JP5379644B2 - 放電灯点灯装置及びそれを用いた車両用前照灯装置 - Google Patents

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本発明は電源電圧の異常判定機能を備える放電灯点灯装置及びそれを用いた車両用前照灯装置に関するものである。
従来の放電灯点灯装置の構成例を図12に示す。この点灯装置は、バッテリや交流電流を整流平滑して得られる直流電源Eを放電灯Laが必要とする電力に変換し、放電灯Laを安定に点灯させる電子安定器である。
スイッチSWがオンされると、直流電源Eの直流電源電圧をDC−DC変換回路1にて放電灯Laが必要とする電力レベルに変換し、このDC−DC変換回路1からの直流出力をインバータ回路2にて交番電力に変換し、放電灯Laに電力供給する。この例では、放電灯Laとして高輝度放電灯(HIDランプ)を用いているため、消灯時には高電圧を印加して放電を開始させるための始動回路3がインバータ回路2の出力と放電灯Laの間に接続されている。
制御回路4は、ランプ電圧検出値とランプ電流検出値より出力フィードバック制御を行う出力制御回路6を有している。この出力制御回路6からはDC−DC変換回路1の出力を調整するためのPWM条件を制御する信号が出力され、PWM信号発生回路7にてDC−DC変換回路1を構成するスイッチング素子1aのスイッチング信号を発生させ、放電灯点灯装置の出力制御を行い、放電灯Laを安定点灯させている。
DC−DC変換回路1において、スイッチング素子1aがオンのとき、直流電源Eからトランス1aの1次巻線に電流I1が流れる。スイッチング素子1aがオフのとき、トランス1aの2次巻線の誘起電圧によりダイオード1dを介して平滑コンデンサ1cに電流I2が流れる。図12の場合、インバータ回路2の極性反転は、低周波インバータ駆動回路5により制御されており、出力制御回路6によりインバータ回路2の入力電圧と入力電流を検出することで等価的にランプ電圧検出値とランプ電流検出値を検出している。
出力制御回路6とPWM信号発生回路7を用いたフィードバック制御により、ある程度の電源変動が生じても、出力変動を抑制し安定点灯を実現できる。しかしながら、入力電圧Vinが大幅に低下した場合、出力を安定化させるために大きな入力電流I1が必要となる。このため、放電灯点灯装置を構成する回路素子の過大な電流による破壊や回路効率低下による過度の発熱による回路破壊などの恐れがある。
そこで、図13のように入力電圧Vinが所定の動作維持電圧V1未満になると、動作制御回路8によって、動作停止させる。また、動作開始直後はその直前に比べ入力電流の差が大きく、電源内部インピーダンスや電源から点灯装置までの線路インピーダンスによって電圧降下が発生するため、動作許可電圧V2と動作維持電圧V1の間にはヒステリシス幅が設けられている。
しかし、例えば過放電状態のバッテリなどのように、電源のインピーダンスが高い場合、等価的にバッテリ内部の直列インピーダンスが通常よりも増大した状況となる。この状態で放電灯を点灯させると、図14のように放電灯点灯装置への入力電圧Vinが低下してゆき、動作維持電圧V1未満になると停止する。これにより、負荷が無くなるとバッテリ電流が小さくなるので、バッテリ端子電圧は上昇し、動作許可電圧V2を超えると放電灯点灯装置は再起動するが、すぐに入力電圧Vinが低下し、再び停止するような動作を繰り返す。
また、電源から放電灯点灯装置にいたる線路上に何らかの異常が発生し、線路インピーダンスが高くなった状態でも同様の不具合が発生する。放電灯にとって、点滅動作の継続は寿命などに悪影響を及ぼす。
このため、特許文献1(再公表WO01/033916号公報)では、入力電源範囲を逸脱して消灯させた回数が規定回数を超えると、点灯禁止することで点滅回数を限定している。
再公表WO01/033916号公報
ところで、入力電圧Vinが動作維持電圧V1と動作許可電圧V2の間を繰返すのは、電源異常の場合だけではなく、使用者が故意に電源をオン/オフした場合にも生じ得る。例えば、車両用前照灯の場合はパッシング動作などを行う場合があり、使用者による故意のオン/オフに対しては点灯禁止に至らないようにする必要がある。このため、特許文献1の点灯禁止する消灯回数は、使用者によるオン/オフ繰返し回数として想定される以上に大きく設定する必要がある。一方で、放電灯の寿命という観点から見れば点滅回数は少ない方が良い。