JP5377084B2 - 内燃機関用噴射ポンプおよび噴射ポンプを有する内燃機関 - Google Patents

内燃機関用噴射ポンプおよび噴射ポンプを有する内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP5377084B2
JP5377084B2 JP2009134194A JP2009134194A JP5377084B2 JP 5377084 B2 JP5377084 B2 JP 5377084B2 JP 2009134194 A JP2009134194 A JP 2009134194A JP 2009134194 A JP2009134194 A JP 2009134194A JP 5377084 B2 JP5377084 B2 JP 5377084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
injection pump
hole
suction hole
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009134194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009299684A (ja
Inventor
ルートヴィヒ・マイアー
クリストフ・シュロット
Original Assignee
エムアーエヌ・ディーゼル・エスエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エムアーエヌ・ディーゼル・エスエー filed Critical エムアーエヌ・ディーゼル・エスエー
Publication of JP2009299684A publication Critical patent/JP2009299684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5377084B2 publication Critical patent/JP5377084B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/20Varying fuel delivery in quantity or timing
    • F02M59/24Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
    • F02M59/26Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/44Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/02Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps of reciprocating-piston or reciprocating-cylinder type
    • F02M59/10Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps of reciprocating-piston or reciprocating-cylinder type characterised by the piston-drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、請求項1のおいて書きに記載の、内燃機関用噴射ポンプおよび当該噴射ポンプを有する内燃機関に関する。
特許文献1からは、請求項1のおいて書きに記載の、当該分野に係る内燃機関用噴射ポンプであって、内燃機関用の燃料を調達するための吸引室を有する噴射ポンプが知られている。当該吸引室は、2つの吸引孔を介して高圧室と連通している。カム制御されるピストンが圧縮運動しながら高圧室に近づくと、当該ピストンは吸引室に対して、まず高圧室を遮断し、続いて、内燃機関の燃焼室に噴射するための、高圧室にある燃料を圧縮する。
カム制御されるピストンが一定のストローク運動を行う際、さまざまなポンプの容量を現実化するために、ピストンはその外周に、ピストンの圧縮運動方向に対して傾いている制御エッジを有する、高圧室と連通する空隙部を備えている。高圧室に対向する、ピストンの上部エッジが吸引室と高圧室を分離した後、制御エッジが吸引孔を通過するとすぐ、さらなる圧縮運動の際に空隙部が吸引室と高圧室とを再び互いに接続し、その結果、燃料が高圧室から吸引孔へと逆流する。運動軸を中心とするピストンの捩れによって、傾斜した制御エッジが吸引孔を通過するストローク位置が設定され、カム制御されるピストンが一定のストローク運動を行う際の、傾斜エッジ制御の当該ピストン噴射ポンプの噴射は、さまざまに変化させられ得る。
ピストンが圧縮運動において吸引室に対して高圧室を遮断すると、吸い込むプロセスが突然終了することにより、吸引孔における圧力が低下し、それによって吸引孔内にある燃料に気泡が発生しかねない。制御エッジが吸引孔を通過すると、燃料は上昇した圧力下で高圧室から吸引孔へと逆流し、吸引孔内にある気泡を内破させかねない。このようなキャビテーションは、吸引孔を損傷、特に侵食しかねない。
