JP5385754B2 - 熱交換部材 - Google Patents

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Description

本発明は、オープンラック式気化器の熱交換パネルを構成する熱交換部材に関するものである。
液化天然ガス(LNG)の気化にはオープンラック式気化器(以下、ORVという)が使用されている。ORVは、熱源である海水との熱交換によってLNGを気化させる熱交換器である。図1はORVの概略正面図、図2はその縦断面図である。
図1に示すように、ORV1は、多数配列された伝熱管2の上下端をヘッダー管(下部ヘッダー管3、上部ヘッダー管4)で連結してなる熱交換パネル5と、熱交換パネル5の上部側方に配置したトラフ6と、熱交換パネル5のそれぞれのヘッダー管3,4を連結するマニホールド(下部マニホールド7、上部マニホールド8)とを備える。燃料である液化天然ガスは、下部マニホールド7から下部ヘッダー管3を介して伝熱管2内に下端から導入される。一方、図示しない供給手段によりトラフ6に貯められた海水は、トラフ6から溢流して各伝熱管2の外表面を濡らしながら垂下する。伝熱管2内に導入された液化天然ガスは、伝熱管2の外部を流通する海水により加熱(熱交換)されて気化し、伝熱管2内を上昇する。この気化した燃料は、伝熱管2の上端から上部ヘッダー管4を介して上部マニホールド8へ導出される。すなわち、ORV1は熱交換器の一種であり、海水との熱交換によって低温液化燃料を加熱して気化するものである。
熱交換パネル5(伝熱管2及びヘッダー管3,4)には、熱伝導性や加工性等の観点から、通常、3000系、5000系、6000系等のアルミニウム合金が使用されている。しかしながら、熱交換パネル5はその外表面が海水に曝されるため、腐食し易いアルミニウム合金材では、一旦、外表面の侵食が始まると、その部分が集中的に侵されて孔食に至る虞がある。そのため、熱交換パネル5を構成するアルミニウム合金材には、その表面に防食処理を施す必要がある。特に、熱交換パネル5の下部では、内部の極低温(約−160℃)のLNGにより外側の海水が約0℃まで冷却されているため、溶存酸素濃度が高く、より厳しい腐食環境となっている。また、熱交換パネル5の外表面には、上方から大量に流れ落ちる海水が衝突し、特に熱交換パネル5の下部(伝熱管2の下部ヘッダー管3と隣接する部分)における海水の流速は4m/s以上と高速で、その外表面を損耗させる。
さらに、海水による腐食と海水の流れによるエロージョンとの相乗効果によって流れ誘起腐食(以下、適宜、FAC(Flow Accelerated Corrosion)という)が発生して、防食処理層の損耗を促進する。したがって、熱交換パネル5の防食処理は、一般的な腐食に対応する(耐食性)だけでなく、FACに対する耐性(以下、耐FAC性という)も要求され、さらに、これらの相乗効果によりORV1の長時間連続運転を可能にすることも要求されている。
このため、従来から前記用途に用いられるアルミニウム合金を対象として、種々の防食方法が研究されている。その一例として電気防食法やエポキシ樹脂等の塗料でアルミニウム合金表面を被覆する方法が挙げられる。電気防食法の一例として特許文献1に記載の技術がある。すなわち、熱交換パネル5の外表面に、基材(アルミニウム合金材)より電位の卑なAl−Zn合金を溶射により被覆して犠牲陽極層とし、優先的にこの層のZnをイオンとして海水中に溶解させることで基材を保護している。
また、特許文献2には、エポキシ系樹脂等でアルミニウム合金の表面を被覆する方法が記載されている。これは、犠牲陽極層である溶射皮膜に封孔処理剤を塗布し、エポキシ系樹脂またはウレタン系樹脂を順次積層して、溶射皮膜の損耗を抑制し、犠牲陽極機能を長寿命化する技術である。
さらに、特許文献3には、防食処理層の他の形成方法が記載されている。これは、皮膜を形成すべき原材料粉末を塗布した金属製部材に負極を接続し、100〜180℃に予熱した上、コロナ放電を行って電磁力を発生させ、その振動により材料粉末の構成原子を金属基板へ拡散させて剥離し難い皮膜を形成する技術である。
