JP5381053B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
近年、LSI等の半導体装置の高集積化に伴い、MOSトランジスタのゲート長は短縮化の一途を辿っている。ゲート長の短縮化は、半導体装置の小型化に寄与する一方で、MOSトランジスタの短チャネル効果を助長し、MOSトランジスタの閾値電圧の低下を招いてしまう。このようにゲート長の短縮化と共に閾値電圧が低下する現象はロールオフ現象と呼ばれ、半導体装置の高性能化を実現するにはこのロールオフ現象を抑制することが望まれる。
ロールオフ現象を抑制するのに有効な手段として、ゲート電極の下方の半導体基板内にポケット注入を行う方法が知られている。
ポケット注入は、ゲート電極を形成後、チャンネル不純物と同一の導電型の不純物をゲート電極に対して斜めにイオン注入することで行われる。これにより、ドレインから空乏層が張り出すのが抑制され、短チャネル効果を防止することができる。
そのようなポケット注入は、ロジック領域とメモリ領域とが同一チップ内に形成されたロジック混載メモリでも有効であると考えられる。そのロジック混載メモリのメモリ領域では、電荷を蓄積するセルキャパシタの他に、このセルキャパシタの電荷を読み出すためのトランスファトランジスタも形成され、該トランスファトランジスタにポケット注入を適用し得る。
その場合、ポケット注入によってトランスファトランジスタのロールオフ現象を抑制するのと同時に、セルキャパシタにおいて電荷を長期間保持できるようにするのが望まれる。
特開2004−95835号公報 特開2001−77361号公報 特開2006−147768号公報 特開2004−47905号公報 "Fully compatible integration of high density embedded DRAM with 65 nm CMOS technology (CMOS 5)", Matsubara Y et al., Electron Device Meeting , 2003, IEDM '03 Technical Digest, IEEE international, 8-10 December 2003, pages 17.5.1-17.5.4
半導体装置の製造方法において、ポケット注入によるロールオフ現象の抑制と共に、セルキャパシタにおいて電荷を長期間保持できるようにすることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、第1のメモリセルアレイ領域と第2のメモリセルアレイ領域とを備えた半導体基板の表層に活性領域を形成する工程と、前記活性領域に一導電型のチャネル領域を形成する工程と、前記チャネル領域における前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に第1の方向に延在する第1のワード線を形成し、且つ、前記第2のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する第2のワード線を形成する工程と、前記第1のワード線の一方の側面と、該側面側の前記半導体基板のビットコンタクト領域とが露出した状態で、少なくとも前記第1のワード線の他方の側面側の前記半導体基板を覆うレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクに使用して、前記半導体基板表面の垂直方向から前記ビットコンタクト領域に傾いた方向であって、且つ、前記第1の方向と前記第2の方向の両方に対して斜めの方向から、前記一導電型と同導電型の不純物を前記ビットコンタクト領域側の前記活性領域にイオン注入する工程とを有し、前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、前記イオン注入のチルト角を、数式(5)で表わされる角度θ 1 以上であって数式(6)で表わされる角度θ 2 以下である範囲に設定する半導体装置の製造方法が提供される。但し、数式(5)において、h WL は前記第1のワード線の高さ、ωは前記イオン注入のツイスト角、W 1 は製造誤差によって前記第1のワード線の前記他方の側面と前記レジストパターンとの間に発生した隙間の幅を示し、数式(6)において、h Res は前記レジストパターンの高さ、ωは前記イオン注入のツイスト角、W 2 は前記第1のワード線の前記一方の側面と該一方の側面に対向する前記レジストパターンの側面との間隔を示す。
Figure 0005381053
Figure 0005381053
開示の半導体装置の製造方法によれば、第1のワード線の両側面のうちビットコンタクト領域側の半導体基板にのみ、チャンネル領域と同じ導電型の不純物をイオン注入する。このように第1のワード線の一方の側面側の半導体基板のみにイオン注入を行うので、他方の側面側にセルキャパシタに接続される反対導電型の不純物拡散領域があっても、その不純物拡散領域に上記の不純物がイオン注入されることはない。よって、その不純物拡散領域と上記のイオンが注入された領域との間のpn接合が急峻にならず、このpn接合で発生するジャンクションリークが原因でセルキャパシタの電荷がリークするのを抑制できる。
更に、この半導体装置の製造方法では、上記の不純物が注入される方向を、半導体基板表面の垂直方向からビットコンタクト領域に傾いた方向であり、且つ、第1及び第2のワード線のそれぞれの延在方向に対して斜めの方向とする。
これにより、各ワード線の両側面のうち、ビットコンタクト領域とは反対側の側面とレジストパターンとの間に隙間があっても、レジストパターンや各ワード線によるシャドーイングにより、隙間の下方の半導体基板に不純物が注入される危険性を低減できる。その結果、隙間の下方の半導体基板に急峻なpn接合が形成されず、上記で説明したようにセルキャパシタの電荷がリークするのを抑制できる。
(1)予備的事項
本実施形態について説明する前に、本実施形態の基礎となる予備的事項について説明する。
図1は、予備的事項に係る半導体装置の断面図である。
この半導体装置はロジック混載メモリであり、図1ではそのメモリセルアレイ領域の一部を示している。
そのメモリセルアレイ領域は、ビット線に接続されるビットコンタクト領域Iと、セルキャパシタCが形成されるストレージ領域IIとに大別される。
図1に示されるように、この半導体装置は、nウェル3が形成されたシリコン基板1を備えており、そのシリコン基板1の上にはゲート絶縁膜4を介してワード線5aとキャパシタ上部電極5bが形成される。
このうち、ワード線5aは、メモリセルアレイ領域に間隔をおいて平行になるように二つ形成される。また、ワード線5aとキャパシタ上部電極5bはいずれもポリシリコンよりなる。
ワード線5aはトランスファトランジスタTRのゲート電極を兼ねており、その両側のシリコン基板1にはソース/ドレインエクステンション6とポケット領域7が形成される。
このうち、ポケット領域7は、トランスファトランジスタTRのn型のチャンネル領域2と同一導電型であるn型不純物をシリコン基板1にイオン注入してなり、ソース/ドレインエクステンション6はp型の不純物をイオン注入してなる。
更に、ワード線5aとキャパシタ上部電極5bの側面を覆うようにサイドウォールスペーサ8が形成され、二つのワード線5aの間のシリコン基板1にはビット線に接続されるp型のソース/ドレイン領域9が形成される。
このようなロジック混載メモリでは、キャパシタ上部電極5bの下方に形成されるチャネル領域2がキャパシタCの下部電極として機能し、そのキャパシタCに蓄えられた電荷がトランスファトランジスタTRによって読み出されることになる。
また、ワード線5aの両側からその下方に延在するようにポケット領域7を形成したことで、トランスファトランジスタTRのゲート長が短くなってもロールオフ現象が発生し難くなり、トランスファトランジスタTRの閾値電圧を高い状態に維持できる。
そのポケット領域7は、イオンの注入方向を基板1に対して斜めにする斜めイオン注入により、ビットコンタクト領域Iとストレージ領域IIの両方からワード線5aの下方に延在するように形成される。
但し、ストレージ領域II側にポケット領域7を形成すると、n型のポケット領域7とp型のソース/ドレインエクステンション6との間の急峻なpn接合によってジャンクションリークが発生してしまう。こうなると、キャパシタCの電荷が基板1側にリークし、キャパシタCにおける電荷の保持時間が短くなってしまう。
そこで、ストレージ領域II側については、ロールオフ現象の抑制よりも電荷の保持時間を優先し、ポケット領域7を形成しないのが好ましいと考えられる。
図2は、このようにストレージ領域II側のポケット領域7を省略し、ビットコンタクト領域I側のみにポケット領域7を形成した半導体装置の断面図である。なお、図2において図1と同じ要素には図1と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
次に、このようにビットコンタクト領域I側のみにポケット領域7を形成する方法について説明する。
図3は、ポケット領域7の形成方法について示す断面図である。
上記のようにストレージ領域II側にポケット領域7を形成しないようにするには、図3に示すように、レジストパターン12によってシリコン基板1のストレージ領域IIを覆えばよい。
そして、レジストパターン12の窓12aを通じてシリコン基板1にn型不純物11を斜めにイオン注入することにより、ワード線5aの両側のうちビットコンタクト領域I側にのみポケット領域7を形成することができる。
ところで、半導体装置の実際の製造工程では、製造ばらつき等によってレジストパターン12とワード線5aとが位置ずれを起こす場合がある。
図4は、このように位置ずれが発生した場合の断面図である。
図4の例では、レジストパターン12とワード線5aとの位置ずれによって、これらの間に隙間Sが発生している。
そのような場合でも、シリコン基板1の表面の垂直方向とイオンの注入方向とのなす角(注入角)θを十分大きくすれば、ワード線5aによるシャドーイング効果が得られ、隙間Sを通じてストレージ領域IIにポケット領域7が形成されることはない。
ところで、ロールオフ現象の抑制が求められるワード線5aは、シリコン基板1上で必ずしも一方向のみに延在しているとは限らず、品種によっては複数のワード線5aが異なる方向に延在している場合がある。
図5は、延在方向が異なるワード線5aを模式的に示す平面図である。
この例では、第1の領域Aと第2の領域Bのそれぞれにおいて、ワード線5aの延在方向が90°だけ異なる。
このような場合に、シリコン基板1に対して不純物11を斜めにイオン注入しても、以下のようにワード線5a下への不純物の注入角が各領域A、Bにおいて異なってしまう。
図6は、そのような注入角の相違を模式的に示す断面図であって、図5の領域A、Bのそれぞれのワード線5a近傍の断面図に相当する。
図6に示されるように、領域Aでは、ワード線5aの下方に所定の注入角θで不純物11がイオン注入される。
これに対し、領域Bでは、シリコン基板1の横から見たときに注入角が90°となり、ワード線5aの下方にポケット注入を行うことができない。
このようにワード線5aの延在方向が基板面内で異なっていると、単純に斜めイオン注入を行うだけでは、全てのワード線5aに同一の注入角でポケット注入を行うことができず、トランジスタ間で特性が変動してしまう。
図7は、領域A、Bの両方においてワード線5aに同一の注入角を達成すべく、イオン注入を4回に分けて4つの方向から行う場合の平面図である。
この例では、領域A、Bの両方において、ワード線5aの延在方向を始点として90°ずつイオン注入のツイスト角を変えることにより、シリコン基板1に不純物11をイオン注入している。
図8は、そのようなイオン注入について模式的に示す断面図であって、図7の領域A、Bのそれぞれのワード線5a近傍の断面図に相当する。
図8に示されるように、このようにツイスト角を変えれば、4回のうちの2回のイオン注入において、領域A、Bのそれぞれにおいて所定の注入角θで不純物11をイオン注入することができる。
但し、残りの2回のイオン注入では、シリコン基板1の横から見たときにイオン注入の注入角が90°となる。
このとき、レジストパターン12とワード線5aとが位置ずれしていなければ特に問題はないが、図9のように位置ずれが発生してこれらの間に隙間Sが生じていると、その隙間Sを通じてストレージ領域II側のシリコン基板1にポケット領域7が形成されてしまう。
こうなると、図1を参照して説明したように、ストレージ領域II側において、n型のポケット領域7とp型のソース/ドレインエクステンション6との間に急峻なpn接合が形成される。そして、そのpn接合に起因したジャンクションリークによって、キャパシタCの電荷がシリコン基板1側にリークし、キャパシタCにおける電荷の保持時間が短くなってしまう。
よって、このように単純にイオン注入を4回に分けたのでは、レジストパターン12とワード線5aとが位置ずれしている場合に、ビットコンタクト領域I側のシリコン基板1のみに選択的にポケット領域を形成するのが困難となる。
本願発明者はこのような知見に鑑み、以下に説明するような実施形態に想到した。
(2)第1実施形態
本実施形態では、半導体装置として、ロジック領域とメモリ領域とが同一チップ内に形成されたロジック混載メモリを製造する。
図10は、その半導体装置のチップレイアウトを示す平面図である。
これに示されるように、半導体装置20は、複数のメモリマクロ21と、ロジック領域22と、入出力部23とを有する。
このうち、各メモリマクロ21は、メモリ領域の設計上の一単位であって、図示のような矩形状の平面形状を有する。そのようなメモリマクロ21を適当な数だけチップ内に配置することにより、客先や市場の要求に応じたメモリ領域を有する半導体装置20が得られる。
チップ内におけるメモリマクロ21の配置方法は特に限定されないが、図示のように一部のメモリマクロ21を他のものから90°回転して配置することにより、チップ全体の大きさを低減することができる。
図11は、メモリマクロ21の平面レイアウトを示す平面図である。
メモリマクロ21は、所定の単位(例えば1Mb)のメモリセルアレイ領域25を所定の個数(例えば8個)有すると共に、センスアンプ26、ワードデコーダ27、及びI/O・アドレス・コントローラ28を有する。
このうち、ワードデコーダ27によってメモリセルアレイ領域25内のセルが選択され、そのセルから読み出されたメモリ信号がセンスアンプ26によって増幅される。そして、センスアンプ26の出力は、セカンドアンプ29によって増幅された後、I/Oアドレス・コントローラ28に入力される。
そのI/Oアドレス・コントローラ28は、例えば、チップイネイブル信号やチップへの入出力信号を制御する制御回路を有する。
このようなメモリマクロ21では、メモリセルアレイ領域25内のワード線45aが、マクロ21内の所定の一方向に延在するように形成される。
したがって、図10のようにチップサイズの低減を図るべくメモリマクロ21を回転して配置した場合には、各メモリマクロ21においてワード線45aの延在方向が異なる方向になる。
例えば、図10においては、右下のメモリマクロ21では紙面の左右方向に平行な第1の方向D1にワード線45aが延在するのに対し、左上のメモリマクロでは紙面の上下方向に平行な第2の方向D2にワード線45aが延在しており、各方向D1、D2が直交している。
以下に、このように複数のワード線45aが互いに交差する方向に延在する場合に、各ワード線45aの片側の領域のみにポケット領域を形成するのに有用な方法について説明する。
図12〜図27は、この半導体装置の製造方法の製造途中の断面図である。また、図28〜図34は、この半導体装置の製造途中の平面図である。なお、これらの断面図と平面図は、図10に示した一部のメモリマクロ21におけるものであるが、以下の工程は全てのメモリマクロ21において同時に行われるものである。
この半導体装置を製造するには、まず、図12に示すように、シリコン基板30の表面を熱酸化し、初期酸化膜31を5〜20nmの厚さに形成する。
そして、この初期酸化膜31の上に窒化シリコン膜32を形成する。その窒化シリコン膜32の成膜条件は特に限定されないが、本実施形態では基板温度を600〜800℃とする熱CVD法により50〜200nmの厚さに形成する。
なお、図12の第1〜第3断面は、それぞれ図28のA1−A1線、B1−B1線、及びC1−C1線に沿った断面図である。
このうち、A1−A1線とB1−B1線はビット線の延在方向に平行であり、C1−C1線はビット線に垂直なワード線の延在方向に平行である。
次いで、図13に示すように、シリコン基板30の上側全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第1のレジストパターン34を形成する。
そして、この第1のレジストパターン34の窓34aを通じて窒化シリコン膜32、初期酸化膜31、及びシリコン基板30をドライエッチングし、シリコン基板30に150〜350nm程度の深さの素子分離溝30aを形成する。
この素子分離溝30aが形成されていない部分のシリコン基板30は活性領域となり、後の工程でチャンネル領域等の不純物拡散領域が形成される。
このエッチングを終了後、マスクに用いた第1のレジストパターン34をアッシングにより除去し、フッ酸を用いてシリコン基板30の表面の自然酸化膜を除去する。なお、この後に、SPM(硫酸過水)又はAPM(アンモニア過水)を用いてシリコン基板30の表面を洗浄してもよい。
また、上記では第1のレジストパターン34をマスクにして素子分離溝30aを形成したが、窒化シリコン膜32をドライエッチング後に第1のレジストパターン34を除去してもよい。その場合は、窒化シリコン膜をマスクにして初期酸化膜31とシリコン基板30とをドライエッチングすることになる。
図29はこの工程を終了後の平面図であり、先の図13の各断面図はそれぞれ図29のA2−A2線、B2−B2線、及びC2−C2線に沿った断面図に相当する。
続いて、図14に示すように、シリコン基板30の上側全面にHDP(High Density Plasma)CVD法により素子分離絶縁膜33として酸化シリコン膜を300〜500nmの厚さに形成し、その素子分離絶縁膜33により素子分離溝30aを完全に埋め込む。
なお、HDPCVD法に変えて、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により素子分離絶縁膜33を形成してもよい。また、素子分離絶縁膜33を形成する前に、素子分離溝30aをドライエッチングで形成したときに素子分離溝30aの内面が受けたダメージを回復させる目的で、該内面を熱酸化して2〜10nm程度の熱酸化膜を形成してもよい。
その後に、窒化シリコン膜32を研磨ストッパ膜に使用しながら素子分離絶縁膜33をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で研磨することにより、素子分離溝30a内にのみ素子分離絶縁膜33を残す。
図30はこの工程を終了後の平面図であり、先の図14の各断面図はそれぞれ図30のA3−A3線、B3−B3線、及びC3−C3線に沿った断面図に相当する。
次に、図15に示すように、シリコン基板30の上側全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第2のレジストパターン35とする。
そして、この第2のレジストパターン35をマスクにして素子分離絶縁膜33をドライエッチングし、素子分離絶縁膜33にトレンチ33aを形成する。
そのエッチングにより、ワード線に平行な第3断面では、素子分離絶縁膜33が除去された部分の素子分離溝30aの内面が露出すると共に、素子分離溝30aの底面上において50〜150nm程度の厚さに素子分離絶縁膜33が残される。
図31はこの工程を終了後の平面図であり、先の図15の各断面図はそれぞれ図31のA4−A4線、B4−B4線、及びC4−C4線に沿った断面図に相当する。
この後に、第2のレジストパターン35をアッシングして除去する。
次に、図16に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、燐酸により窒化シリコン膜32をウエットエッチングし、更にその下の初期酸化膜31をフッ酸によりウエットエッチングして除去して、活性領域におけるシリコン基板30の清浄面を露出させる。なお、窒化シリコン膜32については、燐酸とフッ酸の混合溶液でエッチングしてもよい。
その後、シリコン基板30の表面を再び熱酸化し、厚さが5〜10nmの熱酸化よりなる犠牲絶縁膜36を形成する。
続いて、図17に示すように、犠牲絶縁膜36をスルー膜として用いながら、シリコン基板30にn型不純物としてP+イオンをイオン注入し、nウェル37を形成する。そのイオン注入の条件は特に限定されない。本実施形態では、加速エネルギを360KeV、ドーズ量を7.5×1012cm-2にすると共に、チルト角を7°とする。また、ツイスト角については、22°、112°、202°、及び292°の4方向とする。
その後に、シリコン基板30の表層部分にチャンネル領域38を形成するために、シリコン基板30にn型不純物としてAS+イオンを2回に分けてイオン注入する。各回のイオン注入の条件は、例えば、一回目が加速エネルギ100KeV、ドーズ量1.2×1012cm-2、チルト角0°、二回目が加速エネルギ100KeV、ドーズ量3.5×1012cm-2、チルト角7°である。
このイオン注入を終了後、スルー膜に用いた犠牲絶縁膜36をフッ酸でウエットエッチングして除去する。
次いで、図18に示すように、シリコン基板30の表面を熱酸化して、厚さが2〜7nmのゲート絶縁膜40を形成する。
なお、チップ内で膜厚の異なる数種類のゲート絶縁膜を形成する場合には、本工程の熱酸化を所定回数繰り返せばよい。
次に、図19に示すように、ゲート絶縁膜40と素子分離絶縁膜33のそれぞれの上に、導電膜45としてCVD法によりポリシリコン膜を70〜150nmの厚さに形成する。
なお、素子分離絶縁膜33のトレンチ33aに形成された部分の導電膜45を活性化する目的で、当該部分に選択的にボロン等のp型不純物をイオン注入してもよい。
次いで、図20に示すように、導電膜45の上に第3のレジストパターン43を形成し、その第3のレジストパターン43をマスクにして導電膜45をドライエッチングする。
これにより、ビットコンタクト領域Iを介して対向した二つのワード線45aが形成されると共に、ストレージ領域IIにキャパシタ上部電極45bが形成される。
このうち、ワード線45aは、図10に示した1チップ内の全てのメモリマクロ21に形成され、その延在方向D1、D2はメモリマクロ21によって異なる方向となる。
なお、導電膜45の上にハードマスクとして酸化シリコン膜や窒化シリコン膜を形成し、そのハードマスクをマスクにしてこのドライエッチングを行ってもよい。
その後、第3のレジストパターン43をアッシングして除去した後、ワード線45aとキャパシタ上部電極45bとで覆われていない部分のゲート絶縁膜40をフッ酸によりウエットエッチングして除去する。
図32はこの工程を終了後の平面図であり、先の図20の各断面図はそれぞれ図32のA5−A5線、B5−B5線、及びC5−C5線に沿った断面図に相当する。
続いて、図21に示すように、ワード線45aとキャパシタ上部電極45bとをマスクにしてp型不純物、例えばボロンをシリコン基板30の活性領域にイオン注入する。これにより、ワード線45aの各側面45c、45dの横のシリコン基板30に、p型ソース/ドレインエクステンション46が形成されることになる。
そのイオン注入の条件は、例えば、加速エネルギ0.5KeV、ドーズ量5.0×1013cm-2、チルト角0°である。また、ツイスト角は、ワード線45aの延在方向を始点として、0°、90°、180°、及び270°の4方向とする。
なお、このイオン注入はロジック領域22(図10参照)を覆うレジストパターンをマスクにして行われ、イオン注入後にそのレジストパターンは除去される。
次に、図22に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板30の上側全面にフォトレジストを約0.32μm程度の厚さに塗布し、それを露光、現像して第4のレジストパターン47を形成する。現像後の第4のレジストパターン47の厚さは、元の厚さよりも減少して0.295μm程度となる。
その第4のレジストパターン47は、ワード線45aの一方の側面45cと、該側面45c側のシリコン基板30のビットコンタクト領域Iが露出する窓47aを有する。また、ワード線45aの上面の一部と、該ワード線45aの他方の側面45d側のシリコン基板30のストレージ領域IIは、この第4のレジストパターン47によって覆われる。
そして、第4のレジストパターン47をマスクにして、チャンネル領域38と同じ導電型のn型不純物48としてP+イオンをシリコン基板30の活性領域にイオン注入する。
これにより、ワード線45aの両側面45c、45dのうち、ビットコンタクト領域I側の活性領域にのみポケット領域49が形成されることになる。
また、そのイオン注入では、チルト角θを0°よりも大きい値、例えば30°とすることにより、シリコン基板30表面の垂直方向nからビットコンタクト領域Iに傾いた方向から不純物48をシリコン基板30に注入する。このようにすると、不純物48がワード線45aの下方に注入され、ワード線45aの下方での短チャネル効果を抑制し易くなる。
なお、図22は、複数のメモリマクロ21(図10参照)のうちの一部における断面図であるが、そのメモリマクロ21を基板面内で90°回転した別のメモリマクロ21においても、その断面図は図22と同様になる。
ここで、図22の点線円内に示すように、第4のレジストパターン47の位置ずれにより、ワード線45aと第4のレジストパターン47との間に隙間Sが発生することがある。
その場合は、図9を参照して説明したように、その隙間Sを通じてシリコン基板30に不純物48が注入され、ストレージ領域II側にもポケット領域49が形成されてしまう。予備的事項で説明したように、ストレージ領域II側にポケット領域49が形成されると、後で形成されるセルキャパシタでの電荷の保持時間が短くなるという不都合が発生する。
そこで、本実施形態では、図35のようなツイスト角を採用することで、隙間Sに不純物48が注入されないようにする。
図35は、このイオン注入におけるツイスト角について説明するための平面図である。
図10を参照して説明したように、本実施形態では複数のメモリマクロ21のうちのいくつかを他のメモリマクロ21から90°回転させて配置する。そのため、図35のように、メモリマクロ21によってはワード線45aが延在する方向D1、D2が互いに直交することになる。
本実施形態では、ポケット領域49の形成に際して不純物48をツイスト角を変えて4回に分けてイオン注入すると共に、各回のイオン注入において二つの方向D1、D2の両方に対して斜めの方向から上記の不純物48がシリコン基板30に注入されるようにする。
図35の例では、第1の方向D1を始点にして1回目〜4回目のイオン注入におけるチルト角ω1〜ω4を定義している。
このうち、一回目のイオン注入のツイスト角ω1は、不純物48の注入方向が各方向D1、D2に対して斜めになるように、0°<ω1<90°の範囲で選択される。
そして、これ以外のツイスト角ω2〜ω4については、それぞれ前の回のツイスト角から90°だけ大きくなるように設定される。
本実施形態では、ω1〜ω4をそれぞれ45°、135°、225°、及び325°とし、各回の加速エネルギを30KeV、ドーズ量を1.1×1013cm-2にして、このイオン注入を行う。
このようにワード線45aの延在方向に対して斜めから不純物48を注入すると、ワード線45aや第4のレジストパターン47によるシャドーイングにより、隙間S(図22参照)の下方のシリコン基板30に不純物48が注入される危険性を低減できる。
しかも、上記では二つの方向D1、D2の両方に対して不純物48の注入方向を斜めにしたので、各メモリマクロ21のそれぞれにおいて上記のように隙間Sの下方に不純物48aが注入されるのを抑制できる。
このようにしてポケット領域49を形成した後、第4のレジストパターン47は除去される。
次に、図23に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、基板温度を900〜1050℃とするRTA(Rapid Thermal Anneal)を行うことにより、チャンネル領域38やポケット領域49等における不純物を活性化させると共に、これらの領域の不純物プロファイルをブロードにする。
次いで、シリコン基板30の上側全面に、サイドウォール用絶縁膜50としてCVD法により酸化シリコン膜を30〜80nm程度の厚さに形成する。
なお、サイドウォール用絶縁膜50は酸化シリコン膜に限定されず、単層の窒化シリコン膜、若しくは酸化シリコン膜と窒化シリコンとの積層膜をサイドウォール用絶縁膜50として形成してもよい。
その後に、サイドウォール用絶縁膜50の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第5のレジストパターン51とする。
続いて、図24に示すように、第5のレジストパターン51をマスクにしてサイドウォール用絶縁膜50をドライエッチングし、ワード線45aとキャパシタ上部電極45bのそれぞれの横にサイドウォールスペーサ50aを形成する。
その後に、第5のレジストパターン51は除去される。
なお、サイドウォール用絶縁膜51の形成とエッチングとを繰り返すことにより、多層構造のサイドウォールスペーサ50aを形成するようにしてもよい。
図33はこの工程を終了後の平面図であり、先の図24の各断面図はそれぞれ図33のA6−A6線、B6−B6線、及びC6−C6線に沿った断面図に相当する。
続いて、図25に示すように、サイドウォールスペーサ50aとワード線45aとをマスクにし、ビットコンタクト領域Iにおけるシリコン基板30にp型不純物をイオン注入することにより、p型のソース/ドレイン領域53を形成する。
次に、図26に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板30の上側全面にスパッタ法でコバルト層やニッケル層等の高融点金属層を形成した後、それをアニールしてシリコンと反応させて高融点金属シリサイド層55を形成する。そして、サイドウォールスペーサ50a等の上で未反応となっている高融点金属層をウエットエッチングにより除去し、ワード線45a、キャパシタ上部電極45b、及びソース/ドレイン領域53の上のみに高融点金属シリサイド層55を残す。その高融点金属シリサイド層55により、ワード線45a等の低抵抗化が図られる。
次に、図27に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板30の上に第1の層間絶縁膜56としてCVD法により酸化シリコン膜を形成した後、その第1の層間絶縁膜56をパターニングしてソース/ドレイン領域53上にコンタクトホール56aを形成する。なお、図示は省略するが、そのコンタクトホール56aは、キャパシタ上部電極45bの端部の上にも形成される。
そして、コンタクトホール56a内にタングステンを主にしてなるコンタクトプラグ57を形成し、更にコンタクトプラグ57と第1の層間絶縁膜56のそれぞれの上面に酸化シリコン膜等の第2の層間絶縁膜59を形成する。
そして、フォトリソグラフィにより第2の層間絶縁膜59に配線溝を形成し、この配線溝の内部にビット線58としてダマシン法により銅膜を形成する。
図34はこの工程を終了後の平面図であり、先の図27の各断面図はそれぞれ図76のA7−A7線、B7−B7線、及びC7−C7線に沿った断面図に相当する。
図34に示すように、ビット線58の延在方向は、ワード線45aの延在方向に直角な方向となる。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成した。
その半導体装置では、図27に示したように、キャパシタ上部電極45bの下のゲート絶縁膜40がセルキャパシタCのキャパシタ誘電体膜として機能する。そして、そのセルキャパシタCの下部電極は、キャパシタ上部電極45bの下方のチャンネル領域38が担うことになる。
一方、ワード線45aは、トランスファトランジスタTRのゲート電極を兼ねており、そのトランスファトランジスタTRのストレージ領域II側のソース/ドレインエクステンション46がセルキャパシタCの下部電極と電気的に接続される。
図36は、この半導体装置の等価回路図である。
実使用下においては、セルキャパシタCの上部電極45bに所定の電位を与えてその下のチャンネル領域38をオン状態にしておく。チャネル領域38の電位は、キャパシタCに書き込まれている情報が「1」であるか「0」であるかにより変わり、当該電位をトランスファトランジスタTRを通じて読み出すことで、キャパシタCに書き込まれている情報を読むことができる。
以上説明した本実施形態によれば、図22に示したように、ワード線45aの両側面45c、45dのうち、ビットコンタクト領域Iにおけるシリコン基板30のみにポケット領域49を形成し、ストレージ領域IIにはポケット領域49を形成しない。
そのため、p型のソース/ドレインエクステンション46とn型のポケット領域49との間の急峻なpn接合がストレージ領域IIに形成されない。したがって、急峻なpn接合に起因したジャンクションリークがストレージ領域IIに発生せず、セルキャパシタCに蓄積された電荷を長時間にわたって保持することができ、セルキャパシタCのリテンション特性が改善する。
更に、ポケット領域49の形成に際しては、図35に示したように、ワード線45aの延在方向である第1及び第2の方向D1、D2の両方に対し、不純物48の注入方向が斜めになるようなツイスト角ω1を選択した。
そのため、ワード線45aと第4のレジストパターン47(図22参照)との間に隙間Sが発生している場合でも、ワード線45aと第4のレジストパターン47のシャドーイングにより、隙間Sを通じてストレージ領域IIに不純物48が注入される危険性を低減できる。
更に、上記のように二つの方向D1、D2の両方に対して不純物48の注入方向を斜めにするので、各メモリマクロ21のそれぞれにおいて隙間Sの下方に不純物48aが注入されるのを抑制でき、ビットコンタクト領域Iのみにポケット領域49を形成することができる。
次に、本実施形態の効果を確かめるために行われた調査結果について説明する。
この調査で使用したサンプルのプロセス条件を図37に示す。
この調査では、サンプルA〜Dの四枚のシリコン基板30を使用した。そして、各シリコン基板30に対しては、図37で丸印が付されているプロセスを同図内の条件で行った。
これらのサンプルのうち、サンプルA、Bはリファレンスであり、本実施形態と異なりワード線45aの両側にポケット領域49を形成した。なお、ポケット領域49を形成するとき、サンプルA、Bでは、ワード線の延在方向に垂直若しくは平行になるようにツイスト角を選択した。
これに対し、サンプルC、Dでは、本実施形態と同様に、ワード線45aの片側のビットコンタクト領域Iのみにポケット領域49を形成した。また、ポケット領域49を形成する際、サンプルC、Dでは、ワード線の延在方向に斜めになるようにツイスト角を選択した。
なお、ポケット領域49を形成するときのドーズ量については、サンプルDの方をサンプルCよりも多くした。
図38は、このような条件で作製されたサンプルA〜Dの各々におけるトランスファトランジスタTRの閾値電圧Vthを調査して得られた図である。なお、この調査では、シリコン基板30に形成された複数個のトランスファトランジスタTRの各々について行われた。
閾値電圧は、短チャネル効果により低下するので、ポケット領域49によって短チャネル効果が抑制されているかどうかを見る一つの指標となる。
図38に示されるように、ワード線45aの片側のみにポケット領域49を形成したサンプルCでは、リファレンスのサンプルA、Bよりも閾値電圧が高くなった。したがって、サンプルCではポケット領域49にn型不純物が高濃度に注入され、ポケット領域49による短チャネル効果の抑制が効いている推測される。
但し、このようにポケット領域49が高濃度だと、p型のソース/ドレインエクステンション46とn型のポケット領域49との間のpn接合が急峻となり、セルキャパシタCにおける電荷の保持時間が短くなると懸念される。
一方、サンプルDでは、リファレンスのサンプルA、Bよりも閾値電圧が低めになっている。したがって、サンプルDでは短チャネル効果がポケット領域49によってあまり抑制されておらず、ポケット領域49の不純物濃度が低濃度であると推測される。このように低濃度であれば、p型のソース/ドレインエクステンション46とn型のポケット領域49との間のpn接合が緩やかとなり、セルキャパシタCにおける電荷の保持時間を長くできると期待できる。
そこで、これらのサンプルA〜Dのそれぞれについて、セルキャパシタCにおける電荷の保持時間を調査した。
その調査結果を図39に示す。
図39の横軸は、電荷の保持時間(Tref)を任意単位で示すものである。なお、この調査における保持時間とは、一つのセルキャパシタに蓄積されている電荷の量を読み出してから、次に読み出すまでの時間である。
また、図39の縦軸は、チップの歩留まりを示すものである。この調査では、歩留まりが100%のときの保持時間(Tref)を1としている。
図39に示されるように、ワード線45aの両側にポケット領域49を形成したサンプルA、Bでは、保持時間を長くすると急激に歩留まりが低下している。これは、ストレージ領域II側にもポケット領域49を形成したことで、ポケット領域49とソース/ドレインエクステンション46との間のpn接合でリーク電流が発生し、それによりセルキャパシタCから電荷が流出したためと考えられる。
一方、本実施形態のようにビットコンタクト領域I側にのみポケット領域49を形成し、且つワード線の延在方向に斜めになるようにツイスト角を選択したサンプルC、Dでは、歩留まりの低下の傾向が抑制されている。特に、サンプルDではその効果が顕著である。
このことから、ビットコンタクト領域I側のみにポケット領域49を形成し、且つ、ポケット領域49の不純物をワード線の延在方向に対して斜めに注入することが、保持時間の長期化とセルキャパシタCのリフレッシュ特性の改善とに有効であることが確かめられた。
(3)第2実施形態
第1実施形態では、図22の工程でポケット領域49を形成するときに、チルト角θを0°よりも大きい値にした。また、このときのツイスト角ωについては、図35に示したように、ワード線45aが延在する第1及び第2の方向D1、D2の両方に不純物の注入方向が斜めになるような角度ω1〜ω4を採用した。
これにより、1チップ内でワード線45aが二つの方向D1、D2に延在している場合でも、ポケット領域49を形成するときの不純物48が隙間S(図22参照)に打ち込まれる危険性が低減される。そのため、延在方向が異なる二つのワード線45aの各々について、その片側におけるビットコンタクト領域Iにのみポケット領域49を形成することができる。
本実施形態では、隙間Sに不純物48が打ち込まれないようにするためのチルト角θの許容範囲を算出する。
なお、以下の図40〜図46において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図40(a)は、その不純物48が注入される方向を示す平面図である。この例では、ワード線45aの延在方向の直交方向を基準にし、ツイスト角ωを0°としている。
図40(b)は、このようにツイスト角ωを0°とした場合における、チルト角θの許容範囲の算出方法を模式的に示す断面図である。
同図では、第4のレジストパターン47の高さをhResで示し、ワード線45aの高さをhWLで示す。
また、第4のレジストパターン47とワード線45aとの位置ずれによってストレージ領域II側に発生した隙間Sの幅をW1で示す。そして、ワード線45aと第4のレジストパターン47の対向する側面同士の間隔をW2で示す。
このとき、チルト角に許容される最小角度θ1は、ワード線45aによるシャドーイングによって隙間Sの下のシリコン基板30に不純物48が打ち込まれないような最小のチルト角である。
その最小角度θ1は、図40から幾何学的に次の式(1)のように算出される。
Figure 0005381053
イオン注入の際には、位置ずれ等の製造誤差によってワード線45aの側面と第4のレジストパターン47との間に隙間Sがあることを想定し、この最小角度θ1以上の範囲でチルト角を設定するのが好ましい。これにより、イオン注入時にワード線45aの影が隙間S内の第4のレジストパターン47の側面に確実に到達するので、ストレージ領域IIに不純物48が注入されず、ストレージ領域IIに不必要にポケット領域49が形成される危険性を低減できる。
一方、チルト角に許容される最大角度θ2は、第4のレジストパターン47によるシャドーイングを受けずに、不純物48がワード線45aの片側のビットコンタクト領域Iに注入され得る最大のチルト角である。
その最大角度θ2は、図40(b)から幾何学的に次の式(2)のように算出される。
Figure 0005381053
この最小角度θ2以下の範囲でチルト角を設定すれば、イオン注入時に第4のレジストパターン47の影がワード線45aの側面45cに到達しないので、ビットコンタクト領域I側からワード線45aの下方に延在するようにポケット領域49を形成することができる。
次に、図41の平面図ように、ツイスト角ωを0°よりも大きくした場合について考察する。