そのために特許文献1は、実施形態において1つの円筒形の部分と、当該部分に隣接し異なった開き角を有する円錐台形の2つの部分とで吸引孔を形成することを提案し、その結果、キャビテーションの発生領域における吸引孔の内壁が後退し、吸引孔で内破する気泡の損傷効果が軽減する。
特許文献2は別の手がかりを追求し、小さな気泡をすでに形成段階で減少させることを提案している。そのために、並行接続部が備えられている。当該並行接続部は、吸引孔と並行して設けられ、かつ、ピストンへの接続口の手前で、吸引孔の円筒部分に連通している。当該並行接続部によって、吸い込むプロセスが終了する間に燃料が円筒部分に流れ込み、圧力の低下を減少する。
独国特許出願公開第10 2005 025 601号明細書 独国特許出願公開第100 46 564号明細書
本発明の課題は、内燃機関の噴射ポンプの吸引孔の、キャビテーションによる損傷を減らすことである。
当該課題を解決するために、請求項1のおいて書きに記載の噴射ポンプが、請求項1の特徴によって改良されている。請求項15は、当該噴射ポンプを有する内燃機関に保護を与える。
本発明に係る内燃機関用噴射ポンプ、特にディーゼル機関用高圧噴射ポンプは、燃料を準備するための吸引室を備えている。有利なことに、燃料は前供給システムを通って当該吸引室へと供給され得、好適には、このときすでに圧力が上げられている。噴射ポンプはさらに高圧室を備えており、当該高圧室において燃料は、ピストンによって噴射圧に至る。
吸引室と高圧室とは、1つあるいは2つあるいはそれ以上の吸引孔を有する吸引孔構造を介して連通している。当該連通はピストンによって遮断され得、当該ピストンは、高圧室に向かって行われる特にカム制御される圧縮運動の間、まずは吸引室に対して高圧室を遮断し、さらに続いて、高圧室にある燃料の圧力を吸引室に対して上昇させて、内燃機関の燃焼室に燃料を噴出させる。
ピストンは、吸引室と高圧室とを接続するための制御エッジを備えており、当該制御エッジはさらに圧縮運動がなされると吸引孔を通過し、吸引室と高圧室とを再び互いに接続し、その結果、燃料が高圧室から吸引室へと逆流することができる。好ましくは、ピストンはその運動軸を中心に捩れ可能に形成され、制御エッジはピストンの移動方向に対して傾斜しており、その結果、制御エッジが吸引孔を通過するストローク位置が変化し、カム制御されるピストンが一定のストローク運動を行う際の噴射が設定され得る。好適にはピストンの制御エッジは、前制御エッジを備えていない。
吸引孔構造の吸引孔は、異なった開き角を有する少なくとも2つのほぼ円錐台形の部分を備えている。それによって吸引孔の内壁は、キャビテーション発生領域において後退している。好ましくは、吸引室と高圧室とを互いに接続する吸引孔は、上記構成に関しては同一に形成されている。しかしながら、別の幾何学形をし、したがって吸引孔構造の吸引孔とはならない、さらなる吸引孔も備えられていてよい。
本発明に従えば前逃がし孔が備えられており、当該前逃がし孔は、ピストンが圧縮運動を行う際に、制御エッジがまず第1に前逃がし孔を高圧室と接続させるように、前述の吸引孔構造の吸引孔の内部に形成されている。言い換えれば、吸引孔の中心線からの距離は、圧縮運動方向における前逃がし孔の下縁の方が、圧縮運動方向における吸引孔の下縁よりも大きくなっている。吸引孔構造が2つあるいはそれ以上の吸引孔を備えているならば、当該吸引孔のそれぞれが、上記のような前逃がし孔を備えていてよい。同様に、1つあるいは複数の吸引孔の内部に前逃がし孔を形成することも、1つあるいは複数の別の吸引孔の内部に前逃がし孔を形成しないことも可能である。
ピストンが圧縮運動を行う際に、制御エッジがまず第1に前逃がし孔を通過して当該前逃がし孔を高圧室と接続させることにより、より大きな圧力下で高圧室から逆流する燃料が、内壁が後退している吸引孔の部分に目標を定めて前逃がし孔を通って逃がし放出され得るため、吸引孔では気泡が内破しても損傷効果は軽減されているか、あるいは喪失している。しかも、開口し始める際に、最初に通過する前逃がし孔によって、まず、より小さな横断面が開口されることによって、損傷を与える逃がし放出の体積流量が、有利なことに減少される。異なった開き角を有する円錐台部分と、前逃がし孔との組み合わせによって、内燃機関の噴射ポンプの吸引孔の、キャビテーションによる損傷が軽減され得る。
しかも、本発明に従えば吸引孔内部に形成され、それゆえ特に吸引孔の軸方向の延伸に沿って吸引孔に向かって開かれている前逃がし孔における当該逃がし放出は、場合によっては気泡が発生している燃料を、内壁が後退している部分に引き込むことができるため、損傷をさらに軽減することができる。
特許文献2の並行接続部は、吸い込むプロセスが終了する間の圧力上昇に用いられ、それゆえ吸引孔に対して隔てられて設けられており、ピストンへの接続口の手前で吸引孔に連結しているが、当該並行接続部と比較して、吸引孔の内部に設けられた上記のような前逃がし孔は、容易に製造可能である。
