JP5384866B2 - 斜歯歯車形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、斜歯歯車をプレスによる打ち抜き加工によって形成するための装置に関するものである。
特許文献1には、斜歯歯車をプレスによって形成する装置について開示されている。この装置は、斜歯を形成するための螺旋状の山部と谷部とを内周に有するダイス孔を備えた雌ダイスと、歯車材料を上下両側から挟持するポンチ及びカウンタポンチとを有し、これらのポンチとカウンタポンチとの間に挟持した歯車材料を回転させながら上記ダイス孔に圧入することにより、該歯車材料の外周に螺旋状の斜歯を形成するものである。
上記装置においては、歯車材料をポンチとカウンタポンチとの間に挟持し、それを回転させながらダイス孔に圧入する方法を用いているが、斜歯の形成時に該歯車材料に非常に大きな力が作用するため、ポンチとカウンタポンチとで歯車材料を両側から挟持してダイス孔に圧入するやりかたでは、該歯車材料の支持が不安定となり、スリップや位置ずれあるいは傾き等によって精度良く斜歯を形成することが難しい。
特開平8−57570号公報
そこで本発明の目的は、歯車材料に斜歯を簡単且つ確実に形成することができる斜歯歯車形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の斜歯歯車形成装置は、固定的に配設された下型と、プレス装置により加工中心軸線に沿って昇降自在の上型とを有し、上記下型は、加工時の圧力を受ける受圧板と、歯車材料を載置するため該受圧板に固定された台駒とを有し、上記上型は、上記プレス装置で昇降されるポンチホルダと、該ポンチホルダに上記加工中心軸線方向に相対的に変位自在なるように連結され、離反ばねで該ポンチホルダから離れる方向に付勢されたガイドプレートとを有している。
上記ポンチホルダには、斜歯形成のための螺旋状の打抜歯を内周に備えた円形の打抜ポンチが、上記加工中心軸線方向には固定されているが該加工中心軸線の回りには回転自在なるように保持され、該打抜ポンチの先端部分は上記ガイドプレートのガイド孔内に嵌合し、上記ガイドプレートには、上記打抜ポンチの打抜歯と噛合し合う螺旋状の案内歯を外周に有し、この案内歯で上記打抜ポンチに加工中心軸線方向及び回転方向の変位を生じさせるガイド駒が、上記打抜ポンチの内部に嵌合した状態で固定的に取り付けられると共に、上記打抜ポンチの変位をガイドする上記ガイド孔が設けられている。
更に、上記台駒の外周の上記案内歯を取り囲む位置には、該案内歯と噛合する歯を備えていて、上記打抜ポンチによる打抜屑を排出のために受ける可動ストリッパが、該案内歯に沿って上下動自在に設けられている。
そして、上記上型の下降による斜歯歯車の形成時に、上記ガイドプレートのガイド駒歯車材料を上記台駒に押し付けて該台駒との間に歯車材料を挟持、固定した位置で下降を停止したあと、上記ポンチホルダが離反ばねを圧縮しながらさらに下降することにより、上記ポンチホルダに保持された上記打抜ポンチが上記ガイド駒の案内歯に案内されて回転しながら下降し、内周の打抜歯で上記歯車材料の円周部の外周に螺旋状に傾斜する斜歯を打ち抜き、打抜屑を台駒の外周の凹部内の可動ストリッパの上に溜めるように構成されている。
本発明において好ましくは、上記台駒の外周に、歯車材料に形成される斜歯と同じピッチの受け歯が形成され、上記打抜ポンチの打抜歯が歯車材料の外周に斜歯を打ち抜いたあとこの受け歯と噛み合うように構成されていることである。