特許第3041159号公報 特開平8−29095号公報 特開2007−302962号公報
ORVに関する防食技術としては、以上のように、アルミニウム合金基材の表面に犠牲防食金属を溶射やクラッド等の方法によって付与するもの、アルミニウム合金基材の耐食性、耐エロージョン性を向上させるために有機被覆層を形成するもの等が挙げられる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、犠牲陽極層は、1回の溶射パスで形成される程度の膜厚(150〜250μm)では、海水の流れやFACにより早期に損耗し易く、耐久性が不十分であり、また、犠牲陽極層の基材からの剥離や、犠牲陽極層に膨れが生じ易く、かえって短寿命となる。そこで、犠牲陽極層を厚くして対処しようとすると、溶射パス数が増えてコストが嵩むことになるという問題がある。
特許文献2に記載の技術においては、熱交換パネルは、太陽光の紫外線や熱サイクル等により樹脂が経年劣化するため、このような樹脂皮膜においても、やはり耐久性が不十分であり、剥離等に至るという問題がある。
特許文献3に記載の技術においては、この皮膜形成方法は、基板である熱交換パネルが複雑な形状で大型化しているため、これに皮膜の原材料粉末の塗布や予熱、放電を行うことは困難であり、実用性に問題がある。また、予熱により犠牲陽極層が変質する虞もある。
また、近年、ORVは、ますます高効率化が図られ、装置が大型化し、長時間連続運転する傾向にある。このため、ORVを構成する部材の大型化による落下海水の流速増大や連続長時間運転に耐えるような、より高い耐食性、耐久性、信頼性が求められている。
しかし、大型化、高効率化したORVの耐食性、耐エロージョン性の向上技術として従来技術を適用しても、使用状況によっては十分な効果を発揮せず、著しく腐食が進行してしまう問題が生じる。この腐食現象は、特に低温かつ落下海水の流速が速い部位(熱交換パネル5の下部:伝熱管2の下部や下部ヘッダー管3の付近)で著しい。この原因としては、アルミニウム合金基材、及び、耐食性向上の目的で基材表面に形成させた犠牲陽極層に長時間低温の海水が高速で多量に接触することによるFACによるものと考えられる。
前記のように特殊な使用環境(約−160℃のLNG沸点付近の極低温と常温との熱サイクル、高効率化のために多量に流される海水によるFAC等)下では、熱交換パネル5のアルミニウム合金基材及びその表面の犠牲陽極層の著しい損耗が発生することがあり、従来のいずれの手法も十分な耐食性、耐FAC性を発揮できるとは言い難い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐食性、特にORVの運転環境下での長期使用を可能にする、FACに対する耐食性に優れた熱交換部材を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意研究した結果、基材であるアルミニウム合金の耐食性向上のために表面に被覆された犠牲陽極層表層において、元素分布(Al,O,C)の制御により、犠牲陽極層表面に極薄い安定な酸化皮膜(不働態皮膜)を形成させ、かつ、AlとCによる異材接触腐食を抑制することにより、犠牲防食能を維持しつつ、流動海水との接触による流れ誘起腐食に対する耐性を向上させることができることを見出した。
すなわち、本発明に係る熱交換部材は、熱源である海水との熱交換によって液化天然ガスを気化させるオープンラック式気化器の熱交換パネルを構成する熱交換部材であって、アルミニウム合金製の基材と、この基材の外表面に形成したアルミニウム合金からなる犠牲陽極層とを備え、前記犠牲陽極層は、その最表面から深さ30nmまでの領域における酸素とアルミニウムとの原子比(O/Al)の平均が、1.0以上2.0以下であり、かつ、その最表面から深さ30nmまでの領域におけるCの濃度の平均が、20原子%以下であることを特徴とする。
