JP5379227B2 - イミダゾールカルボキサミド - Google Patents

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Description

本発明は、特定のイミダゾールカルボキサミド誘導体、その医薬組成物、それを使用する方法、およびそれを調製するためのプロセスを提供する。
L−グルタミン酸塩は、中枢神経系における主要な興奮性神経伝達物質であり、興奮性アミノ酸と呼ばれている。グルタミン酸受容体は、2つの主要なサブタイプ:リガンド開口型のイオンチャネル型受容体、およびGタンパク質共役7回膜貫通型代謝調節受容体(mGluR)から構成される。代謝調節型ファミリーは8つのメンバーを含み、配列類似性、シグナル変換、および薬理学に基づいて3つのグループに細分される。I型受容体(mGluRおよびmGluRならびにそれらのスプライス変異体)は、イノシトールリン酸加水分解物および細胞内カルシウムシグナルの生成物に陽性に結合される。II型受容体(mGluRおよびmGluR)ならびにIII型受容体(mGlu、mGlu、mGluおよびmGluR)は、アデニリルシクラーゼに陰性に共役され、アデニリルシクラーゼ活性を間接的に阻害することによって環状AMPレベルを調節する。mGlu受容体サブタイプは、中枢神経系において固有の発現パターンを有し、新規かつ選択的な薬剤の標的とされ得る。
特許文献1は、mGluR2受容体の増強剤およびCysLT1受容体のアンタゴニストとして特定のアセトフェノン誘導体化合物を開示しており、さらにその化合物を、鬱病、不安症および片頭痛を含む多くの状態の治療に有用と開示している。
特許文献2は、ロイコトリエンB4のアンタゴニストとして特定のアセトフェノン誘導体化合物を開示しており、さらにその化合物を、アレルギー、関節リウマチ、および炎症性大腸炎の治療に有用と開示している。
本発明の化合物は、特にmGluR、mGluR、mGluR、mGluRおよびmGluRに対して、II型代謝調節型受容体、特にmGluR受容体(mGluR)の選択的増強剤である。このように、それらは、大鬱病性障害を含む鬱病、全般性不安障害を含む不安症、および全般性不安障害と併存している大鬱病性障害を含む不安症と併存している鬱病(混合型鬱病不安性障害)などのmGluR受容体に関連する状態の治療に有用であると考えられている。
国際公開第2004/057869A1号 欧州特許出願第0516069号
従って、本発明はmGluRの増強剤である新規の化合物を提供し、それにより、上記の障害の治療に有用であると考えられる。このような新規の化合物は、副作用を伴わずに上記の受容体に関連する状態の安全かつ有効な治療の必要性を扱うことができる。
本発明は、式Iの化合物
Figure 0005379227
(式中、
は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルであり、
は、C−Cアルキル、クロロ、ブロモ、フルオロまたはトリフルオロメチルであり、
Aは、以下
Figure 0005379227
からなる群より選択され、
は、水素またはメチルであり、
は、水素またはC−Cアルキルであり、
は、水素、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロからなる群より選択される1つの置換基であるか、またはフルオロである2つの置換基である)
またはその薬理学的に許容可能な塩を提供する。
さらに、本発明は、本発明の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩、および薬理学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、治療に使用するための本発明の化合物またはその薬理学的に許容可能な塩を提供する。
さらに、本発明は、鬱病の治療に使用するための本発明の化合物またはその薬理学的に許容可能な塩を提供する。
さらに、本発明は、鬱病を治療するための医薬を製造するための本発明の化合物またはその薬理学的に許容可能な塩の使用を提供する。
さらに、本発明は鬱病を治療する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物またはその薬理学的に許容可能な塩の有効量を投与することを含む、方法を提供する。
式Iの特定の化合物は、Aが
Figure 0005379227
である化合物である。
式Iの特定の化合物は、式Iaの化合物
Figure 0005379227
(式中、
は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルであり、
は、C−Cアルキル、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、
は、水素またはメチルであり、
は、水素またはC−Cアルキルであり、
は、水素、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロからなる群より選択される1つの置換基であるか、またはフルオロである2つの置換基である)
またはその薬理学的に許容可能な塩である。
式IまたはIaの特定の化合物は、RがC−Cアルキルであるものである。
式IまたはIaの特定の化合物は、Rがトリフルオロメチルであるものである。
式IまたはIaの特定の化合物は、Rが水素であるものである。
式IまたはIaの特定の化合物は、RがC−Cアルキルであるものである。
式IまたはIaの特定の化合物は、Rが水素、メチルまたはメトキシであるものである。
式IまたはIaの特定の化合物は、
がC−Cアルキルであり、
がトリフルオロメチルであり、
が水素であり、
がC−Cアルキルであり、
が水素、メチルまたはメトキシであるものである。
式IまたはIaのより特定の化合物は、Rが水素であるものである。
式IまたはIaのより特定の化合物は、Rがメチルであるものである。
式IまたはIaのより特定の化合物は、Rがイソプロピルであるものである。
式IまたはIaのより特定の化合物は、
がイソプロピルであり、
がトリフルオロメチルであり、
が水素であり、
がメチルであり、
が水素であるものである。
式Iのより特定の化合物は、
がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチルまたはシクロペンチルメチルであり、
がメチル、トリフルオロメチルまたはブロモであり、
Aが以下
Figure 0005379227
からなる群より選択され、
が水素またはメチルであり、
が水素、メチル、エチルまたはイソプロピルであるものである。
式IまたはIaの好ましい化合物は、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−(3−ヒドロキシ−4−イロブチリル−2−トリフルオロメチル−1−フェノキシメチル)−ベンジルアミドまたはその薬理学的に許容可能な塩である。
式IまたはIaのより好ましい化合物は、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−(3−ヒドロキシ−4−イソブチリル−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジルアミドである。
本発明のさらなる実施形態は、式Iの化合物またはその薬理学的に許容可能な塩を調製するためのプロセスを含み、そのプロセスは、
A)RがC−Cアルキルである式Iの化合物
Figure 0005379227
について、R−イミダゾールカルボン酸(式中RはC−Cアルキルである)と式IIの化合物
Figure 0005379227
とをカップリングする工程、または
B)RがHである式Iの化合物について、式VIIIの化合物
Figure 0005379227
(式中、Pgはトリフェニルメチルなどのイミダゾール保護基である)を脱保護する工程を含み、
その後、式Iの化合物の薬理学的に許容可能な塩が必要とされる場合、それは、式Iの塩基性化合物と生理学的に許容可能な酸とを反応させることによって、または任意の他の従来の方法によって得られる。
本発明の化合物は、立体異性体として存在し得ることは理解される。全ての鏡像異性体、ジアステレオマー、およびそれらの混合物は本発明内に意図されるが、好ましい実施形態は単一のジアステレオマーであり、より好ましい実施形態は単一の鏡像異性体である。
本発明の化合物は互変異性型として存在してもよいことは理解される。互変異性型が存在する場合、各々の型およびそれらの混合物は本発明内に意図される。例えば、R基が水素である場合、式Iの化合物は、互変異性型IおよびIIに存在し得る。このように、R基が互変異性型Iとして水素である式Iの化合物は、互変異性型IIならびに型IおよびIIの混合物を含むことのいずれかを指すことは理解される。
Figure 0005379227
用語「薬理学的に許容可能な塩」とは、式Iの化合物の塩基性部分とともに存在する酸付加塩を含む。そのような塩は、当業者に公知であるHANDBOOK OF PHARMACEUTICAL SALTS:PROPERTIES,SELECTION AND USE,P.H.StahlおよびC.G.Wermuth(Eds.),Wiley−VCH,New York,2002に記載される薬理学的に許容可能な塩を含む。
薬理学的に許容可能な塩に加えて、他の塩が本発明内に含まれる。それらは、化合物の精製または他の薬理学的に許容可能な塩の調製における中間体として役立ち得るか、あるいは同定、特徴付け、または精製に有用である。
本発明の化合物は、mGluR受容体の増強作用が示される場合はいつでも有用であると予想される。特に、本発明の化合物は、大鬱病性障害を含む鬱病、全般性不安障害を含む不安症、および不安症と併存している鬱病(混合型鬱病不安症)の治療に有用であると予想される。従って、本発明の1つの特定の態様は、全般性不安障害と併存している大鬱病性障害を含む混合型鬱病不安症性障害の治療である。
本明細書に使用される場合、用語「患者」とは、哺乳動物などの温血動物を指し、ヒトを含む。
当業者は、現在症状を示している患者を、式Iの化合物の有効量で治療することによって鬱病性障害に影響を及ぼすことができることもまた認識される。従って、用語「治療」および「治療する」は、障害および/またはその症状の進行の遅延、遮断、抑制、制御または停止であり得る全てのプロセスを指すと意図されるが、必ずしも、全ての症状の完全な排除を示さなくてもよい。
当業者は、将来の症状の危険性のある患者を、式Iの化合物の有効量で治療することによって鬱病性障害に影響を及ぼすことができることもまた認識され、そのような予防的処置を含むことが意図される。
本明細書に使用される場合、用語、式Iの化合物の「有効量」とは、投与量が、本明細書に記載される鬱病性障害の治療において有効である量を指す。
担当の診断医は、従来の技術を使用し、同様の状況下で得られる結果を観察することによって有効量を容易に決定できる。式Iの化合物の投与量の有効量を決定する際に、限定されないが、投与される式Iの化合物、必要な場合、他の薬剤の同時投与、哺乳動物の種、その大きさ、年齢および全体的な健康、鬱病の関与または重症性の程度、個々の患者の反応、投与様式、投与される調製物の生物学的利用能の特性、選択される投与計画、他の併用薬の使用、および他の関連状況を含む、多くの要因が担当の診断医によって考慮される。
式Iの化合物の有効量は、約0.01ミリグラム/キログラム体重/日(mg/kg/日)〜約5mg/kg/日で変更することが予想される。好ましい量は当業者によって決定され得る。
本発明の化合物は、単独または医薬組成物の形態、すなわち、薬理学的に許容可能な担体または賦形剤と組み合わされて投与され得、その割合および性質は、選択される化合物の安定性を含む、溶解性および化学特性、投与の選択経路、ならびに標準的な薬務によって決定される。本発明の化合物はそれ自体有効であるが、結晶化、高い安定性などの便宜上のため、それらの薬理学的に許容可能な塩の形態で処方され、投与されてもよい。
このように、本発明は、式Iの化合物および薬理学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
製剤を調製する分野における当業者は、選択される化合物の特定の性質、治療される障害または状態、障害または状態の段階、および他の関連状況に依存する適切な形態および投与様式を容易に選択できる(REMINGTON:THE SCIENCE AND PRACTICE OF PHARMACY,19th Edition,Mack Publishing Co.(1995))。
ヒトmGluRにおけるインビトロ活性の機能
ラットグルタミン酸輸送体EAAT1(興奮性アミノ酸輸送体1)およびGα15サブユニットと共トランスフェクトされたヒトmGluR受容体を安定に発現する細胞株(例えば、Desai,Burnett,Mayne,Schoepp,Mol,Pharmacol.48,648−657,1995を参照のこと)をこれらの研究のために使用した。Gα15の発現は、このGi共役受容体が、ホスホリパーゼCと共役することを可能にし、蛍光分析によるカルシウム応答アッセイによって受容体活性化を測定する能力を生じる。細胞株を、5%の熱により不活性化され、透析されたウシ胎仔血清、1mMのピルビン酸ナトリウム、10mMのHEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)、1mMのL−グルタミン、および5μg/mlのブラストサイジンを補足した高グルコースおよび塩酸ピリドキシンを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に培養することによって維持した。コンフルエントな培養を、酵素を含まない解離溶液を用いて隔週で継代した。細胞をアッセイの24時間前に収集し、250μMのL−グルタミン(新しく加えた)のみを含む培地中で96ウェル、黒い壁のポリリシンでコーティングしたプレートに1ウェルあたり85K細胞にて分配した。
細胞内カルシウムレベルを、Fluorometric Imaging PlateReader(FLIPR,Molecular Devices,Union City,CA USA)を用いて化合物の添加前後にモニターした。アッセイバッファーは、20mMのHEPESを補足したHank’s Buffered Salt Solution(HBSS)から構成した。培地を取り除き、細胞を、25oCにて90分間、アッセイバッファー中で8μMのFluo−3AM(Molecular Probes,Eugene,OR,USA,F−1241;1ウェルにつき50μL)とともにインキュベートした。色素溶液を、プレートをタッピングすることによって除去し、新しいアッセイバッファー(1ウェルにつき50μL)と置き換えた。グルタミン酸塩アゴニストについての11点の用量反応曲線を生成する単一付加のFLIPRアッセイを各実験の前に実施した。結果を解析(GraphPad(登録商標)Prism v4,Graphpad Software,LaJolla,CA,USA)して、EC10反応を誘導するのに必要とされるグルタミン酸塩の濃度を算出した。
化合物を、25μM(アゴニスト様式)または12.5μM(増強剤様式)の最終濃度で開始する10点の濃度反応プロファイルを用いて2回付加FLIPRアッセイにおいて試験した。ジメチルスルホキシド(DMSO)の3倍連続希釈に続いて、アッセイバッファーの1回の希釈を行った。5秒間、細胞プレートの初期の蛍光読み取りを行った後、化合物(1ウェルにつき50μL)を細胞プレートに加えた。第2の付加を約90秒後に行うまで、アゴニスト活性を検出するために、データを、最初の30秒の間、1秒ごと、次いで3秒ごとに収集した。第2の付加は、10%のコントロール(EC10)を測定する反応を生成するアッセイバッファー(典型的に約1μM)中の100μLのグルタミン酸塩から構成した。第2の付加後、データを、約90秒の間、3秒ごとに収集した。
最大反応を、ECmax(100μMのグルタミン酸塩)によって誘導されるものと定義した。化合物の効果を、グルタミン酸塩の非存在下で測定した基礎蛍光について収集した相対蛍光ユニット(RFU)の最大マイナス最小のピーク高さとして測定した。決定は単一のプレートを用いて実施した。アゴニストの効果を、最大グルタミン酸塩反応に対して単独の化合物によって誘導される刺激の割合として定量化した。増強作用の効果を、ECmax反応に対するアゴニストEC10反応の増加の割合として定量化した。全てのデータを、4パラメーターロジスティック曲線フィッティングプログラム(ActivityBase(登録商標)v5.3.1.22,IBS,Alamenda,CA,USA)を用いて相対的なEC50値として計算した。
上記のアッセイにおいて、本明細書に例示される化合物はmGluRにおいて150nM未満のEC50を示す。例えば、実施例1の化合物は、mGluRにおいて測定された22.5nMのEC50を示す。これは、本発明の化合物がmGluR受容体の強力な増強剤であることを実証する。
ラットにおける陽性分化強化
低い割合の分化強化−72秒(DRL−72)スケジュールを、イミプラミン、フルオキセチン、パロキセチンおよび他のものを含む、臨床的に効果的な抗鬱剤についてのスクリーニングとして広範囲に使用した(Sokolowski JD,Seiden LS.1999.The behavioral effects of sertraline,fluoxetine,and paroxetine differ on the differential−reinforcement−of−low−rate 72−second operant schedule in the rat.Psychopharm(Berl).147(2):153−61)。このアッセイにおいて報告された種々の陽性結果は、ヒト臨床研究における作用の様々な機構を有する化合物もまた、このアッセイシステムにおいて効果的であることを示す。フルオキセチンなどのセロトニン再取り込み阻害剤の他に、イミプラミンまたはレボキセチンなどのノルエピネフリンの取り込みを阻害する化合物もまた、このアッセイにおいて陽性効果を生じることが見出されている。このように、動物における分化強化において陽性結果を示す化合物は、ヒトにおける鬱病を治療するのに有用であると考えられる。
雄のHoltzman Sprague−Dawleyラットを、水分制限し(試験期間後、1日あたり利用可能な水20’)、毎日60分の期間の間、各々の正確な反応のために0.025mlの水に4’’アクセスするためにレバーを押すように訓練する。全ての試験を平日のみに行う。レバーを押す訓練が成功した後、次いで、ラットを、DRL−24の秒スケジュールの下で反応するように義務付け、24秒で区切られる、レバーを押すことのみを強化する。DRL−24の秒スケジュールに対する安定な反応の際に、反応が約15%の効果で安定するまで、ラットをDRL−72の秒スケジュールで訓練する。具体的には、ラットに、以前の反応(IRT)の後、少なくとも72秒で放出する各反応についての強化因子を受容させる。IRTの72秒未満での反応は強化因子を受容させず、IRTの必要性は72秒まででリセットする。反応効果を、反応の総数で割られる強化反応の数として記録する。安定なベースライン反応が達成した後、10%以下の変動性で3つの連続した期間についての反応と定義し、試験の間、動物に開始する。動物は1週間につき、1回以下で薬物を受容する。収集したデータは放出される反応の数、受容される強化因子の数およびIRTを示す。陽性薬物効果は、全反応における減少、受容される強化因子の増加、IRT分布曲線の右側までの規則正しい移動を示し、動物が、スケジュールの刺激制御を損失せずにより効果的に約72秒の間隔があることを示す。
Figure 0005379227
上記のアッセイにおいて、実施例1の化合物は、10mg/kgの用量で受容される強化因子の増加および放出される反応の著しい減少を示す(表A)。これは、本発明の化合物が鬱病のインビボでのモデルにおいて有用であることを示す。
ラットにおけるストレス誘発性異常高熱の減衰
中核体温の上昇である、異常高熱は、ストレスに対する反応においてヒトを含む、多くの動物において正確に立証されている一般的な現象である。多くの不安性障害において、異常高熱は病変の一部として生じ、疾患の症状とみなされる。動物においてストレス誘発性異常高熱を減衰する化合物は、ヒトにおける不安性障害を治療するのに有用であると考えられる。
ストレス誘発性異常高熱を分析するための従来の方法で、かつ侵襲が最小限の方法は、直腸温度計を介して、体温、および体温のストレス誘発性による増加を測定することによる。275〜350gの体重の雄のFischer F−344ラット(Harlan,Indianapolis,IN,USA)を試験する。全ての動物を、自由に利用可能な食物および自動化された給水を有して個々に収容し、12時間の明/暗サイクルで維持する(06:00に点灯する)。動物を、明期間の間に実施する実験前に約12〜18時間絶食させる。1、3、10および30mg/kgの範囲の試験化合物(1%のカルボキシメチルセルロース、0.25%のポリソルベート80、0.05%の消泡剤に懸濁する)を含んで2mL/kgの用量容積でラットに経口投与する。前臨床モデルにおいて強力な精神安定剤用活性を示しているmGluRアンタゴニストMTEP(3−[(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)エチニル]ピリジン)を比較(10mg/kg、経口、水に溶解)として使用する。投与後すぐに、ラットをそれらの収容ケージに戻し、実験者が光を消し、部屋から出る。4時間の前処置の時間の残りの間、投与室を暗くする。
前処置の時間の後、ラットを明るく光をつけた隣接部屋に個々に入れて、ベースライン温度を、ミネラルオイルで潤滑化させた直腸プローブを挿入することにより決定する。体温を、PHYSITEMP RET−2(登録商標)ラット直腸プローブを備えるPHYSITEMP BAT−12(登録商標)Microprobe Thermometer(Physitemp Instruments Inc.,Clifton,NJ,USA)を用いて評価する。プローブを、コア体温(これは、ベースライン体温、摂氏温度T1である)を測定するために直腸に約2cm挿入する。10分後、第2の体温の測定を記録する(T2)。体温の差(T2−T1)を、ストレス誘発性異常高熱反応と定義する。化合物が、ビヒクル反応と比較して、ストレス誘発性異常高熱反応において35%の減少を生じる用量をT35用量と定義する。
上記のアッセイにおいて、実施例1の化合物は、T35用量=3.2mg/kgでストレス誘発性異常高熱の減少を生じる。これは、本発明の化合物が不安症のインビボでのモデルにおいて有用であることを示す。
式Iの化合物は、構造的に類似の化合物を生成するための化学分野において公知のプロセスを含むプロセスによって、または調製物および実施例に記載されるプロセスを含む本明細書に記載されるプロセスによって調製できる。本明細書に記載される新規のプロセスは、本発明の別の態様を与える。式Iの化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩、および式Iの化合物を製造するための新規の中間体を調製するためのプロセスは、本発明のさらなる特徴を与え、他に具体的に示さない限り、一般的なラジカルの意味が上の定義の通りである、以下の手順によって例示される。
Figure 0005379227
一般的に、式Iの化合物は式IIの化合物から調製できる。より具体的には、スキームAにおいて、式IIのアミンは、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中でイミダゾールカルボン酸、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよびカルボジイミド試薬に結合されて、式Iのアミド(式中、RはC−Cアルキルである)を得る。適切なカルボジイミド試薬としては、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩が挙げられる。Rが水素である式Iのアミドに関して、カップリングは、Rの水素がトリフェニルメチルなどの適切な保護基で置換されるイミダゾールカルボン酸で行われる。保護基の除去により、Rが水素である式Iのアミドを得る。
Figure 0005379227
式Iの化合物はまた、式IIIの化合物から調製できる。より具体的には、スキームBにおいて、式IIIのフェノールは、トリフェニルホスフィンなどの有機ホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピルなどの適切なアゾジカルボニル試薬の存在下で、XがOHである式IVの化合物と光延条件下で反応されて、式Iの化合物を得る。適切な溶媒としてはトルエンが挙げられる。あるいは、式Iの化合物は、炭酸リチウムなどの塩基およびDMFなどの適切な溶媒の存在下で、式IIIの化合物と、Xが離脱基である式IVの化合物とを反応することによって調製できる。適切な離脱基としては、ヨウ化物または臭化物などのハロゲン化物、およびメタンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステルが挙げられる。
Figure 0005379227
式IIの化合物は式VIIの化合物から調製できる。より具体的には、スキームCにおいて、Yがシアノまたはアジドメチルである式VIIの化合物は、適切な還元剤と反応されて、Yがアミノメチルである式VIIの化合物を得る。アミノメチル基の保護により、式VIの化合物を得て、続いてそれを、テトラヒドロフランなどの溶媒中で水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤と反応させて、式Vのヒドロキシル化合物を得る。さらに、式Vのヒドロキシル化合物は、式IIIの化合物と直接反応され得るか、または化合物IIIとの反応前に適切な離脱基に変換され得、スキームBに記載される式IIの化合物を得る。
以下の例示的な調製物および実施例において、以下の意味および略語が全体を通して使用される:DMSO、ジメチルスルホキシド(NMRに関する場合、過重水素化[−d]);MS、質量スペクトル;EtOAc、酢酸エチル;THF、テトラヒドロフラン;min、分;HPLC、高圧液体クロマトグラフィー;LC−MS、HPLC−質量分析、GC、ガスクロマトグラフィー;MeOH、メタノール;MTBE、メチルt−ブチルエーテル;SCX−2、陽イオン交換樹脂;mp、融点;およびNMR、核磁気共鳴分光法またはスペクトル。試薬は様々な市販の供給源から得た。溶媒は、一般に、減圧下で除去される(蒸発される)。一部の調製物において、示した収率は、蒸発または濾過によって分離され、さらに精製せずに直接使用される生成物についての代表的な粗収率である。HPLCは、Empowerバージョン2ソフトウェア;カラム:Chromolith Performance RP−18e,4.6×100mm;流速:5mL/分;勾配:1分間、10%溶媒A(アセトニトリル中に0.1%トリフルオロ酢酸)、90%溶媒B(水中に0.1%トリフルオロ酢酸)、4分にわたって80%溶媒Aまで直線的に増加、3分間、80%の溶媒Aで維持;検出器、PDA単一254チャネルを用いるWaters PDA996、を用いてWaters 600で実施される。
調製物1
1−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン
12Lモートンフラスコ内で室温にて、レゾルシノール(1010g,9.17mol)を三フッ化ホウ素エーテル(1.9L,15.0mol)中で混合し、機械的に撹拌する。混合物を塩化イソブチリル(880mL,8.37mol)の原液で添加漏斗を介して3時間にわたって処理し、次いで、室温にて一晩撹拌する。冷却オイルを約10kgの砕いた氷内に注ぎ、エチルエーテル(5L総量)で2回抽出する。有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして、濾過物を蒸発させて、標題の化合物(1636g,定量的収率)を赤みがかったオイルとして得る。HPLC R=4.29min;H NMR(CDCl)δ13.03(s,1H),7.69(d,J=12.0Hz,1H),6.4(m,2H),3.51(hept,J=8.0Hz,1H),1.23(d,J=8.0Hz,6H)。
以下の化合物は、調製物1の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物3
1−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン
Figure 0005379227
アルゴンガス下で室温にて、イソ吉草酸(5.10g,50mmol,5.5mL)をレゾルシノール(5.00g,45.4mmol)入りの三フッ化ホウ素エーテル(38.67g,272.5mmol,34.5mL)の混合物に一度に加える。反応混合物を90℃にて1.5時間加熱する。反応物を室温まで冷却し、冷却した反応物を20%酢酸ナトリウム水溶液に注ぎ、一晩撹拌する。水性混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩水で連続して冷却する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することにより、生成物(9.80g;50.5mmol,111%収率)を茶色がかったオイルとして得る。MS(m/z):195(M+1)。
以下の化合物は、調製物3の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物11
1−ブロモ−2,4−ビス−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンゼン
4−ブロモレゾルシノール(50g,265mmol)をトルエン(1L)中で撹拌し、tert−ブチルジメチルクロロシラン(90g,597mmol)および1H−イミダゾール(50g,734mmol)で処理する。加熱して6時間還流させ、室温にて一晩撹拌する。有機層を水で洗浄し、水酸化ナトリウム水溶液および塩水で希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発することにより、標題の化合物(88.3g,80%収率)を琥珀色のオイルとして得る。H NMR(CDCl)δ7.31(d,J=8.0Hz,1H),6.37(m,2H),1.04(s,6H),0.97(s,6H),0.24(s,3H),0.19(s,3H)。
調製物12
2−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチル−アセトアミド
Figure 0005379227
シクロプロパン酢酸(30g,300mmol)をジクロロメタン(1L)中で撹拌し、1,1’−カルボニルジイミダゾール(52.5g,324mmol)でゆっくりと処理する。室温にて2時間撹拌し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(30g,308mmol)の原液で一度に処理し、一晩撹拌する。混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出する。有機層を水、希塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発することにより、標題の化合物(38g,89%)を得る。H NMR(CDCl)δ3.66(s,3H),3.18(s,3H),2.35(d,J=8.0Hz,2H),1.08(m,1H),0.54(m,2H),0.16(m,2H)。
調製物13
2−シクロプロピル−1−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−エタノン
1−ブロモ−2,4−ビス−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンゼン(100g,240mmol)をジエチルエーテル(1L,無水)中で−60℃にて撹拌し、1.7Mのtert−ブチルリチウム入りペンタン(290mL,493mmol)で添加漏斗を介して10分間にわたって処理する。15分撹拌し、次いで、2−シクロプロピル−N−メトキシ−N−メチル−アセトアミド(34g,237mmol)入りの最小量のエチルエーテルで処理する。冷却槽を除去し、1時間撹拌し、1Nの塩酸水溶液(100mL)で処理し、更に1時間撹拌する。層を分離し、有機層を1N塩酸水溶液(100mL)と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残留物をテトラヒドロフラン(1L)中に溶解し、1Nテトラブチルフッ化アンモニウム溶液入りのテトラヒドロフラン(500mL,500mmol)で処理し、3時間撹拌する。混合物を120mLの5N塩酸を含む1Lの水に注ぎ、層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発する。残留物を25%酢酸エチル入りヘキサンで溶出するシリカゲル(75Lカラムに取り付けられたBiotage(登録商標)Radial Compression)でクロマトグラフすることにより、標題の化合物(43g,94%収率)を単離する。H NMR(CDCl)δ12.83(s,1H),7.60(d,J=8.0Hz,1H),6.39(m,2H),5.98(s,1H),2.80(d,J=4.0Hz,2H),1.13(m,1H),0.60(m,2H),0.22(m,2H)。
調製物14
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン
1−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(818g,4.54mol)入りのエタノール(3L)と水(6L)の懸濁物を、2つの別個の22Lモートンフラスコ内で機械的に撹拌する。各懸濁物をヨウ素酸カリウム(170g,794mmol)とヨード(410g,1.62mol)で処理し、室温にて一晩撹拌する。混合物を水(2L)で希釈し、5N塩酸の追加によりpH4に調節し、次いで、4Lの酢酸エチルで2回抽出する。有機層を1回、希亜硫酸水素ナトリウム水溶液と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、両方の濾過物を混合し、2.6Kgの黒色固体まで蒸発する。500g量の固体を、80%ジクロロメタン入りヘプタンで溶出する3.5Kgのシリカゲル上でクロマトグラフすることにより、標題の化合物(1357g,49%収率)を約97%の純度(HPLCでは3%の3,5−ジヨード類似体で97%の純度を示し、LCMSでは両方を確認)にて得る。HPLC R=4.75min;H NMR(CDCl)δ14.07(s,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),6.62(d,J=8.0Hz,1H),6.02(s,1H),3.53(hept,J=8.0Hz,1H),1.24(d,J=8.0Hz,6H);MS(m/z):307.0(M+1)。
調製物15
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ヨード−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン
Figure 0005379227

ヨード(4.99g,19.7mmol)およびヨウ素酸カリウム(2.16g,10.1mmol)を、12,4−ジヒドロキシ−フェニル−3−メチル−ブタン−1−オン(9.80g,50.5mmol)入りのエタノール(50mL)と水(80mL)の溶液に室温にて追加する。反応物を一晩激しく撹拌する。反応物を水で希釈し、混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を混合し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することにより、生成物(15.00g,46.9mmol,93%収率)をオイルとして得る。MS(m/z):321(M+1)。
以下の化合物は、調製物15の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227

Figure 0005379227
調製物27
1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン
22Lモートンフラスコ内で、1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(1357g,4.43mol)、臭化ベンジル(1345ml,11.28mol)、および、炭酸セシウム(2460g,7.55mol)をジメチルホルムアミド(12L)中で混合し、室温にて一晩撹拌する。塩を濾過し、濾過物を濃縮する(8Lのジメチルホルムアミドを蒸発する)。残留物を塩と混合し、水(10L)で希釈し、2:1酢酸エチル/トルエン(2×6L)で抽出する。抽出物を水(3×4L)、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発する。得られた固体を9Lの10%酢酸エチル入りヘキサン中で1時間撹拌し、濾過し、固体をヘキサンで洗浄し、空気乾燥させることにより、標題の化合物(1710g,79%収率)をオフホワイト固体として得る。HPLC R=6.60min;H NMR(DMSO−d)δ7.61(d,J=8.0Hz,1H),7.4(m,10H),6.99(d,J=8.0Hz,1H),5.27(s,2H),4.84(s,2H),3.43(hept,J=8.0Hz,1H),0.99(d,J=8.0Hz,6H)。
調製物28
1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−ヨード−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン
Figure 0005379227

アルゴンガス下で室温にて、臭化ベンジル(17.63g,103.1mmol,12.3ml)および炭酸セシウム(30.53g,93.7mmol)を、1−(2,4−ジヒドロキシ−3−ヨード−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン(15.00g,46.9mmol)入り無水ジメチルホルムアミド(120ml)溶液に追加する。反応物を室温にて一晩撹拌する。混合物を濾過し、濾過物を減圧下でオイルまで濃縮する。オイルをエーテルと水の間で分離する。有機層を分離し、水層をエーテル(2×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮することにより、赤みがかったオイル(22.5g,45mmol,96%収率)を得る。MS(m/z):501(M+1)。
以下の化合物は、調製物28の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物40
1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン
22Lモートンフラスコ内で、1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(1500g,3.08mol)をジメチルホルムアミド(11L)中で撹拌し、メチルジフルオロ(フルオロスルフォニル)アセテート(1622g,8.44mol)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(1475mL,8.47mol)、およびヨウ化銅(I)(890g,4.67mol)で処理する。ガラスフリット窒素注入チューブを介して1時間脱ガス化し、次いで、80℃まで17時間加熱し、室温にて週末にわたって撹拌する。溶液を塩から濾過し、濾過物を減圧下で濃縮する(約10Lの溶媒を除去する)。塩を酢酸エチル(4L)で洗浄し、洗浄物を濃縮された残留物と混合し、混合物を22L分液漏斗へ移動する。混合物を更にトルエン(2L)で希釈し、水酸化アンモニウム(500mL,濃度)と塩化アンモニウム(250g)を含む水(8L)で洗浄する。層を分離し、水層を2:1酢酸エチル/トルエン(6L)で抽出する。有機層を合わせ、水酸化アンモニウム(500mL,濃度)および塩化アンモニウム(250g)を含む水(4L)と、水(4L)と、飽和塩化ナトリウム水溶液(4L)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして、濾過物を蒸発することにより、標題の化合物(1460g,99%収率)を赤みがかったオイルとして得る。HPLC R=6.51min;H NMR(DMSO−d)δ7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.4(m,11H),5.31(s,2H),4.81(s,2H),3.38(hept,J=8.0Hz,1H),1.00(d,J=8.0Hz,6H);19F NMR(DMSO−d)δ−54.40。
あるいは、調製物40の化合物を、ヘキサメチルリン酸トリアミドとジメチルホルムアミドとを置換することにより、調製してもよい。
調製物41
1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン
Figure 0005379227

メチルジフルオロ(フルオロスルフォニル)アセテート(23.32g,121.4mmol,15.4mL),ヨウ化銅(I)(12.85g,67.5mmol)を、1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−ヨード−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン(22.5g,45mmol)入りのジメチルアセトアミド(158mL)およびヘキサメチルリン酸トリアミド(22mL)の溶液に追加する。反応混合物をアルゴンに通して5分間、泡立てる。反応混合物を80℃にて一晩加熱する。室温まで冷却し、固体を濾過し、エーテルで洗浄する。濾過物を分液漏斗に移動し、エーテル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩水で連続的に洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、暗色オイルとしての標題の化合物(19.1g,38.9mmol,86%収率)まで濃縮する。MS(m/z):465(M+23)。
以下の化合物は、調製物41の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227

Figure 0005379227
調製物53
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン
1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(1460g,3.07mol)を、ジメチルスルフィド(8L,108.81mol)中で撹拌し、メタンスルホン酸(2.5L,38.13mol)で処理し、次いで、一晩静かに還流させる。混合物を33℃まで冷却し、砕いた氷(約6Kg)で、混合物の還流が起きない状態を維持する割合にて処理する。混合物を分液漏斗へ移動し、層を分離し、水層を酢酸エチル(6L)で抽出する。有機層を水(4L)と飽和塩化ナトリウム溶液(4L)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、茶色固体まで蒸発する。固体をトルエン(4L)から再結晶化して、527gの1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オンを黄褐色固体(3つの収集物)として得る。濾過物を380gのブラックグリッティオイルまで濃縮し、シリカゲルのパッドを通して濾過することにより、216gの黄色固体を得る。この固体を、トルエンから再結晶化して、69gの更なる物質を得る。全てのロットを混合し、標題の化合物(596g,78%収率)を得る。HPLC R=4.98min;H NMR(DMSO−d)δ14.15(s,1H),11.70(s,1H),8.06(d,J=8.0Hz,1H),6.57(d,J=8.0Hz,1H),3.62(hept,J=8.0Hz,1H),1.11(d,J=8.0Hz,6H);19F NMR(DMSO−d)δ−54.50;MS(m/z):249.0(M+1)。
調製物54
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン
Figure 0005379227

アルゴンガス下で室温にて、メタンスルホン酸(41mL)を1−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン(19.1g,38.9mmol)入りのジメチルスルフィド(146mL)に加える。反応混合物を加熱して一晩静かに還流させる。反応混合物を氷水で急冷し、1時間撹拌する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、粗オイルを得る。得られた粗オイルを、25%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(5.3g,20.2mmol,52%収率)を黄褐色固体として得る。MS(m/z):263(M+1)。
以下の化合物は、調製物54の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227

Figure 0005379227
調製物65
シクロプロピル−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
(2,4−ビス−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロプロピル−メタノン(881mg,1.86mmol)を無水テトラヒドロフラン(15mL)中で溶解し、パラジウム炭素(594mg,557μmole)を加える。脱ガス化(3×)し、水素雰囲気下で138kPa(ゲージ)にて4時間水素化する。反応混合物をフィルタセルで濾過し、濃縮して、粗い標題の化合物(470mg,1.91mmol)を得る。MS(m/z):245(M−1)。
調製物66
1−(3−ブロモ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−エタノン
Figure 0005379227
窒素雰囲気下で−30℃にて、1−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−エタノン(20g,82mmol)をジクロロメタン(500mL)中で撹拌する。三臭化ホウ素(30mL,318mmol)で処理し、室温にて一晩撹拌する。混合物を砕いた氷に注ぎ、1時間撹拌する。ジクロロメタンで2回抽出し、有機層を水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして、濾過物を蒸発する。2:1ジクロロメタン/ヘキサンで溶出するシリカゲル上で残留物をクロマトグラフして、標題の化合物(13.8g,74%収率)をオフホワイト粉末として得る。H NMR(CDCl)δ13.5(s,1H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),6.62(d,J=8.0Hz,1H),6.20(s,1H),2.60(s,3H)。
以下の化合物は、調製物66の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物70
(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 0005379227
1.0Mの水素化アルミニウムリチウム入りのテトラヒドロフラン(8L)の溶液を、4口の22L丸底フラスコ内で撹拌し、40℃まで加熱し、4−シアノ安息香酸(350g,2.36mol)の原液で25gずつ、60℃以下の温度を維持する割合で処理する。混合物を室温にて一晩撹拌し、約5℃まで氷槽で冷却し、水(304mL)と15%水酸化ナトリウム水溶液(304mL)と水(912mL)で、全て添加の間、25℃以下の温度を維持する割合で処理する。氷槽を除去し、約1時間撹拌し、次いで、濾過し、ケーキをテトラヒドロフラン(2L)で洗浄する。濾過物で硫酸マグネシウム乾燥させ、濾過し、そして、濾過物を二炭酸ジ−tert−ブチル(576g,2.59mol)で処理する。室温にて一晩撹拌し、次いで、エチルエーテル(7.5L)で希釈し、塩水(2×2L)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして、濾過物をオフホワイト固体まで蒸発する。固体を酢酸エチル(1L)およびヘキサン(8L)中でスラリーにし、濾過して、標題の化合物(457g,82%収率)をオフホワイト固体として得る。H NMR(CDCl)δ7.30(ABq,J=12.0,8.0Hz,4H),4.8(bs,1H),4.68(bs,2H),4.31(d,J=4Hz,2H),1.7(bs,1H),1.46(s,9H)。
調製物71
2−クロロ−4−メチル−安息香酸メチルエステル
4N塩化水素入り1,4−ジオキサン(20mL,80mmol)を2−クロロ−4−メチル安息香酸(5.0g,29.3mmol)入りメタノール(60mL)に加える。反応混合物を室温にて週末にわたって撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間に分離する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標題の化合物(4.7g,25.5mmol)を茶色がかったオイルとして得る。
以下の化合物は、調製物71の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物74
4−ブロモメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル
Figure 0005379227
過酸化ベンゾイル(308mg,1.27mmol)をメチル−3−クロロ−4−安息香酸メチル(4.7g,25.5mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(4.98g,28.00mmol)入りの無水四塩化炭素(100mL)の混合物に加える。反応混合物を4時間還流させ、室温まで冷却する。反応混合物を濾過し、濾過物を濃縮して、標題の化合物(7.6g,28.8mmol)を粗オイルとして得る。MS(m/z):264(M+1)。
以下の化合物は、調製物74の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物78
4−アジドメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル
Figure 0005379227
アルゴンガス下で室温にて、アジ化ナトリウム(2.44g,37.49mmol)を粗4−ブロモメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(7.6g,28.84mmol)入り無水ジメチルホルムアミド(100mL)中に加える。反応混合物を50℃にて一晩撹拌する。反応混合物を水で急冷し、エーテル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、粗生成物(5.8g,25.7mmol)を得る。
以下の化合物は、調製物78の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物83
4−アミノメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル
Figure 0005379227
トリフェニルホスフィン(30.3g,115mmol)を粗4−アジドメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(5.8g,25.7mmol)入りのテトラヒドロフラン(152mL)および水(4.6mL)に加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物を1N塩酸と酢酸エチルとの間に分離する。有機層を分離し、有機層を水で洗浄する。水層を合わせ、酢酸エチルで洗浄し、次いで、1N水酸化ナトリウムで中和する。得られた水性混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、粗い標題の化合物(2.2g,11.0mmol)を得る。MS(m/z):200(M+1)。
以下の化合物は、調製物83の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物86
4−アミノメチル−3−メトキシ−安息香酸メチルエステル
Figure 0005379227

4−アジドメチル−3−メトキシ−安息香酸メチルエステル(4.1g,18.5mmol)およびパラジウム炭素(4.9g,4.63mmol)入りのエタノール(200mL)の混合物を、水素雰囲気下で345KPaにて24時間、室温にて水素化する。反応混合物を珪藻土で濾過し、濾過物を濃縮して粗い標題の化合物(2.9g,14.9mmol)を得る。MS(m/z):196(M+1)。当該化合物をそのまま次の工程に使用する。
以下の化合物は、調製物86の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物88
(4−アミノメチル−3−フルオロ−フェニル)−メタノール
1M水素化アルミニウムリチウム入りテトラヒドロフラン(121mL,121mmol)を、無水テトラヒドロフラン(100mL)にアルゴンガス下で加える。反応混合物を40℃まで加熱し、4−シアノ−3−フルオロ安息香酸(5.0g,30.28mmol)を1時間にわたって少量ずつ加える。反応混合物を40℃にて4時間撹拌し、次いで、室温にて一晩撹拌する。反応混合物を0℃まで冷却し、水(5mL)と15%水酸化ナトリウム水溶液(17mL)と水(5mL)を連続的に添加することで急冷する。混合物を室温まで温め、1時間撹拌する。沈殿物を珪藻土で濾過し、濾過物を濃縮して標題の化合物(4.4g,28.4mmol)を得る。
調製物89
4−アミノメチル−3−メチル−安息香酸メチルエステル
パラジウムアセテート(1.5g,6.5mmol)と、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(4.4g,7.9mmol)と、4−ブロモ−2−メチル−ベンゾニトリル(12.5g,64mmol)と、メタノール(159ml)と、アセトニトリル(240ml)と、トリエチルアミン(46ml)を、Parr(登録商標)オートクレーブに加える。オートクレーブを密封し、N(6×)でパージし、一酸化炭素(6×)でパージし、一酸化炭素(862KPa)で加圧する。反応物を100℃にて24時間加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、濾過する。濾過物を濃縮する。残留物(41g)をメタノール(1L)中に再溶解する。7Nアンモニア入りメタノール(428mL)およびラネーニッケル(8ml)を加える。窒素ガス(3×)でパージし、水素ガス(3×)でパージし、水素ガスで419KPaまで加圧する。それを40℃にて18時間加熱する。室温まで冷却し、反応混合物を濾過する。濾過物を濃縮して、粗い標題の化合物(16.8g)得る。
調製物90
4−シアノ−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル
4N塩酸塩入り1,4−ジオキサン(100mL,400mmol)を、4−シアノ−2−フルオロ−安息香酸(10.0g,60.5mmol)入りメタノール(100mL)に加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を濃縮する。残留物を20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(6.8g,38.0mmol)を得る。
調製物91
4−アミノメチル−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル
ラネーニッケル入りのエタノール(1.2g,1.2ml)のスラリーを、4−シアノ−2−フルオロ−安息香酸メチルエステル(5.8g,30.0mmol)入りの2Nアンモニア入りメタノール(580mL)に加える。窒素ガス(3×)でパージし、水素ガス(3×)でパージし、水素ガスで419KPaまで加圧する。反応物を40℃にて18時間加熱する。室温まで冷却し、反応混合物を濾過する。濾過物を濃縮して、粗い標題の化合物(6.9g,99%)を得る。MS(m/z):184(M+1)。
調製物92
4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−2−クロロ−安息香酸メチルエステル
Figure 0005379227
二炭酸ジ−tert−ブチル(2.65g,12.1mmol)を、4−アミノメチル−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(2.2g,11.0mmol)入りのtert−ブタノール(100mL)に加える。反応混合物を50℃にて4時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルとの間に分離する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標題の化合物(3.2g,10.7mmol)を得る。MS(m/z):322(M+23)。
以下の化合物は、調製物92の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物100
4−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−3−メチル−安息香酸メチルエステル
60%水素化ナトリウム分散物入りオイル(472mg,11.81mmol)を4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−3−メチル−安息香酸メチルエステル(3.0g,10.74mmol)入り無水ジメチルホルムアミド(50mL)に、0℃にてアルゴンガス下で少しずつ加える。完全に添加を終えた後、反応混合物を15分、0℃にて撹拌する。ヨウ化メチル(735μL,11.8mmol)を反応混合物に加える。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残留物を25%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物を得る。MS(m/z):316 M+23)。
調製物101
(3−クロロ−4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 0005379227
1M水素化アルミニウムリチウム入りテトラヒドロフラン(32mL,32mmol)を無水テトラヒドロフラン(240mL)に、室温にてアルゴンガス下で加え、0℃まで冷却し、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(3.2g,10.7mmol)入りテトラヒドロフラン(120mL)の溶液をゆっくりと加える。反応混合物を0℃にて45分攪拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残留物を35%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(2.1g,7.7mmol)を得る。MS(m/z):294(M+23)。
以下の化合物は、調製物101の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物109
(3−ヨードメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ポリスチレン結合トリフェニルホスフィン(4.27g,12.8mmol)およびイミダゾール(0.86g,12.7mmol)入りジクロロメタン(45mL)を攪拌する。(3−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.70g,6.1mmol)入りジクロロメタン(45mL)の溶液を加える。ヨウ素(3.22g,12.7mmol)を3回に分けて加える。16時間攪拌する。珪藻土のパッドで濾過する。チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄する。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過し、濃縮する。残留物を25%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフすることにより、標題の化合物(2.53g,7.3mmol)を得る。
調製物110
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸メチルエステル
3−アミノメチル−安息香酸メチルエステル塩酸塩(2.13g,10.6mmol)を、ジクロロメタン(200mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)の混合物中で攪拌する。二炭酸ジ−tert−ブチル(2.76g,12.7mmol)を加え、2時間攪拌する。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過し、濃縮する。残留物を20〜30%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(2.8g,100%)を得る。
調製物111
3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸メチルエステル(2.80g,10.6mmol)をジメチルホルムアミド(60mL)中に溶解する。60%水素化ナトリウム分散物をオイル(0.52g,13mmol)に加える。1時間攪拌する。ヨウ化メチル(0.81mL,13mmol)を加え、更に1時間攪拌する。反応物を水で急冷し濃縮する。残留物を酢酸エチルと水との間に分離する。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過し、濃縮する。残留物を、15〜25%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(1.70g,57%)を得る。
調製物112
(3−ヒドロキシメチル−ベンジル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 0005379227

3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−安息香酸メチルエステル(1.70g,6.1mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)中に0℃にて溶解する。1Mの水素化アルミニウムリチウム入りテトラヒドロフラン(8mL,8mmol)の溶液を滴下し、2時間攪拌する。反応物を水(3mL)と、5N水酸化ナトリウム水溶液(3mL)と、更なる水(9mL)で急冷し、濾過し、濃縮する。残留物を40〜60%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して、標題の化合物(1.42g,93%)を得る。
調製物113
6−ヒドロキシメチル−ニコチン酸メチルエステル
2,5−ピリジンジカルボン酸ジメチルエステル(15g,76.8mmol)と、塩化カルシウム(34.12g,307.4mmol)と、エタノール(100mL)と、テトラヒドロフラン(100mL)を、反応フラスコ内に加える。混合物を0℃まで冷却する。水素化ホウ素ナトリウム(3.49g,92.3mmol)を反応混合物にゆっくりと加える。反応混合物の温度を0℃に維持し、混合物を7時間攪拌する。固体を濾過により除去する。混合物を氷上に注ぐ。ジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させる。減圧下で溶媒を除去し、9.6g(75%収率)の6−ヒドロキシメチル−ニコチン酸メチルエステルの粗生成物を得る。MS(m/z):168.3(M+1)。
調製物114
6−クロロメチル−ニコチン酸メチルエステル
6−ヒドロキシメチル−ニコチン酸メチルエステル(9.6g,57.4mmol)およびジクロロメタン(200mL)をフラスコに加え、0℃まで冷却する。塩化チオニル(10.25g,86.14mmol)を加える。混合物を室温にて1時間攪拌する。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗6−クロロメチル−ニコチン酸メチルエステル(13g,102%収率)を黄色固体として得る。MS(m/z):223(M+1)。
調製物115
6−アジドメチル−ニコチン酸メチルエステル
6−クロロメチル−ニコチン酸メチルエステル(9.1g,40.98mmol)およびジメチルスルホキシド(100mL)をフラスコに加え、0℃まで冷却する。アジ化ナトリウム(4g,61.47mmol)および炭酸ナトリウム(13g,122.9mmol)を反応混合物に加える。混合物を室温までゆっくりと温める。1時間室温にて攪拌する。水(100mL)を混合物に加える。ジエチルエーテル(100mL×3)で抽出する。有機層を水と塩水で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で除去して、生成物(6.8g,86%収率)を淡黄色オイルとして得る。MS(m/z):193.3(M+1)。
調製物116
6−アミノメチル−ピリジン−3−イル−メタノール
6−アジドメチル−ニコチン酸メチルエステル(2.3g,11.97mmol)およびテトラヒドロフラン(100mL)をフラスコに加え、0℃まで冷却する。1M水素化アルミニウムリチウム溶液入りテトラヒドロフラン(17.95mL,17.95mmol)をゆっくりと加える。混合物を30分攪拌する。反応物を氷で急冷する。10mLの飽和ロッシェル塩溶液を加える。30分撹拌する。濾過し、溶媒を減圧下で除去して、6−アミノメチル−ピリジン−3−イル−メタノール(1.6g,97%収率)を黄色オイルとして得る。
調製物117
5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
6−アミノメチル−ピリジン−3−イル−メタノール(1.6g,11.58mmol)およびテトラヒドロフラン(50 mL)をフラスコに加える。次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.79g,17.3mmol)を反応混合物に加える。30分撹拌する。濃縮して残留物を得る。生成物を、メタノール入りのジクロロメタン(95:5〜9:1)で溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルメチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.03g,73%)を得る。MS(m/z):239.3(M+1)。
調製物118
(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
二炭酸ジ−tert−ブチル(15.3g,70.0mmol)を3−クロロ−4−メチルベンジルアミン(9.9g,63.6mmol)入りtert−ブチルアルコール(250mL)に室温にて加える。室温にて2時間撹拌し、50℃にて3時間加熱する。反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルとの間に分離する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標題の化合物(16.2g,63.3mmol)を得る。MS(m/z):278(M+23)。
調製物119
(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−ジカルバミン酸ジ−tert−ブチルエステル
二炭酸ジ−tert−ブチル(7.51g,34.4mmole)と、ジイソプロピルエチルアミン(6.0mL,34.41mmol)と、ジメチルアミノピリジン(382mg,3.13mmol)を、(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(8.0g,31.3mmol)入り無水ジクロロメタン(150mL)に室温にて加える。反応物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間に分離する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残留物を15%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(3.3g,9.27mmol)を得る。MS(m/z):378(M+23)。
調製物120
(4−ブロモメチル−3−クロロ−ベンジル)−ジカルバミン酸ジ−tert−ブチルエステル
Figure 0005379227
過酸化ベンゾイル(34mg,140mmol)を、(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−ジカルバミン酸ジ−tert−ブチルエステル(1.0g,2.8mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(550mg,3.1mmol)入りの無水四塩化炭素(22mL)の混合物に、室温にてアルゴンガス下で加える。反応混合物を4時間還流させ、室温まで一晩冷却する。反応混合物を濾過し、濾過物を濃縮する。残留物を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して、標題の化合物(614mg)を得る。MS(m/z):457(M+23)。
調製物121
1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
トリエチルアミン(1.88mL,13.48mmol)を、メチル−4−イミダゾールカルボキシレート(1.0g,7.93mmol)およびトリフェニルメチルクロリド(2.43g,8.72mmol)入り無水アセトニトリル(25mL)の混合物に、10分にわたって室温にて加え、一晩撹拌する。水で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層合わせ、1N塩酸溶液と、水と、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と、塩水で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標題の化合物1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(2.8g,7.60mmol)を得る。
調製物122
1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
1N水酸化ナトリウム(22.8mL,22.8mmol)を、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(2.8g,7.60mmol)入りテトラヒドロフラン(20mL)およびメタノール(20mL)に室温にて加える。反応混合物を室温にて5時間撹拌する。反応混合物を5N塩酸水溶液でpHを約6まで酸性にする。固体を濾過し乾燥させることにより、標題の化合物(2g,5.64mmol)を白色固体として得る。
調製物123
1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル
水素化ナトリウム(ミネラルオイル中に2.87g,71.7mmol,60%)を少しずつ10分にわたって、冷却された(0℃)の1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(6.03g,47.8mmol)入りのジメチルホルムアミド(150ml)の溶液に加える。冷却槽を除去し、室温にて4.5時間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化イソプロピル(8.94g,52.6mmol)を10分にわたって滴下する。冷却槽を除去し、室温にて20時間撹拌する。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することにより、オイルを得る。オイルを25%アセトン/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、生成物(1.41g,8.4mmol,17%収率)をオイルとして得る。M/S(m/z):169(M+H)。
調製物124
1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(1.06g,25.1mmol)入りの水(8ml)の溶液を、1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.41g,8.38mmol)入りのメタノール(10ml)およびテトラヒドロフラン(8ml)の溶液に加える。室温にて20時間撹拌する。濃縮して固体を得る。固体を少量の水に溶解し、5N塩酸でpH4に調節する。水層を酢酸エチルで洗浄し、次いで、水層を濃縮して、粗生成物(2.09g)を固体として得る。MS(m/z):155(M+H)。
調製物125
{4−[3−ヒドロキシ−4−(3−メチル−ブチリル)−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 0005379227
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−メチル−ブタン−1−オン(2g,7.63mmol)と、(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.99g,8.39mmol)と、トリフェニルホスフィン(2.20g,8.39mmol)入りの無水トルエン(125mL)を、室温にてアルゴンガス下で混合する。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.70g,8.39mmol,1.7mL)を30分にわたってゆっくりと加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を、25%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、生成物(1.5g,3.12mmol,41%収率)を白色固体として得る。MS(m/z):480(M−1)。
以下の化合物は、調製物125の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
Figure 0005379227
Figure 0005379227
調製物150
[3−クロロ−4−(3−ヒドロキシ−4−イソブチリル−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジル]−ジカルバミン酸ジ−tert−ブチルエステル
Figure 0005379227
粗(4−ブロモメチル−3−クロロ−ベンジル)−ジカルバミン酸ジ−tert−ブチルエステル(614mg)を、1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(385mg,1.55mmol)入りの無水ジメチルホルムアミド(25mL)の溶液に加える。炭酸リチウム(219mg,2.97mmol)を、反応混合物に加え、60℃にて20時間加熱する。室温まで冷却し、反応混合物を濾過する。濾過物を水中で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残留物を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、標題の化合物(320mg)を得る。この化合物は未だ不純物を含む。MS(m/z):500(M−COCO)。
以下の化合物は、調製物150の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
調製物152
1−[4−(4−アミノメチル−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル]−2−メチル−プロパン−1−オン塩酸塩
Figure 0005379227
1−(2,4−ジヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(211g,850.1mmol)と、(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(195g,821.8mmol)と、トリフェニルホスフィン(212g;808.3mmol)入りのトルエン(9L)の溶液を、22Lモートンフラスコに2つに分けて機械的に撹拌する。溶液をジイソプロピルアゾジカルボキシレート(183mL,923mmol)で60分にわたって処理し、次いで、週末にわたって室温にて撹拌する。溶液を混合し、茶色オイルまで蒸発する。オイルを1,4−ジオキサン(8L)に溶解し、4N塩化水素溶液入り1,4−ジオキサン(3L,12mole)で処理し、92℃まで6時間加熱する(52℃の加熱期間にてガス発生および沈殿が見られる)。室温まで冷却し、得られた固体を濾過し、ジオキサンと、30%ジオキサン入りヘキサンと、ヘキサンで洗浄して、標題の化合物(510g,78%収率)を黄褐色固体として得る。HPLC Rt=4.71min;H NMR(DMSO−d)δ14.00(s,1H),8.4(bs,3H),7.50(ABq,J=12.0,8.0Hz,4H),6.92(d,J=8.0Hz,1H),5.37(s,2H),4.0(m,2H),3.73(hept,J=4.0Hz,1H),1.12(d,J=4.0Hz,6H);19F NMR(DMSO−d)δ−54.10;MS(m/z):368.0(M+1)。
調製物153
1−[4−(4−アミノメチル−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル]−3−メチル−ブタン−1−オン塩酸塩
Figure 0005379227
4M塩化水素入り1,4−ジオキサン(25mL)を、{4−[3−ヒドロキシ−4−(3−メチル−ブチリル)−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.4g,2.91mmol)入りの無水1,4−ジオキサン(25mL)の混合物に加え、反応物を50℃にて1.5時間加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過することにより、生成物(934mg,2.24mmol,77%収率)を白色固体として得る。
以下の化合物は、調製物153の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
Figure 0005379227
Figure 0005379227
調製物180
1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−[4−(3,3−ジメチル−ブチリル)−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(63.8mg;417μmol)と、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(148mg,417μmol)と、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(79.9mg,417μmol)を、無水アセトニトリル(7mL)に加える。反応混合物を室温にて1時間撹拌する。次いで、1−[4−(4−アミノメチル−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−1−オン塩酸塩(150mg,347μmol)およびトリエチルアミン(97μL,695μmol)を加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応物を水および固体で急冷し、固体を濾過し、乾燥させて、標題の化合物(220mg,301μmol)を得る。MS(m/z):730(M−1)。
調製物181
4−(アミノメチル)フェニルメタノール塩酸塩
4N塩化水素入り1,4−ジオキサン(25mL)を、(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.0g,12.6mmol)入り1,4−ジオキサン(25mL)の溶液に加える。反応混合物を50℃にて1時間加熱する。固体を濾過し、固体を酢酸エチルで洗浄して、標題の化合物(2.1g,12.1mmol)を得る。
調製物182
N−(4−(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
Figure 0005379227
1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4.0g,31.67mmol)と、1-(3-ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(6.6g,34.5mmol)と、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(5.29g,34.5mmole)入りの無水アセトニトリル(150mL)の混合物を、室温にて1時間撹拌する。反応混合物に(4−アミノメチル−フェニル)−メタノール塩酸塩(5.0g,28.8mmol)およびトリエチルアミン(8.4mL,60.5mmol)を加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を水で急冷し、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標題の化合物(4.6g,18.8mmol)を得る。MS(m/z):246(M+1)。
調製物183
N−(4−(ヨードメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
ポリマー支持トリフェニルホスフィン(1.0g,3mmol/g,3.0mmol)と、1H−イミダゾール(208mg,3.06mmol)と、ヨウ素(776mg;3.06mmol)入りの無水ジクロロメタン(12mL)の混合物を30分静かに撹拌する。反応混合物に、N-(4-(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(500mg,2.04mmol)入りの無水ジクロロメタン(5.0mL)の混合物を加える。反応混合物を5時間室温にて静かに撹拌する。反応混合物を濾過し、濾過物を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄する。水層を分離する。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、標題の化合物(532mg,1.50mmol)まで濃縮する。MS(m/z):356(M+1)。
実施例1
1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−(3−ヒドロキシ−4−イソブチリル−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジルアミド
Figure 0005379227
1−[4−(4−アミノメチル−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル]−2−メチル−プロパン−1−オン塩酸塩(244g,604mmol)と、1-メチル−イミダゾール−4−カルボン酸(95g,753mmol)と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(118g,770mmol)入りのテトラヒドロフラン(8L)の懸濁物を、22Lモートンフラスコに2つに分けて機械的に撹拌する。各溶液をジイソプロピルエチルアミン(269mL,1.54mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(145g,756mmol)で少しずつ処理し、室温にて一晩撹拌する。それぞれを4Lの水で希釈し、4Lの酢酸エチルで2回抽出する。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾過物を黄褐色泡状物まで蒸発する。泡状物を合わせ、イソプロパノール(6L)から再結晶化して、標題の化合物(426g,74%収率)を得る。m.p.164.7℃; HPLC Rt=4.86min;H NMR(DMSO−d)δ13.95(s,1H),8.45(t,J=8.0Hz,1H),8.27(d,J=8.0Hz,1H),7.63(d,J=12.0Hz,2H),7.33(ABq,J=12.0,8.0Hz,4H),6.89(d,J=8.0Hz,1H),5.32(s,2H),4.39(d,J=8.0Hz,2H),3.71(hept,J=8.0Hz,1H),3.67(s,3H),1.12(d,J=8.0Hz,6H);19F NMR(DMSO−d)δ−54.10;MS(m/z):476.0(M+1)。
実施例2
1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−[3−ヒドロキシ−4−(3−メチル−ブチリル)−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド
Figure 0005379227
1−[4−(4−アミノメチル−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル]−3−メチル−ブタン−1−オン塩酸塩(120mg,287.2μmol)と、1−メチル−1−H−イミダゾール−4−カルボン酸(43.5mg,344.6μmol)と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(52.8mg,344.6μmol)を無水テトラヒドロフラン(4.5mL)中で混合する。トリエチルアミン(72.7mg,718μmol,100μL)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(66.1mg,344.6μmol)を、混合物に加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を水で希釈する。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗残留物を、5%メタノール/酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)、その後、90/10〜20/80の(水/0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリルを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、生成物(75mg,153μmol,53.4%収率)を白色固体として得る。MS(m/z):490(M+1)。
以下の化合物は、実施例2の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
Figure 0005379227
Figure 0005379227
Figure 0005379227
実施例35
1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸3−クロロ−4−[4−(3,3−ジメチル−ブチリル)−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド塩酸塩
Figure 0005379227
アセトン(2mL)を、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸3−クロロ−4−[4−(3,3−ジメチル−ブチリル)−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド(140mg,260.24μmol)入りの酢酸エチル(5mL)に加えて、溶液を作製する。4N塩化水素入りジオキサン(2mL,8.00mmol)を溶液に加える。添加中に沈殿物が生じる。混合物を濃縮し、得られた固体を酢酸エチルで粉末にする。固体を濾過して、標題の化合物(115mg)を得る。MS(m/z):538(M+1,遊離塩基)。
以下の化合物は、実施例35の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227
実施例45
1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−[4−(3,3−ジメチル−ブチリル)−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド
Figure 0005379227
2.5Nの塩化水素(10mL,25.00mmol)の溶液を、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−[4−(3,3−ジメチル−ブチリル)−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル]−ベンジルアミド(217mg,296μmol)入りエタノール(10mL)に加える。反応混合物を1.5時間60℃にて撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し沈殿物を濾過する。濾過物に、水を加えて、生成物を沈殿させる。沈殿物を濾過し、当該沈殿物をエーテルで粉末にし、残余トリチル不純物を除去する。固体を濾過して、標題の化合物(121mg,83%収率)を白色固体として得る。MS(m/z):490(M+1)。
実施例46
3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[3−(4−アセチル−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジル]−メチル−アミド塩酸塩
Figure 0005379227
1−[2−ヒドロキシ−4−(3−メチルアミノメチル−ベンジルオキシ)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−エタノン塩酸塩(200mg,0.51mmol)と、3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸(96mg,0.76mmol)と、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(173mg,0.9mmol)と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(123mg,0.9mmol)と、トリエチルアミン(350μL,2.5mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中で撹拌する。16時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸ナトリウム水溶液で洗浄する。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過し、濃縮する。粗物質を、4%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフして、カップリング生成物:3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[3−(4−アセチル−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジル]−メチル−アミドを得る。この生成物をメタノールに溶解し、5N塩化水素を加える。最少容量まで濃縮する。酢酸エチルを加えて、白色固体を沈殿させる。固体を回収し、この固体を酢酸エチルで洗浄し、真空乾燥することにより、標題の化合物(186mg)を得る。MS(m/z):462.2(M+1,遊離塩基)。
実施例47
N−(4−((2−ブロモ−3−ヒドロキシ−4−イソブチリルフェノキシ)メチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
Figure 0005379227
炭酸リチウム(24mg,324μmol)を、1−(3−ブロモ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オン(70mg,270μmol)およびN−(4−(ヨードメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(106mg,297μmol)入りの無水ジメチルホルムアミド(4mL)に加える。反応混合物を50℃まで温め、1.5時間撹拌する。追加のN−(4−(ヨードメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(20mg,56μmol)を加えて、1時間50℃にて撹拌する。追加の炭酸リチウム(24mg,324μmol)およびN−(4−(ヨードメチル)ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(20mg,56μmol)を加えて、50℃にて一晩撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、水で急冷する。水性混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残留物を、溶離液として90/10〜20/80勾配の(水/0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリルを用いる逆相HPLCにより精製して、標題の化合物(22mg,45μmol)を得る。MS(m/z):487(M+1)。
以下の化合物は、実施例47の方法により実質的に調製される。
Figure 0005379227

Claims (18)

  1. 式Iの化合物
    Figure 0005379227
    (式中、
    は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルであり、
    は、C−Cアルキル、クロロ、ブロモ、フルオロまたはトリフルオロメチルであり、
    Aは、以下
    Figure 0005379227
    からなる群より選択され、
    は、水素またはメチルであり、
    は、水素またはC−Cアルキルであり、
    は、水素、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロからなる群より選択される1つの置換基であるか、またはフルオロである2つの置換基である)
    またはその薬理学的に許容可能な塩。
  2. Aが
    Figure 0005379227
    である、請求項1に記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  3. 式Iaの化合物
    Figure 0005379227
    (式中、
    は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルであり、
    は、C−Cアルキル、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、
    は、水素またはメチルであり、
    は、水素またはC−Cアルキルであり、
    は、水素、メチル、メトキシ、クロロおよびフルオロからなる群より選択される1つの置換基であるか、またはフルオロである2つの置換基である)
    である、請求項1または請求項2に記載の化合物またはその薬理学的に許容可能な塩。
  4. がC−Cアルキルである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  5. がトリフルオロメチルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  6. が水素である、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  7. がC−Cアルキルである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  8. が水素、メチルまたはメトキシである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  9. が水素である、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  10. がメチルである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  11. がイソプロピルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  12. が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチルまたはシクロペンチルメチルであり、
    が、メチル、トリフルオロメチルまたはブロモであり、
    Aが、
    Figure 0005379227
    からなる群より選択され、
    が、水素またはメチルであり、
    が、水素、メチル、エチルまたはイソプロピルである、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  13. 1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−(3−ヒドロキシ−4−イソブチリル−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジルアミドである、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  14. 1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸4−(3−ヒドロキシ−4−イソブチリル−2−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ベンジルアミドである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩、および薬理学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤を含む、医薬組成物。
  16. 治療に使用するための請求項1〜14のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  17. 鬱病の治療に使用するための請求項1〜14のいずれかに記載の化合物、またはその薬理学的に許容可能な塩。
  18. 鬱病を治療するための請求項15に記載の医薬組成物。
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