JP5387831B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、基材上に導電材料により形成された配線パターンを電気絶縁性のレジスト層によって被覆したプリント配線基板を有する電子機器に関する。
一般に電子機器は、基材上に導電材料により形成された配線パターンを電気絶縁性のレジスト層によって被覆したプリント配線基板を有している。このような電子機器においては、操作者の指などに帯電した静電気が筐体内に侵入してプリント配線基板に伝わり、当該基板に実装された電子素子等に不具合を生じさせるおそれがある。
従来、このような侵入した静電気を除去するために、プリント配線基板に接地用配線パターンを形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の電子機器は、挿入口より挿入された磁気テープを再生する車載用の磁気テープ再生装置であり、プリント配線基板(前面基板)における挿入口に臨む部分に、レジスト層を形成していない接地用配線パターン(露出パターン)を形成する。この接地用配線パターンは接地された筐体に接続されている。これにより、挿入口等から侵入した静電気を接地用配線パターンを介して除去することを可能としている。
実開平5−31199号公報
上記従来技術では、接地用配線パターンの上面(基材と反対側の面)にレジスト層を形成していない。このようにして接地用配線パターンの上面を露出させた場合、露出面積が大きいために接地用配線パターンに腐食が生じやすい。腐食が生じると、パターンを構成する導電材料の抵抗の増大や断線などのために接地効果が低下してしまうという問題があった。
本発明の目的は、接地用配線パターンの腐食を抑制することができる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明の電子機器は、基材上に導電材料により形成された配線パターンを電気絶縁性のレジスト層によって被覆した少なくとも1つのプリント配線基板を有する電子機器であって、前記配線パターンは、接地用配線パターンと、それ以外の回路用配線パターンとからなり、前記レジスト層は、当該レジスト層、前記接地用配線パターン、前記基材の順で前記基材の厚み方向に沿った上下方向の積層構造を構成すると共に、前記接地用配線パターンの前記上下方向側面が露出するように設けられ、前記接地用配線パターンは、前記回路用配線パターンの周囲を覆うように、前記プリント配線基板の外周に沿って形成され、基板内部側の前記側面は被覆され、基板外部側の前記側面が前記レジスト層の一部を除去することによって露出していることを特徴とする。
一般に、基材上に導電材料により形成された配線パターンを電気絶縁性のレジスト層によって被覆した少なくとも1つのプリント配線基板を有する電子機器においては、操作者の指などに帯電した静電気が筐体の隙間、例えばカバーの合わせ部等から侵入してプリント配線基板に伝わり、当該基板に実装された電子素子等に不具合を生じさせるおそれがある。
そこで、プリント配線基板に接地用配線パターンを形成し、上記基板に伝わった静電気を接地用配線パターンを介して装置外部に逃がすことが行われる。これにより、電子素子等に不具合を生じるのを防止することができる。通常、この接地用配線パターンは、当該パターン上のレジスト層を除去することにより、その上面(基材と反対側の面)が露出するように設けられる。
しかしながら、このように接地用配線パターンの上面を露出させた場合、露出面積が大きいために腐食が生じやすい。腐食が生じると、パターンを構成する導電材料の抵抗の増大や断線などのために接地効果が低下してしまうという問題がある。
そこで本願第1発明においては、レジスト層、接地用配線パターン、基材の順で基材の厚み方向に沿った上下方向の積層構造を構成すると共に、接地用配線パターンの上下方向側面が露出するように、レジスト層を設ける。これにより、接地用配線パターンの露出部分は側面だけとなり、上述のように上面を露出させる場合に比べて露出面積を大幅に小さくすることができる。その結果、基板に伝わった静電気を装置外部に逃がす接地用配線パターンとしての機能を確保しつつ、腐食を抑制することができる。
また、露出面積を小さくすることができるため、異物等を原因とする接地用配線パターンと電子素子等とのショートを防止することができる。さらに、腐食による美観の低下を防止できる効果もある。
さらに、第1発明の電子機器は前記接地用配線パターンは、前記回路用配線パターンの周囲を覆うように、前記プリント配線基板の外周に沿って形成され、基板内部側の前記側面は被覆され、基板外部側の前記側面が前記レジスト層の一部を除去することによって露出していることを特徴とする。