好ましくは、前逃がし孔は、当該前逃がし孔が形成されている吸引孔の横断面において、円周方向においては周方向オフセット角の分だけずらされており、かつ、制御エッジの配向方向においては、圧縮運動の方向における最も奥の点に対してずらされている。当該周方向オフセット角は、好適には0度以上かつ45度以下である。特に好ましくは、前逃がし孔が傾斜した制御エッジに対して、ほぼ対称的になるように、当該前逃がし孔が、圧縮運動の方向において最も奥の点に対して円周方向にずらされている。制御エッジの配向は、ピストンの移動方向に対する制御エッジの傾斜から生じるが、前逃がし孔が円周方向にずらされていることによって、制御エッジのさまざまな位置に対して逃がし放出が最適化される。
好ましい実施形態においては、前逃がし孔の中心軸は、当該前逃がし孔が形成されている吸引孔の中心軸と傾斜角を成し、当該傾斜角は好適には0度以上かつ30度以下、特に15度以下、特に好ましくは5度以下である。好ましくは前逃がし孔および/または吸引孔は回転対称的に形成されており、その結果、当該孔の対称軸は当該孔の中心軸を形作る。横断面が回転対称的でない場合、中心軸はたとえば、軸方向に離された2つの横断面の、面の2つの中心点を通る直線であってもよい。当該傾斜角によって逃がし放出は、ピストンからさらに離れていく、内壁が後退した吸引孔の部分に対して特に都合よく向けられ得る。
好ましくは、吸引孔の最小直径、つまりたとえば小さい方の円錐台部分の小さい方の直径は、前逃がし孔の最小直径の最大10倍、特に好ましくは最大6倍である。それによって、特に都合のよい逃がし放出が達成され得る。
ピストンにより近い円錐台部分の開き角は、好適には、ピストンからより離れた円錐台部分の開き角よりも大きい。それにより、ピストンに対する吸引孔の接続口近傍の内壁は、急激に後退し、その結果、当該吸引孔では逃がし放出によって損傷効果は軽減されて、あるいは損傷効果なく、気泡の内破がもたらされ得る。さらに、吸引孔での流れの条件が改善される。
特に、逃がし放出によって、ピストンにより近い円錐台部分で気泡の内破がもたらされる場合、吸引室に隣接する円錐台部分の開き角は、ほぼ0度に等しいものとなってもよい。本発明では純粋に円筒状の部分は一般化して、開き角0度の円錐台部分と呼ばれる。
吸引孔構造の吸引孔は、一般に、1つあるいは複数の円筒形の部分を有していてもよい。当該円筒形の部分は、0度とは異なる開き角を持つ2つの円錐台部分の、特に手前および/あるいは間に形成されていてもよい。吸引孔は円筒状の部分でピストンに向かって開口しているが、特に好ましくは、当該円筒状の部分に連続して、より大きな開き角、たとえば10度から70度の間の領域内、好ましくは20度から60度の間の領域内、特に好ましくはおよそ25度の開き角を持つ円錐台部分が常に隣接し、当該より大きな開き角を持つ円錐台部分に連続して、より小さな開き角、たとえば0度から40度の間の領域内、好ましくは0度から20度の領域内、特に好ましくはおよそ0度の開き角を持つ円錐台部分が常に隣接している。
吸引孔構造の吸引孔には、消耗用要素としてそれぞれ1つの突起状防食ボルトが突き出ていてもよい。
さらなる特徴と利点は、従属請求項と実施例より明らかとなる。それに関して、部分的に概略化されて示されるのは以下である。
本発明の実施形態に基づいた噴射ポンプの一部の軸方向の断面図である。 図1の矢印IIの方向における図1の噴射ポンプの一部を示す図である。 図2のIII‐III線に沿った、図1の噴射ポンプの一部の断面図である。
図1は、本発明の実施形態に基づいた内燃機関(図示せず)用噴射ポンプの一部の軸方向の断面図を示しており、当該噴射ポンプは、前供給システム(図示せず)によって、高圧で燃料を入れられる吸引室1を有している。噴射ポンプはさらに高圧室3を備えており、当該高圧室3において燃料は、ピストン4によって噴射圧に上げられ、導管10を通って内燃機関の燃焼室(図示せず)へと運ばれる。
吸引室と高圧室とは、2つの吸引孔2を有する吸引孔構造を介して連通している。上記の構成において同一に形成されている吸引孔2は、2つの円錐台形の部分8,9を備えている。ピストン4のより近くにある円錐台部分8の開き角αはおよそ25度で、ピストンからより遠くの円錐台部分9の開き角βよりも大きく、実施例においては、当該開き角βは、およそ9度となっている。それによって、ピストン4に対する吸引孔2の接続口近傍の内壁は、急激に後退している。図示されていない別の実施例では、開き角βは、およそ0度となっている。
吸引孔2は円筒形の部分7を備えている。当該円筒形の部分7は、2つの円錐台部分8,9の手前に設けられており、かつ、当該円筒形の部分7で吸引孔がピストンに向かって開口している。
吸引孔構造の吸引孔には、消耗用要素として、それぞれ1つの突起状防食ボルトが突き出ている(図示せず)。
まず第1に吸引室1と連通して当該吸引室1から燃料で満たされる高圧室3を、ピストン4はカム制御される圧縮運動(図1の上方に向かって)の間、吸引室1に対して遮断し、続いて、高圧室に上記のようにして吸引された燃料の圧力を上げて、最後に燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する(図示せず)。