本発明によれば、下型と上型との間に挟持、固定された歯車材料に対し、ガイド駒に案内されて回転しながら下降する打抜ポンチによって斜歯を打ち抜くようにしたので、歯車材料を両側から挟持して回転させながらダイス孔に圧入する従来方法に比べ、歯車材料を安定的に支持した状態で斜歯を簡単かつ確実に打ち抜き加工することができ、精度の良い斜歯歯車を形成することができる。
図1及び図2には本発明に係る斜歯歯車形成装置の一実施形態が示されている。この実施形態の斜歯歯車形成装置は、図3に示すような、扇形をした歯車材料Mの円周部分に斜歯Hを有する部分歯車状の斜歯歯車Gを、打ち抜き加工によって形成するものである。
上記斜歯歯車形成装置は、固定的に配設された下型1と、プレス装置3により加工中心軸線Lに沿って昇降自在の上型2とを有し、上記下型1に設けられた2本の案内柱4によって該上型2の昇降が案内されるようになっている。上記加工中心軸線Lは、形成される斜歯歯車のピッチ円の中心を通る軸線である。
上記下型1は、図4からも分かるように、左右に細長い矩形の下型ベース板7と、該下型ベース板7の上面中央部に固定されて打ち抜き加工時の圧力を受ける左右方向寸法が該下型ベース板7より短い矩形の受圧板8とを有し、上記下型ベース板7の左右両端部に上記案内柱4が設けられている。
また、上記受圧板8の上面中央部には、斜歯歯車Gに加工される扇形の歯車材料Mを載置するための略半円形状をした台駒9と、この台駒9の円周部分の回りを取り囲む円弧状の凹部10とが設けられている。上記台駒9の円周部分には、歯車材料Mに形成される斜歯Hと同じピッチ及び捻れ角を有する螺旋状の受け歯9aが形成され、歯車材料Mに斜歯Hを打ち抜いたあと打抜ポンチ11が、この受け歯9aと噛み合うようになっている。従って、この台駒9における上記受け歯9aのピッチ円の中心は、上記加工中心軸線L上に位置している。
なお、上記受け歯9aと打抜ポンチ11とが噛み合う長さはごく僅かであるため、この受け歯9aは、必ずしも螺旋状に傾斜している必要はなく、上記加工中心軸線L方向に真っ直ぐであっても良い。
上記台駒9は、受圧板8とは別の部材であって、上記受け歯9aが形成された半円状の先端部9Aと、この先端部9Aに連なる角張った基端部9Bとを有し、この基端部9Bを受圧板8の取付孔8a内に嵌合させてボルト等で固定したものである。
上記台駒9の上面には、歯車材料Mを嵌合させて位置決めするため、該歯車材料Mの厚さより浅い凹段部13が形成されると共に、上記加工中心軸線L上に、歯車材料Mの位置決め孔14に嵌合することによって該歯車材料Mの加工中心を決めるセンターピン15が設けられ、さらに、歯車材料Mを台駒9から若干浮かせた状態に支持する複数の支持ピン16が設けられている。この支持ピン16は、ピン孔17内の浮上ばね18で上向きに付勢され、加工時に歯車材料Mが上型2で押されて上記台駒9に押し付けられるときには、上記浮上ばね18を圧縮してピン孔17内に没入し、打抜ポンチ11による斜歯の加工が終わって上型2が上昇すると、上記浮上ばね18により突出して歯車材料Mを押し上げるものである。
なお、上記凹段部13を設ける代わりに、歯車材料Mに開けられた位置決め孔に嵌合する位置決めピンを設け、この位置決めピンと上記センターピン15とで歯車材料Mの位置決めを行うように構成することもできる。
上記凹部10は、歯車材料Mに斜歯を打ち抜いたあとの打抜ポンチ11の逃げのためのスペースとなるだけでなく、打抜屑を受ける屑受けとしても機能するものである。このため、この凹部10内には、上記台駒9の受け歯9aと噛合する歯19aを備えた円弧状の可動ストリッパ19が該受け歯9aに沿って上下動自在に設けられ、この可動ストリッパ19で打抜屑を受けて排出するようになっている。この可動ストリッパ19は、下型ベース板7及び受圧板8の内部の複数箇所に設けたエアシリンダなどのアクチュエータ20によって昇降操作することができる。
一方、上記上型2は、図5からも分かるように、プレス装置3に連結された左右に細長い矩形の上型ベース板23と、該上型ベース板23の下面中央部に固定された左右方向寸法が該上型ベース板23より短い矩形のポンチホルダ24と、該ポンチホルダ24に上記加工中心軸線L方向に相対的に変位自在なるように連結され、離反ばね26で該ポンチホルダ24から離れる方向即ち下方に向けて付勢された矩形のガイドプレート25とを有している。
上記上型ベース板23の左右両端部の位置には、上記下型1の案内柱4に嵌合する2つの案内筒27が設けられ、この案内筒27にガイドされて上型ベース板23が上記案内柱4に沿って昇降するようになっている。
図中28は、上記案内筒27の下端と下型ベース板7の上面との間に介在するコイル状の押し上げばねであって、上記上型2をこの押し上げばね28で上昇端の位置に押し上げるものである。しかし、上記上型2は、プレス装置3に支持させ、このプレス装置3で昇降させるように構成することもできる。
上記上型ベース板23とポンチホルダ24とガイドプレート25とは、次のようにして相互に連結されている。即ち、上記上型ベース板23とポンチホルダ24とにおける打抜ポンチ11の回りの位置には、ピン挿通孔31とばね収容孔32とが同心状に形成され、これらのピン挿通孔31とばね収容孔32とに、上型ベース板23の上方から、係止頭33a付きの吊支ピン33が遊挿状態に挿入されると共に、該吊支ピン33を取り囲むコイル状の上記離反ばね26が上記ばね収容孔32内に収容され、上記吊支ピン33の先端の雄螺子部33bが、上記ガイドプレート25のねじ孔25aに螺着されている。図1では一つの吊支ピン33と離反ばね26とについてしか示されていないが、実際には、図5に示すように、上記打抜ポンチ11の回りを取り囲む複数の位置にこのような吊支ピン33と離反ばね26とが設けられている。
上記吊支ピン33の係止頭33aは、上型ベース板23に上面側から形成された係止頭収容孔35内に変位自在なるよう収容され、該係止頭収容孔35の深さの範囲内で変位できるようになっており、これにより、斜歯歯車を加工していない通常の状態では、図1に示すように、上記係止頭33aが係止頭収容孔35の下端の孔縁に係止することによって上記ガイドプレート25がポンチホルダ24から離反した最下端の位置を占め、斜歯歯車を加工しているとき、図10に示すように、上記係止頭33aが上記係止頭収容孔35内を上方に変位することにより、下型1に押された上記ガイドプレート25がポンチホルダ24に接近する方向(上向き)に変位できるようになっている。
上記離反ばね26の両端は、上記上型ベース板23の下面とガイドプレート25の上面とに当接し、このガイドプレート25をポンチホルダ24から離れる方向に常時付勢している。
上記ガイドプレート25のポンチホルダ24に対する相対的な変位は、これらのガイドプレート25及びポンチホルダ24の四隅に設けられたガイドピン37とガイドピン孔38とによって案内される。即ち、上記ポンチホルダ24の四隅には、上記ガイドピン37が下向きに突出するように固定され、これに対して上記ガイドプレート25の四隅には、このガイドピン37が摺動自在に貫通するガイドピン孔38が形成されている。また、上記下型1の受圧板8の四隅にもガイドピン孔38が形成され、このガイドピン孔38内に上記ガイドピン37の先端が摺動自在に嵌合している。
