JP5382345B2 - 中空回転軸用ダイナミックダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のプロペラシャフト等、中空回転軸の内周空間に取り付けられて、この中空回転軸に発生する振動や騒音を抑制するダイナミックダンパに関する。
自動車のエンジンからトランスミッションを介して出力される駆動力を後輪に伝達する中空回転軸であるプロペラシャフトの内周空間に取り付けられて、このプロペラシャフトに発生する振動や騒音を抑制するダイナミックダンパの典型的な従来技術が、下記の特許文献1に開示されている。
特開2007−177830号公報
図9は、特許文献1に記載されたものと同種の従来のダイナミックダンパをプロペラシャフトの一部と共に軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面斜視図である。すなわち、このダイナミックダンパ50は、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)で略円筒状に成形されプロペラシャフト60の内周面に圧入される弾性体51と、前記弾性体51に同心的に加硫接着された金属製の質量体52とからなり、所定の振動周波数域において、弾性体51及び質量体52で構成される副振動系が、入力振動と逆位相で共振する動的吸振作用によって、プロペラシャフト60の振動及び騒音を低減するものである。
しかしながら、従来のダイナミックダンパ50は、弾性体51を質量体52に一体的に加硫成形する際に、金型に形成された凸部(不図示)によって質量体52を軸方向両側から挟持して拘束するため、その挟持スペースを確保する必要から、弾性体51の外径すなわちダイナミックダンパ50の外径を小さくすることが困難であり、したがって小径のプロペラシャフトに対応することが困難であった。
また、プロペラシャフト60の内周に装着してからこのプロペラシャフト60の洗浄を行い、立てて保管すると、プロペラシャフト60の内部に入り込んだ洗浄液が排出されずに残留してしまう。また、プロペラシャフト60への装着を容易にするため、弾性体51の外周面に複数の切欠51aを形成したものがあり、この切欠51aはプロペラシャフト60の内部に入り込んだ洗浄液の排出にも寄与するが、弾性体51に軸直角方向のばね性を確保する必要と共に、成形の際に金型の一部によって質量体52を拘束する必要から、弾性体51は質量体52の軸方向両側に内周穴51bを有する形状となっているので、この内周穴51bに入り込んだ洗浄液は切欠51aでは排出できなかった。
質量体52の軸心部に水抜き穴を開設することも考えられるが、この場合は加工工程が増えるばかりでなく、弾性体51の成形の際に金型の一部による質量体52の拘束部分から前記水抜き穴へ成形用ゴム材料が漏入してこの水抜き穴を塞いでしまい、生産性が低下するおそれがあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、自動車のプロペラシャフト等、中空回転軸の内周空間に取り付けられるダイナミックダンパにおいて、容易に小径化を可能にすると共に、中空回転軸の洗浄に用いた液がダイナミックダンパによって中空回転軸内に残留するのを防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパは、振動低減対象の中空回転軸の内周に遊挿される質量体と、内径部がこの質量体の外周に嵌着されると共に外径部が前記中空回転軸の内周面に圧接されるゴム状弾性材料からなる弾性体とを備え、前記質量体と弾性体の互いの嵌合面のうち一方に、両端が前記弾性体の軸方向両側空間に開放された溝が形成されたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパは、請求項1に記載の構成において、質量体が軸状であり、弾性体が、前記質量体の軸方向中間部の外周面に嵌着される内径筒部と、前記質量体の軸方向両端部側の外周に位置して中空回転軸の内周面に圧接される一対の外径筒部と、前記内径筒部と各外径筒部との間を円錐筒状に延びる可撓部からなることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパは、請求項1に記載の構成において、質量体が、その外周面に形成された嵌合溝と、弾性体の内径部の内周面に形成された嵌合突条の互いの嵌合によって、前記弾性体に対して軸方向に係止されることを特徴とするものである。
請求項1の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパによれば、弾性体が質量体に一体成形されるものではないため、成形の際に金型内に質量体を拘束するスペースが不要となる分、弾性体の小径化が可能となり、しかも弾性体と質量体は非接着であるため低コストで製作可能であると共に、廃却後の分別回収が可能である。また、同じ仕様の弾性体でも、異なる長さの質量体を選択することで当該ダイナミックダンパの固有振動数(共振周波数)を任意に変更することができる。中空回転軸の内周に装着してからこの中空回転軸の洗浄を行い、立てて保管した場合でも、洗浄の際に中空回転軸の内部に入り込んだ洗浄液は、質量体と弾性体の互いの嵌合面のうち一方に形成された溝を通じて排出されるので、洗浄液の残留を防止することができる。
請求項2の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパによれば、請求項1による効果に加え、質量体の振動変位量が一定値に達した時点で、その軸方向両端部側が弾性体における外径筒部の内周面と接触してそれ以上の振幅の増大が阻止されるので、質量体が中空回転軸の内周面に直接接触することによる騒音の発生が防止される。
請求項3の発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパによれば、請求項1による効果に加え、質量体が弾性体にしっかり嵌着されるので、振動に伴う質量体の位置ずれや脱落を有効に防止することができる。
本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第一の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。 第一の形態における弾性体と質量体の分離状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面斜視図である。 本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第二の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。 本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第三の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。 本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第四の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。 図5における軸心方向から見た図である。 図6におけるA−O−A’断面図である。 第四の形態における弾性体と質量体の分離状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面斜視図である。 従来技術による中空回転軸用ダイナミックダンパをプロペラシャフトの一部と共に軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面斜視図である。
以下、本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第一の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図、図2は、第一の形態における弾性体と質量体の分離状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面斜視図である。
まず図1において、参照符号1はダイナミックダンパ、2は自動車のプロペラシャフトである。プロペラシャフト2は、請求項1に記載された中空回転軸に相当するものであって、すなわち中空円筒状であり、ダイナミックダンパ1はプロペラシャフト2の内周空間に取り付けられている。
ダイナミックダンパ1は、プロペラシャフト2の内周に遊挿される質量体11と、内径部がこの質量体11の外周に嵌着されると共に外径部がプロペラシャフト2の内周面に圧接されるゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなる弾性体12とを備える。
質量体11は、例えば金属棒を切断することによって製作されたものであって、短い円柱状の軸状のものである。
弾性体12は、質量体11の軸方向中間部の外周面に嵌着される内径筒部121と、前記質量体11の軸方向両端部11a,11b側の外周に位置してプロペラシャフト2の内周面に圧接される一対の外径筒部122,123と、前記内径筒部121と各外径筒部122,123との間を軸方向に対して互いに対称な円錐筒状に延びる可撓部124,125からなる。この弾性体12は、振動の入力によるプロペラシャフト2と質量体11の主に軸直角方向の相対変位に伴って、可撓部124,125が繰り返し変形を受けるもので、可撓部124,125が円錐筒状に延びるため、軸直角方向及び軸方向の双方に対して剪断変形成分を有し、柔軟に変形可能である。
質量体11の外径は、弾性体12の外径筒部122,123の内径より小径である。一方、弾性体12の外径筒部122,123は、プロペラシャフト2の内周面に対して、入力振動等によって容易に位置ずれしない程度の締め代をもっており、弾性体12の内径筒部121も、質量体11の外周面に対して、入力振動等によって質量体11が容易に位置ずれしない程度の締め代をもっている。また、質量体11の軸方向両端部11a,11bの外周縁は、弾性体12の内径筒部121への挿入性を考慮して、適当な面取りが施されている。
質量体11の質量と、弾性体12のバネ定数によって決まるダイナミックダンパ1の固有振動数は、プロペラシャフト2に生じる振動の振幅が最も増大する周波数帯域に同調されている。
図2にも示されるように、弾性体12における質量体11の外周面との嵌合面、すなわち内径筒部121の内周面121aには、その円周方向複数個所に、両端が弾性体12の軸方向両側空間に開放され、詳しくは弾性体12の可撓部124,125と質量体11の外周面との間の環状空間S1,S2に開放された溝121bが形成されている。この溝121bは、質量体11の外周面に対する弾性体12の内径筒部121の締め代によって完全につぶれない程度の深さとなっている。
また、プロペラシャフト2の内周面と圧接される弾性体12の外径筒部122,123の外周面には、その円周方向複数個所に、軸方向へ貫通した切欠122a,123aが形成されている。
以上のように構成されたダイナミックダンパ1は、図2に示されるように、質量体11を弾性体12における内径筒部121の内周に圧入嵌着し、図1に示されるプロペラシャフト2の内周における所定の位置に圧入することによって装着される。
ここで、弾性体12における内径筒部121の内周面121aと、これに嵌着された質量体11の外周面との間には、前記内周面121aに形成された溝121bによって弾性体12の軸方向両側の環状空間S1,S2間を連通する水抜き穴が存在する。したがって、ダイナミックダンパ1をプロペラシャフト2の内周に装着してからこのプロペラシャフト2の洗浄を行い、立てて保管した場合でも、洗浄の際にプロペラシャフト2の内周空間に入り込んだ洗浄液は、前記水抜き穴(溝121b)を通じて排出されるので、前記環状空間S1又はS2に洗浄液が残留するのを防止することができる。
なお、弾性体12における外径筒部122,123の外周面と、これに嵌着されたプロペラシャフト2の内周面との間にも、前記外径筒部122,123の外周面に形成された切欠122a,123aによって軸方向に貫通した水抜き穴が存在するので、洗浄の際にプロペラシャフト2の内周空間に入り込んだ洗浄液の一部は、この前記水抜き穴(切欠122a又は123a)からも排出される。
この装着状態において、プロペラシャフト2が回転すると、その回転に伴う振動は、軸直角方向に発生する。そして、ダイナミックダンパ1の固有振動数は、プロペラシャフト2の振動の振幅が最も増大する周波数帯域にチューニングされているので、このような周波数帯域ではダイナミックダンパ1が共振し、その振動波形の位相は、入力振動と逆位相となるため、その動的吸振作用によって、入力振動の振幅のピークを低減し、プロペラシャフト2の振動及び騒音を有効に低減することができる。
また、共振や遠心力によって軸直角方向に対する質量体11の変位量が増大し、一定値に達すると、その時点でこの質量体11の軸方向両端部11a,11b側の外周面が弾性体12における外径筒部122,123の内周面と接触してそれ以上の変位が阻止されるので、質量体11がプロペラシャフト2の内周面に金属接触することや、それによる騒音の発生を防止することができる。
そしてこのダイナミックダンパ1によれば、弾性体12が質量体11に加硫接着(一体的に加硫成形)されたものではないため、加硫成形の際に不図示の金型内に質量体11を拘束するスペースが不要となる分、弾性体12ひいてはダイナミックダンパ1の小径化が可能となり、したがって小径のプロペラシャフト2にも対応可能である。
また、弾性体12と質量体11は非接着であるため成形コストを低減することができ、しかも、廃却後は質量体11の分別回収が可能である。そして、弾性体12は同じ仕様のものを用い、質量体11は異なる長さのものを選択することで、当該ダイナミックダンパ1の固有振動数を任意に変更することができ、言い換えれば固有振動数を変更する場合でも弾性体12を共用することができる。したがって、固有振動数を変更するたびに弾性体12の仕様を変更する必要がなく、弾性体12を成形する金型の製作コストを削減することができる。
次に図3は、本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第二の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。
この第二の形態は、先に説明した第一の形態の構成に加え、弾性体12の内径筒部121に、円筒状の金属環13を埋設状態で一体に加硫接着した点にある。
すなわち第二の形態によれば、第一の形態による効果に加え、金属環13の埋設によって質量体11の外周面に対する弾性体12の内径筒部121の嵌着力を高めることができるので、質量体11が弾性体12にしっかり保持され、振動に伴う質量体11の位置ずれや脱落を有効に防止できる。
次に図4は、本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第三の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図である。
この第三の形態は、先に説明した図3に示される第二の形態における弾性体12の内径筒部121の内周面121aに形成された溝121bの代わりに、図4に示されるように、前記内径筒部121の内周面121aと嵌合される質量体11の外周面11cにおける円周方向複数個所に、両端が弾性体12の軸方向両側空間に開放された溝11dが形成された点にある。なお、図示の例では、溝11dは、質量体11の長手方向全長にわたって延びている。
すなわち第三の形態によれば、弾性体12における内径筒部121の内周面121aと、これに嵌着された質量体11の外周面11cとの間には、この質量体11の外周面11cに形成された溝11dによって弾性体12の軸方向両側空間を連通する水抜き穴が存在する。したがって第一又は第二の形態と同様、このプロペラシャフト2の洗浄の際にプロペラシャフト2の内周空間に入り込んだ洗浄液は、前記水抜き穴(溝11d)を通じて排出されるので、弾性体12における円錐筒状をなす可撓部124又は125と質量体11の外周面11cとの間の環状空間S1又はS2に洗浄液が残留するのを防止することができる。
次に図5は、本発明に係る中空回転軸用ダイナミックダンパの第四の形態を、軸心で互いに鈍角をなして交差する平面でプロペラシャフトの一部と共に切断して示す装着状態の断面斜視図、図6は、図5における軸心方向から見た図、図7は、図6におけるA−O−A’断面図、図8は、第四の形態における弾性体と質量体の分離状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面斜視図である。
この第四の形態は、先に説明した図3に示される第二の形態の構成に加え、質量体11の外周面11cにおける軸方向中央部に円周方向へ連続した嵌合溝11eが形成され、弾性体12における内径筒部121の内周面121aの軸方向中央部に前記嵌合溝11eと嵌合される嵌合突条121cが形成されたものである。
図7に示されるように、質量体11の嵌合溝11eは断面形状が略V字形をなすものであり、弾性体12の内径筒部121の嵌合突条121cは、嵌合溝11eと対応する断面山形をなすものであって、図8に示されるように、この嵌合突条121cは水抜き用の溝121bの間で円周方向へ延びており、言い換えれば水抜き用の溝121bは嵌合突条121cを円周方向へ分断するように形成されている。
嵌合突条121cは、弾性体12の内径筒部121に埋設された金属環13と質量体11の外周面11cとの間でほぼ完全につぶすことができる程度の断面積となっている。このため、図8に示される分離状態から質量体11を弾性体12の内径筒部121に圧入する過程で、嵌合突条121cがつぶされながら質量体11の挿入を許容する。このとき、嵌合突条121cは断面形状が山形をなすため、質量体11の挿入過程でその外周面11cと摺接されることによって倒れるようなことがなく、安定した姿勢でつぶされる。そして、質量体11の嵌合溝11eが嵌合突条121cの内周側に達すると、つぶされていた嵌合突条121cがその弾性により隆起して嵌合溝11eと嵌合するようになっている。
すなわち第四の形態によれば、質量体11は、その外周面11cの軸方向中央部に形成された嵌合溝11eと、弾性体12における内径筒部121の内周面121aに形成された嵌合突条121cの嵌合によって、質量体11が弾性体12にしっかり保持されるので、振動に伴う質量体11の位置ずれや脱落を一層確実に防止できる。
また、嵌合突条121cは水抜き用の溝121bを遮断するものではなく、しかも嵌合溝11eは断面形状が略V字形をなすため、プロペラシャフト2の洗浄の際にプロペラシャフト2の内周空間に入り込んだ洗浄液が、水抜き用の溝121bを通じて排出される際に、その流れが嵌合溝11eによって阻害されず、したがって、洗浄液が弾性体12の可撓部124又は125と質量体11の外周面11cとの間の環状空間S1又はS2に残留するのを防止することができる。
1 ダイナミックダンパ
11 質量体
11c 外周面(嵌合面)
11d 溝
11e 嵌合溝
12 弾性体
121 内径筒部
121a 内周面(嵌合面)
121b 溝
121c 嵌合突条
122,123 外径筒部
124,125 可撓部
13 金属環
2 プロペラシャフト(中空回転軸)
S1,S2 環状空間(軸方向両側空間)

Claims (3)

  1. 振動低減対象の中空回転軸の内周に遊挿される質量体と、内径部がこの質量体の外周に嵌着されると共に外径部が前記中空回転軸の内周面に圧接されるゴム状弾性材料からなる弾性体とを備え、前記質量体と弾性体の互いの嵌合面のうち一方に、両端が前記弾性体の軸方向両側空間に開放された溝が形成されたことを特徴とする中空回転軸用ダイナミックダンパ。
  2. 質量体が軸状であり、弾性体が、前記質量体の軸方向中間部の外周面に嵌着される内径筒部と、前記質量体の軸方向両端部側の外周に位置して中空回転軸の内周面に圧接される一対の外径筒部と、前記内径筒部と各外径筒部との間を円錐筒状に延びる可撓部からなることを特徴とする請求項1に記載の中空回転軸用ダイナミックダンパ。
  3. 質量体が、その外周面に形成された嵌合溝と、弾性体の内径部の内周面に形成された嵌合突条の互いの嵌合によって、前記弾性体に対して軸方向に係止されることを特徴とする請求項1に記載の中空回転軸用ダイナミックダンパ。
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