本願第発明においては、接地用配線パターンが、回路用配線パターンの周囲を覆うように、プリント配線基板の外周に沿って形成され、基板内部側の側面は被覆され、基板外部側の側面が前記レジスト層の一部を除去することによって露出している。これにより、プリント配線基板に伝わった静電気が回路用配線パターンに伝わるよりも先に、接地用配線パターンを介して装置外部に逃がすことができる。その結果、回路用配線パターンにより相互に接続される電子素子等を保護することができる。また、基板外部側の側面のみが露出しているため、静電気が基板内部方向に侵入することを防止できる。
発明の電子機器は、上記第発明において、前記電子機器の筐体を構成する複数のカバーを有し、前記接地用配線パターンは、前記複数のカバーの合わせ部近傍に設けた前記プリント配線基板に形成されていることを特徴とする。
電子機器の筐体が複数のカバーから構成される場合、操作者の指が筐体に接触した際に、静電気がカバーの合わせ部の隙間から侵入することが考えられる。
本願第発明においては、この複数のカバーの合わせ部近傍に、接地用配線パターンを周囲に形成したプリント配線基板を設けることで、合わせ部から侵入した静電気を迅速に装置外部に逃がすことができる。
発明の電子機器は、上記第1又は2発明において、前記プリント配線基板は、電子素子を実装したメイン基板と、前記メイン基板と接続され、複数のキー用接点を有するキー基板とからなり、前記接地用配線パターンは、前記キー基板に形成されていることを特徴とする。
本願第発明においては、メイン基板と異なり電子素子等を有しないキー基板に接地用配線パターンを設けることにより、静電気の経路近傍に電子素子等が設置されることを防止し、電子素子等の不具合を防止できる。またこのようにキー基板に接地用配線パターンを設けることにより、例えばカバーと各キーとの隙間より侵入した静電気についても迅速に装置外部に逃がすことができる。
本発明によれば、接地用配線パターンの腐食を抑制することができる。
印字ラベル作成装置を斜め上方向から見た外観を表す斜視図である。 下カバーを開放した状態の印字ラベル作成装置を斜め下方向から見た外観を表す斜視図である。 カートリッジの内部構造を表す図である。 上カバーを外した状態の印字ラベル作成装置を斜め上方向から見た斜視図である。 図4中V−V断面による側断面図である。 キー基板の詳細構造を表す平面図である。 図6中VII−VII断面に相当するキー基板の層構成を概念的に表す部分断面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、本発明を電子機器としての印字ラベル作成装置1に適用したものである。この印字ラベル作成装置1は、所望の印刷を行った印刷済ラベル用テープを所定の長さに切断することにより印字ラベルを作成するものである。まず、この印字ラベル作成装置1の概略構成について説明する。なお、本実施形態において印字ラベル作成装置1の前・後・左・右・上・下というときは、図1及び図2等に示す方向を指すものである。
図1は、印字ラベル作成装置1を斜め上方向から見た外観を表す斜視図である。
図1に示すように、印字ラベル作成装置1の筐体2は、装置下面を構成する下カバー15と、装置側面を構成する横カバー16(カバー)と、装置上面を構成する上カバー17(カバー)とにより構成されている。上カバー17には、前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3、電源スイッチや印刷キー等の印字ラベル作成装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4、及び入力した文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ5が設けられている。また横カバー16の右側後方には、印刷された印刷済ラベル用テープ106(後述の図3参照)をカットするためのカッターレバー7が設けられている。
図2は、下カバー15を開放した状態の印字ラベル作成装置1を斜め下方向から見た外観を表す斜視図である。
