解能が高い傾斜検出器を得ることができる。
以上説明した傾斜検出器は、これをレーザー光源から出射されるレーザー光束を一方向にのみ放射して鉛直方向のライン光または水平方向のライン光を投射するレーザー墨出し器に設置するとよい。レーザー墨出し器本体に本発明にかかる傾斜検出器を設置し、レーザー墨出し器本体の傾きがゼロになるように調整する。あるいは、レーザー墨出し器本体に対して姿勢制御可能に設けられた光源ユニットホルダの傾きを本発明に係る傾斜検出器で検出し、光源ユニットホルダをその傾きがゼロになるように制御する。上に述べたような本発明に係る傾斜検出器によって得られる効果と同様の効果を得ることができるレーザー墨出し器を得ることができる。
1 光ビーム
2 光源
3 レンズ
4 反射体
41 吊り下げ部材
5 光センサ
6 ケーシング

Claims (7)

  1. 内部空間に連通する連通孔が形成されているケーシングと、
    上記連通孔に取り付けられた光源と、
    上記光源からの光ビームを光軸方向と異なる方向に反射する部材であって、上記ケーシング内の所定位置に吊り下げ部材によって吊り下げられ、反射面が球面である反射体と、
    上記光源からの光ビームを集光するためのレンズを有し、上記レンズを透過して集光された光ビームが上記反射体により反射され、この反射された上記光ビームの投射位置に応じた信号を出力する検出器と、を備え、
    上記反射体にて反射されて上記検出器に投射された光ビームの投射位置によって、上記ケーシングの傾きを検出する傾斜検出器。
  2. 上記反射体の周囲を覆う透明液体と、この透明液体を保持する保持部材とを更に有し、
    上記透明液体によって、上記ケーシングの傾斜に応じて揺動する上記反射体に制動をかけ
    ることを特徴とする請求項1記載の傾斜検出器。
  3. 上記ケーシングの上部から複数の上記吊り下げ部材によって吊り下げされる反射体ホルダを更に有し、
    上記反射体は、上記反射体ホルダに固定されることを特徴とする請求項1記載の傾斜検出器。
  4. 上記反射体ホルダの底面には銅板が固着され、
    上記ケーシングの底面内側には磁石が設置され、
    上記銅板と上記磁石によって上記反射体ホルダに制動がかかることを特徴とする請求項3記載の傾斜検出器。
  5. 上記光検出器は、受光面が複数に分割され、各受光面に対応した出力端子から検出信号を出力する請求項1乃至4のいずれかに記載の傾斜検出器。
  6. 上記光検出器の各受光面に対応した出力端子から出力される検出信号の差によってケーシングの傾きを検出する請求項1乃至5のいずれかに記載の傾斜検出器。
  7. レーザー光源から出射されるレーザー光束を一方向にのみ放射して鉛直方向のライン光または水平方向のライン光を投射するレーザー墨出し器であって、レーザー墨出し器本体に請求項1乃至のいずれかに記載の傾斜検出器のケーシングが取り付けられているレーザー墨出し器。
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