JP5583816B2 - 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5583816B2
JP5583816B2 JP2013089476A JP2013089476A JP5583816B2 JP 5583816 B2 JP5583816 B2 JP 5583816B2 JP 2013089476 A JP2013089476 A JP 2013089476A JP 2013089476 A JP2013089476 A JP 2013089476A JP 5583816 B2 JP5583816 B2 JP 5583816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
current
voltage
ground fault
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013089476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013139261A (ja
Inventor
俊朗 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013089476A priority Critical patent/JP5583816B2/ja
Publication of JP2013139261A publication Critical patent/JP2013139261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5583816B2 publication Critical patent/JP5583816B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置に関するものであり、特に出力端子が地絡状態にある場合の保護制御に関するものである。
バッテリや交流電源を整流平滑して得られる直流電源を放電灯が必要とする電力に変換し、放電灯を安定に点灯させるための電力制御手法として、特開平08−008087(特許文献1)では、ランプ電圧検出値より放電灯に供給するランプ電流指令値を設定し、ランプ電流検出値との誤差演算量から放電灯点灯回路を構成する電力変換回路の制御量を調整する技術が開示されている。
図15に示す特開平07−298613(特許文献2)では、放電灯へ供給する電力を調整する機能を有する電力変換回路であるDC−DC変換回路11からの直流出力をインバータ回路12にて交番させ交流電力を放電灯に供給させる構成となっており、ランプ電流はDC−DC変換回路11の出力端の一端とインバータ回路12の入力端の一端との接続間に挿入された電流検出抵抗Rにて検出を行っている。さらに、電流検出抵抗Rの一端が接続されたインバータ回路12の入力の一端は回路グラウンド(接地)端とし、電流検出抵抗Rの他端に生じた電圧信号を電流検出信号とし、指令値との比較を行い、フィードバック回路を介し、DC−DC変換回路11を構成するスイッチング素子Q1のPWM信号を調整する。このため、放電灯点灯装置の出力端が図15の破線のように地絡したとしても、地絡電流は地絡点から電源の接地側の端子を介し、必ず電流検出抵抗Rを通過してDC−DC変換回路11の出力端に至る閉回路を形成するため、地絡電流も含めて制御でき、地絡電流を抑制できる。
さらに、特開平07−298613(特許文献2)では図16のように電流検出抵抗としてR1、R2の2抵抗を接続し、放電灯に供給する電流を、抵抗R1、R2の直列回路で検出し、地絡電流は抵抗R1を流れるように接続されている。通常点灯時は抵抗R1、R2の直列回路の両端の電圧降下量がランプ電流検出値となるため、差動アンプAによって検出し、指令信号Vkとの誤差演算を行い、スイッチング素子Q1のPWM信号を調整する。地絡電流は抵抗R1のみ流れるが、地絡電流による抵抗R1での電圧降下は抵抗R2を介し差動アンプAに入力されるため、地絡電流を制限できる。しかし、検出抵抗が小さくなるため地絡電流が点灯時のランプ電流より大きくなる欠点がある。
また、特開平09−050893(特許文献3)では、電流検出抵抗を図15と同様の構成で接続し、放電灯点灯装置が始動後、所定時間が経過しても過電流が流れていると、地絡による過電流が流れているものと判断し、放電灯点灯装置を停止させ保護している。
さらに、特開平08−250289(特許文献4)では、放電灯点灯装置が動作開始直後、放電灯が未点灯状態にあるときに生じる放電灯点灯装置の出力電圧ないし出力電流が想定範囲を逸脱した場合、すなわち未点灯状態では負荷電流は流れないため、出力電圧は定常点灯状態より高い所定の無負荷2次電圧まで上昇するが、無負荷電圧に上昇すると想定される所定期間内に負荷電流が所定値以上流れる場合や、無負荷電圧に上昇すると想定される所定期間内に所定電圧に上昇しない場合などは出力端が地絡しているものとみなし、停止することで放電灯点灯装置を保護するものである。
特開平08−008087号公報 特開平07−298613号公報 特開平09−050893号公報 特開平08−250289号公報
特開平07−298613(特許文献2)、特開平09−050893(特許文献3)の例では、地絡してもその電流がランプ電流検出回路にて検出できる。このとき、地絡部分のインピーダンスが低い状態の地絡であれば、過電流が流れて地絡が発生したと判断できるが、地絡部の炭化などによりある程度のインピーダンスを有している場合、過電流が流れず保護できない。また、流れている電流が、負荷に流れている電流なのか地絡電流なのかが判別できない。このため、過電流が流れていても地絡電流か短絡電流か、あるいは放電灯が冷えている状態で低ランプ電圧であることでランプ電流が多い状態なのか区別がつきにくい欠点がある。