ピストンは、吸引室と高圧室とを接続するための制御エッジ5を備えている。当該制御エッジ5はさらに圧縮運動が行われた場合、吸引孔2を通過し、吸引室と高圧室とを再び互いに接続し、その結果、燃料が高圧室から吸引孔へと逆流して、噴射ポンプの圧縮プロセスと噴射プロセスが終了される。ピストンはその運動軸を中心にして捩れ可能に形成されており、その結果、ピストンの運動方向に対して傾斜している制御エッジ5が吸引孔2を通過するストローク位置が変化し、カム制御されるピストン4が一定のストローク運動を行う際の噴射が設定され得る。
図1において左側の吸引孔2の内部に、すなわち吸引孔2の軸方向の延伸に沿って(図1の左から右へ)吸引孔2に向かって開口する状態で、前逃がし孔6が形成されており、それによってピストン4が圧縮運動を行う際に制御エッジ5が、まず、前逃がし孔6を高圧室3と接続する。そのために、吸入孔2の中心軸2.1から前逃がし孔6の中心軸6.1までは、軸方向に距離aが取られており、当該距離aは、吸引孔2の円筒部分7の半径D/2よりも大きい。
ピストン4が圧縮運動を行う際に、制御エッジ5がまず第1に前逃がし孔6を通過して当該前逃がし孔6を高圧室3と接続させることにより、より大きな圧力下で高圧室から逆流する燃料が、内壁が後退している吸引孔の円錐台部分8,9に目標を定めて逃がし放出されるため、吸引孔では気泡が内破しても損傷効果は軽減されているか、あるいは喪失している。
前逃がし孔6は、図2から分かるように、当該前逃がし孔6が形成されている吸引孔2の横断面において、円周方向においては、およそ30度の周方向オフセット角γの分だけずらされており、かつ、制御エッジの配向方向においては(図2では時計回りに)、圧縮運動の方向における最も奥の吸引孔2の点に対してずらされており、その結果、前逃がし孔6は、制御エッジ5に対して対称的に設けられている。
図3に表されているように、回転対称的に形成される前逃がし孔6の中心軸もしくは対称軸6.1は、当該前逃がし孔6が形成されている、回転対称的な吸引孔2の中心軸もしくは対称軸2.1と、およそ2.5度の傾斜角δを成している。当該傾斜角によって逃がし放出は、ピストン4からさらに離れていく、内壁が後退した吸引孔2の円錐台部分8,9に対して特に都合よく向けられる。
吸引孔の円筒部分7の直径Dは、前逃がし孔6の直径dの5倍となっている。それによって特に都合よく、逃がし放出が達成され得る。
図1の右側の吸引孔2は、上述の左側の吸引孔2とほぼ同構造で形成されており、特に、図1の軸方向の断面図の位置からでは、当該断面図では見えない、前逃がし孔を備えており、当該前逃がし孔は、左側の吸引孔2の上述の前逃がし孔と同じである。
1 吸引室
2 吸引孔
2.1 吸引孔の中心線
3 高圧室
4 ピストン
5 制御エッジ
6 前逃がし孔
6.1 前逃がし孔の中心線
7 円筒部分
8 第1円錐台部分
9 第2円錐台部分
10 孔
a 前逃がし孔の中心線と吸引孔の中心線との距離
d 前逃がし孔の直径
D 吸引孔の直径
α 第1円錐台部分の開き角
β 第2円錐台部分の開き角
γ 周方向オフセット角
δ 傾斜角

Claims (15)

  1. 内燃機関用噴射ポンプであって、
    吸引室(1)と、
    高圧室(3)と、
    前記吸引室と前記高圧室とを接続する少なくとも1つの吸引孔(2)を有する吸引孔構造と、
    前記吸引室と前記高圧室とを接続するための制御エッジ(5)を有し、前記吸引室に対して前記高圧室を遮断するためのピストン(4)と、を備えており、
    前記吸引孔構造の前記吸引孔は、異なる開き角(α≠β)を持つほぼ円錐台形の少なくとも2つの部分(8,9)を備える噴射ポンプにおいて、
    前逃がし孔(6)が、前記ピストン(4)の圧縮運動の際に前記制御エッジ(5)がまず前逃がし孔(6)を前記高圧室と接続するように、前記吸引孔構造の吸引孔(2)内に形成されており、
    前記ピストン(4)はその運動軸を中心にして捩れ可能に形成されており、その結果として、前記ピストン(4)の運動方向に対して傾斜している前記制御エッジ(5)が前記吸引孔(2)を通過するストローク位置が変化し、前記ピストン(4)が一定のストローク運動を行う際の噴射が設定され、
    前記高圧室(3)において燃料は、前記ピストン(4)によって噴射圧に上げられ、前記噴射ポンプの長手方向において延在している導管(10)を通って内燃機関の燃焼室に運ばれることを特徴とする噴射ポンプ。
  2. 前記前逃がし孔(6)は、該前逃がし孔(6)が形成されている前記吸引孔(2)の横断面において、円周方向においては周方向オフセット角(γ)の分だけずらされており、かつ、前記制御エッジ(5)の配向方向においては、圧縮運動の方向における最も奥の点に対してずらされていることを特徴とする請求項1に記載の噴射ポンプ。
  3. 前記周方向オフセット角(γ)が、0度から45度の間であることを特徴とする請求項2に記載の噴射ポンプ。