この場合は、図40(b)におけるW1とW2をそれぞれW1/cosω、W2/cosωとするのと等価である。よって、チルト角の最小角度θ1と最大角度θ2は、式(1)、(2)からそれぞれ次の式(3)、(4)のようになる。
Figure 0005381053
Figure 0005381053
図42の平面図に示すように、1チップ内におけるワード線45aの延在方向には、互いに直交した二つの方向D1、D2がある。この場合は、各方向D1、D2に延在するワード線45aのそれぞれについて式(3)で最小角度を求め、それらの最大値がチルト角の最小角度θ1となる。よって、その最小角度θ1は、次の式(5)のように表される。
Figure 0005381053
一方、この場合のチルト角の最大角度θ2は、各方向D1、D2に延在するワード線45aのそれぞれについて式(4)で最大角度を求め、それらの最小値として次の式(6)のように算出され得る。
Figure 0005381053
実際の量産工程においては、イオンの注入方向の製造ばらつきを考慮し、製造マージンを確保するため、チルト角θをθ1<<θ<<θ2の範囲で選択するのが好ましい。
また、式(5)、(6)から、ツイスト角ωが0°付近だとθ1>θ2となって解が存在しないことが分かる。よって、θ1<<θ<<θ2とするにはツイスト角ωを45°付近にするのが好ましい。
次に、実際の量産工程で使用されるパラメータを元にして、チルト角の最小角度θ1と最大角度θ2とを求める。
以下では、図43の断面図に示すような設計パラメータを利用して計算を行う。なお、図43では、第4のレジストパターン47の窓47aの幅をW3で表し、ワード線45aのゲート長をL1で表す。更に、ワード線45aと第4のレジストパターン47との重複部分の長さをL3、窓47aに露出している部分のワード線45aの長さをL2としている。
図43の例は、第4のレジストパターン47とワード線45aとが位置ずれしていない設計上での配置である。
第4のレジストパターン47の設計上のレイアウトでは、図示のようにL2とL3とを等しくせず、第4のレジストパターン47の側面47bをワード線45aの中心よりもストレージ領域II側にシフトさせる。これは、第4のレジストパターン47が位置ずれをした場合であっても、ワード線45aが第4のレジストパターン47で完全に覆われるのを防止し、ワード線45aの下方に確実にポケット領域49を形成できるようにするためである。
しかし、実際には、ワード線45aに対して第4のレジストパターン47が全体的に左右にずれたり、窓47aの幅W3が設計値よりも広くなったりすることがある。
第4のレジストパターン47の左右方向の位置ずれは、典型的には0.04μm程度である。また、窓47aの幅W3の設計値からの広がりは、典型的には0.035μm程度である。よって、第4のレジストパターン47のワード線45aに対する位置ずれは、0.044μm(=((0.040)2+(0.0175)21/2μm)程度と見込まれる。
図44は、隙間Sの幅W1に見込まれる最大値を求めるための断面図である。その最大値は、チルト角の最小角度θ1を求めるために使用される。
この例では、ワード線45aのゲート長L1が、目標値である0.09μmから製造上見込まれる最大の細り幅(0.006μm)だけ細くなり、0.084μmとなった場合を想定している。
この場合、ワード線45aがその両側面から均等に細くなっているとすると、隙間S内では、ワード線45aの側面が第4のレジストパターン47の側面からから0.006/2μmだけ遠くなることになる。
また、既述のように、第4のレジストパターン47のワード線45aに対する位置ずれは、0.044μmと見込まれる。したがって、隙間S内では、ワード線45aの側面が第4のレジストパターン47の側面から0.044μm+0.006/2μmだけ遠くなることになる。
そして、図43に示したように、第3のレジストパターン43とワード線45aとの重複の長さL3の目標値は0.03μmとしているから、隙間Sの幅W1に見込まれる最大値は、0.017μm(0.044μm+0.006/2μm−0.03μm)となる。
図45は、間隔W2に見込まれる最小値を求めるための断面図である。その最小値は、チルト角の最大角度θ2を求めるために使用される。
この例では、ワード線45aのゲート長L1が、目標値である0.09μmから製造上見込まれる最大の太り幅(0.006μm)だけ太くなり、0.096μmとなった場合を想定している。
この場合、ワード線45aがその両側面で均等に太くなっているとすると、間隔W2は0.006/2μmだけ狭くなることになる。また、その間隔W2の減少分には、上記で計算した第4のレジストパターン47のワード線45aに対する位置ずれ量(0.044μm)も含まれる。
したがって、間隔W2の最小値は、隣接するワード線45aの間隔W4の設計値(0.20μm)と長さL2の設計値(0.06μm)との和から、上記の0.006/2μmと0.044μmを引いて、0.213μmとなる。
図46は、第4のレジストパターン47の位置ずれと、ワード線45aのゲート長L1の細りにより、第4のレジストパターン47の側面47bがワード線45aの中心よりもビットコンタクト領域I寄りに近づいた場合の断面図である。
なお、この例では、ワード線45aのゲート長L1が設計値である0.09μmよりも0.006μmだけ細くなり、その両側面がそれぞれ0.006μm/2だけ後退した場合を想定している。
この場合、長さL3は、設計値である0.06μmよりも減少する。その減少分には、上記で計算した第4のレジストパターン47の位置ずれ量(0.044μm)と、ワード線45aの一方の側面の後退量0.006μm/2が含まれる。よって、長さL3は、0.013μm(=0.06μm−0.044μm−0.003μm)となる。
この結果から、第4のレジストパターン47がワード線45a上面からビットコンタクト領域I側に落ちることはなく、ワード線43の下方にポケット領域49を形成し得ることが理解される。
上記のように、隙間Sの幅W1に見込まれる最大値は0.017μmであり、間隔W2に見込まれる最小値は0.213μmである。
この場合、ワード線45aの高さhWLが0.11μm、第4のレジストパターン47の高さhResが0.295μm、そしてツイスト角ωが45°であるとすると、チルト角θの最小角度θ1と最大角度θ2は、式(5)、(6)から次の式(7)のように求まる。
Figure 0005381053
ここで、二重の不等号「<<」を利用したのは、既述のようにイオンの注入方向の製造ばらつきを考慮したためである。実際には、最小角度θ1と最大角度θ2から数度程度の余裕をもってチルト角θが式(7)の範囲に収まっていればよい。
第1実施形態で説明した条件では、ツイスト角ω1が45°、チルト角が30°なので、式(7)を満たしている。したがって、第4のレジストパターン47が位置ずれ等をしても、隙間Sの下方のシリコン基板30に不純物48が注入されず、ビットコンタクト領域I側にのみポケット領域49を形成することができる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1のメモリセルアレイ領域と第2のメモリセルアレイ領域とを備えた半導体基板の表層に活性領域を形成する工程と、
前記活性領域に一導電型のチャネル領域を形成する工程と、
前記チャネル領域における前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記第1のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に第1の方向に延在する第1のワード線を形成し、且つ、前記第2のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する第2のワード線を形成する工程と、
前記第1のワード線の一方の側面と、該側面側の前記半導体基板のビットコンタクト領域とが露出した状態で、前記第1のワード線の上面の一部を覆うレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクに使用して、前記半導体基板表面の垂直方向から前記ビットコンタクト領域に傾いた方向であって、且つ、前記第1の方向と前記第2の方向の両方に対して斜めの方向から、前記一導電型と同導電型の不純物を前記ビットコンタクト領域側の前記活性領域にイオン注入する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記レジストパターンを形成する工程において、前記第2のワード線の一方の側面と、該側面側の前記半導体基板のビットコンタクト領域とが露出した状態で、前記第2のワード線の上面の一部を覆うように前記レジストパターンを形成し、
前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、ツイスト角を変えながら前記イオン注入を複数回に分けて行うことを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記第1のワード線と前記第2のワード線を形成する工程において、前記第1の方向と前記第2の方向とが直交するように、前記第1のワード線と前記第2のワード線を形成し、
前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、前記ツイスト角を90°ずつ変えながら前記イオン注入を4回に分けて行うことを特徴とする付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、前記レジストパターンの影が前記第1のワード線の前記一方の側面に到達しない範囲で、前記半導体基板表面の垂直方向に対する前記不純物の注入方向を選択することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、製造誤差によって前記第1のワード線の前記他方の側面と前記レジストパターンとの間に隙間があることを想定し、前記第1のワード線の影が前記隙間内の前記レジストパターンの側面に到達する範囲で、前記半導体基板表面の垂直方向に対する前記不純物の注入方向を選択することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記レジストパターンの設計上のレイアウトにおいて、前記レジストパターンの側面が、前記第1のワード線の上面において、該上面の中心よりも前記他方の側面側にシフトして位置することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記第1のメモリセルアレイ領域と前記第2のメモリセルアレイ領域は、それぞれ同じ平面形状の第1のメモリマクロと第2のメモリマクロに含まれ、該第1のメモリマクロと該第2のメモリマクロは、前記半導体基板の基板面内において一方が他方を90°回転してなることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記第1のメモリマクロと前記第2のメモリマクロの平面形状は、いずれも矩形状であることを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記第1のワード線の前記他方の側面の横の前記半導体基板に、前記一導電型とは反対導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、
前記不純物拡散領域と電気的に接続されたセルキャパシタを形成する工程とを更に有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記セルキャパシタは、前記活性領域における前記半導体基板の上に前記ゲート絶縁膜を介して形成されたキャパシタ上部電極を有し、
前記キャパシタ上部電極の下の前記ゲート絶縁膜がキャパシタ誘電体膜となり、前記キャパシタ上部電極の下方の前記活性領域がキャパシタ下部電極となることを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記キャパシタ上部電極は、前記第1のワード線と前記第2のワード線を形成する工程と同一工程において形成されることを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記第1のワード線は、前記セルキャパシタに接続されたトランスファトランジスタのゲート電極を兼ね、前記前記不純物拡散領域は前記トランスファトランジスタのソース/ドレインエクステンションであることを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
図1は、予備的事項に係る半導体装置の断面図である。 図2は、予備的事項に係る半導体装置において、ビットコンタクト領域のみにポケット領域を形成した場合の断面図である。 図3は、予備的事項に係る半導体装置のポケット領域の形成方法について示す断面図である。 図4は、予備的事項に係る半導体装置において、レジストパターンとワード線とが位置ずれを起こした場合の断面図である。 図5は、予備的事項に係る半導体装置において、延在方向が異なるワード線を模式的に示す平面図である。 図6は、予備的事項に係る半導体装置において、二つのワード線の延在方向が異なる場合にイオン注入の注入角に相違が生じることを模式的に示す断面図である。 図7は、予備的事項に係る半導体装置において、イオン注入を4回に分けて4つの方向から行う場合の平面図である。 図8は、図7のようにイオン注入をするときの断面図である。 図9は、予備的事項に係る半導体装置において、ワード線とレジストパターンとの間の隙間の下方にポケット領域が形成されることを示す断面図である。 図10は、第1実施形態に係る半導体装置のチップレイアウトを示す平面図である。 図11は、第1実施形態に係る半導体装置のメモリマクロの平面レイアウトを示す平面図である。 図12は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図13は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図14は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その3)である。 図15は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その4)である。 図16は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その5)である。 図17は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その6)である。 図18は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その7)である。 図19は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その8)である。 図20は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その9)である。 図21は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その10)である。 図22は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その11)である。 図23は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その12)である。 図24は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その13)である。 図25は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その14)である。 図26は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その15)である。 図27は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その16)である。 図28は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その1)である。 図29は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その2)である。 図30は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その3)である。 図31は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その4)である。 図32は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その5)である。 図33は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その6)である。 図34は、第1実施形態に係る半導体装置の製造途中の平面図(その7)である。 図35は、第1実施形態に係る半導体装置にポケット領域を形成するときに採用されるツイスト角について説明する平面図である。 図36は、第1実施形態に係る半導体装置の等価回路図である。 図37は、第1実施形態の調査で使用したサンプルのプロセス条件を示す図である。 図38は、図37の各サンプルに形成されたトランスファトランジスタの閾値電圧を調査して得られた図である。 図39は、図37の各サンプルに形成されたセルキャパシタの電荷の保持時間を調査して得られた図である。 図40(a)は、第2実施形態において、不純物が注入される方向を示す平面図であり、図40(b)は、ツイスト角を0°とした場合における、チルト角の許容範囲の算出方法を模式的に示す断面図である。 図41は、第2実施形態において、チルト角を0°よりも大きくした場合の平面図である。 図42は、第2実施形態において、1チップ内におけるワード線の延在方向には互いに直交した二つの方向があることを示す平面図である。 図43は、第2実施形態で使用される設計パラメータを示す断面図である。 図44は、第2実施形態において、ワード線とレジストパターンとの隙間に見込まれる最大値を求めるための断面図である。 図45は、第2実施形態において、ワード線の側面とレジストパターンの側面との間隔に見込まれる最小値を求めるための断面図である。 図46は、第2実施形態において、位置ずれ等によってレジストパターンの側面がワード線の中心よりもビットコンタクト領域寄りに近づいた場合の断面図である。
符号の説明
1…シリコン基板、2…チャンネル領域、3…nウェル、4…ゲート絶縁膜、5a…ワード線、5b…キャパシタ上部電極、6…ソース/ドレインエクステンション、7…ポケット領域、8…サイドウォールスペーサ、9…ソース/ドレイン領域、11…不純物、12…ジストパターン、12a…窓、20…半導体装置、21…メモリマクロ、22…ロジック領域、23…入出力部、25…メモリセルアレイ領域、26…センスアンプ、27…ワードデコーダ、28…I/O・アドレス・コントローラ、29…セカンドアンプ、30…シリコン基板、30a…素子分離溝、31…初期酸化膜、32…窒化シリコン膜、34…第1のレジストパターン、33…素子分離絶縁膜、33a…トレンチ、35…第2のレジストパターン、36…犠牲絶縁膜、37…nウェル、38…チャンネル領域、40…ゲート絶縁膜、43…第3のレジストパターン、45…導電膜、45a…ワード線、45b…キャパシタ上部電極、46…p型ソース/ドレインエクステンション、47…第4のレジストパターン、48…n型不純物、49…ポケット領域、50…サイドウォール用絶縁膜、50a…サイドウォールスペーサ、51…第5のレジストパターン、55…高融点シリサイド層、56…層間絶縁膜、56a…コンタクトホール、57…コンタクトプラグ、58…ビット線、TR…トランスファトランジスタ、C…セルキャパシタ、I…ビットコンタクト領域、II…ストレージ領域。

Claims (7)

  1. 第1のメモリセルアレイ領域と第2のメモリセルアレイ領域とを備えた半導体基板の表層に活性領域を形成する工程と、
    前記活性領域に一導電型のチャネル領域を形成する工程と、
    前記チャネル領域における前記半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に第1の方向に延在する第1のワード線を形成し、且つ、前記第2のメモリセルアレイ領域の前記ゲート絶縁膜上に前記第1の方向に交差する第2の方向に延在する第2のワード線を形成する工程と、
    前記第1のワード線の一方の側面と、該側面側の前記半導体基板のビットコンタクト領域とが露出した状態で、少なくとも前記第1のワード線の他方の側面側の前記半導体基板を覆うレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクに使用して、前記半導体基板表面の垂直方向から前記ビットコンタクト領域に傾いた方向であって、且つ、前記第1の方向と前記第2の方向の両方に対して斜めの方向から、前記一導電型と同導電型の不純物を前記ビットコンタクト領域側の前記活性領域にイオン注入する工程と、
    を有し、
    前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、前記イオン注入のチルト角を、数式(5)で表わされる角度θ 1 以上であって数式(6)で表わされる角度θ 2 以下である範囲に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
    Figure 0005381053
    Figure 0005381053
    但し、数式(5)において、h WL は前記第1のワード線の高さ、ωは前記イオン注入のツイスト角、W 1 は製造誤差によって前記第1のワード線の前記他方の側面と前記レジストパターンとの間に発生した隙間の幅を示し、数式(6)において、h Res は前記レジストパターンの高さ、ωは前記イオン注入のツイスト角、W 2 は前記第1のワード線の前記一方の側面と該一方の側面に対向する前記レジストパターンの側面との間隔を示す。
  2. 前記レジストパターンを形成する工程において、前記第2のワード線の一方の側面と、該側面側の前記半導体基板のビットコンタクト領域とが露出した状態で、少なくとも前記第2のワード線の他方の側面側の前記半導体基板を覆うように前記レジストパターンを形成し、
    前記第1の方向は前記第2の方向と直交し、
    前記不純物を前記活性領域にイオン注入する工程において、前記不純物を前記活性領域にイオン注入する方向が前記第1の方向及び前記第2の方向とは異なる方向となるよう前記イオン注入のツイスト角を設定し、且つ、90°ずつ変えながら前記イオン注入を4回に分けて行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記レジストパターンの設計上のレイアウトにおいて、前記レジストパターンの側面が、前記第1のワード線の上面において、該上面の中心よりも前記他方の側面側にシフトして位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のメモリセルアレイ領域と前記第2のメモリセルアレイ領域は、それぞれ同じ平面形状の第1のメモリマクロと第2のメモリマクロに含まれ、該第1のメモリマクロと該第2のメモリマクロは、前記半導体基板の基板面内において一方が他方を90°回転してなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のメモリマクロと前記第2のメモリマクロの平面形状は、いずれも矩形状であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1のワード線の前記他方の側面の横の前記半導体基板に、前記一導電型とは反対導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、
    前記不純物拡散領域と電気的に接続されたセルキャパシタを形成する工程とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記セルキャパシタは、前記活性領域における前記半導体基板の上に前記ゲート絶縁膜を介して形成されたキャパシタ上部電極を有し、
    前記キャパシタ上部電極の下の前記ゲート絶縁膜がキャパシタ誘電体膜となり、前記キャパシタ上部電極の下方の前記活性領域がキャパシタ下部電極となることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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