図2に示すように、印字ラベル作成装置1の下側後方には、印刷済ラベル用テープ106を供給するカートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、印字ラベル作成装置1の前端部を回転軸として開閉可能に構成された下カバー15を閉じると覆われ、下カバー15を開放すると露出されるようになっている。カートリッジホルダ9には、カートリッジ8内の使用済みのインクリボン10(後述の図3参照)を巻き取るためのリボン巻き取り軸11と、印刷済みの印刷済ラベル用テープ106を搬送するためのテープ送りローラ22(後述の図3参照)を駆動するためのテープ送りローラ駆動軸12とが設けられている。またカートリッジホルダ9には、カバーフィルム6(後述の図3参照)に所望の印刷を行う印字ヘッド13が、カートリッジ装着時にその開口部14に位置するように設けられている。
図3は、カートリッジ8の内部構造を表す図である。なおこの図3には、カートリッジ8の内部構造と共に、印字ラベル作成装置1の印刷機構の一部である、印字ヘッド13やローラホルダ19等を図示している。
図3に示すように、カートリッジ8には、透明なフィルムであるカバーフィルム6と、カバーフィルム6に転写されるインクを表面に塗布されたインクリボン10と、印刷が行われたカバーフィルム6の裏面に貼り合わされる、当該カバーフィルム6と同一テープ幅である基材テープ20とが、それぞれ回転自在に設置されたリール部材に巻回されてロール状に構成されたロール25,26,27が設けられている。またこれらのロール25,26,27の間には、印刷に使用された後のインクリボン10を巻き取るリボン巻き取りローラ21が設けられている。さらにカートリッジ8には、開口部14近傍において、基材テープ20とカバーフィルム6とを押圧し接着させて印刷済みラベル用テープ106としつつ、当該印刷済みラベル用テープ106をカートリッジ8の外部に排出する上記テープ送りローラ22が設けられている。
また印字ラベル作成装置1側に設けられたローラホルダ19は、印字ヘッド13と対向する位置に配置されたプラテンローラ18を保持すると共に、テープ送りローラ22と対向する位置に配置された押圧ローラ23を保持する。プラテンローラ18と押圧ローラ23とは、ローラホルダ19に回転可能に取り付けられており、またローラホルダ19は、ホルダ軸24により回動可能に取り付けられている。ローラホルダ19の回動により、プラテンローラ18と押圧ローラ23とは、印字ヘッド13及びテープ送りローラ22に押圧される押圧位置A(図3中実線で示す)と、印字ヘッド13及びテープ送りローラ22より離間する退避位置B(図3中2点鎖線で示す)とのいずれかの位置に保持される。
上記構成であるカートリッジ8をカートリッジホルダ9に装着すると、カートリッジホルダ9に設けられたリボン巻き取り軸11及びテープ送りローラ駆動軸12は、カートリッジ8のリボン巻き取りローラ21及びテープ送りローラ22に、それぞれ連結される。そして、下カバー15が閉じられると、上記ローラホルダ19が回動して押圧位置Aとなり、プラテンローラ18と押圧ローラ23とが印字ヘッド13及びテープ送りローラ22に押圧される。その後、印字ラベル作成時には、リボン巻き取りローラ21及びテープ送りローラ22が回転駆動される。これにより、カバーフィルム6とインクリボン10とがそれぞれのロール25,26より繰り出され、重ね合わされて印字ヘッド13に搬送され、所定の印刷が行われる。そして、使用済みのインクリボン10は印刷が行われたカバーフィルム6と離れて、リボン巻き取りローラ21に巻き取られる。一方、印刷が行われたカバーフィルム6は、テープ送りローラ22により、ロール27より繰り出された基材テープ20と貼り合わせられて印刷済みラベル用テープ106とされ、当該印刷済みラベル用テープ106は外部に排出される。そして、前述したカッターレバー7が操作されることによって、印刷済みラベル用テープ106が所定の長さに切断され、印字ラベルが作成される。
なお、印字ラベル作成後、下カバー15が開放されると、ローラホルダ19が回動して退避位置Bとなり、プラテンローラ18と押圧ローラ23とが印字ヘッド13及びテープ送りローラ22より離間する。これにより、カートリッジ8をカートリッジホルダ9より脱着することが可能となる。
以上説明した印字ラベル作成装置1において、本実施形態の最大の特徴はプリント配線基板に設けた接地用配線パターンの構造にある。以下、その詳細について説明する。
図4は、上カバー17を外した状態の印字ラベル作成装置1を斜め上方向から見た斜視図であり、図5は、図4中V−V断面による側断面図である。
これら図4及び図5に示すように、印字ラベル作成装置1は、筐体2の内部に、電子素子(ICチップ等)を実装したメイン基板41(プリント配線基板)と、このメイン基板41とハーネス42を介して接続され、複数のキー用接点51(後述の図6参照)を有するキー基板50(プリント配線基板)とを有している。これらメイン基板41及びキー基板50は、基材上に導電材料により形成した配線パターンを電気絶縁性のレジスト層により被覆したプリント配線基板である。なお、図4では煩雑防止のため、メイン基板41及びキー基板50の配線パターンやレジスト層等の図示を省略している。