また、特開平08−250289(特許文献4)の例では、動作開始直後の放電灯が消灯状態における、出力電圧や出力電流の挙動が通常状態から逸脱していれば地絡していると判断する。このため、動作開始直後の放電灯が消灯状態における無負荷電圧の出力極性が一方の極性に固定されている場合、出力の一方の極性での地絡は検出できても他方の極性の地絡は検出できない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、点灯装置の出力端がある程度のインピーダンスを有して地絡したとしても、確実に検出し、停止などの保護動作を行い、点灯装置の破損を防止することを課題とする。さらに、出力端子のどちらが短絡したとしても確実に地絡検出して保護を可能とすることを課題とする。
本発明の一局面に係る放電灯点灯装置は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、電源Eが接続される入力端と少なくともランプLaを含む負荷回路が接続される出力端とが直流的に絶縁された構成を有し、ランプLaが必要とする電力調整機能を有する電力変換回路11と、該電力変換回路11の出力端に設けられた出力検出手段と、該出力検出手段の検出結果に基づき前記電力変換回路11の出力を調整する制御回路Sとを備える照明点灯装置であって、前記電力変換回路11の出力の一端は第一の電流検出手段1を介してランプLaを含む負荷回路の一端に接続され、前記電力変換回路11の入力の一端は第二の電流検出手段2を介して前記負荷回路の一端に接続され、前記出力検出手段は、前記第一の電流検出手段1と第二の電流検出手段2の検出出力の合成信号を出力電流検出結果とし、負荷端が地絡した際に、前記入力の一端から前記第一の電流検出手段1と第二の電流検出手段2を介して前記出力の一端に地絡電流が流れる電流経路を形成し、前記地絡電流による前記第一の電流検出手段1の検出信号と第二の電流検出手段2の検出信号が加極性であり、図9に示すように、前記電力変換回路11は直流電圧を出力し、前記負荷回路は、少なくとも前記電力変換回路11から出力される直流電圧を交番電圧出力に変換するインバータ回路12と、該インバータ回路12から出力される交番電圧によって点灯する放電灯負荷Laを有し、前記出力検出手段は、該インバータ回路12の出力電圧を直接的あるいは間接的に検出したインバータ出力電圧検出値V2を出力し、前記制御回路Sは、図10に示すように、前記インバータ回路12の出力極性のうち一方の極性のインバータ出力電圧検出値V2のレベルが第一の所定値Vf以上である状態が所定時間Ts1にわたり維持された場合、保護動作を行うことを特徴とする。
上記構成において、第二の電流検出手段2の検出ゲインは、第一の電流検出手段1の検出ゲインの少なくとも3倍としたことを特徴とする。
上記構成において、前記制御回路Sは、図11、図12に示すように、放電灯Laが放電状態から意図しない放電停止に至ったとき、インバータ出力電圧検出値V2のレベルが第二の所定値Vopを超えないように前記電力変換回路11を制御し、前記第二の所定値Vopは前記第一の所定値Vfより大きく、前記インバータ出力電圧検出値V2のレベルが両極性で第一の所定値Vf以上である状態が少なくとも一周期の期間Tfにわたり維持していることを検出または等価的に判定した場合、インバータ出力電圧検出値V2のレベルが第二の所定値Vopを超える第三の所定値Vovを超えない制御へと切換える機能を有することを特徴とする。
上記構成において、前記制御回路Sは、図12に示すように、放電灯Laを放電開始させる場合は放電開始前の消灯時のインバータ出力電圧検出値V2のレベルが前記第三の所定値Vovを超えないように前記電力変換回路11を制御することを特徴とする。
上記構成において、前記電力変換回路11の出力の一端が他端に比較して電位が高いことを特徴とする(図6、図7、図9)。
上記構成において、前記電力変換回路11の出力の一端が他端に比較して電位が低いことを特徴とする(図4)。
上記構成において、保護動作は前記電力変換回路11の動作を停止させることを特徴とする。
本発明の他の局面に係る車両用前照灯点灯装置は、前記放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯点灯装置である(図13)。
本発明によれば、ランプを含む負荷回路が接続される出力端子のどちらが地絡しても、地絡状態がある程度のインピーダンスを有していたとしても、地絡電流による第一の電流検出手段の検出信号と第二の電流検出手段の検出信号が加極性であることにより、ランプへの供給電力を確実に低減することが出来る。特に、ランプが放電灯である場合には、地絡によるランプへの供給電力の不足で放電灯が消灯する条件であれば確実に地絡検出と保護停止を可能とすることができる。