上記ポンチホルダ24の下面中央部に形成された円形のポンチ保持孔40の中には、内周の一部に螺旋状の打抜歯11aを有する円環形の上記打抜ポンチ11(図6参照)が、上記加工中心軸線L方向には固定されているが該加工中心軸線Lの回りには回転自在なるように保持されている。打抜ポンチ11をこのように保持するため、該打抜ポンチ11の上面全周と上記ポンチ保持孔40の内底面との間には、複数のベアリング41が二重のリング状に介設され、また、上記ポンチホルダ24の下面の該打抜ポンチ11を取り囲む位置には、該打抜ポンチ11の外周の係止縁11bに摺動自在に係止する複数の止めボルト42が取り付けられ、これらの止めボルト42により、上記打抜ポンチ11が、上記加工中心軸線Lの回りには回転できるが該加工中心軸線L方向には固定された状態に支持されている。
なお、上記ポンチ保持孔40と打抜ポンチ11とは互いに同心状をなしていて、それらの中心は上記加工中心軸線Lと一致している。
上記打抜ポンチ11は、図6及び図8から分かるように、一半周側の軸線方向長さが長く、他の半周側の軸線方向長さは短く形成されていて、長さの長い半周部分の内周面に上記打抜歯11aが形成されている。そして、この打抜ポンチ11の基端部が上記ポンチ保持孔40内に嵌合すると共に、上記打抜歯11aを有する半周部分の先端部が上記ポンチホルダ24から延出して上記ガイドプレート25のガイド孔内に摺動自在に嵌合し、長さの短い半周部分は、上記ポンチ保持孔40から外部に延出することなく該ポンチ保持孔40内に丁度収まった状態に保持されている。
上記ガイドプレート25には、図5、図7及び図8からも分かるように、上記打抜ポンチ11の打抜歯11aと噛合し合う螺旋状の案内歯44aを外周に有する半円形状をしたガイド駒44が、上記案内歯44aのピッチ円の中心を上記加工中心軸線L上に一致させて固定されると共に、このガイド駒44における上記案内歯44aの回りを取り囲む円弧状のガイド孔45が、該ガイドプレート25を上下に貫通するように形成され、このガイド孔45内に、上記打抜ポンチ11の打抜歯11aが形成された半周部分が摺動自在に嵌合している。そして、斜歯歯車Gの形成時に、上記打抜ポンチ11が、上記ガイド駒44の案内歯44aにガイドされて回転方向及び加工中心軸線L方向に変位しながら上記ガイド孔45から突出し、打抜歯11aによって歯車材料Mの外周に螺旋状の斜歯Hを打ち抜くようになっている。
上記ガイド駒44は、図7に示すように、上記案内歯44aが形成された半円状の先端部44Aと、この先端部44Aに連なる角張った基端部44Bとを有し、この基端部44Bを上記ガイドプレート25の取付孔25b内に嵌合させてボルト等で固定したものである。
上記構成を有する斜歯歯車形成装置で斜歯歯車を形成するときは、図1及び図2に示すように上型2を上昇させた状態で、斜歯歯車に加工する扇形の歯車材料Mを、下型1の台駒9上に位置決めした状態で載置する。このとき該歯車材料Mは、支持ピン16に支持されることによって上記台駒9から若干浮上した位置を占めている。
その状態でプレス装置3を作動させ、上記上型2を下降させると、最初は上型ベース板23とポンチホルダ24とガイドプレート25とが一体となって下降し、図9に示すように、上記ガイドプレート25のガイド駒44が上記歯車材料Mに当接したあと、該歯車材料Mを押し下げて上記台駒9に押し付けるため、該歯車材料Mはこれらガイド駒44と台駒9との間に挟持、固定される。このとき、上記支持ピン16は歯車材料Mに押し下げられ、浮上ばね18を圧縮しながらピン孔17内に没入する。
上記ガイド駒44と台駒9との間に歯車材料Mが挟持、固定されると、上記ガイドプレート25はその位置で下降を停止するが、上記ポンチホルダ24は上型ベース板23と共に離反ばね26を圧縮しながらさらに下降を続ける。このため、このポンチホルダ24に保持された上記打抜ポンチ11が、上記ガイド駒44の螺旋状の案内歯44aにガイドされることによって正方向(例えば時計回り)に回転しながら下降し、内周の打抜歯11aで上記歯車材料Mの円周部の外周に螺旋状に傾斜する斜歯H(図3参照)を打ち抜き、それによって斜歯歯車Gが形成される。
歯車材料Mの外周に斜歯Hを打ち抜いたあと、上記ポンチホルダ24は、図10に示すように、上記ガイドプレート25の上面に当接する位置まで下降し、それと共に上記打抜ポンチ11も下降し、凹部10内に嵌合して打抜歯11aの下端部分が上記台駒9の外周の受け歯9aと噛合する。
かくして上記歯車材料Mを斜歯歯車Gに打ち抜き加工したあと、プレス装置3による加圧が解除され、上記上型2が該プレス装置3又は押し上げばね28によって図10の位置から上昇を開始すると、ガイドプレート25はガイド駒44と台駒9との間に歯車材料Mを挟持する上記位置を保持したまま、先ず、上記ポンチホルダ24が上型ベース板23と共に離反ばね26の伸長により上昇し、上記ガイドプレート25から次第に離反する。それと同時に、上記打抜ポンチ11がガイド駒44の案内歯44aにガイドされて逆方向(例えば反時計回り)に回転しながら上昇し、台駒9の受け歯9aから離反する。そして、吊支ピン33の係止頭33aが係止頭収容孔35の下端の孔縁に係止する位置までポンチホルダ24が上昇すると、それ以降は上記ガイドプレート25もこの吊支ピン33に支持されてポンチホルダ24と一緒に上昇し、図9の位置を経たあと、上型2は図1の位置まで上昇する。
このとき、斜歯歯車に加工された上記歯車材料Mは、浮上ばね18で上向きに付勢された支持ピン16によって押し上げられ、上記台駒9から浮上させられる。そこで、この加工が終わった歯車材料Mを適宜方法で取り出し、新たな歯車材料Mをセットすれば、上述した動作が繰り返されることによって次の斜歯歯車が形成される。
上記斜歯歯車を打ち抜き加工したとき発生する打抜屑は、凹部10内に落下して可動ストリッパ19の上に溜まる。一定量の打抜屑が溜まったところで、この可動ストリッパ19を、アクチュエータ20で押し上げることにより、該打抜屑を上記凹部10から排出することができる。
上記斜歯歯車形成装置においては、上型2のガイド駒44と下型1の台駒9との間に挟持、固定された歯車材料Mに対し、上記ガイド駒44に案内されて回転しながら下降する打抜ポンチ11によって斜歯を打ち抜き加工するようにしているため、加工時の歯車材料Mの支持が非常に強固かつ安定的で、スリップや位置ずれ等を生じることがなく、歯車材料を両側から挟持して回転させながらダイス孔に圧入する従来方法に比べ、歯車材料を安定的に支持した状態で斜歯を簡単かつ確実に打ち抜き加工することができ、精度の良い斜歯歯車を形成することができるものである。
上記実施形態の斜歯歯車形成装置は、扇形をした部分歯車状の斜歯歯車を形成するためのものであるが、上記装置の上型2と下型1とに若干の改変を施すことにより、全周に斜歯を有する円形の斜歯歯車を形成するための装置とすることもできる。
即ち、打抜ポンチ11として、図11及び図13に示すように、全周にわたり軸線方向長さが均一で、内周全体に螺旋状の打抜歯11aを有するものを使用し、また、ガイド駒44として、図12及び図13に示すように、螺旋状の案内歯44aを全周に有する円形のものを使用し、これらの打抜ポンチ11とガイド駒44とを、上型2のポンチホルダ24とガイドプレート25とに取り付け、図13に示すように噛合させて使用する。このとき、下型1の受圧板8に固定される台駒9も、全体が円形に形成され、その外周全体に受け歯9aが設けられることになる。
また、上記ガイドプレート25のガイド孔45も、上記ガイド駒44の回りを取り囲む完全なリング状に形成され、上記受圧板8の凹部10も、上記台駒9の回りを取り囲む完全なリング状に形成される。さらに、この凹部10に中に設けられる可動ストリッパ19も、完全なリング状に形成されることになる。
本発明に係る斜歯歯車形成装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の側断面図である。 図1の装置で形成される部分歯車状をした斜歯歯車の平面図である。 図1の装置における下型の平面図である。 図1の装置における上型の下面図である。 斜歯を形成する打抜ポンチの下面図である。 打抜ポンチをガイドするガイド駒の下面図である。 上記打抜ポンチとガイド駒との噛合状態を示す断面図である。 図1の装置による歯車形成工程の途中の段階を示す縦断面図である。 図1の装置による歯車形成工程の最後の段階を示す縦断面図である。 円形の斜歯歯車を形成するのに使用される打抜ポンチの平面図である。 円形の斜歯歯車を形成するのに使用されるガイド駒の平面図である。 図11の打抜ポンチと図12のガイド駒との噛合状態を示す断面図である。
符号の説明
1 下型
2 上型
3 プレス装置
8 受圧板
9 台駒
9a 受け歯
11 打抜ポンチ
11a 打抜歯
19 可動ストリッパ
19a 歯
24 ポンチホルダ
25 ガイドプレート
26 離反ばね
44 ガイド駒
44a 案内歯
45 ガイド孔
L 加工中心軸線
G 斜歯歯車
M 歯車材料
H 斜歯

Claims (2)

  1. 固定的に配設された下型と、プレス装置により加工中心軸線に沿って昇降自在の上型とを有し、
    上記下型は、加工時の圧力を受ける受圧板と、歯車材料を載置するため該受圧板に固定された台駒とを有し、
    上記上型は、上記プレス装置で昇降されるポンチホルダと、該ポンチホルダに上記加工中心軸線方向に相対的に変位自在なるように連結され、離反ばねで該ポンチホルダから離れる方向に付勢されたガイドプレートとを有し、
    上記ポンチホルダには、斜歯形成のための螺旋状の打抜歯を内周に備えた円形の打抜ポンチが、上記加工中心軸線方向には固定されているが該加工中心軸線の回りには回転自在なるように保持され、該打抜ポンチの先端部分は上記ガイドプレートのガイド孔内に嵌合し、
    上記ガイドプレートには、上記打抜ポンチの打抜歯と噛合し合う螺旋状の案内歯を外周に有し、この案内歯で上記打抜ポンチに加工中心軸線方向及び回転方向の変位を生じさせるガイド駒が、上記打抜ポンチの内部に嵌合した状態で固定的に取り付けられると共に、上記打抜ポンチの変位をガイドする上記ガイド孔が設けられ、
    上記台駒の外周の上記案内歯を取り囲む位置には、該案内歯と噛合する歯を備えていて、上記打抜ポンチによる打抜屑を排出のために受ける可動ストリッパが、該案内歯に沿って上下動自在に設けられ、
    上記上型の下降による斜歯歯車の形成時に、上記ガイドプレートのガイド駒歯車材料を上記台駒に押し付けて該台駒との間に歯車材料を挟持、固定した位置で下降を停止したあと、上記ポンチホルダが離反ばねを圧縮しながらさらに下降することにより、上記ポンチホルダに保持された上記打抜ポンチが上記ガイド駒の案内歯に案内されて回転しながら下降し、内周の打抜歯で上記歯車材料の円周部の外周に螺旋状に傾斜する斜歯を打ち抜き、打抜屑を台駒の外周の凹部内の可動ストリッパの上に溜める、
    ことを特徴とする斜歯歯車形成装置。
  2. 上記台駒の外周には、歯車材料に形成される斜歯と同じピッチの受け歯が形成され、上記打抜ポンチの打抜歯が歯車材料の外周に斜歯を打ち抜いたあとこの受け歯と噛み合うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の斜歯歯車形成装置。
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