メイン基板41は、装置後方において、液晶ディスプレイ5の下側に配置されている。またキー基板50は、その外周のうち左右側及び前側の外周部53が上カバー17と横カバー16との合わせ部43の近傍となるように設けられている。また、このキー基板50の後端部に上記ハーネス42が接続されている。このハーネス42とキー基板50との接続部は、ハーネス42のキー基板側の端子42aをキー基板50に設けた端子孔52(後述の図6参照)に下側から貫通させ、キー基板50の上側に突出させた端子42aをハンダ付けにより固定した構造となっている。
図6は、キー基板50の詳細構造を表す平面図、図7は、図6中VII−VII断面に相当するキー基板50の層構成を概念的に表す部分断面図である。
キー基板50は、基材54と、この基材54上に導電材料により形成された回路用配線パターン55(配線パターン)及び接地用配線パターン56(配線パターン)と、これら回路用配線パターン55及び接地用配線パターン56を被覆するための電気絶縁性のレジスト層57と、回路用配線パターン55に接続され、カーボン等により形成された複数の上記キー用接点51とを有している。
キー用接点51は、前述したキーボード3及び機能キー群4を構成する各キーに対応する位置にそれぞれ設けられている。このキー用接点51は、操作者がキーボード3及び機能キー群4の各キーを操作した際に閉成される。これにより対応する操作信号がキー基板50よりハーネス42を経由してメイン基板41に入力され、操作信号に対応する動作制御が行われる。
回路用配線パターン55は、少なくとも1つのキー用接点51と対応するハーネス42の端子42aとを接続してキー回路を構成するものであり、端子孔52とキー用接点51との間、及び複数のキー用接点51同士の間にそれぞれ配線されている。なお、図6では煩雑防止のため回路用配線パターン55の一部のみ図示している。この回路用配線パターン55の端子孔52側の端部は、前述したように端子孔52に貫通されたハーネス42の端子42aとハンダ付けにより接続される。
接地用配線パターン56は、回路用配線パターン55の周囲を覆うように、キー基板の外周部53に沿って、端子孔52の穿設部分を除く基板周囲全体に形成されている。この接地用配線パターン56は、ハーネス42を経由してDCジャック60(図2及び図4参照)に接続されている。このDCジャック60には、外部電源としてのACアダプター(図示せず)の出力プラグが接続される。このACアダプターを介して接地用配線パターン56は筐体2の外部へ接地されている。図6に示すように、キー基板50の左右側及び後側においては、接地用配線パターン56の基板外部側にレジスト層57を形成しない露出部59が形成されている。この露出部59の幅は例えば2mm〜5mm程度となるように形成される。なお、図6ではレジスト層57の形成部分をハッチングで示し、レジスト層57が形成されていない上記露出部59を白色にて示している。
この露出部59の形成部分の積層構造について図7を用いて説明する。図7に示すように、接地用配線パターン56が形成された範囲Aでは、レジスト層57、接地用配線パターン56、及び基材54の順で基材54の厚み方向に沿った上下方向の積層構造が構成されている。そして、露出部59が形成された範囲Bでは、レジスト層57が形成されていないために基材54のみの層構成となっている。その結果、基材54の上面54aが露出すると共に、接地用配線パターン56の基板外部側の側面56aが露出している。当該側面56aの上下方向の高さは、接地用配線パターン56の厚みに相当するため非常に小さい値であり、このため接地用配線パターン56の露出面積を、例えば接地用配線パターン56の上面を露出させる構成に比べて大幅に小さくすることができる。
また、露出部59のさらに基板外部側となる範囲Cでは、レジスト層57と基材54の2層構成となっており、接地用配線パターン56の基板内部側となる範囲Dでも同様にレジスト層57と基材54の2層構成となっている。これにより、接地用配線パターン56の基板内部側の側面56bはレジスト層57によって被覆されている。なお、ここでは図示していないが、上記Dの範囲において、回路用配線パターン55の形成部分では、レジスト層57、回路用配線パターン55、及び基材54の3層構成となる。