本発明の実施形態1の基本構成を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態1の一変形例を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態1の他の変形例を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態2の具体的な回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の動作波形図である。 本発明の実施形態3の具体的な回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の一変形例を示す回路図である。 本発明の実施形態3の動作波形図である。 本発明の実施形態4の具体的な回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の動作波形図である。 本発明の実施形態4の動作波形図である。 本発明の実施形態4の動作説明のためのフローチャートである。 本発明の実施形態5の前照灯点灯装置の概略構成図である。 本発明の実施形態5の前照灯点灯装置を装着した車両を示す斜視図である。 従来例1の回路図である。 従来例2の回路図である。
(実施形態1)
図1は本発明の基本的な実施形態を示すブロック図である。放電灯点灯装置10を構成する電力変換回路11は、電源Eを接続する入力側端子と出力側端子の間でトランスなどによって直流的に絶縁された構造であり、電力変換回路11の出力端には出力検出手段として、電流検出手段1と電流検出手段2が設けられており、その電流検出出力に基づいて出力電流制御回路Sによって電力変換回路11の出力が調整される。電力変換回路11の出力端に設けられた出力検出手段のうち、電力変換回路11の出力端の一端には電流検出手段1が設けられ、ランプ電流などの出力電流を検出する。
図1の構成では、実際の負荷である放電灯Laを含めて、放電灯Laに印加する電圧極性を交番するための極性反転用インバータ回路12以降を負荷回路とし、入力側と出力側が直流的に絶縁された電力変換回路11から出力される直流出力を負荷回路に供給するものである。電力変換回路11の出力の一端は電流検出手段1を介して負荷回路の一端に接続し、電力変換回路11の出力の他端は負荷回路の他端に接続されている。また、負荷回路の一端は電力変換回路11の入力端の一方の端子に電流検出手段2を介して接続されている。図1では電源Eの二端子のうち接地された端子に接続された入力端子と負荷回路の一端が電流検出手段2を介して接続された構成となっているが、接続端は電源が接地されている方、いない方のどちらかに限るものではない。また、電源端子のうち電位の高い端子、低い端子のどちらかに限るものではない。さらに、電力変換回路11の出力極性は図示した極性に限るものではない。
出力電流制御回路Sは、電流検出手段1および2にて検出した電流検出出力を合成することで得られた検出信号によって電力変換回路11の出力調整を行う。正常状態では負荷回路に供給される電流は電流検出手段1によって検出される。電力変換回路11は直流的に入力側と絶縁されているので、電流検出手段2に電流は流れず検出されないため、出力調整は主に電流検出手段1の検出結果によって行われる。
放電灯Laの負荷端が地絡すると、地絡電流は地絡部から電源の接地端を介し電流検出手段2および電流検出手段1を通って電力変換回路11の出力に至る電流経路を形成する。電流検出手段1、2にて検出した地絡検出信号が加極性で合成されるように構成することで、出力電流制御回路Sは、電流検出手段1および2にて検出した電流検出出力を合成して得られた検出信号に応じて電力変換回路11の出力調整を行うことにより、正常点灯状態での出力電流より地絡状態での負荷電流を小さくすることが可能となる。
電流検出手段2の検出ゲインを電流検出手段1の検出ゲインより大きくすることで、地絡部の地絡抵抗が大きく地絡電流が小さくても電流検出出力信号の合成値は大きくなり、出力電流制御回路Sは電力変換回路11からの出力が大きくなっているとみなし、出力を低減させることで地絡電流をより抑制することが可能となる。このように、地絡検出時には電力変換回路11の出力を所定値に切替えることで、過大な地絡電流を抑制し、点灯装置の破損を防止することが可能となる。また、地絡時のストレスを抑制することで破損防止のための回路素子の耐量増を防止し、コストを低減できる。
図1では、電力変換回路11の出力に極性反転用インバータ回路12を介して放電灯Laを接続しているが、インバータ回路12は必須ではなく、図2の例では、電力変換回路11の出力の一端は電流検出手段1を介して負荷であるランプLaの一端に接続し、電力変換回路11の出力の他端はランプLaの他端に接続され、また、ランプLaの一端は入力端の一方の端子に電流検出手段2を介して接続されている。図1では電力変換回路11の出力は直流出力を想定していたが、図2では電力変換回路11の出力は直流出力に限るものではなく交流出力であってもよく、正常時は電流検出手段1のみに出力電流が流れ、地絡電流は電流検出手段1、2の両方に流れ、その合成信号が加極性であれば構成を限定するものではない。
また、負荷に用いられるランプは放電灯に限るものではなく、例えば図3に示す照明点灯装置10’のように、ランプとしての負荷にLEDを用いたものであってもよい。この場合、電力変換回路11の出力は直流出力となる。
(実施形態2)
図4に本発明の具体的な実施形態を示す。直流電源EからDC−DC変換回路11によって放電灯Laが必要とする電圧に電力変換し、該DC−DC変換回路11の直流出力をインバータ回路12により交番電圧に変換し、放電灯Laに供給する。放電灯Laとしては高輝度放電灯(HIDランプ)を想定しているため、始動時に高電圧を印加して放電開始させるための始動回路13がインバータ回路12の出力と放電灯Laの間に挿入されている。
電力変換回路としてのDC−DC変換回路11は、トランス111の1次側巻線に電源Eがスイッチング素子112を介して接続され、電源Eからの電流I1をスイッチング素子112にて高周波で断続させ、2次側巻線より昇降圧された電圧をダイオード113、コンデンサ114にて整流平滑する構成のスイッチングレギュレータを示しているが、入力側、出力側が直流的に絶縁された構成であれば、電力変換回路の回路構成を限定するものではない。
図4ではインバータ回路12は放電灯Laに供給する電圧極性を変換するためだけの矩形波インバータであるため、DC−DC変換回路11の出力端の出力電流、出力電圧を負荷である放電灯Laのランプ電流Ila、ランプ電圧Vlaと略等価として検出し、該検出信号をもとに出力フィードバック制御回路3にて得られるPWM調整信号によってDC−DC変換回路11のスイッチング素子112を駆動するPWM信号を調整することで出力制御し、安定点灯を実現するものである。
PWM信号発生回路4は三角波とPWM調整信号の大小比較結果をPWM信号としデューティを調整する、いわゆるスイッチモード型のPWM信号発生回路であっても良いし、所定周期でオンし、PWM調整信号に基づいたスイッチング素子電流に達したらオフする、いわゆるカレントモード型のPWM信号発生回路など、何でも良く、特に限定するものではない。
DC−DC変換回路11の出力の一端(図では低圧側出力端子)は電流検出抵抗R1の一端に、抵抗R1の他端はインバータ回路12の入力一端に接続され、また、同じくインバータ回路12の入力一端は電流検出抵抗R2の一端に、抵抗R2の他端は入力の一端(図では電源Eの接地側接続端子)に接続された構成となっている。
出力電流検出は、抵抗R1とR2の両端電圧を検出することで行われる。図では、出力制御回路Sは回路グラウンド(GND)を基準とし、回路グラウンドは抵抗R2の他端としているため、抵抗R1の一端の電圧を検出することで、抵抗R1、R2の直列回路の両端電圧を検出した構成となる。
正常に放電灯Laが点灯しているとき、DC−DC変換回路11の出力はインバータ回路12への出力電流Idが図中のア点からイ点に向かう極性で電流検出抵抗R1にのみ流れる。DC−DC変換回路11は入力側と出力側とが直流的に絶縁された構成となっているので、電流検出抵抗R2には電流が流れないから、抵抗R2での電圧降下はゼロとなり、抵抗R2の一端(ア点)の電位は回路グラウンド(GND)のレベルとなり、抵抗R1の一端(イ点)の電圧は抵抗R1の電圧降下と同じとなる、すなわち、出力電流Idと抵抗R1の抵抗値で決まる電圧がランプ電流検出信号となる。
このランプ電流検出信号とランプ電圧に相当するランプ電圧検出信号から求められた指令電流値との誤差演算増幅によりPWM調整信号を生成し、スイッチング素子112のオン、オフ信号を制御することで出力調整する。
DC−DC変換回路11の出力極性が図4の場合、イ点の検出信号レベルは回路グラウンド(GND)のレベルに比べて低く、負電位となるため、図示された構成ではランプ電流検出信号の信号増幅器で反転(ゲイン(−K)が負表示)させているが、出力フィードバック制御回路3が正負入力可能な構成である場合は必須ではない。
いま、図4に示すように、放電灯点灯装置の出力端(A点)が地絡すると、地絡電流が太矢印線のように流れる。このとき、地絡電流は電流検出抵抗R1には正常時の出力電流と同じ極性で電流が流れ、電流検出抵抗R2にはその他端すなわち回路グラウンド(GND)側からア点への極性で流れる。地絡電流による抵抗R2の電圧降下分だけア点電位は回路グラウンド(GND)のレベルより低下し、イ点電位はア点電位よりさらに地絡電流による抵抗R1の電圧降下分だけ低下する。すなわち地絡時には、電流検出抵抗R1、R2の検出信号がイ点で加極性に合成されて検出されることになる。検出抵抗は、正常時に比べると抵抗R1より抵抗R2の分大きくなるため、出力フィードバック制御回路3では出力電流が大きくなったものとみなして、出力を低下させるように動作し、地絡電流を低下させる。これによって、地絡電流による回路の破壊を防止できる。
図4の実施形態では、地絡立消え保護回路6による更なる地絡保護手段を備えている。放電灯Laの一端が地絡したときの動作波形を図5に示す。図5のa時点で地絡が発生し、判定時間Ts1を経て、b時点で地絡判定により保護動作に移行している。放電灯負荷の場合、地絡電流が流れることによって出力を抑制する。それによって放電灯が消灯する。地絡時点で消灯しなくても、出力が抑制された状態で出力極性が反転すると出力を急峻に増大できず消灯する。
出力極性がインバータ回路12によって反転すると、今まで地絡していた極性(図4のA点)が、回路グラウンド(GND)のレベルと同等になって地絡電流が流れなくなるが、消灯しているためDC−DC変換回路11の出力は無負荷状態になり、DC−DC変換回路11の出力電圧V2は無負荷開放電圧として設定された上限電圧Vovを限度に上昇する。さらに極性反転して地絡側の極性(図4のA点)の電圧が上昇すると再び地絡電流が流れる。このとき、DC−DC変換回路11の出力電圧V2は地絡抵抗Reに応じた出力電圧Ve1となる。したがって、図5に示すように、DC−DC変換回路11の出力電圧V2は、地絡抵抗Reによる地絡状態の出力電圧Ve1と無負荷状態のため消灯判定電圧Vf以上に上昇する状態とがインバータ回路12の極性反転のたび交互に生じる脈動が大きな波形になる。すなわち、インバータ出力極性の一方が無負荷状態のため消灯していると判定する電圧Vf以上である状態になった場合、地絡である可能性があると判断することができる。
なお、放電灯負荷の場合、半波放電の状態での出力電圧極性も、図5のような出力電圧波形となる。このため、通常、正常な放電灯において半波放電が解消されると想定される時間Ts1を超えても一方の出力極性が消灯判定電圧Vfを超えている状態が連続している場合は、地絡しているものとみなし、図5のb時点のように停止することでより安全な保護が可能となる。判定時間Ts1は通常概ね1分以下とする。
図4の地絡立消え保護回路6では、出力半波検出回路61によって半波状態を検出すると、その半波状態の持続時間をタイマ回路62により計測し、判定時間Ts1を越えると、保護信号を出力する。出力半波検出回路61は、DC−DC変換回路11の出力電圧が消灯判定電圧Vfを超えているか否かをコンパレータCMP2で判定し、その判定結果を各極性でラッチ回路D−FF1、D−FF2に保持している。ラッチ回路D−FF1、D−FF2がコンパレータCMP2の判定出力をラッチするタイミングは、極性反転直前のタイミングとする。そのために、インバータ回路12の極性反転指令を出力する低周波駆動信号発生回路5からの極性反転指令信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングでラッチ回路D−FF1、D−FF2を動作させている。各極性の反転直前の出力電圧が消灯判定電圧Vfを超えているか否かの判定結果をラッチ回路D−FF1およびD−FF2に記憶し、ラッチ回路D−FF1、D−FF2の出力の排他的論理和出力がHレベルとなったら、出力電圧が一方の極性で無負荷であると判断し、タイマ回路62を構成するカウンタを動作させる。カウンタは所定の設定値Ts1を超えるとOverFlow信号を出力し、ラッチ回路RS−FF2をリセットし、PWM信号出力をANDゲート41で停止させることで出力停止し、地絡を保護する。
地絡点(図4のA点)が、ある地絡抵抗Reを有して地絡した場合、その地絡電流が小さくなる。この場合でも確実に地絡を検出するために、抵抗R2の抵抗値を高く設定することで検出ゲインを大きくし、地絡電流が小さくなっても出力電流を小さくすることで地絡電流そのものを小さくするとともに、放電灯を確実に消灯させることで、地絡状態の検出を確実にする。
地絡の検出を確実にするため、また、地絡時には放電灯を消灯させるために、正常点灯状態のランプ電圧の最低値と想定最大地絡抵抗から想定される地絡保護する最小地絡電流をIe_min、放電灯の点灯維持に必要な最小電流をIla_minとした場合、抵抗R2の抵抗値は、R2≧R1・{(Ila_min/Ie_min)−1}とするのが望ましい。
通常、高輝度放電灯(HIDランプ)の場合、定常点灯時のランプ電流の1/3〜1/4で放電灯は消灯してしまうため、抵抗R2は抵抗R1の3倍程度以上に設定すると良い。
図4の実施形態で、消灯判別は極性反転直前の出力電圧を判定する手段を用いているが、各極性の電圧が消灯判定電圧を超えているか否かを判定できれば、手段はこれに限るものではない。たとえば、各極性の出力をサンプル/ホールド回路を用いてホールドするものでもよく、インバータ回路12の極性反転周期より長いカットオフ周期を有するローパスフィルタを用いて、その出力がVf/2を超えた場合、少なくとも一方が消灯していると判断するなどの方法を用いてもよい。また、インバータ回路12の出力端でランプ電圧を検出してもよい。
あるいは、出力電圧ではなく、出力電流を用いて消灯判別してもよく、地絡により消灯したとき、地絡極性でない極性では無負荷状態となり、電流が流れていないことを検出してもよい。また、地絡により消灯したとき、地絡極性でない極性では無負荷状態となり、出力電圧が高い状態になり、極性反転して地絡極性に遷移したときに急峻で比較的大きなパルス的電流が流れる。このパルス的電流が所定期間連続した場合、地絡したものと判定する手法でもよい。
さらに、地絡判定の確実性を上げるために、上述の出力電圧と出力電流の両方で判定してもよい。また、地絡立消え保護回路6は放電灯寿命末期などにおける半波放電停止機能と兼用化を図ったものであってもよい。
(実施形態3)
図6に第3の実施形態を示す。図6では主回路構成は図4の実施形態と同様な構成となっているが、DC−DC変換回路11の出力端のうち、電流検出抵抗R1に接続された一端に比べ、他端の電位が低い負電位出力となっている点が、図4との相違点であるが、発明の意図する点は同じである。DC−DC変換回路11の出力電位が変わった場合、出力電流検出抵抗R1、R2を流れる電流の極性が図4の実施形態と逆になるため、必然的に検出信号の極性も逆になるが、動作は同様となる。
すなわち、正常点灯時は抵抗R1のみに電流が流れ、ア点の電位は回路グラウンド(GND)と同電位となる。イ点電位は出力電流による抵抗R2の電圧降下分だけ高くなる。その電位をランプ電流検出信号として出力制御に利用する。
地絡時は、地絡電流が太矢印線のように流れる。ア点電位は地絡電流による抵抗R2の電圧降下分だけ高くなり、抵抗R1には正常時と同極性の地絡電流が流れるため、イ点電位はア点電位よりさらに抵抗R1の電圧降下分だけ高くなり、ランプ電流検出信号は正常時より大きくなり、出力フィードバック制御回路3は出力を抑制するように動作する。
図6の実施形態では、図4の地絡立消え保護回路6に加え、更なる地絡保護回路7を有している。図4に示す地絡立消え保護回路6はインバータ回路12の出力の一方の極性が消灯していると、地絡である可能性があると判定して、その状態が所定時間Ts1にわたり継続したら、停止する保護手法を示していた。
地絡抵抗がごく低い状態で地絡すると、図4の実施形態と同様に放電灯は消灯する。出力極性が反転し、出力電圧V2が消灯状態判定電圧を超えて上昇し、さらに極性反転するとDC−DC変換回路11の平滑コンデンサ114に蓄えられた高い電圧の電荷が、地絡点を通って放電する。地絡抵抗が大きい場合は放電電流はある程度抑制できるが、地絡抵抗がごく小さいと、放電電流が非常に大きくなり、回路へのストレスが大きくなる。
そのため、図6の実施形態では、地絡発生時には地絡保護回路7により極性反転動作を停止させる。図8で示す波形のように、c時点で地絡抵抗がごく小さい状態で地絡したとする。地絡電流は検出抵抗R1、R2の合成信号によって抑制され、また地絡抵抗が低いため出力電圧も低くなる。出力電圧V2のレベル(絶対値)が所定電圧Vcより低くなったことをコンパレータCMP1で判定すると、インバータ回路12の極性反転指令を出力する低周波駆動信号発生回路5に極性反転停止信号を与えて、低周波駆動信号の極性反転動作を停止させる。同時に、タイマ回路72を構成するカウンタを動作させる。カウンタは所定の設定値Ts2を超えるとOverflow信号を出力し、ラッチ回路RS−FF1をリセットし、PWM信号出力をANDゲート41で停止させることで出力停止し、地絡を保護する。本実施形態では、極性反転動作を停止させることで、地絡状態を維持し、検出を容易にするとともに、地絡していない極性で出力電圧が上昇したのち、出力極性反転した直後に生じる過大な電流を防止できる。
出力電圧V2が所定電圧Vc以下となってから所定の判定時間Ts2の経過後に停止するのは、放電灯が冷却状態で放電開始した直後におけるランプ電圧Vlaはごく低いため、これによる誤停止を防止するためである。通常、判定時間Ts2は概ね1秒以下とする。
なお、電圧検出レベルである所定電圧Vcは、出力短絡判定電圧と同一レベルとし、出力短絡保護停止機能と兼用化してもよい。
また、地絡電流検出用抵抗R2の代わりに他のインピーダンス素子を用いてもよい。例えば、図7では、抵抗R2の代わりにダイオードD2を用いた実施形態を示している。この場合、ダイオードD2の極性は地絡電流を妨げない極性で接続する。地絡電流が流れると、地絡電流による抵抗R1の電圧降下分と、ダイオードD2の順方向電圧が加極性で重畳された信号が出力電流検出信号としてイ点から検出され、地絡電流を抑制する。
これによって、ア点の電位は回路グラウンド(GND)に対し、最大でもダイオードD2の順方向電圧以下となり、出力電圧が高い状態から地絡した瞬間に電流検出部におけるア点電位、電流信号検出点のイ点電位が過大に大きくなりすぎるのを防止し、検出回路など制御回路へのストレスを防止できる。
また、ダイオードD2と並列に抵抗を接続し、ア点電位が回路グラウンド(GND)のレベルに対して不用意に浮いてしまわないよう(絶縁状態にならないよう)に電位的により安定化させた構成としてもよい。
本実施形態の保護手法はDC−DC変換回路11の出力電位に影響されず、図4の場合も適用可能である。
(実施形態4)
図4、図6の実施形態では、ハードウェアにより本保護制御を実現しているが、図9に示すように出力制御回路Sにマイコン8等を用い、その制御ソフトウェアの一部に本発明の地絡保護制御ソフトウェアを組込むことで実現したものでもよい。
また、図9の出力制御回路Sでは、DC−DC変換回路11の出力電圧信号を検出し、コンパレータCMP3により出力電圧が過電圧指令信号電圧を超えると、コンパレータCMP3から過電圧スイッチング停止信号を出力し、PWM信号をANDゲート41で停止し、出力電圧がそれ以上上昇しないように制御される機能を付加している。
この機能は図示はしないが、図4、図6の出力制御回路Sにも設けられている。通常、過電圧指令信号電圧は無負荷開放電圧の上限電圧Vovに設定される。この電圧は、放電灯点灯装置の動作開始直後の消灯時において放電開始を容易にするため点灯時のランプ電圧(たとえば85Vや40V)の数倍〜十数倍の電圧(たとえば400V)とする。
そのため、図4のような地絡保護手段で図5のような地絡保護動作を行った場合、無負荷状態となる出力極性の電圧は最大Vovまで上昇する。実際にはDC−DC変換回路11の出力能力により無負荷極性の電圧上昇は図5のような上昇特性となる。さらにインバータ周波数にもよって、無負荷極性から地絡極性に反転する際の電圧が決まる。回路へのストレスを抑制するためには、無負荷極性から地絡極性に反転する際の出力電圧は低い方が良い。そこで、放電灯を始動させる場合の無負荷開放電圧における過電圧指令信号電圧は始動を良くするための電圧Vovとし、地絡時はVovより低い過電圧指令信号電圧に切換える制御を付加する。
具体的には図10のように点灯後は過電圧指令信号電圧はVovより低いVopに設定される。ただし、消灯状態を判定可能とするためにVopは消灯判定電圧Vfを超える電圧に設定する。これによって、点灯状態から地絡した場合、無負荷極性の電圧が必要以上に上昇するのを防ぎ、地絡時のストレスを抑制できる。
何らかの理由(振動や電源電圧変動などの理由)で放電灯が立ち消えた場合に再放電開始させる場合、出力電圧がVopレベルでは低く、このままでは始動できない。地絡による立消えでないことを確認するため、図11に示すようにg時点で消灯の後、消灯判定電圧Vfを超えてから、少なくともインバータ回路12の出力周期Tf以上の出力電圧が消灯判定電圧Vf以上であれば、インバータ回路12の出力極性の両方で無負荷状態と判断され、地絡状態が起きていないとし、立消えが生じたものと判定し、h時点にて過電圧指令信号電圧を放電開始時の無負荷開放電圧の上限指令Vovに切換える。
立消え判定手法としてはこれに限るものではなく、一周期の出力電圧が消灯判定電圧Vfを超えれば立消え判定し、過電圧指令信号電圧を切換えてもよい。判定箇所はインバータ回路12の出力極性反転直前電圧を使用するなど、一周期の状態が無負荷状態であると判別できればよく、また、出力電流検出を利用してもよい。