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、電源そのものや電源系統の不具合により電源インピーダンスが大きくなり、入力電圧が不安定になっている場合には、放電灯の点滅回数を抑制しつつ放電灯点灯装置の動作を確実に停止させ、放電灯や放電灯点灯装置の劣化を防止しながら、使用者の故意による電源のオン/オフの繰返しでは点灯禁止への移行を抑制することを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1、図12に示すように、入力電圧Vinが第1の所定値V2以上に達して起動可能入力電圧と判断されると動作開始し、第1の所定値V2より低い第2の所定値(V0またはV1)未満となり動作停止入力電圧と判断されると動作を停止させ、少なくとも入力電圧Vinが再び第1の所定値V2以上に達したと判断されるまで停止状態を維持する入力電圧監視機能(コンパレータCMP0〜CMP2とRSフリップフロップ83)と、入力電圧Vinが第2の所定値(V0またはV1)未満となって動作状態から停止状態へと移行した回数をカウントし、カウント数が所定回数を超えた場合、電源異常と判断する電源異常判定機能(カウンタ84)を有し、入力電圧Vinが第2の所定値未満に低下しても、入力電圧監視機能は第2の所定値未満であると判断するまでに所定の応答時間(信号遅延回路80,81の遅延時間Td0,Td1)を有し、放電灯Laが放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷電圧を調整する無負荷制御時の前記応答時間Td0は、放電灯Laが定常点灯状態における出力調整する点灯制御時の前記応答時間Td1よりも小さく設定したことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、入力電圧監視機能は少なくとも入力電圧が第2の所定値未満に低下した状態が所定時間継続した場合、動作停止入力電圧と判断し、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において動作停止入力電圧と判断するまでの電圧低下継続時間(Td0,Td1)は、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時において動作停止入力電圧と判断するまでの電圧低下継続時間より短く設定したことを特徴とする(図3の#43、図4の#73)。
請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、動作停止入力電圧と判定する前記第2の所定値(V0,V1)は、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時に比べて、無負荷開放状態における無負荷制御時の方が高く設定されていることを特徴とする(図3の#41、図4の#71)。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、電源異常判定機能は、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止入力電圧と判断された回数のみをカウントし、カウント数が所定回数を超えた場合、電源異常と判断することを特徴とする(図5の#12,#13)。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、電源異常判定機能は、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止入力電圧と判断された回数と、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時において、動作停止入力電圧と判断された回数にそれぞれ係数を乗じ、その合計が所定値を超えた場合電源異常と判断し、無負荷制御時の前記係数に比較し、点灯制御時の前記係数が小さく設定されていることを特徴とする(図6の#12a,#12b)。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止した場合は、出力電圧あるいは点灯装置を構成する電力変換回路出力が、少なくとも無負荷制御時に調整される出力電圧より低い所定値以下に低下するまで、入力電圧が再起動条件を満足しても停止状態を維持する再起動判定機能を有することを特徴とする(図7の#17)。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、点灯装置が動作中でかつ入力電圧が第2の所定値以上である状態が所定時間継続した場合、カウント数を初期値にリセットすることを特徴とする(図8の#7,#8,#18,#19)。
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、放電灯が点灯していると判断されている状態が所定時間維持された場合、カウント数を初期値にリセットすることを特徴とする(図8の#8,#18,#19)。
請求項9の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、点灯装置が動作中でかつ入力電圧が第2の所定値以上である状態である間、カウンタが初期値に達するまで所定周期で逆カウントすることを特徴とする(図9の#7,#8,#20)。
請求項10の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、放電灯が点灯していると判断されている状態である間、カウンタが初期値に達するまで所定周期で逆カウントすることを特徴とする(図9の#8,#20)。
請求項11の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、電源異常と判断された場合、異常停止状態を維持し、点灯装置が停止している状態で、少なくとも電源電圧が第3の所定値未満である状態が所定期間以上継続するまで該異常停止状態は解除されないことを特徴とする(図1のカウンタ84のリセット)。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯装置である(図10)。
本発明によれば、放電灯点灯装置の動作開始後、電源そのものや電源系統の不具合により電源インピーダンスが大きくなり、入力電圧が不安定になっている場合、無負荷動作時における入力電圧の動作維持電圧判定の応答性を点灯動作時における判定応答性より高速に設定し、入力電圧が動作維持電圧範囲外に達して停止させた回数をカウントし、停止回数により入力異常を判断する場合においても、無負荷動作時における停止回数を重視することで入力異常による放電灯の点滅回数を抑制しつつ、放電灯点灯装置の動作を確実に停止させ、放電灯や放電灯点灯装置の劣化を防止することができる。また、使用者の故意による電源のオン/オフ繰返しとの区別を容易にし、点灯禁止への移行を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態1の動作制御回路の内部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の一変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5の一変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6の前照灯点灯装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態6の前照灯点灯装置を有する車両の斜視図である。 従来例の回路図である。 従来例の動作説明図である。 従来例の動作波形図である。
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1の要部構成を示す。図1は図12の動作制御回路8に本発明を適用したものである。入力電圧Vinは、電圧を監視しているコンパレータCMP0〜CMP2に入力され、それぞれ基準電圧V0、V1、V2と比較される。
コンパレータCMP2により入力電圧Vinが動作許可電圧V2に達したことを判断すると、RSフリップフロップ(RS−FF)83の出力QをHレベルにセットし、動作許可信号(Hレベル)を動作制御回路8から出力する。この動作許可信号によって、図12に示すPWM信号出力が許可され、DC−DC変換回路1が動作し、動作開始する。
無負荷動作状態で入力電圧Vinが低下し、動作維持電圧V0未満になると、コンパレータCMP0からLレベルが出力される。コンパレータCMP0の出力は遅延回路80に入力され、所定の遅延時間Td0が経過した後、遅延回路80の入力信号が出力側に反映される。遅延回路80の出力とコンパレータCMP0の出力は、オア回路OR0で論理和される。すなわち、オア回路OR0の出力にて動作維持電圧V0未満と判定されるのは、コンパレータCMP0の出力がLレベルに遷移してから所定の遅延時間Td0が経過した後となる。
オア回路OR0で論理和するのは、ノイズ等によりコンパレータCMP0の出力が極めて短時間低下する誤判定があっても停止しないようにするためであり、現時点での判定値と所定の遅延時間Td0前の判定値の両方がV0未満であることによって、電圧低下と判定する構成になっている。
一方、点灯状態の場合、動作維持電圧V1未満になると、コンパレータCMP1からLレベルが出力される。コンパレータCMP1の出力は遅延回路81に入力され、所定の遅延時間Td1が経過した後、遅延回路81の入力信号が出力側に反映される。遅延回路81の出力とコンパレータCMP1の出力は、オア回路OR1で論理和される。すなわち、オア回路OR1の出力にて動作維持電圧V1未満と判定されるのは、コンパレータCMP1の出力がLレベルに遷移してから所定の遅延時間Td1が経過した後となる。これによりノイズ等の誤判定を防止するのはコンパレータCMP0の場合と同様である。
動作維持電圧の判定結果信号であるオア回路OR0、OR1の出力信号は、RSフリップフロップ83のリセット(Reset)端子に入力されるが、オア回路OR0、OR1の出力信号のどちらが入力されるかは、コンパレータCMP3の出力信号に応じて切換手段82により切り換えられる。すなわち、出力電圧Voutが点灯電圧状態であると判断されるV3以下である場合はオア回路OR1の出力信号がRSフリップフロップ83のリセット端子に入力され、出力電圧VoutがV3を超えていれば無負荷状態と判断して、オア回路OR0の出力信号がRSフリップフロップ83のリセット端子に入力される。
オア回路OR0、OR1のいずれかのLレベル信号がRSフリップフロップ83のリセット端子に入力されると、RSフリップフロップ83の出力QはLレベルに遷移し、動作禁止信号(Lレベル)を動作制御回路8から出力する。この動作禁止信号によって、図12に示すPWM信号出力が禁止され、DC−DC変換回路1が停止し、点灯装置が停止する。
このように、入力電圧Vinが動作維持電圧未満に低下したことによる点灯装置の停止判定は、ノイズ等の影響により誤停止するのを防止するため、動作維持電圧未満の状態が所定時間継続したことを確認することによって、停止判断の応答性を遅くする。
入力電圧Vinが動作許可電圧V2以上になれば、コンパレータCMP2の出力がLレベルとなることで、RSフリップフロップ83のセット端子が立ち下がるので、RSフリップフロップ83が再びセットされ、動作許可信号が出力される。
RSフリップフロップ83の出力QがHレベルからLレベルに遷移すると、カウンタ84がダウンカウント動作する。カウンタ84は初期値が設定され、所定回数RSフリップフロップ83の出力がHレベルからLレベルに遷移、すなわち動作状態から停止状態への遷移が行われると、カウンタ84からアンダーフロー端子よりLレベルのアンダーフロー信号が出力される。
カウンタ84のアンダーフロー前はアンダーフロー端子からHレベル信号が出力されており、通常はアンド回路AND0は信号通過可能である。動作許可信号は、アンダーフロー信号とRSフリップフロップ83の出力をアンド回路AND0により論理積した結果であるため、アンダーフロー信号は異常停止信号として動作し、アンダーフロー信号がLレベルである間は動作禁止信号(Lレベル)が動作制御回路8から出力され続ける。
なお、図示していないが、制御電源が所定電圧以下になるとリセット信号を出力するリセット回路を有しており、前記カウンタ84はリセット信号により初期設定値にセットされると共に、アンダーフロー信号がリセットされてHレベルになり、異常停止状態が解除される。また、リセット信号の出力時には、動作禁止信号が出力されるように構成されている。
さらに、入力電圧Vinが低下しても、遅延時間Td0、Td1内にリセット信号が出力されないように制御電源電圧の維持性能を確保(例えば制御電源用コンデンサの容量を大きく設定)しておく。
リセット信号は、遅延時間Td0、Td1を超える所定時間以上オフ状態であった場合(たとえば動作停止状態で、入力電圧Vinが所定値以下を所定期間維持するような場合)に出力されるよう構成されている(請求項11)。
ここで、遅延回路80の遅延時間Td0を遅延回路81の遅延時間Td1に対して小さく設定することで、無負荷時における動作維持電圧判定の応答性を点灯時よりも早くすることができる。例えば、Td0を3ms、Td1を50msのように設定することで、無負荷動作時における、動作維持電圧判定をすばやく行い、無負荷状態での動作停止回数の計数を多くすることで、点滅回数を抑制できる。それと共に、Td1を比較的長くすることで点灯状態に稀に生じる瞬時電圧降下において、できる限り点灯状態を維持するように動作させることが可能となる。
放電灯は消灯から点灯に移行するまでに、無負荷状態の過程があり、点灯までに時間がかかる。このため、たとえば他の負荷の短時間過負荷による瞬時電源電圧降下などが生じても、点灯状態にある場合は、なるべく消灯させずに動作させておきたい。そこで、点灯状態における停止判断の応答性を遅く設定し、点灯装置が破壊に至らないような、ごく短時間の瞬時電源電圧降下では停止させないようにする。
一方、無負荷時における比較的大きな電力消費は短時間であるため、動作維持電圧判定の応答性が遅いと、無負荷動作開始状態において入力電圧が動作維持電圧未満に低下しても停止判定に至らない場合があり、放電灯の点滅回数が多くなる。そのため、放電灯が点灯状態で出力制御している場合と、放電前の無負荷状態で、無負荷開放電圧を出力制御している場合とで、動作維持電圧判定の応答性を変え、点灯状態出力制御時における動作維持電圧判定の応答性に比べて、無負荷開放電圧の出力制御時における動作維持電圧判定の応答性を敏感に設定する。
つまり、放電灯が点灯していれば放電開始後は点灯維持のため、放電灯に電力を継続的に投入するため、入力インピーダンスが高ければ必然的に低下し、出力電力と入力インピーダンスの大きさによっては、入力電圧Vinが動作維持電圧V1未満に低下し、点灯装置を停止し消灯する。また、電源を投入し、放電灯が放電開始される直前には、放電灯点灯装置の出力は放電開始させやすくするため放電時の電圧(たとえば85V)より数倍〜十数倍程度の高い電圧(たとえば400V)の無負荷開放電圧が出力される。さらに、DC−DC変換回路出力やインバータ回路出力端には平滑コンデンサやフィルタ用コンデンサが接続されており、未放電の無負荷状態であっても、放電灯点灯装置の出力電圧を無負荷開放電圧に昇圧するまでには電力が必要となる。
放電開始までの時間を短くするためには、瞬時的に大きな電力が必要となり、このとき、入力インピーダンスが高ければ、入力電圧の低下が生じ、入力電圧が動作維持電圧未満に低下すれば、点灯装置を停止する。すなわち、点灯動作制御時において入力電圧が動作維持電圧未満に低下したかを判断するだけでなく、点灯前の無負荷状態においても動作維持電圧判定を行い、入力電圧が動作維持電圧未満に達し、停止した回数を計数し、所定値以上で停止させることにより、放電前の無負荷状態での停止回数が加算されるため、放電灯の点滅回数を減らすことが可能となる。
また、使用者が故意に電源のオン/オフを繰返す場合、放電開始より短い時間で瞬時的にオン/オフするのは困難であるため、動作停止回数設定を比較的小さく設定でき、これによっても、点滅回数を抑えることが可能となる。
これによって、電源のインピーダンスが高い場合、放電開始前の無負荷状態で動作させているときの動作維持電圧未満に達する入力電圧低下の回数をより多く検出することで、放電灯の点滅回数を減らし、放電灯の劣化を防止する。
入力電圧Vinの動作維持電圧を判定する回路例は本実施形態に限ったものではなく、入力電圧Vinが動作維持電圧未満になって最終的に動作維持電圧未満と判断される信号が出力される場合は比較的大きなフィルタなどで遅延させた信号を優先的に出力し、入力電圧Vinが動作維持電圧以上である場合は、コンパレータで比較判定した信号を優先的に出力するような構成であれば何でもよい。
(実施形態2)
図2は本発明の実施形態2の動作を示すフローチャートであり、図12に示す制御回路4の一部ないし全てをマイコンなどのソフトウェアによる制御で実現した場合の制御フローを示したものである。
#1のスタートから動作が始まり、#2の起動Vin判定で入力電圧Vinが起動範囲内(たとえば動作許可電圧V2以上)かを確認する。起動範囲内であれば#3の無負荷動作制御に入り、負荷が無負荷状態(未放電)である場合に、無負荷開放電圧になるように出力制御される。このとき、#4のVin判定0にて入力電圧Vinが動作維持電圧V0以上かを監視する。また、#5の点灯判定にて放電開始されたか否かの判定を行いつつ、無負荷動作制御を繰り返すループを形成している。#5の点灯判定により点灯と判断されると、#6の点灯動作制御に移行し、出力電力が所定値になるよう制御される。
ここで、#5の点灯判定は、放電開始すると無負荷状態に比べ出力電圧Voutが低下するので、その電圧低下を判定する。ただし、アーク放電が持続せず立ち消えする場合があるので、出力電圧Voutが所定期間にわたり低下して初めて点灯したと判断する。また、出力電圧Voutではなく、出力電流Ioutで判断する手法もある。
点灯動作時は、#7のVin判定1にて入力電圧Vinが動作維持電圧V1以上かを監視する。また、#8の負荷状態判定で負荷状態を監視し、正常に点灯しているか、負荷が異常状態(たとえば短絡など)か、立ち消えたかを判定している。負荷異常が検出されれば、#9で点灯装置を停止し、#10で処理を終了する。立ち消えた場合は、#3に戻り無負荷動作制御に移行する。正常点灯の場合は、#6の点灯動作制御を繰り返すループを形成している。
無負荷動作制御時や点灯動作制御時において、#4のVin判定0、#7のVin判定1で入力電圧Vinが動作範囲外であると判定されると、#11でDC−DC変換回路の動作を停止し、#12で停止回数カウンタをカウントアップする。#13で停止回数カウンタのカウント数が所定の停止回数に達したかを判定し、達していなければ、最初の起動電圧判定を行う#2の起動Vin判定に移行する。また、停止回数カウンタが所定の停止回数に達したら、#14で保護停止し、#15で処理を終了する。保護停止状態では、上述の実施形態1と同様に、システムリセット信号が入力されるまで停止状態が維持される。
#4のVin判定0、#7のVin判定1は図3、図4に示すような構成となっている。まず、図3で示すVin判定0は、#41で入力電圧Vinが動作維持電圧V0未満であれば、#42でVin下限継続タイマTdを動作させ、Vin低下時間の計測を開始する。#43でタイマTdの値が所定値Td0以上なら、入力電圧Vinが動作範囲外と判断し、TdがTd0未満なら入力電圧Vinが動作範囲外とは判断しない。また、入力電圧Vinが動作維持電圧V0以上であれば動作範囲内と判断し、#44でVin下限継続タイマTdをクリアし、タイマTdによる時間計測を停止する。すなわち、入力電圧VinがTd0時間以上V0未満である状態が継続してはじめて、入力電圧Vinが動作範囲外と判断するような構成となっている。
図4に示すVin判定1も同様の構成となっており、#71で入力電圧Vinが動作維持電圧V1未満かを判定し、その状態がTd1時間継続してはじめて入力電圧Vinが動作範囲外と判断する。タイマTdのカウントする所定時間Td0、Td1が図1で示す遅延時間Td0、Td1にそれぞれ相当しており、Vin判定における応答性を決定している。
すなわち、Td0をTd1より短くすることで、無負荷動作におけるVin維持電圧判定の応答性を早くし、入力インピーダンス異常による点滅回数を抑制し、不意の電源電圧瞬時降下において、出来る限り点灯状態を維持するように動作する。
さらに、無負荷動作制御時における維持電圧判定値V0と点灯動作制御時における維持電圧判定値V1のレベルを変え、V0>V1とすることで、より無負荷動作制御時における維持電圧判定の応答性を早くし、入力インピーダンス異常による点滅回数をより抑制することが可能となる。
(実施形態3)
図5は本発明の実施形態3の動作を示すフローチャートであり、図12に示す制御回路4の一部ないし全てをマイコンなどのソフトウェアによる制御で実現した場合の制御フローを示したものである。上述の実施形態2では、無負荷動作制御を含む制御ループと、点灯動作制御を含む制御ループ内でそれぞれVin判定を行い、入力電圧Vinが動作範囲外に達したら動作停止するとともに、停止回数をカウントし、その回数が所定値以上であれば異常とみなしてリセットされるまで停止状態を維持するよう構成されている。これに対して、図5に示す本実施形態では、点灯動作制御を含む制御ループ(#7)において入力電圧Vinが動作範囲外に達し、#16で動作停止した後は、入力電圧Vinがさらに起動範囲内に達したかを判定する起動Vin判定(#2)に移行し、停止回数カウンタをカウントせず、無負荷動作制御を含む制御ループ(#4)において入力電圧Vinが動作範囲外に達した場合のみ停止回数をカウントする構成としたものである。
#4,#7において、入力電圧Vinが動作範囲外であると最終的に判断する継続時間Td0とTd1は、実施形態2と同様にTd0<Td1とし、無負荷動作制御時におけるVin判定の応答性を早く設定している。さらに、無負荷動作制御時、点灯動作制御時における動作維持電圧の判定値V0、V1をV0>V1としてもよい(図3、図4参照)。
無負荷動作制御時におけるVin判定の応答性を早く設定することで、電源インピーダンスが異常に大きいような場合、無負荷時における出力電圧の立上り時に生じる入力電圧Vinの異常低下をすばやく検出して停止し、不用意な点滅を抑制できる。それとともに、使用者が故意に電源をオン/オフする場合、点滅を目的とするため点灯に要する時間はオンしているうえ、通常、手動で可能なオン/オフ時間は無負荷の立上りに必要な時間より長い。そのため、入力電圧Vinが動作範囲外となって停止した回数をカウントするのは無負荷動作時のみでもその目的を達成できる。また、使用者の故意のオン/オフによる点滅と、電源インピーダンスの異常による点滅とを区別することがより容易に可能となる。
(実施形態3’)
図6は本発明の実施形態3の一変形例の動作を示すフローチャートである。図6の制御フローでは、無負荷動作制御を含む制御ループと、点灯動作制御を含む制御ループ内でそれぞれVin判定(#4,#7)を行い、入力電圧Vinが動作範囲外に達したら動作停止するとともに、停止回数をカウントするが、無負荷動作時における動作停止での停止回数カウンタは所定値k(kは2以上の整数)ずつカウントし、点灯動作時における動作停止での停止回数カウンタは1ずつカウントする(#12a,#12b)。停止回数カウンタが所定値に達したら異常停止に移行する点は同様である。
このように、無負荷動作時における入力電圧Vinの異常による動作停止回数と、点灯動作時における動作停止回数とに重み付けを行い、無負荷動作時における入力電圧Vinの異常による動作停止を重視した実施形態としている。点灯動作時における停止回数カウンタは1ずつのカウントに限るものではなく、重み付けの程度によってkより小さい所定値であってもよい。
また、重み付けの手段はこれに限るものではなく、無負荷動作時における停止回数カウンタnと、点灯動作時における停止回数カウンタmを別々に用意し、停止回数判定時に、それぞれのカウント値に重み付けのための係数(例えば、カウンタnに対してk、カウンタmに対して1)を乗じた値の総和(n×k+m)によって異常停止かを判定する手法などでもよく、手段を限定するものではない。
これによって、図5と同様に使用者による故意のオン/オフによる点滅と、電源インピーダンス異常による点滅とを区別することがより容易に可能となる。
(実施形態4)
図7は本発明の実施形態4の動作を示すフローチャートであり、図12に示す制御回路4の一部ないし全てをマイコンなどのソフトウェアによる制御で実現した場合の制御フローを示したものである。前記実施形態によって、無負荷動作制御時におけるVin判定の応答性を早く設定することで、電源インピーダンスが異常に大きいような場合、無負荷時における出力電圧の立上り時に生じるVin異常低下をすばやく検出して停止し、無負荷電圧立上り時における停止回数を多くすることで不用意な点滅を抑制できる。
しかし、無負荷時は停止してもDC−DC変換回路の出力から消費される電流が小さいため、出力電圧Voutはすぐに低下しない。DC−DC変換回路の出力電圧Voutが無負荷目標電圧に近づけば入力電流は小さくなり、この状態で入力電圧Vinの低下により停止したのち、再び入力電圧Vinの上昇によりDC−DC変換回路が動作をはじめても入力電流が小さく、入力電圧Vinが低下しない。すなわち、ある程度以上出力電圧Voutが高くなると、無負荷動作では電源インピーダンス異常でも入力電圧Vinの異常低下を検出できなくなる。
この場合は、一度点灯した後、点灯後の出力増大で入力電圧Vinの低下が生じて停止し消灯する。一度放電すれば出力電圧Voutが低下するので、再度無負荷電圧上昇に電力が必要となり、無負荷制御時において入力電圧Vinの低下を検出できるが、点滅をゼロにはできない。
図7では、無負荷動作時に入力電圧Vinが動作維持電圧未満に達し、動作停止した場合、すぐに動作開始待ちのため起動Vin判定に移行するのではなく、#17で出力電圧Voutの判定を行い、出力電圧Voutが所定値V4以下(たとえば100V以下)に低下しないと、#2の起動Vin判定に移行しないように構成している。これによって、電源インピーダンスが異常に大きい場合における点滅動作を防止することが可能となる。
(実施形態5)
図8は本発明の実施形態5の動作を示すフローチャートであり、図12に示す制御回路4の一部ないし全てをマイコンなどのソフトウェアによる制御で実現した場合の制御フローを示したものである。本実施形態では、無負荷動作制御を含む制御ループと、点灯動作制御を含む制御ループ内でそれぞれVin判定(#4,#7)を行い、入力電圧Vinが動作範囲外に達したら動作停止するとともに、停止回数をカウントし、その回数が所定値以上であれば電源異常とみなしてリセットされるまで停止状態を維持するよう構成されている点は図2の実施形態と同じである。
停止回数カウンタは使用者による故意のオン/オフに対してもカウントされるため、停止回数がそのまま残っていると、使用者が連続して短時間オン/オフしなくても何度か短時間のオン/オフをした場合、累積された停止回数が所定回数を超えると異常停止に遷移してしまう可能性がある。そのため、点灯後、所定時間が経過し、安定的に放電していると判断された場合、あるいは、点灯後、電源電圧が少なくとも動作維持電圧以上である状態が継続していると判断された場合は、停止回数カウンタをクリアする。図8では、点灯動作制御を含む制御ループ内に移行してからの時間を計測し、#18で所定時間Tcを超えた場合、#19で停止回数カウンタをクリアする構成となっている。
(実施形態5’)
図9は本発明の実施形態5の一変形例の動作を示すフローチャートであり、図12に示す制御回路4の一部ないし全てをマイコンなどのソフトウェアによる制御で実現した場合の制御フローを示したものである。図9に示す実施形態では、点灯してから所定時間が経過した後、一度にリセットするものではなく、点灯状態に移行してから停止回数カウンタを所定周期毎に徐々に初期状態まで逆カウントする。すなわち、入力電圧Vinが動作範囲外となり停止した場合に停止回数カウンタをアップカウントする場合(#12)は、点灯動作中は初期状態(たとえば0)になるまで所定周期毎にダウンカウントする(#20)。
点灯状態でのダウンカウントの周期は、手動でのオン/オフ周期の限界最短周期よりも短くすることで、使用者の故意によるオン/オフ点滅では異常停止に至らないようにしたものであってもよい。なお、逆カウントの構成はこれに限定するものではなく、動作概念を実現するものであれば何でもよい。
(実施形態6)
図10は図11に示す自動車17の前照灯16として本発明の放電灯点灯装置を適用した例である。図中、Laは高輝度放電灯(HIDランプ)、9は放電灯点灯装置、10はランプソケット、11はリフレクタ、12は前照灯灯具である。ランプソケット11には上述の始動回路3を内蔵させても良い。放電灯点灯装置9は、上述のDC−DC変換回路1や極性反転用インバータ回路2、制御回路4を含んでいる。Eは直流電源としてのバッテリ、FSはヒューズ、SWは点灯スイッチである。車両は電源としてバッテリを使用するため、バッテリの過放電などによる入力インピーダンス増大などが生じる可能性があり、本発明の実施に好適である。
8 動作制御回路
83 RSフリップフロップ
84 カウンタ
CP0 コンパレータ(無負荷時)
CP1 コンパレータ(点灯時)

Claims (12)

  1. 入力電圧が第1の所定値以上に達して起動可能入力電圧と判断されると動作開始し、第1の所定値より低い第2の所定値未満となり動作停止入力電圧と判断されると動作を停止させ、少なくとも入力電圧が再び第1の所定値以上に達したと判断されるまで停止状態を維持する入力電圧監視機能と、
    入力電圧が第2の所定値未満となって動作状態から停止状態へと移行した回数をカウントし、カウント数が所定回数を超えた場合、電源異常と判断する電源異常判定機能を有し、
    入力電圧が第2の所定値未満に低下しても、入力電圧監視機能は第2の所定値未満であると判断するまでに所定の応答時間を有し、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷電圧を調整する無負荷制御時の前記応答時間は、放電灯が定常点灯状態における出力調整する点灯制御時の前記応答時間よりも小さく設定したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 入力電圧監視機能は少なくとも入力電圧が第2の所定値未満に低下した状態が所定時間継続した場合、動作停止入力電圧と判断し、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において動作停止入力電圧と判断するまでの電圧低下継続時間は、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時において動作停止入力電圧と判断するまでの電圧低下継続時間より短く設定したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 動作停止入力電圧と判定する前記第2の所定値は、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時に比べて、無負荷開放状態における無負荷制御時の方が高く設定されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  4. 電源異常判定機能は、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止入力電圧と判断された回数のみをカウントし、カウント数が所定回数を超えた場合、電源異常と判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 電源異常判定機能は、放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止入力電圧と判断された回数と、放電灯が定常点灯状態における点灯制御時において、動作停止入力電圧と判断された回数にそれぞれ係数を乗じ、その合計が所定値を超えた場合電源異常と判断し、無負荷制御時の前記係数に比較し、点灯制御時の前記係数が小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 放電灯が放電開始する前の無負荷開放状態における無負荷制御時において、入力電圧が第2の所定値未満となり動作停止した場合は、出力電圧あるいは点灯装置を構成する電力変換回路出力が、少なくとも無負荷制御時に調整される出力電圧より低い所定値以下に低下するまで、入力電圧が再起動条件を満足しても停止状態を維持する再起動判定機能を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、点灯装置が動作中でかつ入力電圧が第2の所定値以上である状態が所定時間継続した場合、カウント数を初期値にリセットすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、放電灯が点灯していると判断されている状態が所定時間維持された場合、カウント数を初期値にリセットすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  9. 前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、点灯装置が動作中でかつ入力電圧が第2の所定値以上である状態である間、カウンタが初期値に達するまで所定周期で逆カウントすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 前記動作停止入力電圧未満に達したことを判断した回数をカウントするカウンタは、放電灯が点灯していると判断されている状態である間、カウンタが初期値に達するまで所定周期で逆カウントすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  11. 電源異常と判断された場合、異常停止状態を維持し、点灯装置が停止している状態で、少なくとも電源電圧が第3の所定値未満である状態が所定期間以上継続するまで該異常停止状態は解除されないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯装置。
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