JP5384866B2 - 斜歯歯車形成装置 - Google Patents
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Description
上記ポンチホルダには、斜歯形成のための螺旋状の打抜歯を内周に備えた円形の打抜ポンチが、上記加工中心軸線方向には固定されているが該加工中心軸線の回りには回転自在なるように保持され、該打抜ポンチの先端部分は上記ガイドプレートのガイド孔内に嵌合し、上記ガイドプレートには、上記打抜ポンチの打抜歯と噛合し合う螺旋状の案内歯を外周に有し、この案内歯で上記打抜ポンチに加工中心軸線方向及び回転方向の変位を生じさせるガイド駒が、上記打抜ポンチの内部に嵌合した状態で固定的に取り付けられると共に、上記打抜ポンチの変位をガイドする上記ガイド孔が設けられている。
更に、上記台駒の外周の上記案内歯を取り囲む位置には、該案内歯と噛合する歯を備えていて、上記打抜ポンチによる打抜屑を排出のために受ける可動ストリッパが、該案内歯に沿って上下動自在に設けられている。
そして、上記上型の下降による斜歯歯車の形成時に、上記ガイドプレートのガイド駒が歯車材料を上記台駒に押し付けて該台駒との間に歯車材料を挟持、固定した位置で下降を停止したあと、上記ポンチホルダが離反ばねを圧縮しながらさらに下降することにより、上記ポンチホルダに保持された上記打抜ポンチが上記ガイド駒の案内歯に案内されて回転しながら下降し、内周の打抜歯で上記歯車材料の円周部の外周に螺旋状に傾斜する斜歯を打ち抜き、打抜屑を台駒の外周の凹部内の可動ストリッパの上に溜めるように構成されている。
上記斜歯歯車形成装置は、固定的に配設された下型1と、プレス装置3により加工中心軸線Lに沿って昇降自在の上型2とを有し、上記下型1に設けられた2本の案内柱4によって該上型2の昇降が案内されるようになっている。上記加工中心軸線Lは、形成される斜歯歯車のピッチ円の中心を通る軸線である。
また、上記受圧板8の上面中央部には、斜歯歯車Gに加工される扇形の歯車材料Mを載置するための略半円形状をした台駒9と、この台駒9の円周部分の回りを取り囲む円弧状の凹部10とが設けられている。上記台駒9の円周部分には、歯車材料Mに形成される斜歯Hと同じピッチ及び捻れ角を有する螺旋状の受け歯9aが形成され、歯車材料Mに斜歯Hを打ち抜いたあと打抜ポンチ11が、この受け歯9aと噛み合うようになっている。従って、この台駒9における上記受け歯9aのピッチ円の中心は、上記加工中心軸線L上に位置している。
なお、上記受け歯9aと打抜ポンチ11とが噛み合う長さはごく僅かであるため、この受け歯9aは、必ずしも螺旋状に傾斜している必要はなく、上記加工中心軸線L方向に真っ直ぐであっても良い。
上記台駒9の上面には、歯車材料Mを嵌合させて位置決めするため、該歯車材料Mの厚さより浅い凹段部13が形成されると共に、上記加工中心軸線L上に、歯車材料Mの位置決め孔14に嵌合することによって該歯車材料Mの加工中心を決めるセンターピン15が設けられ、さらに、歯車材料Mを台駒9から若干浮かせた状態に支持する複数の支持ピン16が設けられている。この支持ピン16は、ピン孔17内の浮上ばね18で上向きに付勢され、加工時に歯車材料Mが上型2で押されて上記台駒9に押し付けられるときには、上記浮上ばね18を圧縮してピン孔17内に没入し、打抜ポンチ11による斜歯の加工が終わって上型2が上昇すると、上記浮上ばね18により突出して歯車材料Mを押し上げるものである。
なお、上記凹段部13を設ける代わりに、歯車材料Mに開けられた位置決め孔に嵌合する位置決めピンを設け、この位置決めピンと上記センターピン15とで歯車材料Mの位置決めを行うように構成することもできる。
上記上型ベース板23の左右両端部の位置には、上記下型1の案内柱4に嵌合する2つの案内筒27が設けられ、この案内筒27にガイドされて上型ベース板23が上記案内柱4に沿って昇降するようになっている。
図中28は、上記案内筒27の下端と下型ベース板7の上面との間に介在するコイル状の押し上げばねであって、上記上型2をこの押し上げばね28で上昇端の位置に押し上げるものである。しかし、上記上型2は、プレス装置3に支持させ、このプレス装置3で昇降させるように構成することもできる。