  4. 前記前逃がし孔(6)の中心軸(6.1)が、該前逃がし孔が形成されている前記吸引孔(2)の中心軸(2.1)に対し、前記ピストン(4)に対する前記吸引孔(2)の接続口の油圧半径(D/2)よりも大きい距離(a)を取っていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  5. 前記前逃がし孔(6)の中心軸(6.1)は、該前逃がし孔(6)が形成されている前記吸引孔(2)の中心軸(2.1)と傾斜角(δ)をなしていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  6. 前記傾斜角(δ)が、0度から30度、特に0度から15度の間であることを特徴とする請求項5に記載の噴射ポンプ。
  7. 前記前逃がし孔(6)の最小油圧直径(d)が、該前逃がし孔(6)が形成されている前記吸引孔(2)の最小油圧直径(D)の少なくとも0.1倍、特に少なくとも0.2倍に相当することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  8. 前記吸引孔構造が、少なくとも2つの吸引孔(2)を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  9. 少なくとも1つの吸引孔(2)内に前逃がし孔(6)が形成され、少なくとも1つの別の吸引孔(2)内には前逃がし孔(6)が形成されていないか、あるいは前記吸引孔構造のそれぞれの吸引孔(2)内に前逃がし孔(6)が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の噴射ポンプ。
  10. 前記ピストン(4)により近い円錐台部分(8)の開き角(α)が、前記ピストンからより遠い円錐台部分(9)の開き角(β)よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  11. 前記吸引室(1)に隣接する円錐台部分(9)の開き角(β)が、ほぼ0度であることを特徴とする請求項10に記載の噴射ポンプ。
  12. 前記吸引孔構造の前記吸引孔が、2つの円錐台部分(8,9)の特に手前あるいは間に設けられている、円筒形の部分(7)を備えていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  13. 前記吸引孔構造の前記吸引孔(2)に、それぞれ1つの突起状防食ボルトが突き出ていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  14. 前記制御エッジ(5)が、前制御エッジなしに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の噴射ポンプ。
  15. 内燃機関、特にディーゼル内燃機関であって、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の噴射ポンプが配設されている、少なくとも1つのシリンダーを備えている内燃機関。
JP2009134194A 2008-06-10 2009-06-03 内燃機関用噴射ポンプおよび噴射ポンプを有する内燃機関 Expired - Fee Related JP5377084B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102008027651A DE102008027651A1 (de) 2008-06-10 2008-06-10 Einspritzpumpe für eine Brennkraftmaschine und Brennkraftmaschine mit Einspritzpumpe
DE102008027651.0 2008-06-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009299684A JP2009299684A (ja) 2009-12-24
JP5377084B2 true JP5377084B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=41317657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009134194A Expired - Fee Related JP5377084B2 (ja) 2008-06-10 2009-06-03 内燃機関用噴射ポンプおよび噴射ポンプを有する内燃機関

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5377084B2 (ja)
KR (1) KR101530389B1 (ja)
CN (1) CN101603484B (ja)
DE (1) DE102008027651A1 (ja)
FI (1) FI123179B (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK94066C (da) * 1958-10-21 1962-08-06 Burmeister & Wains Mot Mask Brændselsindsprøjtningssystem til forbrændingsmotorer.