かかる構成によれば、犠牲陽極層の最表面から深さ30nmまでの領域(以下、適宜、極表層という)における酸素とアルミニウムとの原子比(O/Al)の平均(以下、適宜、O/Alの平均原子比という)を1.0以上2.0以下とすることで、犠牲陽極層表面に極薄い安定な酸化皮膜(不働態皮膜)が形成される。このため、海水との接触による犠牲陽極層の表面電位の上昇が抑えられ、犠牲陽極層におけるAlの溶解反応(アノード反応)が抑制される。これにより、犠牲陽極層による犠牲防食効果を維持しつつ、耐FAC性を高めることができる。また、極表層におけるCの濃度の平均(以下、適宜、平均C原子%)を20以下とすることで、犠牲陽極層の極表層におけるAlとCの接触腐食電流が低減するので、異種金属接触腐食が抑制される。これにより、犠牲陽極層の寿命が長くなり、耐FAC性の向上を図ることができる。
また、前記酸素とアルミニウムとの原子比(O/Al)の平均は、1.2以上であることが好ましい。
犠牲陽極層の極表層におけるO/Alの平均原子比が1.2以上であると、犠牲陽極層表面に対する酸化皮膜(不働態皮膜)の形成が安定化するので、犠牲陽極層におけるAlの溶解反応(アノード反応)が抑制され、犠牲陽極層による防食効果の長期維持が可能になる。
さらに、前記犠牲陽極層の気孔率は、5〜20面積%であることが好ましい。
かかる構成によれば、熱サイクルにより犠牲陽極層に生じる応力が緩和され、犠牲陽極層の耐久性が高くなる。犠牲陽極層の気孔率が5面積%以上であると、応力の緩和効果が顕著になる。一方、犠牲陽極層の気孔率が20面積%以下であると、気孔中に海水が浸入しにくくなり、海水氷結による体積膨張により犠牲陽極層に割れが生じるのを防止することができる。
また、前記犠牲陽極層は、Zn,Mg,Si,Mnのうちの一種以上を含有するアルミニウム合金からなることが好ましい。
かかる構成によれば、犠牲陽極層にピンホール等の部分的な欠損が生じても、犠牲陽極層が腐食環境(海水中)で積極的にアノード反応を起こし、基材の腐食を防止することができる。
本発明によれば、犠牲陽極層表面に極薄い安定な酸化皮膜(不働態皮膜)が形成されることで、海水との接触による犠牲陽極層の表面電位の上昇を抑え、犠牲陽極層におけるAlの溶解反応(アノード反応)を抑制することができる。また、異種金属接触腐食を抑制することができる。このため、犠牲陽極層の長寿命化を図るとともに、犠牲陽極層による犠牲防食効果を維持しつつ、耐FAC性を高めることができる。
オープンラック式気化器(ORV)の概略正面図である。 図1の縦断面図である。 本発明の熱交換部材である伝熱管の断面斜視図である。 実施例における溶射皮膜溶出試験の評価装置を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
≪熱交換部材≫
本実施形態に係る熱交換部材は、熱源である海水との熱交換によって液化天然ガスを気化させるオープンラック式気化器の熱交換パネルを構成するものである。すなわち、図1に示すORV1の熱交換パネル5を構成する伝熱管2または上下のヘッダー管3,4として用いるものである。なお、ORV1の概略構成は図1に示したものと同一であるので、ここでは説明を省略する。
熱交換部材として、ここでは、伝熱管2を例にして説明する。図3は伝熱管2の断面斜視図である。
伝熱管(熱交換部材)2は、基材2aの外表面の一部または全部(外表面)に、犠牲陽極層2bを有している。本実施形態では、この犠牲陽極層2bはアルミニウム合金の溶射皮膜層になっている。ここで、表面の一部に形成するとは、基材2aの表面全てに犠牲陽極層2bを形成させなくとも、耐衝撃性、耐エロージョン性、繰り返し極低温耐久性、欠陥成長抑制性等の耐久性を発揮できるものであれば、基材2aに、犠牲陽極層2bで覆われていない箇所があってもよく、ところどころ基材2aの素地が露出した箇所があってもよい状態をいう。
伝熱管2における犠牲陽極層2bは、伝熱管2の基材2aとして使用されているアルミニウム合金よりも海水中での電位を低くする必要がある。つまり、伝熱管2は、アルミニウム合金からなる(アルミニウム合金製の)母材(基材2a)の表面を、母材合金よりも腐食しやすい、すなわち、母材合金よりも腐食電位が卑な(イオン化傾向の高い)合金で被覆するものである。このことにより、当初は被覆合金の被覆効果により母材合金が海水と直接接触せずに耐食性が保たれ、被覆合金の一部が剥がれて母材合金が露出し海水と直接接触するようになっても、残存している被覆合金の犠牲防食作用により、母材合金の長期耐食性を保証することができる。
なお、他の熱交換部材である上下のヘッダー管3,4も同様に構成してある。
以下、各部の構成について説明する。
<基材>
基材2aはORV用伝熱管に用いられるものであれば、特にその材質は問わないが、
通常3000系、5000系あるいは6000系アルミニウム合金が用いられる。
<犠牲陽極層>
[成分]
犠牲陽極層2bは、溶射材料として好適であり、かつ基材2aを形成するアルミニウム合金より海水中での電位が卑となる(イオン化傾向が大きい)アルミニウム合金からなる。このようなアルミニウム合金としては、Al−Zn合金、Al−Mg合金、Al−Si合金、または、Al−Mn合金が挙げられる。また、これらの構成元素であるZn,Mg,Si,Mnのうちの一種以上を所定量含有するアルミニウム合金であってもよい。具体的には、Zn:0.1〜30質量%、Mg:0.1〜15質量%、Si:0.1〜10質量%、及びMn:0.1〜5質量%のうちの一種以上を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金が好ましい。
すなわち、これらの元素の単独または二種以上を前記含有量の範囲で添加して、基材2aを形成するアルミニウム合金の電位と比較して卑となる電位とすれば良い。なお、これらの元素を二種以上含有する場合は、それぞれの元素の含有量が前記範囲を満足し、かつ含有量の合計を30質量%以下(Al:70質量%以上)とすることが好ましい。このようなアルミニウム合金(アルミニウム合金製)で犠牲陽極層2bを構成することにより、犠牲陽極層2bにピンホール等の部分的な欠損が生じても、犠牲陽極層2bが腐食環境(海水中)で積極的にアノード反応(M→Mn+ne、M:Al、Zn、Mg、Si、Mn、n:価数)を起こすことで基材2aの腐食を防止する(犠牲防食)ことができる。
なお、犠牲陽極層2bの成分組成は、例えば、溶射皮膜の形成後、この溶射皮膜から削り取った粉末を希塩酸に溶解させ、その溶解液のICP発光分光法により分析して求めることができる。
[極表層におけるO/Alの平均原子比:1.0以上2.0以下]
FACは海水の流動により犠牲陽極層2bの電位が高められて溶解反応が促進される現象と電気化学的には理解される。そこで、本実施形態では、FACに対して、犠牲陽極層2bの最表面から深さ30nmまでの領域(極表層)におけるO/Alの平均原子比を1.0以上2.0以下にすることで、犠牲陽極層2bの表面に極薄い安定な(緻密かつ強固な)酸化皮膜(不働態皮膜)を形成している。すなわち、海水との接触による犠牲陽極層2bの電位上昇を抑制することにより、犠牲陽極層2bによる犠牲防食効果を維持しつつ、海水との衝突によるエロージョン作用と腐食作用の相乗効果によって生じるFACに対する耐性を高めている。
つまり、犠牲陽極層2bの極表層におけるO/Alの平均原子比を制御して、犠牲陽極層2bに形成される酸化皮膜(不働態皮膜)を安定化させることで、犠牲陽極層2bの海水への溶解を抑制して、犠牲陽極層2bによる防食効果を長期間維持することを可能にしている。この効果を十分なものとするため、O/Alの平均原子比は、1.0以上とし、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上とする。一方、O/Alの平均原子比が大きすぎる場合は、犠牲陽極層2bの酸化が過度に進んでしまい、海水の噴流による酸化層の剥離が促進されるため、その上限は、2.0以下とし、好ましくは1.9以下、より好ましくは1.8以下とする。
なお、O/Alの平均原子比は、例えば、SXM全自動走査型X線光電子分光装置によるX線光電子分光(XPS)により求めることができる。
また、O/Alの平均原子比の制御については、アーク溶射(約5000℃)やプラズマ溶射(約5000〜10000℃)で犠牲陽極層2bを形成すれば、溶射時の温度が高くなるので、O/Alの平均原子比の範囲を1.0〜2.0に制御することができる。
ここで、犠牲陽極層2bの最表面から深さ30nmまでの領域とは、基材2aの外表面の一部または全部に被覆された犠牲陽極層2bの全てにおいて、その最表面から、基材2aの方向に向かって、30nmの部位までの範囲のことである。そして、平均原子比は、犠牲陽極層2bの前記所定範囲における全ての平均である。後記する平均C原子%においても、同様である。
[極表層における平均C原子%:20以下]
犠牲陽極層2bの最表面から深さ30nmまでの領域(極表層)における平均C原子%を20以下とすることで、AlとCの接触腐食電流を低減して異種金属接触腐食を抑制し、耐FAC性の向上を図っている。この効果を十分なものとするためには、平均C原子%は20以下とし、好ましくは18以下、より好ましくは15以下とする。なお、平均C原子%は低いほど好ましいが、溶融した溶射金属粒子が飛散する空気中に存在する汚染物質(Cを主体とした有機物)や、溶融前の溶射金属に付着している不純物元素等の影響を考慮すると、平均C原子%の下限は3であってもよく、4あるいは5となってもやむを得ない。
なお、平均C原子%は、例えば、SXM全自動走査型X線光電子分光装置によるX線光電子分光(XPS)により求めることができる。
また、平均C原子%の制御については、電気を熱源とするアーク溶射やプラズマ溶射を用いることにより、平均C原子%を20以下に制御することができる。
[気孔率:5〜20面積%]
犠牲陽極層2bである溶射皮膜は、その形成方法(溶射)から内部にはある程度の気孔を含む構造になる。犠牲陽極層2bの極表層におけるO/Alの平均原子比及び平均C原子%を制御していない従来の犠牲陽極層の場合は、気孔率が高いと、外環境から気孔中に腐食因子である海水の侵入が起こり易くなり、犠牲陽極層の過度な溶出が生じてしまう。また、気孔の多い犠牲陽極層は、本来、極低温−常温の熱サイクルによって生じる応力(歪み)を緩和する方向に働くが、従来の犠牲陽極層の場合、気孔中に外環境から侵入する海水によって腐食が起こり、腐食によって生成した腐食生成物より犠牲陽極層の膨れや剥離、割れが生じやすいため、犠牲陽極層の気孔率は出来るだけ低くする必要があった。
しかしながら、本実施形態では、犠牲陽極層2bの極表層におけるO/Alの平均原子比及び平均C原子%を制御することで、犠牲陽極層2bの表面に緻密かつ強固な酸化皮膜(不働態皮膜)を形成するとともに、AlとCの接触腐食電流の低減を図っているため、犠牲陽極層2bがある程度の気孔を有していても、膨れや剥離、割れの発生を抑制することができる。すなわち、本発明では、犠牲陽極層2bの表面元素分布の制御により耐食性が向上しているため、積極的に気孔率を高くすることができる。
このような効果を得るためには、犠牲陽極層2bにおける気孔率を5面積%(より好ましくは10面積%)以上とするのが好ましい。ただし、気孔率が高すぎる場合、外環境から、気孔中に腐食因子である海水の侵入が起こりやすくなり、侵入した海水の氷結による体積膨張により犠牲陽極層2bに割れが生じてしまう虞がある。そのため、犠牲陽極層2bにおける気孔率は、20面積%以下とするのが好ましく、15面積%以下とするのがより好ましい。
なお、気孔率は、例えば、伝熱管2の一部を切り出し、その切断面を研磨して光学顕微鏡にて100倍視野を任意に5視野撮影し、撮影した写真に対して、画像解析ソフトを用いて二値化し、観察視野の総面積に対する溶射皮膜気孔面積の比率として、5視野の平均値により求めることができる。
その他、犠牲陽極層2bの厚さは、特に限定されるものではないが、10〜1000μm程度とすればよい。
≪犠牲陽極層の被覆方法≫
熱交換パネル5の基材2a上に犠牲陽極層2bを被覆する方法としては、クラッドや溶射等が挙げられるが、高効率化しているORV1に用いられている伝熱管2の形状が多形状となり複雑化していること、及び溶接部での施工性の観点から、犠牲陽極層2bの形成は溶射法にて形成している。溶射法の中でも、前記成分のアルミニウム合金を、例えば線状または粉末状の溶射材料として、熱源を電気としているアーク溶射法やプラズマ溶射法で形成する必要がある。
ここで熱源を燃焼ガスとしているフレーム溶射法を適用した場合、火炎温度は酸素−プロパンで約2700℃程度、酸素−アセチレンで約3100℃程度であり、アーク溶射の約5000℃、プラズマ溶射の約5000〜10000℃に比べて低いため、溶融した溶射材料が基材に衝突するまでの間の、大気中の酸素による犠牲陽極層の極表面の酸化が不十分となってしまい、安定な酸化皮膜(不働態皮膜)の形成ができなくなる。また、フレーム溶射の場合、燃焼ガス(プロパン、アセチレン等)の炭化水素に起因するCが、溶融した溶射材料表面に多く残存してしまう。その結果、犠牲陽極層の極表層におけるCが多くなってしまうため、海水中にてAlとCの接触腐食電流が大きくなり、異種金属接触腐食が加速されてしまい、犠牲陽極層の耐流れ誘起腐食特性を劣化させてしまう。
また、アーク溶射やプラズマ溶射において、犠牲陽極層2bの極表層におけるO/Alの平均原子比をより好ましい範囲にするためには、溶融した溶射材料が大気中の酸素によって酸化される必要があるため、溶融した溶射材料が溶射装置ノズルから噴射され、溶射対象の基材2aに衝突するまでの時間、すなわち距離を一定以上にする必要がある。溶射皮膜と基材2aとの密着性を高めるため、ノズル先端から基材2aまでの距離(溶射距離)は150mm未満にするのが一般的であるが、犠牲陽極層2bの極表層におけるO/Alの平均原子比を制御する観点から溶射距離を150mm以上とするのが好ましい。これにより、O/Alの平均原子比をより好ましい範囲に制御することができる。
一方、溶射距離が大きくなり過ぎると、O/Alの平均原子比を所望の範囲に収めることができるが、溶射皮膜と基材2aとの密着性が低下しやすくなる。このため、ORV1の運転時における極低温(約−160℃)と停止時の常温との繰り返しによる熱サイクルのため、基材2aと犠牲陽極層2bに収縮差が生じ、犠牲陽極層2bが剥離しやすくなる。また、溶融した溶射材料が飛散中に冷却され過ぎてしまい、基材2aに衝突する際の液相の割合が低下する。これにより、溶射材料の衝突時の変形自由度が低下し、犠牲陽極層2bの気孔率が増大し、耐流れ誘起腐食性及び耐剥離性、耐膨れ性が劣化してしまう。そのため、溶射距離の上限を350mm以下とするのが好ましい。
次に、本発明に係る熱交換部材について、実施例と比較例を挙げて具体的に説明する。
<試験材の作製>
伝熱管及びヘッダー管に換えて次の試験材を作成した。
伝熱管及びヘッダー管の基材としてアルミニウム合金(A5083)の板材(:縦100mm×横50mm×厚さ5mm)を用いた。この板材表面をショットブラスト(アルミナ#16〜#20)にて、平均粗さRa=20〜40μmに粗面化し、その上にフレーム溶射法(プロパン−酸素、溶射距離:100mm、250mm、300mm、400mm)、アーク溶射法(溶射距離:100mm、250mm、300mm、400mm)、大気プラズマ溶射法(溶射距離:100mm、250mm、300mm、400mm)にて、Al−2%Zn合金、及びAl−5%Mg合金の溶射皮膜を膜厚200μm程度になるように形成した。つまり、表1に示すような試験材を、後記する溶射皮膜溶出試験用と腐食サイクル試験用のそれぞれ24個作成した。なお、従来は、溶射皮膜の形成にフレーム溶射を使用していたことから、フレーム溶射により溶射皮膜を形成したものは、従来技術に相当するものである。
<測定方法>
犠牲陽極層の成分組成は、溶射皮膜の形成後、この溶射皮膜から削り取った粉末1gを希塩酸に溶解させ、その溶解液のICP発光分光法により分析して求めた。
また、得られた試験材について、X線光電子分光(XPS)を用いて、極表層(最表面から深さ30nmまでの領域)におけるO/Alの平均原子比、及び平均C原子%を求めた。測定装置はPhysical Electronics社製 Quantera SXM全自動走査型X線光電子分光装置を用い、X線源として単色化Al Kα、X線ビーム径を200μm、Arスパッタエネルギー:2.0keV、スパッタレート:5.74nm/min(SiO換算)として求めた。
犠牲陽極層の気孔率については、前記手法により得られた試験材を切り出し、その切断面を研磨して光学顕微鏡にて100倍視野を任意に5視野撮影し、5視野の平均値として求めた。なお、気孔率の解析手法は撮影した写真に対して、画像解析ソフト(例えばImageJ等)を用いて二値化し、観察視野の総面積に対する溶射皮膜気孔面積の比率として求めた。これらの結果を表1に示す。
Figure 0005385754
<溶射条件による評価>
表1のNo.2,3,5,6,8,9,11,12の試験材及びNo.14,15,17,18,20,21,23,24の試験材は、いずれもアーク溶射またはプラズマ溶射にて犠牲陽極層を成形しているため、O/Alの平均原子比(O/Al比)、平均C原子%(C(at.%))及び犠牲陽極層の気孔率が前記所望の範囲に入っている。その中でも適切な溶射距離により犠牲陽極層を成形したNo.5,6,8,9の試験材及びNo.17,18,20,21の試験材は、各数値がより好ましい値であることが分かる。それに対して、No.1,4,7,10の試験材及びNo.13,16,19,22の試験材は、犠牲陽極層をフレーム溶射で成形したため、O/Al比、C(at.%)及び犠牲陽極層の気孔率が前記所望の範囲から外れていることが分かる。なお、表1おいて、O/Al比、C(at.%)及び気孔率が前記所望の範囲から外れているものには下線を付してある。
<溶射皮膜溶出試験(低温エロージョン・コロージョン環境での溶射皮膜溶出挙動)の評価方法>
ORVの使用環境を再現するため、以下の試験により溶射皮膜溶出挙動の調査(溶射皮膜溶出試験)を行った。図4に示す腐食試験装置100を用い、10mm角に切り出した試験材10をpH8.2、液温0℃、空気飽和に調整した人工海水(株式会社ヤシマ製金属腐食試験用アクアマリン)11に浸漬した。そして、海水の流れを模擬するため、スターラ12により、攪拌子13を1000rpmで回転させた状態で、ポテンショスタット・ガルバノスタット(北斗電工製:HA−151)14、対極15としてPt電極、参照電極16として飽和カロメル電極を用い、各試験材10の自然電位+50mVを240時間印加した。なお、腐食試験装置100には、冷却管19,19内の不凍液17,17に浸漬されたクーラ18,18を備えてあり、また、人工海水11中に空気供給管20から空気を吹き込むようにしてある。
そして、試験前後の試験材の質量損失(質量減率)を測定した。試験前後の質量減率が1%未満のものを、溶射皮膜耐溶出性が優良「◎」、1%以上3%未満のものを良好「○」、3%以上のものを不良「×」として評価した。
また、試験前後の腐食抵抗比を以下の方法により算出した。電気化学インピーダンス法によって、十分に低周波数(例えば10mHz)と高周波数(10kHz)での電気化学インピーダンスを測定し、その差から得られた腐食抵抗値(R)について、試験前の腐食抵抗(Rc0)と、240時間試験後の腐食抵抗(R)をそれぞれ測定し、その比(R/Rc0)によって求めた。そして、試験前後の腐食抵抗比が1.5以上のものを、腐食抵抗が優良「◎」、1.0以上1.5未満のものを良好「○」、1.0未満のものを不良「×」として評価した。これらの結果を表2に示す。
<腐食サイクル試験の評価方法>
ORVとして海水中で運転した場合の熱サイクルを含めた環境を再現するため、作製した試験材に対して以下の試験を行った。試験材をpH8.2、液温0℃、空気飽和に調整した人工海水(株式会社ヤシマ製金属腐食試験用アクアマリン)に浸漬し、海水の流れを模擬するためにスターラにより、攪拌子を1000rpmで回転させた状態とした。そして、LNG温度の模擬として、液体窒素に30分間浸漬する工程を10回/週とする工程を1サイクルとする試験を、合計20サイクル実施した。そして、試験終了後の溶射皮膜の膨れ、及び試験前の気孔率に対する気孔増加率、及びAl基材と溶射皮膜の密着力(密着性)の調査を行った。
溶射皮膜の膨れについては目視による観察を行い、100cmあたりの膨れ数が5個未満のものを優良「◎」、5個以上10個未満のものを良好「○」、10個以上のものを不良「×」として評価した。また、試験終了後の気孔増加率については、試験終了後の試験材に対して試験前気孔率の調査と同様の方法で解析を行い、初期気孔率に対して気孔面積率の増加率が2.0倍未満のものを優良「◎」、2.0倍以上3.0倍未満のものを良好「○」、3.0倍以上のものを不良「×」として評価した。Al基材と溶射皮膜密着力については、15サイクル終了後の溶射皮膜表面に、直径20mmの円形鋼製治具を接着剤により貼り付け、治具周囲の溶射皮膜に対して、せん断強度影響を排除するためにAl基材に達する切り込みを入れた後、室温にてクロスヘッドスピード1mm/minにて引張りを行い、溶射皮膜の剥離強度を求めた。剥離強度が5kN以上のものを優良「◎」、3kN以上5kN未満のものを良好「○」、3kN未満のものを不良「×」として評価した。これらの結果を表2に示す。
Figure 0005385754
<溶射皮膜溶出試験による評価>
表2のNo.2,3,5,6,8,9,11,12の試験材及びNo.14,15,17,18,20,21,23,24の試験材は、いずれもO/Al比及びC(at.%)が前記所望の範囲に入っているため、溶射皮膜耐溶出性と腐食抵抗に優れる結果となった。その中でも適切な溶射距離により犠牲陽極層を成形したNo.5,6,8,9の試験材及びNo.17,18,20,21の試験材は、溶射皮膜耐溶出性と腐食抵抗に、より優れる結果となった。それに対して、No.1,4,7,10の試験材及びNo.13,16,19,22の試験材は、いずれもO/Al比及びC(at.%)が前記所望の範囲から外れているため、溶射皮膜溶出性と腐食抵抗に劣る結果となった。なお、表2おいて、質量減率が合格基準を満たさないものには下線を付してある。
<腐食サイクル試験による評価>
表2のNo.2,3,5,6,8,9,11,12の試験材及びNo.14,15,17,18,20,21,23,24の試験材は、いずれも20サイクル終了時点での犠牲防食層の膨れ、気孔増加率、及び密着性に優れる結果となった。その中でも適切な溶射距離により犠牲陽極層を成形したNo.5,6,8,9の試験材及びNo.17,18,20,21の試験材は、犠牲防食層の膨れ、気孔増加率、及び密着性に、より優れる結果となった。それに対して、No.1,4,7,10の試験材及びNo.13,16,19,22の試験材は、いずれもO/Al比及びC(at.%)が前記所望の範囲から外れているため、犠牲防食層の膨れ、気孔増加率、及び密着性に劣る結果となった。
以上、本発明に係る熱交換部材について実施の形態及び実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することが可能であることは言うまでもない。
1 オープンラック式気化器(ORV)
2 伝熱管(熱交換部材)
2a 基材
2b 犠牲陽極層
3 下部ヘッダー管(熱交換部材)
4 上部ヘッダー管(熱交換部材)
5 熱交換パネル
6 トラフ
7 下部マニホールド
8 上部マニホールド

Claims (4)

  1. 熱源である海水との熱交換によって液化天然ガスを気化させるオープンラック式気化器の熱交換パネルを構成する熱交換部材であって、
    アルミニウム合金製の基材と、この基材の外表面に形成したアルミニウム合金からなる犠牲陽極層とを備え、
    前記犠牲陽極層は、その最表面から深さ30nmまでの領域における酸素とアルミニウムとの原子比(O/Al)の平均が、1.0以上2.0以下であり、かつ、その最表面から深さ30nmまでの領域におけるCの濃度の平均が、20原子%以下であることを特徴とする熱交換部材。
  2. 前記酸素とアルミニウムとの原子比(O/Al)の平均が、1.2以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換部材。
  3. 前記犠牲陽極層の気孔率が、5〜20面積%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換部材。
  4. 前記犠牲陽極層が、Zn,Mg,Si,Mnのうちの一種以上を含有するアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の熱交換部材。
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