JP2013218987A - Led点灯回路および、これを用いたled光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源部への過電流および、電源供給開始時における突入電流を抑制することができるLED点灯回路および、これを用いたLED光源装置を提供する。
【解決手段】第1の直流電圧を生成する電源電圧入力部1と、第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成する昇圧動作を行い、光源部7に印加する昇圧チョッパ回路3と、インピーダンス素子Z1およびスイッチング素子SW1の並列回路で構成される電流調整部2と、スイッチング素子SW1のオン・オフおよび昇圧動作を制御する制御部4と、光源部7に過電流が供給される異常状態を検出する異常検出部とを備え、制御部4は、スイッチング素子SW1を電源電圧の供給開始から所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切り替え、異常状態を検出している場合、スイッチング素子SW1をオフ状態に維持して昇圧動作を停止させる。
【選択図】図1
【解決手段】第1の直流電圧を生成する電源電圧入力部1と、第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成する昇圧動作を行い、光源部7に印加する昇圧チョッパ回路3と、インピーダンス素子Z1およびスイッチング素子SW1の並列回路で構成される電流調整部2と、スイッチング素子SW1のオン・オフおよび昇圧動作を制御する制御部4と、光源部7に過電流が供給される異常状態を検出する異常検出部とを備え、制御部4は、スイッチング素子SW1を電源電圧の供給開始から所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切り替え、異常状態を検出している場合、スイッチング素子SW1をオフ状態に維持して昇圧動作を停止させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED点灯回路および、これを用いたLED光源装置に関するものである。
近年、LED素子(発光ダイオード)の発光効率が高まり照明灯の光源への応用が検討されており、現行の蛍光ランプからの置き換えを考える場合、商用電源に接続できる構成が望まれる。最近では、蛍光ランプと略同一形状を持ち、蛍光灯器具に取り付け可能な電源一体で構成される電源回路(点灯回路)一体型のLED光源装置(LEDランプ)も提供されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、商用電源は50〜60Hzの交流であり、日本国内においては電圧も100〜242Vである。最も簡単な構成で、商用電源を用いてLED素子を点灯する場合、抵抗器を電流制限要素として用いた点灯回路が使用されている。ところが、点灯回路に抵抗器を用いた場合には、抵抗器での電力損失が大きく、光源としてのエネルギー効率が悪い。また、交流電源に接続した場合、LED素子はダイオードであるので、交流の半サイクルでしか発光せず、ちらつきになってしまうという問題があった。そこで、電流を安定して供給するために、昇圧チョッパ回路を直流電源として用いる方法がある(例えば、特許文献2参照)。
複数個のLED素子と電流制限用抵抗を直列に接続した直列回路の場合、LED素子が短絡破壊した場合には、抵抗に加わる電圧が上昇し、電流も上昇する。また、特許文献2のように、複数個のLED素子を直列に接続する直列回路を複数並列接続する場合、複数個のLED素子のうち一つが短絡破壊した場合には、破壊したLED素子を持つ直列回路のみに短絡電流が流れる。このような過電流状態となると、LED素子の温度は上昇し、発光効率低下および、短寿命となる。さらに、LED素子の温度上昇のため、LED実装基板やLED光源装置を構成する構造材の難燃性によっては、構造材の熱による変形や、最悪は発煙や発火することも考えなければならない。
特許文献1では、回路要素の負担電圧がLED直列回路よりも小さくなるように定電圧レギュレータを制御することで、上記課題を解決している。しかし、定電圧レギュレータとして昇圧チョッパ回路を用いる場合、昇圧チョッパの制御は、入力電圧のピーク値よりも高い電圧範囲であり、LED素子の短絡破壊が発生し、LED直列回路の順方向電圧の総和>入力電圧のピーク値となってしまうと制御を行うことができないという問題がある。
また、昇圧チョッパを用いた電源回路を用いることによって、入力電流の波形歪み法規等で規定されるレベルまで抑制することは可能となるが、入力電流の昇圧チョッパ出力端に接続される比較的大容量の平滑用コンデンサのため、商用電源をスイッチ等によって電源供給を開始した際に、過大な突入電流が平滑用コンデンサに流入してしまう。
特許文献1のような電源回路一体型のLED光源装置を、現状の技術で比較的安価に構成し従来光源である蛍光灯(FLR40)に相当する光出力を得ようとする場合、約25〜35Wの電力が必要とされる。そして、蛍光灯器具の主流である2灯用器具にこのランプを用いると器具1台あたりでは約50〜70Wが必要となる。従来の蛍光灯用の放電灯点灯装置においては、蛍光灯1灯を点灯させるものと、2灯以上の複数灯を点灯させるものがあり、照明器具1台に対し点灯装置1台で構成される場合が多い。したがって、電源一体型のLED光源装置を2つ以上接続する照明器具においては、灯数に応じて突入電流が増大してしまうという問題がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源部への過電流および、電源供給開始時における突入電流を抑制することができるLED点灯回路および、これを用いたLED光源装置を提供することにある。
本発明のLED点灯回路は、電源に接続され、当該電源の電源電圧から第1の直流電圧を生成する電源電圧入力部と、前記第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧を生成する昇圧動作を行い、前記第2の直流電圧を1乃至複数のLED素子からなる光源部に印加する昇圧チョッパ回路と、電流制限要素およびスイッチング素子の並列回路で構成され、前記電源電圧入力部と前記昇圧チョッパ回路との間に介挿される電流調整部と、前記スイッチング素子のオン・オフおよび前記昇圧動作を制御する制御部と、前記光源部に過電流が供給される異常状態を検出する異常検出部とを備え、前記制御部は、前記スイッチング素子を前記電源電圧の供給が開始されてから所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切り替え、前記異常検出部が前記異常状態を検出していない場合、前記スイッチング素子をオン状態に維持して前記昇圧動作を実行させ、前記異常検出部が前記異常状態を検出している場合、前記スイッチング素子をオフ状態に維持して前記昇圧動作を停止させることを特徴とする。
この点灯回路において、前記異常検出部は、前記第2の直流電圧を検出する負荷電圧検出部を有し、前記負荷電圧検出部の検出結果が第1の閾値電圧以下である場合に前記異常状態を検出することが好ましい。
この点灯回路において、前記異常検出部は、前記第1の直流電圧を検出する電源電圧検出部を有し、前記電源電圧検出部の検出結果が第2の閾値電圧以上である場合に前記異常状態を検出することが好ましい。
この点灯回路において、前記制御部は、前記電源電圧検出部の検出結果が第3の閾値電圧以下である場合、前記昇圧動作を停止させることが好ましい。
本発明のLED光源装置は、電源に接続され、当該電源の電源電圧から第1の直流電圧を生成する電源電圧入力部と、前記第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧を生成する昇圧動作を行い、前記第2の直流電圧を1乃至複数のLED素子からなる光源部に印加する昇圧チョッパ回路と、電流制限要素およびスイッチング素子の並列回路で構成され、前記電源電圧入力部と前記昇圧チョッパ回路との間に介挿される電流調整部と、前記スイッチング素子のオン・オフおよび前記昇圧動作を制御する制御部と、前記光源部に過電流が供給される異常状態を検出する異常検出部とを備え、前記制御部は、前記スイッチング素子を前記電源電圧の供給が開始されてから所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切り替え、前記異常検出部が前記異常状態を検出していない場合、前記スイッチング素子をオン状態に維持して前記昇圧動作を実行させ、前記異常検出部が前記異常状態を検出している場合、前記スイッチング素子をオフ状態に維持して前記昇圧動作を停止させるLED点灯回路と、当該LED点灯回路によって点灯される1乃至複数のLED素子からなる光源とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、光源部への過電流および、電源供給開始時における突入電流を抑制することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態のLED点灯回路の回路構成図を図1に示す。本実施形態のLED点灯回路は、電源電圧入力部1と、電流調整部2と、昇圧チョッパ回路3と、制御部4と、スイッチ駆動部5と、負荷電圧検出部6とで構成されている。
本実施形態のLED点灯回路の回路構成図を図1に示す。本実施形態のLED点灯回路は、電源電圧入力部1と、電流調整部2と、昇圧チョッパ回路3と、制御部4と、スイッチ駆動部5と、負荷電圧検出部6とで構成されている。
電源電圧入力部1は、コンデンサC1とダイオードブリッジDB1とで構成され、商用電源E1に接続される。コンデンサC1は、商用電源E1の出力端間に接続されている。ダイオードブリッジDB1は、コンデンサC1に並列接続され、商用電源E1の電源電圧(交流電圧)を全波整流することで第1の直流電圧を生成する。そして、電源電圧入力部1は、第1の直流電圧を、後段に設けられる電流調整部2を介して昇圧チョッパ回路3に出力する。
電流調整部2は、インピーダンス素子Z1(電流制限要素)とスイッチング素子SW1との並列回路で構成されている。そして、電流調整部2は、電源電圧入力部1のダイオードブリッジDB1の正極側出力端子と昇圧チョッパ回路3との間に介挿されている。
また、スイッチング素子SW1は、スイッチ駆動部5によってオン・オフ駆動される。スイッチ駆動部5は、後述するインダクタL1の第1の二次巻線N2aに生じる誘導電圧を駆動電源としてスイッチング素子SW1をオン・オフ駆動しており、制御部4から出力される制御信号に基づいてスイッチング素子SW1をオン状態またはオフ状態に維持する。
昇圧チョッパ回路3は、インダクタL1とスイッチング素子SW2とダイオードD1と平滑用のコンデンサC2と抵抗R1とで構成されている。具体的には、ダイオードブリッジDB1の出力端間に、電流調整部2とインダクタL1とダイオードD1とコンデンサC2との直列回路が接続されている。また、ダイオードD1とコンデンサC2との直列回路と並列に、スイッチング素子SW2と抵抗R1との直列回路が接続されている。スイッチング素子SW2は、制御回路4によってオン・オフが制御される。そして、昇圧チョッパ回路3は、スイッチング素子SW2が制御回路4によってオン・オフ駆動されることで、電源電圧入力部1から出力される第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧をコンデンサC2の両端間に生成する昇圧動作を行う。
光源部7は、コンデンサC2に並列接続されており、複数(図示例では3つ)のLED素子71からなる並列回路が、複数(図示例では3つ)直列接続されることで構成されている。そして、光源部7は、第2の直流電圧が印加されることでLED電流が流れ、各LED素子71が点灯する。なお、光源部7の構成は、上記構成に限定するものではなく、例えば1乃至複数個のLED素子71が直列接続または並列接続された構成でもよい。
制御部4は、電流調整部2のスイッチング素子SW1と、昇圧チョッパ回路3のスイッチング素子SW2との両方のスイッチング制御を行う。制御部4は、スイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオンまたはオフさせる制御信号を送信する。そして、スイッチ駆動部5は、制御部4から送信される制御信号に基づいて、スイッチング素子SW1をオンまたはオフする。
また、制御部4は、スイッチング素子SW2を臨界モードでスイッチング制御しており、光源部7に供給されるLED電流を定電流制御する。スイッチング素子SW2に直列接続された抵抗R1は、電流検出部として機能しており、スイッチング素子SW1に流れる電流の検出結果(抵抗R1の両端電圧)を第1の電流検出信号として制御部4に出力する。また、インダクタL1は、第2の二次巻線N2bを備えており、第2の二次巻線N2bは、一端がグランドに接地され、他端が制御部4に接続されている。第2の二次巻線N2bは、インダクタL1に蓄積されているエネルギーを検出するエネルギー検出部として機能しており、検出結果(第2の二次巻線N2bの誘導電圧)をゼロクロス信号として制御部4に出力する。
また、本実施形態のLED点灯回路は、光源部7に直列接続され、電流検出部として機能する抵抗R2を備えており、抵抗R2は光源部7に流れるLED電流の検出結果(抵抗R2の両端電圧)を第2の電流検出信号として制御部4に出力する。そして、制御部4は、第2の電流検出信号(LED電流)が所望の値で略一定となるように、第1の電流検出信号とゼロクロス信号とに基づいてスイッチング素子SW1を臨界モードでスイッチング制御している。具体的には、制御部4は、ゼロクロス信号に基づいて、インダクタL1に蓄積されているエネルギーが略ゼロとなるタイミングでスイッチング素子SW1をオンする。そして、制御部4は、第1の電流検出信号に基づいて、スイッチング素子SW1に流れる電流が所定値に達するタイミングでスイッチング素子SW1をオフする。制御部4は、スイッチング素子SW1を上記スイッチング制御(臨界制御)することで、光源部7に流れるLED電流が所望値となるように定電流制御している。なお、スイッチング素子SW1のスイッチング制御は、臨界モードに限定するものではなく、スイッチング素子SW2の駆動周期を一定とする連続モードまたは不連続モードであってもよい。
また、本実施形態の制御部4は、スイッチング素子SW1を電源供給が開始されてから所定期間オフ状態に維持させることで、電源供給開始時にコンデンサC2に流れる突入電流を抑制している。制御部4は、図示しないタイマー回路を備えており、商用電源E1から電源電圧入力部1に電源電圧の供給が開始されると計時を開始し、所定期間が経過するまではスイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオフ状態に維持させる制御信号を出力する。スイッチング素子SW1がオフ状態を維持することによって、コンデンサC2が充電される際に流れる突入電流は、電流制限要素であるインピーダンス素子Z1を介して流れることとなるので、突入電流を低減させることができる。そして、制御部4は、コンデンサC2がある程度充電された所定期間経過後に、スイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオン状態に維持させる制御信号を出力することで、スイッチング素子SW1をオフ状態からオン状態に切替える。
これにより、本実施形態のLED点灯回路は、電源供給開始時における突入電流を低減させることができ、突入電流による回路素子の破壊を防止することができる。さらに、スイッチング素子SW1は、所定期間経過後にオフ状態からオン状態に切替えられるので、スイッチング素子SW2がスイッチング制御されて光源部7を点灯させている際は、インピーダンス素子Z1に流れる電流が略ゼロとなる。したがって、インピーダンス素子Z1による電力損失が低減し、光源部7を点灯させるエネルギー効率の悪化を低減させることができる。
また、本実施形態のLED点灯回路は、負荷電圧検出部6を備えている。負荷電圧検出部6は、昇圧チョッパ回路3が光源部7に印加する第2の直流電圧を検出しており、検出結果を電圧検出信号として制御部4に出力している。制御部4は、エラーアンプを備えており、第2の直流電圧(電圧検出信号)と所定の第1の閾値電圧との比較結果に基づいて、光源部7に過電流が供給される異常状態であるか否かを検出する。なお、本実施形態の制御部4と負荷電圧検出部6とで、本願発明の異常検出部を構成している。
例えば、複数のLED素子71のうちいくつかが短絡破壊し、各LED素子71の順方向電圧の総和(以下、総和順方向電圧と称す)が低下したとする。本実施形態のLED点灯回路は、昇圧チョッパ回路3が第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧を生成する際に、この第2の直流電圧を変動させることで、光源部7に供給されるLED電流を定電流制御している。したがって、総和順方向電圧が第1の直流電圧のピーク値(商用電源E1の電源電圧のピーク値)よりも高い場合、昇圧チョッパ回路3は、LED電流が所望の値となるように第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧を生成することができ、光源部7に過電流が供給されることはない。しかし、LED素子71の短絡破壊がさらに進行し、総和順方向電圧が第1の直流電圧のピーク値よりも低くなった場合、昇圧チョッパ回路3を介して光源部7に第1の直流電圧が印加され、光源部7に過電流が供給される異常状態となる。
そこで、制御部4は、光源部7に印加される第2の直流電圧と、所定の第1の閾値電圧とを比較することで、光源部7に過電流が供給される異常状態を検出する。第1の閾値電圧は、予め決められた第2の直流電圧の下限値(例えば、第1の直流電圧のピーク値)に設定されており、制御部4は、第2の直流電圧が第1の閾値電圧以下となった場合に、光源部7に過電流が供給される異常状態であると判断する。なお、第1の閾値電圧は、第1の直流電圧のピーク値に限定するものではない。
制御部4は、第2の直流電圧が第1の閾値電圧以下である場合、光源部7に過電流が供給される異常状態であることを検出する。そして、制御部4は、異常状態を検出した場合、スイッチング素子SW2をオフ状態に維持して昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止させると共に、スイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオフ状態に維持させる制御信号を出力する。スイッチング素子SW1がオフ状態に維持されることによって、電流制限要素であるインピーダンス素子Z1を介して光源部7に電流が供給されることとなるので、光源部7に供給されるLED電流が低減し、光源部7に過電流が供給されることを防止することができる。過電流を防止することによって、光源部7や他の回路素子の破壊を防止することができる。さらに、LED素子71の温度上昇が抑制されるので、LED実装基板やLED光源装置を構成する構造材の熱による変形や発煙,発火を防止することができる。
このように、本実施形態のLED点灯回路は、スイッチング素子SW1を電源供給が開始されてから所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切替える。これにより、電源供給開始時における突入電流を抑制し、光源部7を点灯させるエネルギー効率の悪化を低減させることができる。さらに、LED素子71が短絡破壊して総和順方向電圧が低下し、光源部7に過電流が供給される異常状態が発生した場合、スイッチング素子SW1をオフ状態に切り替えることで、光源部7に過電流が供給されることを抑制することができる。
すなわち、本実施形態のLED点灯回路は、電源電圧の供給開始時と、光源部7に過電流が供給される異常時において、電流供給経路にインピーダンス素子Z1を介挿することによって、突入電流および光源部7への過電流を抑制し、安全性を向上させることができる。
なお、インピーダンス素子Z1は、温度上昇に対して抵抗値が増大するような素子、例えば過電流・加熱保護用素子として一般的に使用されるPTCサーミスタで構成するのが望ましい。これにより、例えば光源部7に過電流が供給される異常状態において、インピーダンス素子Z1に電流が流れることによって、インピーダンス素子Z1の温度が上昇する。これにより、インピーダンス素子Z1の抵抗値が増大することで光源部7に供給される電流が低減し、光源部7への過電流をより抑制することができる。
また、電源供給が開始されてから、昇圧チョッパ回路3の昇圧動作が開始して第2の直流電圧の値が安定するまでの期間は、異常状態の検出を無効とするマスク手段を制御部4に設けることが望ましい。これにより、電源供給開始直後において、第2の直流電圧が第1の閾値電圧を下回っている場合に、異常状態の誤検出を防止することができる。
(実施形態2)
本実施形態のLED点灯回路の回路構成図を図2に示す。本実施形態のLED点灯回路は、実施形態1のLED点灯回路の構成に加えて、電源電圧検出部8を備えていることに特徴を有するものである。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のLED点灯回路の回路構成図を図2に示す。本実施形態のLED点灯回路は、実施形態1のLED点灯回路の構成に加えて、電源電圧検出部8を備えていることに特徴を有するものである。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
電源電圧検出部8は、昇圧チョッパ回路3に入力される第1の直流電圧を検出しており、検出結果を電源電圧検出信号として制御部4に出力する。制御部4は、エラーアンプを備えており、第1の直流電圧(電源電圧検出信号)と所定の第2の閾値電圧との比較結果に基づいて、光源部7に過電流が供給される異常状態であるか否かを検出する。なお、本実施形態の制御部4と負荷電圧検出部6と電源電圧検出部8とで、本願発明の異常検出部を構成している。
例えば、本実施形態のLED点灯回路の入力電源電圧の定格値が100Vであるとした場合、このLED点灯回路に誤って電源電圧が200Vの商用電源が接続されると、光源部7に過電流が供給される異常状態となる。
そこで、本実施形態の制御部4は、第1の直流電圧と、所定の第2の閾値電圧とを比較することで、光源部7に過電流が供給される異常状態を検出する。第2の閾値電圧は、予め決められた第1の直流電圧の上限値(例えば、電源電圧の定格上限値)に設定されており、制御部4は、第1の直流電圧が第2の閾値電圧以上である場合に、光源部7に過電流が供給される異常状態であると判断する。なお、第2の閾値電圧は、電源電圧の定格上限値に限定するものではない。
制御部4は、第1の直流電圧が第2の閾値電圧以上である場合、光源部7に過電流が供給される異常状態であることを検出する。そして、制御部4は、異常状態を検出した場合、スイッチング素子SW2をオフ状態に維持して昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止させると共に、スイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオフ状態に維持させる制御信号を出力する。スイッチング素子SW1がオフ状態に維持されることによって、電流制限要素であるインピーダンス素子Z1を介して光源部7に電流が供給されることとなるので、光源部7に供給されるLED電流が低減し、光源部7に過電流が供給されることを防止することができる。また、昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止させているので、光源部7が点灯することなく、回路素子の損傷を防止することができる。
このように、電源電圧が高い電源に誤って接続されて過電流が供給される異常状態であっても、電源の誤接続を検出して電流供給経路にインピーダンス素子Z1を介挿することによって、光源部7への過電流を抑制し、安全性を向上させることができる。
また、制御部4は、第1の直流電圧と、所定の第3の閾値電圧とを比較することで、電源電圧が定格値よりも低い電源への誤接続を検出するように構成してもよい。第3の閾値電圧は、予め決められた第1の直流電圧の下限値(例えば、電源電圧の定格下限値)に設定されており、制御部4は、第1の直流電圧が第3の閾値電圧以下である場合に、電源電圧が定格値よりも低い電源に誤接続されていることを検出する。そして、制御部4は、電源電圧が定格値よりも低い電源に誤接続されていることを検出した場合、スイッチング素子SW2をオフ状態に維持し、昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止すると共に、スイッチ駆動部5にスイッチング素子SW1をオフ状態に維持させる制御信号を出力する。これにより、電源電圧が定格値よりも低い電源に誤接続された際に、光源部7が誤って点灯することを防止することができる。
すなわち、制御部4は、第1の直流電圧と、第2,第3の閾値電圧とを比較することで、電源電圧が高い電源または低い電源への誤接続を検出することができる。そして、制御部4が電源の誤接続を検出した場合に、昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止することで、光源部7が点灯することを防止することができ、回路素子の損傷を防止することができる。
次に、上記のLED点灯回路と、このLED点灯回路によって点灯される光源部7とを備えたLED光源装置9について説明する。
図3に、本実施形態のLED光源装置9の概略図を示す。本実施形態のLED光源装置9は、LED点灯回路(図3での図示は省略する)と光源部7とが一体構成されており、蛍光ランプ(放電灯)と同一形状に形成され、同一口金を有している。
LED光源装置9は、直管型の透光管91内に、LED素子71およびLED点灯回路(図示なし)が実装された実装基板92が収納されている。透光管91の一端には一対の端子T1,T4を有する口金93aが設けられ、他端には一対の端子T2,T3を有する口金93bが設けられている。本実施形態では、口金93aの端子T1,T4が商用電源E1に接続される入力端子を構成しており、端子T1,T4を介して商用電源E1と入力電源部1とが電気的に接続される。また、口金93bの端子T2,T3は互いに電気的に絶縁されており、LED点灯回路には接続されていない。そして、口金93a,93bの各々が照明器具のソケットに取り付けられることで、LED光源装置9が照明器具に取り付けられる。なお、LED光源装置9が取り付けられる照明器具は、一方のソケットのみ商用電源E1に接続された構成であり、このソケットに口金93aが接続されることで、端子T1,T4間に電源電圧(交流電圧)が印加されて、光源部7が点灯する。
本実施形態のLED点灯回路は、上記のLED点灯回路を備えており、電源電圧の供給開始時と、光源部7に過電流が供給される異常時において、電流供給経路にインピーダンス素子Z1を介挿することによって、突入電流および光源部7への過電流を抑制し、安全性を向上させることができる。
また、本実施形態のLED光源装置9は、蛍光ランプと同一形状に形成されているが、上記構成を備えることで、蛍光灯を点灯させる点灯回路を備えた照明器具に取り付けられた場合でも、この照明器具内の点灯回路に過電流が流れることを防止することができる。
蛍光灯を点灯させる点灯回路として、一般的にスタータ式点灯回路やラピッドスタート式点灯回路がある。図4(a)(b)に、蛍光灯(放電灯)を点灯させる点灯回路の回路構成図を示す。なお、図4(a)は、スタータ式点灯回路であり、図4(b)は、ラピッドスタート式点灯回路である。
スタータ式点灯回路は、予め放電灯Laのフィラメントfを十分予熱してから放電を行わせるものです。スイッチSW3がオンされると、点灯管K1の接点Q1がオンし、放電灯Laの両方のフィラメントfに短絡電流が流れて、エミッターを予熱して電子が放出されます。やがて、点灯管K1の接点Q1がオフするとその瞬間に安定器A1からインダクションキック電圧とよばれる高電圧が両極間にかかり、放電灯が始動(点灯)します。なお、点灯管K1は、接点Q1に並列接続された雑音防止コンデンサC3を有しています。
このようなスタータ式点灯回路を有する照明器具に、本実施形態のLED光源装置9を誤って接続した場合であっても、口金93bの端子T2,T3間で電流経路が遮断されるので、LED光源装置9に電源供給されることがない。そのため、この照明器具に設けられスタータ式点灯回路の安定器A1に過電流が流れることがないので、この照明器具のソケットに過電圧が印加されることがなく、安全性を向上させることができる。
また、ラピッドスタート式点灯回路は、安定器A2がフィラメントfの予熱および、点灯のための高電圧を発生し、近接導体B1の始動補助作用によって放電灯Laを点灯させます。
このようなラピッドスタート式点灯回路を有する照明器具に、本実施形態のLED光源装置9を誤って接続した場合であっても、LED光源装置9には、蛍光灯Laのフィラメントfを予熱するための電圧しか印加されない。LED光源装置9に設けられた制御部4は、電源電圧検出部8の検出結果が第3の閾値電圧よりも低い場合に、昇圧チョッパ回路3の昇圧動作を停止させるので、光源部7が点灯しない。したがって、この照明器具に設けられたラピッドスタート式点灯回路が有する安定器A2に過電流が流れることがないので、この照明器具のソケットに過電圧が印加されることがなく、安全性を向上させることができる。
このように、本実施形態のLED光源装置9が蛍光灯を点灯させる点灯回路を備えた照明器具に誤って取り付けられた場合でも、この照明器具内の安定器に過電流が流れたり、ソケットに過電圧が印加されることがない。したがって、照明器具の安定器などの発煙・発火を防止し、安全性を向上させることができる。
1 電源電圧入力部
2 電流調整部
3 昇圧チョッパ回路
4 制御回路
5 スイッチ駆動部
6 負荷電圧検出部
7 光源部
71 LED素子
E1 商用電源
Z1 インピーダンス素子(電流制限要素)
SW1 スイッチング素子
2 電流調整部
3 昇圧チョッパ回路
4 制御回路
5 スイッチ駆動部
6 負荷電圧検出部
7 光源部
71 LED素子
E1 商用電源
Z1 インピーダンス素子(電流制限要素)
SW1 スイッチング素子
Claims (5)
- 電源に接続され、当該電源の電源電圧から第1の直流電圧を生成する電源電圧入力部と、
前記第1の直流電圧を昇圧して第2の直流電圧を生成する昇圧動作を行い、前記第2の直流電圧を1乃至複数のLED素子からなる光源部に印加する昇圧チョッパ回路と、
電流制限要素およびスイッチング素子の並列回路で構成され、前記電源電圧入力部と前記昇圧チョッパ回路との間に介挿される電流調整部と、
前記スイッチング素子のオン・オフおよび前記昇圧動作を制御する制御部と、
前記光源部に過電流が供給される異常状態を検出する異常検出部とを備え、
前記制御部は、前記スイッチング素子を前記電源電圧の供給が開始されてから所定期間オフ状態に維持した後にオン状態に切り替え、前記異常検出部が前記異常状態を検出していない場合、前記スイッチング素子をオン状態に維持して前記昇圧動作を実行させ、前記異常検出部が前記異常状態を検出している場合、前記スイッチング素子をオフ状態に維持して前記昇圧動作を停止させることを特徴とするLED点灯回路。 - 前記異常検出部は、前記第2の直流電圧を検出する負荷電圧検出部を有し、前記負荷電圧検出部の検出結果が第1の閾値電圧以下である場合に前記異常状態を検出することを特徴とする請求項1記載のLED点灯回路。
- 前記異常検出部は、前記第1の直流電圧を検出する電源電圧検出部を有し、前記電源電圧検出部の検出結果が第2の閾値電圧以上である場合に前記異常状態を検出することを特徴とする請求項1または2記載のLED点灯回路。
- 前記制御部は、前記電源電圧検出部の検出結果が第3の閾値電圧以下である場合、前記昇圧動作を停止させることを特徴とする請求項3記載のLED点灯回路。
- 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のLED点灯回路と、当該LED点灯回路によって点灯される1乃至複数のLED素子からなる光源とを備えることを特徴とするLED光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012091002A JP2013218987A (ja) | 2012-04-12 | 2012-04-12 | Led点灯回路および、これを用いたled光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2013218987A true JP2013218987A (ja) | 2013-10-24 |
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ID=49590845
Family Applications (1)
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JP2012091002A Pending JP2013218987A (ja) | 2012-04-12 | 2012-04-12 | Led点灯回路および、これを用いたled光源装置 |
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JP (1) | JP2013218987A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015147513A1 (ko) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 주식회사 실리콘웍스 | 조명 장치 |
-
2012
- 2012-04-12 JP JP2012091002A patent/JP2013218987A/ja active Pending
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WO2015147513A1 (ko) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 주식회사 실리콘웍스 | 조명 장치 |
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