JP5384804B2 - ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ - Google Patents
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Description
また、特許文献2は、水銀ポロシメーター法による細孔容積と水銀ポロシメーター法における細孔分布の最大ピークを占める細孔の容積とが特定の範囲にあるカーボンブラックを適用することで、補強性及び低発熱性が改善されたゴム組成物が得られることを開示している。
更に、特許文献3は、窒素吸着等温線から算出した細孔容積(ml/g)とセチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着比表面積(m2/g)とが一定の関係を満たすカーボンブラックを配合することにより耐摩耗性に優れ、転がり抵抗が低いゴム組成物が得られることを開示している。
しかし、上記の技術をもってしても、耐摩耗性と転がり抵抗とを高度に両立することは難しく、依然として更なる改良が求められていた。
ところで、顔料用カーボンブラックを酸化処理する技術は従来から知られている。
例えば、特許文献4では、粉体抵抗の高いカーボンブラック顔料を得るべく、カーボンブラックをオゾン又は/及び過酸化水素を含有する酸化剤により酸化処理することを提案している。
また、特許文献5及び特許文献6では、漆黒性の高い酸化カーボンブラック顔料を得るべく、カーボンブラックを硝酸ガスにより酸化処理することを開示している。
更に、特許文献7及び特許文献8では、インキジェットプリンター用の水性インキ等として好適な酸化処理カーボンブラック顔料を得るべく、カーボンブラックをペルオキソ二酸又はペルオキソ二酸塩により酸化処理することを提案している。
しかしながら、カーボンブラックの乾燥温度を低温にすることによりカーボンブラックの物理特性を改良する試みはなされていなかった。
即ち、本発明は、ジエン系ゴムを含むゴム成分100質量部に対して、熱重量分析(TGA)法による150℃から450℃までのカーボンブラックの加熱減量が0.87〜1.5質量%であって、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着比表面積(CTAB)が、75〜150m 2 /gであり、ジブチルフタレート吸油量(DBP)が、100〜200ml/100gであり、且つ窒素吸着比表面積(BET)(m2/g)及びよう素吸着量(IA)(mg/g)の関係が以下の式(I)を満足してなるカーボンブラック20〜200質量部を含むことを特徴とするゴム組成物及びそのゴム組成物をタイヤ部材のいずれかに適用したタイヤ、特にトレッドに適用したタイヤである。
1.10 ≦{(BET)/(IA)}≦ 1.30 ・・・・(I)
これに対し、本発明においては、カーボンブラックの乾燥温度を低くすることにより、熱重量分析(TGA)法による150℃から450℃までのカーボンブラックの加熱減量を0.87〜1.5質量%とし、且つ{(BET)/(IA)}値を1.1〜1.3の範囲にすることを達成した。これらの関係を満足することにより、表面官能基をより多く存在させたカーボンブラックを得ることができた。そのカーボンブラックとジエン系ゴムを含むゴム成分とを含むゴム組成物をタイヤに用いることにより、耐摩耗性を維持しつつ転がり抵抗の低減を達成でき、あるいは転がり抵抗を維持しつつ耐摩耗性の向上を達成できたのである。
なお、加熱減量を0.87質量%未満にするとタイヤの転がり抵抗が悪化する。一方、加熱減量が1.5質量%を超えると、カーボンブラックを製造することが困難となる。
この観点から、加熱減量が0.88〜1.4質量%であることが好ましく、0.89〜1.2質量%であることが更に好ましい。
なお、乾燥雰囲気温度としては、150℃〜260℃、特に150℃〜230℃において最も物理特性改良効果が高く、230℃、特に260℃を超えると、カーボンブラック表面から表面官能基の脱雛が行われる。
上記カーボンブラックの配合量がゴム成分100質量部に対して20質量部以上であれば、ゴム組成物の耐摩耗性が向上し、200質量部以下であれば、ゴム組成物の低発熱性が向上して、そのゴム組成物を用いたタイヤの転がり抵抗が低減し、低燃費性が向上するので好ましい。
本発明のゴム組成物は、バンバリーミキサー、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによって得られ、熱入れ、押出加工又は圧延加工を経て、成形加工後、加硫を行い、タイヤや各種工業用ゴム製品に加工される。
本発明のタイヤにおいては、上記ゴム組成物をトレッドに用いることが特に好ましく、上記ゴム組成物をトレッドに用いたタイヤは、耐摩耗性に優れる上、転がり抵抗が低く、低燃費性に優れる。なお、本発明のタイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を変えた空気、又は窒素等の不活性ガスが挙げられる。
原料油としては、石油系重質油、燃料としてA重油を用い、通常のカーボンブラック製造炉にて表2の製造条件によりカーボンブラックを製造し、表2に示すBET、IA、CTAB、DBP及び加熱減量を有する7種類のカーボンブラックを得た。これら7種類のカーボンブラックを用い、バンバリーミキサーで混練して、表1に示す配合処方の7種類のゴム組成物を調製した。
また、各ゴム組成物に使用したカーボンブラックのBET、IA、CTAB、DBP及び加熱減量を下記の方法で測定した。結果を表2に示す。
ASTM D3765法に準拠してカーボンブラック表面に吸着した窒素量を測定し、その値から比表面積を算出し、単位m2/gで表示した。
(2)IA
ASTM D1510法に準拠して測定し、単位mg/gで表示した。
(3)CTAB
ASTM D3037法に準拠して測定し、単位m2/gで表示した。
(4)DBP
ASTM D2414法に準拠して測定し、単位ml/100gで表示した。
(5)加熱減量
通常の熱重量測定装置を用い、窒素雰囲気下で昇温速度15℃/minにて150℃から450℃まで昇温したときの供試カーボンブラック質量の減少分を質量%で表わした。
(5)タイヤの耐摩耗性
上記トラック用空気入りタイヤを車両に装着し、4万km走行した時点でのタイヤの溝の減量を測定し、比較例2のタイヤの溝減量の逆数を100として次式のように指数表示した。指数値が大きい程、耐摩耗性に優れることを示す。
耐摩耗性指数=(比較例2のタイヤの溝減量/対象タイヤの溝減量)×100
(6)タイヤの転がり抵抗
上記トラック用タイヤをドラム上でフリー回転させ、転がり抵抗を測定した。得られた転がり抵抗値を、次式に従って指数表示した。指数値が小さい程、転がり抵抗が小さく、良好であることを示す。
転がり抵抗指数=(対象タイヤの転がり抵抗/比較例2のタイヤの転がり抵抗)×100
Claims (3)
- ジエン系ゴムを含むゴム成分100質量部に対して、熱重量分析(TGA)法による150℃から450℃までのカーボンブラックの加熱減量が0.87〜1.5質量%であって、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着比表面積(CTAB)が、75〜150m 2 /gであり、ジブチルフタレート吸油量(DBP)が、100〜200ml/100gであり、且つ窒素吸着比表面積(BET)(m2/g)及びよう素吸着量(IA)(mg/g)の関係が以下の式(I)を満足してなるカーボンブラック20〜200質量部を含むことを特徴とするゴム組成物。
1.10≦{(BET)/(IA)}≦1.30 ・・・・(I) - 請求項1に記載のゴム組成物をタイヤ部材のいずれかに適用したタイヤ。
- 前記タイヤ部材がトレッドである請求項2に記載のタイヤ。
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