JP2014194200A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル Download PDF

Info

Publication number
JP2014194200A
JP2014194200A JP2013071198A JP2013071198A JP2014194200A JP 2014194200 A JP2014194200 A JP 2014194200A JP 2013071198 A JP2013071198 A JP 2013071198A JP 2013071198 A JP2013071198 A JP 2013071198A JP 2014194200 A JP2014194200 A JP 2014194200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
nozzle body
wall
hole
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013071198A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Hayashi
朋博 林
Kazufumi Serizawa
一史 芹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013071198A priority Critical patent/JP2014194200A/ja
Publication of JP2014194200A publication Critical patent/JP2014194200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射ノズルにおいて、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立する。
【解決手段】ノズル1は次のような拡大構造を備える。すなわち、拡大構造とは、ノズルボディ3の断面の内、噴孔11の軸を含んでノズルボディ3の軸方向に平行な特定断面における2つの孔壁線A、Bの形状および配置により規定される噴孔11の構造である。そして、拡大構造とは、シート位置10から遠い方の孔壁線Aがノズルボディ3の軸方向に対して非平行な直線であり、かつ、孔壁線A、B間の距離が外壁に近いほど大きくなる、というものである。これにより、ノズル1において、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射ノズル(以下、略してノズルと呼ぶことがある。)に関する。
従来から、例えば、内燃機関に燃料を噴射して供給する燃料噴射弁では、燃料を噴射するノズルと、このノズルを開弁駆動または閉弁駆動するアクチュエータとを備えるものが周知である。また、燃料噴射弁に用いられるノズル(燃料噴射ノズル)では、円筒状のノズルボディと、ノズルボディの内周に軸方向に移動可能となるように収容されるニードルとを備えるものが公知である。そして、このノズルは、ニードルがノズルボディの内周で軸方向に移動することで燃料の噴射を開始または停止する。
つまり、ノズルボディの内壁には、ニードルの軸方向の先端近傍に設けられたシート部が離着するシート位置が設けられ、さらに、シート位置よりも軸方向の先端側の内壁には、燃料の噴孔が複数開口している。そして、シート部がシート位置から離座することで、噴孔を通じてノズルボディの内周から外部に燃料が導かれて噴射される。
ところで、燃料噴射ノズルでは、噴射された燃料の噴霧がより遠くまで到達することにより空気との混合が促進されてスモークの低減に有効であると考えられ、内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する場合に、特に有効であると考えられている。そして、噴霧が空間を貫徹する能力(以下、噴霧貫徹力と呼ぶ。)を高めるには、噴孔長を長くすることが有効であると考えられている。
しかし、燃焼室に燃料を直接噴射する場合、噴孔近傍のノズルボディは高温の雰囲気に曝されるため、煤等による噴孔の詰まり(コーキング)が発生する虞がある。そして、コーキングが発生する虞は噴孔長が長いほど高まるので、コーキングに対する耐性を高めることと、噴霧貫徹力を高めることとは背反する。
そこで、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる構造が求められている。
ここで、コーキング耐性の向上策として、以下のような対策が公知となっている。
まず、特許文献1には、燃料噴射弁に高周波発振回路および共振管を追加し、噴孔近傍の空間を高周波で励起することによりコーキングを除去等する方法が開示されている。しかし、共振管によるデッドスペースが発生して燃焼を悪化させる虞があり、さらに、燃料 噴射弁のコストが高くなってしまう。
また、特許文献2には、噴孔を外壁の開口に向かって拡大することで、コーキング耐性を高める構成が開示されている。しかし、噴孔長が短く、噴霧貫徹力は弱いものと考えられる。
なお、噴霧の微粒化促進を目的として、特許文献3、4にも、噴孔を外壁側ほど拡大させる構成が開示されている。しかし、噴霧貫徹力の向上に関してどの程度の効果が得られるか未知数である。
特開2012−041871号公報 特開2007−321592号公報 特開2004−150398号公報 特開2010−248919号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射ノズルにおいて、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することにある。
本願の第1発明によれば、燃料噴射ノズルは、円筒状のノズルボディと、ノズルボディの内周に軸方向に移動可能となるように収容されるニードルとを備え、ニードルがノズルボディの内周で軸方向に移動することで燃料の噴射を開始または停止する。そして、燃料噴射ノズルは、以下に説明するシート位置、噴孔、および拡大構造を備える。
まず、シート位置は、ノズルボディの内壁の一部であり、ニードルの軸方向の先端近傍に設けられたシート部が離着する。また、噴孔は、シート位置よりも軸方向の先端側でノズルボディの内壁に開口するとともに、ノズルボディの外壁に開口し、シート部がシート位置から離座することでノズルボディの内周から外部に燃料を導く。
そして、拡大構造とは、ノズルボディの断面の内、噴孔の軸を含んでノズルボディの軸方向に平行な特定断面において噴孔内とノズルボディの断面とを画する2つの孔壁線(A、B)の形状および配置により規定される噴孔の構造である。そして、拡大構造とは、シート位置から遠い方の孔壁線(A)がノズルボディの軸方向に対して非平行な直線であり、かつ、孔壁線(A、B)間の距離が外壁に近いほど大きくなる、というものである。
これにより、孔壁線(A、B)間の距離を外壁に近いほど大きくすることで、噴孔の長さを短くすることなく、噴孔の内壁寄りの部分を小径にするとともに、外壁に向かって拡径することができる。このため、噴霧の微粒化能力を落とすことなく、かつ、噴霧貫徹力を弱めることなく、コーキング耐性を高めることができる。
また、シート位置から遠い方の孔壁線(A)をノズルボディの軸方向に対して非平行な直線にすることで、噴孔の壁の内、ノズルボディの内周から噴孔に流入した燃料が衝突する側の壁に燃料の流れを沿わせて噴霧貫徹力を高めることができる。
以上により、燃料噴射ノズルにおいて、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる。
本願の第1発明に従属する第2発明によれば、拡大構造は、次の2点により形成されている。すなわち、1点目は、噴孔が、内壁に開口する円筒状の内側部、および内側部よりも径大であって外壁に開口する円筒状の外側部を有することであり、2点目は、外側部が、内側部に対しシート位置に近づくように偏心することである。そして、内側部の長さ(L1)、内側部の径(D1)、外側部の長さ(L2)および外側部の径(D2)の間に、数式:L1/D1<L2/D2が成り立つ。
これにより、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる噴孔を、より少ないパラメータで規定して設けることができる。
本願の第1発明に従属する第3発明によれば、拡大構造は、噴孔の幅に関し、ノズルボディの周方向に垂直、かつ、噴孔の軸に垂直な方向における幅(a)が外壁に近いほど大きくなること、および、ノズルボディの周方向における幅(b)が略一定であって幅(a)の最小値以下であることにより形成される。
これにより、噴孔を周方向に拡大することなく拡大構造を形成することができるので、噴霧貫徹力をさらに高めることができる。
燃料噴射ノズルの全体を示す断面図である(実施例1)。 (a)は燃料噴射ノズルの要部を示す特定断面における部分断面図であり、(b)は噴孔を外側から見た部分側面図である(実施例1)。 (a)は燃料噴射ノズルの要部を示す特定断面における部分断面図であり、(b)は噴孔を外側から見た部分側面図である(実施例2)。 (a)は燃料噴射ノズルの要部を示す特定断面における部分断面図であり、(b)は噴孔を外側から見た部分側面図である(変形例)。 (a)は燃料噴射ノズルの要部を示す特定断面における部分断面図であり、(b)は噴孔を外側から見た部分側面図である(変形例)。 (a)は燃料噴射ノズルの要部を示す特定断面における部分断面図であり、(b)は噴孔を外側から見た部分側面図である(変形例)。
以下、発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料噴射ノズル1(以下、ノズル1と呼ぶ。)の構成を、図面を用いて説明する。
ノズル1は、開弁して燃料を噴射するものであり、ノズル1を開弁駆動または閉弁駆動するアクチュエータ(図示せず。)とともに燃料噴射弁を構成する。そして、燃料噴射弁は、例えば、内燃機関(図示せず。)に搭載され、100MPaを超える高圧の燃料を気筒内に直接噴射するために用いられる。
なお、アクチュエータは、例えば、ノズル1の弁体(後記するニードル2)に作用する背圧を増減して弁体を駆動するものであり、コイル(図示せず。)への通電により発生する磁気力を利用して背圧室(図示せず。)を開閉することで背圧を増減する。
そして、燃料噴射弁は、例えば、燃料を高圧化して吐出する燃料供給ポンプ(図示せず。)、および、燃料供給ポンプから吐出された燃料を高圧状態で蓄圧する蓄圧容器(図示せず。)とともに蓄圧式の燃料供給装置を構成し、蓄圧容器から高圧の燃料を分配されて気筒内に噴射する。
ノズル1は、図1に示すように、円筒状のノズルボディ3と、ノズルボディ3の内周に軸方向に移動可能となるように収容される弁体としてのニードル2とを備える。そして、ノズル1は、ニードル2がノズルボディ3の内周で軸方向に移動することで燃料の噴射を開始または停止する。
ここで、ニードル2は、ノズルボディ3により軸方向に摺動自在に支持される摺動軸部2a、および、実質的に弁部として機能する円錐状の先端部2bを有し、摺動軸部2aと先端部2bとの間は軸方向に長い円柱部2cをなす。
ノズルボディ3の内周は、軸方向に長い円筒状をなし先端が閉じられている。また、ノズルボディ3の内周の一部は、局部的に径方向に拡大され、噴射すべき燃料が一時的に溜まる燃料溜まり4をなす。
そして、ノズルボディ3の内周の内、燃料溜まり4の軸方向後端側の領域は、摺動軸部2aを摺動自在に支持するための摺動孔5をなし、燃料溜まり4の軸方向先端側の領域は、先端部2bおよび円柱部2cを収容して円環筒状の燃料通路6を形成する。なお、ノズルボディ3には、蓄圧容器から受け入れた燃料を燃料溜まり4に導くための燃料通路7が、別途、燃料溜まり4に接続している。
以下、ノズル1の特徴的な構成を、図2を用いて説明する。
ノズル1は、特徴的な構成として次のようなシート位置10、噴孔11および拡大構造を備える。
まず、シート位置10は、ノズルボディ3の先端近傍の内壁の一部であり、先端部2bに設けられたシート部13が離着する。
ここで、先端部2bの外周面は、例えば、3つの異なる円錐面14a、14b、14cが先端から軸方向後端側に同軸に連続するものであり、円錐面14a〜14cは、それぞれの母線とニードル2の軸αとの間に形成される角度が先端側ほど大きくなっている。そして、円錐面14a、14b同士の交線15a、および円錐面14b、14c同士の交線15bは軸αに垂直な円であり、交線15bがシート部13として機能し、シート位置10は円形である。
また、噴孔11は、シート位置10よりも軸方向の先端側でノズルボディ3の内壁に開口し、シート部13がシート位置10から離座することでノズルボディ3の内周から外部に燃料を導く。つまり、シート部13がシート位置10から離座することで、シート部13とシート位置10との間に隙間が形成され、この隙間を通って燃料通路6から噴孔11に燃料が導入されてノズルボディ3の外部に噴射される。
ここで、ノズルボディ3の先端近傍の内壁は、以下の円錐面17、円筒面18および半球面19を有し、ノズルボディ3の内周先端を袋状に閉じている。
まず、円錐面17は、ノズルボディ3の軸βと同軸に設けられ、軸方向先端側ほど小径であって先端が円20である。そして、円錐面17に、シート位置10が設定され、かつ、噴孔11の内壁における開口11aが設けられる(以下、円錐面17をシート面17と呼ぶ。)。また、円筒面18は、軸βと同軸に設けられ、円20と同径であって円20から軸方向先端側に連続する。さらに半球面19は、円筒面18と同径であり、軸方向先端側に凸を形成するように円筒面18に連続する。
さらに、拡大構造とは、噴孔11が外壁に近いほど流路断面積(例えば、噴孔11の軸に垂直な噴孔11の断面積)が大きくなる構造である。そして、拡大構造は、ノズルボディ3の断面の内、噴孔11の軸を含んでノズルボディ3の軸方向に平行な特定断面において噴孔11内とノズルボディ3の断面とを画する2つの孔壁線A、Bの形状および配置により規定される。より具体的に、拡大構造とは、シート位置10から遠い方の孔壁線Aがノズルボディ3の軸方向に対して非平行な直線であり、かつ、孔壁線A、B間の距離が外壁に近いほど大きくなる、というものである。
さらに詳しく説明すると、拡大構造は、次の2点により形成されている。すなわち、1点目は、噴孔11が、内壁に開口する円筒状の内側部22、および内側部22よりも径大であって外壁に開口する円筒状の外側部23を有することであり、2点目は、外側部23が、内側部22に対しシート位置10に近づくように偏心することである。ここで、孔壁線Aが1本の直線であることから、外側部23の内側部22に対する偏心量rは、内側部22の径D1および外側部23の径D2を用いると下記の数式1により表すことができる。
〔数式1〕r=(D2−D1)/2
さらに、内側部22の長さL1、内側部22の径D1、外側部23の長さL2および外側部23の径D2を用いると、内側部22、外側部23それぞれにおける長さと径との比L1/D1、L2/D2について、下記の数式2が成り立つ。
〔数式2〕L1/D1<L2/D2
つまり、噴孔11では、L1/D1とL2/D2との比(L2/D2)/(L1/D1)(以下、L/D比率と呼ぶことがある。)が1よりも大きくなる。また、径D1が径D2よりも小さいことから、長さL2は長さL1よりも大きくなる。
〔実施例1の効果〕
実施例1のノズル1によれば、拡大構造とは、ノズルボディ3の断面の内、噴孔11の軸を含んでノズルボディ3の軸方向に平行な特定断面における2つの孔壁線A、Bの形状および配置により規定される噴孔11の構造である。そして、拡大構造とは、シート位置10から遠い方の孔壁線Aがノズルボディ3の軸方向に対して非平行な直線であり、かつ、孔壁線A、B間の距離が外壁に近いほど大きくなる、というものである。
これにより、孔壁線A、B間の距離を外壁に近いほど大きくすることで、噴孔11の長さを短くすることなく、噴孔11の内壁寄りの部分を小径にするとともに、外壁に向かって拡径することができる。このため、噴霧の微粒化能力を落とすことなく、かつ、噴霧貫徹力を弱めることなく、コーキング耐性を高めることができる。
また、シート位置10から遠い方の孔壁線Aをノズルボディ3の軸方向に対して非平行な直線にすることで、噴孔11の壁の内、ノズルボディ3の内周から噴孔11に流入した燃料が衝突する側の壁に燃料の流れを沿わせて噴霧貫徹力を高めることができる。
以上により、ノズル1において、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる。
また、拡大構造は、次の2点により形成されている。すなわち、1点目は、噴孔11が、内壁に開口する円筒状の内側部22、および内側部22よりも径大であって外壁に開口する円筒状の外側部23からなることであり、2点目は、外側部23が、内側部22に対しシート位置10に近づくように偏心することである。そして、内側部22の長さL1、内側部22の径D1、外側部23の長さL2および外側部23の径D2の間に、数式2の関係が成り立つ。
これにより、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立することができる噴孔11を、より少ないパラメータ(つまり、長さL1、L2および径D1、D2)で規定して設けることができる。
さらに、コーキング耐性の向上と噴霧貫徹力の向上とを両立する観点で、L/D比率は大きいほうが好ましく、特に、L/D比率を2.2以上とするのが好ましい。
〔実施例2〕
実施例2のノズル1によれば、拡大構造は、図3に示すように、噴孔11の幅に関わる次の2点により形成されている。すなわち、1点目は、ノズルボディ3の周方向に垂直、かつ、噴孔11の軸に垂直な方向における幅aが外壁に近いほど大きくなることであり、2点目は、ノズルボディ3の周方向における幅bが略一定であって幅aの最小値以下であることにより形成される。
より具体的に、噴孔11は、内壁、外壁それぞれに矩形状に開口する矩形筒状の内側部22、外側部23からなる。また、外側部23は、幅aが内側部22よりも大きく、幅bが内側部22と等しい。さらに、外側部23の長さL2は内側部22の長さL1よりも大きい。また、孔壁線Aが1本の直線であることから、外側部23は、内側部22に対しシート位置10に近づくように偏心しており、孔壁線Aを含む噴孔11の壁面は、内側部22と外側部23とに共通する単一の平面をなす。
以上により、噴孔11を周方向に拡大することなく拡大構造を形成することができるので、噴霧貫徹力をさらに高めることができる。
〔変形例〕
ノズル1の態様は実施例に限定されず、種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例のノズル1によれば、シート位置10および開口11aが両方ともシート面17に設けられていたが、シート位置10および開口11aの態様はこのようなものに限定されず、例えば、図4に示すように、開口11aを円筒面18に設けてもよい。
また、図5に示すように、先端近傍の内壁を、以下の第1、第2円錐面17a、17bおよび平面25により形成してノズルボディ3の内周先端を袋状に閉じ、例えば、第1円錐面17aにシート位置10を設けるとともに、平面25に開口11aを設けてもよい。なお、第1、第2円錐面17a、17bはノズルボディ3の軸βと同軸であり、第2円錐面17bは、第1円錐面17aの軸方向先端側に連続しており、軸βと母線との間に形成される角度が第1円錐面17aよりも小さい。また、平面25は、軸βに垂直である。
さらに、実施例のノズル1によれば、拡大構造は、内側部22、外側部23の2段階に拡径することで形成されていたが、拡大構造の態様はこのようなものに限定されず、例えば、図6に示すように、矩形断面を有する噴孔11の外側部23において、孔壁線A、B間の距離が連続的かつ一次関数的に増加するようにして拡大構造を形成してもよい。
1 ノズル(燃料噴射ノズル) 2 ニードル 3 ノズルボディ 10 シート位置
11 噴孔 13 シート部 A、B 孔壁線

Claims (3)

  1. 円筒状のノズルボディ(3)と、このノズルボディ(3)の内周に軸方向に移動可能となるように収容されるニードル(2)とを備え、前記ニードル(2)が前記ノズルボディ(3)の内周で軸方向に移動することで燃料の噴射を開始または停止する燃料噴射ノズル(1)において、
    前記ノズルボディ(3)の内壁の一部であり、前記ニードル(2)の軸方向の先端近傍に設けられたシート部(13)が離着するシート位置(10)と、
    前記シート位置(10)よりも軸方向の先端側で前記ノズルボディ(3)の内壁に開口するとともに、前記ノズルボディ(3)の外壁に開口し、前記シート部(13)が前記シート位置(10)から離座することで前記ノズルボディ(3)の内周から外部に燃料を導く噴孔(11)と、
    前記ノズルボディ(3)の断面の内、前記噴孔(11)の軸を含んで前記ノズルボディ(3)の軸方向に平行な特定断面において前記噴孔(11)内と前記ノズルボディ(3)の断面とを画する2つの孔壁線(A、B)の形状および配置により規定される前記噴孔(11)の構造であり、前記シート位置(10)から遠い方の孔壁線(A)が前記ノズルボディ(3)の軸方向に対して非平行な直線であり、かつ、前記孔壁線(A、B)間の距離が前記外壁に近いほど大きくなる拡大構造とを備える燃料噴射ノズル(1)。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ノズル(1)において、
    前記拡大構造は、
    前記噴孔(11)が、前記内壁に開口する円筒状の内側部(22)、およびこの内側部(22)よりも径大であって前記外壁に開口する円筒状の外側部(23)を有すること、
    ならびに、前記外側部(23)が、前記内側部(22)に対し前記シート位置(10)に近づくように偏心することにより形成され、
    前記内側部(22)の長さ(L1)、前記内側部(22)の径(D1)、前記外側部(23)の長さ(L2)および前記外側部(23)の径(D2)の間に、数式:L1/D1<L2/D2が成り立つことを特徴とする燃料噴射ノズル(1)。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射ノズル(1)において、
    前記拡大構造は、前記噴孔(11)の幅に関し、
    前記ノズルボディ(3)の周方向に垂直、かつ、前記噴孔(11)の軸に垂直な方向における幅(a)が前記外壁に近いほど大きくなること、
    および、前記ノズルボディ(3)の周方向における幅(b)が略一定であって前記幅(a)の最小値以下であることにより形成されることを特徴とする燃料噴射ノズル(1)。
JP2013071198A 2013-03-29 2013-03-29 燃料噴射ノズル Pending JP2014194200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071198A JP2014194200A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 燃料噴射ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071198A JP2014194200A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 燃料噴射ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014194200A true JP2014194200A (ja) 2014-10-09

Family

ID=51839587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013071198A Pending JP2014194200A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 燃料噴射ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014194200A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094234A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 株式会社デンソー 燃料噴射弁

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB565299A (en) * 1943-10-20 1944-11-03 Wyndham Hewitt Ltd Improvements relating to the nozzles of fuel injectors for internal combustion engines
JPS5412626U (ja) * 1977-06-29 1979-01-26
JPH0735002A (ja) * 1993-07-27 1995-02-03 Shin A C Ii:Kk 直接噴射式ディーゼル機関の燃料噴射ノズル
JP2004150398A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 燃料噴射弁
JP2006077610A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 流体噴射弁
JP2009114925A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁
JP2010151053A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Denso Corp 燃料噴射ノズル

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB565299A (en) * 1943-10-20 1944-11-03 Wyndham Hewitt Ltd Improvements relating to the nozzles of fuel injectors for internal combustion engines
JPS5412626U (ja) * 1977-06-29 1979-01-26
JPH0735002A (ja) * 1993-07-27 1995-02-03 Shin A C Ii:Kk 直接噴射式ディーゼル機関の燃料噴射ノズル
JP2004150398A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 燃料噴射弁
JP2006077610A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 流体噴射弁
JP2009114925A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁
JP2010151053A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Denso Corp 燃料噴射ノズル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094234A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 株式会社デンソー 燃料噴射弁
US9303608B2 (en) 2013-11-08 2016-04-05 Denso Corporation Fuel injector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9562503B2 (en) Fuel injection nozzle
JP6100584B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP6063881B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP5682631B2 (ja) 燃料噴射弁
US9556843B2 (en) Fuel injection nozzle
JP2010112196A (ja) 燃料噴射弁のノズル
CN106232981A (zh) 燃料喷射阀
US10018361B2 (en) Pintle-swirl hybrid injection device
JP2010222977A (ja) 燃料噴射ノズル
JP4883102B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP2014196702A (ja) 燃料噴射ノズル
JP6444599B2 (ja) 燃料を噴射するためのバルブ
JP6202606B2 (ja) 燃料噴射弁
US20160215746A1 (en) Fuel injection nozzle
JP2006207452A (ja) 燃料噴射弁
JP6013291B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP2014194200A (ja) 燃料噴射ノズル
JP2009257216A (ja) 燃料噴射弁
JP2015052327A (ja) 燃料噴射装置
US20150020778A1 (en) Fuel injector nozzle
JP2016079924A (ja) 燃料噴射ノズル
JP2017141681A (ja) 燃料噴射ノズル
JP4511960B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2014194201A (ja) 燃料噴射ノズル
US10961966B2 (en) Sackless fuel nozzle comprising arranged with a protruding tip

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160726