上記離反ばね26の両端は、上記上型ベース板23の下面とガイドプレート25の上面とに当接し、このガイドプレート25をポンチホルダ24から離れる方向に常時付勢している。
なお、上記ポンチ保持孔40と打抜ポンチ11とは互いに同心状をなしていて、それらの中心は上記加工中心軸線Lと一致している。
上記ガイド駒44は、図7に示すように、上記案内歯44aが形成された半円状の先端部44Aと、この先端部44Aに連なる角張った基端部44Bとを有し、この基端部44Bを上記ガイドプレート25の取付孔25b内に嵌合させてボルト等で固定したものである。
このとき、斜歯歯車に加工された上記歯車材料Mは、浮上ばね18で上向きに付勢された支持ピン16によって押し上げられ、上記台駒9から浮上させられる。そこで、この加工が終わった歯車材料Mを適宜方法で取り出し、新たな歯車材料Mをセットすれば、上述した動作が繰り返されることによって次の斜歯歯車が形成される。
即ち、打抜ポンチ11として、図11及び図13に示すように、全周にわたり軸線方向長さが均一で、内周全体に螺旋状の打抜歯11aを有するものを使用し、また、ガイド駒44として、図12及び図13に示すように、螺旋状の案内歯44aを全周に有する円形のものを使用し、これらの打抜ポンチ11とガイド駒44とを、上型2のポンチホルダ24とガイドプレート25とに取り付け、図13に示すように噛合させて使用する。このとき、下型1の受圧板8に固定される台駒9も、全体が円形に形成され、その外周全体に受け歯9aが設けられることになる。
2 上型
3 プレス装置
8 受圧板
9 台駒
9a 受け歯
11 打抜ポンチ
11a 打抜歯
19 可動ストリッパ
19a 歯
24 ポンチホルダ
25 ガイドプレート
26 離反ばね
44 ガイド駒
44a 案内歯
45 ガイド孔
L 加工中心軸線
G 斜歯歯車
M 歯車材料
H 斜歯
Claims (2)
- 固定的に配設された下型と、プレス装置により加工中心軸線に沿って昇降自在の上型とを有し、
上記下型は、加工時の圧力を受ける受圧板と、歯車材料を載置するため該受圧板に固定された台駒とを有し、
上記上型は、上記プレス装置で昇降されるポンチホルダと、該ポンチホルダに上記加工中心軸線方向に相対的に変位自在なるように連結され、離反ばねで該ポンチホルダから離れる方向に付勢されたガイドプレートとを有し、
上記ポンチホルダには、斜歯形成のための螺旋状の打抜歯を内周に備えた円形の打抜ポンチが、上記加工中心軸線方向には固定されているが該加工中心軸線の回りには回転自在なるように保持され、該打抜ポンチの先端部分は上記ガイドプレートのガイド孔内に嵌合し、
上記ガイドプレートには、上記打抜ポンチの打抜歯と噛合し合う螺旋状の案内歯を外周に有し、この案内歯で上記打抜ポンチに加工中心軸線方向及び回転方向の変位を生じさせるガイド駒が、上記打抜ポンチの内部に嵌合した状態で固定的に取り付けられると共に、上記打抜ポンチの変位をガイドする上記ガイド孔が設けられ、
上記台駒の外周の上記案内歯を取り囲む位置には、該案内歯と噛合する歯を備えていて、上記打抜ポンチによる打抜屑を排出のために受ける可動ストリッパが、該案内歯に沿って上下動自在に設けられ、
上記上型の下降による斜歯歯車の形成時に、上記ガイドプレートのガイド駒が歯車材料を上記台駒に押し付けて該台駒との間に歯車材料を挟持、固定した位置で下降を停止したあと、上記ポンチホルダが離反ばねを圧縮しながらさらに下降することにより、上記ポンチホルダに保持された上記打抜ポンチが上記ガイド駒の案内歯に案内されて回転しながら下降し、内周の打抜歯で上記歯車材料の円周部の外周に螺旋状に傾斜する斜歯を打ち抜き、打抜屑を台駒の外周の凹部内の可動ストリッパの上に溜める、
ことを特徴とする斜歯歯車形成装置。 - 上記台駒の外周には、歯車材料に形成される斜歯と同じピッチの受け歯が形成され、上記打抜ポンチの打抜歯が歯車材料の外周に斜歯を打ち抜いたあとこの受け歯と噛み合うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の斜歯歯車形成装置。
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