上記構成により、露出部59が形成されたキー基板50の左右側及び後側においては、接地用配線パターン56の基板外部側の側面56aが露出する。これにより、筐体2の隙間(例えば上カバー17と横カバー16の合わせ部43)から侵入した静電気を上記露出した側面56aを介して接地用配線パターン56に伝わせ、装置外部に逃がすことができるようになっている。なお、この例では特に、操作者が筐体2を掴みやすい左右側と、操作頻度が高い機能キー群4に対応した後側に露出部59を形成し、前側には形成しない構成としたが、当該前側にも露出部59を形成してもよい。
以上説明した実施形態の印字ラベル作成装置1によれば、以下の効果が得られる。すなわち、一般にプリント配線基板を有する電子機器においては、操作者の指などに帯電した静電気が筐体の隙間、例えばカバーの合わせ部等から侵入してプリント配線基板に伝わり、当該基板に実装された電子素子等に不具合を生じさせるおそれがある。そこで、プリント配線基板に接地用配線パターンを形成し、上記基板に伝わった静電気を接地用配線パターンを介して装置外部に逃がすことが行われる。これにより、電子素子等に不具合を生じるのを防止することができる。通常、この接地用配線パターンは、当該パターン上のレジスト層を除去することにより、その上面(基材と反対側の面)が露出するように設けられる。しかしながら、このように接地用配線パターンの上面を露出させた場合、露出面積が大きいために腐食が生じやすい。腐食が生じると、パターンを構成する導電材料の抵抗の増大や断線などのために接地効果が低下してしまうという問題がある。
そこで本実施形態の印字ラベル作成装置1においては、接地用配線パターン56の側面56aが露出するようにレジスト層57を設ける。これにより、接地用配線パターン56の露出部分は側面56aだけとなり、上述のように上面を露出させる場合に比べて露出面積を大幅に小さくすることができる。その結果、キー基板50に伝わった静電気を装置外部に逃がす接地用配線パターンとしての機能を確保しつつ、腐食を抑制することができる。
また、露出面積を小さくすることができるため、異物等を原因とする接地用配線パターン56とキー接点51等とのショートを防止することができる。さらに、腐食による美観の低下を防止できる効果もある。
また、本実施形態では特に、接地用配線パターン56が、回路用配線パターン55の周囲を覆うように、キー基板50の外周に沿って形成され、その基板内部側の側面56bは被覆され、基板外部側の側面56aは露出している。これにより、キー基板50に伝わった静電気が回路用配線パターン55に伝わるよりも先に、接地用配線パターン56を介して装置外部に逃がすことができる。その結果、回路用配線パターン55により相互に接続されるキー接点51や、回路用配線パターン55によりハーネス42を介して接続されるメイン基板41を保護することができる。また、基板外部側の側面56aのみが露出しているため、静電気が基板内部方向に侵入することを防止できる。
また、本実施形態では特に、印字ラベル作成装置1の筐体2を構成する上カバー17と横カバー16との合わせ部43近傍に、接地用配線パターン56を周囲に形成したキー基板50を設ける。これにより、操作者の指が筐体2に接触した際にカバー16,17の合わせ部43の隙間から侵入する静電気を迅速に装置外部に逃がすことができる。
また、本実施形態では特に、メイン基板41と異なり電子素子等を実装していないキー基板50に接地用配線パターン56を設けることにより、静電気の経路近傍に電子素子等が設置されることを防止し、電子素子等の不具合を防止できる。またこのようにキー基板50に接地用配線パターン56を設けることにより、カバー16,17の合わせ部43だけでなく、例えば上カバー17とキーボード3及び機能キー群4を構成する各キーとの隙間より侵入した静電気についても、迅速に装置外部に逃がすことができる。
なお、以上においては、接地用配線パターン56をキー基板50にのみ設ける構成としたが、メイン基板41にも設ける構成としてもよい。例えばメイン基板41が静電気が侵入しやすい位置に設置されているような場合に有効である。
また以上においては、接地用配線パターン56の基板外部側の側面56aのみを露出させる構成としたが、基板内部側の側面56bのみ、あるいは両側面56a,56bを露出させる構成としてもよい。これにより、例えば装置構造上キー基板50の基板内部側にも静電気が侵入する可能性があるような場合でも、当該静電気を露出した側面56bを介して接地用配線パターン56に伝わせ、装置外部に逃がすことができる。
また以上においては、印刷の終了した印刷済ラベル用テープ106をカッタで切断して印字ラベルを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタで切断しなくても、テープが排出された後にラベル台紙(対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がして印字ラベルを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、基材テープ20とは別のカバーフィルム6に印刷を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、印字テープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
さらに、以上は、基材テープ20やカバーフィルム6がリール部材の周りに巻回されてロールを構成し、カートリッジ8内にそのロールが配置されて印刷済ラベル用テープ106が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジを印字ラベル作成装置1側のカートリッジホルダ9に装着して、上記収納部から移送、搬送し印刷を行い印字ラベルを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接印字ラベル作成装置1側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートを印字ラベル作成装置1外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送し印字ラベル作成装置1内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ8のような印字ラベル作成装置1の本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型としてロール25,27等を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
また以上では、電子機器の一例として印字ラベル作成装置1に本発明を適用した場合を説明したが、その他にも、例えばPC、携帯端末、携帯電話、電子楽器、電子計算機、ゲーム機等、プリント配線基板を有する電子機器であれば本発明は種々の電子機器に対して適用可能である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置(電子機器)
16 横カバー(カバー)
17 上カバー(カバー)
41 メイン基板(プリント配線基板)
43 合わせ部
50 キー基板(プリント配線基板)
51 キー用接点
54 基材
55 回路用配線パターン(配線パターン)
56 接地用配線パターン(配線パターン)
56a 側面
56b 側面
57 レジスト層

Claims (3)

  1. 基材上に導電材料により形成された配線パターンを電気絶縁性のレジスト層によって被覆した少なくとも1つのプリント配線基板を有する電子機器であって、
    前記配線パターンは、
    接地用配線パターンと、それ以外の回路用配線パターンとからなり、
    前記レジスト層は、
    当該レジスト層、前記接地用配線パターン、前記基材の順で前記基材の厚み方向に沿った上下方向の積層構造を構成すると共に、前記接地用配線パターンの前記上下方向側面が露出するように設けられ、
    前記接地用配線パターンは、
    前記回路用配線パターンの周囲を覆うように、前記プリント配線基板の外周に沿って形成され、基板内部側の前記側面は被覆され、基板外部側の前記側面が前記レジスト層の一部を除去することによって露出している
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項記載の電子機器において、
    前記電子機器の筐体を構成する複数のカバーを有し、
    前記接地用配線パターンは、
    前記複数のカバーの合わせ部近傍に設けた前記プリント配線基板に形成されている
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は請求項に記載の電子機器において、
    前記プリント配線基板は、
    電子素子を実装したメイン基板と、前記メイン基板と接続され、複数のキー用接点を有するキー基板とからなり、
    前記接地用配線パターンは、
    前記キー基板に形成されている
    ことを特徴とする電子機器。
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