なお、電源投入時など、最初に放電灯点灯装置を動作開始する場合は最初から過電圧指令信号電圧を放電開始時の無負荷開放電圧の上限指令Vovとすることで、放電開始までの時間を短縮できる。
図12に本実施形態による保護制御を実現する処理のフローチャートを例示する。通常、マイコンなどによる制御は一連の処理ルーチンをループ化して繰返す処理を行っているが、本処理を該ループ内に組込むことで、本実施形態による保護制御を実現することができる。
最初に、出力電圧(V2)が出力短絡判定電圧Vc以下であるかを確認し、条件が成立すれば、インバータ回路12の反転を停止する保護停止タイマT2を動作させ、保護停止タイマT1は停止、クリア状態とする。タイマT2が保護停止判定時間Ts2を超えたら点灯装置の動作を停止し、停止状態を維持することで保護停止させる。タイマT2がTs2以下なら地絡判定処理を終了し、他の処理ループを継続する。
インバータ出力の一方の極性の出力電圧が消灯判定電圧Vfを超えた場合、過電圧指令をVopに設定し、保護停止タイマT1を動作させ、保護停止タイマT2は停止、クリア状態とする。タイマT1が保護停止判定時間Ts1を超えたら点灯装置の動作を停止し、停止状態を維持することで保護停止させる。タイマT1がTs1以下なら地絡判定処理を終了し、他の処理ループを継続する。
インバータ出力の両極性の出力電圧(V2)が消灯判定電圧Vfを超えた場合、過電圧指令をVovに設定し、始動時無負荷制御モードへ移行する。
出力電圧(V2)が出力短絡判定電圧Vcを超え、消灯判定電圧Vf以下である場合、正常状態と判断して過電圧指令をVopに設定し、保護停止タイマT1およびT2を停止、クリア状態とし、他の処理ループを継続する。
本実施形態による保護制御を実現する処理のフローチャートは図12に限るものではなく、同様の概念を実現するものであれば何でもよい。
前記過電圧指令VopとVovの切換え機能は、ソフトウェアによる切換え制御に限らず、ハードウェアによって実現したものであってもよい。
なお、本発明は図示された回路に限定するものではなく、その概念を実現する方式であれば何でもよい。さらに、マイコン等による数値演算機能によって同様の制御を実現したものであってもよい。
(実施形態5)
図13は図14に示す自動車17の前照灯16として本発明の放電灯点灯装置を適用したものである。
図中、Laは高輝度放電灯(HIDランプ)、10は放電灯点灯装置、14はランプソケット、15はリフレクタ、16は前照灯灯具である。ランプソケット14は上述の始動回路13を含んでいる。放電灯点灯装置10は、上述の電力変換回路11や極性反転用インバータ回路12、制御回路Sを含んでいる。Ebは直流電源としてのバッテリ、Fsはヒューズ、Swは点灯スイッチである。
自動車の場合、その安全性確保の点から速やかな地絡検出と確実な保護停止、およびすばやい点灯性能が必要となり、本発明は好適である。
1 第一の電流検出手段
2 第二の電流検出手段
10 放電灯点灯装置
11 電力変換回路
12 インバータ回路
S 出力電流制御回路
La 放電灯
E 電源

Claims (6)

  1. 電源が接続される入力端と少なくともランプを含む負荷回路が接続される出力端とが直流的に絶縁された構成を有し、ランプが必要とする電力調整機能を有する電力変換回路と、
    該電力変換回路の出力端に設けられた出力検出手段と、
    該出力検出手段の検出結果に基づき前記電力変換回路の出力を調整する制御回路とを備える放電灯点灯装置であって、
    前記電力変換回路の出力の一端は第一の電流検出手段を介してランプを含む負荷回路の一端に接続され、
    前記電力変換回路の入力の一端は第二の電流検出手段を介して前記負荷回路の一端に接続され、
    前記出力検出手段は、前記第一の電流検出手段と第二の電流検出手段の検出出力の合成信号を出力電流検出結果とし、負荷端が地絡した際に、前記入力の一端から前記第一の電流検出手段と第二の電流検出手段を介して前記出力の一端に地絡電流が流れる電流経路を形成し、前記地絡電流による前記第一の電流検出手段の検出信号と第二の電流検出手段の検出信号が加極性であり、
    前記電力変換回路は直流電圧を出力し、
    前記負荷回路は、少なくとも前記電力変換回路から出力される直流電圧を交番電圧出力に変換するインバータ回路と、該インバータ回路から出力される交番電圧によって点灯する放電灯負荷を有し、
    前記出力検出手段は、該インバータ回路の出力電圧を直接的あるいは間接的に検出したインバータ出力電圧検出値を出力し、
    前記制御回路は、前記インバータ回路の出力極性のうち一方の極性のインバータ出力電圧検出値のレベルが第一の所定値以上である状態が所定時間維持された場合、保護動作を行い、
    前記制御回路は、放電灯が放電状態から意図しない放電停止に至ったとき、インバータ出力電圧検出値のレベルが第二の所定値を超えないように前記電力変換回路を制御し、前記第二の所定値は前記第一の所定値より大きく、前記インバータ出力電圧検出値のレベルが両極性で第一の所定値以上である状態が少なくとも一周期の期間維持していることを検出または等価的に判定した場合、インバータ出力電圧検出値のレベルが第二の所定値を超える第三の所定値を超えない制御へと切換える機能を有することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記第二の電流検出手段の検出ゲインは、前記第一の電流検出手段の検出ゲインの少なくとも3倍としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記制御回路は、放電灯を放電開始させる場合は放電開始前の消灯時のインバータ出力電圧検出値のレベルが前記第三の所定値を超えないように前記電力変換回路を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記電力変換回路の出力の一端が他端に比較して電位が高いことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記電力変換回路の出力の一端が他端に比較して電位が低いことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯点灯装置。
JP2013089476A 2013-04-22 2013-04-22 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置 Expired - Fee Related JP5583816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089476A JP5583816B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089476A JP5583816B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008276179A Division JP5349905B2 (ja) 2008-10-27 2008-10-27 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013139261A JP2013139261A (ja) 2013-07-18
JP5583816B2 true JP5583816B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=49037134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013089476A Expired - Fee Related JP5583816B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5583816B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3480307B2 (ja) * 1998-05-08 2003-12-15 株式会社デンソー 放電灯装置
JP4655988B2 (ja) * 2006-04-20 2011-03-23 パナソニック電工株式会社 電力変換装置および点灯装置、灯具、車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013139261A (ja) 2013-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5349905B2 (ja) 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置
JP5576638B2 (ja) 点灯装置及びそれを用いた前照灯点灯装置、前照灯、車輌
EP2381741A2 (en) Lighting device, headclamp apparatus and vehicle using same
JP5041842B2 (ja) 電力制御装置
KR20130135761A (ko) 방전 램프 조명 장치, 자동차용 고휘도 방전 램프 조명 장치, 자동차용 헤드라이트 장치 및 차량
JP5633789B2 (ja) 直流電源装置およびled照明装置
JP2018088789A (ja) Led電源装置
JP5583816B2 (ja) 放電灯点灯装置、及びこれを用いた車両用前照灯点灯装置
JP2012204301A (ja) 点灯制御回路、及び、表示装置
JP5903635B2 (ja) 放電灯点灯装置及びそれを用いた前照灯
JP5460065B2 (ja) 放電灯点灯回路
JP2016162600A (ja) 点灯装置およびそれを用いた照明装置
JP4048892B2 (ja) 放電灯点灯装置
US20090015180A1 (en) Discharge lamp lighting apparatus
JP5346191B2 (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP4832533B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP5784412B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR101691768B1 (ko) 전자파 발생을 감소시키는 led 구동장치
JP5041841B2 (ja) 電力制御装置
JP5842131B2 (ja) 放電灯点灯装置および、これを用いた前照灯,車両
JP2013218987A (ja) Led点灯回路および、これを用いたled光源装置
JP2022067681A (ja) 光源点灯装置及び照明器具
JP2011171155A (ja) 放電灯点灯制御装置
JPH0732071B2 (ja) El素子の点灯制御装置
KR20100064480A (ko) 차량용 인버터 장치 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5583816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees