JP5374275B2 - 補強パネル、柱の補強構造および補強方法 - Google Patents

補強パネル、柱の補強構造および補強方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5374275B2
JP5374275B2 JP2009181351A JP2009181351A JP5374275B2 JP 5374275 B2 JP5374275 B2 JP 5374275B2 JP 2009181351 A JP2009181351 A JP 2009181351A JP 2009181351 A JP2009181351 A JP 2009181351A JP 5374275 B2 JP5374275 B2 JP 5374275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing
wall
column
panel
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009181351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011032774A (ja
Inventor
久巳 長谷川
泰史 前田
聡 外園
正和 小林
耕三 木村
安彦 増田
訓祥 杉本
重和 鈴木
憲 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2009181351A priority Critical patent/JP5374275B2/ja
Publication of JP2011032774A publication Critical patent/JP2011032774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5374275B2 publication Critical patent/JP5374275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

本発明は、柱の補強に利用される補強パネル、柱の補強構造および補強方法に関するものである。
従来、既存の鉄筋コンクリート造などの柱を後から補強する補強構造として、柱の周囲を補強パネルで囲むとともに、補強パネルと柱との間にグラウト材を充填することで、補強パネルと柱とを一体化する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された補強構造は、補強パネルを各々断面L字形の4つのピースに分割し、各ピース同士を継手鋼板を介して溶接接合することで、柱の四周を補強パネルで囲むように構成されている。
特開平10−25907号公報
ところで、柱としては、特許文献1に記載されたように断面矩形状に形成されたものだけではなく、袖壁や腰壁、垂れ壁などの壁が連続して取り付いた壁付き柱がある。
このような壁付き柱に対して特許文献1に記載された従来の補強パネルを用いる場合には、壁と干渉するために柱全体を補強パネルで囲むことが困難であり、柱全体を補強パネルで囲むためには、壁の一部または全部を柱から切除する必要が生じ、大掛かりな施工となって工期の長期化やコストの増大などを招くことになってしまう。
本発明の目的は、短工期かつ低コストで施工可能であるとともに柱に対する拘束力を高めて十分な補強効果を得ることができる補強パネル、柱の補強構造および補強方法を提供することにある。
本発明の補強パネルは、柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するために、前記柱本体を囲んで前記柱本体に対する拘束力を確保する補強パネルであって、前記柱本体の側面に沿う柱側補強面と、前記壁の側面に沿う壁側補強面と、当該壁側補強面と前記壁とを接合する接合手段とを備え、前記接合手段は、前記壁を貫通するボルトまたはアンカーと、このボルトまたはアンカーに螺合するナットと、これらのボルトまたはアンカーあるいはナットと前記壁側補強面との間に介挿される補強プレートとを有して構成され、前記柱側補強面と壁側補強面とは、互いに別体で構成された柱側補強部材と壁側補強部材とで構成され、前記柱側補強部材および壁側補強部材が互いに連結されていることを特徴とする。
以上の本発明によれば、補強パネルの柱側補強面を柱本体の側面に沿わせるとともに、壁側補強面を壁の側面に沿わせかつ接合手段を介して壁に接合することで、壁の一部を含んで柱本体を補強パネルで囲むことができ、柱本体に対する拘束力を確保することができる。そして、壁を貫通するボルトまたはアンカーとナットおよび補強プレートで接合手段を構成することで、ボルトまたはアンカーを介して壁の両面の壁側補強面を連結することができ、これによって補強パネルを柱回りに連続した閉鎖形状とすることができ、柱本体への拘束力を高めて補強効果を向上させることができる。
また、壁に対しては、接合手段のボルトまたはアンカーを挿通するための孔を設けるだけでよいので、壁を切断して除去する必要がないため、大掛かりな施工が不要になって短工期化ならびに低コスト化を図ることができる。また、壁を除去しないことから、当初からの壁付き柱としての剛性および耐力を維持したままで、補強パネルによる補強効果を付加することができる。さらに、ボルトまたはアンカーやナットと壁側補強面との間に補強プレートを介挿することで、この補強プレートを介してボルトおよびナットの締め付け力が壁側補強面に伝達されるので、壁に設ける貫通孔の位置が多少ずれた場合でも、締め付け力を適切に伝達することができ、柱と補強パネルとの一体性を確保することができる。
さらに、本発明の補強パネルでは
強パネルを柱側補強部材と壁側補強部材とに分けて別体としたことで、それぞれに要求される耐力や剛性に応じて板厚や断面形状などを適宜に設定することができ、各部材における無駄を省いて低コスト化を促進させることができる。さらには、柱側補強部材および壁側補強部材を互いに連結することにより、補強パネルの強度が確保できる。ここで、柱側補強部材と壁側補強部材とを連結する方法としては、溶接やボルト締めなど、適宜な接合方法が利用可能である。
なお、本発明の補強パネルにおいて、前記補強プレートが、厚さが32mm以上の鋼板で形成されていることが望ましい。
さらに、本発明の補強パネルでは、前記壁側補強部材は、前記壁の側面に沿うとともに前記接合手段を介して当該壁に接合される第1面と、この第1面から折れ曲がって前記柱本体の側面に沿う第2面とを有して形成されるか、または前記壁の側面に沿うとともに前記接合手段を介して当該壁に接合される第1面と、この第1面から折れ曲がって前記柱本体の側面に沿う第2面と、この第2面から折れ曲がって前記柱本体の他の側面に沿う第3面とを有して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、第1面、第2面を有した断面略L字形の壁側補強部材を用いるか、または第1面、第2面、第3面を有した断面略Z字形の壁側補強部材を用いることで、柱本体に対する壁の取り付き位置に応じて適宜な壁側補強部材を選択することで、壁付き柱の形状に柔軟に対応した補強を実施することができる。また、断面略L字形の壁側補強部材における第2面、または断面略Z字形の壁側補強部材における第3面を、柱側補強部材に連結すればよい。従って、柱本体と壁との収まりに応じて壁側補強部材を適宜に変更するとともに、共通の柱側補強部材と連結するだけで、任意の壁付き柱に対応可能となり、補強パネルの汎用性を向上させることができる。
また、本発明の補強パネルでは、前記補強プレートと前記柱側補強面との間隔寸法は、当該補強プレートの板厚寸法以下に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、補強プレートと柱側補強面との間隔寸法を補強プレートの板厚寸法以下に設定し、補強プレートが柱側補強面から離れて設けられることを防止することで、壁側補強面の変形を抑制することができ、柱と補強パネルとの一体性を高めて補強パネルによる柱の拘束効果を向上させることができる。
また、本発明の補強パネルでは、前記壁側補強面には、前記ボルトまたはアンカーを挿通させる第1挿通孔が当該ボルトまたはアンカーの軸径よりも所定寸法だけ大きな孔径を有して、当該ボルトまたはアンカーのずれを吸収可能に形成され、前記補強プレートには、前記ボルトまたはアンカーを挿通させる第2挿通孔が当該補強プレートの平面中心に対して所定距離だけ偏心した位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、壁にボルト挿通孔を設ける際に、壁内部の鉄筋等によってボルト挿通孔の位置が若干ずれた場合であっても、壁側補強面の第1挿通孔がボルトまたはアンカーの軸径よりも所定寸法だけ大きな孔径を有して形成されていることから、位置ずれしたボルトまたはアンカーのずれを吸収して第1挿通孔に挿通することができる。さらに、補強プレートの第2挿通孔を所定距離だけ偏心した位置に設けたことで、位置ずれしたボルトまたはアンカーに応じて補強プレートをその平面内で回転させることで、補強プレートと壁側補強面との位置ずれを最小限に抑えつつ、かつ補強プレートと壁側補強面との接触面積を確保することができる。従って、補強プレートを介して壁側補強面に接合したボルトまたはアンカーとナットの締め付け力を適切に伝達して柱と補強パネルとの一体性を確保することができる。
さらに、本発明の補強パネルでは、前記補強プレートは、前記壁側補強面よりも大きな厚さ寸法を有して形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の補強パネルでは、前記壁側補強部材は、当該壁側補強部材を補強する補強リブを有して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、補強プレートを厚く形成したり、壁側補強部材に補強リブを設けたりすることで、補強プレートあるいは壁側補強部材の剛性および強度を高めることができ、この補強プレートを介したボルトおよびナットの締め付け力をより確実に壁側補強面および壁に伝達することができるようになり、柱と補強パネルとの一体性および補強パネルによる拘束力を高め、その補強効果をより一層向上させることができる。
一方、本発明の柱の補強構造は、柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するための柱の補強構造であって、前記いずれかの補強パネルの柱側補強面で前記柱本体が囲まれ、前記補強パネルの壁側補強面が接合手段によって前記壁に接合されるとともに、前記柱側補強面と柱本体との間に充填材が充填されていることを特徴とする。
また、本発明の柱の補強方法は、柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するための柱の補強方法であって、前記いずれかの補強パネルの柱側補強面で前記柱本体を囲むとともに、前記補強パネルの壁側補強面を接合手段によって前記壁に接合してから、前記柱側補強面と柱本体との間に充填材を充填することを特徴とする
このような構成によれば、前述した補強パネルと同様に、柱本体に対する拘束力を高めて補強効果を向上させることができるとともに、大掛かりな施工が不要になって短工期化ならびに低コスト化を図ることができる。
以上のような本発明の補強パネル、柱の補強構造および補強方法によれば、壁付きの柱であっても壁を除去する必要がなく、壁の一部を含めた柱を補強パネルで囲むことにより柱本体に対する拘束力および一体性を高めることができ、柱の補強効果を向上させることができる。さらに、壁を除去する必要がないことから、大掛かりな施工が不要になって短工期化ならびに低コスト化を図ることができるとともに、壁付き柱としての剛性および耐力を維持したままで、補強パネルによる補強効果を付加することができる。
本発明の第1実施形態に係る柱の補強構造を示す断面図である。 前記補強構造を示す斜視図である。 前記補強構造の一部を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る柱の補強構造を示す断面図である。 前記補強構造を示す斜視図である。 前記補強構造の一部を示す分解斜視図である。 本発明に含まれない第3実施形態に係る柱の補強構造を示す断面図である。 本発明の実施例に係る補強構造の一部を示す断面図および側面図である。 前記実施例における解析結果の荷重−変形関係を示すグラフである。 本発明の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1および図2において、本発明の補強対象である柱Cは、矩形断面を有した柱本体C1と、この柱本体C1から側方に延びる壁Wとを有した壁付き柱であって、例えば、建物の構造体や橋脚などとして過去に構築された既設の柱Cである。このような既設の柱Cに対して本実施形態の補強構造は、柱本体C1の周囲を囲んで柱側補強部材(柱側補強面)としての複数の補強パネル1を設け、柱本体C1近傍における壁Wの両面を挟んで壁側補強部材(壁側補強面)としての壁接続パネル2を設けるとともに、柱本体C1と補強パネル1との隙間に充填材としての無収縮モルタル3を充填することによって構成されている。複数の補強パネル1は、それぞれ柱本体C1の各側面および四隅に対応して各角部を覆うように断面略L字形に形成されるとともに、壁Wの取り付いていない柱本体C1の三側面において、補強パネル1同士が互いに溶接などにより連結され、壁Wの取り付いた柱本体C1側面において、補強パネル1と壁接続パネル2とが溶接などにより連結されている。また、壁接続パネル2は、接合手段5(ボルト51、ナット52および座金53)を介して壁Wに接合されている。
補強パネル1は、例えば、SS400などの熱間圧延鋼板を用いてプレス加工により成形され、柱Cの高さ方向に関しては、例えば、300mm程度の高さ寸法を有して上下に並設されている。上下の補強パネル1同士も互いに溶接などにより連結されるようになっている。
壁接続パネル2は、例えば、厚さが9mm程度でSS400などの熱間圧延鋼板を用いてプレス加工により成形され、補強パネル1と略同一の300mm程度の高さ寸法を有して形成されている。さらに、壁接続パネル2は、壁Wの側面に沿うとともに接合手段5を介して壁Wに接合される第1面21と、この第1面21から折れ曲がって柱本体C1の側面に沿う第2面22とを有して断面略L字形に形成されている。壁接続パネル2は、その第2面22が溶接されることで上下の補強パネル1と連結される。
接合手段5は、壁Wを貫通するボルト51と、このボルト51に螺合するナット52と、これらのボルト51またはナット52と壁接続パネル2の第1面21との間に介挿される補強プレートとしての座金53とを有して構成されている。ここで、壁Wには、ボルト51を貫通させる貫通孔W1が形成され、壁接続パネル2の第1面21にも、ボルト51を挿通させる第1挿通孔24が形成されている。この第1挿通孔24は、ボルト51の軸径よりも所定寸法だけ大きな、例えば、ボルト51の軸径に対して2倍程度の内径を有して形成されている。また、座金53は、壁接続パネル2の第1挿通孔24を十分に覆うだけの平面寸法と、壁接続パネル2の第1面21よりも十分に厚い、例えば32mm程度の厚さ寸法とを有した矩形板状に形成されている。そして、座金53には、ボルト51を挿通させる第2挿通孔54が形成されている。この第2挿通孔54は、ボルト51の軸径に対応してボルト51ががたつかないように挿通可能な孔径を有するとともに、座金53の平面中心に対して所定距離だけ、例えば、平面中心から一辺側に7.5mmだけ偏心した位置に設けられている。
以上の補強構造の施工手順としては、先ず、柱Cと無収縮モルタル3との付着力を高めるために柱Cの表面に適宜な表面処理をするとともに、壁Wに適宜な間隔で貫通孔W1を形成しておく。この際、壁Wの内部に設けられた鉄筋などを避けるために、貫通孔W1の位置は上下左右に若干ずれてもよい。次に、壁Wの両面に壁接続パネル2をセットするとともに、接合手段5によって壁接続パネル2を壁Wに固定する。この際、貫通孔W1の位置がずれていても、壁接続パネル2の第1挿通孔24がボルト51の軸径よりも大きく形成されていることから、第1挿通孔24にボルト51を遊挿することで、壁接続パネル2は所定の位置に固定できるようになっている。さらに、座金53の第2挿通孔54が偏心して設けられていることから、座金53を平面内で回転させるとともに第2挿通孔54の偏心方向をボルト51がずれた方向に合わせることで、第1挿通孔24全体を座金53で覆うことができ、ボルト51およびナット52の締め付け力を壁接続パネル2の第1面21に確実に伝達できるようになっている。
次に、補強パネル1を柱Cの周囲に仮止めし、これらの補強パネル1同士を溶接などにより連結するとともに、補強パネル1と壁接続パネル2とを溶接などにより連結して、所定段における補強パネル1の設置が完了する。この手順を下段側から上段に向かって順に繰り返すことで、柱Cの高さ方向全長に補強パネル1が設置されることとなり、その後に柱本体C1と補強パネル1との間に無収縮モルタル3を充填することで、補強構造の施工が完了する。
以上の本実施形態によれば、壁接続パネル2を接合手段5によって壁Wに接合するとともに、壁接続パネル2と補強パネル1とを連結することで、柱Cの略全周を囲んで補強パネル1を連続的に設置することができる。従って、補強パネル1を柱Cの回りに連続した閉鎖形状とすることができ、柱本体C1に対する補強パネル1の拘束力を高めて補強効果を向上させることができる。また、壁Wに対しては、接合手段5のボルト51を挿通するための貫通孔W1を設けるだけでよいので、壁Wを切断して除去する必要がないため、大掛かりな施工が不要になって短工期化ならびに低コスト化を図ることができる。また、壁Wを除去しないことから、当初からの壁付き柱としての剛性および耐力を維持したままで、補強パネル1および無収縮モルタル3による補強効果を付加することができる。さらに、ボルト51およびナット52と壁接続パネル2の第1面21との間に座金53が介挿されるので、壁Wの貫通孔W1の位置が多少ずれた場合でも、締め付け力を適切に壁接続パネル2に伝達することができ、柱Cと補強パネル1との一体性を確保することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る柱の補強構造を図4〜図6に基づいて説明する。
本実施形態の補強構造では、前記第1実施形態と比較して柱Cにおける壁Wの取り付き位置と、壁接続パネルの構造およびそれに連結される補強パネルの形状とが相違するものの、他の構成は第1実施形態と略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
本実施形態の補強対象である柱Cにおいて、壁Wは、柱本体C1の1つの角に接近した位置に偏心して設けられている。そして、壁Wが接近した位置に設置される補強パネル1Aは、前記補強パネル1のように断面略L字形ではなく、直線状に形成されている。そして、柱本体C1の角に接近した側の壁W面に固定される壁接続パネル2Aは、前記壁接続パネル2のように断面略L字形ではなく、断面略Z字形に形成されている。なお、壁接続パネル2Aと反対側の壁W面には、第1実施形態と同様に断面略L字形の壁接続パネル2が固定されている。
壁接続パネル2Aは、壁Wの側面に沿うとともに接合手段5を介して壁Wに接合される第1面25と、この第1面25から折れ曲がって柱本体C1の側面に沿う第2面26と、この第2面26から折れ曲がって柱本体C1の他の側面に沿う第3面27とを有して形成されている。壁接続パネル2Aの第1面25に第1挿通孔24が形成されている。このような壁接続パネル2Aは、壁接続パネル2と同様に、接合手段5によって壁Wに固定されるとともに、上下の補強パネル1Aに跨って設けられて溶接などにより補強パネル1Aと連結されるようになっている。
以上の本実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、柱本体C1の角に接近した位置に偏心して壁Wが取り付く場合であっても、断面略Z字形の壁接続パネル2Aを用いて補強パネル1Aを連結することで、柱Cの略全周を囲んで補強パネル1,1Aを連続的に設置することができる。従って、柱Cの形状に応じて適宜な壁接続パネル2,2Aを選択することで、壁付き柱の形状に柔軟に対応した補強を実施することができる。
〔第3実施形態〕
次に、参考例として、本発明に含まれない第3実施形態に係る柱の補強構造を図7に基づいて説明する。
本実施形態の補強構造では、前記第1、2実施形態と比較して補強パネルに柱側補強面と壁側補強面とが一体形成される点が相違している。以下、相違点について詳しく説明する。
本実施形態の補強パネルのうち、壁Wが取り付く柱本体C1の側面および角に対応して設けられる補強パネル1Bは、柱本体C1の2側面に沿った断面略L字形の柱側補強面12と、この柱側補強面12に連続して折り曲げられて壁Wの側面に沿った壁側補強面13とを有して形成されている。壁側補強面13には、ボルト51を挿通させる第1挿通孔14が形成され、壁側補強面13の先端には、座金53を保持する折返し部15が形成されている。第1挿通孔14は、前記第1挿通孔24と同様に、ボルト51の軸径よりも所定寸法だけ大きな、例えば、ボルト51の軸径に対して2倍程度の内径を有して形成されている。
以上の本実施形態によれば、前記第1、2実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
すなわち、柱側補強面12と壁側補強面13とが一体に形成された補強パネル1Bを用いて、その壁側補強面13を接合手段5によって壁Wに接合することで、前記第1、2実施形態のような壁接続パネル2,2Aが不要にでき、部材点数を削減することができ、施工時の取付作業手間も軽減させることができる。
以下、本発明の実施例を図8、図9および図10に基づいて説明する。
図8は、本発明の実施例としての壁接続パネル2および座金53を示す断面図および側面図である。この壁接続パネル2は、板厚寸法が9mmの熱間圧延鋼板(SS490)をプレス加工により成形したもので、壁に接合される第1面21の幅寸法が150mmとされ、柱の側面に沿う第2面22の幅寸法が224mmとされている。また、第1面21には、直径57mmの第1挿通孔24が、第2面22の表面から76mmの位置を中心として形成され、第2面22の表面から第1挿通孔24の縁までの距離が47.5mmとされている。一方、座金53は、板厚寸法が32mmの熱間圧延鋼板(SS490)から矩形板状に形成され、その上下の長さ寸法が130mmとされ、左右の幅寸法が110mmとされている。座金53に形成される第2挿通孔54は、その直径が29mmであって、57mm座金53の上下方向の中心(左右の縁から65mm)で、かつ左右方向の中心(上下の縁から55mm)から一辺側に7.5mmだけ偏心した位置に形成されている。このような第1挿通孔24および第2挿通孔54には、前記ボルト51としてM27(軸径27mm)のボルトが挿通されるようになっている。
以上の壁接続パネル2および座金53において、図8では、座金53が壁接続パネル2の第2面22から最も離れた位置に設置される状態が示されている。すなわち、前記ボルト51が柱本体C1から離れる側にずれて設けられた場合において、偏心した側の第2挿通孔54の縁と、第2面22と反対側の第1挿通孔24の縁とが接するように座金53を設置した状態であり、この状態において、第2面22と座金53の端縁との間隔寸法xは、当該座金53の板厚寸法(32mm)以下の28.5mmに設定されている。このような座金53の設置状態においても、第1挿通孔24の全体が座金53で覆われ、座金53を介したボルト51からの締め付け力が壁接続パネル2の第2面22に適切に伝達されるようになっている。一方、ボルト51が柱本体C1に近づく側にずれて設けられた場合には、座金53を図8の状態から左右反転させて設置すればよく、このように設置することで座金53と壁接続パネル2の第2面22とが干渉することなく、第1挿通孔24および第2挿通孔54にボルト51が挿通可能に構成されている。
以上のような実施例と比較例とを用いて、所定の荷重状態における壁接続パネル2の変形を調べる解析を行った。
ここで、解析モデルおよび解析条件としては、図8に示すように、壁接続パネル2の第2面22から最も離れた位置に座金53を設置した状態において、壁接続パネル2の第1面21側を引っ張り、その引っ張り荷重を漸増させていくFEM解析を実施し、第2面22の基端部と壁との離隔距離を変位として横軸に、引っ張り荷重を縦軸にして各モデルの荷重−変形関係を図9に示す。
実施例としては、前記図8に示す壁接続パネル2(板厚寸法:mm)および座金53(板厚寸法:32mm)を用い、第2面22と座金53の端縁との間隔寸法xを28.5mmに設定した。図9では、実施例の解析結果を三角印で示す。
一方、比較例としては、大小2枚の座金を重ねて用い、大きい座金として外形寸法が270mm×110mmのもので、小さい座金として外形寸法が130mm×110mmのものを用い、それらの板厚寸法をパラメータとして5つのモデルで解析を実施した。なお、各モデルにおける間隔寸法xは、実施例と同一の28.5mmに設定した。
比較例1は、大きい座金の板厚寸法が9mmで小さい座金の板厚寸法が24mmであり、比較例2は、大きい座金の板厚寸法が16mmで小さい座金の板厚寸法が16mmであり、比較例3は、大きい座金の板厚寸法が19mmで小さい座金の板厚寸法が19mmであり、比較例4は、大きい座金の板厚寸法が9mmで小さい座金の板厚寸法が9mmであり、比較例5は、大きい座金の板厚寸法が9mmで小さい座金の板厚寸法が16mmである。
図9に示すように、実施例および比較例1〜3では、設計用荷重(約106kN)程度の荷重において、壁接続パネル2の第2面22基端部の変位が1mm程度に収まっており、良好な剛性および耐力が得られることが解った。一方、比較例4、5では、設計用荷重において、壁接続パネル2の第2面22基端部の変位が1mmを超え、特に、比較例5では、4mm以上の変形が見られ、剛性の点で十分なものではなかった。
以上から、座金の厚さ寸法に関し、実施例のように板厚寸法を32mmとした場合や、比較例1〜3のように大小2枚の座金を合わせた板厚寸法として、それぞれ33mm、32mm、38mmとした場合において、これらの板厚寸法以下の28.5mmに間隔寸法xを設定しておくことで、剛性および耐力が確保できることが解った。一方、比較例4、5のように大小2枚の座金を合わせた板厚寸法として、それぞれ18mm、25mmとした場合において、これらの板厚寸法を間隔寸法xが超えると、剛性および耐力の確保が困難であることが解った。
従って、座金の板厚寸法を大きくするのみならず、座金53の端縁と壁接続パネル2の第2面22との間隔寸法xを小さくする、つまり座金53をできるだけ(座金53の板厚寸法以下に)第2面22側(柱本体C1側)に近づけることで、壁接続パネル2の変形を抑制することができ、補強パネル1による拘束効果を向上させる点で有効であるという知見を得た。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、断面矩形状の柱本体C1に壁Wが取り付いた壁付きの柱Cを例示したが、本発明の補強対象である壁付き柱は、柱本体が矩形断面のものに限らず、円形断面の柱でもよく、また他の多角形状の断面を有した柱であってもよい。さらに、柱本体に対して複数の壁が取り付いてもよいし、壁は、柱の全長に渡って取り付く壁に限らず、垂れ壁や腰壁などの柱の全長に対して部分的に取り付く壁であってもよい。さらに、壁が柱の側面に対して傾斜して取り付いてもよく、この場合には、壁の傾斜角度に応じて壁接続パネル2,2Aや壁側補強面13の形状を変形させればよい。また、壁は、柱の片側のみに取り付くものに限らず、柱の両側や隣り合う側面など複数の側面に壁が取り付いて構成されていてもよい。このように複数の壁が柱に取り付く場合において、各壁の取り付く位置は、各壁ごとに任意に設定可能であり、前記第1および第2実施形態のいずれの形態であってもよい。
また、前記実施形態では、接合手段5の座金53の厚さ寸法を壁接続パネル2,2Aの第1面21,25や壁側補強面13よりも十分に厚く形成したが、以下の図10に示すように、壁接続パネル2Bに補強リブ28を設けることで、座金の厚さ寸法を薄くすることができる。
具体的には、壁接続パネル2Bは、厚さが9mm程度でSS400などの熱間圧延鋼板を用いてプレス加工により成形されるとともに、第1面21と第2面22とに渡って2枚の補強リブ28が溶接固定されている。このような補強リブ28を設けることで、壁接続パネル2Bによる接合手段の締め付け力を確実に伝達することができ、座金の厚さ寸法を例えば、前記実施形態の32mm程度から9mm程度まで薄くすることができるようになっている。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1,1A,1B…補強パネル(柱側補強部材)、2,2A,2B…壁接続パネル(壁側補強部材)、3…無収縮モルタル(充填材)、5…接合手段、12…柱側補強面、13…壁側補強面、14…第1挿通孔、21,25…第1面、22,26…第2面、24…第1挿通孔、27…第3面、28…補強リブ、51…ボルト、52…ナット、53…座金(補強プレート)、54…第2挿通孔、C…柱、C1…柱本体、W…壁。

Claims (9)

  1. 柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するために、前記柱本体を囲んで前記柱本体に対する拘束力を確保する補強パネルであって、
    前記柱本体の側面に沿う柱側補強面と、前記壁の側面に沿う壁側補強面と、当該壁側補強面と前記壁とを接合する接合手段とを備え、
    前記接合手段は、前記壁を貫通するボルトまたはアンカーと、このボルトまたはアンカーに螺合するナットと、これらのボルトまたはアンカーあるいはナットと前記壁側補強面との間に介挿される補強プレートとを有して構成され
    前記柱側補強面と壁側補強面とは、互いに別体で構成された柱側補強部材と壁側補強部材とで構成され、前記柱側補強部材および壁側補強部材が互いに連結されていることを特徴とする補強パネル。
  2. 請求項1に記載の補強パネルにおいて、
    前記補強プレートが、厚さが32mm以上の鋼板で形成されていることを特徴とする補強パネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の補強パネルにおいて、
    前記壁側補強部材は、
    前記壁の側面に沿うとともに前記接合手段を介して当該壁に接合される第1面と、この第1面から折れ曲がって前記柱本体の側面に沿う第2面とを有して形成されるか、または
    前記壁の側面に沿うとともに前記接合手段を介して当該壁に接合される第1面と、この第1面から折れ曲がって前記柱本体の側面に沿う第2面と、この第2面から折れ曲がって前記柱本体の他の側面に沿う第3面とを有して形成されていることを特徴とする補強パネル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の補強パネルにおいて、
    前記補強プレートと前記柱側補強面との間隔寸法は、当該補強プレートの板厚寸法以下に設定されていることを特徴とする補強パネル。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の補強パネルにおいて、
    前記壁側補強面には、前記ボルトまたはアンカーを挿通させる第1挿通孔が当該ボルトまたはアンカーの軸径よりも所定寸法だけ大きな孔径を有して、当該ボルトまたはアンカーのずれを吸収可能に形成され、
    前記補強プレートには、前記ボルトまたはアンカーを挿通させる第2挿通孔が当該補強プレートの平面中心に対して所定距離だけ偏心した位置に設けられていることを特徴とする補強パネル。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の補強パネルにおいて、
    前記補強プレートは、前記壁側補強面よりも大きな厚さ寸法を有して形成されていることを特徴とする補強パネル。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の補強パネルにおいて、
    前記壁側補強部材は、当該壁側補強部材を補強する補強リブを有して形成されていることを特徴とする補強パネル。
  8. 柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するための柱の補強構造であって、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の補強パネルの柱側補強面で前記柱本体が囲まれ、前記補強パネルの壁側補強面が接合手段によって前記壁に接合されるとともに、前記柱側補強面と柱本体との間に充填材が充填されていることを特徴とする柱の補強構造。
  9. 柱本体と当該柱本体から側方に延びる壁とを有した壁付き柱を補強するための柱の補強方法であって、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の補強パネルの柱側補強面で前記柱本体を囲むとともに、前記補強パネルの壁側補強面を接合手段によって前記壁に接合してから、前記柱側補強面と柱本体との間に充填材を充填することを特徴とする柱の補強方法。
JP2009181351A 2009-08-04 2009-08-04 補強パネル、柱の補強構造および補強方法 Active JP5374275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009181351A JP5374275B2 (ja) 2009-08-04 2009-08-04 補強パネル、柱の補強構造および補強方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009181351A JP5374275B2 (ja) 2009-08-04 2009-08-04 補強パネル、柱の補強構造および補強方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011032774A JP2011032774A (ja) 2011-02-17
JP5374275B2 true JP5374275B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=43762113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009181351A Active JP5374275B2 (ja) 2009-08-04 2009-08-04 補強パネル、柱の補強構造および補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5374275B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6518886B2 (ja) * 2014-09-30 2019-05-29 一般社団法人 レトロフィットジャパン協会 建造物の補強構造
CN105257014B (zh) * 2015-09-11 2017-10-27 浙江理工大学 承台‑梁柱节点置换超前加固抱箍结构的施工方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643332U (ja) * 1992-11-20 1994-06-07 ミサワホーム株式会社 偏心座金
JPH09328909A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Tonen Corp コンクリート柱の補強方法
JP4344300B2 (ja) * 2004-09-22 2009-10-14 西松建設株式会社 袖壁柱の耐震補強構造
JP2006328634A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Eiji Makitani 建造物の壁補強構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011032774A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5530151B2 (ja) 耐震壁、建築物、及び耐震壁の施工方法
JP2008025125A (ja) 柱ユニットおよび柱ユニットを用いた建物の施工方法
JP5374275B2 (ja) 補強パネル、柱の補強構造および補強方法
JP7070890B2 (ja) 仕口部構造
JP2006249816A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造およびその接合方法
JP2010276080A (ja) エネルギー吸収部材及び該エネルギー吸収部材を設置した構造物
JP5424761B2 (ja) 既存建物の耐震補強方法
JP3981688B2 (ja) 鉄骨梁と鉄筋コンクリート柱の接合構造および複合構造物
JP5626663B2 (ja) 極脆性柱の補強構造
JP6012398B2 (ja) 鉄塔の補強構造
JP2017075485A (ja) 鋼管柱の補強構造
JP7126002B2 (ja) コンクリート充填鋼管柱と鉄筋コンクリートスラブとの接合構造
KR101736594B1 (ko) 기둥부재와 보부재의 접합구조
JP2015209672A (ja) 鋼材柱の補強構造
JP2005083136A (ja) 複合構造柱
JP5159942B1 (ja) 建築物の柱脚部
JP6393476B2 (ja) 柱梁の接続構造
JP6782093B2 (ja) 横座屈補剛材の取付構造
JP6633940B2 (ja) 柱梁架構の補強構造
JP4814019B2 (ja) 杭と上部構造物の接合構造及び方法
JP4072274B2 (ja) 建物ユニット
JP6518886B2 (ja) 建造物の補強構造
JP3549488B2 (ja) 木造軸組住宅用筋交い
JP2004124485A (ja) 型枠コンクリートブロックを使用した建築構造物に対する床面や梁材等の造成工法
JP2010229662A (ja) 拡張ユニットの取付構造および拡張ユニットの取付方法およびユニット式建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5374275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250