DE1941827U (de) * 1966-03-09 1966-07-07 Otto Heinrich Graf Hagenburg Ebenes oder gekruemmtes als flaechentragwerk ausgebildetes bauelement, insbesondere aus glasfaserverstaerktem kunststoff.
GB1322694A (en) * 1970-06-22 1973-07-11 Nippon Denso Co Fuel injection pumps for internal combustion engines
DE3840022A1 (de) * 1988-11-26 1990-05-31 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe fuer einspritzbrennkraftmaschinen
DE3902764C2 (de) * 1989-01-31 2002-10-17 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe
DE10046564B4 (de) 2000-09-19 2005-07-21 L'orange Gmbh Einspritzpumpe für Brennkraftmaschinen
DE102005025601A1 (de) 2005-06-03 2006-12-07 Man B & W Diesel Ag Einspritzpumpe für eine Brennkraftmaschine sowie Brennkraftmaschine
JP2007023948A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Bosch Corp 内燃機関のための燃料噴射ポンプ
JP2007023951A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Bosch Corp 内燃機関のための燃料噴射ポンプ
JP2007023950A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Bosch Corp 内燃機関のための燃料噴射ポンプ
JP2007023949A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Bosch Corp 内燃機関用燃料噴射ポンプの吸入兼溢流孔の加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR101530389B1 (ko) 2015-06-19
FI20095542A0 (fi) 2009-05-14
FI20095542A (fi) 2009-12-11
FI123179B (fi) 2012-12-14
JP2009299684A (ja) 2009-12-24
KR20090128320A (ko) 2009-12-15
CN101603484B (zh) 2014-07-30
DE102008027651A1 (de) 2009-12-17
CN101603484A (zh) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9562503B2 (en) Fuel injection nozzle
AU2018249861B2 (en) Fuel injector having needle tip and nozzle body surfaces structured for reduced sac volume and fracture resistance
JP4445690B2 (ja) 燃料高圧アキュムレータ
JP4428323B2 (ja) 高圧燃料蓄圧器
JP5377084B2 (ja) 内燃機関用噴射ポンプおよび噴射ポンプを有する内燃機関
CN109253006A (zh) 用于内燃发动机的燃料喷射系统
KR102061986B1 (ko) 고압 연료 펌프
FI123626B (fi) Suihkutuspumppu polttomoottorikonetta varten sekä polttomoottorikone
CZ20012470A3 (cs) Vysokotlaký zásobník paliva
JP2006336653A5 (ja)
JP2003139013A (ja) インジェクター本体
CN109964032B (zh) 用于燃料喷射系统的高压泵
KR101373353B1 (ko) 연료분사펌프의 분사장치
JP5265893B2 (ja) 内燃機関の噴射ポンプおよび内燃機関
KR20080028491A (ko) 내연기관용 연료 분사 펌프
CN109441684B (zh) 共轨管
CN100443715C (zh) 用于内燃机的燃料喷射泵
WO2017204722A1 (en) A sackless fuel nozzle comprising arranged with a protruding tip
EP3578800A2 (en) Fuel injection system, fuel pump and plunger
JP2512426Y2 (ja) 燃料噴射装置
JP6203115B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP3740742B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP2014194200A (ja) 燃料噴射ノズル
CN112424467A (zh) 用于内燃机的喷射系统的活塞泵、尤其是高压燃料泵
KR20140082778A (ko) 밸브 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121221

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130321

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5377084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees